JP5893288B2 - ミキサ給水兼洗浄方法 - Google Patents
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Description
しかし、これら従来のコンクリートミキサ洗浄装置ではコンクリートの混練用の水とは別に洗浄水を用意する必要があり、結果的には無駄となる費用が嵩むことがあった。また、水圧も低く散水される洗浄水の勢いが弱く洗浄も十分ではない場合もあった。
そこで、特許文献2に開示されているように、予め決められた混練用の水量として上澄水等の回収水と、水道や井戸からくみ出す清水を用意し、清水タンクからの清水を洗浄水として使用して高圧の洗浄ポンプで加圧されてミキサ内の洗浄ノズルへ送給し、洗浄ノズルからミキサ内に高圧で散水してミキサ内を洗浄するミキサ洗浄装置が開発されている。
このため、通常の水供給システムの他に、別途洗浄水受けホッパ及ぶレベル計を設ける必要があり、装置全体が複雑になるばかりか、余分に大きなスペースを必要とする等の問題点があった。また、1回の操業における所定コンクリートの量に対して、決められた給水量を計量して、その全て投入することが法令上義務づけられいるが、厳密には反することになる。
前記水計量ホッパでのミキサへの給水の計量を終了した後には、前記回収水ホッパと清水ホッパからミキサ内への給水を開始し、
前記回収水ホッパ内の計量した全ての回収水を回収水ホッパ排出弁によりミキサ内に供給するとともに、
前記清水ホッパからの清水は、先ず高圧に加圧して吐出する高圧洗浄ポンプと、該高圧洗浄ポンプからの清水をポンプ供給制御弁によりミキサ内に配設された噴射する洗浄ノズルとを設けてミキサ内を洗浄するとともに、該清水ホッパの低水位を検出するレベル計を設けて低水位に達すると該高圧洗浄ポンプ及び洗浄ノズルを停止し、その後は前記清水ホッパから直接ミキサ内に通じる清水ホッパ排出弁を開いて、該清水ホッパ内に残った所定量の清水の全てをミキサ内に給水するようにしたことを特徴とするミキサ給水兼洗浄方法である。
ここで、本発明のミキサ給水兼洗浄装置及びその方法の好適な1実施例を、図面に沿って説明する。
図1は本実施例のミキサ給水兼洗浄装置及びその方法の全体を示す図で、コンクリートミキサ8への給水は、通常、洗浄等に用いた回収水Aや水道水や井戸の清水Bが使用される。
回収水ホッパ3及び清水ホッパ4とは一体的に接続されて、一つの水計量ホッパを形成しており、回収水Aと清水Bの合計の重さ(量)を複数(通常は3個)のロードセル51,52,53で計測するように構成されている。通常、水計量は先ず回収水タンク1の回収水弁11を開いて回収水Aの所望の量を回収水ホッパ3に注入し、所定量に達すると回収水弁11を閉じ、次に、清水タンク2の清水弁21を開いて清水Bを清水ホッパ4に注入して、所望のコンクリートに対する予め計算された所定の合計給水量を計測して、所定の合計給水量に達すると、清水弁21を閉じるように制御される。
この場合に、通常、回収水ホッパ3は大容量であるが、先ず、回収水弁11の開期間による給水量は、回収水ホッパ3の容量以下に必ず設定されるので、オバーフロー堰22から溢れることはない。このように、回収水Aがオバーフロー堰22から清水ホッパ4に溢ないようにしなければなず、容量の大きい回収水ホッパ3にしておかなければならない。
ここで、清水Bの使用量が多い場合には、オバーフロー堰22から清水が溢れて一部は回収水ホッパ3に溢れて清水ホッパ4には満杯の状態で貯留するが、回収水Aと清水Bの総量はロードセル51,52,53で一つの水量計として計量しているので総量が変わることはない。
また、清水ホッパ4の構成を説明するが、清水ホッパ4内には、その底部41近傍まで延びるレベル計6が設けられ、清水ホッパ4の清水Bが低水位Yになったことを検知するように構成されている。
ポンプ側排水管43は高圧洗浄ポンプ7に接続されるが、この高圧洗浄ポンプ7の下流のポンプ側排水管43の末端には複数の洗浄ノズル供給弁46を介して、複数の洗浄ノズル81が設けられている。
この複数の洗浄ノズル81は、ミキサ8内の適宜の箇所に配備されて、ポンプ供給制御弁42(清水ホッパ排出弁45は閉じ)が開き、高圧洗浄ポンプ7が稼働し、洗浄ノズル供給弁46が開いて洗浄水を洗浄ノズル81から高速で噴射してミキサ内を洗浄する。
その後に、先ず洗浄ノズル供給弁46も閉め、次いでポンプ供給制御弁42が閉める。ポンプ供給制御弁42が閉めると同時に、ミキサ側排水管44の清水ホッパ排出弁45を開いて、回収水ホッパ排水管33を介してミキサ8内に連通し、清水ホッパ4内の残りの少量の所定量の清水Bをミキサ8に排水する。勿論、ミキサ側排水管44の末端を直接ミキサ内に開口するようにして排水してもよい。
上記実施例は、以上の構成であるがその動作を、図2を参照して説明する。
計量工程は、ステップ1及びステップ2であるが、ステップ1では、コンクリートの各素材、及び、給水量を計量する。図2での左側に図示されるように、コンクリートは(1)砂利、(2)砂、(3)セメントの各素材を計量する。
一方、先ず回収水Aが貯留された回収タンク1の下部の回収水弁11を開いて給水し、制御装置(図示せず)に予め決められた回収量Aの所定量になったことを、回収水ホッパ3及び清水ホッパ4とは一体的にした水計量ホッパに設けられたロードセル51,52,53で検出して、回収水弁11を閉じる。
前述したように、ミキサの8での給水は、回収水Aだけの場合もあり、逆に、清水Bだけの場合もあるが、図2においての縦の点線Xは、回収水Aだけの場合には点線Xは右側になり、清水Bだけの場合には最初から清水弁21を開き点線Xは左側になる。
一方、給水についての回収水ホッパ3の回収水Aは、回収水ホッパ排出弁32を開いて、回収水Aをミキサ8に注水する。また、清水ホッパ4の清水Bは、ポンプ供給制御弁42を開くと同時に高圧洗浄ポンプ7を稼働し、洗浄ノズル供給弁46を開き、複数の洗浄ノズル81から洗浄水を噴射させる。
清水ホッパ4内の水位が下がり、レベル計6が低水位Yを検出すると、制御装置(図示せず)により高圧洗浄ポンプ7の稼働を停止させ、洗浄ノズル81からの噴射も停止し、その後に先ず洗浄ノズル供給弁46を閉じ、ポンプ供給制御弁42を閉じ、洗浄水によりミキサ8内の洗浄し終了し、ステップ4の工程に移行する。
ステップ5では、通常のセメントの混練を所定時間行い、十分に混練し終わると、ステップ6の排出工程でミキサ8から生コンクリートの製品として排出して、製造工程を完了し、次回の製造工程に移行して同様の工程を繰り返す。次回工程は、通常、排出工程時に次回の計量工程(ステップ1)が行われ、製品排出が終了すると次回の投入工程の準備も終了している。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。
1・・回収水タンク、11・・回収水弁、
2・・清水タンク、21・・清水弁、22・・オバーフロー堰、
3・・回収水ホッパ(水計量ホッパ)、32・・回収水ホッパ排出弁、
31・・底部、33・・回収水ホッパ排水管、
4・・清水ホッパ(水計量ホッパ)、
41・・底部、42・・ポンプ供給制御弁、43・・ポンプ側排水管、
44・・ミキサ側排水管、45・・清水ホッパ排出弁、
46・・洗浄ノズル供給弁、
51,52,53・・ロードセル
6・・レベル計
7・・高圧洗浄ポンプ
8…ミキサ、81・・洗浄ノズル、
Claims (1)
- 回収水タンクからの回収水を回収水ホッパで受け、及び清水タンクからの清水を清水ホッパで受け、該回収ホッパと該清水ホッパを一体的に接続して水計量ホッパを形成し、
前記水計量ホッパでのミキサへの給水の計量を終了した後には、前記回収水ホッパと清水ホッパからミキサ内への給水を開始し、
前記回収水ホッパ内の計量した全ての回収水を回収水ホッパ排出弁によりミキサ内に供給するとともに、
前記清水ホッパからの清水は、先ず高圧に加圧して吐出する高圧洗浄ポンプと、該高圧洗浄ポンプからの清水をポンプ供給制御弁によりミキサ内に配設された噴射する洗浄ノズルとを設けてミキサ内を洗浄するとともに、該清水ホッパの低水位を検出するレベル計を設けて低水位に達すると該高圧洗浄ポンプ及び洗浄ノズルを停止し、その後は前記清水ホッパから直接ミキサ内に通じる清水ホッパ排出弁を開いて、該清水ホッパ内に残った所定量の清水の全てをミキサ内に給水するようにしたことを特徴とするミキサ給水兼洗浄方法。
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