JP5890955B2 - ピンピネラサキシフレイジ抽出物 - Google Patents
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Description
(1)ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を含有する皮膚老化防止剤。
(2)コラゲナーゼ阻害、エラスターゼ阻害、抗酸化、リパーゼ阻害又は抗菌の用途で用いられる、(1)に記載の皮膚老化防止剤。
(3)ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を含有するシャンプー剤。
(4)ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を含有するヘアパック剤。
(5)植物抽出物として、ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物のみを含有する美白剤。
(6)ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を含有し、アオイ科植物[マルバ・シルベストリス(Malva sylvestris)]抽出物とペパーミント[メンタ・ピペリタ(Mentha piperita)]抽出物とを含有しない美白剤。
本発明の化粧料の有効成分の原料であるピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)は、栽培種、野生種など特に限定はされない。本発明においてピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の地上部及び地下部を合わせた全草を使用することができるが、好ましくは地上部が使用される。
ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物は乾燥、粉砕させた地上部を水、アルコール類、多価アルコール類、又はそれらの混合物を使用して、抽出することによって調製することが可能であり、それらを溶液状で使用することも可能であるが、それら溶液を乾燥して得られる粉体状の製品も化粧品組成物に使用することができる。また、ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の抽出においては、水のかわりに緩衝液や、希酸および希アルカリを使用することも可能である。
特にコラゲナーゼ阻害活性、エラスターゼ阻害活性、抗酸化活性は従来の技術で述べた通り皮膚老化防止、特に光老化に関連深い因子とされる。
果実水、コラーゲン、コラーゲン誘導体、コラーゲン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、ラクトフェリン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カゼイン、アルブミン、ハチミツ、ローヤルゼリー等の蛋白質および蛋白質の加水分解物。ヒアルロン酸ナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、アルギン酸およびその塩、ペクチン、コンドロイチン硫酸およびその塩、水溶性キチン、キトサン誘導体およびその塩、デオキシリボ核酸、アラビアゴム、トラガントゴム、プルラン等の天然高分子及びそれらの誘導体;
チューリップ花エキス、シチヘンゲ根エキス、オタネニンジンエキス、キビ芽エキス、大麦発酵エキス、栗渋皮発酵エキス、リュウガン種子エキス、ラッカセイ種皮エキス、ピンクロックローズエキス、甘草エキス、アロエエキス、カモミラエキス、シソエキス等の植物抽出物。酵母エキス等の微生物由来物。海藻末や海藻エキス。プラセンタエキス等の動物由来物。カルボキシビニルポリマーおよびその塩、ポリアクリル酸およびその塩、カルボキシメチルセルロースおよびその塩等の酸性ポリマー、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ニトロセルロースポリビニルメチルエーテル等の中性ポリマー。カチオン化キトサン、カチオン化セルロース、ポリエチレンイミン、カチオン化グアーガム等のカチオン性ポリマー。エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類。パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、アントラニエール酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤;
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、リン酸L−アスコルビルマグネシウムおよびその誘導体、ビタミンD群、酢酸d−α−トコフェノール、ビタミンE群、葉酸類、β−カロチン、γ−オリザノール、ニコチン酸、パントテン酸類、ビオチン類、フェルラ酸等のビタミン類。グリチルリチン酸及びその塩類、グアイアズレン及びその誘導体、アラントイン等の抗炎症剤。ステアリン酸エステル、ノルジヒドログアセレテン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール等の抗酸化剤。パラ安息香酸メチル、パラ安息香酸エチル、パラ安息香酸プロピル、パラ安息香酸ブチル等のパラ安息香酸エステル類、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、フェノキシエタノール、安息香酸等の防腐剤;
エデト酸、エデト酸二ナトリウム等のエデト酸及びその塩類、フィチン酸、ヒドロキシエタンジスルホン酸等の金属イオン封鎖剤。グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール類。L-アスパラギン酸、DL-アラニン、L-アルギニン、L-システイン、L-グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸類およびその塩。マルチトール、ソルビトール、キシロビオース、N-アセチル-D-グルコサミン等の糖類。クエン酸、乳酸、α-ヒドロキシ酢酸、ピロリドンカルボン酸等の有機酸類およびその塩類。流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類。ゴヨウマツ種子油、オリーブ油、ヤシ油、月見草油、ホホバ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油等の油脂類。ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の脂肪酸類;
ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類。ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、トリオクタン酸グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ステアリル等のエステル類。レシチンおよびその誘導体等のリン脂質類。ウシ骨髄脂やウシ脳脂質などの動植物由来脂質。ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸エタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキル硫酸塩;
ポリオキシエチレン(2EO)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(なお、EOはエチレンオキサイドでEOの前の数値はエチレンオキサイドの付加モル数を示す。)、ポリオキシエチレン(3EO)アルキル(炭素数11〜15のいずれか又は2種以上の混合物)エーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキル硫酸塩。ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩。ポリオキシエチレン(3EO)トリデシルエーテル酢酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩。ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルメチル-L-グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸-L-グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸-L-グルタミン酸トリエタノールアミン。ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムなどのN-アシルアミノ酸塩、エーテル硫酸アルカンスルホン酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、ウンデシノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、オクチルフェノキシジエントキシエチルスルホン酸ナトリウム、オレイン酸アミノスルホコハク酸二ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル(炭素鎖12〜15)エーテルリン酸(8〜10EO)、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤。塩化ステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤。2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル-N-ヒドロキシエチル-N-カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N-アルギニンエチル-DL-ピロリドンカルボン酸塩などの両性界面活性剤。ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(7EO)、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール・ラノリン(40EO)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル等のノニオン性界面活性剤。イソステアリン酸ジエタノールアミド、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、牛脂脂肪酸モノエタノールアミド、硬化牛脂脂肪酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラノリン脂肪酸ジエタノールアミドなどの増粘剤。鎖状又は環状メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンポリエチレングリコール共重合体、ジメチルポリシロキサンポリプロピレン共重合体、アミノ変性シリコンオイル、第四級アンモニウム変性シリコンオイルなどのシリコンオイル。その他、ビールエキス、pH調整剤、着色料、香料、安定化剤、清涼剤、血流促進剤、角質溶解剤、収斂剤、創傷治療剤、増泡剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、抗アレルギー剤、細胞賦活剤。
(製造例1)
ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の地上部10 kgを乾燥後、粉砕した。
製造例1の乾燥後、粉砕したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)10gを50%エタノール水溶液100mLに浸漬し60℃で24時間抽出した。沈殿物を遠心分離法(10000G、10分)により除去し、渇色清澄なピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を得た。
製造例2で得たピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を濃縮後、真空凍結乾燥してピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物凍結乾燥粉末を得た。
製造例1の乾燥後、粉砕したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の地上部10gを水100mLに浸漬し60℃で24時間抽出した。沈殿物を遠心分離法(10000G、10分)により除去し、褐色の清澄ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を得た。
製造例1の乾燥後、粉砕したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の地上部10gをエタノール100mLに浸漬し60℃で24時間抽出した。沈殿物を遠心分離法(10000G、10分)により除去し、薄褐色の清澄ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を得た。
製造例1の乾燥後、粉砕したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の地上部10gを50% 1,3-ブチレングリコール水溶液100mLに浸漬し室温で2週間抽出した。沈殿物を遠心分離法(10000G、10分)により除去し、薄褐色の清澄ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を得た。
製造例1の乾燥後、粉砕したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の地上部10gを1,3-ブチレングリコール100mLに浸漬し60℃で24時間抽出した。沈殿物を遠心分離(10000G、10分)後、濾過し、薄褐色の清澄ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を得た。
ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草10 kgを乾燥後、粉砕した。
製造例8の乾燥後、粉砕したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)10gを50%エタノール水溶液100mLに浸漬し60℃で24時間抽出した。沈殿物を遠心分離法(10000G、10分)により除去し、渇色清澄なピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を得た。
製造例9で得たピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を濃縮後、真空凍結乾燥してピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物凍結乾燥粉末を得た。
製造例8の乾燥後、粉砕したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)10gを水100mLに浸漬し60℃で24時間抽出した。沈殿物を遠心分離法(10000G、10分)により除去し、褐色の清澄ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を得た。
<美白試験>
表面積25cm2の細胞培養用ボトルに10% FBSを含むDMEM培地10mL、B16細胞懸濁液(2.5×104個/mL、10% FBSを含むDMEM培地)1mLを添加し、CO2濃度5%、37℃で24時間培養した。製造例4および製造例11で調製したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物を培地に対して溶質濃度が0.5、0.1、0.05%となるように添加し、3日間培養し、同量の培地及び抽出物を取り換えた後、更に3日間培養した。トリプシン−EDTA処理によって細胞を剥離し、得られた細胞を、遠心分離(1000ppm、1分)して上澄液を取り除いた後、細胞の色相を観察した。抽出物を加えないものをコントロールとした。
<コラゲナーゼ活性阻害作用>
製造例3および製造例10で調製したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物凍結乾燥粉末を水を用いて500μg/mL、100μg/mL、10μg/mLに調製し試験液とした。コラゲナーゼ活性阻害作用の測定はコラーゲン技術研修会製のコラゲノキットCLN−100を用いて行った。蛍光標識した基質コラーゲン溶液200μLに試験液50μL、ヒト皮膚線維芽細胞由来コラゲナーゼ溶液(0.1units/mL)200μLを加え35℃で2時間反応させた後、反応停止液にて酵素反応を停止させ、分解物をエタノール溶液に抽出した後、蛍光強度(Ex=495nm、Em=520nm)を測定した。コラゲナーゼ活性阻害率はピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物無添加のものと比較して算出した。
<エラスターゼ阻害試験>
製造例3および製造例10で調製したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物凍結乾燥粉末を0.2Mトリス塩酸緩衝液(pH8.5,1% BSA,1M NaCl含有)を用いて1000μg/mL、500μg/mL、250μg/mL、100μg/mL、50μg/mLに調製し試験液とした。
<抗酸化作用>
抗酸化作用はDPPHラジカル消去法により評価した。
DPPHラジカル消去法とは、可視部に吸収を持ち、かつ還元されると吸収を示さなくなる安定ラジカルであるDPPH(1,1-diphenyl-2-picryl-hydrazyl)を利用し、測定抗酸化素材と反応しなかったDPPH量を、吸光度を測定することで測定抗酸化素材の抗酸化能を評価する方法である。
<リパーゼ阻害作用>
製造例3及び製造例10で調製したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物凍結乾燥粉末を50%エタノール水溶液に溶解し100ppm〜2000ppmの試料溶液を調製した。リパーゼはブタ膵臓由来リパーゼ(EPC社製)を使用した。三酪酸ジメチルカプロールとドデシル硫酸ナトリウムより構成される基質液に、100〜2000ppm濃度に調製した試料溶液100μLを加え、酵素液を加えて反応させた。なお、反応はリパーゼキットS(大日本製薬製)を用いた。
A〔B〕酵素液の代わりに緩衝液を用いて同様に操作を行った溶液の吸光度
A〔S〕試料溶液を用いて同様の操作を行った溶液の吸光度。
<抗菌作用>
抗菌作用はペーパーディスク法により評価した。製造例3及び製造例10で調製したピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)抽出物凍結乾燥粉末と50%エタノール水溶液を用いて2%の試料溶液を調製した。陽性対象のイソプロピルメチルフェノールは50%エタノールに1%の濃度で溶解した。試料溶液を20μLペーパーディスクに滴下後、クリンベンチ内で風乾した。なお、20μL以上の滴下では、一度に滴下できないので風乾後再度滴下する作業を繰り返した。Corynebacterium xerosis (JCM1324)、Micrococcus luteus(JCM1465)、Staphylococcus epidermidis (IFO3762)の3菌株は、すべてnutrient brothで増殖後、Mueller−Hinton broth (Difco性)を用いて37℃、18時間培養し菌を増殖させた(前培養)。次に菌液2mLをMueller−Hinton broth 100mLに加え37℃で24時間培養し(本培養)、得られた菌液をMueller−Hinton brothを用いて1 / 10に希釈した。Mueller−Hinton培地2mLに希釈した菌液0.5mLを加え撹拌し、寒天が固化した後、先に調製した試料溶液を含んだペーパーディスクを載せ、5℃で5時間保管後、30℃で24時間培養し阻止円の大きさを観察した。なお、シャーレはファルコン1007(60mmディッシュ)を用いた。
化粧水の製造
(1) 肌のしっとりさ
1.かさつく
2.ややかさつく
3.普通
4.ややしっとりする
5.しっとりする
(2) 肌の滑らかさ
1.ざらつく
2.ややざらつく
3.普通
4.やや滑らか
5.滑らか
(3) 肌のべたつき
1.べたつく
2.ややべたつく
3.普通
4.ややさっぱり
5.さっぱり
シャンプー剤の製造
表6の処方に従い、(1)〜(8)を70℃で混合撹拌し、室温まで冷却させてシャンプー剤を得た。
得られた製品を用いて洗髪したところ、髪の感触が滑らかで、髪に潤いを与えるものであった。
クリーム剤の製造
表7に示す処方に従い、(1)〜(7)を80℃で混合撹拌したものに、別途(8)〜(12)を80℃で混合攪拌したものを加え、ホモジナイズし、攪拌しながら室温まで冷却し、クリーム剤を得た。
得られた製品は使用中にべたつかず、肌をしっとりとさせるものであった。
ボディジェル剤の製造
表8の処方に従い、(1)〜(8)を撹拌、溶解した。
得られた製品は使用中にべたつかず、肌をしっとりとさせるものであった。
ヘアパック剤の製造
表9に示す処方に従い、(1)〜(2)を80℃混合撹拌したものに、別途(3)〜(13)を80℃で混合撹拌したものを加え、80℃にて混合攪拌しながら(14)、(15)をさらに添加し混合攪拌してヘアパック剤を得た。
得られた製品を用いて髪のトリートメントをしたところ、髪の感触が滑らかで、髪に潤いを与えるものであった。
シャンプー剤の製造
表10の処方に従い、(1)〜(8)を70℃で混合撹拌し、室温まで冷却させてシャンプー剤を得た。
得られた製品を用いて洗髪したところ、髪の感触が滑らかで、髪に潤いを与えるものであった。
クリーム剤の製造
表11に示す処方に従い、(1)〜(7)を80℃で混合撹拌したものに、別途(8)〜(12)を80℃で混合攪拌したものを加え、ホモジナイズし、攪拌しながら室温まで冷却し、クリーム剤を得た。
得られた製品は使用中にべたつかず、肌をしっとりとさせるものであった。
ボディリンスの製造
表12に示す処方に従い、定法によりボディリンスを得た。得られたボディリンスは肌をしっとりとさせるものであった。
顆粒状浴用剤の製造
表13に示す処方に従い、(1)〜(5)の各成分を混合撹拌し顆粒状浴用剤を調製した。得られた顆粒状浴用剤は肌をしっとりとさせ、使用後の体温の保温性に優れるものであった。
ボディジェル剤の製造
表14の処方に従い、(1)〜(8)を撹拌、溶解した。
得られた製品は使用中にべたつかず、肌をしっとりとさせるものであった。
シャンプー剤の製造
表15の処方に従い、(1)〜(8)を70℃で混合撹拌し、室温まで冷却させてシャンプー剤を得た。
得られた製品を用いて洗髪したところ、髪の感触が滑らかで、髪に潤いを与えるものであった。
Claims (8)
- ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草又は地上部からの抽出物を含有し、アオイ科植物[マルバ・シルベストリス(Malva sylvestris)]抽出物とペパーミント[メンタ・ピペリタ(Mentha piperita)]抽出物とを含有しない皮膚老化防止剤。
- ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草又は地上部からの抽出物を含有するコラゲナーゼ阻害剤。
- ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草又は地上部からの抽出物を含有するエラスターゼ阻害剤。
- ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草又は地上部からの抽出物を含有するリパーゼ阻害剤。
- ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草又は地上部からの抽出物を含有するシャンプー剤。
- ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草又は地上部からの抽出物を含有するヘアパック剤。
- 植物抽出物として、ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草又は地上部からの抽出物のみを含有する美白剤。
- ピンピネラ サキシフレイジ(Pimpinella saxifraga L.)の全草又は地上部からの抽出物を含有し、アオイ科植物[マルバ・シルベストリス(Malva sylvestris)]抽出物とペパーミント[メンタ・ピペリタ(Mentha piperita)]抽出物とを含有しない美白剤。
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JP2009158465A JP5890955B2 (ja) | 2009-07-03 | 2009-07-03 | ピンピネラサキシフレイジ抽出物 |
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JP2011012027A JP2011012027A (ja) | 2011-01-20 |
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