JP2018020970A - プロトンポンプ機能促進剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】表皮ケラチノサイトにおけるプロトンポンプ機能促進を介し、皮膚表面のpHを弱酸性に維持する。その結果、病原性微生物の発育を阻止し、病原性微生物に起因する皮膚疾患を予防するプロトンポンプ機能促進剤を提供する。【解決手段】ジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物を含有することを特徴とするプロトンポンプ機能促進剤を含む皮膚表面のpH調整を目的とした医薬品、医薬部外品、化粧品及び飲食品。本発明のジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物は、優れたプロトンポンプ機能促進効果を示した。【選択図】なし

Description

本発明は、ジオウ、オウバク及びマジョラムからなる群より選ばれる一種又は二種以上の植物の抽出物を含有することを特徴とするプロトンポンプ機能促進剤、並びに該プロトンポンプ機能促進剤を含む医薬品、医薬部外品、化粧品及び飲食品等の各種組成物に関するものである。
健常な皮膚表面のpHは、通常4.5〜6.0の弱酸性を維持しており、このpH環境は、病原性の細菌、ウィルス、真菌等の発育を阻止する役割を果たしている。何らかの原因により皮膚表面pHのアルカリ化が起こると病原性の細菌、ウィルス、真菌等の増殖による皮膚疾患を発症するリスクが高くなる。例えば、アトピー性皮膚炎患者の皮膚表面pHは、健常人よりも高く、主要な病原性細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の検出率も高いことが報告されている(非特許文献1)。又、黄色ブドウ球菌は、伝染性膿痂疹、化膿性汗孔周囲炎やせつ等の皮膚疾患を引き起こすことが知られている(非特許文献2)。
そこで、皮膚を酸性に保つことによって、細菌類の発育を阻止する目的で用いられる酸性化粧水が開発されている(非特許文献3)。
又、上記のように黄色ブドウ球菌が皮膚疾患に関与することが明らかとなるにつれ、黄色ブドウ球菌に対して静菌もしくは殺菌作用を有する剤が開発されてきた。かかる剤としては、マンネンタケ子実体傘部抽出物(特許文献1)、クジン抽出物(特許文献2)、カバノアナタケ抽出物(特許文献3)、キトサン誘導体(特許文献4)等が開示されている。
皮膚表面pHの弱酸性化には、汗や皮脂に含まれる成分の影響が考えられていたが、近年、表皮ケラチノサイトに存在するプロトンポンプが重要な役割を果たしており、プロトンポンプの一種であるナトリウム/水素イオン交換輸送体(Na/H exchanger:NHE)の機能低下が皮膚表面pHの上昇につながることが明らかにされている(非特許文献4、5)。プロトンポンプの機能低下にともなう皮膚表面pHの上昇は、皮膚における病原性の細菌、ウィルス、真菌等の増殖につながる危険性がある。
プロトンポンプの機能を促進することにより、皮膚表面のpHを弱酸性に維持し、病原性の細菌、ウィルス、真菌等の発育を阻止することができる物質の開発が望まれる。
ジオウはゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)アカヤジオウ属(Rehmannia)の植物アカヤジオウ(Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino)又はその同族植物である。これまでにジオウには保湿作用(特許文献5)、美白作用(特許文献6)、肌新陳代謝促進作用(特許文献7)等があることが知られている。しかしながら、プロトンポンプの機能促進効果については、これまで何ら知られていない。
オウバクはミカン科(Rutaceae)キハダ属(Phellodendron)の植物キハダ(Phellodendron amurense)である。これまでにオウバクには抗アンドロゲン作用(特許文献8)、ランゲルハンス細胞減少抑制作用(特許文献9)、ヒアルロン酸産生促進作用(特許文献10)等があることが知られている。しかしながら、プロトンポンプの機能促進効果については、これまで何ら知られていない。
マジョラム(Origanum majorana)はシソ科(Lamiaceae)ハナハッカ属(Origanum)の植物であり、これまでにマトリックスメタロプロテアーゼ阻害作用(特許文献11)、ヒドロキシラジカル消去作用(特許文献12)等があることが知られている。しかしながら、プロトンポンプの機能促進効果については、これまで何ら知られていない。
特開平6−116162 特開平8−73364 特開平10−120589 特開平10−158305 特開2006−16337 特開平11−246384 特開2009−13086 特開平10−298055 特開2000−239144 特開2001−158728 特開2001−192316 特開平10−36280
遠藤 薫ら,日本皮膚科学会誌,110(1),19−25(2000) 標準皮膚科学,第6版,池田重雄監修,医学書院,368−372(2001) 香粧品科学,田村健夫著,日本毛髪科学協会,256−259(1987) Behne MJ et al,J.Biol.Chem.,277(49),47399−47406(2002) Choi EH et al,J.Invest.Dermatol.,127(6),2847−2856(2007)
上記したように、皮膚を弱酸性に保つため、酸性化粧水が開発されているが、これらの効果は一時的であり効果の持続性に問題があった。
又、黄色ブドウ球菌に対して静菌又は殺菌作用を有する剤が開発されてきたが、これらは表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)やミクロコッカス属菌(Micrococcus spec)等の皮膚における常在菌にも静菌又は殺菌作用を及ぼしてしまうため、常在菌叢に変化をきたして、皮膚のホメオスタシスに影響を及ぼし、日和見感染を招く危険性を生じることもあった。
そこで本発明では、プロトンポンプの機能を促進することにより、皮膚表面のpHを弱酸性に維持することにより、病原性の細菌、ウィルス、真菌等の発育を阻止することができる、プロトンポンプ機能促進剤を提供することを課題とした。
本発明者らは、上記課題の解決に向け鋭意検討を行った結果、ジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物が優れたプロトンポンプ機能促進作用を有すること、それにより皮膚表面のpHを弱酸性に維持することにより、病原性の細菌、ウィルス、真菌等の発育を阻止することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の発明を包含する。
(1)ジオウ、オウバク及びマジョラムからなる群より選ばれる一種又は二種以上の植物の抽出物を含有することを特徴とするプロトンポンプ機能促進剤。
(2)プロトンポンプがナトリウム/水素イオン交換輸送体である(1)記載の機能促進剤。
(3)(1)又は(2)記載の剤を含有する、皮膚pH調整用外用組成物。
(4)皮膚外用組成物が医薬品又は医薬部外品である、(3)記載の皮膚外用組成物。
(5)皮膚外用組成物が化粧品である、(3)記載の皮膚外用組成物。
(6)(1)又は(2)記載の剤を含む、皮膚pH調整用飲食品。
(7)飲食品が健康食品、機能性食品、特定保健用食品、又は栄養補助食品である、(6)記載の飲食品。
本発明のジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物は、プロトンポンプ機能促進効果に優れていた。これらの抽出物を含有することを特徴とするプロトンポンプ機能促進剤は、皮膚表面のpHを弱酸性に維持することにより、病原性の細菌、ウィルス、真菌等の発育を阻止する。又、本発明のプロトンポンプ機能促進剤は、作用が緩和な植物の抽出物を有効成分とすることから、副作用がなく安全性が高い。よって、医薬品、医薬部外品、化粧品、飲食品に安心して使用できる。
本発明でいうジオウは、ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)の植物アカヤジオウ(Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino)及びカイケイジオウ(Rehmannia glutinosa Libos. var. hueichingensis)であり、市販されているものを利用することができる。
本発明に用いるジオウの抽出物の抽出原料となる構成部位に関しては、特に制限されるものではなく、目的に応じて適宜選定することができ、例えば植物体の葉、茎、花、実、根茎等植物体の一部又は全草を用いることができる。これらの中でも、根茎が特に好ましい。
本発明でいうオウバクは、ミカン科(Rutaceae)の植物キハダ(Phellodendron amurense)であり、市販されているものを利用することができる。
本発明に用いるオウバクの抽出物の抽出原料となる構成部位に関しては、特に制限されるものではなく、目的に応じて適宜選定することができ、例えば植物体の葉、花、樹皮、実、根茎等植物体の一部又は混合物を用いることができる。これらの中でも、樹皮が特に好ましい。
本発明に用いるマジョラムはシソ科(Lamiaceae)ハナハッカ属(Origanum)の植物であり、学名はOriganum majorana、別名はマヨラナである。地中海沿岸、北アフリカ、西アジア等に分布しており、これらの地域から入手することができる。又、市販品を使用することもできる。
本発明に用いるマジョラムの抽出物の抽出原料となる構成部位に関しては、特に制限されるものではなく、目的に応じて適宜選定することができ、例えば植物体の葉、茎、花、実、根茎等植物体の一部又は全草を用いることができる。これらの中でも、葉が特に好ましい。
上記植物の抽出には、植物体をそのまま使用しても良く、乾燥、粉砕、細切等の処理を行っても良い。又、植物の抽出方法は、特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温又は低温で抽出したものであっても良い。抽出する溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール類(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は、一種でも二種以上を混合して用いても良い。
上記抽出物は抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて濃縮、希釈、濾過、活性炭等による脱色、脱臭等の処理をして用いても良い。又、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良いし、カラム精製等を行い、有効成分を濃縮したり単離したりしてから用いても良い。本発明で用いるジオウ、オウバク及びマジョラムは、天然由来の植物であり、これらから抽出される成分は、多様な構造の化合物が多数同時に存在する混合物である。従って、含有する成分の構造又は特性を全て明らかにすることは困難であり、抽出物として扱うことが好ましい。
本発明でいうpH調整とは、皮膚表面のpHを4.0〜6.5、好ましくは、4.5〜6.0の弱酸性に維持することをいう。
本発明でいうプロトンポンプとは、哺乳類細胞の膜に存在し、細胞内の水素イオン(H)を細胞外に能動輸送するタンパク質である。又、ナトリウム/水素イオン交換輸送体とは、細胞内の水素イオン(H)と細胞外のナトリウムイオン(Na)を1:1で交換輸送する交換輸送体タンパク質であり、細胞内のイオン濃度や浸透圧の調整に重要な役割を果たしている。
本発明における「プロトンポンプ機能促進」とは、表皮ケラチノサイトにおけるプロトンポンプ遺伝子の発現及びそのタンパク質合成の促進をいうが、それに続く細胞内から細胞外へのH輸送の促進をも包含する。
表皮ケラチノサイトにおいて、プロトンポンプの一種であるNHEが正常に機能すると細胞内にNaが取り込まれるとともに細胞外にHが輸送される。この細胞外に輸送されたHが皮膚表面pHの弱酸性化に寄与する(Behne MJ et al,J.Biol.Chem.,277(49),47399−47406(2002),Choi EH et al,J.Invest.Dermatol.,127(6),2847−2856(2007))。皮膚表面pHが弱酸性であることは、病原性の細菌、ウィルス、真菌等の発育を阻止する役割を果たしており、皮膚表面pHが上昇した皮膚では、主要な病原性細菌である黄色ブドウ球菌の検出率が高まり、この黄色ブドウ球菌がアトピー性皮膚炎、伝染性膿痂疹、化膿性汗孔周囲炎やせつ等の皮膚疾患に関連する(遠藤 薫ら,日本皮膚科学会誌,110(1),19−25(2000),標準皮膚科学,第6版,池田重雄監修,医学書院,368−372(2001))。従って、本発明に用いるジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物は、プロトンポンプ機能を促進する作用を介して、皮膚表面のpHを弱酸性に維持することにより、病原性の細菌、ウィルス、真菌等の発育を阻止することができる。又、これらの抽出物は、当該病原性微生物の発育阻止作用を介して、病原性微生物に起因する皮膚疾患、例えば、アトピー性皮膚炎、伝染性膿痂疹、化膿性汗孔周囲炎やせつ等の予防や改善に有用である。
本発明のプロトンポンプ機能促進剤を生体内に投与する場合は、そのまま投与することも可能であるが、本発明の効果を損なわない範囲で適当な添加物とともに皮膚外用組成物に含有して提供することが好ましい。本発明の皮膚外用組成物には、医薬品、医薬部外品、化粧品等が含まれる。
本発明のプロトンポンプ機能促進剤を医薬品に含有する場合は、薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加物と混合し、患部に適用するのに適した製剤形態の各種製剤に製剤化することができる。薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加物としては、その剤形、用途に応じて賦形剤、増粘剤、等張化剤、pH調整剤、安定化剤、防腐剤、保存剤、分散剤、乳化剤、ゲル化剤、色素、香料等を用いることができる。本発明の医薬品に適した形態は外用製剤であり、例えば、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、液剤、貼付剤等が挙げられる。軟膏剤は、均質な半固形状の外用製剤をいい、油脂性軟膏、乳剤性軟膏、水溶性軟膏を含む。ゲル剤は、水不溶性成分の抱水化合物を水性液に懸濁した外用製剤をいう。液剤は、液状の外用製剤をいい、ローション剤、懸濁剤、乳剤、リニメント剤等を含む。
本発明のプロトンポンプ機能促進剤を医薬部外品や化粧品に含有する場合は、その剤形は、水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、粉末分散系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水−油二層系、又は水−油−粉末三層系等のいずれでも良い。又、当該医薬部外品や化粧品は、プロトンポンプ機能促進剤とともに、皮膚外用組成物において通常使用されている各種成分、添加剤、基剤等をその種類に応じて選択し、適宜含有し、当分野で公知の手法に従って製造することができる。その形態は、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、スプレー状等のいずれであっても良い。含有成分としては、例えば、油脂類(オリーブ油、ヤシ油、月見草油、ホホバ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油等)、ロウ類(ラノリン、ミツロウ、カルナウバロウ等)、炭化水素類(流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、ワセリン等)、脂肪酸類(ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等)、高級アルコール類(ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等)、エステル類(ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、トリオクタン酸グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ステアリル等)、有機酸類(クエン酸、乳酸、α−ヒドロキシ酢酸、ピロリドンカルボン酸等)、糖類(マルチトール、ソルビトール、キシロビオース、N−アセチル−D−グルコサミン等)、タンパク質及びタンパク質の加水分解物、アミノ酸類及びその塩、ビタミン類、植物・動物抽出成分、種々の界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、安定化剤、防腐剤、殺菌剤、香料等が挙げられる。
医薬部外品や化粧品の種類としては、例えば、化粧水、乳液、ジェル、美容液、一般クリーム、日焼け止めクリーム、パック、マスク、洗顔料、化粧石鹸、ファンデーション、おしろい、浴用剤、ボディローション、ボディシャンプー、ヘアシャンプー、ヘアコンディショナー、頭皮用ローション、頭皮用クリーム、ヘアトニック、育毛剤等が挙げられる。
本発明の皮膚外用組成物におけるプロトンポンプ機能促進剤の含有量は、表皮ケラチノサイトにおけるプロトンポンプ機能促進作用を発揮できる量である限り特に限定はされないが、乾燥固形物重量として0.00001〜10重量%が好ましく、0.0001〜1重量%がより好ましい。さらに、ジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物を混合して用いることで顕著に効果が高まり、各抽出物を1:1:1の割合で混合するのがより好ましい。上記の量はあくまで例示であって、組成物の種類や形態、一般的な使用量、効能・効果、及びコスト等を考慮して適宜設定・調整すれば良い。
又、本発明のプロトンポンプ機能促進剤は、飲食品にも含有できる。本発明において、飲食品とは、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、又は特定保健用食品を含む意味で用いられる。飲食品の形態は、食用に適した形態、例えば、固形状、液状、顆粒状、粒状、粉末状、カプセル状、クリーム状、ペースト状のいずれであっても良い。
飲食品の種類としては、パン類、麺類、菓子類、乳製品、水産・畜産加工食品、油脂及び油脂加工食品、調味料、各種飲料(清涼飲料、炭酸飲料、美容ドリンク、栄養飲料、果実飲料、乳飲料等)及び該飲料の濃縮原液及び調整用粉末等が挙げられるが、これらに限定はされない。
本発明の飲食品は、その種類に応じて通常使用される添加物を適宜含有しても良い。添加物としては、食品衛生法上許容されうる添加物であればいずれも使用できるが、例えば、ブドウ糖、ショ糖、果糖、異性化液糖、アスパルテーム、ステビア等の甘味料;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の酸味料;デキストリン、澱粉等の賦形剤;結合剤、希釈剤、香料、着色料、緩衝剤、増粘剤、ゲル化剤、安定剤、保存剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等が挙げられる。
本発明の飲食品におけるジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物の含有量は、表皮ケラチノサイトにおけるプロトンポンプ機能促進作用を発揮できる量であれば良いが、対象飲食品の一般的な摂取量、飲食品の形態、効能・効果、呈味性、嗜好性及びコスト等を考慮して適宜設定すれば良い。
次に、本発明を詳細に説明するため、具体的な実施例を挙げて説明する。これらの実施例は効果を具体的に説明するもので、発明の範囲を限定するものではない。実施例中の含有量は重量%である。
[実施例1]
(製造例1)ジオウの熱水抽出物
アカヤジオウの根茎の乾燥物100gに精製水2Lを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してジオウの熱水抽出物を9.2g得た。
(製造例2)ジオウの50%エタノール抽出物
アカヤジオウの根茎の乾燥物100gに精製水500mL及びエタノール500mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、ジオウの50%エタノール抽出物を16.8g得た。
(製造例3)ジオウの50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物
アカヤジオウの根茎の乾燥物20gに精製水200mL及び1,3−ブチレングリコール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、ジオウの50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を360g得た。
(製造例4)オウバクの熱水抽出物
キハダの樹皮の乾燥物100gに精製水2Lを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してオウバクの熱水抽出物を5.0g得た。
(製造例5)オウバクの50%エタノール抽出物
キハダの樹皮の乾燥物100gに精製水500mL及びエタノール500mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、オウバクの50%エタノール抽出物を7.0g得た。
(製造例6)オウバクの50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物
キハダの樹皮の乾燥物20gに精製水200mL及び1,3−ブチレングリコール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、オウバクの50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を340g得た。
(製造例7)マジョラムの熱水抽出物
マジョラムの葉の乾燥物100gに精製水2Lを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してマジョラムの熱水抽出物を8.7g得た。
(製造例8)マジョラムの50%エタノール抽出物
マジョラムの葉の乾燥物100gに精製水500mL及びエタノール500mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、マジョラムの50%エタノール抽出物を1.1g得た。
(製造例9)マジョラムの50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物
マジョラムの葉の乾燥物20gに精製水200mL及び1,3−ブチレングリコール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、マジョラムの50%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を310g得た。
[実施例2]
ジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物の効果の評価実験を次のとおり行った。
(試験例1)ケラチノサイトにおけるプロトンポンプ機能促進効果の評価
ジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物のプロトンポンプ機能に及ぼす影響を、NHE1のmRNA発現量を指標に評価した。具体的方法について以下に記載する。
ケラチノサイト由来HaCaT細胞を60mmディッシュに1×10個播種し、10%FBSを含むDMEM培養液にて、37℃、5%CO条件下で4日間培養した。次に、各抽出物を最終濃度が10μg/mLになるよう添加したDMEM培養液又は、各抽出物の最終濃度が3.3μg/mLになるよう三種類全ての抽出物を添加したDMEM培養液で24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(TaKaRa)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、SYBR Select Master Mix(Life Technologies)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:30秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、NHE1 mRNAの発現量を、内部標準であるβ−アクチン mRNAの発現量に対する割合として求めた。NHE1発現量は、コントロールのNHE1 mRNAの発現量に対する試料添加群のNHE1 mRNAの発現量の比率として算出した。尚、NHE1及びβ−アクチン用のプライマーは、以下に示したものを使用した。
NHE1用のプライマーセット
GCCCTGTTAATCATTCCGTC(配列番号1)
CACATGGAAACCTATCTTCATGAG(配列番号2)
β−アクチン用のプライマーセット
CACTCTTCCAGCCTTCCTTCC(配列番号3)
GTGTTGGCGTACAGGTCTTTG(配列番号4)
これらの試験結果を表1に示した。その結果、ジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物全てに、顕著なプロトンポンプ機能促進効果が認められた。さらに三種類全てを合わせることによって、単独での効果を著しく上回る顕著なプロトンポンプ機能促進効果が認められた。又、異なる製造方法による抽出物にも同様の効果が認められた。
[実施例3]製品の処方例
ジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物を含有した製品の処方例を以下に示す。
(処方例1)ローション
処方 含有量(重量%)
1.ジオウの抽出物(製造例2 0.1
2.オウバクの抽出物(製造例5) 0.1
3.マジョラムの抽出物(製造例9) 0.1
4.1,3−ブチレングリコール 8.0
5.グリセリン 2.0
6.キサンタンガム 0.02
7.クエン酸 0.01
8.クエン酸ナトリウム 0.1
9.エタノール 5.0
10.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
11.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
12.香料 0.1
13.精製水 残量
[製造方法]成分1〜8及び13と、成分9〜12をそれぞれ均一に溶解した後、両者を混合し濾過しローションを調製する。
(処方例2) クリーム
処方 含有量(重量%)
1.ジオウの抽出物(製造例1) 0.1
2.オウバクの抽出物(製造例4) 0.1
3.マジョラムの抽出物(製造例7) 0.1
4.スクワラン 5.5
5.オリーブ油 3.0
6.ステアリン酸 2.0
7.ミツロウ 2.0
8.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
9.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
10.ベヘニルアルコール 1.5
11.モノステアリン酸グリセリン 2.5
12.香料 0.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
15.1,3−ブチレングリコール 8.5
16.精製水 残量
[製造方法]成分4〜11を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1〜3及び13〜16を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。次いで、油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分12を加え、さらに30℃まで冷却して製品とする。
(処方例3)乳液
処方 含有量(重量%)
1.ジオウの抽出物(製造例3) 0.1
2.オウバクの抽出物(製造例6) 0.1
3.マジョラムの抽出物(製造例8) 0.1
4.スクワラン 5.0
5.オリーブ油 5.0
6.ホホバ油 5.0
7.セタノール 1.5
8.モノステアリン酸グリセリン 2.0
9.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
10.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
11.香料 0.1
12.プロピレングリコール 1.0
13.グリセリン 2.0
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
15.精製水 残量
[製造方法]成分4〜10を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1〜3及び12〜15を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分11を加え、さらに30℃まで冷却して製品とする。
(処方例4)ゲル剤
処方 含有量(重量%)
1.ジオウの抽出物(製造例1) 0.1
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.О.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水 残量
[製造方法]成分2〜5と、成分1及び6〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
(処方例5)軟膏
処方 含有量(重量%)
1.ジオウの抽出物(製造例2) 2.0
2.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
3.モノステアリン酸グリセリン 10.0
4.流動パラフィン 5.0
5.セタノール 6.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.プロピレングリコール 10.0
8.精製水 残量
[製造方法]成分2〜5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び6〜8を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
(処方例6)パック
処方 含有量(重量%)
1.ジオウの抽出物(製造例3) 0.1
2.ポリビニルアルコール 12.0
3.エタノール 5.0
4.1,3−ブチレングリコール 8.0
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
6.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
7.クエン酸 0.1
8.クエン酸ナトリウム 0.3
9.香料 適量
10.精製水 残量
[製造方法]成分1〜10を均一に溶解し製品とする。
(処方例7)ファンデーション
処方 含有量(重量%)
1.ジオウの抽出物(製造例2) 1.0
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.パラオキシ安息香酸ブチル 0.1
10.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
11.ベントナイト 0.5
12.プロピレングリコール 4.0
13.トリエタノールアミン 1.1
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
15.二酸化チタン 8.0
16.タルク 4.0
17.ベンガラ 1.0
18.黄酸化鉄 2.0
19.香料 適量
20.精製水 残量
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分20に成分10をよく膨潤させ、続いて、成分1及び11〜14を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分15〜18を加え、水相とする。水相を80℃に昇温し、油相に水相を徐々に加え乳化する。その後、撹拌しながら冷却し、45℃で成分19を加え、30℃まで冷却して製品とする。
(処方例8)固形石鹸
処方 含有量(重量%)
1.オウバクの抽出物(製造例4) 0.1
2.石鹸素地(*) 80.0
3.グリセリン 10.0
4.ソルビトール 1.0
5.エデト酸 0.1
6.酸化チタン 0.1
7.香料 適量
8.精製水 残量
(*)ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムを含む高級脂肪酸ナトリウム混合物
[製造方法]全成分を混合して、ミキサー及びローラーで混練し、プロッダーで圧縮することによって棒状の成型物に型打ちし、次いで、成型物を冷却し、乾燥することによって、製品を得る。
(処方例9)ボディ用洗浄料
処方 含有量(重量%)
1.オウバクの抽出物(製造例5) 0.2
2.ステアリン酸 10.0
3.パルミチン酸 8.0
4.ミリスチン酸 12.0
5.ラウリン酸 4.0
6.オレイルアルコール 1.5
7.精製ラノリン 1.0
8.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.0
9.グリセリン 10.0
10.水酸化カリウム 6.0
11.香料 適量
12.防腐剤 適量
13.金属イオン封鎖剤 適量
14.精製水 残量
[製造方法]成分2〜5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分14の適量に成分10を溶解し、油相に添加しケン化を行う。続いて、成分6〜9をケン化物に添加し、室温でさらに成分1、11〜13及び残りの成分14を添加する。
(処方例10)ヘアローション
処方 含有量(重量%)
1.オウバクの抽出物(製造例6) 0.2
2.ステアリン酸 5.0
3.セチルアルコール 5.0
4.流動パラフィン 2.0
5.グリセリンモノステアレート 1.3
6.ソルビタンモノオレエート 1.5
7.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(10E.O.) 0.8
8.グリセリン 6.0
9.防腐剤 適量
10.精製水 残量
[製造方法]成分2〜7を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び8〜10を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し、かき混ぜながら冷却して製品とする。
(処方例11)ヘアトニック
処方 含有量(重量%)
1.マジョラムの抽出物(製造例7) 2.0
2.95%エタノール 60.0
3.グリセリン 2.0
4.精製水 残量
[製造方法]成分1を2に溶解し、成分3及び4を加え、十分撹拌混合し、製品とする。
(処方例12)シャンプー
処方 含有量(重量%)
1.マジョラムの抽出物(製造例8) 0.1
2.アルキル硫酸トリエタノールアミン 18.0
3.ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0
4.メチルセルロース 0.5
5.香料 適量
6.精製水 残量
[製造方法]成分6に成分4を均一に溶解した後、成分1及び2を加え、70〜75℃で加熱溶解した後、成分3を加え、冷却途中に成分5を加え30℃まで冷却し製品とする。
(処方例13)浴用剤
処方 含有量(重量%)
1.マジョラムの抽出物(製造例9) 5.0
2.炭酸水素ナトリウム 50.0
3.黄色202号 適量
4.香料 適量
5.無水硫酸ナトリウム 残量
[製造方法]成分1〜5を均一に混合し製品とする。
(処方例14)錠剤
処方 含有量(重量%)
1.マジョラムの抽出物(製造例9) 1.0
2.乾燥コーンスターチ 25.0
3.カルボキシメチルセルロースカルシウム 24.0
4.微結晶セルロース 40.0
5.ポリビニルピロリドン 7.0
6.タルク 3.0
[製造方法]成分1〜5を混合し、次いで10%の水を結合剤として加えて、押出し造粒後乾燥する。成形した顆粒に成分6を加えて混合し打錠する。1錠0.52gとする。
(処方例15)飲料
処方 含有量(重量%)
1.ジオウの抽出物(製造例2) 0.1
2.オウバクの抽出物(製造例5) 0.1
3.マジョラムの抽出物(製造例9) 0.1
4.ステビア 0.05
5.リンゴ酸 5.0
6.アスコルビン酸ナトリウム 1.0
7.香料 0.1
8.精製水 残量
[製造方法]成分1〜7を成分8の一部の精製水に撹拌溶解する。次いで、成分8の残りの精製水を加えて混合し、90℃に加熱して50mLのガラス瓶に充填する。
本発明に関わる、ジオウ、オウバク及びマジョラムの抽出物を含有することを特徴とするプロトンポンプ機能促進剤は、皮膚表面のpHを弱酸性に維持することにより、病原性微生物の発育を阻止する。従って、病原性微生物に起因する皮膚疾患、例えば、アトピー性皮膚炎、伝染性膿痂疹、化膿性汗孔周囲炎やせつ等の予防や改善を目的とした医薬品、医薬部外品、化粧品、及び飲食品の製造分野において利用できる。

Claims (7)

  1. ジオウ、オウバク及びマジョラムからなる群より選ばれる一種又は二種以上の植物の抽出物を含有することを特徴とするプロトンポンプ機能促進剤。
  2. プロトンポンプがナトリウム/水素イオン交換輸送体である請求項1記載の機能促進剤。
  3. 請求項1又は2記載の剤を含有する、皮膚pH調整用外用組成物。
  4. 皮膚外用組成物が医薬品又は医薬部外品である、請求項3記載の皮膚外用組成物。
  5. 皮膚外用組成物が化粧品である、請求項3記載の皮膚外用組成物。
  6. 請求項1又は2記載の剤を含む、皮膚pH調整用飲食品。
  7. 飲食品が健康食品、機能性食品、特定保健用食品、又は栄養補助食品である、請求項6記載の飲食品。
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