JP5890056B1 - スクリューポンプの羽根外径調整方法 - Google Patents

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【課題】スクリュー羽根の軸芯とスクリュー軸の軸芯とを一致させ易く、且つスクリュー羽根の外径寸法を所定の寸法に容易に調整することができる、スクリューポンプの羽根外径調整方法を提供すること。【解決手段】横にされたスクリュー軸6をその両端支持で回転可能に支持するスクリュー軸支持工程と、両端支持されたスクリュー軸6をその軸芯回りに回転させながら、且つスクリュー軸6の長手方向に対して平行に配置されたレール45の上を切断機46を走行させながら、スクリュー羽根7の先端部をその外径寸法が所定の寸法となるように切断機46にて切断加工する羽根先端部切断工程とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、スクリュー軸の外周面に取り付けられたスクリュー羽根の外径寸法を所定の寸法とするためのスクリューポンプの羽根外径調整方法に関する。
スクリューポンプは、回転するスクリューで揚水する開放形のポンプであり、例えば雨水ポンプ場、下水処理場の中のポンプ設備などにおける揚水機として用いられる。このスクリューポンプは、水平方向に対して斜めに傾斜する断面凹形状のトラフ内に設置される。ここで、スクリューポンプの本体(主要部)は、外周面に螺旋状のスクリュー羽根が取り付けられたスクリュー軸であり、トラフ内に設置された状態で、上記スクリュー羽根の先端部(外周縁部)とトラフとの隙間は、所望の揚水量(ポンプ性能)を確保するために、規定の隙間とされなければならない。したがって、トラフの内面仕上げも重要ではあるが、スクリュー羽根の外径寸法はできるだけ寸法精度が高いことが望ましく、且つ、スクリュー羽根の軸芯とスクリュー軸の軸芯とは可能な限り一致していることが望ましい。別の観点では、スクリュー羽根の外径寸法の精度、およびスクリュー羽根の軸芯とスクリュー軸の軸芯との一致精度を高めると、揚水効率が向上する。
スクリューポンプの製作に関する技術が記載された従来文献として、下記の特許文献1がある。スクリュー羽根の外径寸法を所定の寸法とすることに関しては、その段落0048に、「羽根外径が回転軸心方向の全長において許容差内にあることを確認、調整する。」とあるが、これ以上の具体的な記載は無い。スクリューポンプの羽根外径を調整することに関して、スクリューポンプという技術分野でどのような従来技術があるかを調査したが、これ以上のものを見つけることはできなかった。
スクリューポンプに関するものではなく、且つ、スクリュー羽根の羽根外径を調整するというものでもないが、スクリューコンベアのリボン羽根製造装置という発明が下記の特許文献2に記載されている。この従来技術は、円柱状素材を定速で回転させると同時に、当該円柱状素材の長手方向と平行にガス切断器を定速で移動させて、円柱状素材から螺旋状のリボン羽根をガス切断により製作するというものである。
特開2015−40529号公報 実開昭64−33376号公報
前記したように、スクリューポンプのスクリュー羽根の外径寸法を所定の寸法とすることに関し、特許文献1には、「羽根外径が回転軸心方向の全長において許容差内にあることを確認、調整する。」との記載があるのみであり、これ以上の具体的な記載は無い。
また、前記したように、円柱状素材を定速で回転させると同時に、当該円柱状素材の長手方向と平行にガス切断器を定速で移動させて、円柱状素材から螺旋状のリボン羽根をガス切断により製作するという技術はある。しかしながら、この技術は、スクリューコンベアの羽根そのものを製作するための技術であり、スクリューポンプに関する技術でもなければ、スクリュー羽根の羽根外径を調整するための技術でもない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、スクリュー羽根の軸芯とスクリュー軸の軸芯とを一致させ易く、且つスクリュー羽根の外径寸法を所定の寸法に容易に調整することができる、スクリューポンプの羽根外径調整方法を提供することである。
本発明は、スクリュー軸の外周面に取り付けられたスクリュー羽根の外径寸法を所定の寸法とするためのスクリューポンプの羽根外径調整方法である。この調整方法は、横にされた前記スクリュー軸をその両端支持で回転可能に支持するスクリュー軸支持工程と、両端支持された前記スクリュー軸をその軸芯回りに回転させながら、且つ前記スクリュー軸の長手方向に対して平行に配置されたレールの上を切断機を走行させながら、前記スクリュー羽根の先端部をその外径寸法が所定の寸法となるように前記切断機にて切断加工する羽根先端部切断工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、スクリュー軸をその軸芯回りに回転させながら、且つ、スクリュー軸の長手方向に対して平行に切断機を走行させながら、スクリュー羽根の先端部をその外径寸法が所定の寸法となるように切断加工することにより、スクリュー羽根の軸芯とスクリュー軸の軸芯とを一致させ易く、且つスクリュー羽根の外径寸法を所定の寸法に容易に調整することができる。
スクリューポンプの側面図である。 スクリュー本体の製作工程のうちの羽根取付工程を示す図である。 スクリュー本体の製作工程のうちの上下エンドプレート取付工程を示す図である。 スクリュー本体の製作工程のうちの羽根外径調整工程を示す図である。 図4のD部の詳細構造図である。 図4のE部の詳細構造図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
(スクリューポンプの構成)
図1に示すように、スクリューポンプ100は、水平方向に対して斜めに傾斜するトラフ50内に設置されるスクリュー本体1と、スクリュー本体1を支持する上部軸受4および下部軸受2とを備えている。スクリュー本体1の上端には上スピンドル3が取り付けられており、スクリュー本体1はこの上スピンドル3を介して上部軸受4にて吊り下げられるようにして支持される。スクリュー本体1を回転させるエンジン、電動機などの駆動装置(不図示)は、ギヤカップリング5を介してスクリュー本体1に回転駆動力を伝達する。
スクリュー本体1は、筒状のスクリュー軸6と、その外周面に取り付けられた螺旋状のスクリュー羽根7とを有し、一方(下側)の端部には円錐胴8が取り付けられ、その末端には下エンドプレート9が取り付けられる。他方(上側)の端部には上エンドプレート10が取り付けられる。
トラフ50の内面は、回転するスクリュー羽根7に沿う円弧形状に仕上げられ、所望の揚水量を確保するために、スクリュー羽根7の先端部(外周縁部)とトラフ50の内面との隙間Sは、例えば、7mm〜13mmに調整される。スクリュー軸6は、例えばSTPY(アーク溶接鋼管)製であり、スクリュー羽根7は、例えばSS製である。スクリュー軸6の全長は、ポンプの揚程、傾斜角度等から決定されるものであり、例えば6m〜12m程度である。また、その軸径は、例えば0.6m〜1.8m程度である。スクリュー羽根7の外径は、例えば1.2m〜3.6m程度であり、その羽根の厚みは、例えば、6mm〜10mm程度である。
(スクリュー本体の製作手順)
図2から図6を適宜参照しつつスクリュー本体1の製作手順について説明する。
<スクリュー軸形成工程>
まず、鋼板を曲げ加工および溶接してなる管6a〜6f(円筒部材)を溶接にて繋ぎ合わせてスクリュー軸6を形成する。繋ぎ合わせる管の本数は、製作するスクリュー軸の長さ等により決める。
<羽根取付工程>
次に、図2に示したように、鋼板が曲げ加工されてなるスクリュー羽根7をスクリュー軸6の外周面に溶接固定していく。このとき、ローラ40aが上端部に配置された架台40の上にスクリュー軸6を載せて、適時スクリュー軸6を回転させながらスクリュー羽根7を溶接により取り付けていく。
<上下エンドプレート取付工程>
その後、図3に示したように、スクリュー軸6の一方の端部に円錐胴8を取り付け、且つ円錐胴8の末端に下エンドプレート9を取り付ける。また、スクリュー軸6の他方の端部に上エンドプレート10を取り付ける。これにより、スクリュー本体1が形成される。
<羽根外径調整工程>
次いで、スクリュー羽根7の外径寸法を所定の寸法とするための羽根の外径調整を行う。羽根の外径調整は、横にされた(水平にされた)スクリュー軸6をその両端支持で回転可能に支持するスクリュー軸支持工程と、その後の羽根先端部切断工程と、さらにその後の羽根外径仕上げ工程とに分かれている。
[スクリュー軸支持工程]
図4に示したように、スクリュー本体1を支持する架台を、架台40から架台41に変更する。この架台41に設けられた回転治具47,48でスクリュー軸6の両端を挟むようにして、スクリュー軸6(スクリュー本体1)を支持する。なお、回転治具47,48は架台41に対して回転可能に取り付けられている。
スクリュー軸6の上端部の支持構造(図4のD部)について図5を参照しつつ説明する。上エンドプレート10の中央部には孔10aがあけられており、円盤状の治具プレート11がこの孔10aに印ろうの構造で嵌め込まれる。印ろうの構造としているのは、上エンドプレート10の軸芯と治具プレート11の軸芯とを一致させるためである。治具プレート11の軸芯部分には、スクリュー軸6の長手方向外方へ向かって拡がる形状の治具挿入孔11aが設けられている。本実施形態の治具挿入孔11aは円錐台の形状とされている。
回転治具47は、先端部47aが先細り形状とされた治具である。本実施形態の回転治具47の先端部47aは円錐形状とされている。なお、上記した治具挿入孔11aは、回転治具47の先端部47aに対応する円錐台の形状とされる。
スクリュー軸6の下端部の支持構造(図4のE部)について図6を参照しつつ説明する。下エンドプレート9の中央部(軸芯部分)には、スクリュー軸6の長手方向外方へ向かって拡がる形状の治具挿入孔9aが設けられている。本実施形態の治具挿入孔9aは円錐台の形状とされている。
回転治具48は、回転治具47と同じく先端部48aが先細り形状とされた治具である。本実施形態の回転治具48の先端部48aは円錐形状とされている。なお、上記した治具挿入孔9aは、回転治具48の先端部48aに対応する円錐台の形状とされる。
回転治具47の先端部47aを上記治具挿入孔11aに挿入して、治具挿入孔11aの傾斜内周面に先端部47aの外周面を面接触させるとともに、回転治具48の先端部48aを上記治具挿入孔9aに挿入して、治具挿入孔9aの傾斜内周面に先端部48aの外周面を面接触させる。これにより、スクリュー軸6(スクリュー本体1)は、その両端支持で1組の架台41により回転可能に支持される。
[羽根先端部切断工程]
スクリュー軸6の外周面にベルト42を掛け、ベルト駆動装置43にてベルト42を回転させることでスクリュー本体1はその軸芯まわりに回転させられる。また、スクリュー本体1の側方には複数の脚44で支持されたレール45がスクリュー軸6(スクリュー本体1)の長手方向に対して平行に配置されており、このレール45の上を切断機46(例えばガストーチを有するガス切断機)が走行するようになっている。
スクリュー軸6(スクリュー本体1)をその軸芯回りに回転させながら切断機46を走行させて、スクリュー羽根7の先端部を切断機46にて切断加工し、スクリュー羽根7の外径寸法を所定の寸法にするとともに外径寸法を揃える。
ここで、スクリュー羽根7の先端部(外周縁部)の周速が、例えば2mm/秒以上、且つ5mm/秒以下となるようにスクリュー軸6を回転させる。切断機46に関しては、回転するスクリュー羽根7の先端部を当該切断機46にて連続的に切断するように、スクリュー羽根7先端部の周速およびスクリュー羽根7のリードから決定した走行速度で切断機46を走行させる(スクリュー羽根7の先端部の回転速度(周速)と、切断機46の走行速度とを同期させる)。
なお、図4に示すように、スクリュー軸6の中心部から水平方向に延ばした仮想線Lとスクリュー羽根7の先端部とが交差する部分Pを切断機46にて切断加工することが好ましい。
[羽根外径仕上げ工程]
図示を省略するが、その後、スクリュー軸6(スクリュー本体1)の長手方向に対して平行にピアノ線(糸状部材)を張り、当該ピアノ線を基準にして、スクリュー羽根7の外径寸法が±6mmの寸法公差内となるように、グラインダ等で羽根先を仕上げる。
なお、ピアノ線の代わりに針金、糸などの糸状部材を用いてもよい。また、糸状部材の代わりにレーザー光を用いてもよい。
<塗装工程>
最後に、スクリュー本体1に塗装を施す。
(変形例)
治具挿入孔9a、11aの形状を円錐台とすることに代えて、角錐台としてもよい。すなわち、スクリュー軸6の長手方向外方へ向かって拡がる形状の孔であればよい。同様に、回転治具47、48の先端部47a、48aの形状を円錐とすることに代えて、角錐としてもよい。すなわち、回転治具の先端部の形状は、治具挿入孔に対応する(治具挿入孔の傾斜内周面に面接触する外周面を有する)先細りの形状であればよい。
治具プレート11を上エンドプレート10と別体とすることに代えて、治具プレート11を上エンドプレート10と一体にしてもよい。
スクリュー羽根7の先端部(外周縁部)の周速を、2mm/秒以上、且つ5mm/秒以下とするのは好ましい一例であり、上記以外の周速でスクリュー羽根7(スクリュー軸6)を回転させてもよい。
ガストーチを有するガス切断機以外の切断機46としては、例えばプラズマトーチを有する切断機を挙げることができる。
回転するスクリュー羽根7先端部の切断機46による切断箇所は、スクリュー軸6の中心部から水平方向に延ばした仮想線Lとスクリュー羽根7の先端部とが交差する部分Pに限られることはない。
スクリュー羽根7の先端部を切断機46にて粗面なく所定の寸法に切断できた場合などは、上記した羽根外径仕上げ工程を省略してもよい。
(作用・効果)
本発明によると、スクリュー軸6をその軸芯回りに回転させながら、且つ、スクリュー軸6の長手方向に対して平行に切断機46を走行させながら、スクリュー羽根7の先端部をその外径寸法が所定の寸法となるように切断加工することにより、スクリュー羽根7の軸芯とスクリュー軸6の軸芯とを一致させ易く、且つスクリュー羽根7の外径寸法を所定の寸法に容易に調整することができる。
本発明において、スクリュー羽根7の先端部の周速が、2mm/秒以上、且つ5mm/秒以下となるようにスクリュー軸6を回転させることが好ましい。2mm/秒以上の周速でスクリュー羽根7を回転させることで、スクリュー羽根7の先端部が溶断により粗くなることを防止することができる。また、周速を5mm/秒以下とすることで、スクリュー羽根7の先端部を切断残し無くより確実に切断することができる。
また本発明において、スクリュー軸6の中心部から水平方向に延ばした仮想線Lとスクリュー羽根7の先端部とが交差する部分Pを切断機46にて切断加工することが好ましい。横にされたスクリュー軸6はその自重で少なからず撓む。その撓み量は計算により予測することはできるが、計算と実際とでどうしても撓み量に差がでる。ここで、スクリュー軸6が撓む方向は鉛直下方である。スクリュー軸6の中心部から水平方向に延ばした仮想線Lとスクリュー羽根7の先端部とが交差する部分Pを切断機46にて切断するようにしていれば、スクリュー軸6が少し撓んだとしても、他の部分を切断する場合に比べて、切断部分(切断箇所)はずれにくい。すなわち、この構成によると、スクリュー羽根7の外径寸法をより正確なものとすることができる。
また本発明において、スクリュー軸6の両端の軸芯部分には、それぞれ、スクリュー軸6の長手方向外方へ向かって拡がる形状の治具挿入孔11a、9aが設けられており、スクリュー軸支持工程において、先端部47a、48aが先細りの回転可能な回転治具47、48を、治具挿入孔11a、9aの傾斜内周面に外周面が面接触するように、治具挿入孔11a、9aに先端部47a、48aから挿入して、スクリュー軸6の両端を挟むような形態でスクリュー軸6をその両端支持で回転可能に支持することが好ましい。
この構成によると、スクリュー軸6は、その軸方向両側から回転治具47、48の先端部47a、48aで押圧される。長手方向外方へ向かって拡がる形状の治具挿入孔11a、9aに、先細りの先端部47a、48a挿入することで両側からスクリュー軸6の軸芯部分を軸方向に押圧すると、押圧力で軸芯の自動調整がなされ、スクリュー軸6の軸芯とスクリュー軸6の実際の回転中心との間に生じ得る僅かな誤差を容易に矯正することができる。
また、スクリュー軸6と治具とをボルト等により連結することでスクリュー軸6を両端支持する場合、この連結部分での軸芯のずれが生じ易いが、上記構成では、スクリュー軸6の両端に設けられた孔の傾斜内周面と回転治具47、48の先端部47a、48aとの面接触によりスクリュー軸6を両端支持するため軸芯のずれが生じにくい。
さらには、上記面接触は、スクリュー軸6の押圧方向(軸方向)に対する斜めの面で生じるので、いわゆる楔効果による、面接触部分で生じる摩擦力による強固な結合力が得られ、スクリュー軸6と回転治具47、48とは一体的に回転しやすくなり、相互に擦れあうことにより治具挿入孔11a、9aが摩耗したり回転治具47、48の先端部47a、48aが摩耗したりすることが防止される。これらにより、上記構成によると、スクリュー軸6をその軸芯で回転させやすい。
また本発明において、治具プレート11を上エンドプレート10と別体とすることが好ましい。治具プレート11を上エンドプレート10と一体にすると、径が大きい一体の上エンドプレートに治具挿入孔11aを機械加工により設けることとなるので加工しづらいが、別体とすると加工が容易である。また、治具挿入孔11aには比較的大きな軸方向の押圧力が作用するので、押圧力が大きい場合には、治具プレート11を上エンドプレート10と別体としていれば、上エンドプレート10のみの厚みを少し大きくするなどして対応することができる。なお、下エンドプレート9側に関しては、水流の抵抗を軽減するために先細りの円錐胴8が設けられ、この末端に下エンドプレート9が取り付けられている。そのため、下エンドプレート9の径は、上エンドプレート10の径よりも小さくされるので、加工に関しても強度に関しても、下エンドプレート9に治具挿入孔9aを直接設けることにより問題が生じることは無い。
また本発明において、スクリュー軸6の長手方向に対して平行に糸状部材を張り、あるいはレーザー光を照射し、当該糸状部材あるいはレーザー光を基準にして、スクリュー羽根7の外径寸法が±6mmの寸法公差内となるように仕上げる羽根外径仕上げ工程をさらに備えることが好ましい。
この構成によると、スクリュー羽根7の外径寸法を所定の寸法により精度よく合わせることができ、スクリューポンプ100の揚水効率をより向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
1:スクリュー本体
2:下部軸受
3:上スピンドル
4:上部軸受
5:ギヤカップリング
6:スクリュー軸
7:スクリュー羽根
8:円錐胴
9:下エンドプレート
9a:治具挿入孔
10:上エンドプレート
11: 治具プレート
11a:治具挿入孔
45:レール
46:切断機
47、48:回転治具
47a、48a:回転治具の先端部
100:スクリューポンプ
L:仮想線
P:仮想線Lとスクリュー羽根7の先端部とが交差する部分

Claims (5)

  1. スクリュー軸の外周面に取り付けられたスクリュー羽根の外径寸法を所定の寸法とするためのスクリューポンプの羽根外径調整方法であって、
    横にされた前記スクリュー軸をその両端支持で回転可能に支持するスクリュー軸支持工程と、
    両端支持された前記スクリュー軸をその軸芯回りに回転させながら、且つ前記スクリュー軸の長手方向に対して平行に配置されたレールの上を切断機を走行させながら、前記スクリュー羽根の先端部をその外径寸法が所定の寸法となるように前記切断機にて切断加工する羽根先端部切断工程と、
    を備えることを特徴とする、スクリューポンプの羽根外径調整方法。
  2. 請求項1に記載のスクリューポンプの羽根外径調整方法において、
    前記羽根先端部切断工程において、前記スクリュー羽根の先端部の周速が、2mm/秒以上、且つ5mm/秒以下となるように前記スクリュー軸を回転させることを特徴とする、スクリューポンプの羽根外径調整方法。
  3. 請求項1または2に記載のスクリューポンプの羽根外径調整方法において、
    前記羽根先端部切断工程において、前記スクリュー軸の中心部から水平方向に延ばした仮想線と前記スクリュー羽根の先端部とが交差する部分を前記切断機にて切断加工することを特徴とする、スクリューポンプの羽根外径調整方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のスクリューポンプの羽根外径調整方法において、
    前記スクリュー軸の両端の軸芯部分には、それぞれ、前記スクリュー軸の長手方向外方へ向かって拡がる形状の治具挿入孔が設けられており、
    前記スクリュー軸支持工程において、先端部が先細りの回転可能な回転治具を、前記治具挿入孔の傾斜内周面に外周面が面接触するように、前記治具挿入孔に先端部から挿入して、前記スクリュー軸の両端を挟むような形態で前記スクリュー軸をその両端支持で回転可能に支持することを特徴とする、スクリューポンプの羽根外径調整方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のスクリューポンプの羽根外径調整方法において、
    前記スクリュー軸の長手方向に対して平行に糸状部材を張り、あるいはレーザー光を照射し、当該糸状部材あるいはレーザー光を基準にして、前記スクリュー羽根の外径寸法が±6mmの寸法公差内となるように仕上げる羽根外径仕上げ工程をさらに備えることを特徴とする、スクリューポンプの羽根外径調整方法。
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