JP5889354B2 - 飲料を用意するためのシステム、カプセル及び方法 - Google Patents

Description

本発明は、抽出可能な製品を使用して、摂取に適する所定量の飲料を用意するためのシステムに関する。
該システムは
交換可能なカプセルと、
該交換可能なカプセルを保持するための収容器及びある量の流体、例えば水、を該交換可能なカプセルに圧力下で供給するための流体分配デバイスを備える器具とを備え、
該交換可能なカプセルは、外周壁と、第一の端部において該外周壁を閉じる底と、底と反対側の第二の端部において外周壁を閉じる蓋とを備え、
該壁、底及び蓋は、抽出可能な製品を容れる内部空間を取り囲み、
該流体分配デバイスは飲料を形成するために、抽出可能な製品に底を通して流体を供給するように配置されており、
該収容器は、支持表面を備えており、かつ
該カプセルは、作られた飲料を、カプセルから蓋を通して、そして支持表面を通して排出するように、支持表面に対して少なくとも部分的に当接するように配置されており、
該蓋は柔軟なシートの形状の穴をあけられた物質及び／又は多孔質の物質を備え、かつ
該システムは、作られた飲料をカプセルから排出させて該飲料を容器例えばカップに供給するように、使用中に蓋と流体連絡している出口を備える。

蓋が、作られた飲料をカプセルから排出させ、容器に該飲料を供給するための開口部を備えているカプセルを使用するそのようなシステムは、自体公知である。カプセル自身が穴のあいた部分又は多孔質部分を有しており、従って、使用前には環境の大気に対して開いているので、これらのカプセルは、開いているカプセルとして公知である（該開いているカプセルは気密な外側の包装に含まれていることができるが）。延ばされた位置、即ち該カプセルの抽出可能な製品に流体を提供する準備ができている位置、における該システムの器具において、該開いているカプセルを使用するとき、該開いているカプセルは、カプセルの蓋は支持表面と向き合い、カプセルの底は流体分配デバイスと向き合うところの収容器に配置される。

開いているカプセルを使用する上記のシステムの欠点は、加圧下での流体の供給の間に、すでに作られた飲料が、シートの形状の穴をあけられた蓋及び／又は多孔質の蓋を通過した後にシステムの出口を迂回し得ることである。これは、たとえカプセルが支持表面に対して押しつけられていても、作られた飲料の一部が、該システムの蓋と出口の間で利用可能な空気と混合される可能性があり、カプセルと支持表面との間を通過し得ることを意味する。

従って、上記のタイプに従うシステムにおいて、公知のシステムの利点は維持され、かつ公知のシステムの欠点が少なくとも部分的に克服されたシステムを提供することが本発明の目的である。より特に、シートの形状の穴をあけられた物質及び／又は多孔質の物質を通過した後の、作られた飲料の迂回のリスクが最小化されているところの、所定の量の飲料を作るためのシステムを提供することが本発明の目的である。

それに加えて、本発明の第一の特徴に従うと、上記のシステムは、蓋が不透過性の外周領域と、作られた飲料が出口領域を通って排出されるように、該不透過性の外周領域により取り囲まれている出口領域とを備えていることを特徴とする。

作られた飲料をカプセルから排出することを意図された出口領域の周りに不透過性の外周領域を備えることにより、該作られた飲料は該出口領域を通過し、次にシステムの出口を通過するように積極的に強制される。結果として、作られた飲料は、カプセルの蓋と収容器の支持表面との間を通過しようとするリスクが最小化される。即ち、例えば収容器を支持表面により高い圧力で押す代わりに、本発明のシステムは、該作られた飲料をシステムのカプセルから出口の方へより正確に導き得る。

好ましくは、本発明のさらなる特徴に従うと、柔軟なシートの形状の穴をあけられた物質及び／又は多孔質の物質、例えば柔軟な箔、例えば、複数の出口開口部を少なくとも部分的に備えられているポリマーのフィルム、である。そのような柔軟な箔は、例えばポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ−Ｐ）と塩化ポリプロピレン（ＣＰＰ）との多層の箔であり得、本発明のさらなる特徴に従うと、約１５μｍの厚さのＰＥＴ−Ｐの第一の層と約３０μｍのＣＰＰの第二の層を備える。該多層の箔は、約１２μｍの厚さのＰＥＴ−Ｐの第一の層と約３０μｍのＣＰＰの第二の層とをもまた含み得る。

本発明のさらなる詳細においては、蓋の外周領域が出口領域を備えていないところの、蓋の中央領域に複数の出口開口部が、備えられる。従って、出口領域を備える蓋と不透過性の外周領域は、簡単な方法で備えられることができる。

本発明の代替の実施態様において、システムの支持表面と向き合う、蓋の面上に、蓋の不透過性の外周領域を形成する、追加の実質的に環状の封止部材が備えられてもよい。そのような環状の封止部材は、蓋にカプセルを接着させた後に蓋の外側の表面に容易に接着されることができる。本発明のさらなる特徴に従うと、蓋と環状封止部材とは同じ物質でできていてもよい。例えば、上記のような多層の箔の環状封止部材が、例えば接着剤又はそれを封止することにより、該多層の箔の蓋の外側の面に結合され得る。

本発明の別の実施態様では、該環状封止物質は、弾性物質、例えばプラスチック、例えばＰＥ又はゴムでできていることもまた可能である。該環状封止部材は適切な接着剤により収容器の支持表面と向き合う蓋の面に接着され得る。該収容器を閉じると、即ちカプセルを支持表面に押し付けると、封止部材は少し押され得、そうすることにより蓋と支持表面との間に密な封止を与えるので、そのような弾性封止部材は、役立つために使用されることができる。

本発明のさらなる特徴に従うと、支持表面とカプセルとの間の迂回路をさらに防ぐためには、もし不透過性の外周領域が、外周壁から放射状に内側に、好ましくは外周壁から１ｍｍ〜５ｍｍの半径の距離に亘って、延在していれば有利である。不透過性の外周領域のそのような寸法は、該作られた飲料の迂回の十分な防止を与え、同時にカプセルから作られた飲料を排出するために適する、十分に大きな出口領域を与える。

本発明のさらなる詳細において、カプセルは好ましくは向きに延在する縁を備え、該縁において、蓋は該外向きに延在する縁に付着されている。そのような縁は約０．２ｍｍ±０．０２５ｍｍの、蓋と向き合う側における半径の長さを有し得る。あるいは、そのような縁は約４．７ｍｍ±０．１ｍｍの蓋と向き合う側における半径の長さを有し得る。半径の長さは、カプセルの外周壁の内側の面と該縁の外周の端との間の縁の寸法として定義されることができる。そのような縁の故に、該収容器の上部を支持表面の方へ移動させると、該収容器の上部は、該収容器の支持表面に対してカプセル即ち蓋を容易に押すことができる。

本発明の別の実施態様に従うと、出口領域は７５〜１７０の開口部、例えば１００〜１７０の開口部、好ましくは９０〜１５０の開口部、例えば１１０〜１５０、より好ましくは１００〜１２５の開口部を備え得る。あるいは、出口領域は、約１４５の開口部を有し得る。開口部の直径は０．４ｍｍ±０．０５ｍｍ〜０．２ｍｍ±０．０５ｍｍ、好ましくは約０．３ｍｍ±０．０５ｍｍであり得る。該開口部の故に、作られた飲料はカプセルを、作る時間が長くなりすぎない、例えば４０秒以下、好ましくは３０秒以下であるような所望される速度で出る。そのような半径を有するそのような開口部は、煎られかつ挽かれたコーヒーの粒子がカプセルから出ることをもまた防ぐ。

任意的に、カプセルの底は液体に対して不透過性であってもよい。好ましくはカプセルの底は穴があけられている及び／又は多孔質である。

本発明は、請求項１５に記載のカプセルにさらに関する。該請求項において、カプセルは上記のシステムのカプセルであり得る。本発明は、そのようなシステムの器具における、所定量の飲料を用意するためのカプセルの使用にさらに関する。

本発明は、抽出可能な製品を使用して、摂取に適する所定量の飲料を用意するための方法において、該方法は、
外周壁と、第一の端部において該外周壁を閉じる底と、底と反対側の第二の端部において外周壁を閉じる蓋とを備える交換可能なカプセルを用意すること、該壁、底及び蓋は、抽出可能な製品を容れる内部空間を取り囲む、
該交換可能なカプセルを保持するための収容器と、ある量の流体、例えば水、を該交換可能なカプセルに圧力下で供給するための流体分配デバイスと、作られた飲料をカプセルから排出して、該飲料を容器例えばカップに供給するために、使用中にカプセルと流体連絡している出口と、を備える器具を用意すること、
を含み、
該収容器は支持表面を備えており、かつここで該カプセルは作られた飲料をカプセルから蓋を通して、そして支持表面を通して排出するように、支持表面に対して少なくとも部分的に当接しており、
該蓋は柔軟なシートの形状の穴をあけられた物質及び／又は多孔質の物質を備え、該器具は作られた飲料をカプセルから排出し、そして該飲料を容器例えばカップに供給するように、蓋と流体連絡している出口を備え、
該蓋は、不透過性の外周領域と、作られた飲料が出口領域を通ってカプセルから排出されるように、該不透過性の外周領域により取り囲まれている出口領域とを備えており、
該方法は、飲料を作るために、抽出可能な製品に流体を供給することをさらに含む。

そのようなカプセルとそのような方法は、記載されたような、該システムと類似の利点及び効果を提供する。

本発明は、図面を参照して、非制限的な例により、今、さらに説明される。

本発明の第一の実施態様に従う、飲料を用意するためのシステムを示す。 本発明に従うシステムの第二の実施態様を示す。 本発明に従うカプセルの部分的な模式的断面図を示す。 本発明に従うカプセルの第二の実施態様の模式的な断面図を示す。

種々の図面における同一又は対応する部材は同一又は、対応する参照番号で示されることに留意されたい。

図１は、本発明の第一の実施態様に従って、抽出可能な製品を使用して、摂取に適する所定量の飲料を用意するためのシステム１を示す。システム１は、交換可能なカプセル２を備える器具４を備える。器具４は、交換可能なカプセル２を保持するための収容器３を備える。一般に、収容器３は、カプセル２の形状に対して少なくとも部分的に相補的な形状を有する。器具４は、ある量の流体、例えば水、を例えば９バールの加圧下で、交換可能なカプセル２に供給するための流体分配デバイス５をさらに備える。

器具４の収容器３に備えられているように、交換可能な、開いているカプセル２は、実質的に堅い外周壁６と、第一の端部８において該外周壁６を閉じる底７と、底７と反対側の第二の端部１０において外周壁を閉じる蓋９とを備える。外周壁６と、底７と蓋９とは、抽出可能な製品を容れる内部空間１１を取り囲む。好ましくは、抽出可能な製品はある量の煎られかつ挽かれたコーヒーを包含する。この実施例では交換可能なカプセル２は、一回分の飲料、好ましくはカップ一杯の飲料、例えば３０〜２００ｍｌの作られた飲料を用意するのに適するある量、例えば約５．０〜６．５グラムの、好ましくは約５．２グラム±０．１５グラムの、煎られかつ挽かれたコーヒーを含む。

システム１の示された実施態様において、カプセル２の底７、より具体的には、その入口領域１５は、底７に貫通された開口部１３を与えるように底貫通手段１２により、使用中に貫通されるように適合されている。使用中に、流体分配デバイス５からの流体は、貫通された開口部１３を通る穴１４を介してカプセルの内部空間１１に与えられる。

本発明に従うと、カプセル２の蓋９は、柔軟なシートの形状の穴をあけられた物質及び／又は多孔質の物質、この実施態様においては、柔軟な箔、例えば複数の開口部２３を有するポリマー状フィルムであって、該開口部を通って飲料がカプセル２から排出するフィルム、を備える。柔軟な箔は、約１５μｍのポリエチレンテレフタレート（（ＰＥＴ−Ｐ）の層と約３０μｍの塩化ポリプロピレン（ＣＰＰ）の層との多層箔であってもよい。あるいは、該柔軟な箔は、約１２μｍのＰＥＴ−Ｐの層と約３０μｍの塩化ＣＰＰの層との多層の箔であってもよい。さらに、蓋は、出口領域３２を取り囲む不透過性の外周領域３０を備える。出口領域３２は、作られた飲料をシステム１の出口２６にカプセル２から排出するように適合されている。そのような蓋９の構造は、作られた飲料を、出口領域３２、次に出口２６を通って導くことにより、作られた飲料がシステムの出口２６を迂回することを防ぐ（矢印４０により示される）。

蓋９の不透過性の外周領域３０は、例えばのりづけ、溶接等により、支持表面３ｂと向き合う蓋９の面に接着された、追加の、実質的に環状の封止部材３１により形成される。示された実施態様において、該環状の封止部材は弾性物質、例えばプラスチック、例えばＰＥ又はゴムからできている。環状封止部材３１は、外周壁６から、好ましくは外周壁６から１ｍｍ〜５ｍｍの半径の長さＬに亘って、放射状に内向きに延在する（図３を参照のこと）。カプセル２は、蓋９が例えば糊付け、溶接等により接着されているところの、外向きに延在する縁２４を備える。蓋９に向き合う側における縁２４の半径の長さ１は、約４．７ｍｍ±０．１ｍｍである（図３及び４を参照のこと）。

器具４は、先行技術の閉じられたカプセルの蓋（図示されていない）を貫通することを意図された蓋貫通手段２２（ここでは突出部として具現化されている）をさらに備える。本発明に従うと、蓋９は、カプセル２内の圧力の影響下でシステム１の蓋貫通手段２２により貫通されないように十分に強くかつ十分に堅い。カプセル２内の圧力の影響下、蓋９は、蓋貫通手段２２に対して変形してもよいが、それは引裂かれ得ず、破損され得ず、又は蓋貫通手段により貫通され得ず、蓋９は圧力の影響下で無傷のままであり得る。図１に示される底貫通手段１２及び収容器の上部３ａは、延ばされた位置にあり、そうすることにより、カプセル２を収容器３の支持表面３ｂに対して押しつける。

図１に示されるシステム１は、カップ一杯のコーヒーを用意するために以下のように操作され、該抽出可能な製品は煎られかつ挽かれたコーヒーである。

カプセル２が収容器３に置かれる。収容器３の上部３ａは収容器３の支持表面３ｂの方へ延ばされる。収容器の上部３ａの移動の故に、該延ばされた底貫通手段１２は作動されてカプセル２の底７を貫通し、図１に示されるように、底７に開口部１３を与える。収容器の上部３ａを移動させると、カプセル２の縁２４、及び即ちそれに付着されている蓋９もまた器具５の収容器３の支持表面３ｂに対して押しつけられる。すると、流体、ここでは加圧下の熱湯、が貫通手段１２において与えられている穴１４を介して、開口部１３を通って内部空間１１の抽出可能な製品に供給される。水は挽かれたコーヒーを濡らし、所望される物質を抽出して、コーヒー飲料を形成する。作られたコーヒーは、不透過性の外周領域３０によりカプセル２から支持表面２４の開口部２６の方へ導かれて、蓋９の出口領域３２を通ってカプセル２から排出し、容器例えばカップ（図示されていない）に供給される。

図２において、本発明に従うシステム１が示されている。明確性のために、図１を用いて示されかつ記載されたシステム１と異なる要素のみが、ここで詳細に説明される。

開いているカプセル２は、本発明の第二の実施態様に従うと、カプセル２の底７において入口フィルター１５を備える。入口フィルター１５は、カプセルの内部空間１１に器具４の流体分配デバイス５から流体を供給するための、ある量の開口部１７を備える。即ち、該流体は、複数の入口開口部を介して抽出可能な製品に供給され、そのことが該抽出可能な製品がカプセル２の実質的に断面全体に亘って濡らされるようにする。従って、抽出可能な製品への非常に均一な流体の供給が得られる。即ち、底７は、穴があけられており、従って液体に対して透過性であることが理解される。あるいは、底は多孔質であってもよい。

開いているカプセルは、軸方向において見られて、約２３．７ｍｍ±０．２ｍｍの高さｈ１を有する。従って、底７の入口フィルター１５は、本発明のシステム１の底貫通手段１２により貫通されない。底７の厚さｔは約０．７ｍｍ±０．０５ｍｍであり得る。

飲料を作る間に、流体分配デバイス５からの流体は、収容器３と開いているカプセル２との間に備えられた空洞４４に穴１４を通って入いる。抽出可能な製品から所望された物質を抽出するために、入口フィルター１５は、空洞４４からの流体をカプセル２の内部空間１１に排出するように適合されている。

即ち、より一般的に、図１の実施例において、底７は、底貫通手段１２から離れて配置されている入口フィルター１５により形成された入口領域１６を備えている。器具４は、流体を抽出可能な製品に供給して飲料を作るために、流体分配デバイス５が入口領域と流体連絡するように配置されている。本発明の別の（図示されていない）実施態様において、入口フィルター１５はフィルターペーパー、柔軟な箔などの物質により形成されていてもよい。

図２において示されているカプセル２の外周壁６は、例えばプラスチック物質を含み得、そして例えば射出成型、真空成型、熱成形などにより形成され得る。また、図２の実施例において、外周壁１０は円錐台であるが、他の形状もまた可能である。例えば、外周壁は、円柱状又はピラミッド状であってもよい、本発明のシステム１に従うカプセル２において、不透過性の外周領域３０は、出口開口部を備えていない柔軟な箔の蓋９の一部である。該不透過性の外周領域３０は、外周壁６の近傍に配置されている開口部２３が閉められるように、穴をあけられた蓋９の一部を一時的に融解させることにより形成され得る。代わりに、該不透過性の外周領域３０は蓋の出口領域３２に開口部２３を与えるだけで用意され得る。即ち、不透過性の外周領域３０は、容易な方法で備えられる。この一体化された不透過性の外周領域３０は、図１を用いて記載された環状封止部材３１と似た寸法及び物質を備え得る。

図３及び４において、本発明に従うカプセル２のさらなる２つの実施態様が示されている。カプセル２は、本発明に従うシステム１において使用されることができる。明確性のために、図１及び２を用いて示されかつ説明されたシステム１と異なる要素のみがここでは詳細に記載される。図３のカプセルは、図２に示されたようなカプセル２を用いて説明される入口フィルター１５及び図１において示されたカプセル２で記載された不透過性の外周領域部材３０を備える。図４のカプセルは、図１において示されたカプセル２を用いて記載されたように、使用されると貫通されることを意図された底７及び図２において示されたカプセル２を用いて記載された、一体化された不透過性の外周領域３０を備える。

上記の明細書において、本発明は、本発明の実施態様の特定の実施例を参照して説明されてきた。しかし、種々の改良及び変更が、添付の特許請求の範囲に述べられた本発明のより広い精神及び範囲から外れることなく、そこでなされ得ることは明白である。

例えば、カプセルの入口領域がいろいろな種類の入口フィルターを備えることが可能である。該カプセル及びその部品は種々の物質、又は種々の物質の組み合わせから作られ得る。又、カプセルは種々の形状を有し得る。例えば、カプセルの外周壁は任意の形状、例えば円柱、円錐台、又は多角形、例えば六角形若しくは八角形を有し得る。また、底及び蓋は、種々の形状、例えば非平坦な形状を有し得る。さらに、収容器は、収容器の上部が支持表面まで移動されることができ支持表面から引っ込められることができ、カプセルが支持表面に対して押しつけられることができ、従って、放出されることができる限り、種々の構造を有し得る。該システムの器具は、種々の支持表面、例えば突出部をもたないが、実質的に平坦な表面又は３次元の模様などを有する表面を有する支持表面をもまた有することができる。該器具は、さらに、種々の方法でカプセルの内部空間に流体を供給するように適合されている種々の流体分配デバイスを有することができる。

しかし、他の改良、変形及び代替もまた可能である。従って、明細書、図面、及び実施例は制限的な意味におけるよりむしろ例示としてみなされるべきである。

特許請求の範囲において、括弧の中の参照記号はいかなるものも、請求項を制限すると解釈されてはならない。用語「備える」は、請求項に挙げられた特徴又は段階以外の特徴又は段階の存在を排除しない。さらに、用語「一つの」は「ただ一つの」に制限されると解釈されてはならず、代わりに「少なくとも１の」を意味し、複数を排除しない。ある手段が相互に異なる請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが役立つために使用されることができないことを意味しない。

２：カプセル
３ａ：収容器の上部
３ｂ：支持表面
４：器具
５：流体分配デバイス
６：外周壁
７：底
８：第一の端部
１０：第二の端部
１１：内部空間
１２：底貫通手段
１４：穴
１５：入口フィルター
１６：入口領域
１７：開口部
２２：蓋貫通手段
２４：縁
２６：出口
３０：外周領域
３２：出口領域
４４：空洞

Claims (14)

1. 抽出可能な製品を使用して、摂取に適する所定量の飲料を用意するための開いているカプセル（２）において、該開いているカプセルは
   実質的に堅い外周壁（６）と、
   第一の端部（８）において該外周壁を閉じる底（７）と、
   該底と反対側の第二の、開いている端部（１０）において該外周壁を閉じる柔軟なシートの形状の穴をあけられた物質及び／又は多孔質の物質の蓋（９）とを備え、
   該外周壁（６）、底（７）及び蓋（９）は、抽出可能な製品を容れる内部空間（１１）を取り囲み、該開いているカプセル（２）が、
   該蓋（９）は、不透過性の外周領域（３０）と、該不透過性の外周領域（３０）により取り囲まれた出口領域（３２）とを備えて、ここで、該不透過性の外周領域（３０）は、該外周壁（６）から放射状に内側に延在し、使用中に、作れられた飲料は該開いているカプセルから、該作られた飲料を積極的に強制することによって該出口領域（３２）を通って排出される、
   ことを特徴とする、
   前記開いているカプセル。
2. 柔軟なシートの形状の穴をあけられた物質及び／又は多孔質の物質が、少なくとも部分的に複数の出口開口部を備えられた柔軟な箔である、請求項１に記載の開いているカプセル。
3. 柔軟な箔が、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ−Ｐ）と塩化ポリプロピレン（ＣＰＰ）との多層箔である、請求項２に記載の開いているカプセル。
4. 複数の出口開口部（２３）が、蓋（９）の中央部に備えられており、蓋の不透過性の外周領域（３０）は出口開口部を備えていない、請求項２または３のいずれか１項に記載の開いているカプセル。
5. 該開いているカプセルは、該開いているカプセルを保持するための収容器（３）を備える器具（４）において、使用中、作られた飲料を、該開いているカプセルから蓋を通して、そして該収容器（３）の支持表面（３ｂ）を通して排出するように、該収容器（３）の支持表面（３ｂ）に対して少なくとも部分的に当接するように配置されており、該器具の収容器（３）の支持表面（３ｂ）と使用中向き合うように適合された蓋（９）の面の上に、蓋の不透過性の外周領域（３０）を形成する、追加の実質的に環状の封止部材（３１）が備えられている、請求項２〜４のいずれか１項に記載の開いているカプセル。
6. 該蓋と該環状封止部材が同じ物質でできている、請求項５に記載の開いているカプセル。
7. 該環状封止部材が弾性物質でできている、請求項５に記載の開いているカプセル。
8. 該不透過性の外周領域（３０）が、外周壁から１ｍｍ〜５ｍｍの半径の距離（Ｌ）に亘って、延在している、請求項１〜７のいずれか１項に記載の開いているカプセル。
9. 開いているカプセルが、外向きに延在する縁（２４）を備え、蓋（９）が該外向きに延在する縁に付着されている、請求項１〜８のいずれか１項に記載の開いているカプセル。
10. 蓋に向き合う側における、該外向きに延在する縁（２４）の半径方向の長さ（１）が、約４．７ｍｍ±０．１ｍｍである、請求項９に記載の開いているカプセル。
11. 出口領域（３２）が、７５〜１７０の開口部を備え、開口部の直径が０．４ｍｍ±０．０５ｍｍ〜０．２ｍｍ±０．０５ｍｍである、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の開いているカプセル。
12. 開いているカプセルの底が液体に対して透過性である、請求項１〜１１のいずれか１項に記載の開いているカプセル。
13. 開いているカプセルの底が、穴があけられている及び／又は多孔質である、請求項１２に記載の開いているカプセル。
14. 抽出可能な製品を使用して、摂取に適する所定量の飲料を用意するためのシステムにおいて飲料を製造するために、請求項１〜１３のいずれか１項に記載の開いているカプセルを使用する方法であって、該システムは、
    開いているカプセル（２）と、
    該開いているカプセルを保持するための収容器（３）と、ある量の流体を該開いているカプセルに圧力下で供給するための流体分配デバイス（５）とを備える器具（４）とを備え、
    該開いているカプセルは、外周壁（６）と、第一の端部（８）において該外周壁を閉じる底（７）と、底と反対側の第二の端部（１０）において外周壁を閉じる蓋（９）とを備え、
    該壁、底及び蓋は、抽出可能な製品を容れる内部空間（１１）を取り囲み、
    該流体分配デバイスは、飲料を形成するために、底を通して抽出可能な製品に流体を供給するように配置されており、
    該収容器は、支持表面（３ｂ）を備えており、かつ該開いているカプセルは、作られた飲料を、該開いているカプセルから蓋を通して、そして支持表面を通して排出するように、支持表面（３ｂ）に対して少なくとも部分的に当接するように配置されており、
    かつ該システムは、作られた飲料を該開いているカプセルから排出させて該飲料を容器に供給するように、使用中に蓋と流体連絡している出口（２６）を備えている、
    上記開いているカプセルを使用する方法。

Images