JP5888775B2 - 光ファイバ結合装置 - Google Patents
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Description
この場合、まず集光レンズ35の焦点Fと光ファイバの中心点Cとが重なるように、レンズホルダ16の位置や光ファイバ端末40の位置が調整される(図10(a))。
そして、光軸が揃っていない場合には、光ファイバ端末40を保持しているホルダ80の角度を微調整することで、両者の軸合わせが行われる(図においては光ファイバ端末40の角度を上下に変位させるあおり方向の調整が示されているが、実際には、光ファイバ端末40の角度を左右に変位させる回転方向の調整も行われる)。
このため従来は、集光レンズ35の焦点Fと光ファイバの中心点Cとの位置合わせと、ビームαの光軸と光ファイバの中心軸との軸合わせを延々繰り返す必要があり、極めて非効率的な作業が強いられていた。
回動方向規制手段回動方向規制手段
このため、一旦合わせた集光レンズの焦点位置と光ファイバの中心点とが、光軸合わせによってずれることを有効に回避できる。
この空洞部18は、円板状の隔壁20で仕切られており、この隔壁20の中心部には、光ファイバのフェルール挿通用の貫通孔20aが形成されている。
また、この隔壁20の一方の表面には、光ファイバ端末装着用のコネクタ22が形成されている。
上記隔壁20は、空洞部18の内面に突設された円形の鍔部23に、ネジ(図示省略)を介して固定されている。
したがって、円柱部24を有さない真球状の球状容器17を用いることも当然に可能である。
ケース本体27は、上面開口部27aと、前面開口部27bと、後面開口部27cとを備えている。
また、押さえ部材25の下面には、球面状の押圧部25bが形成されており、球状容器17の球面部30と接触する。
球状ホルダ12は、その空洞部18の前面開口部18a及び後面開口部18bが、それぞれケース本体27の前面開口部27b及び後面開口部27cと連通する方向に合わせられる。
レンズホルダ16は、スタンド36によって水平方向に支持されている。
レンズホルダ16の先端部外周面には、溝37が円周に沿って形成されており、この溝37には防塵リング38が嵌装される。この防塵リング38は、弾力性を備えたシリコンゴム等よりなる。
この際、レンズホルダ16の先端部外周面に嵌装された防塵リング38が、球状ホルダ12の空洞部18の内周面に密着する。
この結果、光ファイバ端末40の先端部から突出したフェルール41が、隔壁20の貫通孔20aに挿通され、集光レンズ35側に導出される。
また、後述のように、集光レンズ35の焦点位置Fが光ファイバの中心点Cと正確に一致するように、レンズホルダ16は位置決めされる。
この上面操作レバー43の後端部は、押さえ部材25の開口部25c及び蓋部材26の開口部26aを介して外部に取り出される。
また、上面側断面図である図4に示すように、側面操作レバー44を図中の左右方向に動かせば、球状ホルダ12が回転方向(あおり方向と直交する方向)に回動することとなる。
ただし、球状ホルダ12は上記の通り球面部30を備えてがおり、これと接触する押さえ部材25の押圧部25b及びケース本体27の受部31も球面をなしているため、このままの状態では、上面操作レバー43及び側面操作レバー44を動かすことによって、球状ホルダ12はあらゆる方向に無秩序に回動することになる。
このため、収納ケース14の外部において、上面操作レバー43及び側面操作レバー44の回動方向を規制する機構が設けられている。
この上面操作レバー43の回動方向規制機構50は、蓋部材26の上面に取り付けられている。
また、上記リニアガイド52は、直線状のレール58に沿って往復移動可能に配置された可動部59を備えており、この可動部59の側面59aには接触片部60が突設されている。
上面操作レバー43には圧縮コイルバネ54の先端チップ54aが当接しているため、上面操作レバー43は接触片部60の第1の面60aに向けて常時押圧されている。また、調整ネジ56の先端部は、接触片部60の第2の面60bに当接している。
また、調整ネジ56を左に回動させて先端部の突出量を減少させると、圧縮コイルバネ54の反発作用により、上面操作レバー43及びリニアガイド52の可動部59が、図中左方向に移動し、元の位置に復帰する。
この側面操作レバー44の回動方向規制機構65は、ケース本体27の側面に取り付けられている。
また、上記リニアガイド52は、直線状のレール58に沿って往復移動可能に配置された可動部59を備えており、この可動部59の側面59aには接触片部60が突設されている。
側面操作レバー44には圧縮コイルバネ54の先端チップ54aが当接しているため、側面操作レバー44は接触片部60の第1の面60aに向けて常時押圧されている。また、調整ネジ56の先端部は、接触片部60の第2の面60bに当接している。
また、調整ネジ56を左に回動させて先端部の突出量を減少させると、圧縮コイルバネ54の反発作用により、側面操作レバー44及びリニアガイド52の可動部59が、図中左方向に移動し、元の位置に復帰する。
このため、側面操作レバー44も接触片部60の第1の面60aと可動部59の側面59aとの間の角部に常時付勢されることになり、引張りコイルばね57を特に設けなくとも、側面操作レバー44に余計な遊びが生じることがない。
まず、図7(a)に示すように、集光レンズ35による焦点位置Fと、光ファイバの中心点C(=球状ホルダ12の中心点)との位置合わせを行う。
この焦点位置Fと中心点Cとの一致/不一致は、例えば、光ファイバ70の後端からファイバチェッカ(図示省略)の可視光レーザを入射させ、レンズホルダ16の後端から出射された可視光レーザβが、予め設定された光路上の複数のピンホールを通過できるか否かによって確認される。
そして、可視光レーザβがレンズホルダ16の後端から出射されない場合や、出射されてもピンホールを通過できない場合には、焦点位置Fと中心点Cとが一致していないものと判定し、レンズホルダ16の位置や高さ、角度等が微調整される。
そして、出力光量の比率が所定の閾値を下回っている場合には、光ファイバの中心軸がビームの光軸と一致していないものと判断し、上面操作レバー43の調整ネジ56や側面操作レバー44の調整ネジ56を任意の方向に回転させ、球状ホルダ12のあおり角度や回転角度を微調整する。
この間、光ファイバ70の後端から出力される光量を観察しておき、上記閾値以上となった時点で、調整を終了させる。
このため、集光レンズ35の焦点位置Fと光ファイバの中心点Cとの位置を再度調整することが不要となる。
このように、防塵リング38をレンズホルダ16の先端部に装着させ、その外周面を球状ホルダ12の空洞部18の内面に密着させる構造を採用することにより、集光レンズ35の焦点距離が極めて短い場合であっても、有効に防塵空間を形成できる利点を備えている。
このため、光軸調整のために球状ホルダ12が回転しても、この位置変動をうまく吸収して空洞部18の内面に対する密着状態を維持することができる。
なお、上記V字状の凹部72を、上面操作レバー43の回動方向規制機構50側に設ける代わりに、側面操作レバー44の回動方向規制機構65側に設け、側面操作レバー44をこの凹部72に係合させるように構成してもよい。
この結果、球状ホルダ12の外面は球面ではなく円錐面と線接触することになるが、これによって回転の円滑さが損なわれることはない。
12 球状ホルダ
14 収納ケース
16 レンズホルダ
17 球状容器
18 球状ホルダの空洞部
20 隔壁
22 コネクタ
25 押さえ部材
25b 押さえ部材の押圧部
26 蓋部材
27 ケース本体
29 圧縮コイルバネ
31 受部
32 押さえ部
35 集光レンズ
36 スタンド
37 溝
38 防塵リング
40 光ファイバ端末
41 フェルール
43 上面操作レバー
44 側面操作レバー
50 回動方向規制機構
52 リニアガイド
53 レバー導入孔
54 圧縮コイルバネ
55 ネジ穴
56 調整ネジ
58 レール
59 可動部
60 接触片部
65 回動方向規制機構
70 光ファイバ
F 集光レンズの焦点位置
C 光ファイバの中心点
Claims (5)
- 内部に空洞部を有する球状容器と、上記空洞部に導入された光ファイバの端部の中心点を、上記球状容器の中心点に保持するための固定手段を備えた球状ホルダと、
この球状ホルダの空洞部に導入された光結合の対象物と、
上記球状ホルダを回転自在に支持するケースと、
上記球状ホルダに接続された第1の操作レバーと、
上記球状ホルダに接続された第2の操作レバーと、
上記第1の操作レバーの回動を、一の平面上における往復回動に限定する第1の回動方向規制手段と、
上記第2の操作レバーの回動を、一の平面上における往復回動に限定する第2の回動方向規制手段とを備え、
上記第1の操作レバーの往復回動によって上記球状ホルダに保持された光ファイバの軸があおり方向に回動すると共に、上記第2の操作レバーの往復回動によって当該光ファイバの軸が上記あおり方向と直交する回転方向に回動するように、上記第1の操作レバー、第2の操作レバー、第1の回動方向規制手段及び第2の回動方向規制手段が配置されており、
上記第1の回動方向規制手段が、リニアガイドと、このリニアガイドの側面に設けられた当接片部と、上記第1の操作レバーを当接片部側に押圧する付勢手段と、上記当接片部の反対面に先端が接触した調整ネジとを備え、この調整ネジの回転により、第1の操作レバーが上記リニアガイドに沿って往復回動する構造を有しており、
上記第2の回動方向規制手段が、リニアガイドと、このリニアガイドの側面に設けられた当接片部と、上記第2の操作レバーを当接片部側に押圧する付勢手段と、上記当接片部の反対面に先端が接触した調整ネジとを備え、上記調整ネジの回転により、第2の操作レバーが上記リニアガイドに沿って往復回動する構造を有しており、
さらに、上記光結合の対象物がレンズホルダ内に収納された集光レンズであり、この集光レンズの焦点が上記球状ホルダの中心点に位置決めされていることを特徴とする光ファイバ結合装置。 - 上記第1の回動方向規制手段が、上記第1の操作レバーを上記当接片部とリニアガイドの側面との角部に押圧する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ結合装置。
- 上記第1の回動方向規制手段における当接片部の一面に、上記第1の操作レバーを係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ結合装置。
- 上記固定手段が、上記球状ホルダの空洞部を仕切る隔壁と、この隔壁に形成された光ファイバ挿通用の貫通孔と、光ファイバを収容した光ファイバ端末を上記隔壁に固定するコネクタとから構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の光ファイバ結合装置。
- 上記レンズホルダの外周面に弾力性を備えた素材よりなる防塵リングが嵌装されており、このレンズホルダを上記球状ホルダの空洞部に導入した際に、上記防塵リングの外周面が空洞部の内壁面に密着することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の光ファイバ結合装置。
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