JP2019079854A - レーザ装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンドリカルレンズを高精度に調整でき、且つレーザ溶接により固定できる信頼性の高いレーザ装置及びその製造方法。【解決手段】レーザ光を出射する半導体レーザ1と、半導体レーザを保持するベース2と、半導体レーザからのレーザ光を整形するシリンドリカルレンズ3と、シリンドリカルレンズを固定し且つ端部に球面11が形成されたレンズホルダ4と、ベースに面接触し且つレンズホルダの端部に形成された球面が係合して配置され、半導体レーザからのレーザ光を通過させてシリンドリカルレンズに導光するための貫通穴50が形成された中空部材5とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、半導体レーザと光学素子とを備えたレーザ装置及びその製造方法に関する。
レーザ装置に使用されるレンズ等の光学素子は、位置、角度を高精度に調整して固定する必要がある。光学素子を固定する方法としては、例えば、レーザ溶接を用いて光学素子を固定する方法が知られている。
このレーザ溶接では、光学素子を予め金属製レンズホルダに固定し、光学素子を配置する金属製ベースと金属製レンズホルダとの接点に、レーザ光を照射する。これによって、金属製ベースと金属製レンズホルダとを高精度に接合して固定することができる。
この方法では、接着剤による固定のようにガスの発生もなく、硬化時間も必要ない。また、接合強度も高いため、長期的に信頼性を確保できる。
しかし、レーザ溶接では、金属製レンズホルダが金属製ベースに接触している必要があるため、光学素子の調整の自由度が低いという問題があった。この問題を解決したものとして、特許文献1に記載された半導体レーザモジュールが知られている。
この半導体レーザモジュールは、端部に球面を有する円筒形状のフレームの球面を保持部材に内接し、球面を摺動することにより、レーザ装置の光軸方向を調整している。
このようなレーザ溶接を用いた光学素子の固定方法としては、図6に示すように、半導体レーザ1からのレーザ光を凸レンズ21でコリメートし、コリメートされたレーザ光を凸レンズ22で集光して、光ファイバ23に入力する光学系もある。
近年、半導体レーザの高出力化等により、レーザ出力端でのパターンサイズや出射角度が活性層に対する垂直方向と水平方向とで大きく異なる特性が問題となっている。垂直方向と水平方向のレーザ特性が大きく異なる半導体レーザからのレーザ光を単純に凸レンズで集光した場合には、ある一定のNA(開口数)とコア径を有する光ファイバには、NAが合わない若しくは集光径が大きいため、効率良く光ファイバへ光結合することができない。
このため、上記の条件で、効率良く光ファイバへ光結合させるためには、図7(a)の上面図、図7(b)の正面図に示すように、2つのシリンドリカルレンズ24,25を用いて半導体レーザ1からのレーザ光の垂直方向と水平方向を別々にコリメートした後、集光レンズからなる凸レンズ22により任意の集光角・集光径に集光して光ファイバ23に結合している。
しかしながら、シリンドリカルレンズ24,25は、凸レンズとは特性が異なることから、角度調整が困難であった。特に、レーザ出射端とシリンドリカルレンズ24,25との平行出しに高精度に角度調整する必要がある。
本発明の課題は、シリンドリカルレンズを高精度に調整でき、且つレーザ溶接により固定できる信頼性の高いレーザ装置及びその製造方法を提供する。
本発明に係るレーザ装置は、上記課題を解決するために、レーザ光を出射する半導体レーザと、前記半導体レーザを保持するベースと、前記半導体レーザからのレーザ光を整形するシリンドリカルレンズと、前記シリンドリカルレンズを固定し且つ端部に曲面が形成されたレンズホルダと、前記ベースに面接触し且つ前記レンズホルダの端部に形成された前記曲面が係合して配置され、前記半導体レーザからのレーザ光を通過させて前記シリンドリカルレンズに導光するための貫通穴が形成された中空部材とを備えることを特徴とする。
また、前記ベースと前記中空部材とが接触する面には、前記半導体レーザの光軸に垂直な面に対して所定の角度だけ傾斜した傾斜部が前記ベースと前記中空部材との各々に形成されていることを特徴とする。
本発明に係るレーザ装置の製造方法は、ベースに固定された半導体レーザからのレーザ光を整形するシリンドリカルレンズをレンズホルダに固定し、レンズホルダの端部に曲面を形成し、前記半導体レーザからのレーザ光を前記シリンドリカルレンズに導光するための貫通穴が形成された中空部材を前記ベースに面接触させた状態でレーザ溶接し、前記中空部材を前記レンズホルダの端部に形成された前記曲面に係合させた状態でレーザ溶接する工程を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シリンドリカルレンズが固定されたレンズホルダの端部に形成された球面が中空部材の端部に係合し、係合させた状態で、曲面を摺動させることでシリンドリカルレンズの角度調整を行う。
これにより、シリンドリカルレンズを自由度の大きい角度で調整できる。即ち、シリンドリカルレンズを高精度に調整でき、且つレーザ溶接により固定できる信頼性の高いレーザ装置を提供することができる。
また、中空部材を摺動させることで、シリンドリカルレンズを複数の軸方向に調整することができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施形態に係るレーザ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1(a)に本発明の実施例1のレーザ装置の上面図を示し、図1(b)に実施例1のレーザ装置の正面図を示す。図2に実施例1のレーザ装置の斜視図を示す。
以下、本発明の実施形態に係るレーザ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1(a)に本発明の実施例1のレーザ装置の上面図を示し、図1(b)に実施例1のレーザ装置の正面図を示す。図2に実施例1のレーザ装置の斜視図を示す。
実施例1のレーザ装置は、半導体レーザ1、金属製ベース2、シリンドリカルレンズ3、レンズホルダ4、中空部材5を備えている。
半導体レーザ1は、レーザ光を出射するレーザダイオードからなり、円筒タイプからなる。金属製ベース2は、半導体レーザ1を収納し且つ保持する円筒形状の金属部材からなり、例えば、鉄、銅、アルミニウム等の金属からなる。半導体レーザ1の中心と金属製ベース2の中心は、同軸上にある。
シリンドリカルレンズ3は、ガラス、プラスチック等からなり、半導体レーザ1と対向して配置されている。シリンドリカルレンズ3は、互いに直交するX軸とY軸の一方の軸のみにレンズとして作用する曲率が形成され、半導体レーザ1からのレーザ光を一方の軸方向のみ整形(コリメート)する。
レンズホルダ4は、シリンドリカルレンズ3を固定し且つ端部に球面(曲面に対応)11が形成されている。レンズホルダ4は、円筒状の金属部材からなり、例えば、鉄、銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる。
中空部材5は、金属製ベース2とレンズホルダ4との間に配置され、具体的には、金属製ベース2に面接触し且つレンズホルダ4の端部に形成された球面11が中空部材5の端部に係合し、半導体レーザ1からのレーザ光を通過させてシリンドリカルレンズ3に導光するための貫通穴50が形成されている。中空部材5は、円筒状の金属部材からなり、例えば、鉄、銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる。
金属製ベース2と中空部材5とが接触する面には、半導体レーザ1の光軸に垂直な面に対して所定の角度だけ傾斜した傾斜部2aが金属製ベース2に形成され、傾斜部5aが中空部材5に形成されている。傾斜部2aと傾斜部5aとは、面接触している。
このように実施例1のレーザ装置によれば、シリンドリカルレンズ3が固定されたレンズホルダ4の端部に形成された球面11が中空部材5の端部に係合し、係合させた状態で、球面11を摺動させることでシリンドリカルレンズ3の角度調整を行う。
これにより、シリンドリカルレンズ3を自由度の大きい角度で調整できる。即ち、シリンドリカルレンズ3を高精度に調整でき、且つレーザ溶接により固定できる信頼性の高いレーザ装置を提供することができる。
また、金属製ベース2と中空部材5との接触面には、傾斜部2a,5aが形成され、傾斜部2a,5aは、レーザ光軸に垂直な面(X−Y面)からさらにY軸を中心にZ軸方向に所定の角度で傾斜している。
傾斜部2aに沿って、図3に示すように、中空部材5の傾斜部5aを下方に摺動させると、中空部材5の端部に係合した球面11が形成されたレンズホルダ4も下方に移動する。即ち、シリンドリカルレンズ3も下方に移動する。
図3にシリンドリカルレンズ3の調整前後の様子を示す。図3において、摺動前の中空部材5を実線で表し、摺動後の中空部材5を斜線で表した。即ち、傾斜部2aに沿って中空部材5を摺動させることで、シリンドリカルレンズ3をY軸方向とZ−X軸方向の2軸方向に調整することができる。
シリンドリカルレンズ3の調整の内、特に、Z−X軸方向への調整は、シリンドリカルレンズ3の焦点距離の調整に用いられる。シリンドリカルレンズ3は、X軸方向への移動に対しては、レンズの効果は生じないため、Z−X軸方向への調整は、実質的にはZ軸方向への調整となる。
図3に示すように、中空部材5を摺動させて、シリンドリカルレンズ3を最適な位置に調整した状態で、金属製ベース2と中空部材5との接触面をレーザ溶接し、中空部材5とレンズホルダ4の接触面をレーザ溶接して接合する。
以上により、シリンドリカルレンズ3の角度を調整できるとともに、シリンドリカルレンズ3のY軸、Z軸調整が行え、しかもレーザ溶接によりレーザ装置を簡易な構成で固定することができる。
(実施例2)
図4(a)に本発明の実施例2のレーザ装置の上面図を示し、図4(b)に実施例2のレーザ装置の正面図を示す。図5に実施例2のレーザ装置の斜視図を示す。
図4(a)に本発明の実施例2のレーザ装置の上面図を示し、図4(b)に実施例2のレーザ装置の正面図を示す。図5に実施例2のレーザ装置の斜視図を示す。
実施例2のレーザ装置は、レンズホルダ4bの端部が円筒面14からなる。
中空部材5bには、レンズホルダ4bの端部に形成された円筒面14が係合する溝部15が形成されている。その他の構成は、図1(a)(b)に示す構成と同一構成である。
実施例2のレーザ装置によれば、レンズホルダ4bの端部に形成された円筒面14が中空部材5bに形成された溝部15に係合しているので、レンズホルダ4bの円筒面14を一軸方向に動かすことで、シリンドリカルレンズ3の角度を一軸方向のみに調整することができる。
このため、必要以上にシリンドリカルレンズ3の複雑な角度調整を行うことがなくなる。また、円筒面14の向きは、必要に応じて任意に設定することができる。
本発明は、レーザ加工やレーザ照明等に適用可能である。
1 半導体レーザ
2 ベース
2a,5a 傾斜部
3,3b,24,25 シリンドリカルレンズ
4,4b レンズホルダ
5,5b 中空部材
11 球面
12 端部
14 円筒面
15 溝部
21,22 凸レンズ
23 光ファイバ
50 貫通穴
2 ベース
2a,5a 傾斜部
3,3b,24,25 シリンドリカルレンズ
4,4b レンズホルダ
5,5b 中空部材
11 球面
12 端部
14 円筒面
15 溝部
21,22 凸レンズ
23 光ファイバ
50 貫通穴
Claims (6)
- レーザ光を出射する半導体レーザと、
前記半導体レーザを保持するベースと、
前記半導体レーザからのレーザ光を整形するシリンドリカルレンズと、
前記シリンドリカルレンズを固定し且つ端部に曲面が形成されたレンズホルダと、
前記ベースに面接触し且つ前記レンズホルダの端部に形成された前記曲面が係合して配置され、前記半導体レーザからのレーザ光を通過させて前記シリンドリカルレンズに導光するための貫通穴が形成された中空部材と、
を備えることを特徴とするレーザ装置。 - 前記ベースと前記中空部材とが接触する面には、前記半導体レーザの光軸に垂直な面に対して所定の角度だけ傾斜した傾斜部が前記ベースと前記中空部材との各々に形成されていることを特徴とする請求項1記載のレーザ装置。
- 前記曲面は、球面からなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザ装置。
- 前記曲面は、円筒面からなり、
前記中空部材には、前記円筒面が係合する溝部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザ装置。 - ベースに固定された半導体レーザからのレーザ光を整形するシリンドリカルレンズをレンズホルダに固定し、
前記レンズホルダの端部に曲面を形成し、
前記半導体レーザからのレーザ光を前記シリンドリカルレンズに導光するための貫通穴が形成された中空部材を前記ベースに面接触させた状態でレーザ溶接し、
前記中空部材を前記レンズホルダの端部に形成された前記曲面に係合させた状態でレーザ溶接する工程を備えることを特徴とするレーザ装置の製造方法。 - 前記ベースと前記中空部材とが接触する面に、前記半導体レーザの光軸に垂直な面に対して所定の角度だけ傾斜した傾斜部を前記ベースと前記中空部材との各々に形成し、
前記傾斜部に沿って、前記ベースと前記中空部材とを摺動することによって前記シリンドリカルレンズの位置を調整することを特徴とする請求項5記載のレーザ装置の製造方法。
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JP2017203570A JP2019079854A (ja) | 2017-10-20 | 2017-10-20 | レーザ装置及びその製造方法 |
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CN117001173A (zh) * | 2023-09-12 | 2023-11-07 | 重庆奥方工贸有限公司 | 一种汽车车灯透镜激光切割装置 |
-
2017
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