JP5888460B1 - 根株除去工法及び根株除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】街路樹等の狭い場所での樹木の根株除去を可能とする。【解決手段】下端部に根切り刃17を備えたドラム形状の根切り部材2と、根株5を外側から掴むクランプ爪41を備え、引き上げ力が作用することにより根株5を掴むようにクランプ爪41が閉じ動作するクランプ部材3とを用いる。根切り刃17を根株周囲の地盤に向けた状態で根切り部材2を回転させながら地盤に押し付けて側根5aの切断及び根株5周囲の地盤掘りを行う第1段階と、根株5が地盤中に残存したままの状態で根切り部材2を地盤4から引き上げる第2段階と、地盤4に残存している根株5をクランプ爪41が外側から掴む第3段階と、クランプ部材3を引き上げることによりクランプ爪41を閉じながら根株5を掴んで地盤4から引き上げる第4段階と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、街路樹等の樹木の根株を除去する根株除去工法及び根株除去装置に関する。
特許文献1には、樹木の根株を切り取る装置が開示されている。この装置は、自走式重機のアームに根切りアタッチメントを取り付けた構造となっている。根切りアタッチメントは、地盤掘りを行うリッパーと、リッパーに取り付けたカッターとによって形成されており、リッパーによって地盤に溝を掘り、カッターによって根株を切断するようになっている。しかしながら、この装置では根株の切断を行うだけであって、根株を地盤から引き抜き除去することができない問題を有している。
一方、根株を含めた樹木を地盤から引き抜いて除去する従来の方法としては、特許文献2に開示されている。この方法は、横長の爪片を複数並べた切削兼担持用爪を自走式重機に取り付け、自走式重機を前進させながら掘削兼担持用爪によって樹木の根株周囲の地盤を掘削しながら根株を保持し、樹木を地盤から引き抜いて除去するものである。
特開2003−18928号公報 特公昭57−55371号公報
しかしながら、特許文献2の方法では、自走式重機の移動によって樹木を地盤から引き抜くため、大掛かりな作業となり、自走式重機の移動が困難な場所に適用することができない問題を有している。例えば、街路樹等においては、樹木の周囲にコンクリートブロックや舗装道路等の構造物が存在するため、これらが重機移動の邪魔となり街路樹に対しての適用ができない。この場合、無理して作業を行うと、周囲の構造物を損傷する事態となる。
本発明は、以上の従来技術の問題点を考慮してなされたものであり、街路樹等の狭い場所の樹木に対しても、その根株の切断と根株の引き抜きとを効率的に行うことができ、しかも、周囲の構造物を損傷することのない根株除去工法及び根株除去装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の根株除去工法は、自走式重機のアームに取り付けられて地盤上に立ち上がり状に設置される柱状部材と、前記柱状部材に昇降可能に取り付けられた昇降フレームと、下端部に根切り刃を備えたドラム形状の根切り部材と、根株を外側から掴むクランプ爪を備え、引き上げ力が作用することにより根株を掴むように前記クランプ爪が閉じ動作するクランプ部材と、前記クランプ部材を引き上げる引き上げ部材が取り付けられて前記柱状部材上に水平方向に伸縮自在に取り付けられた伸縮部材とを用いて地盤から根株を除去する工法であって、前記柱状部材を地盤上に立設した後、前記根切り刃を根株周囲の地盤に向けた状態で前記昇降フレームを下降させて前記根切り部材を回転させながら地盤に押し付けて側根の切断及び根株周囲の地盤掘りを行う第1段階と、前記根株が地盤中に残存したままの状態で前記昇降フレームを上昇させて前記根切り部材を地盤から引き上げる第2段階と、前記根切り部材を地盤から引き上げた後、前記柱状部材を地盤上に立設させた状態で前記伸縮部材を伸縮させることにより前記クランプ部材を前記根株上に位置させ、その後、前記地盤に残存している根株を前記クランプ爪が外側から掴む第3段階と、前記引き上げ部材によって前記クランプ部材を引き上げることにより前記クランプ爪を閉じながら根株を掴んで地盤から引き上げる第4段階と、を備えていることを特徴とする。
上記工法において、前記第1段階では、前記根切り部材を正逆方向に回転させることが好ましい。
本発明の根株除去装置は、自走式重機のアームに取り付けられて地盤上に立上がり状に設置される柱状部材と、前記柱状部材に昇降可能に取り付けられた昇降フレームと、前記柱状部材に取り付けられ、前記昇降フレームを昇降動作する昇降駆動手段と、下端部に根切り刃を備えてドラム形状に形成され、前記昇降フレームに取り付けられて側根の切断及び根株周囲の地盤掘りを行う根切り部材と、前記根切り部材を回転させる回転駆動手段と、根株を外側から掴むクランプ爪を備え、引き上げ力が作用することにより根株を掴むように前記クランプ爪が閉じ動作するクランプ部材と、前記クランプ部材を吊り下げると共に吊り下げ状態からクランプ部材を引き上げる引き上げ部材と、前記引き上げ部材が取り付けられて前記柱状部材に水平方向に伸縮自在に取り付けられた伸縮部材と、を備えていることを特徴とする。
この装置において、前記回転駆動手段は前記根切り部材を正逆方向に回転させることが好ましい。
又、前記クランプ爪の根株対向面に根株に食い込む突起が形成されていることが好ましい。
又、前記クランプ部材は複数のリンクが相互に回動可能となった状態で菱形形状に組み付けられたクランプ本体部を有し、前記クランプ爪は前記クランプ本体部の下端部分に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、根切り刃を備えた根切り部材と根株を外側から掴むクランプ爪を備えたクランプ部材とを用い、根切り部材によって根株周囲の地盤掘りを行い、その後、クランプ部材によって根株を掴んで地盤から引き上げるため、街路樹等の狭い場所の樹木に対しても、根株の切断と根株の引き抜きとを効率的に行うことができ、しかも、周囲の構造物を損傷しないで根株を除去することができる。
根切り部材を自走式重機のアームに取り付けた状態を示す側面図である。 根切り部材の取付部分を示す平面図である。 根切り部材の昇降構造を示す図1のA−A線断面図である。 (A)はクランプ部材の取り付け構造を示す側面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。
本発明は、根切り部材2とクランプ部材3とを用いて地盤4から根株5を除去するものであり、根切り部材2及びクランプ部材3によって根株除去部材1が構成される。これらの根切り部材2及びクランプ部材3はブルドーザー等の自走式重機が備えるアーム7に装着される。図1、図2及び図3は根切り部材2の装着状態を示し、図4はクランプ部材3の装着状態を示す。
図1及び図2に示すように、自走式重機(図示省略)のアーム7に連結ブラケット8が取り付けられ、この連結ブラケット8に柱状部材9が取り付けられている。柱状部材9は根切り部材2及びクランプ部材3が取り付けられることによりこれらを支持する。連結ブラケット8は2本の連結軸部10を介してアーム7に連結されるものである。
柱状部材9は縦長形状となっており、根株5の除去作業時には地盤4上に立上がり状に設置されて根株除去作業を支持する。この柱状部材9には、昇降フレーム13が昇降可能に取り付けられる。図3に示すように、柱状部材9は縦長状の2本の柱部11が対向した状態となっており、この柱部11の対向面には、上下方向に延びる一対のスライドガイド12が対向して取り付けられている。図3に示すように、昇降フレーム13はスライドアーム19を基端部側(柱状部材9側)に有している。スライドガイド12には昇降フレーム13のスライドアーム19の幅方向両端部がスライド可能に接触しており、この接触によってスライドガイド12は昇降フレーム13の昇降をガイドする。スライドガイド12としては、例えば耐摩耗性樹脂を使用することにより昇降フレーム13の昇降を円滑にガイドすることができる。昇降フレーム13は昇降駆動手段14によって昇降する。
昇降駆動手段14は油圧シリンダによって形成されており、この油圧シリンダは柱状部材9の上端部から水平方向に延びた支持フレーム15に取り付けられている。油圧シリンダからなる昇降駆動手段14は直立状となって支持フレーム15に取り付けられており、その伸縮動作によって昇降フレーム13を昇降させる。昇降フレーム13には、根切り部材2が取り付けられ、これにより根切り部材2が昇降可能となっている。
根切り部材2はドラム形状の根切り本体部16と、根切り本体部16に取り付けられた根切り刃17とによって形成されている。根切り本体部16は円筒体の下端面が開口されることによりドラム形状に形成されており、根切り刃17は開口されている根切り本体部16の下端部に取り付けられている。根切り刃17は根切り本体部16の下端部の開口を周回するようにリング状となっており、リング状の複数箇所をボルト止めすることにより根切り本体部16の下端部に取り付けられている。根切り刃17はSUS430等のステンレスによって形成されている。根切り刃17としては、鋸歯を用いることが好ましい。
根切り本体部16の上部には、複数の窓部18が形成されている。根切り部材2が地盤4を掘ると、地盤4の土壌が根切り本体部16内に入り込むが、窓部18を形成することにより根切り本体部16に入り込んだ土壌を外部に放出することができる。これにより地盤掘りを連続的に行うことができる。
以上の根切り部材2は油圧モータからなる回転駆動手段20に連結されることにより回転可能となっている。回転駆動手段20と根切り部材2及び昇降駆動手段14の連結は連結部材23によって行われる。連結部材23は四角断面の連結筒部21及び連結筒部21の下端部の連結板部22によって形成されており、四角断面の連結筒部21が昇降フレーム13に回転拘束状態で取り付けられている。そして連結筒部21が昇降駆動手段14のピストンに連結されると共にこの連結筒部21に根切り本体部16がベアリングを介して回転可能に連結されている。
連結板部22は根切り本体部16の上方に位置しており、この連結板部22上に油圧モータからなる回転駆動手段20が固定されている。回転駆動手段20には出力ギヤ24が取り付けられる一方、根切り本体部16の上面には減速ギヤ25が取り付けられており、これらのギヤ24、25が噛合することにより回転駆動手段20の回転力が根切り本体部16に伝達される。これにより根切り部材2が回転する。かかる回転は後述するように正逆方向に対して行われるものである。
図4は以上の根切り部材2と並列状となって柱状部材9に取り付けられるクランプ部材3の取り付け構造を示す。図2に示すように、柱状部材9の上端部には、2組の伸縮部材27が設けられている。2組の伸縮部材27は隣接位置で相互に平行となるように柱状部材9の上端部に取り付けられている。
図4に示すように、それぞれの伸縮部材27は、柱状部材9上に水平状に取り付けられた伸縮ロッド28と、伸縮ロッド28と平行となるように伸縮ロッド28上に固定された伸縮シリンダ29とによって形成されている。伸縮ロッド28は柱状部材9に取り付けられたアウターロッド30と、アウターロッド30内のインナーロッド31とによって形成されており、インナーロッド31がアウターロッド30に対して引き出し又は引き込み動作可能となっている。このインナーロッド31の動作によって伸縮ロッド28が水平方向に伸縮し、これにより伸縮部材27の全体が水平方向に伸縮する。
伸縮シリンダ29はそのピストン32の先端が伸縮ロッド28のインナーロッド31に連結されている。従って、伸縮シリンダ29が伸縮駆動することによりインナーロッド31が引き出し又は引き込み動作し、これにより伸縮部材27が伸縮する。
クランプ部材3は伸縮ロッド28のインナーロッド30に取り付けられるものであり、引き上げ部材35を介してインナーロッド30に取り付けられる。引き上げ部材35はホイストによって形成されるものであり、巻取モータ36と、巻取モータ36に巻き取り及び引き出し可能に設けられたチェーン、ワイヤ等の吊り下げ部材37とを有している。巻取モータ36はインナーロッド30の先端のフック33に吊り下げ状態で取り付けられており、クランプ部材3は吊り下げ部材37に取り付けられている。従って、引き上げ部材35が駆動することによりクランプ部材3が昇降する。
この実施形態において、クランプ部材3は2組の伸縮部材27のいずれか一方に取り付けられる。どの伸縮部材27に取り付けるかは、根株5の効率的な除去に合わせて選択される。なお、クランプ部材3を2組の伸縮部材27の双方に取り付けても良いものである。
クランプ部材3はクランプ本体部40と、クランプ爪41とによって形成されている。クランプ本体40は複数のリンク42がヒンジ部43によって連結された菱形形状となっており、それぞれのリンク42が他のリンク42に対して回動可能となっている。リンク42が回動することにより菱形形状が上下方向に延びたり縮んだりすることができる。クランプ爪41はクランプ本体部40におけるリンク42の下端部分に形成されている。
クランプ爪41は根株5を外側から掴むものであり、対向した一対となっている。対向した一対のクランプ爪41はクランプ本体部40に引き上げ力が作用することにより閉じ作動する。この実施形態において、クランプ爪41における根株5との対向面に先尖状の突起45が形成されている。突起45は根株5に食い込むものであり、根株5への食い込みによって滑り止め効果が発生するため、クランプ爪41が確実に根株5を掴むことができる。
以上のクランプ部材3は、クランプ本体部40における最上部のヒンジ部43に連結された吊り下げ部材37に吊り下げられる。この吊り下げ状態でクランプ部材3に引き上げ力が作用すると、クランプ本体部40が上下方向に延び動作する。これによりクランプ爪41が閉じ動作して根株5を強固に掴むようになっている。
次に、以上の根株除去装置1を用いて根株5を除去する手順を説明する。本発明は、根切り刃17を根株5周囲の地盤4に向けた状態で根切り部材2を回転させながら地盤4に押し付けて側根5aの切断及び根株周囲の地盤掘りを行う第1段階と、根株5が地盤4中に残存したままの状態で根切り部材2を地盤4から引き上げる第2段階と、地盤4に残存している根株5をクランプ爪41が外側から掴む第3段階と、クランプ部材3を引き上げることによりクランプ爪41を閉じながら根株5を掴んで地盤4から引き上げる第4段階と、を備えることにより、根株5を地盤4から除去するものである。
図1は、根株5周囲の地盤4に対して根切り部材2によって作業を行う状態を示す。作業前においては、樹木の幹の根元部分を切断して除去することにより、根株5だけを地盤4に残存させておく。まず、柱状部材9を根株5付近の地盤4上に立ち上がり状に設置する。その後、根株5周囲の地盤4に対し、根切り刃17を向けた状態とし、回転駆動手段20を駆動すると共に昇降駆動手段14を駆動する。回転駆動手段20の回転力は出力ギヤ24及び減速ギヤ25を介して根切り部材2に伝達され根切り部材2が回転する。また、昇降駆動手段14の駆動力により昇降フレーム13が下降し、根切り部材2が下降して地盤4に押し付けられる。これにより、根切り刃17が根株5から外側に延びている側根5aを切断すると共に、根株5周囲の地盤4を掘りながら地盤4中を進行する。
このとき、根切り部材2を一方向に回転させても良いが、自走式重機の操縦席からの操作によって回転駆動手段20を制御して根切り部材2を正逆方向に回転させることが良好である。すなわち、図3に示す矢印α方向及びこの逆の矢印β方向に根切り部材2を交互に回転させる。このように根切り部材2を正逆方向に回転させることにより、地盤4中の砕石、小石やブロック状埋設物等が根切り部材2の根切り刃17に接触しても、これらが根切り刃17に衝撃を与えないため根切り刃17の刃欠けや傷付きを防止することができる。しかも、地盤4の掘削を効率的に行うことができるメリットがある。かかる根切り部材2の正逆方向の回転は、回転駆動手段20を制御する制御盤にプログラムを組み込んで自動的に行うようにしても良い。
以上の根切り部材2の側根5aの切断及び地盤掘りは図1における鎖線状態で終了する。その後においては、昇降駆動手段14を逆方向に駆動して根切り部材2を地盤4から引き上げる。このとき、回転駆動手段20によって根切り部材2を回転させても良く、これにより、根切り部材2を迅速に引き上げることができる。かかる根切り部材2の引き上げにおいては、根株5は地盤4中に残存した状態となる。
根切り部材2の引き上げの後、クランプ部材4を根株5上に位置させる。この作動は、自走式重機の前あるいは横への移動によって行っても良く、自走式重機のアーム7の旋回や伸長動作によって行っても良い。この動作の後、柱状部材9を根株5付近の地盤4上に立ち上がり状に設置する。その後、伸縮部材27の伸縮シリンダ29を伸縮駆動して伸縮ロッド28のインナーロッド31を伸縮させることによりクランプ部材4を根株5の真上に位置決めする。
図4は、この動作に続いて、吊り下げ部材37を下降させてクランプ部材3のクランプ爪41を根株5の外側に臨ませた後、巻取モータ36により吊り下げ部材37を若干引き上げ、この引き上げによりクランプ爪41が根株5を外側から掴んだ状態を示す。この状態に対し、巻取モータ36を巻取方向に駆動する。これにより、吊り下げ部材37が引き上げられて、クランプ部材3が延び方向に変形し、これによりクランプ爪41が閉じ動作する。クランプ爪41の閉じ動作により、クランプ爪41は根株5を外側から強固に掴んだ状態となる。これと同時にクランプ爪41の先尖状の突起45が根株5に食い込むため、滑り止め効果が発生し、根株5を確実に掴むことができる。巻取モータ36がさらに巻取方向に駆動することにより、根株5は周囲の土壌と共に地盤4から引き上げられる。その後は、自走式重機が引き上げ現場から移動して運搬車に根株5を積み込む。
以上の根株5の引き上げ動作においては、図示を省略した振動機によってクランプ部材3を振動させたり、地盤4に散水して流動化させる補助手段を併用することができる。これにより、地盤4中に異物等が混入していても根株5の引き上げを円滑に行うことができる。なお、この発明では地盤4の掘削や根株5の引き上げに際して、地盤4を必要以上に攪拌しないため、地盤4の土壌中に生息する小動物、昆虫、幼虫などの生物やバクテリア、各種土壌菌、各種菌類に悪影響を与えることがなく、生態系を維持したままでの根株5の除去を行うことができる。
本発明においては、異なった径の根切り刃17を根切り部材2の根切り本体部16に対して交換可能にしたり、径の異なった根切り本体部16を交換可能とすることができる。これにより根株5の大きさに合わせた作業を行うことができる。又、根切り部材2によって地盤掘りを行う場合やクランプ部材3によって根株5を引き上げる場合には、根株5の周囲を柵で囲んで作業することが良好である。柵で囲むことにより作業中に発生する木屑や土が周囲に飛散することを防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、根切り刃17を備えた根切り部材2と根株5を外側から掴むクランプ爪41を備えたクランプ部材3とを用い、根切り部材2によって根株周囲の地盤掘りを行い、その後、クランプ部材3によって根株5を掴んで地盤4から引き上げるため、街路樹等の狭い場所の樹木に対しても、根株5の切断と根株5の引き抜きとを効率的に行うことができ、しかも、周囲の構造物を損傷しないで根株5を除去することができる。
1 根株除去装置
2 根切り部材
3 クランプ部材
4 地盤
5 根株
5a 側根
7 アーム
9 柱状部材
13 昇降フレーム13
14 昇降駆動手段
16 根切り本体部
17 根切り刃
20 回転駆動手段
27 伸縮部材
35 引き上げ部材
36 巻取モータ
37 吊り下げ部材
40 クランプ本体部
41 クランプ爪
42 リンク
43 ヒンジ部
45 突起

Claims (6)

  1. 自走式重機のアームに取り付けられて地盤上に立ち上がり状に設置される柱状部材と、前記柱状部材に昇降可能に取り付けられた昇降フレームと、下端部に根切り刃を備えたドラム形状の根切り部材と、根株を外側から掴むクランプ爪を備え、引き上げ力が作用することにより根株を掴むように前記クランプ爪が閉じ動作するクランプ部材と、前記クランプ部材を引き上げる引き上げ部材が取り付けられて前記柱状部材上に水平方向に伸縮自在に取り付けられた伸縮部材とを用いて地盤から根株を除去する工法であって、
    前記柱状部材を地盤上に立設した後、前記根切り刃を根株周囲の地盤に向けた状態で前記昇降フレームを下降させて前記根切り部材を回転させながら地盤に押し付けて側根の切断及び根株周囲の地盤掘りを行う第1段階と、
    前記根株が地盤中に残存したままの状態で前記昇降フレームを上昇させて前記根切り部材を地盤から引き上げる第2段階と、
    前記根切り部材を地盤から引き上げた後、前記柱状部材を地盤上に立設させた状態で前記伸縮部材を伸縮させることにより前記クランプ部材を前記根株上に位置させ、その後、前記地盤に残存している根株を前記クランプ爪が外側から掴む第3段階と、
    前記引き上げ部材によって前記クランプ部材を引き上げることにより前記クランプ爪を閉じながら根株を掴んで地盤から引き上げる第4段階と、を備えていることを特徴とする根株除去工法。
  2. 請求項1記載の根株除去工法であって、
    前記第1段階では、前記根切り部材を正逆方向に回転させることを特徴とする根株除去工法。
  3. 自走式重機のアームに取り付けられて地盤上に立上がり状に設置される柱状部材と、
    前記柱状部材に昇降可能に取り付けられた昇降フレームと、
    前記柱状部材に取り付けられ、前記昇降フレームを昇降動作する昇降駆動手段と、
    下端部に根切り刃を備えてドラム形状に形成され、前記昇降フレームに取り付けられて側根の切断及び根株周囲の地盤掘りを行う根切り部材と、
    前記根切り部材を回転させる回転駆動手段と、
    根株を外側から掴むクランプ爪を備え、引き上げ力が作用することにより根株を掴むように前記クランプ爪が閉じ動作するクランプ部材と、
    前記クランプ部材を吊り下げると共に吊り下げ状態からクランプ部材を引き上げる引き上げ部材と、
    前記引き上げ部材が取り付けられて前記柱状部材に水平方向に伸縮自在に取り付けられた伸縮部材と、を備えていることを特徴とする根株除去装置。
  4. 請求項3記載の根株除去装置であって、
    前記回転駆動手段は前記根切り部材を正逆方向に回転させることを特徴とする根株除去装置。
  5. 請求項3又は4記載の根株除去装置であって、
    前記クランプ爪の根株対向面に根株に食い込む突起が形成されていることを特徴とする根株除去装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項記載の根株除去装置であって、
    前記クランプ部材は複数のリンクが相互に回動可能となった状態で菱形形状に組み付けられたクランプ本体部を有し、前記クランプ爪は前記クランプ本体部の下端部分に形成されていることを特徴とする根株除去装置。
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