JP5888217B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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本発明は、車体前部構造に関する。
フロントサイドメンバの側部に、フロントサイドメンバよりも車幅方向外側で前面衝突(微小ラップ衝突)したときに、その衝突荷重を前輪に伝達するための荷重伝達部材を設けた車体前部構造は、従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−166743号公報
ところで、フロントサイドメンバよりも車幅方向外側で前面衝突(微小ラップ衝突)した場合には、車両の変形を抑制するために、その車両に対して横力(車幅方向で衝突側とは反対側へ向かう力)を効率よく発生させることが望まれる。
そこで、本発明は、微小ラップ衝突時に車両に対して横力を効率よく発生させられる車体前部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体前部構造は、車体前部における車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置されたフロントサイドメンバと、前記フロントサイドメンバの外側壁に、該外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視で前記フロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、保持部材を介して設けられた突起部材と、前記突起部材の前壁の車幅方向外側に形成され、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、フロントサイドメンバの外側壁に、その外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視でフロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、突起部材が保持部材を介して設けられている。そして、突起部材の前壁の車幅方向外側に、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁が形成されている。したがって、フロントサイドメンバよりも車幅方向外側でバリアに衝突(微小ラップ衝突)した場合には、車両の前進に伴って、突起部材の傾斜壁がバリアに衝突する。
ここで、この突起部材は、保持部材を介してフロントサイドメンバの外側壁に設けられている。そのため、この突起部材は、フロントサイドメンバの外側壁から外れ難い。よって、微小ラップ衝突時に入力された衝突荷重の一部は、突起部材からフロントサイドメンバを介してパワーユニットへ伝達される。つまり、本発明によれば、突起部材がフロントサイドメンバから外れることによる横力発生量の低下が抑制又は防止され、車両に対して横力が効率よく発生される。
また、請求項2に記載の車体前部構造は、請求項1に記載の車体前部構造であって、前記保持部材は、前記突起部材の後端部を車幅方向に挟持していることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、保持部材が突起部材の後端部を車幅方向に挟持している。したがって、突起部材は、フロントサイドメンバの外側壁に効果的に固定され、微小ラップ衝突時に、突起部材がフロントサイドメンバの外側壁から外れるのが効果的に抑制又は防止される。
また、請求項3に記載の車体前部構造は、請求項2に記載の車体前部構造であって、前記突起部材の後端部は、該突起部材の後壁から車体後方側へ張り出す張出部とされ、前記保持部材は、前記外側壁に対向させる本体部と、前記本体部の後端部から車幅方向外側へ張り出す後壁と、前記後壁に形成され、前記張出部を車幅方向外側から覆い、かつ該張出部と共に前記外側壁に締結固定されるカバー部と、を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、保持部材の後壁に形成されたカバー部が、突起部材の後端部である張出部と共に、フロントサイドメンバの外側壁に締結固定される。したがって、突起部材は、その張出部が挟持されることに加え、保持部材の後壁により、フロントサイドメンバの外側壁により効果的に固定される(保持部材に対して突起部材が相対的に後方移動しても、その突起部材を保持部材の後壁が受け止める)。よって、微小ラップ衝突時に、突起部材がフロントサイドメンバの外側壁から外れるのがより効果的に抑制又は防止される。
また、請求項4に記載の車体前部構造は、請求項3に記載の車体前部構造であって、前記保持部材は、前記本体部の上端部及び下端部から、それぞれ車幅方向外側へ張り出す上フランジ部及び下フランジ部を有し、前記上フランジ部の後端部が前記後壁の上端部に接合され、前記下フランジ部の後端部が前記後壁の下端部に接合されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、保持部材の上端部及び下端部に、それぞれ車幅方向外側へ張り出す上フランジ部及び下フランジ部が形成され、上フランジ部の後端部が後壁の上端部に接合され、下フランジ部の後端部が後壁の下端部に接合されている。したがって、保持部材の剛性が向上され、微小ラップ衝突時に、突起部材がフロントサイドメンバの外側壁から外れるのが更に効果的に抑制又は防止される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に車両に対して横力を効率よく発生させることができる。
請求項2に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に突起部材がフロントサイドメンバの外側壁から外れるのを効果的に抑制又は防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に突起部材がフロントサイドメンバの外側壁から外れるのをより効果的に抑制又は防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に突起部材がフロントサイドメンバの外側壁から外れるのを更に効果的に抑制又は防止することができる。
第1実施形態に係る車体前部構造の要部を示す斜視図である。 第1実施形態に係る車体前部構造を構成するリテーナ及び突起部材を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る車体前部構造の要部を示す側面図である。 第1実施形態に係る車体前部構造の微小ラップ衝突前の状態を示す平面図である。 第1実施形態に係る車体前部構造の微小ラップ衝突後の状態を示す平面図である。 第2実施形態に係る車体前部構造を構成するリテーナ及び突起部材を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係る車体前部構造の要部を示す側面図である。 第2実施形態に係る車体前部構造の微小ラップ衝突前の状態を示す平面図である。 第2実施形態に係る車体前部構造の微小ラップ衝突後の状態を示す平面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印LEを車体左方向とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。更に、各図は車体の左側を示しているが、車体の右側も左右対称で同一であるため、車体の右側についての説明は適宜省略する。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。図1、図3、図4に示されるように、車体前部における車幅方向外側には、矩形閉断面形状とされて車体前後方向に延在するフロントサイドメンバ12が左右一対で配置されている。各フロントサイドメンバ12の車体前方側端部には、略矩形閉断面形状とされて車幅方向に延在するフロントバンパリインフォースメント14が、ブラケット(図示省略)を介して設けられている。このフロントバンパリインフォースメント14の車幅方向両端部14Aは、左右のフロントサイドメンバ12よりも、それぞれ車幅方向外側へ延びている。
なお、各フロントサイドメンバ12とフロントバンパリインフォースメント14との間に、矩形閉断面形状のクラッシュボックス(図示省略)を、各フロントサイドメンバ12と同軸になるように設ける構成にしてもよい。
また、図3、図4に示されるように、左右のフロントサイドメンバ12間には、エンジン及びトランスミッションを含んで構成され、少なくとも前輪18を駆動するパワーユニット16が配設されている。そして、このパワーユニット16は、左右のフロントサイドメンバ12に、それぞれブラケット22を介して設けられたエンジンマウント20によって支持されるようになっている。
また、各フロントサイドメンバ12の車幅方向外側の壁部である外側壁12Aには、その外側壁12Aよりも車幅方向外側へ突出する樹脂製(例えばPCやABSなど)の突起部材30が、それを保持する保持部材としての金属製(例えば鉄板など)のリテーナ40を介して取り付けられている。
図1〜図4に示されるように、突起部材30は、平面視で車幅方向外側前端部が斜めに切り欠かれたブロック状(略五角柱状)に形成されており、その後壁32の車幅方向内側には、車体後方側へ張り出された矩形平板状の張出部(後端部)34が一体に形成されている。
この張出部34は、突起部材30がリテーナ40を介して外側壁12Aに締結固定されたときに、平面視でパワーユニット16の車体前方側端部16Aよりも車体後方側で、かつパワーユニット16の車体前後方向略中央部(エンジンマウント20)よりも車体前方側で、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aの外側に配置されるようになっている(図4参照)。
そして、張出部34の所定位置には、フランジ付きカラー部材24の円筒状の本体部28を車幅方向外側から挿入させるための(車幅方向に貫通した)貫通孔34Aが上下に2個形成されている。なお、張出部34の厚さは、カラー部材24の本体部28の軸方向の長さと同一とされており、後述するリテーナ40の後壁44内面の幅よりも、カラー部材24のフランジ部26の厚さ程度、薄く形成されている。
換言すれば、後壁44内面の幅は、張出部34の厚さとフランジ部26の厚さとを合計した厚みと同一か、それよりも若干小さく形成されており、カラー部材24が装着された張出部34を本体部42とカバー壁45とで挟持可能な程度とされている。そして、張出部34の車体前後方向の長さは、前輪18の包絡線と干渉しない程度とされており、その下端部は円弧状に切り欠かれた切欠部34C(図3参照)とされている。
また、突起部材30の前壁36の車幅方向外側には、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁35が形成されている。この傾斜壁35には、フランジ付きカラー部材24を車幅方向外側から挿入させるための(車幅方向に貫通した)上下2個の円筒状の開口部35A、35Bが形成されている。
そして、各開口部35A、35Bの内周面の所定位置には、カラー部材24のフランジ部26が係止される係止部(図示省略)が一体に形成されている。更に、突起部材30の前壁36の車幅方向内側には、平面視で矩形状に切り欠かれた段差部37が形成されている。
なお、クラッシュボックスが設けられる場合、突起部材30の前壁(前端部)36は、そのクラッシュボックスよりも車体後方側におけるフロントサイドメンバ12の外側壁12Aの外側に配置されるようになっている。これにより、クラッシュボックスの潰れ変形(軸方向の圧壊)が突起部材30によって阻害されない構成になっている。
リテーナ40は、外側壁12Aと対向する矩形平板状の本体部(荷重伝達面)42と、本体部42の後端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された矩形平板状の後壁(荷重受け面)44と、本体部42の上端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された略矩形平板状の上フランジ部46と、本体部42の下端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された略矩形平板状の下フランジ部48と、を有している。
上フランジ部46と下フランジ部48とは同じ形状に形成されており、上フランジ部46と下フランジ部48の幅は、後壁44の幅とほぼ同一とされている。そして、上フランジ部46の後端部と後壁44の上端部とは、アーク溶接により一体的に接合され、下フランジ部48の後端部と後壁44の下端部とは、アーク溶接により一体的に接合されている。
また、このリテーナ40は、後壁44の車幅方向外側端部から車体前方側へ張り出すように一体に連設されたカバー部としての略矩形平板状のカバー壁45を有している。カバー壁45は、後述するように、突起部材30をフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに締結固定する際に、張出部34をリテーナ40から脱落しないように仮保持するとともに、その張出部34を効果的に固定するために設けられており、張出部34を車幅方向外側から覆うことができる程度の大きさに形成されている。
なお、カバー壁45の上端部及び下端部は、それぞれ上フランジ部46及び下フランジ部48に接合されないが、上フランジ部46の後端部及び下フランジ部48の後端部が、それぞれ後壁44の上端部及び下端部に接合されている。これにより、リテーナ40の剛性(強度)が向上されるようになっている。
したがって、このリテーナ40は、突起部材30に対する保持部材として機能するだけではなく、突起部材30及びフロントサイドメンバ12に対する補強部材としても機能する。そして、カバー壁45の所定位置には、張出部34に形成された各貫通孔34A(各カラー部材24の各貫通孔28A)と連通する上下2個の貫通孔45A、45Bが形成されている。
また、本体部42の所定位置には、カバー壁45に形成された貫通孔45A、45B及び張出部34に形成された各貫通孔34A(各カラー部材24の各貫通孔28A)と連通する上下2個の貫通孔42A、42Bが形成されている。そして、貫通孔42A、42Bよりも車体前方側の本体部42の所定位置には、傾斜壁35に形成された開口部35A、35B(各カラー部材24の各貫通孔28A)と連通する上下2個の貫通孔42C、42Dが形成されている。
また、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aの所定位置には、本体部42の各貫通孔42A、42B、42C、42Dとそれぞれ連通する4個の貫通孔13が形成されている。そして、外側壁12Aの内面には、各貫通孔13と同軸的に連通するウエルドナット(図示省略)が設けられている。なお、外側壁12Aに形成される各貫通孔13は、全て同じ内径とされている。
一方、リテーナ40においては、貫通孔42B、42Dが、同じ内径とされており、貫通孔13の内径よりも大径とされている。そして、貫通孔42A、45A、45Bが、貫通孔13の内径と同じ内径とされており、貫通孔42Aが、外側壁12Aに対する突起部材30(リテーナ40)の位置決め用の基準孔とされている。
残りの貫通孔42Cは、車体上下方向の内径が貫通孔13の内径と同一で、車体前後方向の内径が貫通孔42B、42Dの内径と同一な車体前後方向に長い長孔とされており、外側壁12Aに対する突起部材30(リテーナ40)の車体前後方向の位置決め用の副基準孔とされている。
したがって、突起部材30は、リテーナ40により、次のようにしてフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに締結固定される。まず、突起部材30の張出部34における各貫通孔34Aに、それぞれカラー部材24の本体部28を車幅方向外側から挿入する。これにより、各カラー部材24のフランジ部26が、張出部34の各貫通孔34A周りの外面に当接し、その外面に係止される。
また、突起部材30の傾斜壁35における開口部35A、35Bに、それぞれカラー部材24を車幅方向外側から挿入する。これにより、開口部35A、35Bの内周面にそれぞれ形成された係止部に、各カラー部材24のフランジ部26が係止される。そして、リテーナ40の本体部42とカバー壁45との間に、突起部材30の張出部34を挿入する。
ここで、リテーナ40の後壁44内面の幅は、張出部34の厚さとカラー部材24のフランジ部26の厚さとの合計と同一か、それよりも若干小さくされている。したがって、カラー部材24が装着された突起部材30の張出部34は、リテーナ40の本体部42とカバー壁45との間で挟持され、その突起部材30(張出部34)がリテーナ40に仮保持される。
そして、これにより、カバー壁45の貫通孔45A、45Bと、張出部34の各貫通孔34Aに設けられた各カラー部材24の各貫通孔28Aと、本体部42の貫通孔42A、42Bと、が連通され、傾斜壁35の開口部35A、35Bに設けられた各カラー部材24の各貫通孔28Aと、本体部42の貫通孔42C、42Dと、が連通される。
なお、このとき、張出部34の後壁34Bは、リテーナ40の後壁44内面に接触させる構成としてもよいし、接触させない構成としてもよい。その後、リテーナ40の本体部42をフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに当接(対向)させ、本体部42の貫通孔42A、42B、42C、42D(各カラー部材24の各貫通孔28A)をそれぞれ貫通孔13と連通させる。
そして、まず貫通孔45A、28A、42Aに車幅方向外側から順にフランジボルト60を挿入してウエルドナットに螺合し、次いで開口部35A、貫通孔28A、42Cに車幅方向外側から順にフランジボルト60を挿入してウエルドナットに螺合する。これにより、外側壁12Aに対して突起部材30(リテーナ40)が位置決めされる。
その後、貫通孔45B、28A、42B及び開口部35B、貫通孔28A、42Dに、それぞれ車幅方向外側から順にフランジボルト60を挿入してウエルドナットに螺合する。これにより、突起部材30が、リテーナ40を介して、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aに締結固定される。
なお、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aに対する突起部材30及びリテーナ40の固定手段は、フランジボルト60及びウエルドナットに限定されるものではなく、例えば接着剤やリベットなどによって固定するようにしてもよい。また、フランジボルト60及びウエルドナットと接着剤とを併用して固定するようにしてもよい。
以上のような構成の第1実施形態に係る車体前部構造10において、次にその作用について説明する。
図4、図5に示されるように、例えば車両の左側のフロントサイドメンバ12よりも車幅方向外側、即ちフロントバンパリインフォースメント14の左端部14AがバリアWに衝突する微小ラップ衝突が発生すると、車両の前進に伴って、左側のフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに突設された突起部材30の傾斜壁35がバリアWに衝突する。
ここで、この突起部材30は、上記のように、リテーナ40を介してフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに締結固定されている。したがって、突起部材30がバリアWに衝突することで入力される車体前後方向(フランジボルト60の軸方向と直交する方向)の剪断力は、主にリテーナ40の締結部(貫通孔42A、42B、42C、42D周り)によって受け止められる。
特に、このリテーナ40が、鉄等の金属で形成されていると、フランジボルト60の軸部60A(図2参照)によって、本体部42の貫通孔42A、42B、42C、42D周り(締結部)に相対的に車体前方側へ向かう剪断力が入力されても、その貫通孔42A、42B、42C、42D周りが破断されるのが抑制又は防止される。よって、突起部材30の締結部(貫通孔34A周り及び開口部35A、35B周り)へ入力される剪断力が低減される。
また、このリテーナ40の後壁44の車幅方向外側端部には、車体前方側へ張り出すカバー壁45が一体に形成され、このカバー壁45と本体部42とで挟持された突起部材30の張出部34が、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aにフランジボルト60及びウエルドナットによって締結固定されている。したがって、この突起部材30(リテーナ40)は、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aに効果的に固定される。
よって、微小ラップ衝突時における突起部材30(リテーナ40)のフロントサイドメンバ12の外側壁12Aからの脱落を効果的に抑制又は防止することができ、突起部材30(リテーナ40)が、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aから外れることによる横力発生量の低下を抑制又は防止することができる。
また、この突起部材30の張出部(後端部)34は、パワーユニット16の車体前方側端部16Aよりも車体後方側に配置されている。そして、突起部材30の張出部34の車体後方側には、リテーナ40の後壁44が存在していることから、リテーナ40に対して突起部材30が相対的に後方移動しても、その突起部材30の張出部34を後壁44で受け止めることができる。
よって、突起部材30がバリアWに衝突したときには、平面視で突起部材30の張出部34が車体後方内側へ向けて回動するように相対的に押し込まれ、リテーナ40(本体部42)の後端部を介してフロントサイドメンバ12の一部を車体後方内側へ向けて押圧する。そして、張出部34が後壁44に当たった場合には、その後壁44に伝達された荷重がフロントサイドメンバ12に伝達される。
これにより、フロントサイドメンバ12の車幅方向内側への折れ曲がり変形が効果的に促進され、その折り曲げられたフロントサイドメンバ12によって、パワーユニット16の側部16Bが車幅方向内側へ向けて押圧される。つまり、衝突荷重の一部が、突起部材30からリテーナ40及びフロントサイドメンバ12を介してパワーユニット16へ効率よく伝達される(図5において矢印F1で示す)。
しかも、この突起部材30は、平面視で車幅方向外側前端部が車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁35とされているため、その傾斜壁35がバリアWに衝突することにより、突起部材30には、傾斜壁35の法線方向へ向かう反力、即ち車幅方向内側(この場合は右側)へ向かう分力が効率よく得られる。
したがって、この突起部材30により、微小ラップ衝突によってバリアWから受けた反力を反衝突側(この場合は右側)へ容易に伝達することができ、車両に対して横力(車幅方向で衝突側とは反対側へ向かう力)を効率よく発生させることができる。よって、微小ラップ衝突時において、車室(乗員空間)をバリアWから遠ざけることができ、その車室(乗員空間)の変形を抑制又は防止することができる。また、この突起部材30は、樹脂製であるため、軽量であり、車体の重量増加を抑制することができる。
なお、クラッシュボックス(図示省略)が設けられる場合、突起部材30の前壁(前端部)36は、クラッシュボックスよりも車体後方側に配置されるので、フルラップ衝突時やオフセット衝突時において、突起部材30が、クラッシュボックスによるエネルギー吸収を阻害することがない。つまり、フルラップ衝突時やオフセット衝突時に入力される衝突荷重は、その一部がクラッシュボックスによって吸収される。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図6〜図8に示されるように、この第2実施形態に係るリテーナ50には、カバー壁45が形成されておらず、この点が上記第1実施形態と異なっている。すなわち、このリテーナ50は、外側壁12Aと対向する矩形平板状の本体部(荷重伝達面)52と、本体部52の後端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された矩形平板状の後壁(荷重受け面)54と、を有している。
そして、このリテーナ50は、本体部52の上端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された略矩形平板状の上フランジ部56と、本体部52の下端部から車幅方向外側へ張り出すように一体に連設された略矩形平板状の下フランジ部58と、を有しており、上フランジ部56及び下フランジ部58の後端部は、後壁54の上端部及び下端部とそれぞれ一体に連設されている。
また、このリテーナ50には、上フランジ部56の車体後方側端部から後壁54及び下フランジ部58に亘って、車体上下方向及び車体後方向へ張り出す張出片57が一体に形成されており、後壁54側の剛性(強度)が向上されるようになっている。なお、このリテーナ50の本体部52の車体後方側下端部は、突起部材30の張出部34における切欠部34Cの形状に沿った形状に形成されている。
また、このリテーナ50の本体部52には、上記第1実施形態と同様の貫通孔52A、52B、52C、52Dが形成されている。そして、各貫通孔52A、52B、52C、52Dの間には、車体上下方向及び車体前後方向に沿ったビード部53、55が形成されている。このビード部53、55により、本体部52の剛性(強度)が向上されるようになっている。
なお、本体部52の車体前後方向略中央部に形成された車体上下方向に沿ったビード部53は、本体部52の車体上下方向略中央部に形成された車体前後方向に沿ったビード部55よりも幅広に形成されており、そのビード部53における上下2箇所(仮想領域K)に突起部材30の内側壁38が超音波溶着されることで、突起部材30がリテーナ50に仮保持されるようになっている。
つまり、この第2実施形態の場合、突起部材30は、リテーナ50により、次のようにしてフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに締結固定される。まず、突起部材30の内側壁38をリテーナ50の本体部52に当接させる。そして、内側壁38の上下2箇所に一体に形成されているエネルギーダイレクタ(図示省略)を超音波で溶融し、その内側壁38の一部を本体部52のビード部53における仮想領域Kに溶着する。これにより、突起部材30がリテーナ50に仮保持される。
その後、張出部34における各貫通孔34Aに、それぞれカラー部材24の本体部28を車幅方向外側から挿入する。これにより、各カラー部材24のフランジ部26が、張出部34の各貫通孔34A周りの外面に当接し、その外面に係止される。そして、各カラー部材24の各貫通孔28Aと、本体部52の貫通孔52A、52Bと、がそれぞれ連通される。
また、突起部材30の傾斜壁35における開口部35A、35Bに、それぞれカラー部材24を車幅方向外側から挿入する。これにより、開口部35A、35Bの内周面にそれぞれ形成された係止部に、各カラー部材24のフランジ部26が係止される。そして、各カラー部材24の各貫通孔28Aと、本体部52の貫通孔52C、52Dと、がそれぞれ連通される。
その後、リテーナ50の本体部52をフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに当接(対向)させ、本体部52の貫通孔52A、52B、52C、52D(各カラー部材24の各貫通孔28A)をそれぞれ貫通孔13と連通させる。
そして、まず貫通孔28A、52Aに車幅方向外側から順にフランジボルト60を挿入してウエルドナットに螺合し、次いで開口部35A、貫通孔28A、52Cに車幅方向外側から順にフランジボルト60を挿入してウエルドナットに螺合する。これにより、外側壁12Aに対して突起部材30(リテーナ50)が位置決めされる。
その後、貫通孔28A、52B及び開口部35B、貫通孔28A、52Dに、それぞれ車幅方向外側から順にフランジボルト60を挿入してウエルドナットに螺合する。これにより、突起部材30が、リテーナ50を介して、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aに締結固定される。
以上のような構成の第2実施形態に係る車体前部構造10において、次にその作用について説明する。なお、上記第1実施形態と共通する作用については、その記載を適宜省略する。
図8、図9に示されるように、例えばフロントバンパリインフォースメント14の左端部14AがバリアWに衝突する微小ラップ衝突が発生すると、車両の前進に伴って、左側のフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに突設された突起部材30の傾斜壁35がバリアWに衝突する。
ここで、この突起部材30は、リテーナ50を介してフロントサイドメンバ12の外側壁12Aに締結固定されており、微小ラップ衝突時における突起部材30(リテーナ50)のフロントサイドメンバ12の外側壁12Aからの脱落が効果的に抑制又は防止されている。したがって、突起部材30(リテーナ50)が、フロントサイドメンバ12の外側壁12Aから外れることによる横力発生量の低下を抑制又は防止することができる。
そして、この突起部材30の張出部(後端部)34は、パワーユニット16の車体前方側端部16Aよりも車体後方側に配置されているため、突起部材30がバリアWに衝突したときには、平面視で突起部材30の張出部34が車体後方内側へ向けて回動するように相対的に押し込まれ、リテーナ50(本体部52)の後端部を介してフロントサイドメンバ12の一部を車体後方内側へ向けて押圧する。
これにより、フロントサイドメンバ12の車幅方向内側への折れ曲がり変形が効果的に促進され、その折り曲げられたフロントサイドメンバ12によって、パワーユニット16の側部16Bが車幅方向内側へ向けて押圧される。つまり、衝突荷重の一部が、突起部材30からリテーナ50及びフロントサイドメンバ12を介してパワーユニット16へ効率よく伝達される(図9において矢印F2で示す)。
したがって、この突起部材30により、微小ラップ衝突によってバリアWから受けた反力を反衝突側(この場合は右側)へ容易に伝達することができ、車両に対して横力(車幅方向で衝突側とは反対側へ向かう力)を効率よく発生させることができる。よって、微小ラップ衝突時において、車室(乗員空間)をバリアWから遠ざけることができ、その車室(乗員空間)の変形を抑制又は防止することができる。
以上、本実施形態に係る車体前部構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車体前部構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば第1実施形態において、カバー壁45の車幅方向外側からカラー部材24を挿入させる構成にしてもよい。また、後壁44に対する上フランジ部46及び下フランジ部48の接合手段は、アーク溶接に限定されるものではない。
また、突起部材30の形状は、図1〜図9に示される形状に限定されるものではない。例えば前壁36の車幅方向外側に、平面視で直線状の傾斜壁35ではなく、平面視で円弧状に凹む円弧壁(図示省略)を形成するようにしてもよい。また、この突起部材30の内部に車幅方向に延在するリブ(図示省略)を複数(例えば側面視で格子状に)形成して、樹脂製の突起部材30の剛性(強度)を向上させるようにしてもよい。
また、突起部材30に形成する貫通孔34A及び開口部35A、35Bの数量と、リテーナ40に形成する貫通孔45A、45B及び貫通孔42A、42B、42C、42Dの数量と、リテーナ50に形成する貫通孔52A、52B、52C、52Dの数量は、図示のものに限定されるものではない。更に、突起部材30及びリテーナ40、50の材質は、特に限定されるものではない。
また、リテーナ40には、カバー壁45を形成しない構成としてもよい。つまり、張出部34を本体部42とカバー壁45とで挟持しない構成としてもよい。また、パワーユニット16に荷重を伝達できる構成であれば、突起部材30の張出部(後端部)34を、平面視でパワーユニット16の車体前方側端部16Aよりも車体後方側に位置させなくてもよい。また、本実施形態に係る車体前部構造10は、左右対称に構成されているとして説明したが、左右対称に構成されていなくてもよい。
10 車体前部構造
12 フロントサイドメンバ
12A 外側壁
16 パワーユニット
16A 車体前方側端部
30 突起部材
34 張出部(後端部)
40 リテーナ(保持部材)
42 本体部
44 後壁
45 カバー壁(カバー部)
46 上フランジ部
48 下フランジ部
50 リテーナ(保持部材)

Claims (4)

  1. 車体前部における車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置されたフロントサイドメンバと、
    前記フロントサイドメンバの外側壁に、該外側壁よりも車幅方向外側へ突出するように、かつ平面視で前記フロントサイドメンバの車幅方向内側に配置されたパワーユニットの車体前方側端部よりも車体後方側に後端部が位置するように、保持部材を介して設けられた突起部材と、
    前記突起部材の前壁の車幅方向外側に形成され、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜した傾斜壁と、
    を備えた車体前部構造。
  2. 前記保持部材は、前記突起部材の後端部を車幅方向に挟持していることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記突起部材の後端部は、該突起部材の後壁から車体後方側へ張り出す張出部とされ、
    前記保持部材は、
    前記外側壁に対向させる本体部と、
    前記本体部の後端部から車幅方向外側へ張り出す後壁と、
    前記後壁に形成され、前記張出部を車幅方向外側から覆い、かつ該張出部と共に前記外側壁に締結固定されるカバー部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記保持部材は、前記本体部の上端部及び下端部から、それぞれ車幅方向外側へ張り出す上フランジ部及び下フランジ部を有し、
    前記上フランジ部の後端部が前記後壁の上端部に接合され、前記下フランジ部の後端部が前記後壁の下端部に接合されていることを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
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