JP5887978B2 - 半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、基板の裏面に金属層を備える半導体発光素子およびその製造方法に関する。
従来、ワイヤを取り付けるための電極を発光面側に有した構造、すなわちフェイスアップ型の半導体発光素子として、基板と、この基板の第1主面上に積層された発光層を含む半導体素子構造体と、前記基板の第2主面側(裏側)に積層された金属層とを備えたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の半導体発光素子の製造方法の概略は、以下の通りである。ウェハ基板として、例えば2インチφのサファイア基板の第1主面上にGaN層やInGaN層からなる半導体素子構造体が積層される。次いで、サファイア基板の裏側に、基板側から順番に、Ag膜と、Ni膜と、Rh膜とが積層される。さらにRh膜の上には、接合層としてAu−Snの共晶合金膜が形成される。そして、半導体発光素子単位に分割される。そして、個々の半導体発光素子は、熱圧着などで、接合層を介して、外部の部材(パッケージや実装基板)に接合され、その後、p側電極およびn側電極がワイヤにより、発光装置のリード電極とそれぞれ接続される。
特許文献2に、半導体発光素子の製造工程において、ウェハの基板の裏面略全面に形成された接合層として、AuとSnとを交互に積層した多層膜が記載されている。
特許文献3に、所謂ジャンクションダウン構造の半導体発光装置の接合層として、AuSn等の共晶材が記載されている。
特許文献4に、半導体チップのはんだ層として、多数のすず層と金層とから成る積層体が記載されている。この積層体は、はんだ付け過程においてAuSn合金へと融合する。
特開2008−153362号公報 特開2008−060167号公報 特開2007−317771号公報 特開2006−287226号公報
しかしながら、従来技術のように、基板の裏面全面に金属層を有するウェハを各半導体素子に分割する際に、金属層が剥がれる(引きちぎれる)ことがあった。特に、小型のダイスサイズ(例えば、500μm×290μm以下の場合等)においては、金属層の剥がれ(引きちぎり)が発生し易かった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、金属層の剥がれを低減した半導体発光素子およびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る半導体発光素子は、基板と、前記基板の第1主面上に積層された半導体素子構造体と、前記基板の第1主面とは反対側となる第2主面上に積層された金属層と、を備えた半導体発光素子であって、前記金属層が、前記半導体発光素子を外部の部材に接合させるための第1金属層を備え、前記第1金属層が、厚み方向に設けられた複数のAuSn層と、前記AuSn層との間に接して設けられ、膜厚が0.1μm未満であってRhを主体とする金属材料からなる中間層と、を備えることを特徴とする。また、前記中間層の膜厚は、0.01〜0.05μmであることが好ましい。
かかる構成によれば、半導体発光素子は、AuSn層の間に、AuSnと比較して硬い、膜厚が0.1μm未満であってRhを主体とする金属材料からなる中間層を備えるので、金属層が柔らかいAuSnだけで構成されている場合と比べて、半導体発光素子を割断し易くすることができる。したがって、半導体発光素子は、基板からの金属層の剥がれを低減することができる。
また、かかる構成によれば、半導体発光素子は、第1金属層として、複数のAuSn層と、中間層とを備えている。ここで、本発明における複数のAuSn層の膜厚の合計を、例えば、従来の半導体発光素子における1つのAuSn層からなる金属層の厚さと同程度の厚さとした場合、個々のAuSn層の厚みが従来よりも薄く、かつ、AuSn層との間に接して設けられた中間層が従来よりも薄いAuSn層を支えるため、基板からの金属層の剥がれを低減することができる。
また、かかる構成によれば、半導体発光素子は、第1金属層を構成する中間層の膜厚が薄いので、基板からの金属層の剥がれを効果的に低減でき、半導体発光素子を割断し易くすることができる。また、中間層の膜厚を薄くすることで、AuSn層を十分に加熱溶融できるため、実装が行い易くなる。
また、本発明に係る半導体発光素子は、前記第1金属層が、前記AuSn層と前記中間層とが交互に積層されて構成されていることが好ましい。
また、本発明に係る半導体発光素子は、前記AuSn層の膜厚の合計が、2.8〜4.2μmの厚さであることが好ましい。かかる構成によれば、半導体発光素子は、AuSn層の膜厚の合計値が適切な範囲となり、実装が行い易くなる。
また、本発明に係る半導体発光素子は、前記基板の第2主面と前記第1金属層との間に、前記AuSn層よりも前記半導体素子構造体からの光に対する反射率の高い層を含む第2金属層を備えることが好ましい。かかる構成によれば、半導体発光素子は、半導体素子構造体から基板の第2の主面側に放射された光を、第2金属層で反射することができる。したがって、半導体発光素子は、基板の第1の主面側への光の取り出し効率を向上させることができる。また、半導体発光素子が、熱圧着などで、第1金属層を介して、外部の部材に接合されたときに、中間層がAuSn層を支えるため、AuSn層が素子基板側の第2金属層に回り込むことを効果的に防止する。したがって、加熱により溶け出したAuSnが第2金属層を侵食することによる明るさの低下を、低減することができる。
また、前記課題を解決するために、本発明に係る半導体発光素子の製造方法は、基板の第1主面上に形成された半導体積層構造体を準備する第1工程と、前記基板の第1主面とは反対側となる第2主面上に、厚み方向に設けられる複数のAuSn層と、前記AuSn層の間に接して設けられ、膜厚が0.1μm未満であってRhを主体とする金属材料からなる中間層と、を備える第1金属層を形成する第2工程と、前記半導体積層構造体および前記第1金属層が形成された基板を、前記半導体発光素子ごとに分割する第3工程と、を有することを特徴とする。また、前記中間層の膜厚は、0.01〜0.05μmであることが好ましい。
かかる手順によれば、本発明に係る半導体発光素子の製造方法は、第1工程にて、基板の第1主面上に形成された半導体積層構造体を準備し、第2工程にて、基板の第2主面上に第1金属層を形成し、第3工程にて、この基板を半導体発光素子ごとに分割する。そして、半導体発光素子の製造方法では、第2工程にて、第1金属層として、厚み方向に複数のAuSn層と、AuSn層の間に接した中間層とを積層する。ここで、第1金属層は、例えば、AuSn層を従来よりも薄い膜厚で積層し、この薄いAuSn層に接するように上に中間層を積層し、さらにその上に従来よりも薄い膜厚のAuSn層を積層した構造を備える。すなわち、第1金属層は、2つの薄いAuSn層で中間層を挟む構造を有する。つまり、本発明に係る半導体発光素子の第1金属層は、従来の1層のAuSn層を形成する工程を分けてその工程間に中間層を積層する工程を追加することで実現できる。したがって、工程上、作り易い方法で割断性を上げることができる。これにより、第3工程にて、基板を半導体発光素子ごとに分割する際に、割断し易くなる。そのため、第3工程にて分割する際に、基板からの金属層の剥がれを低減することができる。
また、本発明に係る半導体発光素子の製造方法は、前記第2工程が、前記AuSn層と前記中間層とを交互に積層することが好ましい。
かかる手順によれば、本発明に係る半導体発光素子の製造方法は、半導体発光素子の第1金属層において、個々のAuSn層が従来よりも薄く積層され、かつ、AuSn層と交互に中間層が積層される。ここで、AuSn層と中間層とのいずれから積層し始めてもよい。これにより、第3工程にて、基板を半導体発光素子ごとに分割する際に、割断し易くなる。そのため、基板からの金属層の剥がれを低減することができる。
また、本発明に係る半導体発光素子の製造方法は、前記第1工程と前記第2工程との間に、前記AuSn層よりも前記半導体素子構造体からの光に対する反射率の高い第2金属層を形成する工程を有することが好ましい。
かかる手順によれば、本発明に係る半導体発光素子の製造方法は、基板の第2主面側に、光反射率を高めるための第2金属層を形成してから、半導体発光素子を外部の部材に接合させるための第1金属層を形成する。これにより、半導体発光素子は、基板の第1の主面側への光の取り出し効率を向上させることができる。また、半導体発光素子が、熱圧着などで、第1金属層を介して、外部の部材に接合されたときに、中間層がAuSn層を支えるため、AuSn層が素子基板側の第2金属層に回り込むことを効果的に防止する。したがって、加熱により溶け出したAuSnが第2金属層を侵食することによる明るさの低下を、低減することができる。
本発明の半導体発光素子によれば、割断し易くなり、金属層の剥がれを低減することができる。
本発明の半導体発光素子の製造方法によれば、分割する際に、割断し易くなるので、金属層の剥がれを低減することができる。そのため、歩留まりを向上させることができる。
本発明の実施形態に係る半導体発光素子の模式図であって、(a)は平面図、(b)はA−A線矢視における断面図である。 比較例の発光素子の模式図であって、(a)は平面図、(b)はB−B線矢視における断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体発光素子の製造工程を模式に示す断面図である。 発光素子における金属層の剥がれの説明図であって、(a)は平面図、(b)はC−C線矢視における断面図である。 (a)は単層のAuSnを積層したウェハを模式的に示す概念図、(b)は3層のAuSnを積層したウェハを模式的に示す概念図を示している。 図5の各ウェハを加熱する試験を模式的に示す断面図である。 (a)は図5(a)のウェハの加熱後の状態を模式的に示す概念図、(b)は図5(b)のウェハの加熱後の状態を模式的に示す概念図を示している。
以下、本発明に係る半導体発光素子を実施するための形態を、いくつかの具体例を示した図面と共に詳細に説明する。なお、各図面が示す部材のサイズや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
[1.半導体発光素子の構成の概要]
図1は、本発明の実施形態に係る半導体発光素子1を示す。図2は、比較例の発光素子100を示す。半導体発光素子1の構成の概要について図1および図2を参照して説明する。図1(a)および図1(b)に示すように、半導体発光素子1は、図示しないワイヤを取り付けるためのp側電極32およびn側電極33を発光面側に有した構造、すなわちフェイスアップ構造のものである。図示するように、半導体発光素子1は、基板2と、基板2の第1主面上に積層された半導体素子構造体3と、基板2の第2主面上に積層された金属層4とを主に備える。金属層4は、図1(b)に示すように、半導体発光素子1を外部の部材(図示しない)に接合させるための第1金属層5と、第2金属層6とを備える。第1金属層5は、厚み方向に設けられた複数のAuSn層7と、AuSn層7の間に設けられた中間層8とを備える。
一方、図2(a)および図2(b)に示すように、比較例の発光素子100も、フェイスアップ構造のものであって、基板2と、基板2の第1主面上に積層された半導体素子構造体3と、基板2の第2主面上に積層された金属層4とを備える。ただし、発光素子100の金属層4は、図2(b)に示すように、第1金属層である1つのAuSn層7と、第2金属層6とを備える。
したがって、半導体発光素子1は、第1金属層の構造が発光素子100と相違している。
半導体発光素子1において、第1金属層5を構成する中間層8は、AuSn層7に接して設けられモース硬度においてAuSnよりも硬い材料で構成された層である。そして、2つのAuSn層7の間には中間層8が介在している。半導体発光素子1は、第1金属層5に、AuSnよりも硬い中間層8を備えるので、発光素子100と比べて割断性が向上する。したがって、半導体発光素子1は、基板2からの金属層4の剥がれを低減することができる。
また、同サイズの発光素子であれば、必要な接合層の膜厚は同程度なので、この例では、半導体発光素子1は、第1金属層5に設けられた個々のAuSn層7の厚みが、比較例の発光素子100におけるAuSn層7の厚さの1/3程度の膜厚である。言い換えると、半導体発光素子1の第1金属層5を構成するAuSn層7の膜厚の合計は、比較例の発光素子100におけるAuSn層7の膜厚程度である。そのため、半導体発光素子1の第1金属層5において、個々のAuSn層7が薄く、かつ、中間層8が薄いAuSn層7を支えるため、基板2からの金属層4の剥がれを、発光素子100と比較して低減することができる。なお、基板2からの金属層4の剥がれについて発光素子100と対比した実験結果については後記する。
[2.半導体発光素子の構成の詳細]
以下、本実施形態に係る半導体発光素子1の構成を詳細に説明する。
(基板)
基板2は、例えば、サファイア、スピネル、SiC、NGO(NdGaO3)基板、LiAlO2基板、LiGaO3基板、GaN、GaAs等の公知の絶縁性基板及び導電性基板を用いることができる。なかでも、サファイア基板が好ましい。
(半導体素子構造体)
半導体素子構造体3は、基板2側から順に、n側半導体層21と、発光層22と、p側半導体層23とが積層されてなる。
n側半導体層21およびp側半導体層23のうちの一方または双方を複数の窒化物半導体層で構成することもできる。また、発光層22も単層であっても多層であってもよい。従って、例えば、n側半導体層21およびp側半導体層23をそれぞれ、コンタクト層、クラッド層等の必要な機能に対応させた複数の層で構成することができ、用途に応じた発光特性を実現することができる。
n側半導体層21のコンタクト層としては、例えば、Siドープのn型GaN層、n側半導体層21のクラッド層としては、例えば、Siドープのn型AlGaN層が挙げられる。p側半導体層23のコンタクト層としては、例えば、Mgドープのp型GaN層、p側半導体層23のクラッド層としては、例えば、Mgドープのp型AlGaN層が挙げられる。発光層22としては、InGaN層、GaNとInGaNとの単一又は多重量子井戸層、InGaN障壁層とその層とは組成比の異なるInGaN井戸層からなる単一又は多重量子井戸層等である。また、n側半導体層21およびp側半導体層23は、アンドープの窒化物半導体層をさらに含んでいてもよい。
半導体素子構造体3の上には、透明電極層31と、p側電極32と、n側電極33と、保護層34とが積層されている。
<透明電極層>
透明電極層31は、p側電極の第1層であって、p側半導体層23と直接接触するオーミック電極として機能する。透明電極層31は、半導体発光素子1の発光する光を透過できる導電層であり、p側半導体層23の上面のほぼ全域に形成されており、p側電極32から流れ込む電流をp側半導体層23の全体に均一に広げる。透明電極層31の材料としては、例えば、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、スズ(Sn)よりなる群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化物とする。具体的には、ITO、ZnO、In23、SnO2等を挙げることができる。
<p側電極>
p側電極32は、ワイヤ等の外部接続部材が接合されるパッド電極として機能するものであって、パッド部321と、延伸導電部322と、を備える。
パッド部321は、図1(a)に示すように略円形状であって、ワイヤ等の外部接続部材が接合される領域である。なお、外部接続部材が接合される際には、パッド部321の上面に積層されている保護層34は除去される。
延伸導電部322は、図1(a)に示すように、略円形状のパッド部321の図中右端部から、二股に分かれて、それぞれが半導体発光素子1の周縁に沿って平行に図中左から右に延伸されてなる。これにより電流を面内方向に拡散させることができる。
p側電極32の材料としては、通常、電極として用いることができる材料を用いることができる。例えば、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ランタン(La)、銅(Cu)、銀(Ag)、イットリウム(Y)等の金属や、Ni−Au、Ni−Pt等の合金が挙げられる。
<n側電極>
n側電極33は、p側電極32と同様に、ワイヤ等の外部接続部材が接合されるパッド電極として機能するものであって、パッド部331と、延伸導電部332と、を備える。
パッド部331は、図1(a)に示すように略円形状であって、ワイヤが接合される領域である。なお、外部接続部材が接合される際には、パッド部331の上面に積層されている保護層34は除去される。
延伸導電部332は、図1(a)に示すように、略円形状のパッド部331の左端部から図中右から左に延伸されてなる。図1(a)に示すように、平面視では、p側電極32のパッド部321と、n側電極33のパッド部331および延伸導電部332とが一直線上に配列されている。また、図1(b)に示すように、断面視では、p側電極32はn側電極33の上方に設けられている。これにより、p側電極32とn側電極33との間で、電流を面内方向に拡散させることができる。
n側電極33の材料としては、通常、電極として用いることができる材料を例示することができる。また、例えば、n側半導体層21の側からTi/Alの順で積層した2つの金属で構成されてもよい。同様に、Ti/Pt/Au、Ti/Al/Pt/Au、W/Pt/Au、V/Pt/Auのような順で積層された3つ以上の金属で構成されてもよい。
<保護層>
保護層34は、p側電極32と、n側電極33と、半導体素子構造体3の上面および側面を被覆して保護するものである。保護層34は、絶縁膜であって、特に酸化膜からなるものが好ましい。保護層34は、例えば、Zr酸化膜(ZrO2)やSiO2からなる。
保護層34は、例えば、スパッタリング法、ECR(Electron Cyclotron Resonance:電子サイクロトロン共鳴)スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法、ECR−CVD法、ECR−プラズマCVD法、蒸着法、EB法(Electron Beam:電子ビーム蒸着法)等の公知の方法で形成することができる。なかでも、ECRスパッタリング法、ECR−CVD法、ECR−プラズマCVD法等で形成することが好ましい。
(金属層)
金属層4は、図1(b)に示すように、第1金属層5と、第2金属層6とを備えている。第1金属層5は、半導体発光素子1を外部の部材に接合させるために設けられている。
第2金属層6は、基板2の第2主面(裏面)と第1金属層5との間に積層されている。
本実施形態では、第2金属層6は、光反射層11と、密着層12と、第1拡散防止層13と、第2拡散防止層14とを備える。
これらの金属層4を構成する各層は、例えば、蒸着法、スパッタ法、イオンビームアシスト蒸着法、めっき法等によって形成することができる。なお、各層は、基板2の第2主面の全面に形成されていることが好ましい。
(第2金属層)
<光反射層>
光反射層11は、基板2の裏面に接触して設けられ、半導体素子構造体3によって発光した光を、効率的に反射させて、外部に取り出すための層である。光反射層11は、半導体素子構造体3の発光波長に対して、AuSn層7よりも高い反射率を有する層とするのが好ましい。具体的には、Ag(銀)、Al(アルミニウム)、Rh(ロジウム)等の材料からなる層又はこれらの材料の合金等の単層又は積層構造で形成されることが好ましい。
<密着層>
密着層12は、光反射層11と第1拡散防止層13との密着性を強固にするために設けられる層である。密着層12の材料としては、例えば、鉄族元素(Fe、Co、Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)等が適している。
<第1拡散防止層および第2拡散防止層>
第1拡散防止層13および第2拡散防止層14は、それぞれ第1金属層5からAuSnが光反射層11に拡散することを防止するなど、光反射層11を保護するものである。
第1拡散防止層13の材料としては、例えば、白金族元素(Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt)及びその同族元素である鉄族元素(Fe、Co、Ni)等が適している。
第2拡散防止層14の材料としては、第1拡散防止層13の材料、あるいは、金(Au)、タングステン(W)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)等の金属又はこれらの合金等が挙げられる。
なお、第2金属層6を、光反射層11、密着層12および第1拡散防止層13で構成してもよい。この場合、基板側から、例えば、Ag/Ni/Rhを積層した構造やAl/W/Ptを積層した構造等が挙げられる。
(第1金属層)
第1金属層5は、厚み方向に設けられた複数のAuSn層7と、中間層8と、を備える。
中間層8は、AuSn層7に接して設けられモース硬度においてAuSnよりも硬い材料からなる層である。
2つのAuSn層7の間には中間層8が介在している。本実施形態では、第1金属層5は、AuSn層7と中間層8とが交互に積層されて構成されている。なお、中間層8の膜厚は、AuSn層7の膜厚に比べて1桁程度以上小さいが、図1(b)では誇張して示している。
図1(b)に示す第1金属層5の例では、基板2の側から、AuSn層7、中間層8、AuSn層7、中間層8、AuSn層7の順に積層した。つまり、第1金属層5を構成する複数の層の中で最上層と最下層とは同じであって、AuSn層7である。また、AuSn層7の個数と中間層8の個数とは異なっている。
<AuSn層>
AuSn層7は、好ましくはAuとSnとを主成分とする共晶合金膜である。AuSn共晶とは、Au含有率が80%以上のものをいう。
第1金属層5のうち複数のAuSn層7の膜厚の合計は、発光素子100のように1層からなるAuSnの膜厚として用いられている数値範囲と同じ程度である。第1金属層5のうち複数のAuSn層7の膜厚の合計は、2.8〜4.2μmの厚さであることが好ましく、さらに3.2〜3.8μmの厚さであることが好ましく、特に3.5μm程度の厚さであることが好ましい。この理由は、実装可能とするためである。例えば、AuSn層7の膜厚の合計値が例えば2.8μmよりも小さいと、第1金属層5にAuSnの共晶を用いた半導体発光素子を、発光装置のパッケージへ実装できない場合がある。一方、AuSn層7の使用量が必要以上に増加して、AuSn層7の膜厚の合計値が4.2μmよりも大きくなると、実装するときに想定している加熱時間では、溶融が不充分になって密着力が低下する恐れがある。
<中間層>
本実施形態では、中間層8は、AuSnよりも硬い材料で構成されている。つまり、中間層8は、AuSnの硬度(モース硬度)よりも大きい硬度を有する材料で構成されることが望ましい。ここで、AuSnよりも硬い材料としては、例えば、Ag,Ni,Rh,Al,W,Pt,Ti,Ru,Mo,Nbから構成される群から選択される少なくとも1つを主体とする金属材料を挙げることができる。
特に、Rhを用いた場合、後記するようにAuSnが加熱により基板側に回りこむのを軽減することができる。また、Niを用いた場合、後記するように金属層4の剥がれを効果的に低減することができる。
第1金属層5のうち中間層8の膜厚は、材料の種類にもよるが0.1μmよりも薄いことが好ましい。また、中間層8にRhを用いた場合、膜厚は、後記するように0.01〜0.05μmの範囲であることが好ましい。
中間層8の膜厚が0.1μmよりも薄い場合、例えば、リフロー方式によるパッケージへ実装性がよくなる。一方、中間層8の膜厚の下限は、0.001μmよりも厚いことが好ましい。その理由は、0.001μm以下の膜を精度よく形成することは極めて難しいからである。
[3.半導体発光素子の製造方法の概要]
半導体発光素子1の製造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、を主として有する。第1工程は、基板2の第1主面上に形成された半導体積層構造体3を準備する工程であり、例えば、ウェハ基板の第1主面上(基板2の表側)に半導体を積層して発光層を含む半導体積層構造体3を形成する。第2工程は、ウェハ基板の第2主面上(基板2の裏側)に金属を積層して第1金属層5を含む金属積層構造体(金属層)4を形成する工程である。続いて行う第3工程は、ウェハ基板を素子1ごとに分割する工程である。第2工程は、金属積層構造体4において第1金属層5を形成する第1金属層形成工程を含む。本発明の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法は、この第1金属層形成工程に特徴がある。第1金属層形成工程では、基板裏面側の第1金属層5として、厚み方向に設けられる複数のAuSn層7と、中間層8と、を積層する。
[4.半導体発光素子の製造方法の詳細]
以下、半導体発光素子1の製造方法の詳細について図3を参照して説明する。
第1工程にてウェハ基板に積層された半導体積層構造体の断面を図3(a)に示す。この第1工程は、丸いウェハ基板としてのサファイア基板20の第1主面上に、エピタキシャル成長によってGaN半導体を積層して半導体積層構造体40を形成する工程である。ここで、半導体積層構造体40は、n側半導体層、発光層、およびp側半導体層を含む。また、半導体積層構造体40には、透明電極層、p側電極、n側電極および保護層が順次積層されていることとする。
次に、第2および第3工程のための準備工程を行う。まず、サファイア基板20の裏面(第2主面)を研削研磨し、サファイア基板20を薄肉化する。薄肉化されたサファイア基板20の断面を図3(b)に示す。次に、サファイア基板20の内部に、切断しようとする切断線に沿って、図3(c)に示すように、レーザ光200を照射する。このとき、サファイア基板20の裏面(第2主面)側から、素子の切断線となる位置にレーザ照射される。なお、この段階では、まだ個片に割れてはいない。
図3(d)に、第2工程にて基板裏面側に積層された金属積層構造体(金属層)の断面を示す。この第2工程は、サファイア基板20の第2主面上に金属を積層して第1金属層を含む金属積層構造体50を形成する工程である。ここで、金属積層構造体50は、第2金属層および第1金属層をこの順番に積層したものである。つまり、第2工程は、第2金属層形成工程と、第1金属層形成工程とを有する。具体的には、まず、第2金属層形成工程にて、第2金属層を、スパッタリング法により、サファイア基板20の裏面全面に積層する。すなわち、Ag膜、Ni膜、Rh膜、Au膜を順次積層する。さらに、第1金属層形成工程にて、スパッタリング法により、第2金属層の上から第1金属層を全面に積層する。すなわち、例えば、AuSn層、中間層、AuSn層、中間層、AuSn層を交互に積層する。ここで、中間層の材料は、AuSnよりも硬い材料を用いる。
図3(e)に、第3工程にてウェハ基板を分割するときのウェハ基板断面を示す。この第3工程は、半導体積層構造体40および金属積層構造体50が形成されたサファイア基板20を、半導体発光素子1ごとに分割する工程である。具体的には、ます、サファイア基板20の第1主面側(半導体積層構造体40側)を下、裏面側(金属積層構造体50)を上として、図示しないシートの上にサファイア基板20を載置し、サファイア基板20の上面に図示しないフィルムを被せることで、シートとフィルムとでサファイア基板20を挟みこむ。なお、シートの端部には、シートを段歩的に送るための金属リングが接続されており、この状態のサファイア基板20は、ウェハを上から押してブレード240によりブレイクするブレイク装置のコンベア210上を、既にレーザ照射されたスクライブラインの位置に沿って段歩的に通過する。このとき、サファイア基板20をスクライブラインの所定の分割地点まで進めるように動かして、ブレイク装置の固定下部220と固定上部230とで上下から挟んでからブレード240により割って、次の分割地点に送るという動作を繰り返す。これにより、個片化された素子となる。
なお、この半導体発光素子1を1つ以上実装することで発光装置を製造することができる。この場合、半導体発光素子をパッケージ等の外部の実装基板に固着する工程では、AuSn層を含む第1金属層を熱圧着するため、パッケージを加熱する加熱工程を含む。その後、半導体発光素子のn側電極およびp側電極と実装基板のインナーリードとをワイヤでそれぞれ接続する工程や、半導体発光素子をパッケージに封止する工程を主に行う。その他、必要に応じて、パッケージを作製する工程、パッケージをめっきする工程、洗浄工程、不要物除去工程、保護素子接合工程等を行う。
以上説明したように、本実施形態の半導体発光素子によれば、基板裏面側に積層される金属層を構成する第1金属層として、従来の単層のAuSn層に比べて薄い複数のAuSn層を積層し、AuSn層間に中間層を設けたので、分割し易くなる。そのため、基板からの金属層の剥がれを低減することができる。
また、本実施形態の半導体発光素子の製造方法によれば、基板を半導体発光素子ごとに分割する前に、従来の単層のAuSn層に比べて薄いAuSn層を形成する工程を行うと共に、この薄いAuSn層に接する中間層を積層する工程を追加したので、基板を分割する工程にて分割し易くなる。そのため、基板からの金属層の剥がれを低減し、その結果、歩留まりを向上させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲でさまざまに実施することができる。例えば、第1金属層5に、3層のAuSn層と、それらの間に介在させた2層の中間層8とを設けた形態で説明したが、AuSn層は2層以上であればよい。AuSn層が2層の場合には、3層の場合のときと比べて、各AuSn層の膜厚を厚くする。3層のときに、例えば、AuSn層(1100nm)+中間層+AuSn層(1100nm)+中間層+AuSn層(1300nm)であるならば、2層にしたとき、AuSn層(1700nm)+中間層+AuSn層(1800nm)としてもよい。
また、第1金属層5の変形例としては、基板2の側から、中間層8、AuSn層7、中間層8、AuSn層7、中間層8の順に積層してもよい。また、他の変形例としては、AuSn層7の個数と中間層8の個数とは同じでもよい。また、中間層8は、AuSn層間に介在すればよく、AuSn層を積層する前や、AuSn層を積層し終わった後には、中間層を設けなくてもよい。
本発明の半導体発光素子1の性能を確かめるために以下の実験1〜実験6を行った。
実験1は、本発明の半導体発光素子1において中間層8の材料の条件だけを変えたときに、後記する金属層の剥がれ発生率を測定する実験である。
実験2は、実験1に付随して金属層の剥がれ発生率とは異なる観点から中間層8として適した材料を探索する実験である。
実験3は、本発明の半導体発光素子1において中間層8の膜厚の条件だけを変えたときに、金属層の剥がれ発生率を測定する実験である。
実験4は、実験3に付随して金属層の剥がれ発生率とは異なる観点から中間層8として適した膜厚を探索する実験である。
実験5は、中間層8として、実験1〜4から導かれる特定の膜厚かつ特定の材料を用いた半導体発光素子の金属層の剥がれ発生率を検証する実験である。
実験6は、実験5に付随して、第1金属層の密着力を検証する実験である。
以下、金属層の剥がれ発生率の定義と、実験1〜実験6とについて順次説明する。
<金属層の剥がれ発生率>
図2(a)および図2(b)は、比較例の発光素子100において、金属層の剥がれがないものを示している。一方、図4(a)および図4(b)は、この比較例の発光素子100において、金属層の剥がれが発生したものを示している。
平面図で比較すると、図4(a)に平面視で示した発光素子100は、金属層の領域301が露出している点が、図2(a)に平面視で示した発光素子100と相違している。
また、断面図で比較すると、図4(b)にC−C線矢視における断面で示した発光素子100は、金属層の領域301が露出している点、および、基板の領域302が露出している点が、図2(b)にB−B線矢視における断面で示した発光素子100と相違している。
ここで、金属層の剥がれとは、基板2の全面に形成された金属層4がすべて剥がれ落ちるのではなく、基板裏面において金属層が積層されていない領域302が生じることを意味する。また、金属層の剥がれとは、図4(b)に示すように、基板2の裏面側に積層された金属層4の位置があたかも水平方向にずれたような状態になることを示す。なお、ウェハを分割したときに、金属層の剥がれがないと、図2(b)に示すように、基板2の裏面側に積層された金属層4の位置が基板2に面一となる。
従来から、半導体発光素子を量産する場合、ウェハ基板を分割する際に、基板裏面側の金属層が剥がれるものが一定の割合で含まれていた。予め定められた個数の集合(1ロット=3600個)の中で、金属層が剥がれたものの割合を、以下では金属層の剥がれ発生率と定義する。また、金属層が剥がれた素子を、割断性がよくない不良品と定義し、金属層が剥がれない素子を、割断性がよい良品と定義し、1ロット当たりの割断性がよい良品の割合(歩留まり)を、1−(金属層の剥がれ発生率)で表すこととする。
金属層の剥がれ発生率を調べる方法は、ウェハを分割した後で、各素子を整列させて、表側(デバイス面側)から、金属層の剥がれ(引きちぎり)が発生している素子をカウントする。このとき、例えば顕微鏡を用いて目視によって素子を観察して、図4(a)に示すような、金属層の領域301が露出していれば、金属層の剥がれ(引きちぎり)が発生しているとしてカウントする。なお、金属層の領域301が露出する箇所は、図4(a)において左右方向に現れるとは限らず、上下方向に金属層の領域301が露出する場合もある。
<実験1>
本発明の半導体発光素子1の金属層4において、第2金属層6(光反射層11、密着層12、第1拡散防止層13、第2拡散防止層14)として、基板側から、Ag/Ni/Rh/Auを積層した。そして、金属層4を構成する第1金属層5において、中間層8の材料の条件だけを変えたときの金属層の剥がれ発生率の違いを測定した。ここでは、中間層の材料として、硬度がAuSnより高い金属を用いた。また、第2金属層6として積層した金属ならば、製造工程において、第2金属層6の次に積層する第1金属層5に対して容易に準備できる。よって、密着層12に用いたNiと、第1拡散防止層13に用いたRhと、密着層12に利用できるWとをそれぞれ用意した。そして、材料および膜厚の条件を、以下の実施例1、2、3および比較例1のように変えた。
(実施例1)
中間層をNiとし、その膜厚を50nm(500Å)とした。
具体的には、本発明の実施形態に係る半導体発光素子1の第1金属層5として、サファイア基板の裏面に基板側から、AuSn/Ni/AuSn/Ni/AuSnの順番で、それぞれの膜厚[nm]を1100/50/1100/50/1300として積層した。ここで、3層に分けて設けたAuSn層は、膜厚の合計値が3500[nm](3.5μm)である。その後、サファイア基板を分割して1ロットの半導体発光素子を得た。この材料条件および膜厚条件を実施例1とする。なお、Niの硬度は4.0である。測定結果の金属層の剥がれ発生率を表1に示す。なお、表1の回り込み量dについては、実験2で求めたものなので説明を後記する。
Figure 0005887978
(実施例2)
実施例1のNiをRhに置き換えて、同様に1ロットの半導体発光素子を得た。この材料条件および膜厚条件を実施例2とする。なお、Rhの硬度は6.0である。金属層の剥がれ発生率の測定結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1のNiをWに置き換えて、同様に1ロットの半導体発光素子を得た。この材料条件および膜厚条件を実施例3とする。なお、Wの硬度は7.5である。金属層の剥がれ発生率の測定結果を表1に示す。
(比較例1)
発光素子100として、第1金属層5をAuSnで構成し、その膜厚を3500[nm](3.5μm)とした。その他は、実施例1〜3と同様にして1ロットの半導体発光素子を得た。この材料条件および膜厚条件を比較例1とする。なお、Auの硬度は2.5、Snの硬度は1.5である。AuSn共晶は、Au含有率が80%以上なので、ここでは、AuSnの硬度を2.5と表記したが、実際には2.5よりも小さな値となる。金属層の剥がれ発生率の測定結果を表1に示す。比較例1に中間層はないが、表1においてAuSnの硬度を2.5として示した。
表1に示すように、実施例1,2,3において、金属層の剥がれ発生率は、比較例1よりも小さくなった。すなわち、実施例1,2,3の条件によれば、半導体発光素子の基板からの金属層の剥がれを低減し、割断性がよい良品の割合を増加させることができる。
<実験2>
前記実施例2の条件として中間層8に用いたRhは、半導体発光素子1の第2金属層6を構成する第1拡散防止層13として用いた材料と同じである。このため、前記実施例2の条件によれば、第1金属層5からAuSnが光反射層11へ拡散することを防止する効果が向上するものと考えられる。そして、実施例1,3の条件においても、中間層8がAuSnの拡散を防止する効果があると期待される。また、AuSnの拡散防止効果と、金属層の剥がれ発生率の低減効果との相関を調べることで、中間層8として適した材料を探索できると考えられる。
そこで、実験1により既に金属層の剥がれ発生率の低減効果が分かっている材料を用いて、AuSnの拡散防止効果を確かめた。この目的のため、簡易的な方法で実験を行った。すなわち、ウェハ(サファイア基板)の第1主面に半導体を積層せずに第2主面(裏面)に金属層を積層し、かつ、ウェハを分割しなかった。つまり、半導体発光素子自体は作製しなかったが、半導体発光素子1の製造方法と同様に金属層を積層した。また、比較例の発光素子100の製造方法と同様に金属層を積層した。作製したウェハの模式図を図5に示す。
図5(a)の上側に平面視で示すウェハ400のD−D線矢視における断面を図5(a)の下側に示す。ウェハ400は、サファイア基板420の第2主面(裏面)に、比較例1のように、第2金属層(光反射層11、密着層12、第1拡散防止層13、第2拡散防止層14)と、単層のAuSn層7が積層されたものである。ウェハ400は、中央に、第2金属層およびAuSn層が積層されていない孔410を有する。仮に、ウェハの第1主面側(図5(a)の断面図において下側)から顕微鏡で観察したとすると、光反射層11に対応した周辺領域が明るく、中央の円領域が暗くなった画像が観察されることになる。このような画像で観察される形状は、図5(a)の上側の平面図と同様の形状となる。
図5(b)の上側に平面視で示すウェハ500のE−E線矢視における断面を図5(b)の下側に示す。ウェハ500は、実施例1〜3のように3層のAuSn層7を有する点がウェハ400と相違する。ウェハ500の孔510の径は、ウェハ400の孔410の径と同じである。このウェハ500についても第1主面側(図5(b)の断面図において下側)から顕微鏡で観察したとすると、光反射層11に対応した周辺領域が明るく、中央の円領域が暗くなった画像が同様に観察されることになる。このウェハ500については、中間層8の材料をNi,Rh,Wとした3種類のウェハを準備した。
各ウェハ400,500を以下の工程にて作製した。まず、サファイア基板の裏側を研削研磨する(ステップS101)。そして、薄肉化したサファイア基板420,520の裏側にパターニングを行った(ステップS102)。ここでは、基板裏側全面のうちほぼ中央部をマスクするようにパターニングを行った。次に、パターニングされたサファイア基板420,520の裏側に、第2金属層(光反射層11、密着層12、第1拡散防止層13、第2拡散防止層14)を順次積層する(ステップS103)。次いで、サファイア基板420には、第1金属層として、単層のAuSn層7を積層する(ステップS104a)。一方、サファイア基板520には、第1金属層として、中間層8を介在させながら3層のAuSn層7を積層する(ステップS104b)。続いて、サファイア基板420,520の裏側のリフトオフを行う(ステップS105)。これにより、基板裏側の中央部のマスクと、マスクの上に積層された第1金属層および第2金属層とが取り除かれる。つまり、サファイア基板420,520の裏側の中央部に、金属層が積層されずに基板裏側が露出した孔410,510が形成された。
作製したウェハ(400または500、以下同様)を、図6に示す加熱手段600で加熱した。加熱手段600は、ホットプレート601と、ホットプレート601による加熱を補助する補助手段とを備える。補助手段は、下から順番に、アルミニウム箔602と、アルミニウムプレート603と、SUSプレート604とを備える。
アルミニウム箔602は、ホットプレート601とアルミニウムプレート603とを密着させるために設けられている。アルミニウムプレート603の上には、ウェハが、裏面側(第1金属層および第2金属層側)を下にして載置される。アルミニウムプレート603は、ウェハに下から熱を伝わり易くするために設けられている。SUSプレート604は、ウェハをアルミニウムプレート603に密着させるために設けられている。
アルミニウムプレート603およびSUSプレート604でウェハを挟んだ状態にて、ホットプレート601で300℃まで加熱し、300℃のまま5分間放置した。加熱後、SUSプレート604を除去し、ウェハを常温まで冷却し、ウェハの第1主面側(表側)から顕微鏡でAuSnの浸食具合(回り込み)を観察した。
冷却後のウェハの模式図を図7に示す。図7(a)の上側に平面視で示すウェハ400のF−F線矢視における断面を図7(a)の下側に示す。図7(a)に示すウェハ400は、図5(a)に示すウェハ400と比べて、孔410の周縁が広がり、孔410の底面が狭くなっている。ここで、図7(a)の下側に示す断面形状は、図5(a)の下側に示す断面図に対応させて第2金属層を区分したが、実際には加熱後に切断した断面では各層が識別できない。
このウェハ400の第1主面側(図7(a)の断面図において下側)から顕微鏡で観察すると、光反射層11に対応した周辺領域が明るく、孔410の底面に対応した小さい方の同心円の領域が暗く、2つの同心円に囲まれた円環領域がやや暗くなった画像が観察された。この画像の形状は、図7(a)の上側の平面図と同様の形状となる。円環領域がやや暗くなったのは、AuSnが第2金属層を侵食してサファイア基板420側に回り込んで変色したからである。AuSnが第2金属層を侵食すると光反射層11の機能が損なわれるので、発光装置として作製した場合、明るさが低下することとなる。
そして、AuSnの浸食具合を定量化するため、図(a)に示す回り込み量dを定義した。この回り込み量dは、第2主面側の金属層に孔が設けられたウェハの第1主面側から顕微鏡で観察したときに、変色した領域、すなわち、孔に対応した2つの同心円に囲まれた円環領域の径方向の長さである。
図7(b)の上側に平面視で示すウェハ500のG−G線矢視における断面を図7(b)の下側に示す。図7(b)に示すウェハ500は、図5(b)に示すウェハ500と比べて、孔510の周縁がやや広がり、孔510の底面がやや狭くなっている。ここで、図7(b)の下側に示す断面形状は、図5(b)の下側に示す断面図に対応させて各層を区分したが、加熱後に切断した断面は、実際のSTM画像によると、AuSn層7および中間層8の各層が識別できないほど一体化している。
このウェハ500の第1主面側(図7(b)の断面図において下側)から顕微鏡で観察すると、光反射層11に対応した周辺領域が明るく、孔510の底面に対応した小さい方の同心円の領域が暗く、2つの同心円に囲まれた円環領域が変色してやや暗くなった画像が観察された。この画像の形状は、図7(b)の上側の平面図と同様の形状となる。
このウェハ500についての回り込み量dは、ウェハ400についての回り込み量dよりも小さくなった。その結果を前記した表1に示す。なお、回り込み量dについては、半導体を積層した素子を作成して測定したものではないが、第1金属層の材料、膜厚、積層構造が同じ条件の実施例等と対応させて並べて表示した。
表1の実施例1,2,3のように接合層(第1金属層)に中間層8を設けた場合、すなわち、ウェハ500の構造の場合には、ウェハ400の構造と比較して、AuSnの拡散を大きく防止する顕著な効果がみられた。AuSnの拡散を防止する効果が最も大きかったのは、第1拡散防止層13として用いた材料と同じ材料(Rh)を中間層8に用いた場合であった。
比較例1のように第1金属層に中間層8を設けない場合、すなわち、ウェハ400の構造の場合、d=11.53μmとなった。一方、Rhを中間層8に用いた場合には、回り込み量d=4.33μmであった。両者を比較すると、Rhを中間層8に用いた場合、変色(回り込み量)の下降分は7.2μmである。
よって、このときの改善率は、7.2/11.53より、62.4%であった。このように変色の回り込み量が小さくなっている原因として、AuSn溶け出しの際、Rhに引き寄せられる等なんらかの反応があると考えられる。
<実験3>
実験2の結果をもとに、中間層8の材料をRhに固定して、この中間層8の膜厚の条件だけを変えたときの金属層の剥がれ発生率の違いを実験1と同様な方法で測定した。このとき、材料および膜厚の条件を、以下の実施例4、5および参考例のように変えた。
(実施例4)
前記実施例2のRhの膜厚を10nm(100Å)に置き換えて、同様に1ロットの半導体発光素子を得た。この材料条件および膜厚条件を実施例4とする。金属層の剥がれ発生率の測定結果を表2に示す。
Figure 0005887978
(実施例5)
前記実施例2のRhの膜厚を30nm(300Å)に置き換えて、同様に1ロットの半導体発光素子を得た。この材料条件および膜厚条件を実施例5とする。金属層の剥がれ発生率の測定結果を表2に示す。
(参考例)
前記実施例2のRhの膜厚を100nm(1000Å)に置き換えて、同様に1ロットの半導体発光素子を得た。この材料条件および膜厚条件の場合、第1金属層を単独のAuSn層で構成した比較例1よりも、金属層の剥がれ発生率が悪化したので、参考例とした。ただし、回り込み量dについては、比較例1および実施例2,4,5よりもよい結果となった。参考例についての金属層の剥がれ発生率の測定結果を表2に示す。
なお、表1に記載の比較例1および実施例2の測定結果を実施例4,5等と対比させるために、併せて表2に記載した。
表2に示すように、実施例4,5も金属層の剥がれ発生率は、比較例1よりも小さくなった。中間層8の材料にRhを用いた場合、膜厚が薄くなるほど、金属層の剥がれ発生率が低下する傾向にあった。参考例のようにRhの膜厚が100nm(1000Å)の場合、金属層の剥がれ発生率が大きくなった。これは、参考例の条件では、第1金属層全体の膜厚が比較例よりも5%以上大きいことも1つの要因と考えられる。
<実験4>
実験3の結果をもとに、実施例4,5の条件のように膜厚が薄くなった場合でも、実施例2の条件のときと同程度のAuSnの拡散防止効果があることを確かめるため、実験2と同様な方法で調べた。このとき、ウェハ500について、中間層8の材料をRhとした上で、実施例4,5および参考例の条件に合わせて、膜厚が異なる3種類のウェハを準備した。
これらウェハ500についての回り込み量dは、ウェハ400についての回り込み量dよりも小さくなった。その結果を表2に示す。なお、回り込み量dについては、半導体を積層した素子を作成して測定したものではないが、第1金属層の材料、膜厚、積層構造が同じ条件の実施例と対応させて並べて表示した。
表2に示すように、中間層8の材料をRhとした場合、中間層8の膜厚が10〜1000nmの範囲では、概ね厚くなるほど、AuSnの拡散防止効果が僅かに増加する傾向にあった。これにより、実施例4,5の場合も、実施例2と同程度のAuSnの拡散防止効果があることを確かめた。
<実験5>
実験1の結果、金属層の剥がれ発生率が最も低かったときに中間層8に用いた材料はNiであった。また、実験3の結果、金属層の剥がれ発生率が最も低かったときの中間層8の膜厚は10nmであった。よって、この組み合わせのときに最良の結果が得られると予想されるので、これを検証する実験を行った。
(実施例6)
実施例1の材料(Ni)を用いて、膜厚を10nm(100Å)に置き換えて、同様に1ロットの半導体発光素子を得た。この材料条件および膜厚条件を実施例6とする。金属層の剥がれ発生率の測定結果を表3に示す。なお、表2に記載の比較例1および実施例4の測定結果を実施例6と対比させるために、併せて表3に記載した。
Figure 0005887978
表3に示すように、実施例6の条件によれば、金属層の剥がれ発生率は、8.5%であり、予想通り最もよい結果となった。
ここで、1ロット当たりの割断性がよい良品の割合(歩留まり)に置き換える。ここでは、歩留まり[%]=100−(金属層の剥がれ発生率)とする。
この場合、比較例1のとき、77.4%となり、実施例4のとき、84.3%となり、実施例6のとき、91.5%となる。実施例6の歩留まりは、比較例1から14.1%上昇した。よって、このときの増加率は、14.1/77.4により18.2%となった。
<実験6>
表3に記載の実施例4および実施例6の条件のように中間層8を設けて作成した素子の密着力を確かめるため、表3に記載の比較例1とのダイシェア強度の比較実験を行った。所定の実装基板へ実装した半導体発光素子のダイシェア時の破壊モードは、基板2と第2金属層6との界面とした。ここで、第2金属層6は、基板2の裏面に基板側から、Ag/Ni/Rh/Auの順番で、それぞれの膜厚[nm]を120/100/200/500として積層した。
なお、ダイシェア強度は、常温および高温で半導体チップを横から水平方向に押し、剥がれたときの荷重として測定されたせん断強度である。この測定には、公知のダイシェア強度試験機が用いられる。なお、ダイシェア強度は、JEITA規格(EIAJ ED4703)やMIL規格(MIL−STD−883C)に定められている。
実験の結果、実施例4および実施例6の条件のように中間層8を設けて作成した素子の実装基板への密着力は、約700gfであり、比較例1の条件のように中間層を設けずに作成した素子と同程度であることが確認できた。つまり、基板からの金属層の剥がれを防止する対策(引きちぎれ対策)を行っても密着力は変わらなかった。その理由としては、本実施形態の半導体発光素子1を加熱して実装した後に切断した断面が、実際のSTM画像によると、AuSn層7および中間層8が層ごとにばらばらにはなっていないからであると考えられる。つまり、第1金属層5において、AuSn層7および中間層8が混ざってしまうので、強度自体が維持されている。
なお、前記実験では、製造工程において第2金属層6として積層した金属を、中間層の材料として用いて行ったが、中間層の材料は、これに限定されるものではない。中間層の材料として、例えば、硬度3.0のCu、硬度2.75のAl、硬度2.5のAgなどを用いてもよい。なお、金属単体のほか、合金を使ってもよい。
本発明に係る半導体発光素子は、照明器具、バックライト、車載用発光装置、ディスプレイ、光ディスク用光源、露光用光源、その他の一般的民生用光源などに利用することができる。
1 半導体発光素子
2 基板
3 半導体素子構造体
4 金属層
5 第1金属層
6 第2金属層
7 AuSn層
8 中間層
11 光反射層
12 密着層
13 第1拡散防止層
14 第2拡散防止層
20 サファイア基板
21 n側半導体層
22 発光層
23 p側半導体層
31 透明電極層
32 p側電極
321 パッド部
322 延伸導電部
33 n側電極
331 パッド部
332 延伸導電部
34 保護層
40 半導体積層構造体
50 金属積層構造体

Claims (9)

  1. 基板と、前記基板の第1主面上に積層された半導体素子構造体と、前記基板の第1主面とは反対側となる第2主面上に積層された金属層と、を備えた半導体発光素子であって、
    前記金属層は、前記半導体発光素子を外部の部材に接合させるための第1金属層を備え、
    前記第1金属層は、厚み方向に設けられた複数のAuSn層と、前記AuSn層との間に接して設けられ、膜厚が0.1μm未満であってRhを主体とする金属材料からなる中間層と、を備えることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記第1金属層は、前記AuSn層と前記中間層とが交互に積層されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記AuSn層の膜厚の合計は、2.8〜4.2μmの厚さであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記基板の第2主面と前記第1金属層との間に、前記AuSn層よりも前記半導体素子構造体からの光に対する反射率の高い層を含む第2金属層を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  5. 前記中間層の膜厚は、0.01〜0.05μmであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  6. 基板の第1主面上に形成された半導体積層構造体を準備する第1工程と、
    前記基板の第1主面とは反対側となる第2主面上に、厚み方向に設けられる複数のAuSn層と、前記AuSn層の間に接して設けられ、膜厚が0.1μm未満であってRhを主体とする金属材料からなる中間層と、を備える第1金属層を形成する第2工程と、
    前記半導体積層構造体および前記第1金属層が形成された基板を、前記半導体発光素子ごとに分割する第3工程と、を有することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  7. 前記第2工程は、前記AuSn層と前記中間層とを交互に積層することを特徴とする請求項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記第1工程と前記第2工程との間に、前記AuSn層よりも前記半導体素子構造体からの光に対する反射率の高い第2金属層を形成する工程を有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の半導体発光素子の製造方法。
  9. 前記中間層の膜厚は、0.01〜0.05μmであることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
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