JP5886122B2 - 発熱性造形品およびその製造方法 - Google Patents
発熱性造形品およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5886122B2 JP5886122B2 JP2012101518A JP2012101518A JP5886122B2 JP 5886122 B2 JP5886122 B2 JP 5886122B2 JP 2012101518 A JP2012101518 A JP 2012101518A JP 2012101518 A JP2012101518 A JP 2012101518A JP 5886122 B2 JP5886122 B2 JP 5886122B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- exothermic
- shaped article
- binder
- accelerator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
また、特開平3−204142号公報(特許文献3)の第2頁左下欄第2行に「こうした発熱量の差は、熱源となる金属アルミニウムの含有量の調節によって与えることができる」と、アルミニウムを熱源にすることが至極当然のこととして記載されている。
このように、これまで発熱剤にはアルミニウムが発熱源として多用されて来たのである。
本発明による第一の発熱性造形品は、カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%および耐火性骨材を含有してなること(但し、各成分の合計を100重量%とする)、を特徴とする。
カルシウムシリコンとしては、例えば、従来から鉄鋼の製造において、脱酸剤、造滓剤あるいは接種剤等として用いられてきたものを本発明で用いることができる。例えば、JIS G2314-1986で規定されるカルシウムシリコン1号および同2号が包含される。
酸化促進剤は、酸化鉄(FeO、Fe3O4、Fe2O3)、酸化マンガン(MnO2、MnO)、アルカリ金属硝酸塩(KNO3、NaNO3、LiNO3等)、過マンガン酸カリウム(KMnO4)の1種、もしくは2種以上を組み合わせて使用できる。これらの中では、効果とコストの両面から、特に酸化鉄(FeO、Fe3O4、Fe2O3)が好ましい。
本発明においては、有機粘結剤および無機粘結剤のいずれも用いることができ、また、有機粘結剤と無機粘結剤とを併用することができる。有機粘結剤の好ましい具体例としては、フェノール樹脂や、デキストリン、澱粉等を挙げることができ、無機粘結剤の好ましい具体例としては、粘土、ベントナイト、珪酸ナトリウムを挙げることができる。
耐火性骨材は、発熱源であるカルシウムシリコンが燃焼した際に、造形材全体として十分な耐火度が実現できるように選択し使用することができる。例えばアルミナ(Al2O3)、シリカ(SiO2)、ジルコニア(ZrO2)、マグネシア(MgO)、クロマイト(FeCr2O4)等を単独であるいは組み合わせて使用できる。耐火度を低下せしめることなく汎用性もあるアルミナが最も適している。 アルミナは、バイヤー法で製造されたものでもボーキサイト、バンド頁岩等の天然物も使用可能である。また、発泡バルーン等の軽量骨材等を使用することもできる。
カルシウムシリコン粉粒体は、一般的に燃焼力は強いものの、着火する感度は従前から多用されているアルミニウム粉粒体よりも劣るため、着火促進剤を使用することは有効である。着火促進剤を用いる場合、発熱性造形品中の着火促進剤の含有配合は、1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは3〜10重量%である。含有量が少な過ぎると着火させ酸化を促進する効果を十分発揮することが出来ず、一方で含有量が多くなれば酸化反応が早くなるが、多過ぎると必要以上に反応が早く進みすぎることがある。
本発明においては、無機質の繊維質材料および有機質の繊維質材料のいずれも用いることができ、また、無機質の繊維質材料および有機質の繊維質材料とを併用することができる。無機質の繊維質材料の好ましい具体例としては、ロックウール、アルミナシリケートファイバー、ガラスファイバー等を挙げることができ、有機質の繊維質材料の好ましい具体例としては、紙、セルロース、綿、糸屑等を挙げることができる。繊維質材料の形態は任意であって、繊維長1mm〜10mm程度の短繊維、繊維長10mm〜30mm程度の長繊維、複数の繊維からなる織物または編み物状の物のいずれでもよい。
本発明における膨張剤としては、例えば、黒鉛を酸で処理した膨張黒鉛、蛭石、黒曜石などを挙げることができる。本発明では、特に鱗状黒鉛を酸で処理した膨張黒鉛が好ましい。好ましい酸としては、例えば、硫酸および硝酸を挙げることができる。膨張剤を用いる場合、発熱性造形品中の膨張剤の含有配合は、1〜20重量%、好ましくは2〜10重量部%、特に好ましくは2〜5重量%である。1重量%未満では、膨張が少なく期待する保温性能が得られない。一方、20重量%超過では、造形品の嵩が増え過ぎて強度が低下するだけでなく、燃焼が緩慢になり発熱効果が低下する場合がある。
本発明による発熱性造形品は、上記各成分のみからなるもののみに限定されず、上記成分と上記以外の他の成分とからなる発熱性造形品をも包含する。
本発明による発熱性造形品は、上述の各成分を用い、合目的的な任意の造形方法を採用することによって製造することができる。
このうち、本発明において好ましいのは、上記(ハ)の湿式法である。
先ず、発熱性造形品を形成する上記の各成分を水中に分散させてスラリーを調製する。この際、各成分を水に順次導入してスラリーとすることができるし、予め各成分を混合しておいて、この混合物を水に分散させてスラリーを調製することができる。本発明では後者が好ましい。一般的にスラリー調製の際に採用されている常法に従い、撹拌、混合物の投入、水量の調整等を適宜行うことができる。スラリー調製に用いられる水の量は、発熱性造形品を形成する成分のうちの粉末状成分100重量部に対して、好ましくは400〜3000重量部、特に好ましくは900〜2000重量部、である。水の量が上記範囲内である場合、各成分の分散状態が均一化しやすくなって、造形性の向上、造形品強度の向上、発熱特性の制御等が容易になり、かつ燃焼後の造形品性状が良好になる。
〔実施例1〕〜〔実施例2〕
実施例1および実施例2の発熱性造形品の作成にあたっては、下記の成分を用いた。各成分の配合割合は、表1に示される通りである。
・カルシウムシリコン粉粒体(カルシウム含有率30%、ケイ素含有率60%、粒径70〜200μm、平均粒径150μm)
・酸化促進剤として、酸化鉄(FeO含有率90%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・耐火性骨材として、アルミナ(アルミナ含有率98%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・繊維質材料として、セラミックファイバー(アルミナ含有率48%、シリカ含有率51%、繊維長5〜20mm、平均繊維長15mm)、古紙
・粘結剤として、フェノール樹脂(粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
上記の各成分を混合し、その混合物に水を添加してスラリーを調製した。水の添加量は、各成分の混合物の100重量部に対し900重量部である。このスラリーを、底の全面に濾過用の網を配した型枠状の成形器(内寸:縦50mm×横50mm×深さ15mm)にて吸引脱水することによって成形した。この成形物を、175℃×150分の加熱乾燥処理に付して、本発明による発熱性造形品を製造した。
・燃焼後の造形品の熱収縮率(%)=
((燃焼前の造形品の長さ−燃焼後の造形品の長さ)/燃焼前の造形品の長さ)×100
・燃焼後の造形品の曲げ強度*1(kg/cm2)=
3×最大加重×支点間距離 / 2×燃焼後の造形品の幅×(燃焼後の造形品の厚み)2
*1:燃焼後の造形品の曲げ強度は、JIS R 2213−78に準拠する。
結果は、表3に示される通りであった。
実施例3の発熱性造形品の作成にあたっては、下記の成分を用いた。各成分の配合割合は、表1に示される通りである。
・カルシウムシリコン粉粒体(カルシウム含有率25%、ケイ素含有率60%、粒径70〜200μm、平均粒径150μm)
・酸化促進剤として、酸化鉄(FeO含有率90%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・耐火性骨材として、アルミナ(アルミナ含有率98%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・繊維質材料として、セラミックファイバー(アルミナ含有率48%、シリカ含有率51%、繊維長5〜20mm、平均繊維長15mm)、古紙
・粘結剤として、フェノール樹脂(粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
上記の各成分を混合し、実施例1と同様にして、スラリーの調製、成形および加熱乾燥処理を行って、本発明による発熱性造形品を製造した。そして、実施例1と同様の方法にて、発熱造形品の着火時間と燃焼終了時間、最高温度および残材内のカルシウムシリコンの残存量を測定し、さらに、燃焼後の造形品の焼結の程度を評価した。
結果は、表3に示される通りであった。
実施例4〜8の発熱性造形品の作成にあたっては、下記の成分を用いた。各成分の配合割合は、表1および表2に示される通りである。
・カルシウムシリコン粉粒体(カルシウム含有率30%、ケイ素含有率60%、粒径70〜200μm、平均粒径150μm)
・着火促進剤として、マグネシウム切削粉(マグネシウム含有率95%、粒径70μm〜1mm、平均粒径600μm)
・酸化促進剤として、酸化鉄(FeO含有率90%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・耐火性骨材として、アルミナ(アルミナ含有率98%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・酸化促進剤として、二酸化マンガン(二酸化マンガン含有率75%、粒径50〜150μm、平均粒径70μm)
・繊維質材料として、セラミックファイバー(アルミナ含有率48%、シリカ含有率51%、繊維長5〜20mm、平均繊維長15mm)、古紙
・粘結剤として、フェノール樹脂(粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
上記の各成分を混合し、実施例1と同様にして、スラリーの調製、成形および加熱乾燥処理を行って、本発明による発熱性造形品を製造した。そして、実施例1と同様の方法にて、発熱造形品の着火時間と燃焼終了時間、最高温度および残材内のカルシウムシリコンの残存量を測定し、さらに、燃焼後の造形品の焼結の程度を評価した。
結果は、表3および表4に示される通りであった。
比較例1の発熱性造形品の作成にあたっては、下記の成分を用いた。各成分の配合割合は、表2に示される通りである。
・アルミニウム切削粉(アルミニウム含有率85%、粒径50μm〜1mm、平均粒径70μm)
・酸化促進剤として、酸化鉄(FeO含有率90%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・氷晶石(粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・耐火性骨材として、アルミナ(アルミナ含有率98%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・繊維質材料として、セラミックファイバー(アルミナ含有率48%、シリカ含有率51%、繊維長5〜20mm、平均繊維長15mm)、古紙
・粘結剤として、フェノール樹脂(粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
上記の各成分を混合し、実施例1と同様にして、スラリーの調製、成形および加熱乾燥処理を行って、発熱性造形品を製造した。そして、実施例1と同様の方法にて、発熱造形品の着火時間と燃焼終了時間、最高温度、燃焼後の造形品の焼結の程度を評価した。そして、化学分析法(臭素メタノール溶解‐誘導結合プラズマ法)にて、残材内のアルミニウム残存量を測定した(測定装置:SIIナノテクノロジー社製の「SPS4000」)。
結果は、表4に示される通りであった。
比較例2の発熱性造形品の作成にあたっては、下記の成分を用いた。各成分の配合割合は、表2に示される通りである。
・カルシウムシリコン粉粒体(カルシウム含有率30%、ケイ素含有率60%、粒径70〜200μm、平均粒径150μm)
・着火促進剤として、マグネシウム切削粉(マグネシウム含有率95%、粒径70μm〜1mm、平均粒径600μm)
・酸化促進剤として、酸化鉄(FeO含有率90%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・繊維質材料として、セラミックファイバー(アルミナ含有率48%、シリカ含有率51%、繊維長5〜20mm、平均繊維長15mm)、古紙
・粘結剤として、フェノール樹脂(粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
上記の各成分を混合し、実施例1と同様にして、スラリーの調製、成形および加熱乾燥処理を行って、発熱性造形品を製造した。そして、実施例1と同様の方法にて、発熱造形品の着火時間と燃焼終了時間、最高温度および残材内のカルシウムシリコン残存量を測定し、燃焼後の造形品の焼結の程度を評価した。
結果は、表4に示される通りであった。
比較例3の発熱性造形品の作成にあたっては、下記の成分を用いた。各成分の配合割合は、表2に示される通りである。
・カルシウムシリコン粉粒体(カルシウム含有率25%、ケイ素含有率60%、粒径70〜200μm、平均粒径150μm)
・酸化促進剤として、酸化鉄(FeO含有率90%、粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
・繊維質材料として、セラミックファイバー(アルミナ含有率48%、シリカ含有率51%、繊維長5〜20mm、平均繊維長15mm)、古紙
・粘結剤として、フェノール樹脂(粒径30〜150μm、平均粒径50μm)
上記の各成分を混合し、実施例1と同様にして、スラリーの調製、成形および加熱乾燥処理を行って、発熱性造形品を製造した。そして、実施例1と同様の方法にて、発熱造形品の着火時間と燃焼終了時間、最高温度および残材内のカルシウムシリコン残存量を測定し、燃焼後の造形品の焼結の程度を評価した。
結果は、表4に示される通りであった。
更に本発明の効果を確認するために、実際に押場保温スリーブを製造し、ダクタイル鋳鉄の鋳造に使用して、凝固後の押湯の外観を評価した。
押場保温スリーブの作成にあたっては、実施例6と同じ成分を実施例6と同じ配合で用いた。実施例6と同様にしてスラリーを調製し、このスラリーを、通常の鋳物製造に使用される押湯スリーブ成形用の金型に供給し、175℃×180分の加熱乾燥処理に付して、外径140mm×内径110mm×高さ110mmのドーム型押湯スリーブ(実施例9)を製造した。
一方、比較例1と同じ成分を比較例1と同じ配合で用いた以外は上記と同様にして、発熱性造形品(比較例4)を製造した。
2 押湯部
3 引け巣
Claims (25)
- カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%および耐火性骨材を含有してなることを特徴とする、発熱性造形品(但し、上記の各成分の合計を100重量%とする)。
- カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%、繊維質材料を0.5〜20重量%および耐火性骨材10〜50重量%を含有してなることを特徴とする、発熱性造形品(但し、上記の各成分の合計を100重量%とする)。
- カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%、繊維質材料を0.5〜20重量%、着火促進剤を1〜20重量%および耐火性骨材10〜50重量%を含有してなることを特徴とする、発熱性造形品(但し、上記の各成分の合計を100重量%とする)。
- カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%、繊維質材料を0.5〜20重量%、着火促進剤を1〜20重量%、膨張剤を1〜20重量%および耐火性骨材10〜50重量%を含有してなることを特徴とする、発熱性造形品(但し、上記の各成分の合計を100重量%とする)。
- 前記のカルシウムシリコン粉粒体が、カルシウム23〜35重量%およびケイ素55〜65重量%を含んでなる合金からなり、平均粒径50μm〜3mmの粉粒体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発熱性造形品。
- 前記の酸化促進剤が、酸化鉄、酸化マンガン、アルカリ金属硝酸塩および過マンガン酸カリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発熱性造形品。
- 前記の粘結剤が、フェノール樹脂、デキストリン、澱粉、粘土および珪酸ナトリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発熱性造形品。
- 前記の耐火性骨材が、アルミナ、シリカ、ジルコニア、マグネシアおよびクロマイトからなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の発熱性造形品。
- 前記の繊維質材料が、ロックウール、アルミナシリケートファイバー、ガラスファイバー、紙、セルロースおよび綿からなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項2〜4のいずれか1項に記載の発熱性造形品。
- 前記の着火促進剤が、マグネシウムである、請求項3または4に記載の発熱性造形品。
- 前記の膨張剤が、膨張黒鉛、蛭石および黒曜石からなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項4に記載の発熱性造形品。
- 実質的にフッ素化合物を含有しない、請求項1〜11のいずれか1項に記載の発熱性造形品。
- カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%および耐火性骨材を上記割合(但し、上記の各成分の合計を100重量%とする)で含有するスラリーを、成形後に乾燥させることからなる湿式成形法によって造形することを特徴とする、発熱性造形品の製造方法。
- カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%、繊維質材料を0.5〜20重量%および耐火性骨材10〜50重量%を上記割合(但し、上記の各成分の合計を100重量%とする)で含有するスラリーを、成形後に乾燥させることからなる湿式成形法によって造形することを特徴とする、発熱性造形品の製造方法。
- カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%、繊維質材料を0.5〜20重量%、着火促進剤を1〜20重量%および耐火性骨材10〜50重量%を上記割合(但し、上記の各成分の合計を100重量%とする)で含有するスラリーを、成形後に乾燥させることからなる湿式成形法によって造形することを特徴とする、発熱性造形品の製造方法。
- カルシウムシリコン粉粒体を5〜30重量%、酸化促進剤を3〜30重量%、粘結剤を2〜15重量%、繊維質材料を0.5〜20重量%、着火促進剤を1〜20重量%、膨張剤を1〜20重量%および耐火性骨材10〜50重量%を上記割合(但し、上記の各成分の合計を100重量%とする)で含有するスラリーを、成形後に乾燥させることからなる湿式成形法によって造形することを特徴とする、発熱性造形品の製造方法。
- 前記のスラリーが、前記の発熱性造形品を形成する各成分を水中に分散させてなるものである、請求項13〜16のいずれか1項に記載の発熱性造形品の製造方法。
- 前記のカルシウムシリコン粉粒体が、カルシウム23〜35重量%およびケイ素55〜65重量%を含んでなる合金からなり、平均粒径50μm〜3mmの粉粒体である、請求項13〜17のいずれか1項に記載の発熱性造形品の製造方法。
- 前記の酸化促進剤が、酸化鉄、酸化マンガン、アルカリ金属硝酸塩および過マンガン酸カリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項13〜18のいずれか1項に記載の発熱性造形品の製造方法。
- 前記の粘結剤が、フェノール樹脂、デキストリン、澱粉、粘土および珪酸ナトリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項13〜19のいずれか1項に記載の発熱性造形品の製造方法。
- 前記の耐火性骨材が、アルミナ、シリカ、ジルコニア、マグネシアおよびクロマイトからなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項13〜20いずれか1項に記載の発熱性造形品の製造方法。
- 前記の繊維質材料が、ロックウール、アルミナシリケートファイバー、ガラスファイバー、紙、セルロースおよび綿からなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項14〜16のいずれか1項に記載の発熱性造形品の製造方法。
- 前記の着火促進剤が、マグネシウムである、請求項15または16に記載の発熱性造形品の製造方法。
- 前記の膨張剤が、膨張黒鉛、蛭石および黒曜石からなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項16に記載の発熱性造形品の製造方法。
- 実質的にフッ素化合物を含有しない、請求項13〜24のいずれか1項に記載の発熱性造形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012101518A JP5886122B2 (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 発熱性造形品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012101518A JP5886122B2 (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 発熱性造形品およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013226587A JP2013226587A (ja) | 2013-11-07 |
JP5886122B2 true JP5886122B2 (ja) | 2016-03-16 |
Family
ID=49674832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012101518A Active JP5886122B2 (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 発熱性造形品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5886122B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103949593B (zh) * | 2014-04-22 | 2016-09-07 | 焦作鸽德新材料股份有限公司 | 一种冒口复合发热剂及其制备方法 |
CN103962509B (zh) * | 2014-05-03 | 2016-09-07 | 焦作鸽德新材料股份有限公司 | 一种发热保温冒口材料及其制备方法 |
CN104259392B (zh) * | 2014-09-26 | 2016-05-25 | 鞍山市天华保温制品有限公司 | 一种带隔板的中空保温冒口的制作方法 |
CN113876026B (zh) * | 2021-10-25 | 2023-04-28 | 湖北中烟工业有限责任公司 | 一种碳质热源材料在加热型烟草制品上的应用 |
CN119057012B (zh) * | 2024-11-05 | 2025-01-24 | 四川简阳海特有限公司 | 一种高精度成型磨床床身铸件铸造工艺 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3239209B2 (ja) * | 1997-05-22 | 2001-12-17 | 正光 三木 | 鋳物用発熱体の製造方法 |
JP3406307B2 (ja) * | 2001-08-10 | 2003-05-12 | 明和化学工業株式会社 | 鋳物用保温材成型体の製造方法 |
JP4749948B2 (ja) * | 2006-06-23 | 2011-08-17 | 滲透工業株式会社 | 鋳造用発熱性造形品 |
JP4684981B2 (ja) * | 2006-10-25 | 2011-05-18 | 品川リフラクトリーズ株式会社 | 発熱材 |
-
2012
- 2012-04-26 JP JP2012101518A patent/JP5886122B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013226587A (ja) | 2013-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5886122B2 (ja) | 発熱性造形品およびその製造方法 | |
JP2001174163A (ja) | 粒子状材料を成形するための粘結剤 | |
NZ261277A (en) | Slag defoaming composition comprising a carbon source; an exothermic material (eg aluminium) and a dense inert granular material (eg calcium silicate) | |
CN108044041B (zh) | 资源再利用型发热保温冒口套、生压块、自生压发热保温冒口套及其制备方法 | |
JP4749948B2 (ja) | 鋳造用発熱性造形品 | |
JPH02217354A (ja) | マグネサイト―炭素系耐火物 | |
CN106180570A (zh) | 一种混合料和其制成的冒口套及冒口套的制备方法 | |
JP5587794B2 (ja) | 特定のメタロセンを含有する組成物およびその用途 | |
JP3825272B2 (ja) | 焼結鉱の製造方法 | |
JPH04124073A (ja) | ジルコニア質複合耐火断熱材 | |
US4696455A (en) | Zircon and MgO preheatable insulating refractory liners and methods of use thereof | |
JP4603463B2 (ja) | 球状鋳物砂 | |
US20020193493A1 (en) | Method of making a product from an expanded mineral | |
JPH09263465A (ja) | 軽量耐火物およびその製造方法 | |
GB2347143A (en) | Refractory composition | |
JP5733041B2 (ja) | ポーラス耐火物の製造方法およびポーラス耐火物 | |
JP2002316845A (ja) | 人工骨材 | |
RU2776253C1 (ru) | Способ получения огнеупорного углеродсодержащего материала | |
JP3931171B2 (ja) | 焼成硬化体及びその製造方法 | |
KR20230173687A (ko) | 내화성 물품 및 조성물 | |
CA1073604A (en) | Expansible heat-retaining material for steel ingot making for use in hot top surface | |
KR100976705B1 (ko) | 폐주물사의 재활용을 위한 세라믹 지지체의 제조방법 | |
JPH0246535B2 (ja) | ||
JP3696821B2 (ja) | 鋳造用発熱材及びそれを用いた鋳造用発熱性造形品 | |
JPS5858310B2 (ja) | 耐火断熱ボ−ド |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141023 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150717 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150724 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151110 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5886122 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |