JP5886120B2 - スキージおよび、スキージを備えた導電性ボール供給装置 - Google Patents

スキージおよび、スキージを備えた導電性ボール供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のボール穴の各々に導電性ボールを収めるために用いられるスキージおよび、スキージを備えた導電性ボール供給装置に関するものである。
複数のボール穴の各々に導電性ボールを収める際に用いられるスキージは、複数のボール穴が表面に形成されたボール穴形成部材の表面に沿うようにボール穴形成部材に対して相対移動させられる。これにより、ボール穴に収容されていない導電性ボールは、スキージによって押し出され、ボール穴形成部材の表面を転動することで、ボール穴に収容される。スキージの導電性ボールを押し出す部分には、下記特許文献に記載されているように、変形可能な軟質素材等により成形された部材が用いられているものがあり、導電性ボールの損傷等を防止することが可能となっている。
特開2011−091207号公報 特開2011−056666号公報 特開2009−016695号公報
上記特許文献に記載されたスキージによれば、導電性ボールを押し出す部分の変形により導電性ボールの損傷を防止することは可能となっている。しかしながら、スキージの導電性ボールを押し出す部分の変形に伴って、導電性ボールがスキージの下を通過し、導電性ボールが散乱する虞がある。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、導電性ボールの損傷を防止するとともに、導電性ボールの散乱を防止することが可能なスキージを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載のスキージは、複数のボール穴の各々に導電性ボールを1個ずつ収めるべく、それら複数のボール穴が表面に形成されたボール穴形成部材の表面に沿うように前記ボール穴形成部材に対して相対移動させられるスキージであって、当該スキージが、所定の方向への相対移動時に、前記複数のボール穴に納められていない導電性ボールである余剰ボールを、前記複数のボール穴のうちの導電性ボールが収容されていないものに収容させるべく、前記所定の方向に押し出すとともに、前記余剰ボールの押し出しに伴って変形する変形壁と、前記変形壁から前記所定の方向と反対の方向に、所定の距離をおいて隔てられた位置に設けられた固定壁とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載のスキージは、請求項1に記載のスキージにおいて、当該スキージが、さらに、前記変形壁と前記固定壁とによって区画され、前記変形壁が前記余剰ボールの押し出しに伴って変形した際に、前記余剰ボールが収容される収容スペースを有することを特徴とする。
また、請求項3に記載のスキージは、請求項2に記載のスキージにおいて、前記変形壁が、前記収容スペースを区画する面の下端部に形成されたテ―パ面を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載のスキージは、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のスキージにおいて、前記所定の方向への相対移動後に、その所定の方向と反対の方向である戻し方向へ相対移動させられた際に、前記余剰ボールを前記戻し方向へ押し戻すとともに、前記余剰ボールの押し戻しに伴って変形しないボール戻し壁を有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の導電性ボール供給装置は、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のスキージと、複数のボール穴が表面に形成されたボール穴形成部材とを備え、前記複数のボール穴の各々に収納された状態の導電性ボールを供給することを特徴とする。
また、請求項6に記載の導電性ボール供給装置は、請求項5に記載の導電性ボール供給装置において、前記複数のボール穴が、回路基板への導電性ボールの実装パターンに合わせて形成されたことを特徴とする。
請求項1に記載のスキージでは、導電性ボールを押し出す箇所に、導電性ボールの押し出しに伴って変形する変形壁が設けられており、変形壁から所定の距離をおいて隔てられた位置に、固定壁が設けられている。このため、変形壁は、導電性ボールの押し出しに伴って、固定壁に向かって屈曲させられつつ、弾性変形するようになっている。これにより、導電性ボールの損傷を防止しつつ、導電性ボールを押し出すことで、導電性ボールをボール穴に納めることが可能となる。また、変形壁の変形に伴って変形壁の下を通過した導電性ボールを、固定壁によって集積することが可能となり、導電性ボールの散乱を防止することが可能となる。
請求項2に記載のスキージでは、変形壁と固定壁とによって収容スペースが区画されており、この収容スペースには、変形壁が導電性ボールの押し出しに伴って変形した際に、導電性ボールが収容されるようになっている。これにより、請求項2に記載のスキージによれば、より適切に、導電性ボールの散乱を防止することが可能となっている。
請求項3に記載のスキージでは、変形壁の収容スペースを区画する面の下端部にテ―パ面が形成されている。このため、収容スペース内に収容された導電性ボールは、スキージング動作の終了したスキージが元の位置に戻される際に、変形壁のテ―パ面を変形させつつ、ボール穴形成部材の表面上を転動する。この際、テ―パ面の形状に依拠し、変形壁の下端部が変形し易くなっており、導電性ボールが変形壁の下方をくぐりやすくなっている。つまり、収容スペース内に収容された導電性ボールが、元の位置に戻され易くなっている。これにより、次回のスキージング動作に備えて、導電性ボールを収容スペースの外部に戻すことが可能となる。
請求項4に記載のスキージでは、スキージング動作後にスキージが元の位置に戻される際に、導電性ボールを押し戻すボール戻し壁が設けられている。これにより、導電性ボールを、スキージング動作前の位置に戻すことが可能となり、次回のスキージング動作に備えることが可能となる。また、ボール戻し壁は、導電性ボールの押し戻しに伴って変形しない構造とされている。つまり、ボール戻し壁には、導電性ボールの押し出しに伴って変形する部材が、設けられていない。これにより、導電性ボールの押し出しに伴って変形する部材を必要な箇所にのみ設けることが可能となり、スキージの低価格化を図ることが可能となる。
請求項5に記載の導電性ボール供給装置では、上記スキージが装着されており、複数のボール穴の各々に収納された状態の導電性ボールが供給される。これにより、導電性ボールの損傷および散乱を防止することが可能となり、導電性ボールを適切に供給することが可能となる。
請求項6に記載の導電性ボール供給装置では、複数のボール穴が、回路基板への導電性ボールの実装パターンに合わせて形成されている。これにより、複数の導電性ボールを実装パターンに整列させた状態で供給することが可能となり、効率良く実装作業を行うことが可能となる。
本発明の実施例であるスキージが装着された半田ボール供給装置を備えた対基板作業装置を示す斜視図である。 図1に示す対基板作業装置の備える半田ボール供給装置を示す斜視図である。 図2に示すAA線における断面図である。 図3に示す押出ユニットを示す斜視図である。 スキージング動作時におけるスキージを示す断面図である。 図1に示す対基板作業装置の備える作業ヘッドに装着されるボール保持具を示す断面図である。 スキージング動作時における比較例のスキージを示す断面図である。 変形例1の押出ユニットを示す斜視図である。 変形例2の押出ユニットを示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<対基板作業実行装置の構成>
図1に、対基板作業実行装置(以下、「作業装置」と略す場合がある)10を示す。その図は、作業装置10の外装部品の一部を取り除いた斜視図である。作業装置10は、1つのシステムベース12と、そのシステムベース12の上に互いに隣接されて並んで配列された2つの対基板作業実行機(以下、「作業機」と略す場合がある)16とを含んで構成されており、回路基板に対する作業を実行するものとされている。なお、以下の説明において、作業機16の並ぶ方向をX軸方向とし、その方向に直角な水平の方向をY軸方向と称する。
作業装置10の備える作業機16の各々は、主に、フレーム部20とそのフレーム部20に上架されたビーム部22とを含んで構成された作業機本体24と、回路基板をX軸方向に搬送するとともに設定された位置に固定する搬送装置26と、その搬送装置26によって固定された回路基板に対して作業を行う作業ヘッド28と、ビーム部22に配設されて作業ヘッド28をX軸方向およびY軸方向に移動させる移動装置30と、フレーム部20の前方に配設され半田ボールを供給する半田ボール供給装置32とを備えている。
搬送装置26は、2つのコンベア装置40,42を備えており、それら2つのコンベア装置40,42は、互いに平行、かつ、X軸方向に延びるようにフレーム部20のY軸方向での中央部に配設されている。2つのコンベア装置40,42の各々は、電磁モータ(図示省略)によって各コンベア装置40,42に支持される回路基板をX軸方向に搬送するとともに、所定の位置において回路基板を固定的に保持する構造とされている。
移動装置30は、XYロボット型の移動装置であり、作業ヘッド28を保持するためのスライダ50をX軸方向にスライドさせる電磁モータ(図示省略)と、Y軸方向にスライドさせる電磁モータ(図示省略)とを備えており、それら2つの電磁モータの作動によって、作業ヘッド28をフレーム部20上の任意の位置に移動させることが可能となっている。
半田ボール供給装置32は、回路基板への半田ボールの実装パターンに合わせて配列された状態の半田ボールを、作業ヘッド28に供給するための装置である。半田ボール供給装置32は、図1および図2に示すように、フレーム部20の前方側端部に形成されたデバイステーブル60に着脱可能に装着される本体ベース62と、本体ベース62の上面にスライド可能に設けられたスライドベース64と、本体ベース62の上面にスライドベース64を跨ぐようにして立設されたブリッジ状の取付フレーム66とを有している。
本体ベース62は、概して矩形の箱形状とされており、それの上面に長手方向に延びるようにしてガイドレール68が設けられている。スライドベース64は、そのガイドレール68を介して、本体ベース62の上面に取り付けられており、電磁モータ(図示省略)によって、ガイドレール68に沿ってスライド可能とされている。
スライドベース64の上面には、ボール整列板70が固定されており、そのボール整列板70の後方側の端部、つまり、半田ボール供給装置32がフレーム部20に装着された際の搬送装置26側の端部には、複数のボール穴72が形成されている。複数のボール穴72は、断面円形の有底穴とされており、それの内径寸法および深さ寸法は、半田ボールの直径より僅かに大きくされている。これにより、各ボール穴72には、1個の半田ボールが収容されるようになっている。また、複数のボール穴72は、回路基板への半田ボールの実装パターンに合わせて配列されており、複数のボール穴72に半田ボールが収容されることで、回路基板への半田ボールの実装パターンに合わせて配列された状態の半田ボールが供給されるようになっている。
また、スライドベース64、つまり、ボール整列板70を跨いだ状態で配設された取付フレーム66の下方には、スキージ76が取り付けられており、スライドベース64のスライドにより、ボール整列板70が、スキージ76の裏面と接触若しくは近接した状態でスライドさせられる。つまり、スライドベース64のスライドにより、スキージ76が、ボール整列板70の表面に沿って、そのボール整列板70と相対移動させられるようになっている。
そのスキージ76は、概して矩形の角筒形状とされており、4つの側壁によって構成されている。そして、それら4つの側壁によって、多数の半田ボールを貯留するための貯留スペース78が区画されており、その貯留スペース78内に貯留された半田ボールが、ボール整列板70との相対移動時に、ボール整列板70の表面上を転動するようになっている。この際に、スキージ76の貯留スペース78の下方を、ボール整列板70の複数のボール穴72が形成された領域(以下、「ボール穴形成領域」と言う場合がある」)が通過することで、複数のボール穴72の各々に半田ボールが収容される。
具体的には、概して矩形のスキージ76は、それの長手方向がスライドベース64のスライド方向に直角な水平方向に延びるように配設されており、スライドベース64のスライドに伴って、貯留スペース78に貯留された半田ボールは、スキージ76を構成する4つの側壁のうちの幅の広い1対の側壁の一方によって、ボール整列板70の表面上を転動させられる。詳しくは、スキージ76の短手方向での断面図(図2に示すAA線での断面図)である図3に示すように、スキージ76を構成する4つの側壁のうちの幅の広い1対の側壁80,82の一方の側壁(他方の側壁と区別する際には、「第1側壁」という場合がある)80には、押出ユニット84が設けられている。
押出ユニット84は、図3および図4に示すように、概して平板状のゴム部材86と1対の挟持部材88,90とによって構成されており、ゴム部材86は、それの下端部が下方に突出した状態で、1対の挟持部材88,90によって挟まれている。そして、ゴム部材86の下縁が第1側壁80の下面と同じ水平面上に位置するように、1対の挟持部材88,90の一方が第1側壁80に固定されている。
また、スキージ76によって半田ボールをボール穴72に収容させる際、つまり、スキージング動作が行われる際に、スライドベース64は、図2でスライドベース64が示されている位置から取付フレーム66の下方を通過する方向、つまり、後方側から前方側に向かう方向に移動させられる。また、1対の側壁80,82のうちの第1側壁80は、前方側に位置し、他方の側壁(第1側壁80と区別する際には、「第2側壁」という場合がある)82は、後方側に位置している。これにより、ボール穴72に半田ボールを収容するべく、スライドベース64がスライドさせられると、貯留スペース78内に貯留された半田ボールが、押出ユニット84によって押し出され、ボール整列板70の表面上を転動するようになっている。
詳しくは、ボール穴72に半田ボールを収容するべく、スライドベース64がスライドさせられると、スキージ76は、スライドベース64、つまり、ボール整列板70に対して、図5に示す矢印92の方向に相対的に移動する。これにより、貯留スペース78内に貯留された複数の半田ボールのうちのボール穴72に収容されていない半田ボール(以下、「余剰ボール」と言う場合がある)が、押出ユニット84のゴム部材86によって、矢印92の方向に押し出され、押出ユニット84によって押し出された余剰ボールが、順次、ボール穴72に収容される。
そして、ボール穴形成領域全体が、ゴム部材86の下方を通過することで、複数のボール穴72全てに、半田ボールが収容される。なお、ゴム部材86から余剰ボールの押出し方向とは反対の方向に所定の距離を隔てられた位置に、第1側壁80が位置しており、ゴム部材86と第1側壁80とによって、収容スペース94が区画されている。ゴム部材86は、余剰ボールの押出しに伴って、その収容スペース94に向かって屈曲させられつつ、弾性変形するようになっている。また、ゴム部材86の収容スペース94を区画する面は、テ―パ面95とされており、ゴム部材86の厚さは、下端部に向かうほど、薄くされている。これにより、ゴム部材86の下端部は弾性変形し易くされている。
また、ボール穴形成領域全体が、ゴム部材86の下方を通過した後に、スライドベース64は、前方側から後方側に向かう方向に移動させられる。そして、スライドベース64は、図2でスライドベース64が示されている位置に戻され、その位置において、配列された状態の半田ボールが供給される。つまり、その位置が、半田ボール供給装置32による半田ボールの供給位置となっている。
なお、スライドベース64が供給位置に向かって戻されている際に、スキージ76は、ボール整列板70に対して、矢印92の方向と反対の方向に相対的に移動し、余剰ボールは、スキージ76の第2側壁82によって、半田ボールが収容されたボール穴72の上を通過し、ボール整列板70上を転動させられる。第2側壁82の下端部には、図3に示すように、貯留スペース78に向かって突出する楔部96が形成されており、その楔部96によって、転動させられる余剰ボールが、すくいあげられるようになっている。これにより、余剰ボールを適切に転動させることが可能となる。
また、半田ボール供給装置32は、図2に示すように、下方を向いた状態で取付フレーム66に取り付けられたボールカメラ98を有しており、ボールカメラ98は、ボール整列板70のボール形成領域を撮像することが可能とされている。ボールカメラ98によって得られた画像データは、画像処理装置(図示省略)において処理され、画像データの処理によって取得される各種情報が、複数のボール穴72の全てに半田ボールが適切に収容されているか否かの判定に用いられる。
また、作業ヘッド28は、図1に示すように、本体部100と、その本体部100の下面に装着されたボール保持具102とを有しており、ボール保持具102によって、上述したように、供給位置において供給される半田ボールを吸着保持する構造とされている。そして、吸着保持した半田ボールを回路基板上で離脱することで、回路基板上に半田ボールを装着する作業を行うことが可能とされている。
詳しくは、ボール保持具102は、図6に示すように、内部にエア室104が形成されたハウジング106を有しており、そのハウジング106の下端面には、ボール整列板70の複数のボール穴72と同じ配列パターンで複数の吸着穴108が形成されている。そして、それら複数の吸着穴108がエア室104に連通するとともに、エア室104には、正負圧供給装置(図示省略)が接続されている。これにより、半田ボール供給装置32によって配列された状態で供給される半田ボールの上方にボール保持具102を移動させ、その位置において、ボール保持具102の各吸着穴108からエアが吸引されることで、半田ボールが吸着保持される。そして、半田ボールを吸着保持した状態のボール保持具102を回路基板上に移動させ、その位置において、エア室104に僅かな正圧が供給されることで、半田ボールが回路基板上に装着される。
<本半田ボール供給装置と他の半田ボール供給装置との比較>
本半田ボール供給装置32のスキージ76では、ゴム部材86を用いた押出ユニット84によって余剰ボールを押し出し、ボール穴72に収容させている。このようなゴム製の部材によって余剰ボールをボール穴72に収容させるスキージ76に対して、金属製の部材によって余剰ボールをボール穴に収容させるスキージ120を、比較例として、図7に示す。比較例のスキージ120は、余剰ボールを押し出す部分を除き、上記スキージ76と同様の構成であるため、スキージ120の余剰ボールを押し出す部分のみを図示し、その部分の構成および、スキージング動作について説明する。なお、同様の機能を有する構成要素については、同じ符号を用いることにする。
変形例のスキージ120は、上記スキージ76の第1側壁80に相当する第1側壁122を有しており、その第1側壁122の下端部には、貯留スペース78に向かって突出する楔部124が形成されている。変形例のスキージ120でのスキージング動作時には、この楔部124によって、余剰ボールが、すくい上げられつつ、ボール整列板70を転動されることで、ボール穴72に収容されるようになっている。
楔部124は、貯留スペース78に向かって突出する楔形状とされており、余剰ボールを好適にすくい上げることが可能とされている。しかしながら、楔部124の押出しに伴って、余剰ボールがボール穴72の内部に入りかけたとき、つまり、図に示すように、余剰ボールの一部のみがボール穴72内に入り、その他の部分がボール穴72内に入っていないときには、余剰ボールが、ボール穴72の貯留スペース78への開口と楔部124の先端との間に挟まれる場合がある。このような場合に、ボール整列板70および楔部124は、硬質の材料により成形されているため、ボール穴72の開口と楔部124の先端との間に挟まれた余剰ボールは、損傷する虞がある。
一方、実施例のスキージ76では、図5に示すように、余剰ボールを押し出すゴム部材86は、ゴム製とされており、弾性変形しつつ、余剰ボールを押し出している。このため、余剰ボールがボール穴72の内部に入りかけたときに、ボール穴72の開口とゴム部材86の先端との間に挟まれても、ゴム部材86が、さらに、弾性変形する。これにより、余剰ボールは、損傷することなく、ボール穴72内に収容される。
また、押出ユニット84が第1側壁80に取り付けられることで、余剰ボールの押出しに伴ってゴム部材86が弾性変形した際に、弾性変形したゴム部材86の下方をくぐった余剰ボールが、第1側壁80によって集積される。これにより、余剰ボールの散乱を防止することが可能となる。さらに、その第1側壁80とゴム部材86とによって、収容スペース94が区画されており、弾性変形したゴム部材86の下方をくぐった余剰ボールが、収容スペース94内に収容されるようになっている。これにより、余剰ボールの散乱を、さらに好適に防止することが可能となる。
また、弾性変形したゴム部材86の下方をくぐった余剰ボールが収容される収容スペース94は、ゴム部材86のテ―パ面95によって区画されており、スキージング動作の終了したスキージ76が供給位置に戻される際に、収容スペース94に収容されている余剰ボールは、テ―パ面95に接触しつつ、ボール整列板70の上を転動する。詳しくは、スキージング動作の終了したスキージ76が供給位置に戻される際に、スキージ76は、ボール整列板70に対して、図5に示す矢印92の方向と反対方向に相対移動する。このため、収容スペース94に収容されている余剰ボールは、テ―パ面95に接触しつつ、ボール整列板70の上を転動する。この際、収容スペース94に収容されている余剰ボールが接触するテ―パ面95は、それの形状に依拠して弾性変形し易くなっており、収容スペース94に収容されている余剰ボールが、弾性変形したゴム部材86の下方をくぐって、収容スペース94から貯留スペース78に移動する。これにより、次回のスキージング動作に備えて、余剰ボールを貯留スペース78内に戻すことが可能となる。
また、スキージ76では、図3に示すように、スキージング動作時に余剰ボールを押し出す押出ユニット84が取り付けられた第1側壁80と、スキージング動作終了後に余剰ボールを押し戻す第2側壁82とは、対称的な形状とされていない。つまり、第2側壁82には、押出ユニット84が取り付けられておらず、スキージング動作終了後に余剰ボールは、硬質な材料により成形された第2側壁82によって、押し戻される。これは、スキージング動作終了後に余剰ボールを押し戻す際には、ボール穴72には半田ボールが収容されているため、ボール穴72の開口に余剰ボールが引っ掛かる虞は無く、余剰ボールの損傷を考慮する必要が無いためである。したがって、スキージ76では、押出ユニット84が必要な箇所にのみ設けられており、低価格化が図られている。
ちなみに、上記実施例において、半田ボール供給装置32は、導電性ボール供給装置の一例であり、スキージ76は、スキージの一例である。また、スキージ76を構成する第1側壁80,第2側壁82,ゴム部材86,収容スペース94は、固定壁,ボール戻し壁,変形壁,収容スペースの一例である。ゴム部材86に形成されたテ―パ面95は、テ―パ面の一例である。ボール整列板70は、ボール穴形成部材の一例であり、ボール整列板70に形成されたボール穴72は、ボール穴の一例である。半田ボールは、導電性ボールの一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、スライドベース64の移動によりスキージング動作が行われているが、スキージ76を移動させることで、スキージング動作が行われるように構成されてもよい。また、スライドベース64とスキージ76との双方を移動させることで、スキージング動作が行われるように構成されてもよい。つまり、スライドベース64とスキージ76との少なくとも一方の移動により、スキージング動作が行われるように構成されればよい。
また、上記実施例では、スキージング動作の際に余剰ボールを押し出す部材としてゴム部材86が採用されているが、他の弾性変形可能な部材、例えば、弾性変形可能な薄い金属板,ブラシ等を採用することが可能である。例えば、図8に示すように、薄い金属板130と、その金属板130をそれの下端が下方に突出した状態で保持する本体部132とによって構成される押出ユニット134を、上記押出ユニット84の代わりに、第1側壁80に取り付けてもよい。なお、薄い金属板130が余剰ボールの押し出しに伴って変形する際には、塑性変形することなく、弾性変形するように構成されることが望ましい。また、図9に示すように、複数のブラシ140と、そのブラシ140を下方に突出させた状態で保持する本体部142とによって構成される押出ユニット144を、上記押出ユニット84の代わりに、第1側壁80に取り付けてもよい。なお、このように構成されたスキージでは、金属板130,ブラシ140は、変形壁の一例であり、金属板130若しくはブラシ140と第1側壁80とによって区画されるスペースは、収容スペースの一例である。
32:半田ボール供給装置(導電性ボール供給装置) 76:スキージ 80:第1側壁(固定壁) 82:第2側壁(ボール戻し壁) 86:ゴム部材(変形壁) 94:収容スペース 95:テ―パ面 130:金属板(変形壁) 140:ブラシ(変形壁)

Claims (6)

  1. 複数のボール穴の各々に導電性ボールを1個ずつ収めるべく、それら複数のボール穴が表面に形成されたボール穴形成部材の表面に沿うように前記ボール穴形成部材に対して相対移動させられるスキージであって、
    当該スキージが、
    所定の方向への相対移動時に、前記複数のボール穴に納められていない導電性ボールである余剰ボールを、前記複数のボール穴のうちの導電性ボールが収容されていないものに収容させるべく、前記所定の方向に押し出すとともに、前記余剰ボールの押し出しに伴って変形する変形壁と、
    前記変形壁から前記所定の方向と反対の方向に、所定の距離をおいて隔てられた位置に設けられた固定壁と
    を有することを特徴とするスキージ。
  2. 当該スキージが、
    さらに、前記変形壁と前記固定壁とによって区画され、前記変形壁が前記余剰ボールの押し出しに伴って変形した際に、前記余剰ボールが収容される収容スペースを有することを特徴とする請求項1に記載のスキージ。
  3. 前記変形壁が、
    前記収容スペースを区画する面の下端部に形成されたテ―パ面を有することを特徴とする請求項2に記載のスキージ。
  4. 当該スキージが、
    前記所定の方向への相対移動後に、その所定の方向と反対の方向である戻し方向へ相対移動させられた際に、前記余剰ボールを前記戻し方向へ押し戻すとともに、前記余剰ボールの押し戻しに伴って変形しないボール戻し壁を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のスキージ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のスキージと、
    複数のボール穴が表面に形成されたボール穴形成部材と
    を備え、前記複数のボール穴の各々に収納された状態の導電性ボールを供給することを特徴とする導電性ボール供給装置。
  6. 前記複数のボール穴が、
    回路基板への導電性ボールの実装パターンに合わせて形成されたことを特徴とする請求項5に記載の導電性ボール供給装置。
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