JP5885561B2 - ダイカスト金型及びその段替え方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイカスト金型及びその段替え方法に関する。
ダイカスト鋳造法は、金属溶湯をキャビティに射出することで高精度の鋳物を成形する工法である。ダイカスト鋳造では、鋳造する製品の種類の切り換えや、摩耗等による金型寿命により、ダイカスト金型の交換(段替え)を行う必要がある。ダイカスト鋳造による鋳造品(例えばエンジンのシリンダブロック)の形状は複雑化する傾向にあり、ダイカスト金型の形状も複雑化しているため、溶湯の射出圧を高くする必要があり、これによりダイカスト金型は大型化し、且つ、金型寿命短縮により交換頻度が高くなっている。このように大型のダイカスト金型を頻繁に交換すると、金型コストが高くなると共に、交換作業に時間がかかり生産性が低下する。
そこで、最近では、ダイカスト金型を、キャビティを形成する専用型と、専用型が固定される汎用型とに分割して構成し、段替え時に専用型のみを交換する方法が採用されている。例えば特許文献1には、専用型をローラ上に載置して搬送し、汎用型への取り付け位置に配置する段替え装置が示されている。
特開2003−191063号公報
しかし、特許文献1のように、段替え専用の装置を設けると、設備の大型化及び高コスト化を招く。
ところで、エンジン等を製造する工場には、通常、重量物を搬送するための吊り下げ搬送設備が設けられている。この吊り下げ搬送設備を用いて、専用型を汎用型の間に投入して段替えを行うことができれば、段替え専用の装置が不要となり、設備の大型化及び高コスト化を回避できる。
専用型を吊り下げ搬送する場合、例えば図12に示すように、吊り具101に設けた水平方向の突起101aを、専用型102に設けた水平方向の穴102aに挿入することで、専用型102を吊り下げ保持する構成が考えられる。この吊り具101は、専用型102を汎用型に固定した後、金型から取り外す必要があるが、吊り具101の突起101aと専用型102の穴102aとが上下方向に係合しているため、吊り具101を真上に引き抜くことはできない。従って、図13に矢印で示すように、吊り具101を水平方向に移動させて、吊り具101の突起101aを専用型102の穴102aから引き抜くことにより、吊り具101と専用型102との係合状態を解除してから、吊り具101を上方に引き抜く必要がある。しかし、この場合、汎用型(図示省略)に、吊り具を水平方向に移動させるための逃げ部を設ける必要があるため、汎用型の剛性不足に伴う成形不良が生じる恐れがある。このような事情から、専用型の吊り下げ搬送による段替えは実現化には至っていないのが現状である。
上記の問題に鑑みて、本発明が解決すべき技術的課題は、成形不良を招くことなく、吊り下げ搬送による専用型の段替えを可能とすることにより、設備の小型化及び低コスト化を図ることにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、汎用型と、キャビティを形成する専用型とを有するダイカスト金型の段替え方法であって、専用型に設けられ、型締め方向と直交する方向の第1貫通穴にロッドを挿通する工程と、専用型の両側から突出したロッドの両端部を吊り具で吊り上げて専用型を吊り下げ保持し、この状態で専用型を搬送して汎用型への取り付け位置に配置する工程と、汎用型を型締めし、汎用型と専用型とを固定する工程と、汎用型に設けられ、型締め方向と直交する方向の第2貫通穴を介して、ロッドをダイカスト金型から引き抜く工程と、吊り具を前記ダイカスト金型から取り外す工程とを有するものである。
このように、本発明の段替え方法では、専用型を汎用型に固定した後、汎用型に設けた第2貫通穴を介してダイカスト金型からロッドを引き抜くことにより、吊り具と専用型との係合状態を解除して、吊り具を金型から取り外すことができる。これにより、吊り具を専用型から離反させることなく、吊り具と専用型との係合状態を解除できるため、吊り具を移動させるための逃げ部を汎用型に設ける必要がなくなり、金型剛性の低下に伴う成形不良を防止できる。
上記の段替え方法において、ロッドを引き抜いて吊り具と専用型との係合を解除した後、吊り具は汎用型の内部に配置された状態となっている。この状態で、吊り具を金型から取り外そうとすると、汎用型に吊り具を排出するための経路(凹部)を設ける必要があり、汎用型の剛性低下を招く恐れがある。そこで、吊り具と専用型のとの係合を解除した後、型開きしてから、吊り具を金型から取り外すようにすれば、汎用型に吊り具を排出するための経路を設ける必要がなくなり、汎用型の剛性を確保できる。
専用型が、固定型に設けられる固定専用型と、可動型に設けられる可動専用型とを有する場合、型締め方向の係合により固定専用型と可動専用型との分離を防止する分離防止手段を設けることが好ましい。これにより、吊り下げ保持したときに固定専用型と可動専用型とが分離することがなく、専用型を安定した状態で搬送することができる。この場合、専用型を汎用型に固定した後、形開きするために、分離防止手段の係合を解除する必要があるが、汎用型を型締めすることにより分離防止手段による係合が解除されるようにすれば、工数を削減できる。
上記の段替え方法は、汎用型と、キャビティを形成する専用型とを有するダイカスト金型であって、専用型に、型締め方向と直交する方向に延び、専用型を吊り下げ保持するためのロッドを挿通可能な第1貫通穴を設けると共に、汎用型に、型締め方向と直交する方向に延び、専用型を固定した状態で第1貫通穴と連通する第2貫通穴を設け、専用型と汎用型とを固定した状態で、第2貫通穴を介してロッドを第1貫通穴から引き抜き可能としたダイカスト金型により実現することができる。
上記のように、本発明に係る段替え方法によれば、成形不良を招くことなく、専用型を吊り下げ搬送して段替えすることが可能となるため、段替え専用の装置が不要となり、設備の小型化及び低コスト化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るダイカスト金型の断面図である。 上記ダイカスト金型の可動型の正面図である。 上記ダイカスト金型の専用型を吊り具及びロッドで吊り下げた状態を示す側面図である。 図3を金型の型締め方向から見た正面図である。 (a)は、図4のロッドの一端側の端部付近を拡大した断面図であり、(b)は、(a)図を軸端側から見た正面図である。 (a)は、図4のロッドの他端側の端部付近を拡大した断面図であり、(b)は、(a)図を軸端側から見た正面図である。 ダイカスト金型の段替え方法を示す断面図であり、(a)は専用型を汎用型の間に配置した状態、(b)は専用型を汎用型への取り付け位置に配置した状態、(c)は型締めした状態を示す。 (a)は、ロッドの引抜治具の断面図であり、(b)は、(a)図のA−A線における断面図である。 上記引抜治具をロッドに装着した状態を示す断面図である。 ダイカスト金型からロッドを引き抜く様子を示す正面図である(固定型を省略)。 ダイカスト金型の段替え方法を示す断面図であり、(a)は専用型を汎用型に固定し、ロッドを引き抜いた状態、(b)は型開きして吊り具と可動型とを分離した状態、(c)は吊り具を固定型から分離した状態を示す。 専用型の吊り下げの参考例を示す正面図である。 専用型からの吊り具の引き抜き方向を示す正面図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明のダイカスト金型及びその段替え方法の実施形態について説明する。
本発明の一実施形態に係るダイカスト金型は、例えばエンジンのシリンダブロックを鋳造するものであり、図1に示すように、可動プラテン1に取り付けられた可動型10と、固定プラテン2に取り付けられた固定型20とを有する。可動型10は、可動プラテン1に固定された可動汎用型11と、可動汎用型11に固定された可動専用型12とを有する。固定型20は、固定プラテン2に固定された固定汎用型21と、固定汎用型21に固定された固定専用型22とを有する。可動汎用型11及び固定汎用型21は、段替え時にも交換されない汎用型を構成し、可動専用型12及び固定専用型22は、段替え時に交換される専用型を構成する。尚、シリンダブロックを鋳造するダイカスト金型には、通常、金型の開閉方向(図1の左右方向)と直交する方向にスライドするスライド型が設けられるが、本実施形態ではスライド型の図示及び説明を省略する。また、以下の説明では、金型の開閉方向と直交する水平方向(図2の左右方向)を幅方向と言う。
可動汎用型11は、可動専用型12が嵌合固定される凹部11aと、型締め面11bに設けられた凹部11cと、可動専用型12を固定するためのT字クランパ3が挿通される貫通穴11dとを有する。凹部11cは、図2に示すように、凹部11aの上端付近の幅方向両側から上方に延び、可動汎用型11の上面に達している。固定汎用型21は、固定専用型22が嵌合固定される凹部21aと、型締め面21bに設けられた凹部21cと、可動専用型12を固定するためのT字クランパ3が挿通される貫通穴21dとを有する。凹部21cは、可動汎用型11の凹部11cと同様の形状をなす。可動型10と固定型20とを型締めすることにより、可動汎用型11の凹部11cと固定汎用型21の凹部21cとで、後述する吊り具40と汎用型(可動汎用型11及び固定汎用型21)との干渉を回避する逃げ部が形成される。
可動専用型12は、成形面12aと、T字クランパ3の先端が挿入される固定穴12bとを有する。固定専用型22は、成形面22aと、T字クランパ3の先端が挿入される固定穴22bとを有する。可動型10と固定型20とを型締めすることにより、可動専用型12の成形面12aと固定専用型22の成形面22aとでキャビティが形成される。
可動汎用型11には、幅方向に延びる第2貫通穴11eが設けられる。本実施形態では、図2に示すように、凹部11aの上端付近から幅方向両側に延び、同一直線上に配される。可動専用型12には、幅方向に延び、第2貫通穴11eと略同径の第1貫通穴12cが設けられる。可動汎用型11に可動専用型12を固定した状態で、第2貫通穴11eと第1貫通穴12cは同一直線上に配される。固定汎用型21及び固定専用型22には、可動汎用型11の第2貫通穴11e及び可動専用型12の第1貫通穴12cと同様の第2貫通穴21e(図7参照)及び第1貫通穴22c(図1参照)が設けられる。
以下、上記構成を有するダイカスト金型の専用型の交換(段替え)方法を説明する。
まず、可動専用型12及び固定専用型22(以下、専用型Aと言う)を型締めした状態で配置し、この専用型Aにロッド30及び吊り具40を装着する。
ロッド30の長さは、専用型Aの幅方向寸法よりも大きい。このため、ロッド30を第1貫通穴12c,22cに挿通した状態では、専用型Aの幅方向両側からロッド30の両端が突出した状態となる。ロッド30は、一端(図4の右端)に抜け止め機構が設けられ、他端(図4の左端)に引き抜き機構が設けられる。具体的に、ロッド30は、第1貫通穴12c,22cの内径よりも若干小さい外径を有する本体部31と、本体部31の一端側に設けられ、本体部31よりも外径が若干小さい小径部32とを有する。小径部32には、図5に示すように、外径に突出した突出部32aが設けられる。突出部32aは、例えば、小径部32の外周面の円周方向略半分の領域に設けられる。これらの小径部32、突出部32a、及び本体部31の一端側の端面31cで、抜け止め機構が構成される。また、ロッド30の本体部31の他端側の端面には、図6に示すように、六角穴31a及びネジ穴31bが設けられると共に、位置決め板33が固定される。位置決め板33には、略D字形状の位置決め穴33aが形成される。位置決め板33は、本体部31の外径から若干外径側(図6では上方)に突出している。これらの六角穴31a、ネジ穴31b、及び位置決め板33で、引き抜き機構が構成される。
吊り具40は、専用型Aの幅方向両側に配される一対の水平部41と、各水平部41から上方に延びる一対の垂直部42と、一対の垂直部42の上端同士を連結する連結部43とからなる。水平部41は金型開閉方向に延び、その両端に、専用型Aから突出したロッド30が挿通される挿通穴41aが設けられる。ロッド30の一端側の水平部41には、図5に示すように、抜け止め部材44が固定される。抜け止め部材44には、ロッド30の本体部31よりも小径な挿通穴44aが形成される。挿通穴44aは、図5(b)に示すように、小径部32よりも僅かに大径の小径円弧面44a1と、突出部32aよりも僅かに大径の大径円弧面44a2とを有する。垂直部42は、専用型Aの型締め面を延長した平面上に設けられる。連結部43の幅方向中央部には、吊り下げ搬送設備のフックHが挿通される係止穴43aが設けられる。
具体的に、専用型Aへのロッド30及び吊り具40の装着は、以下のようにして行われる。吊り具40の水平部41の各挿通穴41aを、専用型Aの第1貫通穴12c,22cと同軸に配した状態で、これらにロッド30を一端側(抜け止め機構側)から挿入する。このとき、誤ってロッド30を他端側(引き抜き機構側)から挿入しようとすると、ロッド30の他端に設けられた位置決め板33と吊り具40の挿通穴41aとが干渉するため、誤挿入が防止される。そして、ロッド30の小径部32の突出部32aを上方に突出した状態(図5(b)に実線で示す状態)にすることで、突出部32aが、抜け止め部材44の挿通穴44aの大径円弧面44a2を通過可能となる。突出部32aが抜け止め部材44の挿通穴44aを通過したらロッド30を180°回転させ、突出部32aを下方に突出した状態(図5(b)に点線で示す状態)とする。これにより、ロッド30の本体部31の一端側の端面31cと小径部32の突出部32aとの軸方向間に抜け止め部材44が配された状態となり、ロッド30の抜け止めが行われる。
専用型Aには、可動専用型12と固定専用型22との分離を防止する分離防止手段が設けられる。本実施形態では、図4に示すように、専用型Aの幅方向両側の側面に分離防止手段50が設けられる。分離防止手段50は、図3に示すように、一方の専用型(図示例では可動専用型12)に設けられた留め具51と、他方の専用型(図示例では固定専用型22)の側面から突出した係止部52とで構成される。留め具51は、ピン51aを介して固定専用型22に回転自在に取り付けられる。留め具51の先端には、係止部52に上方から嵌合する凹部51bが設けられる。留め具51の凹部51bと係止部52とが嵌合することにより、これらが型開き方向(図3の左右方向)で係合し、これにより可動専用型12と固定専用型22との分離が防止される。このとき、留め具51の基端部51cは、斜め下方向に延び、可動専用型12の後方(型開き方向、図3の左側)の側面から後方に突出している。
次に、図4に示すように、吊り具40の連結部43の係止穴43aに、吊り下げ搬送設備のフックHを引っ掛けて、吊り具40と共に専用型Aを持ち上げて搬送し、汎用型(可動汎用型11及び固定汎用型21)への取り付け位置に配置する。具体的には、図7(a)に示すように、可動汎用型11と固定汎用型21とを型開きした状態とし、専用型Aを下降させて可動汎用型11と固定汎用型21との間に配置する。その後、図7(b)に示すように、専用型Aを水平方向に移動させ、固定汎用型21の凹部21aに専用型Aの固定専用型22を嵌合させる。
その後、可動汎用型11を型締め方向に移動させ、図7(c)に示すように、可動汎用型11の凹部11aに専用型Aの可動専用型12を嵌合させ、型締めする。このとき、吊り具40の水平部41及び垂直部42は、可動汎用型11の凹部11cと固定汎用型21の凹部21cとで構成される逃げ部に嵌り込み、これにより吊り具40と金型との干渉が回避される。この型締め動作により、可動汎用型11が、可動専用型12の後方の側面から突出した留め具51の基端部51cに当接し、これにより留め具51がピン51aを中心に回転して、留め具51の先端が上昇して凹部51bと係止部52との係合が解除される。こうして、型締めの動作を利用して、可動専用型12と固定専用型22との一体化が解除される。この状態で、可動汎用型11と可動専用型12、及び、固定汎用型21と固定専用型22とが、それぞれT字クランパ3(図1参照)により固定され、可動型10と固定型20とが構成される。尚、図7ではT字クランパ3の図示を省略している。
その後、可動型10及び固定型20からロッド30を引き抜く。ロッド30の引き抜きは、図8に示す引抜治具60を用いて行われる。
引抜治具60は、図8(a)に示すように、軸61と、内周に軸61が挿入された筒部材62とを有する。軸61は、筒部材62に対して回転及び摺動自在とされる。軸61の先端には、ネジ部61aが形成される。軸61の基端には、軸61と直交する方向に延びる操作部61bが設けられる。筒部材62は、円筒部62aと、円筒部62aの先端側に設けられた角柱部62bとを有する。角柱部62bは、図8(b)に示すように、六角柱の一部を切り欠いた切り欠き面62cを有する。円筒部62aには、外径に向けて延びる操作部62dが設けられる。
引抜治具60による可動型10からのロッド30の引き抜きは、以下のようにして行われる。まず、図9に示すように、引抜治具60を可動汎用型11の第2貫通穴11eに挿入し、引抜治具60の筒部材62の角柱部62bの角度を調節して、角柱部62bを、ロッド30の位置決め部材33の位置決め穴33a、及び、本体部31の六角穴31aに挿入する。これにより、引抜治具60の軸61がロッド30の本体部31のネジ穴31bに対して位置決めされる。この状態で、操作部61b(図8参照)を持って軸61を回転させることにより、軸61のネジ部61aを本体部31のネジ穴31bと螺合させる。
その後、操作部61bを持って筒部材62を回転させることにより、ロッド30を回転させ、ロッド30の小径部32の突出部32aを上方に突出した状態とすることで、突出部32aが抜け止め部材44の挿通穴44aの大径円弧面44a2を通過可能となる(図5(b)の実線で示す状態)。この状態で、図10に示すように引抜治具60を幅方向外側(図中左側)に引っ張ることにより、可動型10からロッド30が引き抜かれる。上記と同様の手順により、固定型20のロッド30も引き抜かれる。
こうして、図11(a)に示すように、専用型Aの分離防止手段(留め具51及び係止部52)による係合が解除されると共に、ロッド30が金型から引き抜かれて専用型Aと吊り具40との係合が解除された状態となる。この状態で、可動型10を型開きすると、可動型10と吊り具40とが分離される(図11(b)参照)。その後、フックHで吊り具40を水平方向に移動して固定型20から分離し(図11(c)参照)、さらにフックHで吊り具40を上昇させることにより、吊り具40がダイカスト金型から取り外される。
以上により、可動汎用型11及び固定汎用型21に対して、可動専用型12及び固定専用型22を取り付けることができる。尚、可動汎用型11及び固定汎用型21から可動専用型12及び固定専用型22を取り外す際には、上記と逆の工程を行えばよい(詳細な説明は省略)。
上記のように、吊り具40との係合によって吊り下げ保持される専用型Aを汎用型(可動汎用型11及び固定汎用型21)に固定した後、汎用型に設けた第2貫通穴11e,21eを介して、専用型Aに設けた第1貫通穴12c,22cからロッド30を引き抜くことにより、吊り具40と専用型Aとの係合状態を解除することができるため、吊り具40を専用型Aから離反させて係合を解除する場合のように大きな逃げ部を汎用型に設ける必要はなく、金型剛性の低下に伴う成形不良を防止できる。特に、本実施形態では、ロッド30を引き抜いて吊り具40と専用型Aとの係合を解除した後、型開きしてから吊り具40を金型から取り外すようにしたため、汎用型に吊り具40が嵌合する凹部11c,21c以外の排出経路を設ける必要がなくなり、汎用型の剛性を確保できる。
更に、専用型Aを吊り下げ保持する際に、可動専用型12と固定専用型22との分離を防止する分離防止手段を設けたため、安定した状態で専用型Aを吊り下げ搬送することができる。特に、本実施形態では、型締め動作により分離防止手段による係合を解除するようにしたため、別途の手段を設ける必要がなく、金型構造を簡略化できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態においては、専用型Aを構成する可動専用型12及び固定専用型22に、それぞれ第1貫通穴12c,22cを一本ずつ設けたが、これに限ることなく、例えば、可動専用型12及び固定専用型22に第1貫通穴を2本ずつ設けてもよい。これにより、専用型Aを吊り具40で吊り下げ保持する際に、可動専用型12及び固定専用型22の回転が規制されるため、分離防止手段が不要となる。
また、上記実施形態では、可動汎用型11及び固定汎用型21の凹部11a,21aの幅方向両側に第2貫通穴11e,21eを設けたが、これに限らず、凹部11a,21aの幅方向一方側にのみ第2貫通穴11e,21eを設け、他方は省略してもよい。
また、引抜治具60により、ロッド30とネジの螺合によって連結させて連結方向に抜き取るように構成したが、これに限ることなく、ロッド30の連結部にリング状の部材を取り付け、フックを有する引き抜き具で引っ掛けて引き抜くようにしてもよい。更には、ロッド30を押圧棒で押し出すことにより、金型から抜き取るようにしてもよい。
11 可動汎用型
12 可動専用型
21 固定汎用型
22 固定専用型
11e,21e 第2貫通穴
12c,22c 第1貫通穴
30 ロッド
40 吊り具
A 専用型

Claims (3)

  1. 汎用型と、キャビティを形成する専用型とを有するダイカスト金型の段替え方法であって、
    前記専用型に設けられ、型締め方向と直交する方向の第1貫通穴にロッドを挿通する工程と、前記専用型の両側から突出した前記ロッドの両端部を吊り具で吊り上げて前記専用型を吊り下げ保持し、この状態で前記専用型を搬送して前記汎用型への取り付け位置に配置する工程と、前記汎用型を型締めし、前記汎用型と前記専用型とを固定する工程と、前記汎用型に設けられ、型締め方向と直交する方向の第2貫通穴を介して、前記ロッドを前記ダイカスト金型から引き抜く工程と、前記吊り具を前記ダイカスト金型から取り外す工程とを有するダイカスト金型の段替え方法。
  2. 前記専用型が、固定型に取り付けられる固定専用型と、可動型に取り付けられる可動専用型と、型締め方向の係合により前記固定専用型と前記可動専用型との分離を防止する分離防止手段とを有し、
    前記汎用型の型締めにより、前記分離防止手段による係合が解除されるようにした請求項1に記載のダイカスト金型の段替え方法。
  3. 汎用型と、キャビティを形成する専用型とを有するダイカスト金型であって、
    前記専用型に、型締め方向と直交する方向に延び、前記専用型を吊り下げ保持するためのロッドを挿通可能な第1貫通穴を設けると共に、前記汎用型に、型締め方向と直交する方向に延び、前記専用型を固定した状態で前記第1貫通穴と連通する第2貫通穴を設け、
    前記専用型と前記汎用型とを固定した状態で、前記第2貫通穴を介して前記ロッドを前記第1貫通穴から引き抜き可能としたダイカスト金型。
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