JP5884997B2 - 半導体装置及びこれを備えた赤外線撮像装置 - Google Patents

半導体装置及びこれを備えた赤外線撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は半導体装置及びこれを備えた赤外線撮像装置に関する。
赤外線撮像装置の一例として、一次元または二次元のセンサアレイと読み出し回路から構成されるボロメータ型赤外線撮像装置が知られている(特許文献1)。その一例を、図4を参照して説明する。
図4は、ボロメータ型赤外線撮像装置のうちの、読み出し回路と二次元センサアレイを部分的に示している。
本赤外線撮像装置は、熱電変換素子を二次元マトリクス状に配列し、熱電変換素子で受光した赤外線信号を熱電変換素子毎に検出し、検出信号を電気信号として出力する。本赤外線撮像装置は、垂直シフトレジスタ205により走査線211を介して選択された画素スイッチ201、および水平スイッチ204、信号線203を介して熱電変換素子202に接続する読み出し回路206により、検出信号を並列処理することができる。複数の読み出し回路206の出力は水平シフトレジスタ208によって出力端子210から順次、外部に出力される。207、209はそれぞれマルチプレクサスイッチ、出力バッファである。
図4の読み出し回路の構成を図5に示す。読み出し回路101は、ボロメータ素子(熱電変換素子)105に定電圧を印加するバイアス回路102と、被写体の信号以外の成分のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路103と、バイアス回路102とバイアスキャンセル回路103の両回路に接続されているオペアンプ(以下、積分オペアンプと呼ぶ)111を含む積分回路104と、を有する。複数の読み出し回路101は入力電圧配線1,2(106,107)を介して入力電圧を供給され、それぞれ同時並列に読み出し動作を実行する。
動作は、概略以下の通りである。被写体からの赤外線入射光の強度に応じて生じた各ボロメータ素子105の抵抗変化は、入力電圧VB1,VB2(115,121)により決まるボロメータ電流とバイアスキャンセル電流との差として検出される。検出された電流差は、積分回路104により積分されると同時に電流−電圧変換されて電圧値として出力される。
バイアス回路102とバイアスキャンセル回路103の具体的な動作は、以下の通りである。まず撮像装置のシャッターを閉じた状態(被写体からの光が入射していない状態)で入力電圧VB1,VB2が調整される。これにより、ボロメータ素子105側に流れる電流とバイアスキャンセル抵抗116に流れる電流をつり合わせる。その後、シャッターを開くことにより、被写体からの光入射によるボロメータ素子105の抵抗値変化に伴う電流変化分のみを取り出すことができる。図5の各回路の詳細を以下に示す。
まず、バイアス回路102は、ボロメータ素子105の一端にソースが接続されるNMOSトランジスタ(以下、バイアストランジスタと呼ぶ)108と、入力端が入力電圧配線1(106)に、出力端がバイアストランジスタ108のゲートにそれぞれ接続されるソースフォロア回路109から構成される。このソースフォロア回路109により、バイアストランジスタ108は低インピーダンスでドライブされるため、各読み出し回路の飛び込みノイズを抑えることができる。バイアス回路102は各ボロメータ素子105に定電圧を印加する。これにより、ボロメータ素子105の抵抗値変化は電流値に変換される。
さらに、VGS除去電圧発生回路1(110)は、バイアストランジスタ108とソースフォロア回路109のトランジスタ両方のVGS(ゲート−ソース間電圧)を補償する回路であり、VGSの変動電圧がドレイン電流に現れない(電圧変動の補償)回路構成になっている。より詳細にはVGS除去電圧発生回路1(110)は、バイアス回路102と同じバイアストランジスタ108、ソースフォロア回路109、オペアンプ114から構成される。接続形態についても、バイアストランジスタ108のソースはボロメータ素子105の一端に、バイアストランジスタ108のゲートはソースフォロア回路109の出力端に、バイアストランジスタ108のドレインは+5Vにそれぞれ接続される。オペアンプ114は、その出力端子にソースフォロア回路109の入力端が、反転入力端子(−)にはバイアストランジスタ108のソースが、非反転入力端子(+)には入力電圧VB1(115)がそれぞれ接続されている。
同様にバイアスキャンセル回路103は、一端に電源を接続した抵抗素子(バイアスキャンセル抵抗)116と抵抗素子の他端にソースを接続したPMOSトランジスタ(以下、キャンセラトランジスタと呼ぶ)117、入力端が入力電圧配線2(107)に、出力端がキャンセラトランジスタ117のゲートにそれぞれ接続されるソースフォロア回路118から構成される。
ここで赤外線の信号は、大きなオフセット成分を持ち、そのオフセット成分の上に被写体からの信号成分が微小なレベルで存在する。従って、このオフセット成分を除去する目的のためにこのバイアスキャンセル回路103を構成している。またこのソースフォロア回路118により、キャンセラトランジスタ117は低インピーダンスでドライブされるため、各読み出し回路101の飛び込みノイズを抑えることができる。
また、VGS除去電圧発生回路2(119)もVGS除去電圧発生回路1(110)と同様に、キャンセラトランジスタ117とソースフォロア回路118のトランジスタの両方のVGSを補償する回路である。より詳細には、VGS除去電圧発生回路2(119)も、バイアスキャンセル回路103と同じバイアスキャンセル抵抗116、キャンセラトランジスタ117、ソースフォロア回路118、オペアンプ120から構成される。接続形態についても、キャンセラトランジスタ117のソースはバイアスキャンセル抵抗116の一端に、ゲートはソースフォロア回路118の出力端に、ドレインは+5Vにそれぞれ接続される。オペアンプ120は、その出力端子にソースフォロア回路118の入力端、反転入力端子(−)にはキャンセラトランジスタ117のソース、非反転入力端子(+)には入力電圧端子VB2(121)がそれぞれ接続されている。
読み出し回路101におけるバイアストランジスタ108及びキャンセラトランジスタ117のドレインはそれぞれ、積分回路104における積分オペアンプ111の反転入力端子(−)と積分コンデンサ122の一端に接続されている。積分回路104は、前述のボロメータ素子105の電流変化分を積分する。
積分コンデンサ122の他端は積分オペアンプ111の出力端子に接続されており、積分オペアンプ111の非反転入力端子(+)は+5Vに接続されている。これにより積分オペアンプ111の反転入力端子(−)、つまりバイアストランジスタ108とキャンセラトランジスタ117のドレインはそれぞれ、通常、+5Vに固定される。積分後の積分コンデンサ122の電圧は積分オペアンプ111の出力端子から取り出され、これらは出力信号として各読み出し回路101から順次出力される。また、積分オペアンプ111の反転入力端子(−)と出力端子間にはリセット用のスイッチ123を備える。積分コンデンサ122から積分された電圧を出力した後に、スイッチ123を”ON”とすることで積分オペアンプ111の非反転入力端子(+)の電圧である+5Vに設定される。
積分オペアンプ111の反転入力端子(−)にはクリップダイオードA(124)及びクリップダイオードB(125)が接続されている。これらは、ボロメータ素子105の電流、またはバイアスキャンセル回路103側の電流の一方が過多になり、積分オペアンプ111の出力が飽和した場合に、その過多の電流を補うように働く。
次に、高温偽信号と温度ドリフトのメカニズムを、図6A、図6Bを用いて説明する。
図6Aでは複数の読み出し回路に接続している各入力電圧配線とバイアストランジスタやキャンセラトランジスタが直接接続されるため、入力電圧が高温被写体からの光入射等の場合の読み出し回路内部の電圧変位の影響を受けてしまう問題がある。通常は上記の各トランジスタのドレイン電圧はそれぞれ+5V固定になっているが、ボロメータ素子(熱電変換素子)に高温被写体からの光が入射される場合には電圧が変動してしまう。高温被写体からの光入射によりボロメータ素子の抵抗値が下がる。そのため、ボロメータ素子への電流が増加する場合、積分開始時にリセット用のスイッチRSTSW(図5のスイッチ123)が”OFF”となった瞬間、図6Aの右側の回路に矢印で示す経路で積分オペアンプのコンデンサからボロメータ素子へ急激な電流が流れる。このことにより、オペアンプのイマジナリショートが崩れ、積分オペアンプの反転入力端子(−)に電圧変化が発生する(図6Bのt1の期間)。
その後、積分オペアンプの出力が飽和する場合にもオペアンプのイマジナリショートが崩れ、最終的に積分オペアンプの反転入力端子(−)は+5Vからクリップ電圧である約+4.3Vに低下する(図6Bのt1’の期間)。このような反転入力端子(−)の電圧変動時にはバイアストランジスタやキャンセラトランジスタのドレインの電圧が低下する。そのため、各トランジスタのドレイン−ゲート間寄生容量によりゲート電圧もそれぞれ変動し、ゲートに接続する各入力電圧配線の電圧変動が発生する。
このため、一部のボロメータ素子に高温被写体からの光が入射されると、上記のような電圧変動(飛び込みノイズ)の影響により、入力電圧配線1及び入力電圧配線2を介し、すべての読み出し回路に変位電流が発生する。発生した変位電流は、高温被写体からの光が入射されていない他のボロメータ素子の出力電圧に影響を与えてしまう。
その対策として、特許文献1の撮像装置ではソースフォロワ回路(図5の109と118)を用い、バイアストランジスタやキャンセラトランジスタを低インピーダンスでドライブすることにより、高温偽信号によるゲート電圧の変動を抑える。
特開2008−22457号公報
上記のボロメータ型赤外線撮像装置は以下の問題点を有する。バイアストランジスタ及びキャンセラトランジスタの入力にソースフォロワ回路を用いることで、各トランジスタを低インピーダンスでドライブして高温被写体などによる飛び込みノイズを防止している。そのため、このソースフォロワ回路分の面積や消費電力が大きくなる。
この問題は、赤外線の信号が極めて微小であることに起因しており、ソースフォロワ回路は低ノイズを実現する必要がある。具体的には、ソースフォロワ回路は、1/fノイズの影響を低減するために大面積にし、またホワイトノイズを低減するためにトランジスタの相互コンダクタンスgmを上げる必要がある。このことからソースフォロワ回路は消費電力が大きくなってしまう。このようなソースフォロワ回路が各読み出し回路に2つずつあるため、チップ全体の面積や消費電力が大きくなってしまう。
本発明は、赤外線撮像装置用の半導体装置における低ノイズ、小面積、低消費電力を実現しようとするものである。
本発明の態様によれば、被写体からの光を受けるボロメータ素子と、該ボロメータ素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路と、前記ボロメータ素子のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路と、前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の接続点に接続されて前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の差電流を積分する積分回路と、前記積分回路の出力電圧の飽和を防止する飽和防止回路と、の組合せを一組以上備えた半導体装置が提供される。
本発明の別の態様によれば、被写体からの光を受ける複数のボロメータ素子と、該複数のボロメータ素子のそれぞれに接続した複数の読み出し回路と、を第1、第2の入力電圧配線に接続した赤外線撮像装置が提供される。前記読み出し回路は、対応する前記ボロメータ素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路と、対応する前記ボロメータ素子のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路と、前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の接続点に接続されて前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の差電流を積分する積分回路と、前記積分回路の出力電圧の飽和を防止する飽和防止回路と、を含む。
本発明のさらに別の態様によれば、被写体からの光を受ける複数のボロメータ素子と、該複数のボロメータ素子のそれぞれに接続した複数の読み出し回路と、を第1、第2の入力電圧配線に接続して成り、前記読み出し回路が、対応する前記ボロメータ素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路と、対応する前記ボロメータ素子のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路と、前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の接続点に接続されて前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の差電流を積分する積分回路と、を含む赤外線撮像装置における前記積分回路の出力電圧飽和防止方法が提供される。本出力電圧飽和防止方法においては、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止上側検知電圧と比較し、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止上側検知電圧より高い時に前記積分回路を前記接続点から切り離すことにより、前記積分回路の出力電圧が飽和することを防止する。
本発明による半導体装置は、飽和防止回路が、積分回路の出力電圧の飽和を未然に防ぐ。これにより、本発明による半導体装置は、ソースフォロワ回路無しでも、ソースフォロワ回路を備える装置と同等の性能を低ノイズ、小面積、低消費電力で得られる。
本発明による赤外線撮像装置は、飽和防止回路が、積分回路の出力電圧の飽和を未然に防ぎ、高温被写体などによる入力電圧配線の電圧変動成分を無くすことができる。これにより、本発明による赤外線撮像装置は、積分回路の出力電圧の飽和現象が与える、並列動作する他の読み出し回路へ供給される入力電圧への影響をなくすことができ、ソースフォロワ回路を用いた場合と同等の高温偽信号の防止効果を得ることが可能である。その結果、本発明による赤外線撮像装置は、低ノイズ、小面積、低消費電力を実現することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態による、ボロメータ型赤外線撮像装置における読み出し回路の構成を示した図である。
図2は、本発明の第2の実施形態による、ボロメータ型赤外線撮像装置における読み出し回路の構成を示した図である。
図3Aは、図1の読み出し回路の1つにおける高温被写体からの光入射時の動作について説明するための回路図である。
図3Bは、図3Aの読み出し回路の1つにおける高温被写体からの光入射時の動作について説明するための出力電圧及び信号波形図である。
図4は、特許文献1のボロメータ型赤外線撮像装置を部分的に示した回路図である。
図5は、図4に示された読み出し回路の構成を示した図である。
図6Aは、図5に示された読み出し回路における高温偽信号と温度ドリフトのメカニズムを説明するための回路図である。
図6Bは、図6Aに示された読み出し回路における高温偽信号と温度ドリフトのメカニズムを説明するための信号波形図である。
(実施形態の構成)
ボロメータ型赤外線撮像装置に適用された、本発明の第1の実施形態による読み出し回路の構成を図1に示す。各読み出し回路301は、ボロメータ素子305に定電圧を印加するバイアス回路302、被写体の信号以外の成分のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路303、被写体の信号を積分する積分回路304、積分回路304の出力電圧の飽和を防止する飽和防止回路309から構成される。なお、第1の入力電圧配線1(306)、第2の入力電圧配線2(307)は、図5で説明した回路と同様、入力電圧VB1,VB2(315,321)を入力とするVGS除去電圧発生回路1(110)、2(119)に接続されるが、ここでは図示を省略している。
各読み出し回路301には入力電圧配線1,2(306,307)とリセット信号配線312が共通に接続されており、各読み出し回路301は同時並列に読み出し動作を行なう。
バイアス回路302は、ボロメータ素子305の一端にソースが接続されるNMOSトランジスタ(以下、バイアストランジスタと呼ぶ)308から構成され、ボロメータ素子305に定電圧を印加する。これにより、ボロメータ素子305の抵抗値変化が電流値に変換される。
バイアスキャンセル回路303は、一端に電源(VDD)を接続した抵抗素子316と抵抗素子316の他端にソースを接続したトランジスタ(以下、キャンセラトランジスタと呼ぶ)317から構成される。
ここで赤外線の信号は、大きなオフセット成分を持ち、そのオフセット成分の上に被写体からの信号成分が微小なレベルで存在する。このオフセット成分を除去する目的のためにバイアスキャンセル回路303を構成している。
バイアストランジスタ308及びキャンセラトランジスタ317のドレインは、入力分離スイッチ325を介して積分回路304における積分オペアンプ324の反転入力端子(−)と積分コンデンサ322の一端に接続されている。積分回路304は、前述のボロメータ素子305の電流変化分を積分する。積分コンデンサ322の他端は積分オペアンプ324の出力端子に接続されている。積分オペアンプ324の非反転入力端子(+)は基準電圧(VDD/2)に接続されている。これにより積分オペアンプ324の反転入力端子(−)、つまり入力分離スイッチ325を介したバイアストランジスタ308とキャンセラトランジスタ317のドレインは、通常、それぞれ基準電圧(VDD/2)に固定される。積分後の積分コンデンサ322の電圧は積分オペアンプ324の出力端子から取り出され、これらは出力信号として各読み出し回路301から順次出力される。
飽和防止回路309は、積分回路304の出力電圧とあらかじめ設定された飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)とを比較し、比較結果に応じて入力分離スイッチ325を制御する。飽和防止回路309は、積分回路304の出力電圧が飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)より高い時にバイアストランジスタ308及びキャンセラトランジスタ317のドレイン(両者の接続点)と積分回路304の入力とを切り離す。これにより、飽和防止回路309は、積分オペアンプ324の出力電圧飽和時に発生する積分オペアンプ324の反転入力端子(−)の電圧変動を抑える。より詳細には、飽和防止回路309は、積分回路304の出力電圧を飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)と比較するコンパレータ326を含む。飽和防止回路309はまた、コンパレータ326の出力を保持するSRラッチ327と、SRラッチ327の出力によりバイアストランジスタ308及びキャンセラトランジスタ317のドレインと積分回路304の入力とを切り離す入力分離スイッチ325と、を備える。
コンパレータ326の非反転入力端子(+)は積分オペアンプ324の出力端子と積分コンデンサ322に接続されており、コンパレータ326の反転入力端子(−)は飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)に接続されている。また、コンパレータ326の出力端子はSRラッチ327のセット端子(S)に接続されている。コンパレータ326の出力は、積分オペアンプ324の出力電圧が飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)を超えたときに”High”となる。
SRラッチ327のリセット端子(R)にはリセット信号配線312が接続され、SRラッチ327の出力端子(Q)は入力分離スイッチ325の制御端子に接続されている。SRラッチ327は、リセット端子(R)が”Low”の間にセット端子(S)が一瞬でも”High”となった場合、出力端子(Q)が”High”となり、セット端子(S)が”Low”に戻った後も出力端子(Q)は”High”を保持する。
同様に、SRラッチ327は、セット端子(S)が”Low”の間にリセット端子(R)が一瞬でも”High”となった場合、出力端子(Q)が”Low”となり、リセット端子(R)が”Low”に戻った後も出力端子(Q)は”Low”を保持する。
入力分離スイッチ325は単極双投(1回路2接点)であり、共通端子はバイアストランジスタ308及びキャンセラトランジスタ317のドレインに接続されている。入力分離スイッチ325の接点1は積分オペアンプ324の反転入力端子(−)と積分コンデンサ322に接続され、入力分離スイッチ325の接点2は基準電圧(VDD/2)に接続され、入力分離スイッチ325の制御端子はSRラッチ327の出力端子(Q)に接続されている。
SRラッチ327の出力端子(Q)が”Low”の場合は入力分離スイッチ325の共通端子と接点1が接続され、前述のボロメータ素子305の電流変化分が積分回路304へ流れる。
SRラッチ327の出力端子(Q)が”High”の場合は入力分離スイッチ325の共通端子と接点2が接続され、バイアストランジスタ308及びキャンセラトランジスタ317のドレイン(両者の接続点)が基準電圧(VDD/2)に接続される。このため、積分回路304の入力は上記接続点から切り離され、積分回路304のコンデンサ322に電流が流れなくなる。
また、積分オペアンプ324の反転入力端子(−)と出力端子間にはリセット用のスイッチ(RSTSW)323が接続されている。コンデンサ322から積分された電圧を出力した後に、リセット信号配線312からのリセット信号によりスイッチ323を”ON”とすることで積分オペアンプ324の出力電圧は非反転入力端子(+)の電圧である基準電圧(VDD/2)に設定される。
(実施形態の動作)
第1の実施形態の動作の概略は、以下の通りである。被写体からの赤外線入射光の強度に応じて生じた各ボロメータ素子305の抵抗値変化が、入力電圧VB1,VB2(図1では図示省略、図5参照)により決まるボロメータ電流とバイアスキャンセル回路303の電流との差として検出される。検出された電流の差は、積分回路304により積分されると同時に電流−電圧変換されて積分回路304から電圧値として出力される。
飽和防止回路309は、積分回路304から出力された電圧値の上限を検出し、積分回路304の出力電圧が飽和する前に積分回路304の入力を入力分離スイッチ325でバイアス回路302とバイアスキャンセル回路303の接続点から切り離す。
ここで、飽和防止回路309内のSRラッチ327は、コンパレータ326の過渡時のチャタリング防止のために設けられている。それゆえチャタリングの影響が小さい場合は、SRラッチ327は不要である。
バイアス回路302とバイアスキャンセル回路303の具体的な動作は、以下の通りである。まず赤外線撮像装置のシャッターを閉じた状態(被写体からの光が入射していない状態)で入力電圧VB1,VB2(図5参照)を調整して、ボロメータ素子305側に流れる電流とバイアスキャンセル回路303に流れる電流をつり合わせる。その後、シャッターを開くと、被写体からの光入射によるボロメータ素子305の抵抗値変化に伴う電流変化分のみを取り出すことができる。
高温被写体からの光入射時の動作について図3A、図3Bを用いて詳細に説明する。図3Aでは、高温被写体からの光が入射していないボロメータ素子305に接続された読み出し回路301と、高温被写体からの光が入射しているボロメータ素子305−1に接続された読み出し回路301−1を示している。
ボロメータ素子の抵抗温度係数がマイナスの場合、高温被写体からの光入射によりボロメータ素子305−1の抵抗値が小さくなるため、ボロメータ素子305−1への電流が増加する。積分回路304−1における積分開始時にリセット用のスイッチRSTSW(スイッチ323−1)が”OFF”となった瞬間、図3Aの右側の回路に矢印で示す経路で、積分回路304−1のコンデンサ322−1からボロメータ素子305−1へ急激に電流が流れる。このことにより、積分オペアンプのイマジナリショートが崩れ、積分オペアンプ324−1の反転入力端子(−)と積分オペアンプ324−1の反転入力端子(−)に接続されているバイアストランジスタ308−1及びキャンセラトランジスタ317−1のドレイン(両者の接続点)に電圧変化(ΔV)が発生する(図3BのT1の期間)。
バイアストランジスタ308−1及びキャンセラトランジスタ317−1のドレインとゲート間の寄生容量は、積分オペアンプ324−1の反転入力端子(−)と入力電圧配線1,2の間に繋がっている。このため、積分オペアンプ324−1の反転入力端子(−)の電圧変動が微分されて入力電圧配線1,2に現れる(図3Bの(−)ΔVS1)。
ここで、飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)は、図3Bに示すように、積分回路304−1の出力電圧の上側有効電圧と上側飽和電圧の間に設定する。
その後、積分オペアンプ324−1の出力電圧が飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)に達すると、飽和防止回路309−1のコンパレータ326−1の出力が”High”となり、コンパレータ326−1に接続されているSRラッチ327−1の出力も”High”に保持される。SRラッチ327−1の出力が”High”となることで入力分離スイッチ325−1は共通端子(バイアストランジスタ308−1及びキャンセラトランジスタ317−1のドレイン)と接点2(VDD/2)の接続に切り替わり、積分回路304−1の入力は切り離される。積分回路304−1の入力が切り離されたことにより、積分オペアンプ324−1のコンデンサ322−1からの電流が流れなくなる。このため、積分オペアンプ324−1の出力電圧は飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)で固定され、積分オペアンプ324−1の反転入力端子(−)はイマジナリショートとなり、基準電圧(VDD/2)に戻る(図3BのT2の期間)。
このときバイアストランジスタ308−1及びキャンセラトランジスタ317−1のドレインの電圧変動が寄生容量によって微分されて入力電圧配線1,2に現れる(図3Bの(+)ΔVS2)。
積分期間内のバイアストランジスタ308−1及びキャンセラトランジスタ317−1のドレインの電圧変動は、基準電圧(VDD/2)からΔVに変化し、さらに元の基準電圧(VDD/2)へ戻っている。このため、この電圧変動が微分された入力電圧配線の電圧変動成分の合計は±ゼロとなる(図3Bの(−)ΔVS1+(+)ΔVS2=0)。
高温被写体からの光が入射していない他のボロメータ素子305が接続される読出し回路301では、この入力電圧配線の電圧が印加されて発生した電流を積分オペアンプ324によって積分しているが、積分期間内で入力電圧配線の電圧変動成分の合計がゼロであるため、積分出力電圧には影響しない。
(実施形態の効果)
第1の実施形態の効果は、特許文献1に示されるようなソースフォロワ回路無しでもソースフォロワ回路を備える場合と同等の性能が低ノイズ、小面積、低消費電力で得られることにある。その理由は、飽和防止回路を使用することで高温被写体などによる入力電圧配線の電圧変動成分をゼロにでき、高温偽信号の防止効果が得られるからである。すなわち、飽和防止回路が、積分回路の出力電圧の飽和を未然に防ぐことで、積分回路の出力電圧の飽和現象が与える、並列動作する他の読み出し回路へ供給される入力電圧への影響をなくすことができるため、特許文献1に示されるようなソースフォロワ回路を用いた場合と同等の高温偽信号の防止効果を得ることが可能であるからである。
さらに、この飽和防止回路は入力分離スイッチの制御を行うだけであるため、コンパレータやラッチのノイズは積分後の出力電圧に現れない。よって、回路面積と消費電力を大きくしてノイズを下げる必要がないため、低ノイズ、小面積、低消費電力化が可能となる。
[他の実施形態]
図2を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態も、ボロメータ型赤外線撮像装置に適用された、読み出し回路の構成を示している。
図2において、参照番号は異なるが、読み出し回路401を構成しているバイアス回路402、バイアスキャンセル回路403、積分回路404の構成や、ボロメータ素子405、第1の入力電圧配線1(406)、第2の入力電圧配線2(407)、リセット信号配線412との接続関係は第1の実施形態と同じであるので説明は省略する。また、第1の実施形態と同様、入力電圧配線1(406)、入力電圧配線2(407)は、図5で説明した入力電圧VB1,VB2(315,321)を入力とするVGS除去電圧発生回路1(110)、2(119)に接続されるが、図示を省略している。
図2に示す回路では、高温偽信号と低温偽信号の両方を防止する目的のために、飽和防止回路409に飽和防止上側検知用コンパレータ(第1のコンパレータ)426と飽和防止下側検知用コンパレータ428を使用している。図2では、飽和防止下側検知用コンパレータ(第2のコンパレータ)428の反転入力端子(−)が積分回路404における積分オペアンプ424の出力端とコンデンサ422と飽和防止上側検知用コンパレータ426の非反転入力端子(+)に接続されている。一方、飽和防止下側検知用コンパレータ428の非反転入力端子(+)は飽和防止下側検知電圧(Vprev_sat_down)に接続されている。
ここで、飽和防止下側検知電圧(Vprev_sat_down)は、積分回路404の出力電圧の下側有効電圧と下側飽和電圧(図3B参照)の間に設定する。OR回路429は、飽和防止下側検知用コンパレータ428の出力信号と飽和防止上側検知用コンパレータ426の出力信号の論理和をとり、SRラッチ427のセット端子(S)へ出力する。第1の実施形態と同様、SRラッチ427のリセット端子(R)にはリセット信号配線412が接続されている。
この構成により、積分オペアンプ424の出力信号が飽和防止下側検知電圧(Vprev_sat_down)より低い場合や、飽和防止上側検知電圧(Vprev_sat_up)より高い場合に、バイアストランジスタ408及びキャンセラトランジスタ417のドレイン(両者の接続点)が基準電圧(VDD/2)に接続されて、積分回路404の入力が切り離される。このため、高温被写体からの光入射及び低温被写体からの光入射による第1、第2の入力電圧配線1,2(406,407)の電圧変動成分をゼロにすることができ、高温偽信号と低温偽信号が発生しない。
一般的に、被写体温度が低いほどエネルギーが小さいため、低温被写体の場合、積分回路は飽和しにくいが、積分回路のゲインによって下側飽和となる場合がある。この場合、第1の実施形態では、下側飽和による入力電圧配線の電圧変動成分の合計をゼロにすることが出来ないため、低温偽信号となってしまう。このため、回路面積が若干大きくなるが、飽和防止下側検知用コンパレータを追加して下側飽和による入力電圧配線の電圧変動成分の合計をゼロにすることが出来る第2の実施形態の方が好ましい。場合によっては、下側飽和防止のみでも良い。
以上、本発明を、複数の実施形態を参照して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、請求項に記載された本発明の精神や範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2011年9月15日に出願された日本出願特願2011−201953を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
被写体からの光を受けるボロメータ素子と、
前記ボロメータ素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路と、
前記ボロメータ素子のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路と、
前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の接続点に接続されて前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の差電流を積分する積分回路と、
前記積分回路の出力電圧の飽和を防止する飽和防止回路と、
を備えた半導体装置。
(付記2)
付記1に記載の半導体装置において、前記飽和防止回路は、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止上側検知電圧と比較する機能を有し、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止上側検知電圧より高い時に前記積分回路を前記接続点から切り離すことにより、前記被写体が高温であることに起因して前記積分回路の出力電圧が飽和することを防止する半導体装置。
(付記3)
付記2に記載の半導体装置において、前記飽和防止回路は、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止上側検知電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記接続点と前記積分回路との間に挿入接続されて、前記第1のコンパレータの出力でオン、オフ制御されるスイッチと、を含むことを特徴とする半導体装置。
(付記4)
付記3に記載の半導体装置において、前記第1のコンパレータの出力と前記スイッチとの間にラッチ部を挿入接続したことを特徴とする半導体装置。
(付記5)
付記2に記載の半導体装置において、前記飽和防止回路はさらに、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止下側検知電圧と比較する機能を有し、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止下側検知電圧より低い時に前記積分回路を前記接続点から切り離すことにより、前記被写体が低温であることに起因して前記積分回路の出力電圧が飽和することを防止する半導体装置。
(付記6)
付記5に記載の半導体装置において、前記飽和防止回路は、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止上側検知電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止下側検知電圧とを比較する第2のコンパレータと、前記第1、第2のコンパレータの出力の論理和をとる論理回路と、前記接続点と前記積分回路との間に挿入接続されて、前記論理回路の出力でオン、オフ制御されるスイッチとを含むことを特徴とする半導体装置。
(付記7)
付記6に記載の半導体装置において、前記論理回路の出力と前記スイッチとの間にラッチ部を挿入接続したことを特徴とする半導体装置。
(付記8)
被写体からの光を受ける複数のボロメータ素子と、該複数のボロメータ素子のそれぞれに接続した複数の読み出し回路と、を第1、第2の入力電圧配線に接続した赤外線撮像装置であって、
前記読み出し回路は、対応する前記ボロメータ素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路と、対応する前記ボロメータ素子のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路と、前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の接続点に接続されて前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の差電流を積分する積分回路と、前記積分回路の出力電圧の飽和を防止する飽和防止回路と、を含むことを特徴とする赤外線撮像装置。
(付記9)
付記8に記載の赤外線撮像装置において、前記飽和防止回路は、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止上側検知電圧と比較する機能を有し、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止上側検知電圧より高い時に前記積分回路を前記接続点から切り離すことにより、前記被写体が高温であることに起因して前記積分回路の出力電圧が飽和することを防止する赤外線撮像装置。
(付記10)
付記9に記載の赤外線撮像装置において、前記飽和防止回路は、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止上側検知電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記接続点と前記積分回路との間に挿入接続されて、前記第1のコンパレータの出力でオン、オフ制御されるスイッチと、を含むことを特徴とする赤外線撮像装置。
(付記11)
付記10に記載の赤外線撮像装置において、前記第1のコンパレータの出力と前記スイッチとの間にラッチ部を挿入接続したことを特徴とする赤外線撮像装置。
(付記12)
付記9に記載の赤外線撮像装置において、前記飽和防止回路はさらに、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止下側検知電圧と比較する機能を有し、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止下側検知電圧より低い時に前記積分回路を前記接続点から切り離すことにより、前記被写体が低温であることに起因して前記積分回路の出力電圧が飽和することを防止する赤外線撮像装置。
(付記13)
付記12に記載の赤外線撮像装置において、前記飽和防止回路は、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止上側検知電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止下側検知電圧とを比較する第2のコンパレータと、前記第1、第2のコンパレータの出力の論理和をとる論理回路と、前記接続点と前記積分回路との間に挿入接続されて、前記論理回路の出力でオン、オフ制御されるスイッチとを含むことを特徴とする赤外線撮像装置。
(付記14)
付記13に記載の赤外線撮像装置において、前記論理回路の出力と前記スイッチとの間にラッチ部を挿入接続したことを特徴とする赤外線撮像装置。
(付記15)
被写体からの光を受ける複数のボロメータ素子と、該複数のボロメータ素子のそれぞれに接続した複数の読み出し回路と、を第1、第2の入力電圧配線に接続して成り、前記読み出し回路が、対応する前記ボロメータ素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路と、対応する前記ボロメータ素子のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路と、前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の接続点に接続されて前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の差電流を積分する積分回路と、を含む赤外線撮像装置における前記積分回路の出力電圧飽和防止方法であって、
前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止上側検知電圧と比較し、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止上側検知電圧より高い時に前記積分回路を前記接続点から切り離すことにより、前記被写体が高温であることに起因して前記積分回路の出力電圧が飽和することを防止する方法。
(付記16)
付記15に記載の方法において、さらに、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止下側検知電圧と比較し、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止下側検知電圧より低い時に前記積分回路を前記接続点から切り離すことにより、前記被写体が低温であることに起因して前記積分回路の出力電圧が飽和することを防止する方法。
101,301,401 読み出し回路
102,302,402 バイアス回路
103,303,403 バイアスキャンセル回路
104,304,404 積分回路
108,308,408 バイアストランジスタ
117,317,417 キャンセラトランジスタ
122,322,422 コンデンサ
123,323,423 リセット用のスイッチ
111,324,424 積分オペアンプ
309,409 飽和防止回路
325,425 入力分離スイッチ
326,426,428 コンパレータ
327,427 SRラッチ

Claims (6)

  1. 被写体からの光を受ける複数のボロメータ素子と、該複数のボロメータ素子のそれぞれに接続した複数の読み出し回路と、を第1、第2の入力電圧配線及びリセット信号配線に接続した赤外線撮像装置であって、
    前記読み出し回路は、対応する前記ボロメータ素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路と、対応する前記ボロメータ素子のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路と、前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の接続点に接続されて前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の差電流を積分する積分回路と、前記積分回路の出力電圧の飽和を防止する飽和防止回路と、を含み、
    前記飽和防止回路は、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止上側検知電圧と比較する機能を有して、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止上側検知電圧より高い時に前記積分回路を前記接続点から切り離し、
    前記飽和防止回路は、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止上側検知電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記接続点と前記積分回路との間に挿入接続されて、前記第1のコンパレータの出力で第1の状態と第2の状態の間で切替えられるスイッチと、を含み、
    前記スイッチは、前記第1の状態にある時前記接続点と前記積分回路を接続し、前記第2の状態にある時には前記接続点を前記積分回路から切り離して基準電圧源に接続することを特徴とする赤外線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の赤外線撮像装置において、前記積分回路は、前記スイッチを介して前記接続点に接続された反転入力端子と、前記基準電圧源に接続された非反転入力端子と、当該読み出し回路の出力となる出力端子とを持つ積分オペアンプと、一端を前記スイッチを介して前記接続点に接続し、他端を前記出力端子に接続した積分コンデンサとを含むことを特徴とする赤外線撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の赤外線撮像装置において、前記飽和防止回路はさらに、前記第1のコンパレータの出力端子に接続されて前記第1のコンパレータの出力でセット状態になると前記リセット信号配線からリセット信号を受けるまで前記セット状態を維持するラッチ手段を含むことを特徴とする赤外線撮像装置。
  4. 請求項1又は2に記載の赤外線撮像装置において、前記飽和防止回路はさらに、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止下側検知電圧と比較する機能を有して、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止下側検知電圧より低い時に前記積分回路を前記接続点から切り離し、
    前記飽和防止回路はさらに、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止下側検知電圧とを比較する第2のコンパレータと、前記第1、第2のコンパレータの出力の論理和をとる論理回路とを有し、該論理回路の出力で前記スイッチを前記第1の状態と前記第2の状態の間で切替えることを特徴とする赤外線撮像装置。
  5. 被写体からの光を受ける複数のボロメータ素子と、該複数のボロメータ素子のそれぞれに接続した複数の読み出し回路と、を第1、第2の入力電圧配線に接続して成り、前記読み出し回路が、対応する前記ボロメータ素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路と、対応する前記ボロメータ素子のオフセット電流を除去するバイアスキャンセル回路と、前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の接続点に接続されて前記バイアス回路と前記バイアスキャンセル回路の差電流を積分する積分回路と、を含む赤外線撮像装置における前記積分回路の出力電圧飽和防止方法であって、
    前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止上側検知電圧と比較することにより、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止上側検知電圧より高い時に前記積分回路を前記接続点から切り離す飽和防止機能を有し、
    前記飽和防止機能を、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止上側検知電圧とを比較する第1の比較手段と、前記接続点と前記積分回路との間に挿入接続されて、前記第1のコンパレータの出力で第1の状態と第2の状態の間で切替えられるスイッチ手段とで実現し、
    前記スイッチ手段が前記第1の状態にある時前記接続点と前記積分回路を接続し、前記スイッチ手段が前記第2の状態にある時には前記接続点を前記積分回路から切り離して基準電圧源に接続することを特徴とする出力電圧飽和防止方法。
  6. 請求項5に記載の出力電圧飽和防止方法において、前記飽和防止機能としてさらに、前記積分回路の出力電圧をあらかじめ設定された飽和防止下側検知電圧と比較することにより、前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止下側検知電圧より低い時に前記積分回路を前記接続点から切り離す機能を有し、
    前記積分回路の出力電圧が前記飽和防止下側検知電圧より低い時に前記積分回路を前記接続点から切り離す機能を、前記積分回路の出力電圧と前記飽和防止下側検知電圧とを比較する第2の比較手段と、前記第1、第2の比較手段の出力の論理和をとる論理回路とを備えると共に、該論理回路の出力で前記スイッチを前記第1の状態と前記第2の状態の間で切替えることで実現することを特徴とする出力電圧飽和防止方法
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