JP5884683B2 - 電池監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電池セルを直列接続した電池ブロックを有する組電池の状態を監視する電池監視装置に関する。
従来、複数の電池セルを直列接続した電池ブロックを有する組電池には、電池監視装置が接続されている。
この種の電池監視装置は、電池ブロックを構成する各電池セルのセル電圧を検出する電圧検出回路、電池セル毎に各電池セルの両端子を短絡させる短絡スイッチを有する短絡回路を備え、各電池セルのセル電圧に応じて、短絡スイッチを制御することで、各電池セルのセル電圧の均等化を実施する構成となっている。
また、電池監視装置の電圧検出回路は、電圧検出用の検出ライン、および電源ラインを介して各電池セルに対して接続されており、電池ブロックから給電されて駆動するように構成されている。
このように構成される電池監視装置において、電圧検出回路による各電池セルの電圧検出以外にも電圧検出回路と各電池セルとを接続する検出ラインの接続不良(断線)の有無を判定する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来、検出ラインの断線判定手法として、例えば、電池セルに併設された短絡回路の短絡スイッチをオンにした際に、電圧検出回路にて検出したセル電圧が、正常時における電池セルの使用電圧範囲よりも低い値に設定された断線判定閾値以下となる場合に、検出ラインに断線が生じていると判定する方法がある。
特許第3603901号
ところで、本発明者らは、組電池に発生する過電圧等から電池監視装置を構成する回路(電圧検出回路や短絡スイッチ等)を保護するために、各電池セルの両端子に接続された検出ライン間の電圧を所定の制限電圧以下に制限する手段を併設することを検討している。
ここで、図15は、本発明者らが検討している電池監視装置の一例を示す回路図である。図15に示すように、電池ブロックの各電池セルA1〜A14の両端子に接続された各検出ラインL1〜L15、検出ラインL1、L15に分岐接続された電源ラインLv1、Lv2、各検出ラインL1〜L15を介して各電池セルA1〜A14のセル電圧を検出する電圧検出回路、短絡スイッチSW1〜SW14等を備える電池監視装置に対して、ツェナダイオードZD1〜ZD14を追加することを検討している。なお、ツェナダイオードZD1〜ZD14は、その降伏電圧が、各電池セルの正常時に取り得るセル電圧より大きく、低耐電圧素子となる短絡スイッチの耐電圧(例えば、13V)よりも低い値に設定されている。
ところが、このような構成とすると、従来技術の断線判定方法によって、各検出ラインの断線を正確に判定できなくなってしまうといった問題がある。
この点について説明すると、例えば、図15における検出ラインL3が断線している状態で、電池セルA3に対応する短絡スイッチSW3がオンされると、電池セルA2、A3それぞれの電圧がツェナダイオードZD2に印加され、ツェナダイオードZD2がブレークダウンする。これにより、電池セルA2の正極端子から、ツェナダイオードZD2→短絡スイッチSW3→電池セルA3の負極端子へと放電電流が流れる(図15の太線矢印参照)。
この際、ツェナダイオードZD2の降伏電圧(制限電圧)が低い値に設定されていると、検出ラインL3における電圧が、正常時における電池セルが取り得る電圧範囲内の値となり、断線判定を正確に行うことができない。
例えば、各ツェナダイオードZD1〜ZD14の降伏電圧が5.1V、断線判定閾値Vthが1.9に設定され、各電池セルA1〜A14それぞれの電圧値が4V(正常時の電圧範囲:2〜5V)、電源ラインLv1、Lv2に接続された電圧検出回路の耐電圧が80Vであるとする。
この場合、検出ラインL3が断線した状態で、短絡スイッチSW3がオンされると、検出ラインL3における電圧は、正常時の電池セルA3が取り得る電圧範囲内の電圧値(≒2.9V)となり、断線判定閾値(=1.9)を大きく上回ってしまう。なお、各ツェナダイオードの降伏電圧(=5.1V)の合算値(=71.4V)が電圧検出回路の耐電圧(=80V)以下となり、過電圧に対して電圧検出回路を充分に保護可能となる。
このように、電池監視装置に対して、各電池セルの両端子間に降伏電圧の低いツェナダイオードを付加すると、短絡スイッチをオンした際の電圧検出回路の検出値が、正常時の電池セルA1〜A14が取り得る電圧範囲内となることがあり、従来の断線検出方法では、検出ラインの断線を正確に判定することができない。
これに対して、各ツェナダイオードの降伏電圧を高い値に設定することで、短絡スイッチをオンした際の電圧検出回路の検出値を正常時の電池セルA1〜A14が取り得る電圧範囲よりも低い値とすることも可能であるが、過電圧に対する電圧検出回路の保護が不充分となってしまう。
例えば、各ツェナダイオードZD1〜ZD14の降伏電圧が8.2V、断線判定閾値Vthが0.5に設定され、各電池セルA1〜A14それぞれの電圧値が4V(使用電圧範囲:2〜5V)、電源ラインLv1、Lv2に接続された電圧検出回路の耐電圧が80Vであるとする。
この場合、検出ラインL3が断線した状態で、短絡スイッチSW3がオンされたとしても、ツェナダイオードZD2がブレークダウンせず、検出ラインL3における電圧が断線判定閾値(=0.5V)以下のゼロに近い値となる。ところが、各ツェナダイオードZD1〜ZD14の降伏電圧(=8.2V)の合算値(=114.8V)が、電源ラインLv1、Lv2に接続された電圧検出回路の耐電圧(=80V)を越えてしまい、耐電圧を越える過電圧が電源ラインLv1、Lv2を介して電圧検出回路に印加される可能性がある。
なお、電圧検出回路の耐電圧を高くすることも考えられるが、電圧検出回路の回路構成の複雑化等が避けられず、電池監視回路のコスト増大を招く要因となってしまうことから採用することが難しい。
本発明は上記点に鑑みて、簡素な構成で構成要素となる回路を保護しつつ、各電池セルに接続された検出ラインの断線を正確に判定可能な電池監視装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の電池セル(10)を直列接続して構成される電池ブロック(B1〜Bn)を有する組電池(1)を監視する電池監視装置を対象としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の電池セルの両端子に接続された複数の検出ライン(L)と、複数の検出ラインのうち、電池ブロックにおける最も高電圧側の電池セルの正極端子に接続された検出ラインに分岐接続された正極側電源ライン(Lv1)と、複数の検出ラインのうち、電池ブロックにおける最も低電圧側の電池セルの負極端子に接続された検出ラインに分岐接続された負極側電源ライン(Lv2)と、正極側電源ラインおよび負極側電源ラインを介して電池ブロックから給電されることで駆動し、複数の検出ラインを介して電池セルのセル電圧を検出する電圧検出回路(232)と、電池セルの両端子に接続された一対の検出ライン同士を短絡させる短絡スイッチ(231)と、短絡スイッチのオンオフを制御するスイッチ制御手段(24a)と、スイッチ制御手段にて、少なくとも短絡スイッチのオンした際の電圧検出回路の検出値に基づいて、検出ラインに断線が生じているか否かを判定する断線判定手段(24b)と、を備える。更に、複数の検出ラインを介して複数の電池セルの両端子に並列に接続されて、電池セルの両端子に接続された検出ラインにおける電圧を予め定めた第1制限電圧以下に保持する複数の第1電圧制限手段(20)と、複数の検出ラインのうち、少なくとも正極側電源ラインに接続された検出ライン、および負極側電源ラインに接続された検出ラインを介して電池ブロックの両端子に並列に接続されて、電池ブロックの両端子に接続された検出ラインにおける電圧を予め定めた第2制限電圧以下に保持する第2電圧制限手段(21)と、を備え、第2制限電圧は、電池ブロックを構成する電池セルの個数に第1制限電圧を乗じた電圧値よりも低い値となっていることを特徴としている。
これによれば、第2電圧制限手段によって、過電圧に対して電源ラインに接続された電圧検出回路を保護可能となるので、電源ラインに接続された電圧検出回路を保護するために第1電圧制限手段の第1保護電圧を低い値にする必要がない。
このため、断線判定時の電圧検出回路の検出値が正常時に電池セルが取り得る電圧範囲を下回るように、第1電圧制限手段の第1保護電圧を高い値にしたとしても、電源ラインに接続された電圧検出回路自体の耐電圧を不必要に高めることなく、電圧検出回路の保護を図ることができる。
従って、本発明の電池監視装置によれば、簡素な構成で構成要素となる回路を保護しつつ、各電池セルに接続された検出ラインの断線を正確に判定可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る電源システムの全体構成図である。 第1実施形態に係る電池監視装置の要部を示す構成図である。 第1実施形態に係る電池監視装置において、制御部が短絡スイッチのオフ・オフを制御した際の電圧検出回路の検出値の変化を説明するための説明図である。 第1実施形態に係る電池監視装置において、制御部が短絡スイッチのオフ・オフを制御した際の電圧検出回路の検出値の変化を説明するための説明図である。 第1実施形態に係る電池監視装置にて検出ラインが断線した際の放電電流の流れを説明するための説明図である。 第1実施形態に係る電池監視装置にて検出ラインが断線した際の放電電流の流れを説明するための説明図である。 第1実施形態に係る電池監視装置の変形例を示す構成図である。 第2実施形態に係る電池監視装置の要部を示す構成図である。 第3実施形態に係る電池監視装置の要部を示す構成図である。 第3実施形態に係る電池監視装置において、制御部が短絡スイッチのオフ・オフを制御した際の電圧検出回路の検出値の変化を説明するための説明図である。 第3実施形態に係る電池監視装置において、制御部が短絡スイッチのオフ・オフを制御した際の電圧検出回路の検出値の変化を説明するための説明図である。 過電圧発生時に監視回路へ流れる過電流を説明するための説明図である。 第4実施形態に係る電池監視装置の要部を示す構成図である。 第4実施形態に係る電池監視装置の変形例を示す構成図である。 本発明者らが検討した電池監視装置の一例を示す回路構成図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される電源システムに、本発明の電池監視装置2を適用している。図1の全体構成図に示すように、本実施形態の電源システムは、主たる構成要素として、組電池1、および電池監視装置2を備えている。
組電池1は、図示しない走行用電動モータを主として、車載された各種電気負荷に給電する電源である。本実施形態の組電池1は、リチウムイオン電池等の二次電池からなる電池セル10を複数直列に接続したもので、互いに隣接する所定数の電池セル10毎にグループ化した複数の電池ブロックB1〜Bnの直列接続体として構成されている。
電池監視装置2は、組電池1の電圧等の各種状態を検出して、組電池1の状態を監視する装置であり、電圧検出用の複数の検出ラインL、および電源ラインLv1、Lv2等を介して組電池1に接続されている。
本実施形態の電池監視装置2は、複数の検出ラインL、電源ラインLv1、Lv2、第1電圧制限部20、第2電圧制限部21、フィルタ回路22、複数の監視回路23、制御部24、絶縁部25を備えている。
複数の検出ラインLは、各監視回路23にて各電池セル10のセル電圧を検出するための配線であり、一端側が各電池セル10の端子(正極端子および負極端子)に接続され、他端側が監視回路23に設けられた電圧検出用の検出端子Cに接続されている。
本実施形態では、隣接する電池ブロックB1〜Bnの間に接続された検出ラインが、隣接する電池ブロックB1〜Bnで共用されている。具体的には、隣接する電池ブロックB1〜Bnのうち、高電圧側の電池ブロックにおける最も低電圧側の電池セル10の負極端子に接続された検出ラインを低電位検出ラインとし、低電圧側の電池ブロックにおける最も高電圧側の電池セル10の正極端子に接続された検出ラインを高電位検出ラインとしたとき、低電位検出ラインおよび高電位検出ラインは、一本の共用ラインLcを介して隣接する電池ブロックの間に接続されている。
電源ラインLv1、Lv2は、電池ブロックB1〜Bnから各監視回路23へ給電するための配線であり、監視回路23に設けられた電源端子Cvに接続された正極側電源ラインLv1、および負極側電源ラインLv2にて構成されている。
具体的には、正極側電源ラインLv1は、複数の検出ラインLのうち、各電池ブロックにおける最も高電圧側の電池セル10の正極端子に接続された検出ライン(高電位検出ライン)に分岐接続されている。また、負極側電源ラインLv2は、複数の検出ラインLのうち、各電池ブロックB1〜Bnにおける最も低電圧側の電池セル10の負極端子に接続された検出ライン(高電位検出ライン)に分岐接続されている。
第1電圧制限部20は、各検出ラインLを介して電池セル10の両端子に並列に接続されており、電池セル10の両端子に接続された検出ラインLの電圧を予め定めた第1制限電圧以下に保持する第1電圧制限手段を構成する。この第1電圧制限部20によって、検出ラインLを介して電池セル10の両端子に接続された回路に印加される電圧が第1制限電圧以下に制限される。
本実施形態の第1電圧制限部20は、ツェナダイオードで構成されており、電池セル10の両端子に接続された一対の検出ラインのうち、電池セル10の高電位側の端子に接続された検出ラインにカソードが接続され、低電位側の端子に接続された検出ラインにアノードが接続されている。第1電圧制限部20の第1制限電圧の設定範囲については後述する。
第2電圧制限部21は、各電源ラインLv1、Lv2に接続された検出ラインLを介して電池ブロックB1〜Bnの両端子に並列に接続されており、電池ブロックB1〜Bnの両端子に接続された検出ラインの電圧を予め定めた第2制限電圧以下に保持する第2電圧制限手段を構成する。この第2電圧制限部21によって、各電源ラインLv1、Lv2を介して電池ブロックB1〜Bnの両端子に接続された回路に印加される電圧が第2制限電圧以下に制限される。
本実施形態の第2電圧制限部21は、ツェナダイオードで構成されており、正極側電源ラインLv1に接続された検出ラインLにカソードが接続され、負極側電源ラインLv2に接続された検出ラインLにアノードが接続されている。
第2電圧制限部21の第2制限電圧は、第1電圧制限部20で保護できない回路の保護を図るべく、電池ブロックB1〜Bnを構成する電池セル10の個数に第1制限電圧を乗じた電圧値よりも低い値に設定されている。なお、第2電圧制限部21の第2制限電圧の設定範囲については後述する。
フィルタ回路22は、各電池セル10側からの出力に含まれるノイズを除去するもので、各検出ラインLに設けられている。本実施形態のフィルタ回路22は、抵抗、および一方が抵抗に接続されると共に他方が接地されたコンデンサからなるRC回路にて構成されている。
ここで、図2は、複数の電池ブロックB1〜Bnのうち、隣接する電池ブロックBi、Bi+1および当該電池ブロックBi、Bi+1に対応する監視回路23を示す図である。図2に示すように、監視回路23は、各電池ブロックBi、Bi+1に対応して複数設けられており、後述する制御部24からの制御信号に応じて、対応する電池ブロックBi、Bi+1における電圧状態等の検出、および各電池セル10のセル電圧のバラツキを均等する回路である。
各監視回路23は、各電池セル10の両端子に接続された一対の検出ライン同士を短絡させる短絡スイッチ231、および各検出ラインLを介して電池セル10のセル電圧を検出する電圧検出回路232を備えている。
短絡スイッチ231は、各電池セル10に対応して設けられており、一端側が検出ラインLを介して電池セル10の正極端子に接続され、他端側が検出ラインLを介して電池セル10の負極端子に接続されている。
本実施形態の短絡スイッチ231は、電池ブロックBi、Bi+1を構成する各電池セル10のうち、他の電池セル10に比べて高電圧となる電池セル10の両端子を短絡させ、高電圧となる電池セル10を放電することで、各電池セル10のセル電圧のばらつきを均等化する均等化手段として機能する。なお、短絡スイッチ231は、後述する制御部24からの制御信号に応じて作動(オン・オフ)が制御される。
電圧検出回路232は、各電池セル10のセル電圧を検出し、当該セル電圧の検出結果を後述する絶縁部25を介して制御部24へ出力する回路であり、検出ラインLを介して、対応する電池ブロックBi、Bi+1の各電池セル10に接続されている。なお、電圧検出回路232は、後述する制御部24からの制御信号に応じて作動が制御される。
また、電圧検出回路232は、電源ラインLv1、Lv2を介してそれぞれ対応する電池ブロックBi、Bi+1に接続されており、対応する電池ブロックBi、Bi+1から給電されることで駆動するように構成されている。
図1に戻り、制御部24は、CPU、各種メモリ(記憶手段)等からなるマイクロコンピュータ、およびその周辺機器で構成され、メモリに記憶された制御プログラムに従って各種処理を実行するように構成されている。
本実施形態の制御部24は、絶縁部25を介して各監視回路23に接続されている。この絶縁部25は、制御部24と各監視回路23との間を絶縁した状態で、制御部24および各監視回路23間で信号伝達する回路である。そして、制御部24は、絶縁部25を介して短絡スイッチ231や電圧検出回路232に対する各種制御信号の出力や、各電圧検出回路232からセル電圧の検出結果を示す信号の取得が可能となっている。
また、本実施形態の制御部24は、各電圧検出回路232から取得したセル電圧の検出結果に基づいて、各電池セル10のセル電圧のばらつきを均等化する均等化処理を実行するように構成されている。
例えば、均等化処理では、各電圧検出回路232から取得した各電池セル10のセル電圧のばらつきが拡大した際に、各電池セル10のうち高電圧となる電池セル10を放電対象に決定し、当該電池セル10の放電時間を算出する。そして、制御部24が、監視回路23に対して、放電対象となる電池セル10に対応する短絡スイッチ231への放電指示、および放電時間を示す制御信号を出力する。これにより、放電対象となる電池セル10に対応する短絡スイッチ231を放電時間オンすることで、各電池セル10の均等化が実現される。
加えて、本実施形態の制御部24は、短絡スイッチ231をオンに制御した場合の各電池セル10のセル電圧に基づいて、隣接する電池セル10間に接続された検出ラインLに断線が生じているか否かを判定する断線判定処理を実行するように構成されている。
ここで、検出ラインLに断線が生じていない場合には、図3に示すように、短絡スイッチ231をオフからオンに制御したとしても、電圧検出回路232の検出値は殆ど変化しない。
一方、検出ラインLに断線が生じている場合には、図4に示すように、短絡スイッチ231をオフからオンに制御した際に、電圧検出回路232の検出値が殆どゼロに近い値にまで低下する。
このため、本実施形態の断線判定処理では、短絡スイッチ231をオンにした際の電圧検出回路232の検出値(セル電圧)が、予め電池セル10の正常時における使用電圧範囲(例えば、2V〜5V)よりも低い値に設定された断線判定閾値Vth(例えば、1.9)以下となった場合に、隣接する電池セル10間の検出ラインLに断線が生じていると判定する。
なお、本実施形態の制御部24における短絡スイッチ231のオンオフを制御する構成(ソフトウェアおよびハードウェア)がスイッチ制御手段24aを構成し、スイッチ制御手段24aが短絡スイッチ231をオンに制御した際の電圧検出回路232の検出値に基づいて、検出ラインLに断線が生じているか否かを判定する構成(ソフトウェアおよびハードウェア)が断線判定手段24bを構成している。
次に、各電圧制限部20、21の制限電圧について説明する。各電圧制限部20、21の制限電圧は、監視回路23を構成する回路(短絡スイッチ231や電圧検出回路232等)の耐電圧、および断線判定処理時の電圧検出回路232の検出値を考慮して設定されている。換言すれば、本実施形態では、各電圧制限部20、21として、監視回路23を構成する回路の耐電圧、および断線判定処理時の電圧検出回路232の検出値を考慮して、所望の降伏電圧となるツェナダイオードを採用している。
以下、本実施形態の第1電圧制限部20における第1制限電圧の範囲について説明する。まず、過電圧から短絡スイッチ231等の低耐圧素子の保護を図る観点から、第1電圧制限部20の第1制御電圧は、短絡スイッチ231等の低耐圧素子の耐電圧より小さい値に設定する必要がある。
このため、本実施形態では、以下の数式F1に示すように、第1制御電圧を、短絡スイッチ231等の低耐圧素子の耐電圧より小さい値となる範囲に設定している。
Vl>Vz1…(F1)
但し、「Vz1」が第1電圧制限部20の第1制限電圧、「Vl」が短絡スイッチ231等の低耐圧素子の耐電圧を示している。
一方、第1制御電圧を低い値に設定しすぎると、例えば、図5に示すように、検出ラインLに断線が生じた際に、短絡スイッチ231をオンした際の電圧検出回路232の検出値が、正常時における電池セル10の取り得る電圧範囲内となり、断線判定処理にて検出ラインLの断線を正確に判定できなくなってしまう。なお、図5に示す太線矢印は、検出ラインLの断線時に、短絡スイッチ231をオンした際の放電電流の流れを示している。
そこで、本実施形態では、第1制御電圧を、以下の数式F2に示す関係が成立する範囲に設定している。
2×Vcmax−Vz1<Vcmin…(F2)
但し、「Vcmax」が電池セル10の正常時に取り得る最大の電圧値(最大値)、「Vcmin」が電池セル10の正常時に取り得る最小の電圧値(最小値)を示している。
この点について説明すると、検出ラインLに断線が生じた際に、短絡スイッチ231をオンすると、隣接する電池セル10の高電圧側の電池セルに併設された第1電圧制限部20に対して、最大で隣接する電池セル10のセル電圧の最大値Vcmaxを合算した電圧(=2×Vcmax)が印加される。
この際、断線した検出ラインLに接続された電圧検出回路232では、最大で隣接する電池セル10のセル電圧の最大値Vcmaxを合算した電圧から第1制限電圧Vz1を減算した電圧(=2×Vcmax−Vz1)を検出することとなる。
このため、本実施形態では、断線した検出ラインLにおける電圧が、電池セル10の正常時に取り得る電圧の最小値Vcminよりも小さい値、つまり、前述の数式F2に示す関係が成立するように第1制御電圧の上限値を設定している。
なお、前述の数式F1、F2の関係を纏めると、本実施形態では、以下の数式F3に示す関係が成立するように、第1制御電圧を設定することとなる。
2×Vcmax−Vcmin<Vz1<Vl…(F3)
これによれば、検出ラインLに断線が生じた際に、短絡スイッチ231をオンした際の電圧検出回路232の検出値が、正常時における電池セル10の取り得る電圧の最小値以下となるので、断線判定処理にて検出ラインLの断線を正確に判定できる。
例えば、電池セル10の正常時に取り得る電圧の最大値Vcmaxが5V、最小値Vcminが2V、短絡スイッチ231等の低耐圧素子の耐電圧Vlが13Vである場合、第1制限電圧Vz1は、8Vより高く、13Vより低い値(例えば、8.2V)に設定すればよい。
この場合、断線した検出ラインLsに接続された電圧検出回路232では、短絡スイッチ231をオンした際の検出値(=2×Vcmax−Vz1)が、断線判定閾値(例えば、1.9)以下の1.8Vとなり、断線判定処理にて検出ラインLの断線を正確に判定できる。
続いて、本実施形態の第2電圧制限部21における第2制限電圧の範囲について説明する。過電圧から電圧検出回路232等の高耐圧回路の保護を図る観点から、第2電圧制限部21の第2制御電圧は、電圧検出回路232等の高耐圧回路の耐電圧より小さい値に設定する必要がある。
このため、本実施形態では、以下の数式F4に示すように、第2制御電圧を、電圧検出回路232等の高耐圧回路の耐電圧より小さい値となる範囲に設定している。
Vh>Vz2…(F4)
但し、「Vz2」が第2電圧制限部21の第2制限電圧、「Vh」が電圧検出回路232等の高耐圧回路の耐電圧を示している。
一方、第2制御電圧を低い値に設定しすぎると、例えば、図6に示すように、電池ブロックBi、Bi+1間の共用ラインLcに断線が生じた際に、短絡スイッチ231をオンした際の電圧検出回路232の検出値が、正常時における電池セル10の取り得る電圧範囲内となり、断線判定処理にて共用ラインLcの断線を正確に判定できなくなってしまう。なお、図6に示す太線矢印は、共用ラインLcの断線時に、短絡スイッチ231をオンした際の放電電流の流れを示している。
このため、本実施形態では、第2制御電圧を、以下の数式F5に示す関係が成立する範囲に設定している。
Vcmax×N−Vz2+Vcmax<Vcmin…(F5)
但し、「N」が電池ブロックBi、Bi+1を構成する電池セルの個数を示している。
この点について説明すると、共用ラインLcに断線が生じた際に、短絡スイッチ231をオンすると、隣接する電池ブロックBi、Bi+1における高電圧側の電池ブロックBiに併設された第2電圧制御部21に対して、最大で電池ブロックBiの電圧の最大値(=Vcmax×N)に、電池ブロックBi+1の最も高電圧側の電池セル10の電圧の最大値(=Vcmax)を合算した電圧(=(N+1)×Vcmax)が印加される。
この際、断線した検出ラインLsに接続された電圧検出回路232では、最大で電池ブロックBiの電圧の最大値に電池ブロックBi+1の最も高電圧側の電池セル10の電圧の最大値を合算した電圧から第2制限電圧Vz2を減算した電圧(=(N+1)×Vcmax−Vz2)を検出することとなる。
そこで、本実施形態では、断線した共用ラインLcに接続された電圧検出回路232に印加される電圧が、電池セル10の正常時に取り得る電圧の最小値Vcminよりも小さい値、つまり、前述の数式F5に示す関係が成立するように第2制御電圧の上限値を設定している。
なお、前述の数式F4、F5の関係を纏めると、本実施形態では、以下の数式F6に示す関係が成立するように、第2制御電圧を設定することとなる。
(N+1)×Vcmax−Vcmin<Vz2<Vh…(F6)
これによれば、共用ラインLcに断線が生じた際に、短絡スイッチ231をオンした際の電圧検出回路232の検出値が、正常時における電池セル10の取り得る電圧の最小値以下となるので、断線判定処理にて共用ラインLcの断線を正確に判定できる。
例えば、電池ブロックBi、Bi+1を構成する電池セル10の個数Nが14、電池セル10の正常時に取り得る電圧の最大値Vcmaxが5V、最小値Vcminが2V、電圧検出回路232等の高耐圧回路の耐電圧Vlが80Vである場合、第2制限電圧Vz2は、73Vより高く、80Vより低い値(例えば、75V)に設定すればよい。
この場合、断線した検出ラインLsに接続された電圧検出回路232では、短絡スイッチ231をオンした際の検出値(=(N+1)×Vcmax−Vz2)が、断線判定閾値(例えば、0.5)以下の0Vとなり、断線判定処理にて共用ラインLcの断線を正確に判定できる。
以上説明した本実施形態によれば、第2電圧制限部21によって、各電源ラインLv1、Lv2に接続された電圧検出回路232を保護可能となるので、高耐圧回路である電圧検出回路232を保護するために第1電圧制限部20の第1保護電圧を低い値にする必要がない。
このため、断線判定時の電圧検出回路232の検出値が正常時に電池セル10が取り得る電圧範囲を下回るように、第1電圧制限部20の第1保護電圧を高い値にしたとしても、高耐電圧回路である電圧検出回路232自体の耐電圧を不必要に高めることなく、電圧検出回路232の保護を図ることができる。
従って、本発明の電池監視装置によれば、簡素な構成で構成要素となる回路を保護しつつ、各電池セルに接続された検出ラインの断線を正確に判定できる。
なお、本実施形態では、第2電圧制限部21を、各電源ラインLv1、Lv2に接続された検出ラインL(高電位検出ライン、低電位検出ライン)に接続したツェナダイオードで構成する例を説明したが、これに限定されない。
例えば、図7に示すように、第2電圧制限部21を、電池ブロックBi、Bi+1を2つ以上の電池セル10毎に分割したセル群に対して並列に接続したツェナダイオードで構成するようにしてもよい。
この場合、過電圧から電圧検出回路232等の高耐圧回路の保護を図る観点から、各ツェナダイオードの降伏電圧の合計が、電圧検出回路232の耐電圧よりも低い値となるようにすればよい。
また、第2電圧制限部21を構成するツェナダイオードのうち、隣接するツェナダイオード間に接続された検出ラインLに断線が生じた際に、短絡スイッチ231をオンした際の電圧検出回路232の検出値が、正常時における電池セル10の取り得る電圧範囲を下回るように、第2制御電圧を、以下の数式F7に示す関係が成立する範囲に設定すればよい。
Vcmax×n−Vz2+Vcmax<Vcmin…(F7)
但し、「n」は、電池ブロックBi、Bi+1内において、第2電圧制限部21を構成するツェナダイオードのうち、隣接するツェナダイオード間に接続される検出ラインLよりも高電圧側の検出ラインLに接続された電池セル10の個数を示している。
これによれば、第2電圧制限部21を構成するツェナダイオードのうち、隣接するツェナダイオード間に接続された検出ラインLに断線が生じた際に、短絡スイッチ231をオンした際の電圧検出回路232の検出値が、正常時における電池セル10の取り得る電圧の最小値以下となるので、断線判定処理にて検出ラインLの断線を正確に判定できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
本実施形態では、図8に示すように、隣接する電池ブロックBi、Bi+1間の検出ラインが、隣接する電池ブロックB1〜Bn毎に独立して設けられている。
具体的には、隣接する電池ブロックBi、Bi+1のうち、高電圧側の電池ブロックBiにおける最も低電圧となる電池セル10の負極端子に接続された検出ラインを低電位検出ラインとし、低電圧側の電池ブロックBi+1における最も高電圧となる電池セル10の正極端子に接続された検出ラインを高電位検出ラインとしたとき、低電位検出ラインおよび高電位検出ラインは、それぞれ独立して隣接する電池ブロックの間に接続されている。
その他の構成および作動については、第1実施形態と同様である。従って、第1実施形態と同様に、簡素な構成で構成要素となる回路を保護しつつ、各電池セルに接続された検出ラインの断線を正確に判定できる。
さらに、本実施形態では、隣接する電池ブロックBi、Bi+1のうち、高電圧側の電池ブロックBiの低電位検出ラインと、低電圧側の電池ブロックBi+1の高電位検出ラインを、それぞれ独立した検出ラインで構成している。つまり、隣接する電池ブロックBi、Bi+1間の検出ラインが二重化されていることとなり、低電位検出ラインおよび高電位検出ラインのうち、いずれか一方が断線したとしても、他方を介して電圧検出や給電を継続することが可能となる。
また、本実施形態では、共用ラインLcの断線を考慮して第2電圧制限部21の第2制限電圧を設定する必要がないことから、過電圧から電圧検出回路232等の高耐圧回路の保護を図ること可能な範囲で第2電圧制限部21の第2制御電圧をすればよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
本実施形態では、図9に示すように、フィルタ回路22のコンデンサが電池セル10と並列接続されるように、電池セル10の両端子に接続された一対の検出ラインに接続されている。
フィルタ回路22のコンデンサを電池セル10と並列接続する構成では、検出ラインLに断線が生じていない場合に断線判定処理を実行すると、図10に示すように、短絡スイッチ231をオフからオンに制御した際に、コンデンサに蓄えられた電荷が放電される。これにより、電圧検出回路232の検出値が低下する。その後、短絡スイッチ231をオンからオフに制御すると、コンデンサが充電されて、電圧検出回路232の検出値がセル電圧まで復帰する。
一方、検出ラインLに断線が生じている場合に断線判定処理を実行すると、図11に示すように、短絡スイッチ231をオフからオンに制御した際に、電圧検出回路232の検出値が殆どゼロに近い値にまで低下する。その後、短絡スイッチ231をオンからオフに制御すると、コンデンサが充電されずに、電圧検出回路232の検出値が殆どゼロに近い値に維持される。
そこで、本実施形態の断線判定処理では、短絡スイッチ231をオンからオフにした際に、電圧検出回路232の検出値が、セル電圧まで復帰せず断線判定閾値より低い値に維持される場合に、隣接する電池セル10間の検出ラインLに断線が生じていると判定する。
具体的には、短絡スイッチ231をオンした際の電圧検出回路232の検出値と、短絡スイッチ231をオフした際の電圧検出回路232の検出値との差が予め定めた基準値以下となる際に、検出ラインLに断線が生じていると判定すればよい。
その他の構成および作動については、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の如く、フィルタ回路22の回路構成を変更したとしても、第1実施形態と同様に、簡素な構成で構成要素となる回路を保護しつつ、各電池セル10に接続された検出ラインの断線を正確に判定できる。
(第4実施形態)
第1〜第3実施形態では、電池セル10にて生じた過電圧から監視回路23の回路を保護するために、第1、第2電圧制限部20、21を設ける例を説明した。しかしながら、実際に電池セル10にて過電圧が生じると、図12に示すように、過電圧が生じてから第1、第2電圧制限部20、21が機能するまでの遅れ時間ΔTに、過電圧による過電流が、検出ラインLを介して監視回路23に流れてしまうことが懸念される。なお、監視回路23に流れる過電流が、監視回路23の定格電流を越えると、監視回路23を構成する回路が破壊されてしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、過電圧による過電流が監視回路23へ流れることを抑制するために、図13に示すように、各検出ラインLに電流遮断手段としてヒューズ26を設ける構成としている。
これによれば、電池セル10に生じた過電圧による過電流が流れた場合、電池セル10と監視回路23との間の検出ラインLに設けたヒューズ26が溶断して、監視回路23への過電流が遮断される。従って、監視回路23を構成する回路を適切に保護できる。
また、電流遮断手段としてヒューズ26を用いているので、電流遮断手段の追加に伴ってフィルタ回路22のフィルタ特性が変化してしまうことを抑制できる。
なお、本実施形態では、各検出ラインLに電流遮断手段としてヒューズ26を設ける例について説明したが、これに限定されない。
例えば、図14に示すように、正極側電源ラインLv1および負極側電源ラインLv2に接続された検出ラインLに電流遮断手段としてヒューズ26を設け、各電源ラインLv1、Lv2に接続されていない検出ラインLに電流遮断手段として、所定の基準電流値以上の電流が流れた際に破断する抵抗27を設ける構成としてもよい。
これによれば、監視回路23を構成する回路を適切に保護できる。また、ヒューズ26よりもコストの低い抵抗27を用いているので、電流遮断手段の追加に伴うコスト増大を抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、当業者が通常有する知識に基づいて適宜変更できる。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、第1、第2電圧制限部20、21それぞれをツェナダイオードで構成する例を説明したが、これに限らず、監視回路23側への電圧を制限可能なものであれば適宜採用することができる。
(2)上述の各実施形態では、組電池1を複数の電池ブロックB1〜Bnの直列接続体として構成し、各電池ブロックB1〜Bnを複数の監視回路23で監視する例について説明したが、これに限らず、組電池1の各電池セル10を単一の監視回路23で監視するようにしてもよい。
(3)上述の各実施形態では、車両に搭載された組電池1に、本発明の電池監視装置2を適用する例を説明したが、車両以外に用いられる組電池1に適用してもよい。
1 組電池
10 電池セル
20 第1電圧制限部(第1電圧制限手段)
21 第2電圧制限部(第2電圧制限手段)
231 短絡スイッチ
232 電圧検出回路
24a スイッチ制御手段
24b 断線判定手段
L 検出ライン
Lv1 正極側電源ライン
Lv2 負極側電源ライン

Claims (9)

  1. 複数の電池セル(10)を直列接続して構成される電池ブロック(B1〜Bn)を有する組電池(1)を監視する電池監視装置であって、
    前記複数の電池セルの両端子に接続された複数の検出ライン(L)と、
    前記複数の検出ラインのうち、前記電池ブロックにおける最も高電圧側の前記電池セルの正極端子に接続された検出ラインに分岐接続された正極側電源ライン(Lv1)と、
    前記複数の検出ラインのうち、前記電池ブロックにおける最も低電圧側の前記電池セルの負極端子に接続された検出ラインに分岐接続された負極側電源ライン(Lv2)と、
    前記正極側電源ラインおよび前記負極側電源ラインを介して前記電池ブロックから給電されることで駆動し、前記複数の検出ラインを介して前記電池セルのセル電圧を検出する電圧検出回路(232)と、
    前記電池セルの両端子に接続された一対の検出ライン同士を短絡させる短絡スイッチ(231)と、
    前記短絡スイッチのオンオフを制御するスイッチ制御手段(24a)と、
    前記スイッチ制御手段にて、少なくとも前記短絡スイッチのオンした際の前記電圧検出回路の検出値に基づいて、前記検出ラインに断線が生じているか否かを判定する断線判定手段(24b)と、
    前記複数の検出ラインを介して前記複数の電池セルの両端子に並列に接続されて、前記電池セルの両端子に接続された検出ラインにおける電圧を予め定めた第1制限電圧以下に保持する複数の第1電圧制限手段(20)と、
    前記複数の検出ラインのうち、少なくとも前記正極側電源ラインに接続された検出ライン、および前記負極側電源ラインに接続された検出ラインを介して前記電池ブロックの両端子に並列に接続されて、前記電池ブロックの両端子に接続された検出ラインにおける電圧を予め定めた第2制限電圧以下に保持する第2電圧制限手段(21)と、を備え、
    前記第2制限電圧は、前記電池ブロックを構成する前記電池セルの個数に前記第1制限電圧を乗じた電圧値よりも低い値となっていることを特徴とする電池監視装置。
  2. 前記電池セルの正常時に取り得る電圧の最大値を「Vcmax」、前記電池セルの正常時に取り得る電圧の最小値を「Vcmin」、前記電池ブロックを構成する前記電池セルの個数を「N」としたとき、
    前記第1制限電圧は、「2×Vcmax−Vcmin」より高く、且つ、少なくとも前記短絡スイッチの耐電圧よりも低い値になっていることを特徴とする請求項1に記載の電池監視装置。
  3. 前記組電池は、前記電池ブロックが複数直列に接続された直列接続体として構成されており、
    前記電圧検出回路は、前記複数の電池ブロックそれぞれに対応して複数設けられており、
    隣接する前記電池ブロックのうち、高電圧側の電池ブロックにおける前記負極側電源ラインに接続された検出ラインを低電位検出ラインとし、低電圧側の電池ブロックにおける前記正極側電源ラインに接続された検出ラインを高電位検出ラインとしたとき、
    前記低電位検出ラインおよび前記高電位検出ラインは、一本の共用ラインを介して隣接する前記電池ブロックの間に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電池監視装置。
  4. 前記第2制限電圧は、「(N+1)×Vcmax−Vcmin」より高く、且つ、予め定められた前記電圧検出回路の耐電圧よりも低い値になっていることを特徴とする請求項3に記載の電池監視装置。
  5. 前記組電池は、前記電池ブロックが複数直列に接続された直列接続体として構成されており、
    前記電圧検出回路は、前記複数の電池ブロックそれぞれに対応して複数設けられており、
    隣接する前記電池ブロックのうち、高電圧側の電池ブロックにおける前記負極側電源ラインに接続された検出ラインを低電位検出ラインとし、低電圧側の電池ブロックにおける前記正極側電源ラインに接続された検出ラインを高電位検出ラインとしたとき、
    前記低電位検出ラインおよび前記高電位検出ラインは、それぞれ独立して隣接する前記電池ブロックの間に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電池監視装置。
  6. 前記複数の検出ラインそれぞれには、所定の基準電流値以上の電流が流れた際に電流の流れを遮断する電流遮断手段(26、27)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電池監視装置。
  7. 前記電流遮断手段は、ヒューズ(26)で構成されていることを特徴とする請求項6に記載の電池監視装置。
  8. 前記正極側電源ラインおよび前記負極側電源ラインに接続された検出ラインに設けられた前記電流遮断手段は、ヒューズ(26)で構成され、
    前記複数の検出ラインのうち、前記正極側電源ラインおよび前記負極側電源ラインに接続されていない検出ラインに設けられた前記電流遮断手段は、所定の基準電流値以上の電流が流れた際に破断する抵抗(27)で構成されていることを特徴とする請求項6に記載の電池監視装置。
  9. 前記第1電圧制限手段および前記第2電圧制限手段は、ツェナダイオード(20、21)で構成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の電池監視装置。
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