JP5883416B2 - 天端ポインター取付け金具 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋コンクリートで床版(スラブ)を築造する際に、打設するコンクリート層の表面、即ち、天端の仕上げレベルを表示するために使用される天端ポインターの取付け金具に関するものである。
天端レベルを表示する棒状の天端ポインターの取付け金具は、特許文献1に記載されるように、水平縦向きの鉄筋と水平横向きの鉄筋とから成る鉄筋組立体の適当箇所に取り付けられるもので、天端ポインターを鉛直向きに取り付けるための天端ポインター取付け部を備えている。而して、特許文献1に記載されるように従来周知の天端ポインター取付け金具は、前記鉄筋組立体の上側の鉄筋より上方に突出しないように、当該鉄筋組立体の下側の鉄筋の適当箇所に嵌合させて締結用ボルトにより当該下側の鉄筋に固定するものであった。
特開2009−108472号公報
上記のような従来の天端ポインター取付け金具では、鉄筋組立体の下側の鉄筋に嵌合させた取付け金具が当該鉄筋の周りに回転出来る状態であるから、取り付けた天端ポインターが鉛直向きとなるように取付け金具の向きを指先で固定した状態で、締結用ボルトを回転操作しなければならず、取付け作業に手間取る問題点があった。又、別部品である締結用ボルトが必要であるところから、コスト高になっていた。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる天端ポインター取付け金具を提案するものであって、本発明に係る天端ポインター取付け金具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、水平の上側鉄筋(2)と水平の下側鉄筋(3)とから成る鉄筋組立体(4)に棒状の天端ポインター(5)を鉛直向きに取り付けるための取付け金具(1)であって、天端ポインター取付け部(6)が設けられた取付け板(7)と位置決め用弾性把持具(8)とから成り、前記取付け板(7)には、前記下側鉄筋(3)の上に載置される中央部の左右両側から前記上側鉄筋(2)の下側に入り込む左右一対の延出板部(9a,9b)が連設され、前記位置決め用弾性把持具(8)は、取付け板(7)の前記中央部の下側に取り付けられたもので、前記下側鉄筋(3)に上から弾性に抗して外嵌させて当該下側鉄筋(3)を弾性的に把持出来るものであり、この位置決め用弾性把持具(8)が前記下側鉄筋(3)を把持した状態で前記左右一対の延出板部(9a,9b)が前記上側鉄筋(2)の下側に当接するように構成された天端ポインター取付け金具において、
前記天端ポインター取付け部(6)は、天端ポインター(5)の下端の弾性筒状体(14)を上から差し込み可能に前記取付け板(7)に設けられた貫通孔(15)と、当該取付け板(7)の側辺から前記貫通孔(15)の真下位置まで折曲連設された折曲連設板部(16)と、この折曲連設板部(16)から前記貫通孔(15)に向かって上向きに折曲連設されて、前記天端ポインター(5)の下端の弾性筒状体(14)を弾性に抗して外嵌係止可能な係止板部(17)から構成されたものである。
上記本発明の天端ポインター取付け金具によれば、鉄筋組立体の天端ポインター取付け箇所として、上側鉄筋と下側鉄筋との交差部を選択し、この鉄筋交差部における下側鉄筋の左右両側で左右一対の延出板部を上側鉄筋の下側に差し込むと共に、取付け板の中央部を押し下げて、位置決め用弾性把持具を下側鉄筋に対し上から弾性に抗して外嵌させる。この操作の結果、取付け板が下側鉄筋上に載置された状態で前記位置決め用弾性把持具により当該下側鉄筋に取り付けられるが、当該取付け板が前記下側鉄筋の周りで上下に回転することは、当該取付け板の左右一対の延出板部が、前記下側鉄筋の左右両側で上側鉄筋の下側に当接していることにより確実に阻止される。
即ち、本発明の天端ポインター取付け金具は、左右一対の延出板部を上側鉄筋の下側に差し込んだ状態で取付け板の中央部を押し下げるだけの極めて簡単で迅速に行える操作により、鉄筋組立体における鉄筋交差部に隣接して確実且つ安定良く取り付けることが出来、しかも締結ボルトのような別部品を一切併用する必要がないので、非常に安価に実施することが出来る。更に、本発明の構成によれば、天端ポインターの下端部に必要な弾性屈曲自在部を構成するために使用された弾性筒状体を利用して、簡単に天端ポインターを取り付けることが出来、しかも天端ポインターの取付け状態では、取付け板に設けられた貫通孔と、これより下方の係止板部との上下二箇所で天端ポインターを確実且つ安定的に鉛直姿勢に支持することが出来る。又、取付け板以外の別部品を一切使用しないで、天端ポインター取付け部を安価に構成することが出来る。
尚、前記位置決め用弾性把持具は、下側鉄筋を挟むように取付け板の下側に取り付けられた左右一対の帯状弾性板から構成することも可能であるが、1枚の帯状弾性板をΩ形に曲げ加工して前記位置決め用弾性把持具(8)を構成し、この位置決め用弾性把持具(8)の天頂部を前記取付け板(7)の中央部下側に止着することによって、より構造をシンプルにして、一層安価に実施することが出来る。この場合、前記取付け板(7)の中央部には、前記下側鉄筋(3)の長さ方向と平行な突曲部(7a)を形成し、この突曲部(7a)の下側に嵌合する状態で前記位置決め用弾性把持具(8)の天頂部を前記取付け板(7)の中央部に止着することが出来る。この構成によれば、前記位置決め用弾性把持具の天頂部が前記取付け板の突曲部内に嵌合していることによって前記位置決め用弾性把持具の向きを規制出来るので、例えば前記位置決め用弾性把持具の天頂部を一箇所のカシメで取付け板に取り付けても、当該カシメを中心に位置決め用弾性把持具が回転することがないので、位置決め用弾性把持具の取付けコストを下げることが出来る。勿論、前記突曲部によって、取付け板そのものを補強する効果も同時に得られる。
又、前記取付け板(7)の中央部には、前記位置決め用弾性把持具(8)よりも上側鉄筋(2)のある側に離れた位置に、例えば当該取付け板(7)の中央部の側辺を下向きに折曲させるなどの方法により、下側鉄筋(3)の上に当接する当接部(11)を設けることが出来る。この構成によれば、前記位置決め用弾性把持具の取付けにより、取付け板が下側鉄筋から浮き上がった状態になって、前記位置決め用弾性把持具の位置を支点にして左右一対の延出板部が上側鉄筋から下方に離れるように取付け板が傾動するのを、下側鉄筋と前記当接部との当接により防止することが出来、取付け板の姿勢を安定させることが出来る。
又、前記取付け板(7)から連設された左右一対の延出板部(9a,9b)の先端に、上方への立上り板部(13)を形成し、取付け板の中央部を押し下げる操作の際に、左右一対の延出板部が上側鉄筋の下側から抜けるように取付け板が下側鉄筋の上でスライドするのを前記立上り板部と上側鉄筋との当接により防止出来るように構成することが出来る。
図1Aは、天端ポインター取付け金具の取付け操作の第一段階を示す側面図、図1Bは、天端ポインター取付け金具の取付け完了状態を示す側面図、図1Cは、天端ポインター取付け金具の取付け完了状態を示す平面図である。 図2は、同上天端ポインターを使用して天端ポインターを鉄筋組立体の所定箇所に取り付けた状態を示す正面図である。 図3は、天端ポインター取付け金具の平面図である。 図4は、天端ポインター取付け金具の分解、一部切欠き斜視図である。 図5Aは、使用前の天端ポインターを示す正面図、図5Bは同天端ポインターの側面図である。 図6Aは、図5BのX−X線拡大断面図、図6Bは、図5BのY−Y線拡大断面図である。 図7Aは、天端ポインター本体から切り離した天端マーカーの平面図、図7Bは、同天端マーカーの中央横断正面図である。 図8Aは、天端ポインター本体に天端マーカーを上下移動自在に嵌合させた状態を示す横断平面図、図8Bは、その両者の嵌合部分の縦断側面図である。 図9Aは、天端ポインター本体に天端マーカーを所定位置で係止させた状態を示す横断平面図、図9Bは、その両者の嵌合部分の縦断側面図である。 図10Aは、天端ポインター取付け金具に天端ポインターを取り付けた状態を示す使用前の正面図、図10Bは、その側面図である。
図1に示すように、本発明の天端ポインター取付け金具1は、水平の上側鉄筋2と水平の下側鉄筋3とから成る鉄筋組立体4に棒状の天端ポインター5を鉛直向きに取り付けるための取付け金具であって、天端ポインター取付け部6が設けられた取付け板7と位置決め用弾性把持具8とから成り、前記取付け板7には、前記下側鉄筋3の上に載置される中央部の左右両側から前記上側鉄筋2の下側に入り込む左右一対の延出板部9a,9bが連設され、前記位置決め用弾性把持具8は、取付け板7の前記中央部の下側に取り付けられたもので、前記下側鉄筋3に上から弾性に抗して外嵌させて当該下側鉄筋3を弾性的に把持出来るものであり、この位置決め用弾性把持具8が前記下側鉄筋3を把持した状態で前記左右一対の延出板部9a,9bが前記上側鉄筋2の下側に当接するように構成されている。
以下、詳細に説明すると、図3及び図4に示すように、位置決め用弾性把持具8が下側に取り付けられる取付け板7の中央部には、下側鉄筋3の長さ方向と平行に突曲部7aが形成され、1枚の帯状弾性板をΩ形に曲げ加工して成る位置決め用弾性把持具8の天頂部を前記突曲部7aの下側の凹溝部内に嵌合させた状態で、取付け板7と位置決め用弾性把持具8の天頂部とを一箇所のカシメ10により結合している。このカシメ10は、図4に示すように、位置決め用弾性把持具8の天頂部の設けられた1つの取付け孔8aに、取付け板7(突曲部7a)に下向きに形成したバーリング孔の筒状壁部10aを下向きに貫通させ、位置決め用弾性把持具8の天頂部の下側で前記筒状壁部10aをカシメて形成している。位置決め用弾性把持具8の巾(構成する帯状弾性板の巾)は、前記取付け板7の中央部(突曲部7a)の全長の半分以下と小さいので、当該位置決め用弾性把持具8は、延出板部9a,9bが連設される側とは反対側の取付け板7の中央部側辺と面一に位置合わせした状態で取り付けられ、この延出板部9a,9bが連設される側の取付け板7の中央部側辺には、当該中央部側辺を下向きに折曲連設して、下側鉄筋3の上に当接する当接部11が設けられている。
左右一対の延出板部9a,9bには、取付け板7内の領域から延出板部9a,9bの先端近傍位置に達する長さで且つ下側に突曲する補強用リブ12が形成され、更に両延出板部9a,9bの先端には、上向きに折曲連設された立上り板部13が設けられている。
天端ポインター取付け部6は、天端ポインター5の下端の弾性筒状体14を上から差し込み可能に前記取付け板7に設けられた貫通孔15と、当該取付け板7の側辺から前記貫通孔15の真下位置までL形に折曲連設された折曲連設板部16と、この折曲連設板部16から前記貫通孔15に向かって上向きに折曲連設された係止板部17によって構成されている。更に詳述すると、前記貫通孔15は、バーリング加工で形成されたものであって、取付け板7から下側に突出する筒状板部15aを備えている。係止板部17は、天端ポインター5の下端の弾性筒状体14を弾性に抗して外嵌係止可能な逆止用爪部17aを上端部両側に備えた形状のものである。
天端ポインター5は、図5及び図6に示すように、棒状の天端ポインター本体20と、この天端ポインター本体20の上端に捩じ切り用小径軸部20aを介して一体成形により連設した天端マーカー21、及び天端ポインター本体20の下端円柱状軸部20bに上端部を外嵌固定した弾性筒状体14から構成されている。天端ポインター本体20は、天端マーカー21を固定する下半領域に形成した天端マーカー位置決め部22と、上端に連設した膨出頭部23を備えている。天端マーカー位置決め部22と膨出頭部23との間の天端ポインター本体20の上半柱状部20cは、横断面が十字形の柱状に形成されている。
天端マーカー位置決め部22は、横断面において中央に位置する直径方向の帯状主隔壁部24と、この帯状主隔壁部24の両側で中心に対する点対称位置から直角外向きに連設された帯状副隔壁部25a,25bと、これら帯状主隔壁部24と両帯状副隔壁部25a,25bとの間の入隅部において天端ポインター本体20の長さ方向等間隔おきに一体成形された被係止用凸部26a,26bによって構成されている。この帯状主隔壁部24の両側の被係止用凸部26a,26bを結ぶ直径方向の長さは、この天端マーカー位置決め部22の全体の最大直径とほぼ同一であり、中央に位置する帯状主隔壁部24の直径方向の巾は、この天端マーカー位置決め部22の全体の最大直径より十分に小さい。従って、この天端マーカー位置決め部22の平面形状は、帯状主隔壁部24の両側の被係止用凸部26a,26bを結ぶ直径方向の長さを長辺とする略長方形になっている。又、被係止用凸部26a,26bは、互に逆向きの先端近くの上下両面に括れ部を備えた矢形形状のものである。
天端マーカー21は、捩じ切り用小径軸部20aで捩じ切ることにより天端ポインター本体20から切り離すことが出来るものであって、図7に示すように、その中央の円筒部27と、当該円筒部27から左右両側に一体に連設した左右一対の翼板部28から構成されている。前記円筒部27は、天端マーカー位置決め部22の最大直径より内径が少し大きなものであり、その内周面には、直径方向の両側に一対の係止用突起29a,29bが突設されている。又、翼板部28a,28bの円筒部27につながる付け根には、図7Bに示すように、翼板部28a,28bの上下方向の屈曲を可能にする薄肉状ヒンジ部28a,28bが形成されている。
これら一対の係止用突起29a,29bは、図8に示すように、平面形状が長方形の当該天端マーカー位置決め部22の短辺方向の両側に係止用突起29a,29bを位置させた状態では、この円筒部27を天端ポインター本体20の天端マーカー位置決め部22に外嵌させて、天端ポインター本体20の軸方向に天端マーカー21を移動させることが出来るものであって、この円筒部27を天端ポインター本体20の天端マーカー位置決め部22に外嵌させた状態で当該円筒部27を、天端ポインター本体20を中心に所定方向、即ち、係止用突起29a,29bの先端が向かう方向に回転させることにより、両側の係止用突起29a,29bを天端ポインター本体20の天端マーカー位置決め部22の上下に隣接するそれぞれ2つの被係止用凸部26a,26b間に周方向に嵌合させることが出来る。そして係止用突起29a,29bを被係止用凸部26a,26b間に周方向に嵌合させたとき、図9に示すように、当該被係止用凸部26a,26bの先端近くの括れ部に、係止用突起29a,29bの先端近くの上下両側に突設されている逆止用凸部が自動係合して抜け止めとなるように構成されている。更に、係止用突起29a,29bの後端には立上り壁部30a,30bが一体に連設され、この係止用突起29a,29bが上下2つの被係止用凸部26a,26b間に嵌合したとき、上側の被係止用凸部26a,26bの先端に立上り壁部30a,30bが当接して、円筒部27の回転角を制限するように成っている。
尚、天端ポインター本体20の上端の膨出頭部23は、図5に示すように、天端マーカー21における円筒部27内の一対の係止用突起29a,29b間で当該円筒部27内を軸方向に貫通移動させることが出来るように、平面形状が長円形に構成されている。又、図5に示すように、当該膨出頭部23には、材料削減と軽量化のための多数の凹部が形成されている。この膨出頭部23、天端マーカー位置決め部22、及び横断面十字形の上半柱状部20cを含む天端ポインター本体20と天端マーカー21とを、図5に示す向きで、捩じ切り用小径軸部20aを介して一体に連設することにより、図5Aの中心線で左右に分割される割り型を利用して、一体に合成樹脂成形出来る。
使用に際しては、捩じ切り用小径軸部20aを捩じ切ることにより天端マーカー21を天端ポインター本体20から切り離し、この天端マーカー21を天端ポインター本体20の膨出頭部23を経由させて天端マーカー位置決め部22に外嵌させる。そして天端ポインター本体20の下端に接続されている弾性筒状体14を、図10に示すように、取付け金具1の天端ポインター取付け部6に取り付ける。即ち、取付け板7の貫通孔15に弾性筒状体14を上から下向きに挿通させて、当該弾性筒状体14の下端部を係止板部17に弾性に抗して外嵌させ、係止板部17の逆止用爪部17aを弾性筒状体14の内周面に食い込ませて、天端ポインター本体20を取付け板7に対し垂直に起立する状態に取り付ける。このようにして天端ポインター5を天端ポインター取付け金具1に取り付けたならば、図1に示すように、鉄筋組立体4の天端ポインター取付け位置に天端ポインター取付け金具1を取り付ける。
即ち、鉄筋組立体4の上下両鉄筋2,3の交差部から天端ポインター取付け位置を選択し、その上下両鉄筋2,3の交差部における下側鉄筋3を左右一対の延出板部9a,9bが挟む状態で当該左右一対の延出板部9a,9bを上側鉄筋2の下側に入り込ませながら、位置決め用弾性把持具8を下側鉄筋3に外嵌させるように、取付け板7の中央部(突曲部7a)を下側鉄筋3の側へ押し下げ、位置決め用弾性把持具8を下側鉄筋3に弾性に抗して外嵌係止させる。この結果、左右一対の延出板部9a,9b間に位置する取付け板7の中央部(突曲部7a)の当接部11が下側鉄筋3の上に当接し、左右一対の延出板部9a,9bの先端の立上り板部13と取付け板7の中央部(突曲部7a)との間に位置する上側鉄筋2の下側に左右一対の延出板部9a,9bが当接して、取付け板7が水平姿勢で支持されることになる。
このとき、取付け板7が下側鉄筋3の周りで上下にシーソー運動することは、左右一対の延出板部9a,9bが下側鉄筋3の左右両側で上側鉄筋2の下側に当接していることにより阻止され、取付け板7が下側鉄筋3上に当接する当接部11を支点に左右一対の延出板部9a,9bが上下に揺動することは、当該左右一対の延出板部9a,9bが上側鉄筋2の下側に当接していることと、位置決め用弾性把持具8が下側鉄筋3に上から嵌合していることにより阻止されている。又、取付け板7が下側鉄筋3上で当該下側鉄筋3の長さ方向にスライドすることは、左右一対の延出板部9a,9bの先端の立上り板部13と上側鉄筋2との当接又は取付け板7の中央部(突曲部7a)と上側鉄筋2との当接によって阻止されるが、実際には、位置決め用弾性把持具8と下側鉄筋3との嵌合状態における両者間の摩擦抵抗と、左右一対の延出板部9a,9bと上側鉄筋2との間の摩擦抵抗により、当該取付け板7のスライドが防止されるように構成しておくのが望ましい。
上記のように鉄筋組立体4の上下両鉄筋2,3の交差部に隣接するように天端ポインター取付け金具1が取り付けられることにより、取付け板7が鉄筋組立体4の下側鉄筋3の上に水平に固定された状態となり、この取付け板7の天端ポインター取付け部6に上記のように垂直に取り付けられている天端ポインター5は、図2に示すようにほぼ鉛直に起立することになる。この状態で、天端ポインター5の天端ポインター本体20における天端マーカー位置決め部22に外嵌されている天端マーカー21を所定の天端レベルに調整する。即ち、天端マーカー位置決め部22に対して天端マーカー21を位置決め解除方向に逆回転させて、図8に示すように、天端マーカー位置決め部22の短辺方向の両側に天端マーカー21側の係止用突起29a,29bが位置する昇降自在な状態にし、天端マーカー位置決め部22に対して天端マーカー21を所定の天端レベルまで昇降移動させる。
天端マーカー21を所定の天端レベルに位置調整したならば、天端マーカー21を天端マーカー位置決め部22に対して位置決め作用方向に正回転させ、図9に示すように、天端マーカー21側の係止用突起29a,29bを天端マーカー位置決め部22の上下に隣接するそれぞれ2つの被係止用凸部26a,26b間に周方向に弾性に抗して圧入させ、当該それぞれ2つの被係止用凸部26a,26bの内の上側の各被係止用凸部26a,26bの先端に、天端マーカー21側の係止用突起29a,29bに連設されている立上り壁部30a,30bを当接させる。以上の操作により、天端マーカー21が所定の天端レベルで天端ポインター本体20における天端マーカー位置決め部22に固定される。この天端ポインター5の取付け状態において、天端ポインター取付け金具1は下側鉄筋3の上に被さった状態であって、上側鉄筋2より上方に突出する部分が生じる可能性は皆無であるから、上側鉄筋2に対するコンクリートの被り厚さを薄くする恐れは全く無い。
打設コンクリートの天端の仕上げ作業は、天端マーカー21の左右一対の翼板部28を打設コンクリートの天端の仕上げレベルとして従来周知のように行われるが、この作業中に天端ポインター5を横側方に倒すような外力が作用した時は、図2に仮想線で示すように、取付け板7の貫通孔15から上方に突出する弾性筒状体14の弾性撓みを利用して天端ポインター5が傾倒し、その外力を吸収出来る。そしてその外力から解放されたとき、弾性筒状体14の弾性復元力により天端ポインター5が元の鉛直姿勢に自動的に復帰する。又、天端マーカー21の左右一対の翼板部28に対して上下方向の外力が作用した時は、その付け根の薄肉状ヒンジ部28a,28bの存在により、当該翼板部28が容易に上下方向に撓んでその外力を吸収出来る。そして打設コンクリートの天端の仕上げ作業が済んだ箇所から、打設コンクリートの天端から突出している天端ポインター5を強く引き上げて、その下端の弾性筒状体14を天端ポインター取付け金具1側の係止板部17から上方に離脱させて抜き取ることが出来る。
尚、天端ポインター5が取り付けられていない状態の天端ポインター取付け金具1を鉄筋組立体4の所定箇所に取り付けた後に、当該天端ポインター取付け金具1に対して天端ポインター5を取り付けても良い。
本発明の天端ポインター取付け金具は、鉄筋コンクリートのスラブ築造現場において、敷設された鉄筋組立体に棒状の天端ポインターを簡単且つ確実に取り付けることの出来る取付け金具として活用することが出来る。
1 天端ポインター取付け金具
2 上側鉄筋
3 下側鉄筋
4 鉄筋組立体
5 天端ポインター
6 天端ポインター取付け部
7 取付け板
8 位置決め用弾性把持具
9a,9b 左右一対の延出板部
10 カシメ
11 当接部
13 立上り板部
14 弾性筒状体
15 貫通孔
16 折曲連設板部
17 係止板部
20 天端ポインター本体
20a 捩じ切り用小径軸部
20b 下端円柱状軸部
20c 上半柱状部
21 天端マーカー
22 天端マーカー位置決め部
23 膨出頭部
24 帯状主隔壁部
25a,25b 帯状副隔壁部
26a,26b 被係止用凸部
27 円筒部
28 左右一対の翼板部
29a,29b 係止用突起
30a,30b 立上り壁部

Claims (5)

  1. 水平の上側鉄筋と水平の下側鉄筋とから成る鉄筋組立体に棒状の天端ポインターを鉛直向きに取り付けるための取付け金具であって、天端ポインター取付け部が設けられた取付け板と位置決め用弾性把持具とから成り、前記取付け板には、前記下側鉄筋の上に載置される中央部の左右両側から前記上側鉄筋の下側に入り込む左右一対の延出板部が連設され、前記位置決め用弾性把持具は、取付け板の前記中央部の下側に取り付けられたもので、前記下側鉄筋に上から弾性に抗して外嵌させて当該下側鉄筋を弾性的に把持出来るものであり、この位置決め用弾性把持具が前記下側鉄筋を把持した状態で前記左右一対の延出板部が前記上側鉄筋の下側に当接するように構成された天端ポインター取付け金具において、
    前記天端ポインター取付け部は、天端ポインターの下端の弾性筒状体を上から差し込み可能に前記取付け板に設けられた貫通孔と、当該取付け板の側辺から前記貫通孔の真下位置まで折曲連設された折曲連設板部と、この折曲連設板部から前記貫通孔に向かって上向きに折曲連設されて、前記天端ポインターの下端の弾性筒状体を弾性に抗して外嵌係止可能な係止板部から構成されている、天端ポインター取付け金具。
  2. 前記位置決め用弾性把持具は、1枚の帯状弾性板をΩ形に曲げ加工したものであって、その天頂部が前記取付け板の中央部下側に止着されている、請求項1に記載の天端ポインター取付け金具。
  3. 前記取付け板の中央部には、前記下側鉄筋の長さ方向と平行な突曲部が形成され、この突曲部の下側に嵌合する状態で前記位置決め用弾性把持具の天頂部が前記取付け板の中央部に止着されている、請求項2に記載の天端ポインター取付け金具。
  4. 前記取付け板の中央部には、前記位置決め用弾性把持具よりも上側鉄筋のある側に離れた位置で、下側鉄筋の上に当接する当接部が設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の天端ポインター取付け金具。
  5. 前記取付け板から連設された左右一対の延出板部の先端には、上方への立上り板部が形成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の天端ポインター取付け金具。
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