JP5882442B1 - モーターホルダー - Google Patents
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Abstract
Description
この構造によって、円柱部材(レンズ枠)を精度良くホルダーで保持できることは記載されている。しかしながら、円筒の内側のリブによって円柱部材を安定して保持することは記載されておらず、前記問題の解決には至っていない。
この構造によって、円柱部材(容器)をホルダー中央に保持できることは記載されている。しかしながら、振動する部材を安定して保持する構造については記載されておらず、前記問題の解決には至っていない。
なお、本実施例で示されるモーターホルダーの全体形状及び各部の形状は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
なお、本発明の説明において、フランジ側を正面側、対向する側を背面側という。
(実施例1)
これらの不便を解消するために、モーターを容易に精度良く保持でき、経年変化や、モーターの振動、負荷変動の影響の少ないホルダーが求められていた。また、電気的ショートの危険の少ないホルダーが求められていた。
図2(h)、図2(i)はモーター保持具1の他の1つの形状の上面図、背面図である。図3は本発明に係るモーターホルダーへモーターを圧入する工程を示す断面図と圧入後のモーター保持具1とモーター5の関係を示す図である。図3(a)、図3(b)はモーター保持具1にモーター5を圧入する工程を示す断面図である。図3(c)、図3(d)は圧入後のモーター保持具1とモーター5の関係を示す図である。図4は本発明に係るモーターホルダーのリブの変形の詳細を示す部分拡大図である。図5は本発明に係るモーターホルダーのリブとモーターの寸法公差を示す部分拡大図である。
筒状体2は、2mm程度の肉厚の円筒形であり、概ね、対応するモーター5を包み込む形状である。筒状体2の内側には、複数のリブ3が軸方向に配置されている。リブ3は筒状体2の正面の開口部から背面の開口部まで、一様に配置されている。図1(a)のモーター保持具1には、リブ3が4つ配置されている。4つのリブ3は、概ね、軸から4方向に均等に配置されている。リブ3の大きさは、高さ、幅とも1mm程度であり、断面は、円弧型である。
筒状体2の側面の一部には、窓201が開いている。窓201の位置は、対応するモーター5によって変わる。モーター5の側面に放熱孔503がある場合があり、放熱孔503の位置に合わせて、窓201を開けている。
筒状体2の正面側にはフランジ4が配置されている。
全体の剛性が高く、微小部分の変形可能な材質だからである。
また、このような樹脂は、電気的絶縁が優れていることから、電気的ショートが発生しないため、モーターホルダーとして好適である。
また、このような樹脂を用いることで、金型成形が可能であることから、ホルダーを固定する孔なども、色々が角度、構造が可能であり、様々な使用用途に応じた形状を作ることが出来る。
モーター保持具1にモーター5を圧入する際、単純な筒構造への圧入とすると、極めて大きな力が必要であるし、ホルダーとモーターの寸法精度も非常に高いものが求められる。そのため、圧入を比較的小さな力で行えるようにすることと、センター出しを可能とするため、リブ3を用いる。
モーター保持具1の背面側からモーター5を圧入する(図3(a))。リブ3の位置とモーター5のモーター外周501の関係は、ゼロ嵌合またはマイナス嵌合である。そのため、モーター5を圧入する際、リブ3は、モーター5によって付勢され、変形する。リブ3は1mm程度の幅なので、リブ3がマイナス嵌合により変形しても圧入出来なくなることは無い。モーター5を圧入していき、モーター保持具1の正面側にモーター5の前面が合うところまで圧入する(図3(b))。リブ3は、モーター5と当たる部分はすべて変形した状態となる。
リブ3は、4方向または8方向からモーター5を保持するので、モーター5は、筒状体2の軸に対してセンター位置に保持されるため、特別なセンター合わせの作業は不要である(図3(C)、図3(d))。
また、ホルダーとモーターの軸の位置決めが容易に高い精度で行うことが出来る。
また、ホルダーにモーターを装着したまま、台座からの分離が可能である。
また、フランジの形状を変えることで、色々な取り付け構造に対応可能である。
このように、本発明によれば、モーターを容易に精度良く保持でき、経年変化や、モーターの振動、負荷変動の影響を少なくすることが出来る。
(実施例2)
樹脂成形において、抜き型の関係上、若干のテーパーを付けることが多い。そうすると、筒状体2の内部のリブ3とモーター5の寸法についても、筒状体2の一方の端と他方の端で変化してしまう。
一方の端が狭く、他方の端が広いとすると、一方の端では、圧入がしにくく、他方の端では、比較的軽い力で圧入が出来ることになる。また、モーター保持具1とモーター5の間の保持力が最も求められるのは、モーター保持具1の正面側である。
そこで、筒状体2の内側について、正面から背面方向に徐々に広がるようにテーパーを付ける。こうすることで、モーター5は、圧入の最初は軽い力でよく、圧入の最後の方は、モーター5がリブ3によって強く押されるので、モーター保持具1とモーター5の間の保持力を強めることが出来、好適である(図6(a)、図6(b))。
2 筒状体
3 リブ
4 フランジ
5 モーター
6 従来の前後挟みホルダー
7 従来の側面挟みホルダー
201 窓部
202 切欠部
301 リブ前部分
302 リブ後部分
401 固定用孔
501 モーター外周
502 回転軸
503 放熱孔
504 リード線
601 前固定部
602 固定用孔
701 締付用ねじ
702 固定用孔
Claims (1)
- 樹脂製の小型モーター用モーター保持具であって、
前記小型モーター用モーター保持具は、貫通穴部とフランジ部とリブ部を有する筒状体であって、
前記貫通穴部は、両端が開口する貫通穴であって、モーターを保持する部分であり、
前記フランジ部は、小型モーターの出力軸側となる前記筒状体の一端に設けられ、
前記リブ部は、前記貫通穴部の内壁に少なくとも3つ以上設けられ、その形状は、前記貫通穴部の内壁から内側に向かって突出する円弧状であって、前記小型モーターの軸芯と平行して、前記筒状体の両開口部間に連通して配置される長さを有し、その貫通穴部は、フランジ側端部の内径が他方の貫通穴部端部より小さいテーパー状となっており、
前記貫通穴部と前記リブ部と、前記フランジ部とは、同一樹脂素材の一体構造であることを特長とする小型モーター用モーター保持具。
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