JP5879912B2 - 印刷データ生成プログラム、印刷システム及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷データ生成プログラム、印刷システム及び印刷方法に関する。
複数の演算手段を有する画像形成装置において、画像形成出力を実行するための画像処理を並列化し、処理効率を向上することは従来から行われている。このような画像形成装置の一例としては、画像形成出力を実行するための画像処理を複数の演算手段によって実行可能な画像形成装置であって、ページ記述言語によって構成されたページ情報を取得するページ情報取得部と、前記取得されたページ情報を解析して前記画像形成出力を実行するための描画命令を出力するページ情報解析部と、前記描画命令に基づいて前記画像形成出力を実行するための描画情報を生成する描画情報生成部と、前記描画情報を生成する処理を前記複数の演算手段のいずれかが制御するように分散する分散処理を実行する処理分散部とを含み、前記処理分散部は、前記出力された描画命令に基づいて前記描画情報を生成する際の処理量を判断し、前記描画情報を生成する際の処理量が多いと判断された場合に、前記描画情報の生成処理を前記複数の演算手段のいずれかが制御するように分散することを特徴とする画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、マルチコア環境を利用してプリンタのスループットを最適化するシステム及び方法も従来から知られている(例えば特許文献2参照)。
印刷に関わるプロセッサの処理は大きく分けて、PC側のプリンタドライバによる印刷データ生成処理と、プリンタ側の印刷データ解析処理及び描画処理である。通常、これらの処理はPC又はプリンタのCPUによる演算処理が主である。したがって、CPUの演算処理時間を減らすことで印刷のスループットは向上する。
なお、近年の情報処理機器の発展により、複数の演算手段が含まれるマルチコアの演算機器(CPU)が普及するようになった。マルチコアでは複数のコアが夫々独立して動作するため、処理を並列化することにより処理時間を短縮できる。
したがって、印刷に関わるプロセッサの処理は、マルチコア環境を効率的に利用することで処理時間を短縮できる。ただし、マルチコア環境における性能を効率的に発揮させるためには、印刷に関わる処理を夫々のコアに適切に配分することにより、あるコアの動作中に、他のコアに待機が発生しないようにする必要がある。
また、プリンタ側の処理は上記したように、大きく分けて、前段であるPCから送信されたPDL(Page Description Language)の印刷データ解析処理と、その解析に基づいた後段の描画処理とである。後段の描画処理は、バンドやブロックといった図1に示すような分割描画領域ごとに行うことで、消費メモリの削減や並列処理が可能となる。
図1は分割描画領域の一例のイメージ図である。図1は分割描画領域の一例としてバンドの例を示している。図1のバンド0〜バンド3は、それぞれ分割描画領域を示す。描画処理を分割描画領域ごとに行う場合は、レンダリング(描画)処理に必要なコマンドをためる「ディスプレイリスト」を使い、レンダリングコマンドを分割描画領域に紐付けることで分割描画領域ごとのレンダリングを容易にする。
しかし、レンダリングコマンドによっては、複数のバンドやブロックに跨るものが存在する。例えば図1では曲線10やイメージ11が複数のバンドに跨っている。このような場合は、従来、跨っているバンドそれぞれに対して、重複してレンダリング処理を行っていたため、処理に時間が掛かるという問題があった。
例えばBスプライン曲線やベジエ曲線などはベクター画像と呼ばれる。Bスプライン曲線やベジエ曲線などのベクター画像のレンダリング処理では、制御点から得られる演算結果に従って、画素の集合へと変換を行う。この処理をバンド0〜バンド3のそれぞれに対応して行うため、ベクター画像のレンダリング処理では同じ処理を4回重複して行うことになり、処理に時間が掛かるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、複数の描画対象領域に分割して印刷処理を行うプリンタにおける印刷のスループットを向上できる印刷データ生成プログラム、印刷システム及び印刷方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の印刷データ生成プログラムは、コンピュータを、複数の描画対象領域に分割して印刷処理を行うプリンタが認識できる印刷データを生成する印刷データ生成手段、前記印刷データに含まれる描画コマンドのうち、前記描画対象領域を跨る描画コマンドを前記描画対象領域に従って分解する描画コマンド分解手段、前記描画対象領域に従って分解された描画コマンドを含む前記印刷データを前記プリンタに転送する印刷データ転送手段として機能させ、前記描画コマンド分解手段は、前記描画対象領域を跨るベクター描画要素のそれぞれについて、全ての制御点が前記描画対象領域に含まれない前記ベクター描画要素を、前記描画対象領域に対応する描画コマンドから除外することを特徴とする。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数の描画対象領域に分割して印刷処理を行うプリンタにおける印刷のスループットを向上できる印刷データ生成プログラム、印刷システム及び印刷方法を提供可能である。
分割描画領域の一例としてバンドの例を示している。 印刷システムの一例の構成図である。 PCの一例のハードウェア構成図である。 ユーザが印刷のアクションを起こしてから印刷データがプリンタに送信されるまでの処理手順を表した一例の模式図である。 プリンタドライバの処理手順を表した一例のブロック図である。 イメージを分割する処理の一例のイメージ図である。 描画処理部の一例のブロック図である。 イメージを分割する処理の他の例のイメージ図である。 4つの制御点に基づいて定義されるベジエ曲線の一例のイメージ図である。 ベジエ曲線を分割する処理の一例のイメージ図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図2は印刷システムの一例の構成図である。図2の印刷システム20はPC21とプリンタ22とがネットワーク23を介して接続されている。PC21はコンピュータの一例である。プリンタ22は印刷処理を行う装置、機器などの一例である。ネットワーク23はLAN(Local Area Network)やインターネット等である。
PC21はプリンタドライバ31をプログラムとして保有する。プリンタドライバ31は印刷データ生成プログラムの一例である。プリンタ22は描画処理部32を機能として保有する。PC21上のプリンタドライバ31によって生成されたプリンタ記述言語であるPDLのデータ(印刷データ)はプリンタ22に送信される。ネットワーク23を介して印刷データを受信したプリンタ22は描画処理部32で印刷処理を開始する。
図3はPCの一例のハードウェア構成図である。PC21はバス48で相互に接続されている入力装置41、出力装置42、記録媒体読取装置43、補助記憶装置44、主記憶装置45、演算処理装置46及びインタフェース装置47を有する構成である。
入力装置41はキーボードやマウス等である。入力装置41は各種信号を入力するために用いられる。出力装置42はディスプレイ装置等である。出力装置42は各種ウインドウやデータ等を表示するために用いられる。インタフェース装置47は、モデム、LANカード等である。インタフェース装置47はLANやインターネット等のネットワーク23に接続するために用いられる。
プリンタドライバ31は、例えば記録媒体49の配布やネットワーク23等からのダウンロードなどによって提供される。なお、プリンタドライバ31はPC21で実行されるプログラムの少なくとも一部である。
記録媒体49はCD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
プリンタドライバ31を記録した記録媒体49が記録媒体読取装置43にセットされると、プリンタドライバ31は記録媒体49から記録媒体読取装置43を介して補助記憶装置44にインストールされる。ネットワーク23からダウンロードされたプリンタドライバ31はインタフェース装置47を介して補助記憶装置44にインストールされる。
補助記憶装置44はプリンタドライバ31、必要なファイル、データ等を格納する。主記憶装置45はプリンタドライバ31の起動時に補助記憶装置44からプリンタドライバ31を読み出して格納する。演算処理装置46は主記憶装置45に格納されたプリンタドライバ31に従って各種機能を実現する。
図4はユーザが印刷のアクションを起こしてから印刷データがプリンタに送信されるまでの処理手順を表した一例の模式図である。ユーザがPC21を操作して印刷機能を実行すると、PC21のアプリケーション33はPC21のOS34に印刷指示を行う。例えば代表的なOS34であるWindows(登録商標)はアプリケーション33によって印刷指示されたオブジェクトを印刷するために、プリンタドライバ31へ描画命令を出力する。
例えばOS34はデバイス非依存のGDI(Graphics Device Interface)を介し、次にDDI(Device Driver Interface)を介してプリンタドライバ31へ描画命令を出力する。プリンタドライバ31は、プリンタ22によって異なっており、OS34から出力されたDDIコマンドを、送信先のプリンタ22が認識できるコマンドに変換する。
図5はプリンタドライバの処理手順を表した一例のブロック図である。PC21はプリンタドライバ31を実行することにより、プリンタ情報取得部51、UIによる印刷設定部52、印刷データ生成部53、描画コマンド分解部54、印刷データ転送部55を実現する。
プリンタドライバ31のプリンタ情報取得部51は、まず、印刷データを送信する先のプリンタ22と双方向通信を行い、プリンタ情報を取得する。プリンタ情報とは、ユーザが印刷条件を設定するために使用する。プリンタ情報は給紙可能な紙サイズ、両面印刷の可否等である。UIによる印刷設定部52はプリンタ情報取得部51からプリンタ情報を取得する。UIによる印刷設定部52はプリンタ情報を利用してUIの生成を行う。UIによる印刷設定部52はUIを例えば出力装置42に表示し、ユーザに印刷条件を設定させる。
印刷データ生成部53はユーザにより設定された印刷条件をUIによる印刷設定部52から取得する。印刷データ生成部53はOS34から出力された描画命令からプリンタ22の認識できる印刷データを生成する。プリンタ22の認識できる印刷データは例えばPDLのデータである。印刷データは、例えば印刷制御コマンドと描画コマンドとを有している。
本実施の形態のプリンタドライバ31では印刷データ生成の段階で、本実施の形態の特徴である描画コマンドの分解を行う。描画コマンド分解部54は例えば以下のように描画コマンドの分解を行う。
印刷データの描画コマンドは大きく分けて、テキストの描画コマンドと、ベクターグラフィックスの描画コマンドと、イメージの描画コマンドとに分けられる。イメージの描画はラスターグラフィックスと呼ばれる。イメージの描画コマンドは、指定した矩形描画位置へ直接描画する画素値が表現されている描画コマンドである。つまり、イメージの描画コマンドは描画位置とラスターデータとを有する。
なお、イメージ(ラスターデータ)は、送信する印刷データの容量を削減することによりデータ転送量を削減し、印刷処理に掛かる時間を低減する目的で圧縮される。イメージの圧縮には、可逆圧縮と非可逆圧縮とが存在する。ここでは、可逆圧縮を想定する。主な可逆圧縮の手法は、ランレングス圧縮と、行列による変換処理を伴うものとがある。
ランレングス圧縮の基本概念は、同一の画素値が連続する箇所を、画素値と連続数とで表現する方法である。行列による変換処理を伴うものとは、アダマール変換やDCT変換などを用いて画像の局所性(近傍に似た画素値をとる)を利用してデータを圧縮する方法である。何れにせよ、可逆圧縮を利用するということは、イメージを任意に分割して圧縮を施しても、プリンタ22側で解凍した後に連結すれば元のイメージを復元できる。
そこで、描画コマンド分割部54は図6に示すように、バンド0とバンド1との境界及びバンド1とバンド2との境界に沿ってイメージ12を分割イメージ12A、12B及び12Cに分割する。図6はイメージを分割する処理の一例のイメージ図である。
印刷データ生成部53は分割した分割イメージ12A、12B及び12C、それぞれに対して圧縮を施して描画コマンドの一要素とする。つまり、イメージ12の描画コマンドは分割イメージ12A、12B及び12Cの三つの描画コマンドに分解される。
また、印刷データ生成部53は分解された描画コマンドを描画コマンド分解部54から取得する。印刷データ生成部53は分解された描画コマンドを含む印刷データを生成して印刷データ転送部55に送信する。そして、印刷データ転送部55はネットワーク23を介してプリンタ22に印刷データを転送する。なお、ネットワーク23を通じて送信する都合上、印刷データは分割されてネットワーク転送されることもあるが、詳細についての説明を省略する。
上記はPC21上でのプリンタドライバ31の動作について説明している。以下ではバンドに分割して描画処理を行うプリンタ22の動作について説明する。プリンタ22の画像処理部32は例えば図7に示すように構成される。
図7は描画処理部の一例のブロック図である。図7に示す描画処理部32はPDL解析部61、バンド0への描画部62−0、バンド1への描画部62−1、…、印刷処理出力部63を有する。バンド0への描画部62−0は描画部71−0、ディスプレイリスト72−0及び画像バッファ73−0を有する。また、バンド1への描画部62−1は描画部71−1、ディスプレイリスト72−1及び画像バッファ73−1を有する。
例えば図7のバンド0への描画部62−0は、描画部71−0が画像バッファ73−0に対してディスプレイリスト72−0に含まれる描画コマンドに従って描画を行うことによりバンド0の画像を生成する。ここで画像バッファ73−0は、バンド0の画像を生成するためのデータを蓄えるメモリであり、一時的なものであっても恒久的なものでも構わない。なお、画像バッファ73−0と画像バッファ73−1とは同じメモリを時間的にずらして利用しても構わない。しかし、処理速度向上のために、それぞれの画像バッファ73−0と画像バッファ73−1とは同時に独立して確保されることが好ましい。
描画部71−0及び描画部71−1は例えばプリンタ22のCPU(図示せず)により実現される。なお、以下では描画部71−0及び描画部71−1を単に描画部71と総称する。ディスプレイリスト72−0及びディスプレイリスト72−1は単にディスプレイリスト72と総称する。また、画像バッファ73−0及び画像バッファ73−1は単に画像バッファ73と総称する。さらに、バンド0への描画部62−0及びバンド1への描画部62−1は単にバンドへの描画部62と総称する。
描画部71は例えばバンドの数だけ存在する。CPUが描画部71と同数存在する場合には、それぞれの描画部71を各CPUが専任で実行する。CPUが描画部71の数より少ない場合には、それぞれの描画部71の処理がタスクとなって、空いているCPUに順次割り当てられる。それぞれのタスクは並列に実行される。
描画処理部32は例えば以下に示す手順で処理を行う。初めに描画処理部32はPC21上のプリンタドライバ31で生成された印刷データを受信する。受信した印刷データはPDL解析部61へ送られる。PDL解析部61は、部数、給紙トレイ、ステープルといった文書全体にかかわる印刷条件や、カラー、用紙サイズ、両面といったページにかかわる印刷条件を判断する処理を行う。
次に、PDL解析部61は印刷データとして指定された描画コマンドから、ディスプレイリスト72と呼ばれる描画コマンド群を作成する。例えばディスプレイリスト72−0の生成はバンド0に関わる描画コマンドを集め、画像の重ね合わせなどによって印刷に現れない描画を制御するなどし、描画部72−0に対応させることを行う。その結果、描画部71−0はディスプレイリスト72−0に格納された描画コマンドを実行すれば良いことになる。
本実施の形態では、複数のバンドに跨るイメージが既に分割イメージに分割されて圧縮画像となっているため、描画コマンドに関して、分割イメージが含まれるバンドに紐付けられているディスプレイリスト72に格納すれば良い。
描画部71は、ディスプレイリスト72に格納された描画コマンドから画素データを生成する描画処理を行う。テキストの描画コマンドの場合、描画部71は文字コードに対応したテキストグラフィック(ビットマップの場合もあればベクター文字の場合もある)を指定された位置に描画する。ベクターグラフィックスの描画コマンドの場合、描画部71は指定された描画方法(直線・矩形・円・ベジエ曲線など)に従って演算を行い、算出された位置へ画素をプロットする。イメージの描画コマンドの場合、描画部71は圧縮画像を解凍し、解凍したビットマップを指定された位置に指定された大きさで貼り付ける。描画部71は指定された大きさによって、拡大・縮小の処理を行う。
プリンタ22はバンドへの描画部62の処理を、バンドごとに複数のCPUで分担して行う。つまり、上記したように、プリンタ22は各描画部71に画像バッファ73を割り当て、タスクを空いているCPUに割り当てる。ここで言うタスクは、対応したディスプレイリスト72に格納されている描画コマンドを実行するタスクである。画像バッファ73には画像が一時的に書き込まれる。
タスクが実行された結果、画像バッファ73にはバンドの画像が生成される。印刷処理出力部63は各バンドの画像を合成することで、ページ全体の画像を生成する。印刷処理出力部63は、この後、生成されたページ全体の画像(ビットマップ)に対して、RGBからCMYKに変換する色処理や、中間調処理と呼ばれる処理を行い、印刷を制御するためのデータを生成する。そして、印刷処理出力部63は生成された印刷を制御するためのデータでエンジン制御を行い、印刷する。
実施例1では図6に示すように、描画コマンド分割部54による描画コマンドを分割する処理において、複数のバンドに跨るイメージをバンドの境界に沿って分割する。実施例2では図8に示すように、描画コマンド分割部54による描画コマンドを分割する処理において、複数のバンドに跨るイメージ12を、バンドの境界を含むようにオーバーラップさせて分割イメージ12A〜12Cを生成する。図8はイメージを分割する処理の他の例のイメージ図である。その後、印刷データ生成部53は分割イメージ12A、12B及び12C、それぞれに対して非可逆圧縮を施す。
通常、自然画像などはJPEGやJPEG2000などに代表される非可逆圧縮を施すことによって、わずかに画質を劣化させる。しかし、非可逆圧縮は可逆圧縮よりも大幅にデータの容量を圧縮することができる。特に、JPEGやJPEG2000はブロックやタイルといった画像圧縮時に参照する単位がある。しかし、ブロックやタイルといった画像圧縮時に参照する単位の境界では、顕著に不連続に見える劣化(JPEGのブロックノイズ、JPEG2000のタイル境界歪み)が存在する。
しかし、実施例2では複数のバンドに跨るイメージ12を、バンドの境界を含むようにオーバーラップさせて分割イメージ12A〜12Cを生成するオーバーラップ処理によりバンドの境界の外の画素も参照した上で圧縮するため、解凍した後の画像の不連続性が低減される。
実施例2では、プリンタ22側の処理として、圧縮画像を解凍した後に、バンド境界の近傍画素として復元された二つの画像の画素値の平均値を使うことで、さらに境界の不連続性を低減することもできる。
その他の処理については実施例1と同様であるため、説明を省略する。
実施例1では、描画コマンド分割部54による描画コマンドを分割する処理において複数のバンドに跨るイメージをバンドの境界に沿って分割する。実施例3では描画コマンド分割部54による描画コマンドを分割する処理において複数のバンドに跨るベクターグラフィックスをバンドの境界に沿って分割する。
ここではベクターグラフィックス(ベクター画像)の一例としてのベジエ曲線を分割する処理について説明する。代表的なベクター画像であるベジエ曲線は、制御点をB0、B1、…、B(N−1)として以下の式(1)と表現される点の集合である。
Figure 0005879912
ただし、
Figure 0005879912
なお、通常最も多く使われる3次ベジエ曲線は、上式(1)及び(2)におけるN=4のケースである。3次ベジエ曲線は、一つの曲線要素が4つの制御点に基づいて図9に示すように定義される。図9は、4つの制御点に基づいて定義されるベジエ曲線の一例のイメージ図である。
また、上式(1)及び(2)を使う以外にも、3次ベジエ曲線は制御点同士の内分点を求め、さらに、求まった点の内分点で曲線上の点の座標を求める方法もある。なお、実際のベジエ曲線は図9に示すような曲線の一要素で定義されることは少なく、いくつかの曲線を連結したものとして定義されることや、曲線で囲まれた領域の塗りつぶしで定義されることが多い。また、実際の描画コマンドには、線の色や線の種類などが追加されて定義される。ベジエ曲線をプロットする描画処理は、一般的に演算量が多く、複数のバンドに跨ったベジエ曲線を伴う描画処理を重複して行うことは好ましくない。よって、描画コマンド分割部54はベジエ曲線を伴う描画コマンドの重複を最小限にして分割することで処理時間を短縮できる。
3次ベジエ曲線の一要素は、4つの制御点からプロット位置が決定される。プロット位置は全て、制御点を元に内分点を求める処理で得られる。したがって、プロットされる点は4つの制御点を結んだ四角形の外に出ることが無い。このため、4つの制御点の全ての座標が、描画しようとするバンドの外にある曲線は、そのバンドを描画する際に除外してよいことになる。
図10はベジエ曲線を分割する処理の一例のイメージ図である。図10のベジエ曲線は曲線A〜曲線Dからなる閉曲線が上下二つのバンドに跨っている。上のバンドに対応するディスプレイリストには、曲線A及び曲線Bの描画コマンドを含めればよい。下のバンドに対応するディスプレイリストには、曲線B〜曲線Dの描画コマンドを含めればよい。図10の例では、曲線Bの描画を重複して行うことになるが、曲線A〜曲線Dまでの曲線全てを重複して描画するより処理時間が短縮される。
なお、曲線A〜曲線Dで囲まれる領域を塗りつぶすコマンドを分割する場合には、曲線A〜曲線Dと、バンド境界とによって囲まれる領域を塗りつぶす2つのコマンドに分割すればよい。つまり、上のバンドに対応するディスプレイリストには、曲線A〜曲線B及びバンド境界で囲まれる領域を塗りつぶすコマンドを含めればよい。下のバンドに対応するディスプレイリストには、曲線B〜曲線D及びバンド境界で囲まれる領域を塗りつぶすコマンドを含めればよい。
(まとめ)
本実施の形態によれば、マルチコアを備えたプリンタ22による印刷のスループットおよび印刷単位あたりの処理速度を向上できる。また、本実施の形態によれば、プリンタ22における描画処理において、バンドやブロックなどの描画対象領域に分割した単位で描画する際に、重複して行っていたベクター曲線の描画処理やイメージの描画処理が適切に分割された結果、描画処理を行うCPUの処理負荷が低減するため、印刷のスループットおよび印刷単位あたりの処理速度を向上できる。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
10 曲線
11、12 イメージ
12A〜12C 分割イメージ
20 印刷システム
21 PC
22 プリンタ
23 ネットワーク
31 プリンタドライバ
32 描画処理部
33 アプリケーション
34 OS
41 入力装置
42 出力装置
43 記録媒体読取装置
44 補助記憶装置
45 主記憶装置
46 演算処理装置
47 インタフェース装置
48 バス
49 記録媒体
51 プリンタ情報取得部
52 UIによる印刷設定部
53 印刷データ生成部
54 描画コマンド分解部
55 印刷データ転送部
61 PDL解析部
62−0 バンド0への描画部
62−1 バンド1への描画部
63 印刷処理出力部
71−0、71−1 描画部
72−0、72−1 ディスプレイリスト
73−0、73−1 画像バッファ
特開2010−282489号公報 特開2010−92472号公報

Claims (7)

  1. コンピュータを、
    複数の描画対象領域に分割して印刷処理を行うプリンタが認識できる印刷データを生成する印刷データ生成手段、
    前記印刷データに含まれる描画コマンドのうち、前記描画対象領域を跨る描画コマンドを前記描画対象領域に従って分解する描画コマンド分解手段、
    前記描画対象領域に従って分解された描画コマンドを含む前記印刷データを前記プリンタに転送する印刷データ転送手段
    として機能させ
    前記描画コマンド分解手段は、前記描画対象領域を跨るベクター描画要素のそれぞれについて、全ての制御点が前記描画対象領域に含まれない前記ベクター描画要素を、前記描画対象領域に対応する描画コマンドから除外する
    ことを特徴とする印刷データ生成プログラム。
  2. 前記描画コマンド分解手段は、前記描画対象領域を跨るイメージを前記描画対象領域に従って分割し、分割したイメージそれぞれに対応する描画コマンドに、前記描画対象領域を跨る描画コマンドを分解する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷データ生成プログラム。
  3. 前記描画コマンド分解手段は、前記描画対象領域を跨るイメージを前記描画対象領域の境界を越えて一部が重なるように分割し、分割したイメージそれぞれに対応する描画コマンドに、前記描画対象領域を跨る描画コマンドを分解する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷データ生成プログラム。
  4. 前記描画コマンド分解手段は、前記分割したイメージそれぞれに画像圧縮を施す
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の印刷データ生成プログラム。
  5. 前記ベクター描画要素は、ベジエ曲線又はスプライン曲線である
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか一項記載の印刷データ生成プログラム。
  6. コンピュータにより実行可能な印刷データ生成プログラムと、複数の描画対象領域に分割して印刷処理を行うプリンタとを有する印刷システムであって、
    前記コンピュータを、
    前記プリンタが認識できる印刷データを生成する印刷データ生成手段、
    前記印刷データに含まれる描画コマンドのうち、前記描画対象領域を跨る描画コマンドを前記描画対象領域に従って分解する描画コマンド分解手段、
    前記描画対象領域に従って分解された描画コマンドを含む前記印刷データを前記プリンタに転送する印刷データ転送手段
    として機能させるための印刷データ生成プログラムと、
    前記転送された印刷データを前記描画対象領域に対応させて描画処理を並列に行うプリンタと
    を有し、
    前記描画コマンド分解手段は、前記描画対象領域を跨るイメージを前記描画対象領域の境界を越えて一部が重なるように分割し、分割したイメージそれぞれに対応する描画コマンドに、前記描画対象領域を跨る描画コマンドを分解して、分解したイメージそれぞれに独立に非可逆な画像圧縮を施し、
    前記プリンタは、前記非可逆な画像圧縮を施された前記分解したイメージを解凍し、前記描画対象領域の境界の近傍画素として、前記解凍したイメージの重なった画素の平均値を用いることを特徴とする印刷システム。
  7. コンピュータにより実行可能な印刷データ生成プログラムと、複数の描画対象領域に分割して印刷処理を行うプリンタと、を有する印刷システムによって実行される印刷方法であって、
    前記印刷データ生成プログラムが前記コンピュータに、
    前記プリンタが認識できる印刷データを生成する印刷データ生成ステップ、
    前記印刷データに含まれる描画コマンドのうち、前記描画対象領域を跨る描画コマンドを前記描画対象領域に従って分解する描画コマンド分解ステップ、
    前記描画対象領域に従って分解された描画コマンドを含む前記印刷データを前記プリンタに転送する印刷データ転送ステップ
    を実行させ、
    前記プリンタが、
    前記転送された印刷データを前記描画対象領域に対応させて描画処理を並列に行う
    ことを特徴とし、
    前記描画コマンド分解ステップは、前記描画対象領域を跨るイメージを前記描画対象領域の境界を越えて一部が重なるように分割し、分割したイメージそれぞれに対応する描画コマンドに、前記描画対象領域を跨る描画コマンドを分解して、分解したイメージそれぞれに独立に非可逆な画像圧縮を施し、
    前記プリンタは、前記非可逆な画像圧縮を施された前記分解したイメージを解凍し、前記描画対象領域の境界の近傍画素として、前記解凍したイメージの重なった画素の平均値を用いる印刷方法。
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