JP5877866B2 - 工具の軌跡を表示する工具軌跡表示装置 - Google Patents

工具の軌跡を表示する工具軌跡表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、数値制御装置を用いて少なくとも一つの駆動軸によって工具および被加工物を相対的に移動させながら往復動作を行って被加工物を加工する工作機械の工具の軌跡を表示する工具軌跡表示装置に関する。
従来より、実際の軌跡に生じる不具合の原因を探るために、工具軌跡の表示属性を変更して表示する軌跡表示装置が存在している。
特許文献1においては、工具軌跡を微小線分の集合として表示している。そして、特定軸における各微小線分の傾きを判定し、判定された傾きに応じて定まる表示属性を用いて、微小線分の集合からなる工具軌跡を表示している。この場合には、工具軌跡に生じる凹凸などを容易に判別することができる。
特許第3834268号公報
ところで、複数のサーボ軸を制御して加工を行う工作機械においては、ワークに対して工具を相対的に移動させながら往復動作を行いつつ、ワークを加工する場合がある。このような加工において工具の指令曲線が曲率の異なる複数の曲線から構成される場合には、曲線と曲線との間の継目で法線加速度がステップ状に変化する。このため、進行方向の違いにより加速度変化による影響が変化し、その結果、指令軌跡と実軌跡との間の軌跡誤差が大きくなる位置やその量も変化する。
それゆえ、指令軌跡の形状が同じであっても、軌跡誤差が往路と復路とで異なる事態が生じる。しかしながら、従来の軌跡表示装置では、往路と復路とを区別せずに、指令軌跡および実軌跡をそのまま表示していた。このため、軌跡誤差と進行方向との対応づけができず、軌跡誤差の原因がサーボ調整にあるのか、あるいは、進行方向にあるのかを区別することが困難であった。
なお、特許文献1では、CAD等で作成されたNCデータをもとに工具軌跡を表示している。このため、NCの指令軌跡、および工具先端点の実軌跡を表示することはできない。従って、特許文献1では、指令軌跡と実軌跡との間の軌跡誤差を確認することができず、軌跡誤差を解消するための適切なサーボ調整を行うこともできない。
また、特許文献1では微小線分の傾きに応じて表示属性を変更できるものの、進行方向(往路または復路)に応じて表示属性を変更することはできない。このため、軌跡誤差の原因がサーボ調整にあるのか、あるいは、進行方向にあるのかを正確に区別することはできなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、軌跡誤差と進行方向との対応づけを行い、サーボ調整を効果的に行うことのできる工具軌跡表示装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、数値制御装置を用いて少なくとも一つの駆動軸によって工具および被加工物を相対的に移動させながら往復動作を行って前記被加工物を加工する工作機械の前記工具の軌跡を表示する工具軌跡表示装置において、前記数値制御装置において作成された所定の制御周期毎の位置情報を取得するか、または位置検出器から前記少なくとも一つの駆動軸の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記少なくとも一つの駆動軸の前記位置情報と前記工作機械の機械構成の情報から前記工具の座標値を算出する工具座標算出部と、前記工具の進行方向に応じて前記工具の軌跡の表示属性を変更する表示属性変更部と、前記工具座標算出部により算出された前記工具の座標値と前記表示属性変更部により変更された前記表示属性とに基づいて、前記工具の軌跡を表示する表示部と、前記工具の進行方向が反転する反転位置を前記数値制御装置または前記工作機械の加工プログラムから取得する反転位置取得部とを備え、前記表示属性変更部は、さらに前記反転位置に基づいて前記工具の軌跡の表示属性を変更することを特徴とする工具軌跡表示装置が提供される。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記表示部は、前記数値制御装置から取得された前記位置情報から求められる前記工具の指令軌跡と、前記位置検出器から取得された前記位置情報から求められる実軌跡とを重ねて表示する。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記表示属性変更部は、前記工具の軌跡の表示属性を前記往復動作の往路と復路とで変更する。
4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明において、前記表示属性変更部は、前記往復動作の往路と復路とに対応する記号もしくは文字または文字列を前記表示部上に追加表示する。
1番目の発明においては、工具の進行方向に応じて工具の軌跡の表示属性を変更しているので、軌跡誤差と進行方向との対応づけを行うことができ、従って、サーボ調整を効果的に行うことができる。さらに、反転位置取得部により、工具の軌跡の表示属性が変わる箇所を明確にできる。
2番目の発明においては、指令軌跡と実軌跡との間の軌跡誤差を容易に把握することができる。
3番目の発明においては、往路と復路とを容易に区別することができる。
4番目の発明においては、工具の進行方向を容易に把握することできる。
本発明に基づく工具軌跡表示装置が搭載される工作機械の斜視図である。 本発明に基づく工具軌跡表示装置の機能ブロック図である。 本発明の工具軌跡表示装置が搭載される工作機械がワークを加工する加工経路の一例を示す図である。 図3に示される往路曲線の部分拡大図である。 図3に示される復路曲線の部分拡大図である。 指令軌跡と、往路および復路の実軌跡との一例を示す図である。 本発明に基づく工具軌跡表示装置の動作を示すフローチャートである。 第一表示属性を示す図である。 第二表示属性を示す図である。 第三表示属性を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づく工具軌跡表示装置が搭載される工作機械の斜視図である。図1に例として示される工作機械1は五軸加工機である。工作機械1は、ワーク(図示しない)が載置されるテーブル2と、テーブル2に対して互いに垂直な三方向(X軸、Y軸、Z軸)に相対的に移動する支柱3とを含んでいる。図示されるように、ヘッド4が支柱3から横方向に延びており、ヘッド4はテーブル2の表面に対して平行なB軸回りに回転する。さらに、B軸およびテーブル2の表面の両方に対して垂直でA軸回りに回転可能な工具5がヘッド4に取付けられている。
従って、工作機械1は三つの直動軸(X軸、Y軸およびZ軸)ならびに二つの回動軸(A軸およびB軸)によって工具5の位置および姿勢を制御してテーブル2上のワークを加工する。ただし、工具5がテーブル2に固定されていて、ワーク(図示しない)がヘッド4の先端に取付けられている場合であっても、本発明の範囲に含まれるものとする。また、X軸、Y軸、Z軸、A軸およびB軸を「駆動軸」と呼ぶ場合がある。
図2は本発明に基づく工具軌跡表示装置の機能ブロック図である。図2に示されるように、工具軌跡表示装置20は数値制御装置16を介して工作機械1に接続されている。工作機械1は各駆動軸を駆動するモータM1〜M5を含んでいる。これらモータM1〜M5のそれぞれには、駆動軸の実際の位置を所定の制御周期毎に検出する位置検出器11〜15がそれぞれ備え付けられている。また、数値制御装置16は、工作機械1の動作プログラムに基づいて、各駆動軸に対する位置指令を所定の制御周期毎に作成する。
図2に示されるように、工具軌跡表示装置20は位置情報取得部21を含んでいる。位置情報取得部21は、数値制御装置16において作成された所定の制御周期毎の位置指令を位置情報として取得する。さらに、位置情報取得部21は、位置検出器11〜15により検出された各駆動軸の位置検出値を位置情報として取得する。このような位置情報は一時的に工具軌跡表示装置20に時系列で記憶されるものとする。
さらに、工具軌跡表示装置20は工具座標算出部22を含んでいる。工具座標算出部22は、位置指令の位置情報および工作機械1の構成に基づいて工具5の先端点の工具指令座標値を位置指令の位置情報に対応させて算出する。さらに、工具座標算出部22は、位置検出値の位置情報および工作機械1の構成に基づいて工具5の先端点の工具実座標値を位置検出値の位置情報に対応させて算出する。これら工具指令座標値および工具実座標値は、工具5の先端点の指令軌跡および実軌跡をそれぞれ表すものとする。なお、工作機械1の構成は、主に工作機械1の寸法を意味する。
さらに、工具軌跡表示装置20は表示属性変更部23を含んでいる。表示属性変更部23は工具5の進行方向に応じて工具の軌跡の表示属性を後述するように変更する。さらに、工具軌跡表示装置20は、工具座標算出部22により算出された工具5の座標値と表示属性変更部23により変更された表示属性とに基づいて、工具5の軌跡を表示する表示部24を含んでいる。
さらに、工具軌跡表示装置20は、工具5の進行方向が反転する反転位置を数値制御装置16または工作機械1の加工プログラムから取得する反転位置取得部25を含んでいる。また、図2に示されるように、工具5の進行方向が反転する反転位置を操作者が外部から指定する反転位置入力部26、例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどが工具軌跡表示装置20に接続されている。
図3は本発明の工具軌跡表示装置が搭載される工作機械がワークを加工する加工経路の一例を示す図である。図3に示される例においては、工作機械1の工具5が加工開始点X1から開始して往路曲線P1に沿って加工する。往路曲線P1の終端において工具5をX方向に線分XAだけ移動させ、次いで復路曲線Q1に沿って再び加工する。そして、X方向において加工開始点X1から線分XAだけ離間した場所で停止する。
その後、復路曲線Q1の終端において工具5をX方向に線分XBだけさらに移動させ、往路曲線P2に沿って加工する。往路曲線P2の終端において工具5をX方向に線分XCだけさらに移動させ、復路曲線Q2に沿って再び加工する。そして、加工終了点X2において停止する。このように本発明においては、往路曲線P1、P2を往路とし、復路曲線Q1、Q2を復路とする往復動作によりワークを加工する。
図3から分かるように、往路曲線P1、P2および復路曲線Q1、Q2のそれぞれは複数の曲線部分からなる互いに同一の形状である。つまり、図3においては、X軸方向に相対的に移動しながら、ワークを同一経路で繰返し加工する場合を想定している。なお、線分XA、XB、XCの長さがゼロである場合もある。
図4Aおよび図4Bのそれぞれは図3に示される往路曲線および復路曲線の部分拡大図である。これら図面においては、接点C0において互いに外接する二つの円弧C1、C2が示されている。そして、往路曲線P1、P2および復路曲線Q1、Q2はこれら円弧C1、C2の一部分から構成されている。また、これら図面においては、それぞれの円弧C1、C2の中心に向かって延びる法線加速度が示されている。
図4Aから分かるように、往路P1、P2に沿った移動時に接点C0を通過するときに、法線加速度が左方向から右方向に反転する。同様に、図4Bから分かるように、復路Q1、Q2に沿った移動時に接点C0を通過するときに、法線加速度が右方向から左方向に反転する。このように往路と復路とで法線加速度が反転する方向が異なる場合には、指令軌跡が同じであっても、往路と復路とにおいて軌跡誤差を生じる位置やその誤差量も異なる。
図5は指令軌跡と、往路および復路の実軌跡との一例を示す図である。図5において、中央に示される円滑な実線曲線Sは往路曲線P1、P2および復路曲線Q1、Q2に共通する指令軌跡である。そして、破線曲線P’は往路曲線P1またはP2の実軌跡を示すと共に、実線曲線Q’は復路曲線Q1またはQ2の実軌跡を示している。
図5から分かるように、破線曲線P’および実線曲線Q’のそれぞれは突出部を有している。この突出部は図4Aおよび図4Bに示される接点C0近傍に出現する。この突出部は指令軌跡と実軌跡との間の軌跡誤差の大きい箇所に相当する。しかしながら、突出部の突出方向は破線曲線P’および実線曲線Q’とで互いに異なっており、さらに突出部の出現位置も互いに異なる。
従来技術の工具軌跡表示装置では、往路の軌跡と復路の軌跡とを区別して表示していなかった。つまり、従来技術においては軌跡誤差と進行方向とが対応づけられていない。このため、指令軌跡と実軌跡との間の軌跡誤差が生じていた場合であっても、その軌跡誤差が往路に生じていたのか、復路に生じていたのかを判断できなかった。また、軌跡誤差の要因が進行方向によるものなのか、サーボ調整によるものなのかを判断できなかった。本発明は、このような従来技術の欠点を克服するものである。
図6は本発明に基づく工具軌跡表示装置の動作を示すフローチャートである。はじめに、ステップS1において、位置情報取得部21が、数値制御装置16において作成された所定の制御周期毎の位置指令を位置情報として取得する。さらに、位置情報取得部21は、位置検出器11〜15により検出された各駆動軸の位置検出値を位置情報として取得してもよい。位置指令の位置情報は指令軌跡を算出するのに使用されると共に、位置検出値の位置情報は実軌跡を算出するのに使用される。なお、実軌跡のみを参照したい場合には、位置検出値の位置情報のみを使用すれば十分である。
次いで、ステップS2においては、工具座標算出部22が位置指令の位置情報および工作機械1の構成に基づいて工具5の先端点の工具指令座標値Pcnを位置指令の位置情報に対応させて算出する。さらに、工具座標算出部22は、位置検出値の位置情報および工作機械1の構成に基づいて工具5の先端点の工具実座標値Pfnを位置検出値の位置情報に対応させて算出する。
ここで、工具指令座標値Pcnおよび工具実座標値Pfnの算出手法について説明する。図1を再び参照し、五つの駆動軸の座標をそれぞれx(t)、y(t)、z(t)、a(t)、b(t)とする。
そしてA軸とB軸との交点をMとすると、交点Mの座標は(x(t)、y(t)、z(t))で表される。交点Mから工具5の先端までの長さをLとし、工具5が真下を向いた位置をA軸およびB軸の基準位置(原点)とすると、工具5先端の座標は以下のように示される。
Px(t)=x(t)+L×cos(a(t))×sin(b(t))
Py(t)=y(t)+L×sin(a(t))
Pz(t)=z(t)−L×cos(a(t))×cos(b(t))
このようにして、五つの駆動軸の位置情報と機械構成の条件とによって工具5の先端の座標を算出することができる。
さらに、ステップS2においては、反転位置取得部25が工具5の進行方向が反転する反転位置を数値制御装置16または工作機械1の加工プログラムから取得する。ここで、反転位置とは、工具5の先端点が往路から復路、または復路から往路に変化する場所を意味し、図3に示される線分XA、XB、XCの両端部に相当する。
具体的には、反転位置取得部25は数値制御装置16における位置指令または工作機械1の加工プログラムを参照して、反転位置を取得する。例えば、加工プログラム上の往路から復路に変化するプログラムのプログラムNoやブロック番号、または、数値制御装置16から出力される反転位置を示す信号を取得する。このように、反転位置取得部25を用いた場合には、工具の軌跡の表示属性が変わる箇所を明確にすることができる。
なお、反転位置は、操作者が反転位置入力部26を用いて外部から入力してもよい。反転位置入力部26は、反転位置を数値的に座標で指定する場合、または表示部24に表示された工具軌跡について反転位置を指定する場合などで使用される。反転位置入力部26を用いた場合には、工具の軌跡の表示属性が変わる箇所を容易に明確にできるのが分かるであろう。
その後、ステップS4において、表示属性変更部23が、工具5の進行方向に応じて工具の軌跡の表示属性を変更する。このとき、取得した反転位置が適宜使用されるものとする。表示属性は軌跡の色、線種、太さを含みうる。操作者の入力操作により、表示属性変更部23は後述する第一表示属性から第三表示属性のいずれかを選択するものとする。あるいは、図示しない他の表示属性を選択してもよい。そして、ステップS5においては、工具の座標値Pcn、Pfnと選択された表示属性とに基づいて、工具の軌跡が表示部24上に表示される。
図7Aから図7Cは第一表示属性から第三表示属性をそれぞれ示す図である。これら図面においては簡潔にする目的で、図3における復路曲線Q2およびX方向に線分XCを省略し、往路曲線P1、P2と復路曲線Q1のみを示している。これら図面に示されるように、往路曲線P1、P2と復路曲線Q1とは通常重ねて表示される。
図7Aに示される第一表示属性においては、往路曲線P1、P2に対して「往路」という文字が表示され矢印記号で示されると共に、復路曲線Q1に対して「復路」という文字が表示され矢印記号で示される。さらに、図7Aにおいては進行方向を示す矢印記号が往路曲線P1、P2および復路曲線Q1に沿って表示される。さらに、第一表示属性においては往路曲線P1、P2、復路曲線Q1および線分XA、XBがそれぞれ異なる色または異なる濃淡で表示される。例えば往路曲線P1、P2を青色で表示すると共に、復路曲線Q1を赤色で表示してよい。
図7Bに示される第二表示属性においても、往路曲線P1、P2に対して「往路」という文字が表示され矢印記号で示されると共に、復路曲線Q1に対して「復路」という文字が表示され矢印記号で示される。さらに、図7Bにおいては進行方向を示す矢印記号が往路曲線P1、P2および復路曲線Q1に沿って表示される。さらに、第二表示属性においては、往路曲線P1、P2、復路曲線Q1および線分XA、XBがそれぞれ異なる線種で表示される。図7Bにおいては往路曲線P1、P2が実線で示され、復路曲線Q1が破線で示されると共に、線分XA、XBが点線で示されている。
図7Cに示される第三表示属性においても、往路曲線P1、P2に対して「往路」という文字が表示され矢印記号で示されると共に、復路曲線Q1に対して「復路」という文字が表示され矢印記号で示される。さらに、図7Cにおいては進行方向を示す矢印記号が往路曲線P1、P2および復路曲線Q1に沿って表示される。さらに、第三表示属性においては、往路曲線P1、P2、復路曲線Q1および線分XA、XBがそれぞれ異なる太さの線で表示される。図7Cにおいては往路曲線P1、P2が中程度の太さの線で示され、復路曲線Q1が太い線で示されると共に、線分XA、XBが細線で示される。
このように本発明においては、往路の軌跡と復路の軌跡とを、その表示属性を変更して表示している。このため、本発明においては、表示属性に基づいて、少なくとも往路と復路とは区別して表示される。従って、本発明においては軌跡誤差と進行方向とが対応づけられている。その結果、操作者は工具5の進行方向を容易に把握することができ、また表示される軌跡が往路であるか復路であるかを容易に把握することができる。
さらに、指令軌跡と実軌跡とを重ねて表示されるので、操作者は指令軌跡と実軌跡との間の軌跡誤差を容易に把握できる。そして、軌跡誤差が大きい場合には、その軌跡誤差が往路に生じていたのか、復路に生じていたのかを判断できる。さらに、軌跡誤差の要因が進行方向によるものなのか、サーボ調整によるものなのかも判断することができる。このため、本発明においては、サーボ調整を効果的に行えるのが分かるであろう。
1 工作機械
2 テーブル
3 支柱
4 ヘッド
5 工具
11〜15 位置検出器
16 数値制御装置
20 工具軌跡表示装置
21 位置情報取得部
22 工具座標算出部
23 表示属性変更部
24 表示部
25 反転位置取得部
26 反転位置入力部

Claims (4)

  1. 数値制御装置を用いて少なくとも一つの駆動軸によって工具および被加工物を相対的に移動させながら往復動作を行って前記被加工物を加工する工作機械の前記工具の軌跡を表示する工具軌跡表示装置において、
    前記数値制御装置において作成された所定の制御周期毎の位置情報を取得するか、または位置検出器から前記少なくとも一つの駆動軸の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記少なくとも一つの駆動軸の前記位置情報と前記工作機械の機械構成の情報から前記工具の座標値を算出する工具座標算出部と、
    前記工具の進行方向に応じて前記工具の軌跡の表示属性を変更する表示属性変更部と、
    前記工具座標算出部により算出された前記工具の座標値と前記表示属性変更部により変更された前記表示属性とに基づいて、前記工具の軌跡を表示する表示部と、
    前記工具の進行方向が反転する反転位置を前記数値制御装置または前記工作機械の加工プログラムから取得する反転位置取得部とを備え、
    前記表示属性変更部は、さらに前記反転位置に基づいて前記工具の軌跡の表示属性を変更することを特徴とする工具軌跡表示装置。
  2. 前記表示部は、前記数値制御装置から取得された前記位置情報から求められる前記工具の指令軌跡と、前記位置検出器から取得された前記位置情報から求められる実軌跡とを重ねて表示することを特徴とする請求項1に記載の工具軌跡表示装置。
  3. 前記表示属性変更部は、前記工具の軌跡の表示属性を前記往復動作の往路と復路とで変更することを特徴とする請求項1または2に記載の工具軌跡表示装置。
  4. 前記表示属性変更部は、前記往復動作の往路と復路とに対応する記号もしくは文字または文字列を前記表示部上に追加表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の工具軌跡表示装置。
JP2014089152A 2014-04-23 2014-04-23 工具の軌跡を表示する工具軌跡表示装置 Active JP5877866B2 (ja)

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