JP5875404B2 - 印刷装置及びその制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のサイズの封筒に対して画像を印刷可能な印刷装置及びその制御方法、及びプログラムに関するものである。
画像形成装置(印刷装置)には一つ以上の用紙格納部があり、その中に格納された用紙を一枚ずつ給紙し、その給紙された用紙上に画像形成(印刷)を行っている。ここで各用紙格納部に格納されている用紙のサイズを設定することができ、例えばA4,B4等の定型サイズ、もしくは210mm×290mmのように任意のサイズを設定することができる。
また、特殊な定型サイズとして封筒のサイズを設定することもできる。封筒ののりしろ(以降、フラップ)や、インデックス紙のインデックス部のような突起部分を含むような用紙は、突起部分が副走査方向の後端になるように用紙をセットすることで、突起部分までの用紙領域を定型サイズとして扱い印刷を行っている。また、フラップが副走査方向に位置するように設定し、封筒の搬送時にセンサによりフラップの位置を認識して画像ズレを抑制するという技術も知られている(特許文献1参照)。
特開平9−109492号公報
封筒のように、副走査長が主走査長よりも長い用紙では、長辺を搬送方向と平行にして印刷を行う(ショートエッジフィード)と印刷時間が長くかかってしまう。そこで、フラップを主走査方向の端にくるように用紙をセットし、用紙の短辺を搬送方向と平行にして印刷を行う(ロングエッジフィード)ことで印刷時間を短くすることが考えられる。その場合、フラップの幅の分だけ画像をずらして印刷する必要があるが、フラップの幅は封筒のメーカによって異なるため、ユーザは、封筒ごとにフラップの幅を追加サイズとして印刷装置に設定しなくてはならない。
また、例えば、給紙元の格納手段が手差しトレイの場合、手差しトレイの仕様として、その手差しトレイにセットされている封筒がなくなると、その手差しトレイに設定されていた設定情報はクリアされる。このため、手差しトレイに封筒を再セットするたびに、ユーザは、封筒サイズの設定の他にフラップの幅の設定作業も行なわなければならなかった。これはユーザにとって面倒な作業になってしまう。
本発明の目的は上記従来技術の問題点を解決することにある。
本発明の目的は、保持手段に封筒がセットされたことに基づき受け付けた封筒のサイズ及びフラップの長さを、保持手段との対応付けがクリアされた後も互いに対応付けて記憶しておくことで、フラップの長さを再入力する手間を軽減できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷装置は以下のような構成を備える。即ち、複数のサイズの封筒に対して画像を印刷可能な印刷装置であって、封筒を保持可能な保持手段と、
前記保持手段に封筒がセットされたことに基づき、当該封筒のサイズ及びフラップの長さをユーザから受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた封筒のサイズ及びフラップの長さを、前記保持手段に対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された封筒のサイズ及びフラップの長さに基づいて、前記保持手段に保持された封筒に対して画像を印刷する印刷手段と、前記保持手段に保持された封筒が無くなったことに基づき、前記記憶手段に記憶された封筒のサイズ及びフラップの長さの前記保持手段との対応付けをクリアするクリア手段と、を備え、前記記憶手段は、前記封筒のサイズ及び前記フラップの長さの前記保持手段との対応付けが前記クリア手段によってクリアされた後も、前記封筒のサイズ及び前記フラップの長さを互いに対応付けて記憶し、前記受付手段は、前記保持手段に封筒がセットされ、且つ、ユーザから受け付けた封筒のサイズが前記記憶手段に記憶されている封筒のサイズと一致する場合は、当該封筒のサイズに対応付けて前記記憶手段に記憶されているフラップの長さをユーザに提示することを特徴とする。
本発明によれば、保持手段に封筒がセットされたことに基づき受け付けた封筒のサイズ及びフラップの長さを、保持手段との対応付けがクリアされた後も互いに対応付けて記憶しておくことで、フラップの長さを再入力する手間を軽減することが可能となる。
実施形態に係る画像形成装置の一例である多機能周辺機器の構成を示す図。 本実施形態に係るコントローラのハードウエア構成を示す図。 本実施形態に係るMFPの概観図。 本実施形態に係るMFPの操作部の上面図。 手差しトレイを上から見た図。 本実施形態に係る操作画面を示す図。 本実施形態に係る操作画面を示す図。 実施形態に係るMFPの操作部の表示部に表示されるUI画面の例を示す図。 スキャナの構成を説明する図。 プリンタ部の構成を説明する図。 自動用紙選択の対象の給紙カセットを選択するためのUI画面例を示す図。 本実施形態における印刷ジョブのデータ構造を説明する図。 本実施形態に係る属性の一例を示す図。 本実施形態に係るMFPにおいて、用紙サイズが指示された印刷ジョブによる印刷中に用紙切れが発生すると自動的にカセット段を切り替える動作を示すフローチャート。 本実施形態に係る封筒サイズの設定方法を説明する図。 フラップサイズの設定画面例を示す図。 本実施形態に係るPDLデータの印刷ジョブでの封筒への印刷手順を説明するフローチャート。 長形3号の封筒のサイズを説明する図。 画像サイズを長形3号にした場合のメモリ上に展開された画像データのイメージを示す図。 封筒への印刷結果を示す図。 本実施形態に係るコピージョブの処理手順を示すフローチャート。 本実施形態に係るMFPにおいて、手差しから供給される封筒に印刷中に手差しの封筒が無くなった場合の処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の実施形態を示す印刷装置の一例である多機能周辺機器(MFP:Multi-Function Peripheral)の構成を示す図である。なお、本実施形態では、印刷装置の一例として、複数の機能を備える多機能周辺装置を使って説明するが、印刷装置は、単機能を備える周辺装置(SFP:Single-Function Peripheral)であってもよい。
図1において、コントローラ101は、多機能周辺機器(MFP)を制御しており、図2に示すハードウエア構成を有している。スキャナ102は、コントローラ101によって制御され、原稿を読み取って、その原稿画像の画像データを作成する。プリンタエンジン103は、本実施形態では電子写真法によるプリンタエンジンであり、コントローラ101の制御の下に記録媒体(用紙や封筒等のシート)上に画像を印刷する。プリンタエンジン103はフィニッシャ104に接続可能であり、プリンタエンジン103から出力された複数の記録媒体(例えば、用紙)をまとめて、例えばステイプル処理することが可能である。このフィニッシャ104もコントローラ101によって制御されている。ネットワーク(イーサーネット)インターフェイス105は、コントローラ101に対して同インターフェイスを通した双方向通信を提供しており、ネットワークを介して外部装置であるPC107との接続が可能となっている。操作部106は、ユーザインターフェイスを提供しており、表示部とキーボードとを具備し、コントローラ101からの情報の表示を行うとともにユーザからの指示をコントローラ101に伝える。
図2は、本実施形態に係るコントローラ101のハードウエア構成を示す図である。
コントローラ101の内部では、CPU201がバス209を介して、メモリ202,操作部106の表示部203及びキーボード204,ROM210,DISK211と接続されている。各種プログラム及びデータは、ハードディスクやフレキシブルディスク等のDISK211(記憶媒体)に記憶されており、必要に応じて順次メモリ202に読み出されてCPU201で実行される。このDISK211は、MFPに着脱可能であっても、MFPに内蔵されたものでも良い。更に、プログラムは、ネットワークを介して他のPCやMFP等からダウンロードされてDISK211に記憶される構成でも良い。
またメモリ202は、揮発メモリ或いは不揮発メモリの双方の機能をそなえていても良いし、揮発メモリの機能をメモリ202が受け持ち、不揮発メモリの機能をDISK211が受け持つ構成でもよい。また取り外し可能なメモリメディアでも良い。
CPU201が、表示用メモリ(不図示)に表示用データを書き込むことにより表示部203に表示を行い、CPU201がキーボード204もしくはタッチパネルになっている表示部203からデータを入力することにより、ユーザからの指示を入力する。こうして入力された情報はメモリ202、DISK211、CPU201のいずれかに転送、蓄積され、様々な処理に使用される。またバス209には、ネットワークインターフェイス105が接続されており、CPU201が、このネットワークインターフェイス105を介してからデータの読み込み又は書き込みを行うことによりインターフェイスを介した通信を行う。
更に、バス209には、プリンタエンジン103,フィニッシャ104,スキャナ102が接続されている。CPU201がこれらに対してデータの読み書きを行うことによりプリントやスキャン等の動作及び各種ステータスの取得を行う。画像データはスキャナ102もしくはネットワークインターフェイス105からコントローラ101のDISK211、メモリ202に保存されることが可能である。また取り外し可能なメモリに予め画像データを蓄積しておき、そのメモリをコントローラ101に取り付けることによって取り込むことも可能である。DISK211に蓄積されている画像データは、メモリ202に移動もしくはコピーすることができ、操作部106から指示された内容によってメモリ202の画像データに様々な付加画像(例えば、ページの数字部分)を合成することができる。尚、プリンタエンジン103,フィニッシャ104,スキャナ102はMFPの内部ではなく、ネットワーク上にそれぞれ単体の周辺機器として存在し、それをMFPのコントローラ101が制御しても良い。
図3は、本実施形態に係るMFPの概観図である。
画像入力デバイスであるスキャナ102は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサを走査することで、その原稿の画像を電気的な画像データに変換する。電気的に変換された画像データから、原稿のカラー判定やサイズ判定などを行う。画像出力デバイスであるプリンタ部302は、画像データを用紙上の画像に変換する部分であり、用紙に印刷して排紙する。プリント動作の起動や停止は、コントローラ101のCPU201からの指示によって行われる。304〜308は給紙段を表している。304は手差しトレイ、305〜308は給紙カセット(用紙格納部)であり、それぞれに複数枚の用紙(封筒を含む)を載置することができる。尚、このMFPは、印刷データに基づいて、手差しトレイ304或いは給紙カセットに収容された封筒に画像を印刷可能である。
図4は、本実施形態に係るMFPの操作部106の上面図である。
表示部203は、液晶上にタッチパネルシートが貼られており、操作画面およびソフトキーを表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をCPU201に伝える。
次にキーボード204について説明する。スタートキー402は、原稿画像の読み取り動作の開始を指示する場合などに用いられる。スタートキー402の中央部には、緑と赤の2色LED403があり、その色によってスタートキー402が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー404は稼働中の動作を止める働きをする。テンキー405は、数字と文字のボタン群で構成されており、コピー部数の設定や、表示部203の画面切り替え等を指示する。ユーザモードキー406は、MFPの設定を行う場合に押下される。
図5(A)〜(C)は、手差しトレイ304を上から見た図である。
図5(A)において、手差しトレイ304には、レール503上を自由に移動できるガイド502があり、セットする用紙サイズに合わせて、その位置を調整することができる。図5(B)は、A4サイズの用紙を縦方向でセットした場合のガイドの位置を示しており、これは前述のロングエッジフィードでの搬送方向を示している。図5(C)はA4サイズの用紙を横方向でセットした場合のガイドの位置を示す。これは前述のショートエッジフィードでの搬送方向を示している。センサ504は、手差しトレイ304上に用紙が置かれたことを検知するセンサである。このセンサ504上に用紙が置かれると、コントローラ101は、手差しトレイ304に用紙がセットされたことを検知することができる。
図6〜図8は、実施形態に係るMFPの操作部106の表示部203に表示されるUI画面の例を示す図である。これら図を参照して、図6(A)のユーザモード画面から、給紙カセットのサイズ設定と、用紙タイプの設定を行う方法を説明する。
操作部106のユーザモードキー406(図4)が押下されると、図6(A)のユーザモード画面が表示される。この操作画面上で用紙サイズを設定することができる。ボタン群601中の用紙の設定ボタン602を押下すると、図6(B)で示す給紙カセットにセットする用紙のサイズや種類を設定する画面が表示される。
図6(B)の画面にはカセット選択ボタン群604があり、ユーザは、このボタンのいずれかを押すことにより任意の給紙カセットを選択することができる。このボタン群604からいずれかの給紙カセットを選択し、設定ボタン605を押下すると図7(A)に示す画面が表示される。
図7(A)の画面には定型サイズ設定ボタン群608があり、このボタン群608のいずれかのボタンを押下することで、図6(B)で選択された給紙カセットに任意の定型サイズを設定することができる。ユーザ設定ボタン609は、任意のサイズの用紙を設定する場合に押下される。このユーザ設定ボタン609が押下されると、図7(B)に示す画面が表示される。
図7(B)のXボタン614は、横方向の長さを設定するときに押下され、数字ボタン群616で、その長さを設定する。Yボタン615は、縦方向の長さを設定するときに押下され、数字ボタン群616で、その長さを設定する。キャンセルボタン617はこの画面での設定をやめたい場合に押下される。キャンセルボタン617が押下されると、設定は行われずに図7(A)の画面に戻る。OKボタン618は、縦横の長さの入力が終了してその値を設定するときに押下される。OKボタン618が押下されると図7(A)の画面に戻る。
図7(A)の封筒ボタン610は、封筒サイズを設定する場合に押下される。封筒ボタン610が押下されると、図8(A)の画面が表示される。図8(A)の画面には、封筒サイズ設定ボタン群620があり、いずれかのボタンを押下することで封筒の定型サイズを設定することができる(第1設定)。このボタンはデフォルトで「長形3号」が選択された状態になっている。このデフォルトは仕向け(仕向けとは、機器を設置する国、地域を示す情報であり、コントローラ101のメモリ202、DISK211のいずれかに保存されている)によって変化する。日本仕向けでは「長形3号」となり、海外仕向けでは「Com10」がデフォルトになる。キャンセルボタン621は、この画面での設定をやめたい場合に押下される。キャンセルボタン621が押下されると設定は行われずに図7(A)の画面に戻る。OKボタン622は、封筒サイズを決定した場合に押下される。OKボタン622が押下されると設定が行われて図7(A)の画面に戻る。
図7(A)で、定型サイズかユーザ設定サイズかで封筒サイズを設定した後に「次へ」ボタン612を押下すると図8(B)の画面が表示される。この画面には用紙タイプ設定ボタン群624があり、このボタン群624のいずれかのボタンを押下することで用紙の種類(タイプ)を設定することができる。キャンセルボタン625は、この画面での設定をやめたい場合に押下される。キャンセルボタン625が押下されると設定が行われずに図7(A)の画面に戻る。OKボタン626は、用紙の種類を決定したい場合に押下される。OKボタン626が押下されると設定が行われて図6(B)の画面に戻る。更に、他の給紙段の設定を行いたい場合は再度カセット選択ボタン群604から給紙カセットを選んで設定処理を繰り返す。もう設定を行わない場合は閉じるボタン606を押下すると図6(A)の画面に戻る。
以下の表1は、本実施形態に係る各給紙カセットに設定された情報の一例を示す。用紙の設定の処理を終えると表1のカセット1〜カセット4のいずれかのデータが更新される。このデータはコントローラ101のメモリ202、DISK211のいずれかに保存することが可能である。
次に、手差しトレイ304に用紙を設定したときの用紙のサイズとタイプの設定を行う方法を説明する。手差しトレイ304上に用紙をセットし、図5(B)や図5(C)に示すような状態にすると、センサ504が反応し、プリンタエンジン103からコントローラ101に対して用紙がセットされたことが通知される。コントローラ101がこの通知を受けると操作部106の表示部203には図7(A)で示す画面が表示される。但し、この場合は戻るボタン611は表示されない。前述したように、この画面で定型サイズかユーザ設定サイズかで封筒サイズを設定した後に「次へ」ボタン612を押下すると図8(B)の画面が表示される。前述したように、この画面には用紙タイプ設定ボタン群624があり、いずれかのボタンを押下することで用紙の種類を設定したり、キャンセルボタン625で図7(A)の画面に戻したりすることができる。そして設定終了後にOKボタン626が押下されると、用紙登録画面は消えて、表1の「手差し」のサイズと用紙タイプが「未設定」から、実際に設定されたサイズやタイプ等に更新される。そして、手差しトレイ304上の用紙がなくなるとセンサ504が反応し、プリンタエンジン103からコントローラ101に対して用紙がなくなったことが通知される。コントローラ101がこの通知を受けると、表1の「手差し」の各項目を「未設定」に更新する。そして、再度手差しトレイ04に用紙をセットしたときには、前述のシーケンスを繰り返すことになる。手差しトレイ304にセットされる用紙は、ユーザが、1つのコピージョブで用紙を使いきるためにセットすることが多いため、手差しトレイ304にセットされた用紙の用紙なしを検出すると、手差しトレイ304の設定はクリアされる。それによって、手差しトレイ304に新たにセットされた用紙に対する画像の印刷が、前回の用紙の設定のまま行われることを防ぐことができる。
図9は、スキャナ102の構成を説明する図である。
原稿703上の情報は、原稿読み取り装置719の露光部713に対して原稿703を相対的に移動させながら読み取られる。原稿703は原稿トレイ702にセットされる。原稿給紙ローラ704は分離パッド705と対になっていて、原稿703を一枚ずつ搬送する。搬送された原稿703は、中間ローラ706でスキャナ内に送られ、大ローラ708と第1従動ローラ709によって搬送され、更に、大ローラ708と第2従動ローラ710とによって搬送される。大ローラ708と第2従動ローラ710とで搬送された原稿703は、流し読み原稿ガラス712と原稿ガイド板717との間を通り、ジャンプ台718を経由して、大ローラ708と第3従動ローラ711とにより搬送される。大ローラ708と第3従動ローラ711とにより搬送された原稿703は、原稿排紙ローラ対707により排出される。尚、流し読み原稿ガラス712と原稿ガイド板717との間では、原稿703は原稿ガイド板717によって流し読みガラス712に接触する形で搬送される。
原稿703が流し読み原稿ガラス712上を通過する際に、流し読み原稿ガラス712に接している面が露光部713によって露光される。その結果得られる原稿703からの反射光がミラーユニット714に伝達される。伝達された反射光はレンズ715を通過して集光されCCDセンサ716にて電気信号に変換され、コントローラ101に伝達される。
図10は、プリンタ部302の構成を説明する図である。
この図はフルカラー印刷装置の一例を示す。感光ドラム801は一次帯電器811により特定の極性電位に帯電処理され、図示しない露光手段によって矢印812で示す位置がコントローラ101からの指示に従って露光される。このようにして第一の色成分に対応した静電潜像が形成される。その後、現像器802の四つある現像器中の一つの現像器を使用して現像される。中間転写ベルト803は矢印の方向に搬送駆動され、感光ドラム801上に形成された第一の色成分画像が、感光ドラム801と中間転写ベルト803の接合部分を通る過程で一次転写ローラ810で形成された電界によって中間転写ベルト803に転写される。中間転写ベルト803に転写を終えた感光ドラム801の表面はクリーニング装置804によって清掃される。この処理を順次繰り返し、四色の画像を中間転写ベルト803に重ね合わせてカラー画像を形成する。単色の画像を形成する場合は一度だけ転写処理を行う。こうして中間転写ベルト803に転写された画像は、二次転写ローラ809で給紙カセット805より給紙された用紙に印刷される。画像が印刷された用紙は定着器806で加熱され定着される。定着後の用紙は、搬送ローラを通過した後、排紙口807から機外に排出されて排出トレイ813に積載される。
図11は、自動用紙選択の対象の給紙カセットを選択するためのUI画面例を示す図である。自動用紙選択とは、CPU201が、複数の給紙段の中から、印刷に使用する用紙の給紙元となる給紙段を、原稿のサイズやユーザの設定に従って、自動的に選択する処理である。
操作部106のユーザモードキー406が押下されると図6(A)のユーザモード画面が表示される。この画面で、ボタン群601中のカセットオートON/OFFボタン627が押下されると、図11に示す画面が表示される。この画面では、装備されている給紙カセットと、その給紙カセットに入っている用紙サイズが表示され、その給紙カセットを自動的に選択するカセットに「する」、「しない」を、選択ボタン群902によって指示することができる。「ON」が押下されたカセット段は、自動用紙選択の対象にしてよいカセットとなり、「OFF」が押下されたカセットは、自動用紙選択の対象にできないカセットになる。OKボタン903が押下されると設定終了となり、図6(A)の画面に戻る。
以下の表2は、本実施形態に係る給紙カセット及び手差しの自動用紙選択を示すデータ例を示す。
カセットオートON/OFFの設定の処理を終えると、その設定に対応して、表2のカセット1〜カセット4及び手差しのいずれかのデータが更新される。このデータは、コントローラ101のメモリ202、DISK211のいずれかに保存することが可能である。このデータは自動的にカセットを選択するときに使用する。表2の例では、カセット1〜4が全て自動用紙の切り替え選択に使用され、手差しだけが自動用紙の切り替えに使用できないように設定されている。

図12は、本実施形態における印刷ジョブのデータ構造を説明する図である。このデータは、印刷ジョブを実行する指示が来た場合に機器内のアプリケーションが生成する。
ジョブの実体は、属性ID1101、属性値サイズ1102及び属性値1103の組を複数連続して持つことによって表されている。ジョブがデータを含む場合は、1107,1108,1109で示されるように、属性IDとしてデータを表す値、属性値サイズとしてファイル名のサイズ、属性値としてドキュメントデータを保持しているファイルのファイル名を保持している。また、それぞれの属性値の中には、データのフォーマット(使用されているPDLなど)、コピー部数、カセット段、印刷に使用する用紙サイズ、フィニッシング処理の指定などが含まれる。
図13は、本実施形態に係る属性の一例を示す図である。
属性ID1301は、属性の識別番号(ID)を示している。型ID1302は、IDの型(サイズ)を表しており、「1」は不定長、「2」は1バイトのように予め決められている。値1303は、取り得る値を示しており、意味1304に示すような意味をもっている。この図13に示したのは一例であり、この他にも様々な属性が存在する。これらの値を図12のジョブの属性ID、属性サイズ、属性値に設定することによりジョブを形成する。
図14は、本実施形態に係るMFPにおいて、用紙サイズが指示された印刷ジョブによる印刷中に用紙切れが発生すると自動的にカセット段を切り替える動作を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM210或いはDISK211に記憶されており、実行時にメモリ202に展開され、CPU201の制御の下に実行される。
用紙切れによりジョブを中断した後、この自動カセット切り替え処理が開始されると、S1401で、CPU201は、処理に要求されている用紙サイズをジョブで指定された属性から取得する。次にS1402に進み、CPU201は、表2において状態がONに設定されているカセットを検索する。そしてS1403に進み、CPU201は、S1401で取得した用紙サイズと、S1402で状態がONになっているカセットのそれぞれの用紙サイズとを比較し、用紙サイズが一致するものがあるか否かを判定する。例えば、S1401で得られた用紙サイズがB4の場合、対象となるカセット1〜4の内、カセット4にB4サイズの用紙がセットされていることが分かる(表1参照)。尚、表2で、カセットオートON/OFF設定が全て「OFF」であるか、或いは表1で、B4サイズの用紙を収容しているカセットが無い場合は、該当するカセットが存在しないことになる。
S1404で、CPU201は、該当するカセットが存在するか否かを判定し、該当するカセットが存在した場合はS1405に進み、サイズが一致したカセット段を使用してジョブを再開する。一方、S1404で、該当するカセットが存在しないと判定した場合、CPU201は、S1406に進み、使用できるサイズがないことをユーザに通知してジョブを中断したままとする。
以下の表3はカセット1からカセット4、手差し304に封筒サイズ及びその封筒サイズに付随するフラップサイズ(追加サイズ)を設定した場合のデータ例を示している。ここでは、複数のカセット段及び手差しの給紙段に、封筒サイズとフラップサイズを設定することが可能である。工場出荷時の状態では、各封筒サイズのフラップサイズは0.0mmで初期化されている。封筒設定の処理を終えると、該当する表3のフラップサイズが更新される。このデータはコントローラ101のメモリ202或いはDISK211に不揮発に保存される。

図15(A)(B),図16を参照して、本実施形態に係る封筒サイズの設定方法を説明する。
手差しトレイ304に用紙がセットされた場合に操作部106上に図7(A)の画面を表示する。この画面で封筒ボタン610を押下すると図15(A)の画面が表示される。この画面にある「縦送り」ボタン1403を押下すると、図15(B)に示す、封筒の短辺を主走査方向と平行にして印刷を行う縦送りでの設定画面に遷移する。同様に図15(B)の画面にある「横送り」ボタン1408を押下すると、図15(A)の横送りの設定画面に遷移する。図15(A)(B)の画面には封筒サイズ設定ボタン群1402,1407があり、いずれかのボタンを押下することで封筒のサイズを設定することができる。キャンセルボタン1404,1409は、この画面での設定をやめたい場合に押下し、押下するとこの設定画面での設定は行われずに図7(A)の画面に戻る。
図15(A)の封筒の横送り画面で、OKボタン1405を押下すると、封筒の用紙サイズの設定が実行され、画面が閉じる。また図15(B)の封筒の縦送り画面では、OKボタンではなく「次へ」ボタン1410が表示され、「次へ」ボタン1410を押下すると、図16のフラップサイズ設定画面(第2設定)に遷移する。
この画面にはフラップサイズを設定するための数値入力領域1413があり、数字キー群1412を使用してフラップサイズの設定値を入力することができる。数値入力領域1413の値は、このフラップサイズ設定画面で選択された封筒サイズに設定されているフラップサイズを、表3で示したデータ構造を有するメモリから取得して表示する。従って、前回その封筒サイズに対応付けて設定されているフラップサイズが表示されることになる。キャンセルボタン1414は、この画面での設定をやめたい場合に押下する。キャンセルボタン1414が押下されると図15(B)の画面に戻る。また図16で、OKボタン1415が押下されると、数字キー群1412を使用して設定されたフラップサイズが設定されて画面が閉じられる。例えば、手差しトレイ304に長形3号の封筒を横送りで、フラップサイズを30.0mmに設定した場合、表1に示すデータ構造をもつデータの手差しの項目は以下の表4のように更新される。こうして入力されたフラップサイズは、図15(B)で設定された封筒サイズに対応付けてメモリ202に不揮発に記憶される。

この状態で、印刷が実行され、手差しトレイ304にセットされていた封筒が使用されて手差しトレイ304からなくなると、前述のようにセンサ504が反応し、このセンサ504から通知を受けたコントローラ101は、手差しの設定をリセットする。従って、表1で示した手差しの設定値は、以下の表5ように「未設定」状態にリセットされる。尚、このとき、封筒サイズに対応付けてフラップサイズを記憶しているメモリ202のデータは更新されない。

ここで再度、手差しトレイ304に封筒をセットすると、センサ504が反応し、コントローラ101は、操作部106の表示部に図7(A)の画面を表示する。この図7(A)の画面で封筒を選択すると、図15(A)の画面に遷移する。ここで「縦送り」1403を選択し、封筒サイズ(長形3号)を選択すると、図16のフラップサイズの設定画面に遷移する。前述のように、フラップサイズの入力領域1413には前回設定した値が表示されているので、同じ封筒を連続して使用する場合など、フラップサイズに変更がないときには、数字キー群1412による再入力は不要で、OKボタン1415を押下するだけとなる。
図17(A)(B)は、本実施形態に係るPDLデータの印刷ジョブでの封筒への印刷手順を説明するフローチャートで、図17(A)はPC107の処理を示し、図17(B)は、実施形態に係るMFPによる処理を示す。なお、図17(A)のフローチャートに示す処理は、PC107の不図示のCPUが、PC107の不図示のROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって実現される。また、図17(B)のフローチャートに示す処理は、CPU201が、ROM210に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって実現される。
図17(A)において、まずS1701で、PC107は、ユーザからPDL画像出力ジョブのプリント設定を受け付ける。このプリント設定内容は、部数、用紙サイズ(封筒への印刷時には封筒サイズ)、片面/両面、ページ出力順序、ソート出力、ステイプルの有無等である。次にS1702に進み、PC107は、ユーザから印刷指示を受け付け、PC107にインストールされているドライバソフトウェアによって、印刷対象となるコードデータをいわゆるPDLデータ(印刷データ)に変換する。そして、PC107は、S1701で設定したプリント設定パラメータと共に、コントローラ101に、ネットワークインターフェイス105を介してPDLデータを転送する。
次に図17(B)を参照して、MFPによる処理を説明する。
まずS1710で、CPU201は、例えば手差し304に図18(B)の長形3号の封筒がセットされたことを検知する。そして図15(A)で「縦送り」1403を選択し、図15(B)で、封筒のサイズとして「長形3号」を設定する。そして図16で、フラップサイズを、例えば「30.0」mmで入力してOKボタン1415を押下すると、表1の「手差し」の項目は、表4のように更新される。即ち、「手差し」の用紙サイズは「長形3号」となり、用紙タイプは「封筒」に設定される。また封筒サイズ「長形3号」のフラップサイズが30.0mmに更新される。
そしてS1711で、CPU201は、ネットワークインターフェイス105を介してPC107から転送されたPDLデータを受信する。次にS1712に進み、CPU201は、プリント設定パラメータに基づいて、画像データに展開(ラスタライズ)する。画像データの展開は、メモリ202上に行われる。
図19は、画像サイズを長形3号にした場合のメモリ上に展開された画像データのイメージを示す図である。
長形3号は、120mm×235mmの大きさで定義されており、メモリ202にはこのサイズに相当するサイズの画像データが展開される。
次にS1713に進み、CPU201は、PDLジョブで指定された用紙サイズ(封筒サイズ)に基づいてオフセット量を取得する。ここではPDLジョブで指定された用紙サイズを取得し、その取得したサイズが表3で管理されている封筒サイズと一致するかを判定する。そして該当するサイズがあれば、そのフラップサイズを取得してオフセット量とする。
次にS1714に進み、CPU201は、取得した用紙サイズに一致する給紙段を選択する。ここでは指定された用紙サイズは長形3号であるため、長形3号が載置されている給紙段(ここでは手差し)を選択し、その給紙段で設定されている用紙の送り方向を取得する。
次にS1715に進み、CPU201は、プリンタエンジン103を制御して画像データに基づいて印刷制御を行う。このとき、画像データの出力位置をオフセット量分副走査方向にずらして(シフトして)印刷する。これにより、図20(B)に示すような印刷結果を得ることができる。もしもオフセット量だけずらさないと、図20(C)に示すような結果となり、宛先及び郵便番号の位置がずれた印刷結果となる。これは、封筒以外の用紙に画像を印刷する場合と同様に、メモリ202に展開された画像と封筒の上端とを合わせて、封筒に画像を印刷すると、封筒にはフラップがあることが原因で正しい位置に画像が印刷されないからである。
図21は、本実施形態に係るコピージョブの処理手順を示すフローチャートである。この処理は、コントローラ101のCPU201が、ROM210或いはメモリ202に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
まずS2101で、CPU201は、ユーザから、封筒の設定を受け付ける。ここでは例えば、手差しトレイ304に図18(A)に示す長形3号の封筒が設定される。これにより前述の表1及び表3のフラップサイズが、ユーザにより入力された数値に応じて更新される。これは前述の図15、図16で説明したのと同様であるため、その説明を省略する。
次にS2102に進み、CPU201は、ユーザから、操作部106を介してコピージョブの各種設定を受け付ける。この設定内容には、部数、給紙段、用紙サイズ、片面/両面印刷、拡大/縮小率、ソート出力、ステイプルの有無等が含まれる。次にS2103に進み、操作部106でコピー開始指示が入力されると、CPU201は、バス209を介してスキャナ102を制御し、原稿の画像データの読み込み動作を行う。その際、コピージョブで指定された用紙サイズ(封筒サイズ)を取得し、その取得したサイズが表3で管理されている封筒サイズと一致するものがあるかを判定する。ここで該当するサイズがあると、CPU201は、そのフラップサイズを取得する。通常の用紙サイズが指定されている場合、スキャナ102から取り込む画像のサイズは、その用紙サイズと同じ大きさとなるが、フラップサイズが存在する封筒サイズの場合は、その封筒サイズにフラップサイズを加えたサイズの画像データを取り込む。そして、CPU201は、その取り込んだ画像データを入力してメモリ202に記憶する。
図18(A)は、封筒サイズとして封筒の長形3号が設定されている場合に、長形3号の封筒のサイズを示す図、図18(B)は封筒のイメージを示す図である。
長形3号のサイズは、120mm×235mmで定義されており、ここではフラップサイズは30mmに設定されているものとする。従って、この場合は、スキャナ102からの画像データは、サイズ120mm×265mmでメモリ202に格納される。尚、フラップサイズが設定されていない場合は、フラップサイズは0mmとなるので、データサイズが120mm×235mmの画像データがメモリ202に記憶されることになる。
次にS2104に進み、CPU201は、バス209を介して、プリンタエンジン103を制御しながら、適切なタイミングでメモリ202の画像データをプリンタエンジン103に転送する。そしてS2105に進み、コントローラ101が、コピー設定で指定された給紙段から用紙(封筒)を搬送するようにプリンタ部302を制御して画像データを印刷する。
こうして図20(B)に示すような印刷結果が得られ、原稿台に長形3号サイズの封筒がフラップを開かれたままでセットされた場合でも、フラップ分も含めたサイズを画像を欠けさせることなくコピーすることができる。
図22は、本実施形態に係るMFPにおいて、手差しから供給される封筒に印刷中に手差しの封筒が無くなった場合の処理を説明するフローチャートである。この処理は、コントローラ101のCPU201が、ROM210或いはメモリ202に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
まずS2201で、CPU201は、手差し304から供給される封筒の印刷中に、センサ504により用紙(ここでは封筒)が無くなったことが検知されるとS2202に処理を進める。S2202で、CPU201は、手差し304に設定されていたサイズ等の情報をクリアする。このとき、CPU201は、手差し304に設定されていたフラップサイズの情報は、手差し304に設定されていた封筒サイズに対応付けてメモリ202に記憶する。S2202の処理の後、手差しの設定は表1のようになる。次にS2203に進み、オペレータが手差し304に用紙(封筒)をセットするとセンサ504がそれを検知して用紙ありと判定する。そしてS2204に進み、CPU201は、図7(A)に示す画面を表示する。S2205で、「封筒」ボタン610が押下されるのを待ち、「封筒」ボタン610が押下されるとS2206に進んで、CPU201は、図15(A)の画面を表示する。S2207で、図15(A)の画面で「縦送り」1403が選択されるとS2208に進み、CPU201は、図15(B)の画面を表示する。次にS2209で封筒のサイズが選択されて「次へ」ボタン1410が押下されるとS2210に進み、CPU201は、図16のフラップサイズの設定画面を表示する。このとき、例えばS2209で「長形3号」が選択されていると、CPU201は、メモリ202の表4或いは表5から、それに対応するフラップサイズ(ここでは30.0mm)を読み出す。そしてS2211に進み、CPU201は、図16の設定画面のフラップサイズの入力領域1413に、予め設定されている「30.0」mmを提示する。ここで「OK」ボタン1415が押下されるとS2213に進み、CPU201は、封筒サイズ「長形3号」とそのときのフラップサイズを確定する。尚、S2205で「封筒」ボタン610が押下されないときはS2214に進み、CPU201は、押下されたボタンに対応する処理を実行する。
尚、この実施形態では、用紙収納部がカセットではなく手差しの場合で説明したが本発明はこれに限定されるものでなく、用紙カセットの場合も同様に適用できる。
以上のように、前回設定したフラップサイズの情報を保存しておき、次回の設定時にそのフラップサイズを呼び出して使用することができる。これにより、封筒をロングエッジおよびショートエッジで搬送可能になったことにより、必要となったフラップサイズ等の設定の煩雑さを最小限に抑えることができる。さらに、封筒以外の定型用紙の場合と同等の操作性を得ることができる。
(その他の実施例)
なお、上述した実施形態では、封筒の種類ごとに、前回設定したフラップサイズの情報を保存しておき、次回の設定時にそのフラップサイズを呼び出して使用する例を説明した。しかしながら、本発明は、これに限られない。例えば、前回の設定値だけでなく、以前に設定されたフラップサイズを複数保存しておき、ユーザが新たに給紙段に用紙をセットした際に、ユーザは、それら複数のフラップサイズの中から、所望のフラップサイズを選択して設定してもよい。それによって、メーカごとに異なるフラップサイズを、ユーザが容易に設定することができ、ユーザにかかる手間をより低減することができる。
また、本実施形態では、S2209で、封筒サイズがユーザによって選択された場合に、選択された封筒サイズに対応するフラップサイズを提示する例を説明した。しかしながら、本発明は、これに限られない。例えば、給紙段にセットされた封筒サイズを自動的に検知できる場合、CPU201は、給紙段に封筒がセットされたことに従って、当該給紙段にセットされた封筒のサイズと、その封筒のサイズに対応するフラップサイズをユーザに提示し、選択させてもよい。また、給紙段にセットされた封筒サイズを自動的に検知できる場合、CPU201は、給紙段に封筒がセットされたことに従って、当該給紙段にセットされた封筒のサイズと、その封筒のサイズに対応して保存されているフラップサイズを自動的に設定してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (9)

  1. 複数のサイズの封筒に対して画像を印刷可能な印刷装置であって、
    封筒を保持可能な保持手段と、
    前記保持手段に封筒がセットされたことに基づき、当該封筒のサイズ及びフラップの長さをユーザから受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた封筒のサイズ及びフラップの長さを、前記保持手段に対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された封筒のサイズ及びフラップの長さに基づいて、前記保持手段に保持された封筒に対して画像を印刷する印刷手段と、
    前記保持手段に保持された封筒が無くなったことに基づき、前記記憶手段に記憶された封筒のサイズ及びフラップの長さの前記保持手段との対応付けをクリアするクリア手段と、を備え、
    前記記憶手段は、前記封筒のサイズ及び前記フラップの長さの前記保持手段との対応付けが前記クリア手段によってクリアされた後も、前記封筒のサイズ及び前記フラップの長さを互いに対応付けて記憶し、
    前記受付手段は、前記保持手段に封筒がセットされ、且つ、ユーザから受け付けた封筒のサイズが前記記憶手段に記憶されている封筒のサイズと一致する場合は、当該封筒のサイズに対応付けて前記記憶手段に記憶されているフラップの長さをユーザに提示することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記受付手段は、フラップの長さを受け付けるための操作画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記受付手段は、ユーザから受け付けた封筒のサイズに対応付けて前記記憶手段に記憶されているフラップの長さを、前記操作画面上でユーザに対して提示することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記操作画面には、前記受付手段がユーザから受け付けたフラップの長さを表示する領域が含まれ、
    前記受付手段は、ユーザから受け付けた封筒のサイズに対応付けて前記記憶手段に記憶されているフラップの長さを前記領域に表示することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記記憶手段は、1つのサイズに対応付けて複数のフラップの長さを記憶することが可能であって、
    前記受付手段は、ユーザから受け付けた封筒のサイズに対して複数のフラップの長さが記憶されている場合は、当該複数のフラップの長さをユーザに提示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記保持手段は手差しトレイであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷手段は、前記記憶手段に記憶された封筒のサイズ及びフラップの長さに基づいて、画像の印刷位置をシフトすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 複数のサイズの封筒に対して画像を印刷可能であり、封筒を保持可能な保持手段を備える印刷装置の制御方法であって、
    前記保持手段に封筒がセットされたことに基づき、当該封筒のサイズ及びフラップの長さをユーザから受け付ける受付工程と、
    前記受付工程で受け付けた封筒のサイズ及びフラップの長さを、前記保持手段に対応付けて記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記記憶手段に記憶された封筒のサイズ及びフラップの長さに基づいて、前記保持手段に保持された封筒に対して画像を印刷する印刷工程と、
    前記保持手段に保持された封筒が無くなったことに基づき、前記記憶手段に記憶された封筒のサイズ及びフラップの長さの前記保持手段との対応付けをクリアするクリア工程と、を含み、
    前記記憶手段は、前記封筒のサイズ及び前記フラップの長さの前記保持手段との対応付けが前記クリア工程でクリアされた後も、前記封筒のサイズ及び前記フラップの長さを互いに対応付けて記憶し、
    前記受付工程では、前記保持手段に封筒がセットされ、且つ、ユーザから受け付けた封筒のサイズが前記記憶手段に記憶されている封筒のサイズと一致する場合は、当該封筒のサイズに対応付けて前記記憶手段に記憶されているフラップの長さをユーザに提示することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載の印刷装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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