JP5874854B1 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属製の真空容器内に配置されたアンテナに高周波電流を流すことによって誘導結合型のプラズマを生成するプラズマ処理装置において、真空容器内のアンテナよりも基板とは反対側の上部空間においてプラズマが生成されるのを防止する。【解決手段】 金属製の真空容器2内にアンテナ20が配置されている。そして真空容器2内の空間の内、アンテナ20よりも基板10側の空間を下部空間62、基板10とは反対側の空間を上部空間61と呼ぶと、上部空間61に、上部空間61におけるプラズマ生成を阻止する誘電体66を配置している。【選択図】 図1

Description

この発明は、金属製の真空容器内に配置されたアンテナに高周波電流を流すことによって真空容器内に誘導電界を発生させて誘導結合型のプラズマを生成し、当該プラズマを用いて基板に処理を施すプラズマ処理装置に関する。基板に施す処理は、例えば、プラズマCVD法等による膜形成、エッチング、アッシング、スパッタリング等である。
アンテナに高周波電流を流し、それによって生じる誘導電界によって金属製の真空容器内において誘導結合型のプラズマ(略称ICP)を発生させるプラズマ処理装置が従来から提案されている。
例えば、特許文献1には、絶縁パイプとその中に配置されたアンテナ本体とを備えているアンテナを、金属製の真空容器内に配置した構造のプラズマ処理装置が提案されている。より具体的には、直線状のアンテナを複数、金属製の真空容器内の基板の表面に沿う方向に並列に配置した構造のプラズマ処理装置が提案されている。このように真空容器内に配置されたアンテナは、内部アンテナとも呼ばれる。真空容器は電気的に接地されている。
アンテナ本体は金属パイプから成る場合もあるが、上記特許文献1では、アンテナ本体は、(a)複数の金属パイプを、隣り合う金属パイプ間に中空絶縁体を介在させて直列接続した構造をしており、(b)かつ中空絶縁体の部分に設けられたコンデンサを有していて、中空絶縁体の両側の金属パイプと当該コンデンサとを電気的に直列接続した構造をしている。
特許第5733460号公報
上記のようなアンテナ(内部アンテナ)を用いてプラズマ生成を行うと、アンテナ周辺に生成されるプラズマによって、アンテナと金属製の真空容器内壁との間に生じるプラズマによる導電性領域と、当該領域に続いていて真空容器内壁に接してできるプラズマシースによる容量性領域とが生じる。これらは、アンテナが前記絶縁パイプを有していても生じる。
真空容器内の空間の内、アンテナよりも基板側を下部空間、基板とは反対側の空間を上部空間と呼ぶと、空間の大きさは、上部空間を下部空間よりも小さくするのが好ましく、通常はそのようにしている。具体的には、上部空間におけるアンテナと真空容器の天井部間の距離を、下部空間におけるアンテナと基板間の距離よりも小さくしている。これは、上部空間は、基板処理に用いるプラズマを生成するための空間ではなく、当該プラズマ生成の観点からは不要な空間であり、そのような不要な空間をできるだけ小さくするのが、装置のコンパクト化の観点から好ましいからである。また、当該上部空間でプラズマを生成させない方が、基板処理に用いるプラズマを生成する下部空間における高周波電力の利用効率も高まる。
一方、下部空間は、アンテナ付近で生成されたプラズマが適度に拡散して基板付近に到達するようにするために、ある程度大きくするのが好ましい。特に、複数本のアンテナを並設している場合は、基板付近におけるプラズマ密度の均一性を高めるために、下部空間はある程度大きくする(例えば、アンテナと基板間の距離を、アンテナピッチの半分程度以上にする)のが好ましい。
前述した上部空間にプラズマが生成されると、プラズマが生成されない状態に比べて、上部空間のインピーダンスが大きく低下する。これは、プラズマ生成によって、上部空間に前記導電性領域および容量性領域が生じるからである。特に、上記理由から上部空間を下部空間よりも小さくしていると、プラズマが生成された場合の上部空間のインピーダンス低下は著しい。これは、簡単に言えば、上部空間に生成されるプラズマの前記導電性領域における比抵抗を一定とすると、上部空間が小さくてアンテナと真空容器の天井部間の距離が小さいほど、前記導電性領域の抵抗ひいてはインピーダンスも小さくなるからである。
上記のようにして上部空間のインピーダンスが低下すると、アンテナを流れる高周波電流は、低インピーダンス化した上部空間を通して金属製の真空容器に流出しやすくなる。その結果、(a)アンテナを流れる高周波電流の大きさが、アンテナに沿う方向において不均一になる。(b)それによって、アンテナに沿う方向におけるプラズマ密度分布が不均一になる。その結果、例えばプラズマを用いて基板上に膜を形成する場合、基板上における成膜速度の不均一、ひいては膜厚分布の不均一が生じる。(c)また、高周波電力の損失が増大して、高周波電力を下部空間でのプラズマ生成に効率良く使うことができなくなり、高周波電力の利用効率およびプラズマ生成効率が低下する。
そこでこの発明は、金属製の真空容器内に配置されたアンテナに高周波電流を流すことによって誘導結合型のプラズマを生成するプラズマ処理装置において、真空容器内のアンテナよりも基板とは反対側の上部空間においてプラズマが生成されるのを防止することを主たる目的としている。
この発明に係るプラズマ処理装置は、金属製の真空容器内に配置されたアンテナに高周波電流を流すことによって前記真空容器内に誘導電界を発生させて誘導結合型のプラズマを生成し、当該プラズマを用いて基板に処理を施すプラズマ処理装置であって、前記アンテナは、絶縁パイプと、その中に配置されたアンテナ本体とを備えており、前記真空容器内の空間の内、前記アンテナよりも基板側の空間を下部空間、基板とは反対側の空間を上部空間と呼ぶと、当該上部空間に、当該上部空間におけるプラズマ生成を阻止する誘電体を配置しており前記誘電体は、間隙をあけて層状に配置された複数枚の誘電体板で構成されている、ことを特徴としている。
このプラズマ処理装置によれば、真空容器内の上部空間に、当該上部空間におけるプラズマ生成を阻止する誘電体を配置しているので、当該上部空間においてプラズマが生成されるのを防止することができる。それによって、上部空間を通してアンテナからそれに対向する真空容器内壁に流出する高周波電流を抑制することができる。
前記上部空間は前記下部空間よりも小さく、かつ前記誘電体は当該上部空間の実質的に全体に及ぶ大きさを有している、という構成を採用しても良い。
当該装置は、前記プラズマを用いて前記基板上に膜を形成するものであり、前記誘電体の少なくとも基板側の面は、前記膜を構成する物質で形成されている、という構成を採用しても良い。
その他の変形例を採用しても良い。
請求項1に記載の発明によれば、真空容器内の上部空間に、当該上部空間におけるプラズマ生成を阻止する誘電体を配置しているので、当該上部空間においてプラズマが生成されるのを防止することができる。それによって、上部空間を通してアンテナからそれに対向する真空容器内壁に流出する高周波電流を抑制することができる。
その結果、(a)アンテナを流れる高周波電流の大きさの、アンテナに沿う方向における均一性を高めることができる。(b)それによって、アンテナに沿う方向におけるプラズマ密度分布の均一性を高めることができる。(c)更に、高周波電力の損失が減少して、高周波電力を下部空間でのプラズマ生成に効率良く使うことができるので、高周波電力の利用効率およびプラズマ生成効率を向上させることができる。
更に、前記誘電体は間隙をあけて層状に配置された複数枚の誘電体板で構成されているので、全体が誘電体物質で構成されている場合に比べて、誘電体を軽量化することができる。また、誘電体板の材料の選定範囲が広がるので、成膜、エッチング等の処理目的または対象基板に応じて誘電体板の材料選定を行うことが容易になる。
更に、誘電体板間の間隙は空間であり、そこにプラズマが点灯しない限りどの誘電体材料に比べても最も誘電率が小さいので、全体が誘電体物質で構成されている場合に比べて、前記誘電体全体としての誘電率をより小さくすることができ、それによって、当該誘電体を通してアンテナから真空容器内壁へ流出する高周波電流をより小さくすることができる。その結果、前記(a)〜(c)に示した効果をより高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば次の更なる効果を奏する。即ち、上部空間を下部空間よりも小さくしているので、装置のコンパクト化の点で有利であり、かつ下部空間は上部空間よりも大きいので、下部空間で生成されたプラズマを適度に拡散させて、基板付近におけるプラズマ密度分布の均一性を高めることが容易になる。
また、上部空間が小さいと、そこでプラズマが生成された場合の上部空間のインピーダンス低下は著しくなるけれども、前記誘電体は上部空間の実質的に全体に及ぶ大きさを有しているので、上部空間におけるプラズマ生成をより確実に阻止することができる。その結果、請求項1に記載の発明の前記効果をより確実に奏することができる。しかも、上部空間が小さいので、前記誘電体も小さくて済む。
請求項に記載の発明によれば次の更なる効果を奏する。即ち、前記誘電体の少なくとも基板側の面を、基板上に形成する膜を構成する物質で形成しているので、当該誘電体の基板側の面が下部空間に生成されるプラズマでスパッタされたとしても、基板上に形成する膜を構成する物質以外の不純物が当該膜中に混入するのを抑制することができる。従って、不純物混入の少ない良質の膜を形成することができる。
請求項に記載の発明によれば次の更なる効果を奏する。即ち、直線状のアンテナを複数、基板の表面に沿う方向に並列に配置しているので、より広い領域で均一性の良いプラズマを発生させることができ、従ってより大型の基板処理に対応することができる。
この発明に係るプラズマ処理装置の一実施形態を示す概略縦断面図である。 この発明に係るプラズマ処理装置の他の実施形態を示す概略縦断面図である。 図1、図2に示すプラズマ処理装置の概略横断面図である。 図1〜図3中のコンデンサ周りの一例を拡大して示す概略断面図である。 図2および図3に示す構成のプラズマ処理装置に相当するプラズマ処理装置を用いて、上部空間に誘電体を設置した場合と設置しない場合とでプラズマ生成を行い、下部空間におけるプラズマからの発光強度を測定した結果の一例を示す図である。 図2および図3に示す構成のプラズマ処理装置に相当するプラズマ処理装置を用いて、上部空間に誘電体を設置した場合と設置しない場合とでプラズマ生成を行い、アンテナの給電端部および終端部を流れる高周波電流を測定した結果の一例を示す図である。 図2および図3に示す構成のプラズマ処理装置に相当するプラズマ処理装置を用いて、上部空間に誘電体を設置した場合と設置しない場合とでプラズマ生成を行い、アンテナの給電端部および終端部における高調波電圧を測定した結果の一例を示す図である。 図2および図3に示す構成のプラズマ処理装置に相当するプラズマ処理装置を用いて、上部空間に誘電体を設置した場合と設置しない場合とでプラズマ生成を行い、基板へのフッ素化シリコン窒化膜の成膜速度を測定した結果の一例を示す図である。 図2および図3に示す構成のプラズマ処理装置に相当するプラズマ処理装置を用いて、上部空間に誘電体を設置した場合と設置しない場合とでプラズマ生成を行い、基板へのフッ素化シリコン窒化膜の成膜速度と下部空間におけるプラズマからの発光強度との関係を測定した結果の一例を示す図である。
図1に、この発明に係るプラズマ処理装置の一実施形態を示し、当該プラズマ処理装置の概略横断面図を図3に示す。方向の理解を容易にするために、各図中に、1点で互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を図示している。例えば、X方向およびY方向は水平方向であり、Z方向は垂直方向である。
このプラズマ処理装置は、金属製の真空容器2内に配置されたアンテナ20に、高周波電源56から整合回路58を経由して高周波電流IR を流すことによって、真空容器2内に誘導電界を発生させて誘導結合型のプラズマ16を生成し、当該プラズマ16を用いて基板10に処理を施すように構成されている。
即ち、アンテナ20に高周波電流IR を流すことによって、アンテナ20の周囲に高周波磁界が発生し、それによって高周波電流IR と逆方向に誘導電界が発生する。この誘導電界によって、真空容器2内において、電子が加速されてアンテナ20の近傍のガス(後述するガス8)を電離させてアンテナ20の近傍にプラズマ(即ち誘導結合型のプラズマ)16が発生する。このプラズマ16は基板10の近傍まで拡散し、このプラズマ16によって基板10に処理を施すことができる。
真空容器2はこの例では電気的に接地されており、その内部は真空排気装置4によって真空排気される。
基板10は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用の基板、フレキシブルディスプレイ用のフレキシブル基板等であるが、これに限られるものではない。
基板10に施す処理は、例えば、プラズマCVD法等による膜形成、エッチング、アッシング、スパッタリング等である。
このプラズマ処理装置は、プラズマCVD法によって膜形成を行う場合はプラズマCVD装置、エッチングを行う場合はプラズマエッチング装置、アッシングを行う場合はプラズマアッシング装置、スパッタリングを行う場合はプラズマスパッタ装置とも呼ばれる。
真空容器2内に、例えば流量調節器(図示省略)およびガス導入管6を経由して、ガス8が導入される。ガス8は、真空容器2内に、1箇所から導入しても良いし、複数箇所から導入しても良い。ガス8は、基板10に施す処理内容に応じたものにすれば良い。例えば、プラズマCVD法によって基板10に膜形成を行う場合は、ガス8は、原料ガスを希釈ガス(例えばH2 )で希釈したガスである。より具体例を挙げると、原料ガスがSiH4 の場合はSi 膜を、SiH4 +NH3 の場合はSiN膜を、SiH4 +O2 の場合はSiO2 膜を、SiF4 +N2 の場合はSiN:F膜(フッ素化シリコン窒化膜)を、それぞれ基板10の表面に形成することができる。
真空容器2内に、基板10を保持する基板ホルダ12が設けられている。この例のように、基板ホルダ12にバイアス電源14からバイアス電圧を印加するようにしても良い。またこの例のように、基板ホルダ12内に、基板10を加熱するヒータ13を設けておいても良い。
アンテナ20は、この例では直線状のアンテナであり、真空容器2内の上部付近に、基板10の表面に沿うように(例えば基板10の表面と実質的に平行に)配置されている。真空容器2内に配置するアンテナ20は、一つでも良いし、複数でも良い。この実施形態では、直線状のアンテナ20を複数、基板10の表面に沿う方向に(例えば基板10の表面と実質的に平行に)並列に配置している。このようにすると、より広い領域で均一性の良いプラズマ16を発生させることができ、従ってより大型の基板10の処理に対応することができる。図3はアンテナ20が4本の例を示しているが、それに限られるものではない。
アンテナが複数の場合、各アンテナの大気中にある給電端部51には、図3に示す例のように、共通の高周波電源56および整合回路58から高周波電流IR を供給しても良いし、複数の高周波電源56および整合回路58から高周波電流IR を供給しても良い。各アンテナ20の大気中にある終端部52は、図3に示す例のように直接接地しても良いし、コンデンサまたはコイル等を介して接地しても良い。高周波電流IR の周波数は、例えば一般的な13.56MHzであるが、これに限られるものではない。
アンテナ20は、絶縁パイプ22と、その中に配置されたアンテナ本体24とを備えている。この例ではアンテナ本体24の内部に冷却水44が流される。
絶縁パイプ22の材質は、例えば、石英、アルミナ、フッ素樹脂、窒化シリコン、炭化シリコン、シリコン等であるが、これらに限られるものではない。
絶縁パイプ22を設ける理由は次のとおりである。即ち、公知のように、導体と高周波プラズマとが近接する構造の場合、プラズマ中のイオンよりも電子の方が軽くて遥かに多く導体に入射するので、プラズマ電位が導体よりも正側に上昇する。これに対して、上記のような絶縁パイプ22を設けておくと、絶縁パイプ22によって、プラズマ16中の荷電粒子がアンテナ本体24を構成する金属パイプ(例えば以下に述べる金属パイプ26)に入射するのを抑制することができるので、金属パイプに荷電粒子(主として電子)が入射することによるプラズマ電位の上昇を抑制することができると共に、金属パイプが荷電粒子(主としてイオン)によってスパッタされてプラズマ16および基板10に対して金属汚染(メタルコンタミネーション)が生じるのを抑制することができる。
アンテナ本体24は、金属パイプで構成されていても良いし、この例のように(図4も参照)、(a)複数の金属パイプ26を、隣り合う金属パイプ26間に中空絶縁体28を介在させて直列接続した構造をしていて、各接続部は真空および冷却水44に対するシール機能を有しており、(b)かつ中空絶縁体28の両側の金属パイプ26と電気的に直列につながるコンデンサ30を有している構造のものでも良い。
上記シール機能は、公知のシール手段で実現することができる。例えば、パッキンを用いても良いし、公知の管用テーパねじ構造を用いても良い。
アンテナ本体24の両端部を真空容器2外へ貫通させており、その貫通部分には絶縁物46が設けられている。アンテナ本体24の金属パイプ26と絶縁物46との間および絶縁物46と真空容器2との間はパッキン48および50によってそれぞれ真空シールされている。絶縁パイプ22は、その全体が真空容器2内に設けられている。
直列接続する金属パイプの数n(nは2以上の整数)ならびに中空絶縁体28およびコンデンサ30の数(n−1)は、図示例ではn=2であるが、nは3以上でも良い。
金属パイプ26の材質は、例えば、銅、アルミニウム、これらの合金、ステンレス等であるが、これらに限られるものではない。
中空絶縁体28の材質は、例えば、ガラス、アルミナ等のセラミックス、フッ素樹脂、ポリエチレン(PE)、エンジニアリングプラスチック(例えばポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)など)等であるが、これらに限られるものではない。
コンデンサ30は、例えば図4に示すような構造のものでも良い。このコンデンサ30は、中空絶縁体28の外周部に配置された層状のコンデンサであり、(a)中空絶縁体28の外周部に配置された電極であって、当該中空絶縁体28の一方側に接続された金属パイプ26に電気的に接続された第1の電極32と、(b)中空絶縁体28の外周部に、第1の電極32と重なるように配置された電極であって、当該中空絶縁体28の他方側に接続された金属パイプ26に電気的に接続された第2の電極34と、(c)第1の電極32および第2の電極34間に配置された誘電体36とを有している。
コンデンサ30は、フィルム状の誘電体36の両主面に電極32、34を金属蒸着等によって形成したものを、中空絶縁体28の外周部に所定回数巻き付けた構造のものでも良いし、その他の構造のものでも良い。
アンテナ本体24を、上記のように複数の金属パイプ26をコンデンサ30で電気的に直列接続した構造にすると、アンテナ本体24の合成リアクタンスは、簡単に言えば、誘導性リアクタンスから容量性リアクタンスを引いた形になるので、アンテナ20のインピーダンスを低減させることができる。その結果、アンテナ20を長くする場合でもそのインピーダンスの増大を抑えることができる。従って、当該アンテナ20の両端部間に大きな電位差が発生するのを抑えることができる。それによって均一性の良いプラズマ16を発生させることが可能になる。ひいては基板10の処理の均一性を高めることができる。
また、アンテナ20を長くする場合でもそのインピーダンスの増大を抑えることができるので、アンテナ20に高周波電流IR が流れやすくなり、誘導結合型のプラズマ16を効率良く発生させることが可能になる。ひいては基板10の処理の効率を高めることができる。
更にこのプラズマ処理装置は、真空容器2内の空間の内、アンテナ20を境にして、アンテナ20よりも基板10側の空間62を下部空間、基板10とは反対側の空間61を上部空間と呼ぶと、上部空間61に、当該上部空間61におけるプラズマの生成を阻止する誘電体66を配置している。
上部空間61は、より具体的には、アンテナ20とそれに対向する真空容器2の内壁(具体的には天井部3の内壁)との間の空間であり、この上部空間61の高さ(深さと呼ぶこともできる)を図中にD1 で示している。下部空間62は、より具体的には、アンテナ20とそれに対向する基板10の表面が属する平面との間の空間であり、この下部空間62の高さ(深さと呼ぶこともできる)を図中にD2 で示している。
誘電体66は、この実施形態では、それ全体が誘電体物質で構成されている。
誘電体66の材質は、低誘電率のものが好ましい。そのようにすると、アンテナ20と真空容器2の内壁間の静電容量がより小さくなって、誘電体66を通してアンテナ20から真空容器2の内壁へ流出する高周波電流IR がより小さくなるからである。例えば、誘電体66の材質は、アルミナ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のセラミックス、石英ガラス、無アルカリガラス、その他の無機材料、あるいはシリコン等である。
このプラズマ処理装置によれば、真空容器2内の上部空間61に、当該上部空間61におけるプラズマ生成を阻止する誘電体66を配置しているので、当該上部空間61においてプラズマが生成されるのを防止することができる。それによって、上部空間61を通してアンテナ20からそれに対向する真空容器2の内壁に、具体的には真空容器2の天井部3の内壁に流出する高周波電流IR を抑制することができる。
その結果、アンテナ20を流れる高周波電流IR の大きさの、アンテナ20に沿う方向(この例ではX方向)における均一性を高めることができる。それによって、アンテナ20に沿う方向におけるプラズマ16の密度分布の均一性を高めることができる。その結果、アンテナ20に沿う方向における基板処理の均一性を高めることができる。例えば、プラズマ16を用いて基板10上に膜を形成する場合、基板10上における成膜速度の均一性ひいては膜厚分布の均一性を高めることができる。
更に、高周波電力の損失が減少して、高周波電源56からの高周波電力を下部空間62でのプラズマ16の生成に効率良く使うことができるので、高周波電力の利用効率およびプラズマ16の生成効率を向上させることができる。その結果、基板処理の効率を高めることができる。例えば、プラズマ16を用いて基板10上に膜を形成する場合、成膜速度を高めることができる。
また、上部空間61にプラズマが生成されないことで、アンテナ20と真空容器2の内壁(主として天井部3の内壁)との間のキャパシタンスひいては当該空間のインピーダンスは、インピーダンスの不確実なプラズマの影響を考慮せずに設計することができるようになる。従ってこの観点からも、アンテナ20を流れる高周波電流IR のアンテナ20に沿う方向における均一性を高めることが容易になり、それによってアンテナ20に沿う方向におけるプラズマ密度分布の均一性を高めることが容易になる。
誘電体66は、必ずしも上部空間61の全体を完全に埋める必要はないが、上部空間61のできるだけ広い範囲を埋めて、誘電体66で埋めずに残っている空間をできるだけ小さくするのが好ましい。即ち誘電体66は、図1〜図3に示す例のように、上部空間61の実質的に全体に及ぶ大きさを有しているのが好ましい。「実質的に全体に及ぶ」というのは、上部空間61の周縁部に、換言すれば誘電体66とその周りの真空容器2およびアンテナ20との間に、若干の空間が残っていても構わないという意味である。どの程度の空間が残っていても良いかは、上部空間61のガス圧、ガス種等に依存していて数値等で一概に決めることはできないが、要は当該残っている空間でプラズマが生成されるのを防止できる程度ならば良い。以上のことは、図2に示す実施形態においても同様である。
また、上部空間61は、この実施形態のように、下部空間62よりも小さくするのが好ましい。具体的にはこの実施形態では、真空容器2の横断面形状は上下方向(Z方向)においてほぼ一定であり、上部空間61におけるアンテナ20と天井部3との間の高さD1 を、下部空間62におけるアンテナ20と基板10の表面との間の高さD2 よりも小さくしている。これは、図2に示す実施形態においても同様である。
前述したように、上部空間61は基板10の処理に用いるプラズマ16の生成の観点からは不要な空間であるので、上部空間61を小さくすると、装置のコンパクト化の点で有利である。また、下部空間62を大きくすると、アンテナ20付近で生成されたプラズマ16が適度に拡散して基板10付近に到達するようになるので、基板10付近におけるプラズマ密度の均一性を高めることが容易になる。例えば、この実施形態のように複数本のアンテナ20を並設している場合は、下部空間62の上記高さD2 は、ある程度大きくするのが好ましい。例えば、アンテナピッチの半分程度以上にするのが好ましい。そのようにすると、アンテナ20を複数本並設している場合でも、基板10付近におけるプラズマ密度分布の均一性を高めることができる。
また、上部空間61が小さいと、前述したようにそこでプラズマが生成された場合の上部空間61のインピーダンス低下は著しくなるけれども、この実施形態では誘電体66は上部空間61の実質的に全体に及ぶ大きさを有しているので、上部空間61におけるプラズマ生成をより確実に阻止することができる。その結果、上部空間61を通してアンテナ20からそれに対向する真空容器2の内壁に流出する高周波電流IR を抑制することができる等の前述した効果をより確実に奏することができる。しかも、上部空間61が小さいので、誘電体66も小さくて済む。
更にこの実施形態では、誘電体66はそれ全体が誘電体物質で構成されているので、例えば図2に示す実施形態のように間隙70をあけて層状に配置された複数枚の誘電体板68で構成されている場合に比べて、層間70でのプラズマ生成の可能性を考慮する必要がなく、従って真空容器2内における基板処理のためのプラズマ生成条件範囲(例えばガス圧等)を広くすることができる。
図2に、この発明に係るプラズマ処理装置の他の実施形態を示す。横断面図は図3に示すとおりである。
図1に示した実施形態との相違点を主に説明すると、この実施形態では、誘電体66は、間隙70をあけて層状に配置された複数枚の誘電体板68で構成されている。
この誘電体66も、上部空間61の実質的に全体に及ぶ大きさを有しているのが好ましい。その詳細は、図1に示した誘電体66の場合と同じであるので、ここでは重複説明を省略する。
各誘電体板68の材質は、図1に示した誘電体66と同様に、低誘電率のものが好ましい。その具体例は、図1に示した誘電体66について例示したものと同じである。
間隙70の寸法は、そこでプラズマが生成されないものにする。そのような寸法は、上部空間61のガス圧、ガス種等によって異なるけれども、概略例を挙げると、間隙70の寸法は約2mm〜10mm程度にするのが好ましい。
誘電体板68の数N(Nは2以上の整数)は、図示例では2であるが、Nは3以上でも良い。間隙70の数は(N−1)となる。例えば、間隙70の好ましい寸法は上記のとおりであるので、上部空間61の高さD1 に応じて、間隙70の上記寸法を確保することができる数Nにすれば良い。
誘電体66を上記構成にすると、図1に示した実施形態のように誘電体66の全体が誘電体物質で構成されている場合に比べて、誘電体66を軽量化することができる。また、誘電体板68の材料の選定範囲が広がるので、成膜、エッチング等の処理目的または対象基板10に応じて誘電体板68の材料選定を行うことが容易になる。
更に、誘電体板68間の間隙70は空間であり、そこにプラズマが点灯しない限りどの誘電体材料に比べても最も誘電率が小さいので、例えば図1に示す実施形態のように全体が誘電体物質で構成されている場合に比べて、誘電体66全体としての誘電率をより小さくすることができ、それによって、当該誘電体66を通してアンテナ20から真空容器2の内壁へ流出する高周波電流IR をより小さくすることができる。その結果、上部空間61を通してアンテナ20からそれに対向する真空容器2の内壁に流出する高周波電流IR を抑制することができる等の前述した効果をより高めることができる。
上記いずれの実施形態の場合も、当該プラズマ処理装置が、プラズマ16を用いて基板10上に膜を形成する装置の場合、誘電体66の少なくとも基板10側の面は、当該膜を形成する物質で形成されているのが好ましい。より具体的には、図1を参照して説明した誘電体66の場合は、当該誘電体66の少なくとも基板10に対向する面は、上記膜を構成する物質で形成されているのが好ましい。図2を参照して説明した誘電体66の場合は、最も基板10側の誘電体板68の少なくとも基板10に対向する面は、上記膜を構成する物質で形成されているのが好ましい。
上記のようにすると、誘電体66の基板10側の面が下部空間62に生成されるプラズマ16でスパッタされたとしても、それによって放出されるのは基板10上に形成する膜を構成する物質であるので、基板10上に形成する膜を構成する物質以外の不純物が当該膜中に混入するのを抑制することができる。従って、不純物混入の少ない良質の膜を形成することができる。
例えば、上記ガス8として前述したSiF4 (四フッ化ケイ素)、N2 (窒素)およびH2 (水素)の混合ガスを用いて、基板10上にフッ素化シリコン窒化膜(SiN:F膜)を形成する場合、誘電体66として例えば石英を用いていると、プラズマ16中の水素またはフッ素が石英から酸素を放出させるために、それが不純物として膜中に混入して、成膜したフッ素化シリコン窒化膜中の酸素量が不所望に増加する場合がある。
これに対して、誘電体66の少なくとも基板10側の面を、基板10上に形成するフッ素化シリコン窒化膜を構成する物質、例えばシリコン(Si )で形成しておくと、より具体的には当該面をシリコン膜で被覆しておくと、誘電体66である石英からの酸素の放出を抑えて、成膜したフッ素化シリコン窒化膜中の酸素量が不所望に増加するのを防止して、良質のフッ素化シリコン窒化膜を形成することができる。シリコンの代わりに、基板10上に形成する膜と同じ物質であるフッ素化シリコン窒化膜形成(被覆)しておいても良い。上記と同様の理由による。
次に、実験結果の幾つかを図5〜図9に示す。
まず、各実験に共通な事項を説明すると、図2および図3に示す構成のプラズマ処理装置に相当するプラズマ処理装置を用いてプラズマ16を生成する実験を行った。そして、上部空間61に複数枚の誘電体板68を層状配置した構造の誘電体66を設置して上部空間61でプラズマが生成されないようにした場合(実施例)と、上部空間61に誘電体66を設置せず上部空間61でプラズマを生成させた場合(比較例)とを比較した。誘電体66以外は同じ条件にした。各図中の「誘電体設置」は前者(実施例)の場合を表しており、「誘電体設置せず」は後者(比較例)の場合を表している。
誘電体66を構成する誘電体板68には、無アルカリガラス板を用いた。アンテナ20の数は6本とし、各アンテナ20はコンデンサ30部分を3個有するものとし、各アンテナ20の終端部52は直接接地した。高周波電源56からアンテナ20に供給する高周波電力の周波数は13.56MHzとした。図中の高周波電力、高周波電流は、それぞれアンテナ1本当たりのものである。真空容器2内には、ガス8としてSiF4 、N2 およびH2 の混合ガスを導入し、その流量はSiF4 /N2 /H2 =600/600/500ccmとした。真空容器2内の圧力は約2.66Paとした。
図5は、下部空間62におけるプラズマ16からの発光強度を、より具体的にはプラズマ16中のSiFの発光(波長439.6nm)および水素Hの発光(波長655.8nm)の強度を測定した結果を示すものである。どの場合も、アンテナ20に供給する高周波電力を増加させると発光強度が強くなる(即ちプラズマ密度が高くなる)が、上部空間61に誘電体66を設置せず上部空間61でプラズマを生成させた場合に比べて、上部空間61に誘電体66を設置して上部空間61でプラズマが生成されないようにした場合の方が、SiF、水素共に下部空間62における発光強度が強くなっている。これによって、上部空間61でプラズマが生成されないようにすると、下部空間62におけるプラズマ16の生成効率が向上することが確認できた。
図6は、アンテナ20の給電端部51および終端部52を流れる高周波電流IR を測定した結果を示すものである。どの高周波電力の場合も、上部空間61に誘電体66を設置せず上部空間61でプラズマを生成させた場合、給電端部51での電流値は大きいけれども終端部52では小さくなっている。これは、上部空間61でプラズマが生成されると、当該空間のインピーダンスが小さくなり、給電端部51に近い領域でアンテナ20から真空容器2の内壁にプラズマを通して高周波電流IR が多く流出しているからであると考えられる。
一方、上部空間61に誘電体66を設置して上部空間61でプラズマが生成されないようにした場合、給電端部51と終端部52とで同程度の電流値が計測されている。これは、上部空間61でプラズマが生成されなければ、アンテナ20から真空容器2の内壁に流出する電流が殆ど無くなり、アンテナ20の両端部での差異が小さくなったものと考えられる。これによって、上部空間61でプラズマが生成されないようにすると、アンテナ20を流れる高周波電流IR の大きさの、アンテナ20に沿う方向における均一性が高まることが確認できた。
なお、高周波電力は、150Wおよび200Wでも実験したが、図中に記載の100Wと250Wとの間の傾向を示した。図7においても同様である。
図7は、アンテナ20の給電端部51および終端部52における高周波電圧を測定した結果を示すものである。どの場合も、終端部52で接地電位に近い低い電圧が計測されている。0Vにならないのは、終端部52を接地するための接地線のインピーダンスによるものと考えられる。一方、給電端部51では高い電圧が計測されており、これはアンテナ20のインピーダンスに応じた電圧が発生しているからであると考えられる。
また、上部空間61に誘電体66を設置せず上部空間61でプラズマを生成させた場合、上部空間61に誘電体66を設置して上部空間61でプラズマを生成させないようにした場合に比べて、計測電圧が低くなっているのは、上部空間61で生成されたプラズマのインピーダンスによるアンテナ20の給電端部51と終端部52間のインピーダンス低下によるものと考えられる。
図8は、基板10へのフッ素化シリコン窒化膜(SiN:F膜)の成膜速度を測定した結果を示すものである。上部空間61に誘電体66を設置せず上部空間61でプラズマを生成させた場合に比べて、上部空間61に誘電体66を設置して上部空間61でプラズマを生成させないようにした方が成膜速度は約1.8倍大きい。これは、上部空間61でプラズマが生成されないようにすることによって、下部空間62におけるプラズマ16の生成効率が向上した結果であると考えられる。
図9は、基板10へのフッ素化シリコン窒化膜(SiN:F膜)の成膜速度と下部空間62におけるプラズマ16からの発光強度(より具体的にはSiFおよび水素Hの発光強度)との関係を測定した結果を示すものである。上部空間61に誘電体66を設置せず上部空間61でプラズマを生成させると、下部空間62におけるプラズマ16からの発光強度は小さく、基板10への成膜速度も小さい。一方、上部空間61に誘電体66を設置して上部空間61でプラズマが生成されないようにすると、下部空間62における発光強度は大きく、基板10への成膜速度も大きい。これは、上部空間61でプラズマが生成されないようにすることによって、下部空間62におけるプラズマ16の生成効率が向上した結果であると考えられる。
2 真空容器
8 ガス
10 基板
16 プラズマ
20 アンテナ
56 高周波電源
61 上部空間
62 下部空間
66 誘電体
68 誘電体板
70 間隙

Claims (4)

  1. 金属製の真空容器内に配置されたアンテナに高周波電流を流すことによって前記真空容器内に誘導電界を発生させて誘導結合型のプラズマを生成し、当該プラズマを用いて基板に処理を施すプラズマ処理装置であって、
    前記アンテナは、絶縁パイプと、その中に配置されたアンテナ本体とを備えており、
    前記真空容器内の空間の内、前記アンテナよりも基板側の空間を下部空間、基板とは反対側の空間を上部空間と呼ぶと、当該上部空間に、当該上部空間におけるプラズマ生成を阻止する誘電体を配置しており
    前記誘電体は、間隙をあけて層状に配置された複数枚の誘電体板で構成されている、ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記上部空間は前記下部空間よりも小さく、かつ前記誘電体は、当該上部空間の実質的に全体に及ぶ大きさを有している請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 当該装置は、前記プラズマを用いて前記基板上に膜を形成するものであり、
    前記誘電体の少なくとも基板側の面は、前記膜を構成する物質で形成されている請求項1または2記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記アンテナは直線状のアンテナであり、当該アンテナを複数、前記基板の表面に沿う方向に並列に配置している請求項1、2または3記載のプラズマ処理装置。
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