JP5874462B2 - 振動アクチュエータの駆動装置、レンズ鏡筒 - Google Patents

振動アクチュエータの駆動装置、レンズ鏡筒 Download PDF

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本発明は、振動アクチュエータの駆動装置、レンズ鏡筒に関するものである。
従来、振動アクチュエータの駆動装置は、振動アクチュエータに入力する交番信号の位相差及び周波数を変化させることによって振動アクチュエータの動作を制御していた(例えば、特許文献1)。
しかし、特許文献1の駆動装置は、振動アクチュエータの制御中は常に電力が供給されている状態となるため、消費電力が高くなるという問題があった。
特許第4765405号公報
本発明の課題は、制御中の振動アクチュエータの消費電力を低減することができる振動アクチュエータの駆動装置、レンズ鏡筒を提供することである。
前記課題を解決するために、第1の発明は、振動体(22)に設けられた圧電体(24)に位相の異なる2相の交番信号を印加して、前記振動体を振動させて駆動力を発生する振動アクチュエータ(20)の駆動を制御する振動アクチュエータの駆動装置(30)であって、前記圧電体に印加する2相の交番信号の周波数(f)を変化させて、前記振動アクチュエータの駆動速度(n)を制御する速度制御部(31a)と、所定の周波数(fx)を記憶する周波数記憶部(33)と、前記振動アクチュエータが停止しているか否かを判定する停止判定部(31b)とを備え、前記速度制御部は、前記停止判定部が前記振動アクチュエータが停止していると判定した場合に、前記圧電体に印加する前記交番信号の周波数を、前記周波数記憶部に記憶された所定の周波数に変化させること、を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置である。
第2の発明は、振動体(22)に設けられた圧電体(24)に位相の異なる2相の交番信号を印加して、前記振動体を振動させて駆動力を発生する振動アクチュエータ(20)の駆動を制御する振動アクチュエータの駆動装置(30)であって、前記圧電体に印加する2相の交番信号の周波数(f)を変化させて、前記振動アクチュエータの駆動速度(n)を制御する速度制御部(31a)と、前記振動アクチュエータが停止しているか否かを判定する停止判定部(31b)とを備え、前記速度制御部は、前記停止判定部が前記振動アクチュエータが停止していると判定した場合に、前記圧電体に印加する前記交番信号の周波数を、電気的共振周波数(fc)に近づくように変化させること、を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置である。
第3の発明は、第2の発明の振動アクチュエータの駆動装置(30)において、前記速度制御部(31a)は、前記停止判定部(31b)が前記振動アクチュエータ(20)が停止していると判定した場合に、前記圧電体(24)に印加する前記交番信号の周波数(f)を、上げる方向に変化させること、を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置である。
第4の発明は、第2の発明の振動アクチュエータの駆動装置(30)において、前記速度制御部(31a)は、前記停止判定部(31b)が前記振動アクチュエータ(20)が停止していると判定した場合に、前記圧電体(24)に印加する前記交番信号の周波数(f)を、前記振動アクチュエータが停止状態から駆動を開始する周波数(fα)に変化させること、を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置である。
第5の発明は、第2の発明の振動アクチュエータの駆動装置(30)において、前記速度制御部(31a)は、前記停止判定部(31b)が前記振動アクチュエータ(20)が停止していると判定した場合に、前記圧電体(24)に印加する前記交番信号の周波数(f)を、前記電気的共振周波数(fc)に変化させること、を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置である。
第6の発明は、第2の発明から第5の発明までのいずれかの振動アクチュエータの駆動装置(30)において、前記電気的共振周波数(fc)は、前記圧電体(24)の静電容量(C)と、前記圧電体に交番信号を印加する駆動回路(32)のインダクタンス(L)との共振周波数であること、を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの振動アクチュエータの駆動装置(30)において、前記振動アクチュエータ(20)の駆動速度(n)を検出する速度検出部(34)を備え、前記速度制御部(31a)は、前記圧電体(24)に印加する2相の交番信号の位相差(p)を変化させて、前記振動アクチュエータの駆動速度を制御し、前記停止判定部(31b)は、前記圧電体に印加する2相の交番信号の位相差の状態と、前記速度検出部によって検出される駆動速度の情報とに基づいて、前記振動アクチュエータが停止したか否かを判定すること、を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの振動アクチュエータの駆動装置(30)と、前記振動アクチュエータの駆動装置によって駆動される振動アクチュエータ(20)と、前記振動アクチュエータによって駆動される光学部材(11)と、を備えるレンズ鏡筒(10)である。
以上、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明したが、これに限定されるものではない。なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成に代替してもよい。
本発明によれば、制御中の振動アクチュエータの消費電力を低減することができる。
実施形態のカメラ1の全体構成を説明する概略図である。 実施形態の超音波モータ20の構成を説明する図である。 実施形態の超音波モータ20に接続される駆動装置30の構成を説明する図である。 実施形態の超音波モータ20の特性を示す図である。 実施形態のウォブリング動作における駆動装置30の駆動パターンを説明するタイミングチャートである。 比較例のウォブリング動作における駆動装置の駆動パターンを説明するタイミングチャートである。 実施形態と比較例の超音波モータの電力消費量を比較する図である。
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態のカメラ1の全体構成を説明する概略図である。
図2は、実施形態の超音波モータ20の構成を説明する図である。
図3は、実施形態の超音波モータ20に接続される駆動装置30の構成を説明する図である。
なお、図1において、カメラ1の前後方向をX方向とし、左右方向をY方向とし、鉛直方向をZ方向とする。
カメラ1は、図1に示すように、撮像素子3を有するカメラ筐体2と、レンズ鏡筒10とを備え、被写体の静止画だけでなく動画も撮影することができるデジタルカメラである。
レンズ鏡筒10は、カメラ筐体2と着脱可能な交換レンズである。レンズ鏡筒10は、レンズ11(光学部材)、カム筒部12、位置検出部13、超音波モータ20(振動アクチュエータ)、駆動装置30(振動アクチュエータの駆動装置)等を備えている。なお、レンズ鏡筒10は、カメラ筐体2と一体型としてもよい。
レンズ11は、カム筒部12に保持されており、超音波モータ20の駆動力によって、光軸方向(X方向)に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズである。
カム筒部12は、超音波モータ20の回転子21(後述する)と接続されており、超音波モータ20の回転運動を、光軸方向(X方向)への直動運動に変換し、レンズ11を光軸方向(X方向)に移動可能にする。
位置検出部13は、光軸方向(X方向)に移動するレンズ11の位置を検出するエンコーダである。
超音波モータ20は、図2に示すように、円環状の回転式の進行波型超音波モータであり、円環状の回転子21と、回転子21と加圧接触する円環状の振動子22(振動体)とから構成される。
振動子22は、円環状の弾性体23と、その弾性体23に接合された円環状の圧電素子24(圧電体)とから構成されている。
弾性体23は、回転子21と加圧接触する面に櫛歯が設けられた弾性部材である。
圧電素子24は、弾性体23の回転子21との接触面とは反対側の面に接合されており、2相からなる電極パターンA相、B相を有する。電極パターンA相、B相は、それぞれが円周方向に極性が交互に異なるように分極されている。
超音波モータ20は、圧電素子24の電極パターンA相、B相に、それぞれ位相の異なる2相の交番信号を印加して、振動子22に進行性の振動波を発生させ、振動子22に加圧接触された回転子21がその振動波に励振されることで、円周方向(正転方向G、反転方向H)に回転する駆動力を発生する。
駆動装置30は、図3に示すように、超音波モータ20の駆動を制御する装置である。駆動装置30は、制御部31、駆動回路部32、記憶部33(周波数記憶部)、速度検出部34等を備える。
制御部31は、駆動装置30の各部を統括制御する制御回路であり、例えばCPU等から構成される。制御部31は、記憶部33に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、前述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
制御部31は、駆動回路部32、記憶部33、速度検出部34等に接続される。制御部31は、速度制御部31a、停止判定部31b等を備える。
速度制御部31aは、駆動回路部32を介して超音波モータ20の駆動動作や、回転速度nを制御する。具体的には、速度制御部31aは、超音波モータ20の圧電素子24の各電極パターンA相、B相に入力される交番信号の位相差p及び駆動周波数fを変化させて、超音波モータ20の駆動動作や、回転速度nを制御する。ここで、駆動動作とは、超音波モータ20の回転子21の正転方向Gの回転運動(図2参照)や、反転方向Hの回転運動(図2参照)、停止といった動作をいう。
停止判定部31bは、圧電素子24に印加する2相の交番信号の位相差pの状態と、速度検出部34によって検出される超音波モータ20の回転速度nの情報とに基づいて、超音波モータ20が停止したか否かを判定する。具体的には、停止判定部31bは、圧電素子24に印加される交番信号の位相差がp=0度であり、速度検出部34によって検出される回転速度がn=0であると確認したときに、超音波モータ20が停止したものと判定する。
駆動回路部32は、圧電素子24の各電極パターンA相、B相の電極に接続されており、速度制御部31aから入力した駆動信号に基づいて、所定の位相差p及び所定の駆動周波数fに設定された交番信号を発生する回路である。
記憶部33は、駆動装置30の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶装置である。また、記憶部33は、停止時の超音波モータ20に印加する交番信号の駆動周波数の情報を停止周波数fx(後述する)として記憶している。
速度検出部34は、位置検出部13から検出されるレンズ11の位置Wの情報を入力し、その位置Wの情報に基づいて回転子21の回転速度nを検出する。速度検出部34は、検出した回転速度nの情報を制御部31に出力する。
次に、超音波モータ20の特性について説明する。
図4は、実施形態の超音波モータ20の特性を示す図である。図4(a)は、超音波モータ20に印加される交番信号の駆動周波数fと回転速度nとの関係を示す図である。図4(b)は、超音波モータ20に印加される交番信号の位相差pと回転速度nとの関係を示す図である。
図4(a)に示すように、超音波モータ20は、駆動周波数fを、frからf0の間を変化させることで、その回転速度nを変化させることができる。具体的には、超音波モータ20は、その駆動周波数fをf0から下げると、回転速度nが上がる特性を有する。例えば、駆動周波数f=f1の場合、回転速度はn=N1となり、f=f2の場合、n=N2となる(f1>f2、N2>N1)。
ここで、図4(a)中のfrは、超音波モータ20の振動子22の機械的な共振周波数である。また、f0は、無負荷の状態の超音波モータ20の回転子21が停止状態から回転を始める周波数である。超音波モータ20の制御の安定性等を考慮して駆動周波数fと、frと、f0との関係は、一般にfr<f<f0であることが望ましく、超音波モータ20の制御では、図4(a)中のfrよりも右肩下がりの特性を利用する。
また、f0は、駆動装置30の駆動回路部32に設けられたトランス(不図示)の2次側巻線のインダクタンスLと振動子22の圧電素子24の静電容量Cとに基づいて、以下の式で求められる電気的な共振周波数fcと一致させることが電力消費低減の面から望ましいため、本実施形態ではf0=fcとする。
fc=1/{2π√(LC)}
上述したように、f0は、無負荷の状態の超音波モータ20の回転子21が停止状態から回転を始める周波数であるのに対して、図4(a)中のfαは、レンズ11やカム筒部12等が接続された状態の回転子21が停止状態から回転を始める周波数である。レンズ11等が接続された回転子21は、レンズ11等の重量や摺動部の摩擦抵抗等によって、駆動周波数f=f0で回転を開始することができず、駆動周波数f=fαにおいて回転を開始する。fαとf0との関係は、f0>fαとなる。
記憶部33に記憶される停止周波数fxは、上述したように、停止時における超音波モータ20に印加する交番信号の駆動周波数であるので、その消費電力を低減させるために、上述のf0からfαの間で任意に設定される周波数である。本実施形態では、停止周波数fxは、f0とfαとの中間の周波数、すなわちfx=(f0+fα)/2に設定されている。
また、図4(b)に示すように、超音波モータ20は、圧電素子24の各電極パターンA相、B相に印加する交番信号の位相差pが制御されることで、駆動動作を変化させることができる。本実施形態では、超音波モータ20は、各電極パターンA相、B相に印加する交番信号の位相差をp=+90度にすると正転方向G(図2参照)に回転し、位相差をp=−90度にすると反転方向H(図2参照)に回転する。また、位相差をp=0度にすると停止する。このとき、レンズ11は、図1に示すように、超音波モータ20が正転方向Gに回転すると、被写体側(X1側)に移動し、反転方向Hに回転すると撮像素子3側(X2側)に移動する。
次に、超音波モータ20の駆動と、その駆動により移動するレンズ11の動作を、ウォブリング動作を例にして説明する。
図5は、実施形態のウォブリング動作における駆動装置30の駆動パターンを説明するタイミングチャートである。図5は、縦軸が、上から順に超音波モータ20の駆動電圧v、駆動周波数f、位相差p、回転速度n、及び、レンズ11の位置Wを示し、横軸が時間(t1〜t29)を示す。
ここで、ウォブリング動作とは、動画撮影中に自動的に被写体のフォーカスをあわせる合焦手段の一つである。ウォブリング動作において、駆動装置30は、カメラ1の不図示の制御部から入力する指令信号に基づいて、超音波モータ20を駆動して、図5に示すように、レンズ11の位置を初期位置Wiから被写体側(X1側)のWbeへ移動させて停止させ、Wbeから撮像素子3側(X2側)のWafへ移動させて停止させ、WafからW0へ移動させて停止させるといった一連の動作(t5〜t16)を動画撮影中に繰り返す。
t4において、カメラ1の動画撮影が開始されると、駆動装置30の速度制御部31aは、駆動周波数がf=f0、位相差がp=+90度の交番信号を超音波モータ20の圧電素子24に印加する。このとき、レンズ11は、初期位置Wiに停止している。
t5において、速度制御部31aは、ウォブリング動作の開始に伴い、レンズ11の位置WをWiからWbeに移動させるために、超音波モータ20の駆動周波数fをf0からf1へ下げる方向に変化させる。
t6において、駆動周波数fをf0からf1に徐々に下げると、fαを過ぎたところで、超音波モータ20は、正転方向Gに回転を始め、回転速度がn=N1に達する。それとともに、レンズ11の位置WもWiから被写体側(X1側)に移動を開始する。そして、レンズ11の位置WがWbeに到達するのにあわせて、速度制御部31aは、超音波モータ20に印加する交番信号の位相差pを+90度から0度に変更して、超音波モータ20を停止させる。
t7において、制御部31の停止判定部31bは、交番信号の位相差pと、速度検出部34から出力される回転速度nの情報に基づいて、超音波モータ20が停止したか否かを判定する。停止判定部31bが、超音波モータ20が停止したものと判定したら、速度制御部31aは、記憶部33で記憶された停止周波数fxの情報を読み出して、駆動周波数fをf1からfxへ上げる方向に変更する。
t8において、速度制御部31aは、超音波モータ20を駆動周波数がf=fxの状態で停止させる。
t9において、速度制御部31aは、レンズ11の位置WをWbeからWafに移動させるために、超音波モータ20の駆動周波数fをfxからf2へ下げる方向に変化させる。
t10において、速度制御部31aは、圧電素子24に印加する交番信号の位相差pを0度から−90度に徐々に変更する。これにより、超音波モータ20は、反転方向(H方向)に回転し、レンズ11の位置Wは、WbeからWafへ移動する。
そして、レンズ11の位置WがWafに到達するのにあわせて、速度制御部31aは、圧電素子24に印加する交番信号の位相差pを−90度から0度に変更し、超音波モータ20を停止させる。
t11において、停止判定部31bが、交番信号の位相差pと、速度検出部34から出力される回転速度nとの情報に基づいて、超音波モータ20が停止したものと判定したら、速度制御部31aは、記憶部33の停止周波数fxの情報を読み出して、駆動周波数fをf2からfxへ上げる方向に変更する。
t12において、速度制御部31aは、超音波モータ20を駆動周波数がf=fxの状態で停止させる。
t13において、速度制御部31aは、レンズ11の位置WをWafからW0に移動させるために、超音波モータ20の駆動周波数fをfxからf1に変化させる。
t14において、速度制御部31aは、超音波モータ20に印加する交番信号の位相差pを0度から+90度に徐々に変更する。これにより、超音波モータ20は、正転方向(G方向)に回転し、レンズ11位置Wは、WafからW0へ移動する。
そして、レンズ11の位置がW0に到達するのにあわせて、速度制御部31aは、圧電素子24に印加する交番信号の位相差pを+90度から0度に変更し、超音波モータ20を停止させる。
t15において、停止判定部31bは、交番信号の位相差pと、速度検出部34から出力される回転速度nの情報とに基づいて、超音波モータ20が停止したものと判定したら、速度制御部31aは、記憶部33の停止周波数fxの情報を読み出して、駆動周波数fをf1からfxへ上げる方向に変更にする。
t16において、速度制御部31aは、超音波モータ20を駆動周波数がf=fxの状態で停止させる。
以上、t5〜t16において、一連のウォブリング動作が完了となり、駆動装置30は、t17から再び同様の動作を繰り返し行う。
次に、比較例のウォブリング動作における超音波モータの動作パターンについて説明する。なお、以下の説明及び図面において、上述した本発明の超音波モータ20の動作パターンと同様の動作については説明を省略し、相違する動作についてのみ説明する。
図6は、比較例のウォブリング動作における駆動装置の駆動パターンを説明するタイミングチャートである。図6は、図5と同様に、縦軸が上から順に、超音波モータの駆動電圧v、駆動周波数f、位相差p、回転速度n、及び、レンズの位置Wを示し、横軸が時間(t1〜t29)を示す。
図6に示すように、比較例のウォブリング動作における駆動装置の駆動パターンは、レンズの位置WがWiからWbeに移動したら、t7において、速度制御部は、次の動作でレンズの位置WをWbeからWafに移動するために、駆動周波数fをf1からf2へ下げる方向に変更する。そして、速度制御部は、t10においてレンズの位置WをWbeからWafに移動させるまでの間、駆動周波数をf=f2に維持する。
これに対して、本発明の駆動パターンは、上述したように、t8において、速度制御部31aは、駆動周波数をf=fxにして超音波モータ20を停止させており、その点で比較例の駆動パターンと相違している。また、t11〜t13、t15〜t17においても同様である。
次に、実施形態と比較例の超音波モータの電力消費量の違いについて説明する。
図7は、実施形態と比較例の超音波モータの電力消費量を比較する図である。図7は、縦軸が超音波モータの制御によって消費する電力量を示し、横軸が制御時間を示す。
超音波モータ20は、駆動周波数fがf0(=fc)に近いほど、その消費電力が低くなる傾向があるところ、本発明の駆動装置30は、超音波モータ20が停止しているときに、その駆動周波数fをf0に近づくように上げる方向へf=fxに変更している。
一方、従来の駆動装置は、上述したように、超音波モータが停止しているときに、次の動作に備えて、その駆動周波数fをf0から離れる方向であるf1やf2等に変更している。
ここで、fx>11>f2であることから、超音波モータ20の停止時の消費電力は、比較例の駆動装置による制御よりも、本発明の駆動装置30の制御のほうが少なくなる。
図7において、制御中における超音波モータの停止時間が長い場合(条件1)と、短い場合(条件2)とについて、それぞれ、本発明の駆動装置30と比較例の駆動装置とによる消費電力を比較した。
図7に示すように、いずれの場合においても、本発明の駆動装置30が比較例の駆動装置よりも消費電力が低くなり、本発明の駆動装置30の超音波モータ20による消費電力の低減の効果が確認することができた。また、制御時間が長くなるほど、停止時間も長くなるので、上述の本発明の消費電力の低減の効果がより顕著になる。
以上説明したように、本実施形態の駆動装置30及びレンズ鏡筒10には以下のような効果がある。
(1)駆動装置30は、超音波モータ20が停止している場合に、圧電素子24に印加する交番信号の駆動周波数fを、電気的な共振周波数fcに近づくように上げる方向へfxに変化させるので、制御中における超音波モータ20の停止時の消費電力を低減することができる。
(2)停止判定部31bは、圧電素子24に印加される交番信号の位相差pの状態と、回転子21の回転速度nに基づいて、超音波モータ20が停止したか否かを判定しているので、速度制御部31aが、超音波モータ20が完全に停止する前に、駆動周波数fを変化させ、超音波モータ20が誤動作してしまうのを回避することができる。
(3)速度検出部34は、レンズ11の位置情報に基づいて超音波モータ20の回転子21の回転速度nを検出しているので、回転子21に回転速度nを検出するセンサを設けずに、レンズ鏡筒10に設けられた既存の位置検出部13を利用することができ、レンズ鏡筒10の軽量化や、コスト低減を図ることができる。
(4)駆動装置30をレンズ鏡筒10のレンズ11の駆動に用いているので、レンズ11のウォブリング動作等のフォーカス動作において、連続的に駆動する超音波モータ20の消費電力を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、記憶部33に記憶される停止周波数fxは、f0とfαとの中間の周波数、すなわちfx=(f0+fα)/2に設定する例を示したが、これに限定されない。
上述したように、fxは、f0からfαの間であれば任意に設定することができるため、例えば、停止周波数をfx=fαに設定することも可能である。こうすることで、超音波モータ20の停止時の消費電力を低減しつつ、かつ、超音波モータ20の停止状態から回転動作への応答時間を早くすることができる。
また、停止周波数をfx=f0に設定すれば、f0=fcであることから、駆動装置30は、超音波モータ20の停止時の消費電力を最も効率よく低減させることができる。
(2)実施形態において、位置検出部13の位置情報に基づいて、速度検出部34が回転子21の回転速度nを検出した例を示したが、これに限定されない。例えば、回転子21に回転速度nを検出するセンサを設け、回転子21の回転速度nを直接検出するようにしてもよい。
(3)実施形態において、超音波モータ20は、円環状の回転式の進行波型超音波モータである例を示したが、これに限定されない。例えば、棒状の回転式の超音波モータを使用することも可能である。
(4)実施形態において、トランスが設けられた駆動回路部32を使用する例を示したが、例えば、インダクタが設けられた駆動回路部を使用することも可能である。
(5)実施形態において、レンズ鏡筒10の動画撮影時のウォブリング動作を例に説明したが、これに限定されない。他の動作、例えば、静止画撮影時のオートフォーカス動作に用いることも可能であり、本発明と同様の効果を得ることができる。
10:レンズ鏡筒、20:超音波モータ、22:振動子、24:圧電素子、30:駆動装置、31:制御部、31a:速度制御部、31b:停止判定部、32:駆動回路部、33:記憶部、34:速度検出部

Claims (7)

  1. 電体に位相の異なる2相の交番信号を印加して、振動体を振動させて駆動力を発生する振動アクチュエータの駆動を制御する振動アクチュエータの駆動装置であって、
    前記圧電体に印加する2相の交番信号の周波数を変化させて、前記振動アクチュエータの駆動速度を制御する速度制御部を備え、
    前記速度制御部は、前記振動アクチュエータが停止している場合に、前記圧電体に印加する前記交番信号の周波数を、共振周波数に近づくように変化させること、
    を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置。
  2. 請求項に記載の振動アクチュエータの駆動装置において、
    前記速度制御部は、前記振動アクチュエータが停止している場合に、前記圧電体に印加する前記交番信号の周波数を、上げる方向に変化させること、
    を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置。
  3. 請求項に記載の振動アクチュエータの駆動装置において、
    前記速度制御部は、前記振動アクチュエータが停止している場合に、前記圧電体に印加する前記交番信号の周波数を、前記振動アクチュエータが停止状態から駆動を開始する周波数に変化させること、
    を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置。
  4. 請求項に記載の振動アクチュエータの駆動装置において、
    前記速度制御部は、前記振動アクチュエータが停止している場合に、前記圧電体に印加する前記交番信号の周波数を、前記共振周波数に変化させること、
    を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置。
  5. 請求項から請求項までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータの駆動装置において、
    記共振周波数は、前記圧電体の静電容量と、前記圧電体に交番信号を印加する駆動回路のインダクタンスとの共振周波数であること、
    を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータの駆動装置において、
    前記振動アクチュエータの駆動速度を検出する速度検出部を備え、
    前記速度制御部は、前記圧電体に印加する2相の交番信号の位相差を変化させて、前記振動アクチュエータの駆動速度を制御し
    記圧電体に印加する2相の交番信号の位相差の状態と、前記速度検出部によって検出される駆動速度の情報とに基づいて、前記振動アクチュエータが停止したか否かを判定する停止判定部を備えること、
    を特徴とする振動アクチュエータの駆動装置。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータの駆動装置と、
    前記振動アクチュエータの駆動装置によって駆動される振動アクチュエータと、
    前記振動アクチュエータによって駆動される光学部材と、
    を備えるレンズ鏡筒。
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