JP5872941B2 - 搭載型堆肥散布機の動力接続装置における遠隔操作装置 - Google Patents

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本発明は、機体に装架したホッパ内に積み込んだ堆肥を、ホッパ後部に設けた散布ビーターにより機体後方に放出して圃場に散布する堆肥散布機を、トラック等の運搬車の荷台に搭載して、トラック等の運搬車の走行により移動せしめて圃場に堆肥を散布していく搭載型堆肥散布機において、荷台に搭載した堆肥散布機に対する原動機からの動力の伝導を、入切制御する動力接続装置についての改良に関するものである。
堆肥散布機wは、通常図1に示しているように、堆肥を積み込むよう箱型に形成して堆肥散布機wの機体aに装架せるホッパ10と、そのホッパ10内に積み込んだ堆肥を順次後方に移動させるようホッパ10の床面に張設せる床コンベア11と、その床コンベア11で後方に移動させた堆肥を掻き出して機体aの後方に放出するようホッパ10の後部に接続せしめて付設する散布装置12とにより構成され、その機体aを、トラクタ等の牽引車に連結することで牽引車により牽引されて走行する車体bか、または自走して走行移動する車体に、該堆肥散布機wの機体ごと装架することで、ホッパ10の床面に装備される床コンベア11と散布装置12を駆動せしめた状態においての車体bの走行移動により、散布装置12により掻きだして放出する堆肥を圃場に散布していくように使用される。
この堆肥散布機wには、図2に示しているように、トラック等の運搬車Tの荷台t上に搭載して、その運搬車Tの走行により移動が行われるようにし、ホッパ10の床面に装備せる床コンベア11と散布装置12とを、堆肥散布機wの機体に組み付けるか運搬車Tの荷台t上に装架しておく原動機eの作動によって駆動せしめた状態において、運搬車Tを走行移動させることで、散布装置12で掻き出して放出する堆肥を走行する運搬車Tの荷台tの後方に散布していくようにした搭載型堆肥散布機と呼ばれる形態の堆肥散布機がある。
この搭載型の堆肥散布機は、運搬車Tの荷台t上に搭載した堆肥散布機wの、床コンベア11及び散布装置12を、荷台t上に配位して装架せる原動機eにより駆動せしめて該堆肥散布機wを作動させる際に、原動機eから動力接続装置(図示省略)を介し堆肥散布機wへ伝導する回転動力の入・切制御を、運搬車Tの運転室R内の運転席に座乗した運転手Mが、運搬車Tの運転操作と並行して、運転席において遠隔制御手段(図示省略)を介し遠隔操作により行うことになる。このため、荷台t上に搭載した堆肥散布機wの入力軸と荷台t上に配設された原動機eの出力軸との間に設けられる動力接続装置には、動力の伝達を入・切(断・接)制御する入・切制御手段と、この入・切制御手段を遠隔操作により入・切作動させるための連繋機構とが組み込まれる。また、運転室R内には、前記動力接続装置の、入・切制御手段を、連繋機構を介して遠隔制御するためのコントローラcが配設される。
堆肥散布機wと原動機eとの間の動力接続装置に組み込まれる動力伝導の入・切(断・接)制御手段は、通常、伝導の入・切の作動を行わす入・切レバー20に、電動モータ21を連繋し、その電動モータ21を、運転室R内に設置するコントローラcの操作制御により作動させて、入・切レバー20に、動力の伝導の、入・切の作動を行わすように構成している。また、運転室R内に配設するコントローラcは、運転室R内の座席に座乗する運転者の手動操作で、前記電動モータ21の回路に接続させて設けたスイッチを操作制御することにより、前記電動モータ21の作動のオン・オフ及び正転・逆転の切り換えをコントロールするよう構成している。そして、運転室R内には、前記コントローラcを、前述の電動モータ21の回路および電源バッテリーに接続するための電気配線22が設けられる。
この搭載型の堆肥散布機wには、以下に記載する問題点がある。
第1には、堆肥散布機wに対する原動機eからの動力の伝達を入・切制御する入・切レバー20の作動を、運搬車Tの運転者が運転室R内の運転席に座乗した状態で、運転室R内からの遠隔操作により行わすことから、運転室R内に、コントローラcや、該コントローラcに対し、入・切レバー20を作動さす電動モータ21の回路及び電源バッテリーに接続するための電気配線22が、組み付け設置されることになるので、運搬車Tを走行運転させて行う圃場への堆肥の散布作業が終了して、運搬車Tの荷台tから堆肥散布機wを取り降ろし、運搬車Tを平常使用する状態に戻すときに、荷台tから取り降ろす堆肥散布機wを運搬車Tの車体に対し切り離した状態とするため、運転室R内に組み付け設置したコントローラcと堆肥散布機wおよびそれを駆動する原動機eの側に組み付けられている入・切制御手段とを接続している電気配線22等の接続手段を、運搬車Tの機体から外して切り離すことが必要で、この切り離し作業のため、堆肥の散布作業を終えて堆肥散布機を運搬車の荷台から取り降ろし、運搬車を平常状態に戻す作業を厄介なものとし、また、再び、堆肥の散布作業を行うために、堆肥散布機wを荷台t上に搭載するときは、搭載した堆肥散布機wと原動機eとの間の動力の伝導を入・切制御する入・切レバー20を作動させる電動モータ21と、運転室R内に配置されるコントローラcとを、接続する作業が必要で、堆肥散布機wを搭載する作業を厄介なものとするので、堆肥散布機wの運搬車Tの荷台tに対する脱着作業が容易ではない、という問題がある。
第2には、運転室Rからコントローラcの操作による入・切レバー20を作動させる電動モータ21の遠隔制御によって行う原動機eと堆肥散布機wとの間の動力伝導の入・切の制御が、動力の伝導をオン・オフするまでしか行えず、原動機eの回転数の制御まではし得ないことから、原動機eには、回転数を使用回転数に予め固定して設定しておき、堆肥の散布作業中は回転数の変更ができないようにしているので、運搬車Tを走行運転して圃場に堆肥を散布している散布作業中に、堆肥散布機wのホッパ10が空になって散布すべき堆肥が無い状態となったとき、また、圃場の一方の端から始める往路の散布作業が、他方の端までに達し、復路の散布作業に移行するよう運搬車を旋回させるときにおいても、原動機eは使用回転数の高い回転数で回転作動し続けるようにしているので、原動機eの燃費が良くない問題がある。
本発明において解決しようとする課題は、第1には、運搬車の荷台に堆肥散布機を搭載して構成される搭載型堆肥散布機において、運搬車の運転席に座乗する運転者による遠隔操作により、荷台上の堆肥散布機に対する原動機からの動力伝導の入・切制御を行わす遠隔操作手段を、運搬車の車体に対しては連繋がないようにして、運搬車の荷台に対し堆肥散布機を脱着する作業に影響を与えないように構成する点にある。
第2には、搭載型堆肥散布機において、運搬車の荷台上の堆肥散布機に対する原動機からの動力伝導の入・切の制御作動を、運搬車の運転席に座乗する運転者に、遠隔操作により行わすための遠隔操作手段の構成を、動力伝導を“入”に作動させたときだけ、原動機を予め設定した使用回転数の高回転で回転作動させ、動力伝導を“切”に作動させたときには、原動機を低い回転数の低回転で回転作動させるように構成して、散布作業以外の作業時には原動機の回転を低回転とし、原動機の燃費を良くする点にある。
本発明は上述の課題を解決するための手段として、
運搬車の荷台上に、堆肥散布機を搭載して構成する搭載型堆肥散布機において、その運搬車の荷台上に搭載した堆肥散布機の入力軸と原動機の出力軸との間の動力の伝導を入・切制御する入・切レバーに、牽引により入・切レバーを伝導を“入”とする側に作動させる撓曲自在の紐状部材の一端側を接続し、その紐状部材の他端側を、前記運搬車の荷台上に搭載せる堆肥散布機の機体に組み付け支架せしめた案内手段を介して前記運搬車の外面に沿いその運搬車の運転室内の運転者の手が届く位置に導き、その位置において該紐状部材の他端側の遊端部を、自由空間に垂下せしめて構成したことを特徴とする搭載型堆肥散布機の動力接続装置における遠隔操作装置を提起するものである。
また、これに併せて、運搬車の荷台上に搭載した堆肥散布機の入力軸と原動機の出力軸との間の動力の伝導を入・切制御する入・切レバーに、牽引により該入・切レバーを、伝導を“入”とする側に作動させる撓曲自在の紐状部材の一端側を接続し、その紐状部材の他端側を、前記運搬車の荷台上に搭載せる堆肥散布機の機体に組み付け支架せしめた案内手段を介し前記運搬車の外面に沿いその運搬車の運転室内の運転者の手が届く位置に導き、その位置において該紐状部材の他端側の遊端部を自由空間に垂下せしめ、かつ、入・切レバーは、原動機のスロットルレバーに対し、該入・切レバーを動力伝導“切”とする側に回動させたときには、スロットルレバーを原動機の回転を低速回転とする位置に動かし、動力伝導を“入”とする側に回動させたときには、スロットルレバーを原動機の回転を使用回転数の高速回転とする位置に動かすよう、連繋機構を介し連繋せしめて構成したことを特徴とする搭載型堆肥散布機の動力接続装置における遠隔操作装置を提起し、
また、これに併せて、運搬車の荷台上に搭載した堆肥散布機の入力軸と原動機の出力軸との間の動力の伝導を入・切制御する入・切レバー20に、牽引により入・切レバーを伝導が”入”となる側に作動させる撓曲自在の紐状部材30の一端側を連繋し、その紐状部材30の他端側を、前記運搬車の荷台に搭載せる堆肥散布機の機体に組み付け支架せしめた案内手段を介し、前記堆肥散布機を荷台上に搭載せる運搬車の運転室R)内の運転者の手が届く位置に導き、その紐状部材の他端側の遊端部を自由空間に垂下せしめ、その遊端部に、係止部材60を設け、前記案内手段の先端部には、紐状部材30を引っ張った状態において該紐状部材30に付設せる前記係止部材60と係合して、該紐状部材30を引っ張った状態に保定せしめる係合部材61を設けたことを特徴とする搭載型堆肥散布機の動力接続装置における遠隔操作装置。
本発明手段は、堆肥散布機と原動機との間の動力の伝導の入・切を遠隔操作により作動させる紐状部材が、運搬車の車体に対し連繋がないことで、運搬車の荷台から堆肥散布機と一緒に取り外せ、また一緒に荷台上に装備せしめ得るので、堆肥散布機の荷台に対する脱着作業を容易なものとする。
紐状部材を運転者が引っ張って、堆肥散布機への原動機の動力の伝導を“入”とすると、原動機のスロットルレバーが高速回転の位置に動き、原動機が高回転で回転作動し、紐状部材の引っ張りを戻して、原動機からの動力の伝導を“切”とすると、原動機のスロットルレバーが低速回転の位置に動いて、原動機が低回転で回転作動するようになるので、ホッパが空になったときの走行作業・圃場の際における旋回作業等の、堆肥散布機の作動を停めて行う作業の際に、原動機が低速回転するようになって、原動機の燃費を良くする。
通常の形態の堆肥散布機の側面図である。 搭載型堆肥散布機の側面図である。 本発明手段を実施せる搭載型堆肥散布機の側面図である。 同上搭載型堆肥散布機の平面図である。 同上搭載型堆肥散布機の、紐状部材を案内する案内手段の先端部分の斜視図である。 同上搭載型堆肥散布機の、紐状部材を案内する案内手段の側面図である。 同上搭載型堆肥散布機の、動力接続装置部分の、動力伝導を入とした状態時の側面図である。 同上搭載型堆肥散布機の、動力接続装置部分の、動力伝導を切とした状態時の側面図である。 別の実施例の、動力接続装置部分の、動力伝導を入とした状態時の側面図である。 同上別の実施例の、動力接続装置部分の、動力伝導を切とした状態時の側面図である。
次に実施の態様を実施例につき図面に従い詳述する。
図3及び図4は、本発明手段を実施せる搭載型堆肥散布機の側面図及び平面図で、これら図において、Tは運搬車の全体、tはその運搬車Tの荷台、wは運搬車Tの荷台t上に搭載した堆肥散布機、eは堆肥散布機wを作動させるよう該堆肥散布機wに組み合わせて荷台t上に搭載した原動機、dは原動機eの回転動力を堆肥散布機wへ伝導する回転動力を入・切する入・切制御手段、gは、入・切制御手段fの入・切の作動を、運搬車Tの運転室Rからの遠隔操作により行わすための遠隔操作手段、を示す。
運搬車Tは、車体bの前端側にエンジンを装備し、その後方に運転室Rを装設し、その運転室Rの後方に荷台tを装備せしめている普通のトラックである。運搬車Tの荷台tに搭載した堆肥散布機wは、架台状に形成した機体aの上面側に、肥料を積み込むよう箱型に形成して装架したホッパ10と、そのホッパ10の床面に、積み込んだ堆肥を順次後方に移動させるように張設せる床コンベア11と、ホッパ10の後端側の開放口に軸支せる散布ビータよりなる散布装置12と、により構成される通常の堆肥散布機である。
原動機eは、出力する回転動力により、前記堆肥散布機wの床コンベア11及び散布装置12を駆動して堆肥散布機を稼動させるためのもので、この例においては通常のエンジンであり、図4の平面図にあるよう、堆肥散布機wの機体aから張り出すように設けた組付機枠13に組み付けて、運搬車Tの荷台tの前端部位に配設せしめてある。
この原動機eの回転動力を堆肥散布機wへ伝導する動力接続手段dは、この例においては、図7に示しているように、原動機eの出力軸40に装着した駆動プーリ41と、堆肥散布機wに装備せしめた入力軸42に装着した従動プーリ43と、これら駆動プーリ41と従動プーリ43とにかけまわしたVベルト44と、堆肥散布機wの機体aに設けた機枠a’に支点軸45中心に上下に揺動回動するよう支架せるテンションアーム46の先端側に軸支せるテンションローラ47とで、原動機eの出力軸40から出力される回転動力を、テンションローラ47により緊張したVベルト44を介し堆肥散布機wの入力軸42に伝導するベルト伝導式に構成している。
原動機eから堆肥散布機wへ伝達する回転動力を入・切制御する入・切制御手段fは、この例においては、前記図7にあるよう、入・切レバー20を、前述のテンションアーム46を軸支せる機枠a’に、そのテンションアーム46と平行するよう配位して支軸23中心に上下に揺動回動するよう軸支し、この入・切レバー20の回動で前記テンションアーム46が追従して共に回動するよう該入・切レバー20をテンションアーム46に対し連繋部材24を介し連繋しておいて、入・切レバー20を上昇回動させることで、テンションローラ47が図7にあるようVベルト44に圧接してVベルト44を緊張し、動力の伝導を“入”とし、入・切レバー20が下方に回動すると、テンションローラ47が図8にあるように、Vベルト44から離れて、Vベルト44の緊張を緩め、動力の伝導を“切”とするベルトクラッチ式に構成してある。
この原動機eから堆肥散布機wへの動力の伝導を入・切制御する入・切レバー20を、運搬車Tの運転室R内の運転席に座乗する運転者により遠隔操作によって入・切作動させる遠隔操作手段gは、この例においては、入・切レバー20の回転端部に、撓曲自在の紐状部材であるロープ30の一端を連繋し、このロープ30の他端側を、堆肥散布機wの機体aに、取付部材50を介して組み付け支架せる案内アーム51とそれに軸架せる複数の案内輪52とからなる案内部材5により、運搬車Tの車体bの外面に沿い運転室Rの上方で、その運転室Rの一側の窓の上方近傍位置に臨む位置に導き、その位置において、ロープ30の他端側の遊端部を、案内部材5の先端から自由空間に垂下させることで、このロープ30の遊端部を、運転者が窓から手を出して引っ張ることで、入・切レバー20が上方回動して動力伝導を“入”とし、また引っ張りを解放することで、入・切レバー20が下方に復元回動して動力伝導を“切”とするように構成している。
この遠隔操作手段gにおいて、入・切レバー20に一端側を連繋する紐状部材は、運搬車Tの車体bの外面に沿い運転室Rの上方に導けるよう撓曲自在であればよく、ワイヤー、鎖紐等適宜のものを使用してよい。
また、案内部材5は、紐状部材を、運搬車Tの車体bに対し隔離させた状態で、運転室R内の運転者が引っ張れる位置に導けるようになればよく、案内筒に形成するなど、適宜に構成してよい。
図5は、運転者がロープ30の垂下する遊端部を手で握って引っ張り、入・切レバー20を動力伝導が“入”となる位置に回動させたとき、ロープ30から手を放しても、ロープ30を引っ張った状態に保持せしめる保定手段を示している。
この保定手段hは、ロープ30の他端側の遊端部に装備せしめておく係止部材60と、案内部材5の先端部に、前記係止部材60と係合して、ロープ30の遊端部を引っ張った位置に保定するよう装備せしめておく係合部材61とからなり、ロープ30を引っ張った状態において、ロープ30の遊端部に設けておいた係止部材60を、案内部材5の先端部に設けた係合部材61に係合させることで、ロープ30の戻り方向の移動を阻止して、ロープ30を引っ張った状態に保定するように構成している。
そして、この例においては、係止部材60はロープ30に結び目を作ることで、その結び目により構成してあり、また、係合部材61は、案内部材5の案内アーム51の先端側を下方に向け弯曲させて延長し、この案内アーム51の延長部にU字形に形成した金具を、それの開放側が外側に向かう姿勢として取り付けることで、このU字型の金具により構成していて、引っ張ったロープ30の遊端部を、このU字型の金具の開放口から内側に嵌挿して、結び目を引き掛け、その状態で手を放すことで、ロープ30がU字型の金具に引き掛かり、引っ張った状態に保定されるようにしている。
このように構成されるこの実施例の遠隔操作手段gは、ロープ30及びそのロープ30を案内する案内部材5が、運搬車Tの車体bおよび運転室Rに対し、隔離した状態になっていることから、堆肥散布機wを荷台tから取り降ろすときに、そのまま、堆肥散布機wと共に荷台tから取り降ろせるようになり、堆肥散布機wの荷台tに対する脱着を容易なものとする。
図9及び図10は、本発明手段を実施せる搭載型堆肥散布機の別の実施例における動力伝導を入・切制御する動力接続装置部を示し、図9はその動力接続装置部の動力伝導を“入”とした状態時の側面図、図10は同上動力接続装置部の動力伝導を“切”とした状態時の側面図である。
この別の実施例は、運搬車Tの荷台tに、通常の構成の堆肥散布機wを、駆動用の原動機eを組み合わせた状態として搭載することで、搭載型堆肥散布機を構成している点、及び、荷台tに搭載した堆肥散布機wに対する原動機eからの回転動力の伝導を、原動機eの出力軸40に設けた駆動プーリ41と堆肥散布機wの入力軸42に設けた従動プーリ43とにかけまわしたVベルト44によるベルト伝導によって行う点、及び、原動機eから堆肥散布機wへの動力伝導の入・切を、支点軸45中心に回動するテンションアーム46の先端に軸支してVベルト44の外周に対向させたテンションローラ47の、Vベルト44に対する圧接と、その圧接の解放によって行うベルトクラッチ方式としている点、及び、動力伝導を入・切制御する入・切レバー20の作動を、その入・切レバー20に一端側を連繋したロープ30の他端側を、案内部材5により運転室R内の運転者に届く位置に導いて、運転者によるそのロープ30の引っ張りと戻しの操作による遠隔操作によって行わすようにしている点、については、前述の実施例のものと変わりがなく、同様に構成してある。
しかし、堆肥散布機wの入力軸42に、出力軸40から出力する回転動力を伝導せしめる原動機eには、該原動機eの回転数を制御するスロットルレバー70と、該原動機eから堆肥散布機wへ伝達する回転動力を入・切する入・切レバー20とを、その入・切レバー20が動力伝導を“切”とする位置に作動したときにはスロットルレバー70が原動機eの回転を低回転とする位置に動き、入・切レバー20が動力伝導を“入”とする位置に作動したときはスロットルレバー70が原動機eの回転を使用回転数の高速回転とする位置に動くように、連繋する連繋手段が設けられている。
連繋手段は、この例においては、スロットルレバー70と入・切レバー20との間の渡架した連結ワイヤー71が用いられている。この実施例においては、荷台tに搭載した堆肥散布機wを、原動機eから伝達される回転動力により稼動させた状態として、運搬車Tを運転走行させて行う堆肥の散布作業中において、堆肥散布機wのホッパ10が空になって、積み込み場所に戻る場合、また、圃場の際において旋回作業を行う場合に、運搬車Tの運転者が運転室Rにおいて、ロープ30の他端側を手で握り引っ張ることで、堆肥散布機wへの原動機eからの動力の伝導が“切”となり、堆肥散布機wは稼動を停止した状態となる。従って、散布作動を停止した状態で、運転走行及び旋回作業が行えるようになる。
そして、このとき、原動機eのスロットルレバー70が、入・切レバー20の動力伝導を“切”とする作動によって、原動機eの回転を低回転とする位置に、動くようになることで、空運転および旋回作業の際の原動機eの回転を低回転として、燃費を良くする。
M 運転者
T 運搬車
R 運転室
a 機体
a’ 機枠
b 車体
c コントローラ
d 動力接続手段
e 原動機
f 入・切制御手段
g 遠隔操作手段
h 保定手段
t 荷台
w 堆肥散布機
10 ホッパ
11 床コンベア
12 散布装置
13 組付機枠
20 入・切レバー
21 電動モータ
22 電気配線
23 支軸
24 連繋部材
30 ロープ(紐状部材)
40 出力軸
41 駆動プーリ
42 入力軸
43 従動プーリ
44 Vベルト
45 支点軸
46 テンションアーム
47 テンションローラ
5 案内部材
50 取付部材
51 案内アーム
52 案内輪
60 係止部材
61 係合部材
70 スロットルレバー
71 連結ワイヤー

Claims (3)

  1. 運搬車の荷台上に、堆肥散布機を搭載して構成する搭載型堆肥散布機において、その運搬車の荷台上に搭載した堆肥散布機の入力軸と原動機の出力軸との間の動力の伝導を入・切制御する入・切レバーに、牽引により入・切レバーを伝導を“入”とする側に作動させる撓曲自在の紐状部材の一端側を接続し、その紐状部材の他端側を、前記運搬車の荷台上に搭載せる堆肥散布機の機体に組み付け支架せしめた案内手段を介して前記運搬車の外面に沿いその運搬車の運転室内の運転者の手が届く位置に導き、その位置において該紐状部材の他端側の遊端部を、自由空間に垂下せしめて構成したことを特徴とする搭載型堆肥散布機の動力接続装置における遠隔操作装置。
  2. 運搬車の荷台上に搭載した堆肥散布機の入力軸と原動機の出力軸との間の動力の伝導を入・切制御する入・切レバーに、牽引により該入・切レバーを、伝導を“入”とする側に作動させる撓曲自在の紐状部材の一端側を接続し、その紐状部材の他端側を、前記運搬車の荷台上に搭載せる堆肥散布機の機体に組み付け支架せしめた案内手段を介し前記運搬車の外面に沿いその運搬車の運転室内の運転者の手が届く位置に導き、その位置において該紐状部材の他端側の遊端部を自由空間に垂下せしめ、かつ、入・切レバーは、原動機のスロットルレバーに対し、該入・切レバーを動力伝導“切”とする側に回動させたときには、スロットルレバーを原動機の回転を低速回転とする位置に動かし、動力伝導を“入”とする側に回動させたときには、スロットルレバーを原動機の回転を使用回転数の高速回転とする位置に動かすよう、連繋機構を介し連繋せしめて構成したことを特徴とする搭載型堆肥散布機の動力接続装置における遠隔操作装置。
  3. 運搬車の荷台上に搭載した堆肥散布機の入力軸と原動機の出力軸との間の動力の伝導を入・切制御する入・切レバー(20)に、牽引により入・切レバーを伝導が”入”となる側に作動させる撓曲自在の紐状部材(30)の一端側を連繋し、その紐状部材(30)の他端側を、前記運搬車の荷台に搭載せる堆肥散布機の機体に組み付け支架せしめた案内手段を介し、前記堆肥散布機を荷台上に搭載せる運搬車の運転室(R)内の運転者の手が届く位置に導き、その紐状部材の他端側の遊端部を自由空間に垂下せしめ、その遊端部に、係止部材(60)を設け、前記案内手段の先端部には、紐状部材(30)を引っ張った状態において該紐状部材(30)に付設せる前記係止部材(60)と係合して、該紐状部材(30)を引っ張った状態に保定せしめる係合部材(61)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の搭載型堆肥散布機の動力接続装置における遠隔操作装置。
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