JP5870566B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシ摩耗粉でのブラシとベアリングの間の絶縁抵抗の低下を抑制することができるモータの構造に関する。
一般にブラシタイプのモータでは、ブラシの磨耗粉がベアリング部に侵入して付着して堆積すると、ブラシなどの通電部材と、シャフトを軸支する非通電部であるベアリングとの間の絶縁抵抗が低下するという問題があった。
従来のモータの構造を図9を用いて説明する。モータ60は、円筒部41a、フロントプレート41b、エンドプレート41c、鉄板コイル41dを有する筐体41と、円筒部41aの内周面に固着保持されて磁界を生じさせる永久磁石42と、筐体41にベアリング43、44を介して回転自在に軸支されるシャフト45と、シャフト45に取り付けられ、整流子46と電気的に連通する巻線47が巻装されて永久磁石42の内周面に対向させるように隙間を介して設けられた回転子48と、整流子46に摺接するように設けられて整流子46を介して巻線47に通電するブラシ49と、ブラシ49が取り付けられるブラケット61などから構成されている。
そして、モータ60を長期間使用していると、回転する整流子46に摺接しているブラシ49が摩耗し、その摩耗粉が飛散してベアリング43部に侵入すると、ベアリング43の周囲に摩耗粉が付着する。そして、図10に示すように、付着した摩耗粉の堆積が進むと、ブラシ49とベアリング43との間の絶縁抵抗が低下する。
特に小型のモータでは、筐体の内部スペースが限られているため、外部電源からの給電に係るブラシに代表される通電部材と、回転子を取り付けているシャフトを軸支するベアリングを含む非通電部である金属部材とが近接することによる、ブラシ摩耗粉の飛散堆積による絶縁抵抗の低下、さらには絶縁短絡に繋がることが大きな課題であった。
例えば、特許文献1に記載されているモータでは、ブラシ摩耗粉の飛散増加に伴う絶縁抵抗の低下を、ブラシとベアリング間の沿面距離を確保することで低減するようにしている。
特開2002−58212号公報
しかしながら、ブラシとベアリング間の沿面距離を大きく確保するとモータ全長が増大することになり、また、構造が複雑になるという不都合が生じることとなる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、ブラシタイプのモータにおいて、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシなどの通電部材と非通電部であるベアリングとの間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るモータは、円筒部を有する筐体と、前記円筒部の内周面に固着保持されて磁界を生じさせる永久磁石と、前記筐体にベアリングを介して回転自在に軸支されるシャフトと、該シャフトに取り付けられ、整流子と電気的に連通する巻線が巻装されて前記永久磁石の内周面に対向するように隙間を介して設けられた回転子と、前記整流子に摺接するように設けられて前記整流子を介して前記巻線に電気を流すブラシと、該ブラシを取り付けるブラケットと、から構成されるモータにおいて、
前記シャフトとともに回転するエアディスクをさらに備え、前記ブラケットは、前記エアディスクと隙間を介して対向配置させたフィンを設けたフィン付ブラケットとするとともに、前記フィンを前記エアディスクよりも大径に形成してその外周部を開放し、
前記エアディスクを前記フィン付ブラケットと相対回転させることで、前記エアディスクに対して相対速度が速い前記フィン外周側を低圧、相対速度が遅い前記フィン内周側を高圧とすることで、前記ベアリング側を正圧に維持して前記ブラシの摩耗粉を前記ブラシの部分で安定した内部循環流とし、

前記ブラシの摩耗粉を前記モータ内で均一に分散させて前記ブラシと近接して配置されている前記ベアリング側への摩耗粉の侵入を防止して前記ブラシと前記ベアリングとの間の絶縁抵抗の低下を防止する摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段を備えたことを特徴とする。

また、本発明の請求項に係るモータは、上述した請求項において、前記フィンは、前記エアディスクに対向する面に設けられた凹凸面であることを特徴とする。

また、本発明の請求項に係るモータは、上述した請求項1または2において、前記モータは、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、コーヒーなどの飲料を抽出によって調理するために、コーヒー豆などの原料を粉砕する飲料抽出用原料の粉砕装置に用いられるモータであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、円筒部を有する筐体と、前記円筒部の内周面に固着保持されて磁界を生じさせる永久磁石と、前記筐体にベアリングを介して回転自在に軸支されるシャフトと、該シャフトに取り付けられ、整流子と電気的に連通する巻線が巻装されて前記永久磁石の内周面に対向するように隙間を介して設けられた回転子と、前記整流子に摺接するように設けられて前記整流子を介して前記巻線に電気を流すブラシと、該ブラシを取り付けるブラケットと、から構成されるモータにおいて、前記シャフトとともに回転するエアディスクをさらに備え、前記ブラケットは、前記エアディスクと隙間を介して対向配置させたフィンを設けたフィン付ブラケットとするとともに、前記フィンを前記エアディスクよりも大径に形成してその外周部を開放し、前記エアディスクを前記フィン付ブラケットと相対回転させることで、前記エアディスクに対して相対速度が速い前記フィン外周側を低圧、相対速度が遅い前記フィン内周側を高圧とすることで、前記ベアリング側を正圧に維持して前記ブラシの摩耗粉を前記ブラシの部分で安定した内部循環流とし、前記ブラシの摩耗粉を前記モータ内で均一に分散させて前記ブラシと近接して配置されている前記ベアリング側への摩耗粉の侵入を防止して前記ブラシと前記ベアリングとの間の絶縁抵抗の低下を防止する摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段を備えたことにより、エアディスクをフィン付ブラケットと相対回転させることで、薄い円盤状に形成されたエアディスクがフィン付ブラケット、特にフィンと相対回転することによって、相対速度が速い外周側を低圧、相対速度が遅い内周側を高圧にすることができるので、ベアリング側は正圧に維持され、摩耗粉がブラシの部分で安定した内部循環流となり、その摩耗粉はモータ内で均一に分散し、ブラシと近接して配置されているベアリング側への摩耗粉の侵入が防止されるので、ブラシとベアリングとの間の絶縁抵抗の低下を抑制することができる。従って、ブラシタイプのモータにおいて、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシなどの通電部材と非通電部であるベアリングとの間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータを提供することが可能となる。

また、請求項の発明によれば、前記フィンは、前記エアディスクに対向する面に設けられた凹凸面であることにより、エアディスクが回転すると、万一、エアディスクとフィン付ブラケットとの隙間に侵入してしまった磨耗粉がフィンの凹面に取り込まれてエアディスクに導かれて外側に排出されるので、ブラシと近接して配置されているベアリング側への摩耗粉の侵入が防止され、ブラシとベアリングとの間の絶縁抵抗の低下を抑制することができ、ブラシタイプのモータにおいて、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシなどの通電部材と非通電部であるベアリングとの間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータを提供することが可能となる。

また、請求項の発明によれば、前記モータは、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、コーヒーなどの飲料を抽出によって調理するために、コーヒー豆などの原料を粉砕する飲料抽出用原料の粉砕装置に用いられるモータであることにより、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサのコーヒー豆などの原料を粉砕する飲料抽出用原料の粉砕装置に採用されるブラシタイプのモータにおいて、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシなどの通電部材と非通電部であるベアリングとの間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータを提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るモータを搭載した飲料抽出用原料の粉砕装置であるコーヒーミルを示す斜視図である。 図1のコーヒーミルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 図1のコーヒーミルの内部構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るモータの断面図である。 図4のモータに適用するエアディスクを示す図であり、(a)は左側面図、(b)はその断面図である。 図4のモータに適用するフィン付ブラケットを示す図であり、(a)は左側面図、(b)はその断面図、(c)は右側面図である。 図6のフィン付ブラケットのフィン部の拡大図であり、(a)は左側面図、(b)はその断面図、(c)は左側面図の部分拡大図である。 図4のモータの動作を示す断面図である。 従来のモータの内部構造を示す断面図である。 図9のモータにブラシの摩耗粉が堆積した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るモータの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、従来と同一構成に関しては同一符号を用いる。
図1および図2は、本発明を適用したモータを搭載した飲料抽出用原料の粉砕装置であるコーヒーミルを示している。このコーヒーミル1は、例えばカップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに内蔵され、コーヒーを抽出によって調理する際に、その原料であるコーヒー豆を、コーヒー1杯分ずつ粉砕し、コーヒー粉(以下「粉末原料」という)を製造するものである。
コーヒーミル1は、中央部にコーヒー豆を粉砕するミル本体部2を有しており、その後ろ側には、ミル本体部2を駆動するモータ40が配置され、前側には、ミル本体部2から送り出された粉末原料を下方のコーヒー抽出器(図示せず)に供給する粉末原料供給部4が配置されている。なお、コーヒーミル1は、その外郭を構成するケース1aが、複数の外郭部品を互いに組み付けて構成されており、上記のミル本体部2およびモータ40が、ケース1aに適宜、組み付けられている。また、粉末原料供給部4の左端部に設けられた円筒部4aは、ケース1aの内外を連通するように構成されており、例えば、コーヒー豆の粉砕時に生じるコーヒーの香りを、外部に放出するためなどに利用される。
図3は、コーヒーミル1の内部構造を示している。同図に示すように、ミル本体部2は、上半部がケース1aの上方に突出した状態で、ケース1aに組み付けられ、コーヒーミル1の作動時には不動の不動ミル部6と、ケース1aに内蔵され、コーヒーミル1の作動時に回転する回転ミル部7とを有している。
不動ミル部6は、上下方向に延びる円筒状に形成され、上方から投入されたコーヒー豆を受け取るホッパ11と、このホッパ11内の下部にねじ止めされ、コーヒー豆を比較的粗い状態に粉砕(以下「粗粉砕」という)するための粗粉砕リング12と、この粗粉砕リング12の下面にねじ止めされ、回転ミル部7の下側細粉砕リング25と協働して、粗粉砕されたコーヒー豆を、より細かい状態に粉砕(以下「細粉砕」という)するための上側細粉砕リング13とを有している。
ホッパ11は、プラスチックの成形品から成り、その外周面には、上下方向の中央よりも若干高い位置に、ギヤ部14が設けられている。また、ホッパ11の外周面の下半部には、雄ねじ部が形成されており、この雄ねじ部がねじ込まれた状態で、ホッパ11がケース1aに取り付けられている。したがって、図1などに示すように、ギヤ部14に噛み合うウォームギヤ10aを有する粒度調整ネジ10を、適宜回すことにより、不動ミル部6がケース1aに対して回るように移動しながら昇降し、不動ミル部6の上側細粉砕リング13と、回転ミル部7の下側細粉砕リング25との間の隙間が調整される。これにより、上側細粉砕リング13および下側細粉砕リング25によって細粉砕されるコーヒー豆の粒度を簡単に調整することができる。
また、ホッパ11内の上端部には、コーヒー豆の粉砕時に、そのコーヒー豆がホッパ11内において飛び跳ねるのを抑制するための原料飛跳ね抑制プレート16が設けられている。この原料飛跳ね抑制プレート16は、底面が所定の径を有する円錐台状に形成され、中心部からホッパ11の内面に向かって前下がりに傾斜する傾斜面16aを有している。この傾斜面16aの先端とホッパ11の内面との間には、コーヒー豆の通過を許容するスペースが確保されている。また、原料飛跳ね抑制プレート16の中心部には、コーヒー豆の粒径よりも一回り大きい径を有する貫通孔16bが形成されている。さらに、原料飛跳ね抑制プレート16は、ホッパ11の内面から斜め上に向かって延び、互いにホッパ11の周方向に等間隔に配置された3つのプレート支持部17によって下方から支持されている。なお、これらの原料飛跳ね抑制プレート16およびプレート支持部17は、ホッパ11と一体に成形されている。
粗粉砕リング12は、金属やセラミックなどから成り、周壁が比較的厚い円筒状に形成されている。この粗粉砕リング12の底部には、周方向の全体にわたって延びるとともに内方に突出し、原料フィーダ21と協働して、コーヒー豆を粗粉砕する。
上側細粉砕リング13は、金属やセラミックなどから成り、下側細粉砕リング25と上下対称に形成されている。この上側細粉砕リング13の内径は、粗粉砕リング12の内径よりも若干大きい内径を有するとともに、粗粉砕リング12の外径よりも若干大きい外径を有している。また、上側細粉砕リング13は、内側から外側に向かって厚さが厚く形成されている。
回転ミル部7は、上下方向に延び、ホッパ11に投入されたコーヒー豆を下方に送る原料フィーダ21と、原料フィーダ21の回転軸22の下部に固定されたミルギヤ23と、回転軸22のミルギヤ23の上方に固定された粉末原料収集プレート24と、この粉末原料収集プレート24上にねじ止めされた下側細粉砕リング25とを有している。
原料フィーダ21は、金属やセラミックなどから成り、上下方向に所定長さ延びる円筒状に形成された回転部の外周面から所定長さ突出し、回転部の上端部から下端部にわたって反時計方向に1周するように、螺旋状に延びる螺旋凸部21bを有している。そして、この原料フィーダ21は、上下方向に延びる回転軸22が下方から挿入された状態で、回転軸22に固定されている。
ミルギヤ23は、比較的大きな径を有する歯車で構成され、回転軸22の上下の軸受22a、22a間に固定されている。また、ミルギヤ23は、モータ40のシャフトに固定された駆動ギヤ31に噛み合う中間ギヤ32に噛み合っている。
粉末原料収集プレート24は、下側細粉砕リング25の外径よりも一回り大きい径を有する円盤状に形成され、その外周部には、中心に対して周方向に沿って互いに等角度(120°)ごとに配置され、上方に突出する3つの収集凸部24aが設けられている。これらの収集凸部24aは、ケース1a内において、上側細粉砕リング13および下側細粉砕リング25との間に形成され、平面形状がリング状の粉末原料吐出通路33を移動しながら、両細粉砕リング13、25間から吐出された粉末原料を収集し、それを、粉末原料吐出通路33の所定位置に設けられた粉末原料吐出口34に送り出す。なお、この粉末原料吐出口34から吐出された粉末原料は、ケース1a内に設けられた補助シュート35、およびこれに接続され、下方に延びるメインシュート36を介して、下方のコーヒー抽出器(図示せず)に供給される。
下側細粉砕リング25は、前述した上側細粉砕リング13に対し、上下が逆であること以外は同様に構成されており、上面には、上側細粉砕リング13の傾斜面および粉砕面とそれぞれ同様で、かつ対向する傾斜面および粉砕面が設けられている。
次に、本発明に係るモータの好適な実施の形態を図4を参照して詳細に説明する。モータ40は、円筒部41a、フロントプレート41b、エンドプレート41c、鉄板コイル41dを有する筐体41と、円筒部41aの内周面に固着保持されて磁界を生じさせる永久磁石42と、筐体41にベアリング43、44を介して回転自在に軸支されるシャフト45と、シャフト45に取り付けられ、整流子46と電気的に連通する巻線47が巻装されて永久磁石42の内周面に対向するように隙間を介して設けられた回転子48と、整流子46に摺接するように設けられて整流子46を介して巻線47に通電するブラシ49と、整流子46に固着され、シャフト45の回転に従って回転するエアディスク50と、エアディスク50と隙間(例えば、0.5mm)を介して対向配置させたフィン52(図6、図7参照)を設けたフィン付ブラケット51などから構成されている。ブラシ49は、スプリング(図示せず)で径内側方向に変位可能に保持されるようにして、フィン付ブラケット51に取り付けられている。そして、このエアディスク50とフィン付ブラケット51とで摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段を構成し、シャフト45が回転すると、エアディスク50がフィン付ブラケット51、特にフィン52と相対回転するように取り付けられている。
エアディスク50は、バルカナイズドファイバーなどから成り、図5に示すように、薄い(例えば、0.5mm)円盤状に形成されている。そして、整流子46の端面(図4では整流子46の右端面)に固着され、シャフト45が回転するに従って回転する。なお、両端を切り欠いた形状で図示しているが、切り欠きがない円盤形状でも同じ効果を得ることができるのは言うまでもない。
フィン付ブラケット51は、プラスチック(例えば、PBT)の成形品から成り、図6に示すように、その中央部には、凹凸面(例えば、0.25mmの段差を設けた面)から成るフィン52を設けている。
フィン52をさらに詳説すると、図7(a)に示すように、A面(図中、右下がり斜線の面)をB面(図中、左下がり斜線の面)より落とし込んだ(例えば、0.25mmの落とし込み)凹凸面としている。そして、このフィン52の面とエアディスク50の面とを隙間(例えば、0.5mm)を介して対向配置するようにしている(図4参照)。
そして、外部電源からブラシ49に給電されると、整流子46を介して巻線47に通電され、回転子48に作用する回転力によりシャフト45が回転する(図4の左側から見て時計回り方向)ことに従って整流子46に固着されているエアディスク50が回転する。このようにしてエアディスク50をフィン付ブラケット51、特にフィン52と相対回転させると、相対速度が速い外周側が低圧、相対速度が遅い内周側が高圧になるので、その外周側を低圧、内周側を高圧にすることができ、ベアリング43側は正圧に維持され、ブラシ49と近接して配置されているベアリング43側への摩耗粉の侵入を防ぐことができる。
さらに、万一、エアディスク50とフィン付ブラケット51との隙間に磨耗分が侵入してしまっても、侵入した磨耗粉は、図7(c)に示すように、エアディスク50とフィン52の凹面に導かれてその外側に排出されるので、ブラシ49と近接して配置されているベアリング43側への摩耗粉の侵入が防止され、ブラシ49とベアリング43との間の絶縁抵抗の低下を抑制することができる。
このように、薄い円盤状に形成されたエアディスク50をフィン付ブラケット51、特にフィン52と相対回転させることによって、ブラシ49の摩耗粉は、ブラシ49の部分で安定した内部循環流となり(図8参照)、この摩耗粉はモータ40内に均一に分散し、ブラシ49と近接して配置されているベアリング43側への摩耗粉の侵入が防止されるので、ブラシ49とベアリング43との間の絶縁抵抗の低下を抑制することができる。
従って、ブラシタイプのモータにおいて、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシなどの通電部材と非通電部であるベアリングとの間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータを提供することができるようになる。
以上のように、本実施形態によれば、円筒部41aを有する筐体41と、円筒部41aの内周面に固着保持されて磁界を生じさせる永久磁石42と、筐体41にベアリング43、44を介して回転自在に軸支されるシャフト45と、シャフト45に取り付けられ、整流子46と電気的に連通する巻線47が巻装されて永久磁石42の内周面に対向するように隙間を介して設けられた回転子48と、整流子46に摺接するように設けられて整流子46を介して巻線47に電気を流すブラシ49と、ブラシ49を取り付けるブラケット51と、から構成されるモータ40において、ブラシ49の摩耗粉を均一に分散させて絶縁抵抗の低下を防止するエアディスク50とフィン付ブラケット51とで構成する摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段を備えたことにより、ブラシタイプのモータ40において、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシ49などの通電部材と非通電部であるベアリング43との間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータ40を提供することが可能となる。
また、摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段としては、シャフト45とともに回転するエアディスク50をさらに備え、ブラケットをエアディスク50と隙間を介して対向配置させたフィン52を設けたフィン付ブラケット51とし、エアディスク50をフィン付ブラケット51と相対回転させることにより、薄い円盤状に形成されたエアディスク50がフィン付ブラケット51、特にフィン52と相対回転することによって、相対速度が速い外周側が低圧、相対速度が遅い内周側が高圧になるので、ベアリング43側は正圧に維持され、ブラシ49と近接して配置されているベアリング43側への摩耗粉の侵入を防ぐことができる。そして、摩耗粉がブラシ49の部分で安定した内部循環流となり、その摩耗粉はモータ40内で均一に分散し、ブラシ49と近接して配置されているベアリング43側への摩耗粉の侵入が防止されるので、ブラシ49とベアリング43との間の絶縁抵抗の低下を抑制することができる。従って、ブラシタイプのモータ40において、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシ49などの通電部材と非通電部であるベアリング43との間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータ40を提供することが可能となる。
さらに、フィン52は、エアディスク50に対向する面に設けられた凹凸面であることにより、エアディスク50が回転すると、フィン52の外周側が低圧、内周側が高圧になる圧力分布の傾向がより強化されるので、ベアリング43側はより正圧に維持され、万一侵入した磨耗粉はフィン52の凹凸面により捕獲されて外周に排出され、図8に示す内部循環流に導かれ、その摩耗粉はモータ40内で均一に分散し、ブラシ49と近接して配置されているベアリング43側への摩耗粉の侵入が防止され、ブラシ49とベアリング43との間の絶縁抵抗の低下を抑制することができるので、ブラシタイプのモータ40において、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシ49などの通電部材と非通電部であるベアリング43との間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータ40を提供することが可能となる。
また、モータは、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、コーヒーなどの飲料を抽出によって調理するために、コーヒー豆などの原料を粉砕する飲料抽出用原料の粉砕装置に用いられるモータであることにより、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサのコーヒー豆などの原料を粉砕する飲料抽出用原料の粉砕装置に採用されるブラシタイプのモータにおいて、モータ全長の増大や、構造の複雑化を招くことなく、ブラシなどの通電部材と非通電部であるベアリングとの間のブラシ摩耗粉による絶縁抵抗の低下を抑制することが可能なモータを提供することが可能となる。
1 コーヒーミル
40 モータ
41 筐体
42 永久磁石
43 ベアリング
45 シャフト
46 整流子
47 巻線
48 回転子
49 ブラシ
50 エアディスク(摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段)
51 フィン付ブラケット(摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段)
52 フィン(摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段)

Claims (3)

  1. 円筒部を有する筐体と、前記円筒部の内周面に固着保持されて磁界を生じさせる永久磁石と、前記筐体にベアリングを介して回転自在に軸支されるシャフトと、該シャフトに取り付けられ、整流子と電気的に連通する巻線が巻装されて前記永久磁石の内周面に対向するように隙間を介して設けられた回転子と、前記整流子に摺接するように設けられて前記整流子を介して前記巻線に電気を流すブラシと、該ブラシを取り付けるブラケットと、から構成されるモータにおいて、
    前記シャフトとともに回転するエアディスクをさらに備え、前記ブラケットは、前記エアディスクと隙間を介して対向配置させたフィンを設けたフィン付ブラケットとするとともに、前記フィンを前記エアディスクよりも大径に形成してその外周部を開放し、
    前記エアディスクを前記フィン付ブラケットと相対回転させることで、前記エアディスクに対して相対速度が速い前記フィン外周側を低圧、相対速度が遅い前記フィン内周側を高圧とすることで、前記ベアリング側を正圧に維持して前記ブラシの摩耗粉を前記ブラシの部分で安定した内部循環流とし、
    前記ブラシの摩耗粉を前記モータ内で均一に分散させて前記ブラシと近接して配置されている前記ベアリング側への摩耗粉の侵入を防止して前記ブラシと前記ベアリングとの間の絶縁抵抗の低下を防止する摩耗粉絶縁抵抗低下防止手段を備えたことを特徴とするモータ。
  2. 前記フィンは、前記エアディスクに対向する面に設けられた凹凸面であることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記モータは、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、コーヒーなどの飲料を抽出によって調理するために、コーヒー豆などの原料を粉砕する飲料抽出用原料の粉砕装置に用いられるモータであることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
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