JP5868484B1 - 市場取引支援装置および市場取引支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】連続メモリー注文であっても、相場のトレンドに沿った市場取引を自動的に行えるように注文機能を向上させ、投資家の利便性を高める。【解決手段】市場取引支援サーバ10は、注文発生手段と、第1順位の注文および2つの第2順位の注文を含む複数の組合わせ注文の発生に用いられる注文特定情報を設定する注文特定情報設定手段と、注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、注文発生手段が複数の組合わせ注文を連続組合わせ注文として発生するように制御する注文制御手段と、最終決済価格に応じて起点価格を変更する価格変更手段とを有している。注文制御手段は、最終組合わせ注文に含まれる第2順位の注文が成立したときに、起点価格として、変更後起点価格が用いられるように連続組合せ注文の発生を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、金融商品、金融派生商品といった市場で取引される商品の売買等市場取引を支援する市場取引支援装置および市場取引支援プログラムに関する。
従来、市場で取引される商品としては、株式、外国為替、債券、金等の金融商品または金融派生商品(以下「金融商品」には「金融派生商品」が含まれるものとする)が知られている。また、コンピュータシステムや通信ネットワークが整備され、金融商品の市場取引をインターネット経由で行えるようになってきている。中には、取引銘柄の選択や、売買注文の発生等を自動的に行うコンピュータシステムも整備され、こうしたシステムを利用したシステム売買も普及している。
従来、システム売買では、取引に参加する者の利便性を高めるため、成行注文、指値注文、逆指値注文、IFD注文、OCO注文、IFDOCO注文といった様々な注文機能が実用化されている。
ここで、成行注文とは、価格やレートを指定しない形式の注文、指値注文とは、価格やレートを指定する形式の注文である。IFD注文とは、イフダン注文とも呼ばれ、取引の執行に優先順位を有する第1、第2の2つの注文を同時に出し、第1順位の注文が成立したときに第2順位の注文が発生される形式の注文である。OCO注文とは、2つの指値注文を同時に出して、そのうちの一方が成立した場合には他方が取り消される形式の注文である。IFDOCO注文とは、IFD注文とOCO注文とを組み合わせた形式の注文で、第2順位の注文がOCO注文となる形式の注文(組合わせ注文、IFO注文ともいう)である。
システム売買に関する従来技術として、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5に開示されている技術があった。特許文献1、特許文献2には、IFD注文に関し、IFD注文を利用する顧客のリスクを低減することが開示されている。また、特許文献3には、逆指値注文にトレール機能を付加したトレール注文に関し、トレール幅から逆指値を設定することで逆指値とトレール幅の2つのパラメータの入力を不要とし、トレール機能を容易に利用できるようにすることが開示されている。
さらに、特許文献4には、銘柄の抽出から開始して、買い付けおよび売却を含む発注サイクルが自動的に繰り返されることが開示されている。特許文献5には、複数の売買注文を連続した取引として順番に登録し、その登録した売買注文が成立する度に次の売買注文を取引所に送信することで、投資家が口座や市場の状況に左右されることなく取引が行えるようにすることが開示されている。
特開2014−102859号公報 特開2010−170544号公報 特開2008−40689号公報 特開2009−237742号公報 特開2007−323503号公報
ところで、従来、システム売買に関して、様々な注文機能が実用化されている。中にはIFO注文を連続的に繰り返す技術や、特許文献5に記載されているように、予め記憶させておいた複数の売買注文を順次発生させて連続した取引を実現させる技術もあった。
しかし、例えば、IFO注文を連続的に繰り返す場合は、同じ銘柄を対象とした数量の同じ注文が繰り返されるに過ぎなかった。そのため、初めのIFO注文によって利益が出ていたときは数量を増やして次の注文を出したい、あるいは別の銘柄にも注文を出したいといった要望にはこたえられないという課題があった。
また、特許文献5に記載されている技術では、複数の売買注文データが連続取引として関連付けられ、1件のデータとみなされているが、これらは市場取引に先立ち、予め投資家がサーバに送信し、そのサーバに記憶されているデータであった。そのため、特許文献5に記載されている技術では、記憶されているデータに沿って複数の売買注文が処理されるものの、それとは異なる内容で売買注文が処理されることはなかった。
実際の市場取引では、取引の結果が投資家の予想通りになることもあるが、予想通りにならないことも多い。例えば、上昇トレンドがしばらく続くと予想したものの、その予想よりも早く終了してしまう場合や、下降トレンドはすぐに終了すると予想したものの、その予想よりも長く継続してしまう場合などである。
したがって、関連付けておいた複数の売買注文データにしたがって売買注文を連続して発生させる(連続メモリー注文ともいう)だけでは、相場のトレンドに沿った市場取引が行えないおそれがある。そのため、従来、連続メモリー注文において、相場のトレンドに沿った市場取引を自動的に行えるようにすることが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、市場取引支援装置および市場取引支援プログラムにおいて、連続メモリー注文において、相場のトレンドに沿った市場取引を自動的に行えるように注文機能を向上させ、投資家の利便性を高めることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、金融商品の市場取引を支援する市場取引支援装置であって、金融商品の取引注文を特定するデータであって、第1順位の注文およびその第1順位の注文の成立を条件として発生される相互に注文価格の異なる2つの第2順位の注文を含む複数の組合わせ注文の発生に用いられる注文特定情報を設定する注文特定情報設定手段と、その注文特定情報設定手段によって設定された注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、その注文発生手段が注文特定情報にしたがい複数の組合わせ注文をそれぞれの第2順位の注文の成立によって後続の第1順位の注文が発生するように関連付けられた連続組合わせ注文として発生するように制御する注文制御手段と、連続組合わせ注文のうちの最後に発生される最終組合わせ注文に含まれる2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したときの約定価格である最終決済価格に応じて、連続組合わせ注文の存続の起点となる起点価格を変更する価格変更手段とを有し、注文制御手段は、最終組合わせ注文に含まれる2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したあと、再び連続組合わせ注文を注文発生手段に発生させるときは、起点価格として、価格変更手段によって変更された変更後起点価格が用いられるように、連続組合せ注文の発生を制御し、各組合わせ注文における2つの第2順位の注文のいずれか一方の成立によって利益が得られているか否かを判定する利益判定手段と、その利益判定手段によって利益が得られていると判定されたときに、その判定された組合わせ注文の次に発生される次発組合わせ注文に含まれる第1順位の注文の注文数量を利益に応じて変更する注文変更手段とを更に有し、注文制御手段は、その注文変更手段によって変更された変更後注文数量を用いて次発組合わせ注文を注文発生手段に発生させる市場取引支援装置を特徴とする。
上記市場取引支援装置では、連続組合わせ注文を発生させ、その最終組合わせ注文に含まれる第2順位の注文の約定価格である最終決済価格に応じて、連続組合わせ注文の存続の起点となる起点価格を変更し、その変更後起点価格を起点価格にして、再び連続組合わせ注文を注文させる。
また、上記市場取引支援装置は、注文制御手段は、連続組合わせ注文として、起点価格の異なった複数の連続組合わせ注文を注文発生手段に発生させ、複数の連続組合わせ注文のうちの、金融商品の現在価格が起点価格に一致する起点価格一致が最も早く成立した最早連続注文を除いた他の連続組合わせ注文を取消または一時停止にする注文処理手段を更に有することが好ましい。
さらに、上記市場取引支援装置は、注文発生手段が連続組合わせ注文の発生を注文制御手段の制御によって繰返す回数を指定する回数指定手段を更に有し、注文制御手段は、その回数指定手段によって指定された繰返回数にしたがい、連続組合わせ注文を注文発生手段に発生させることが好ましい。
上記市場取引支援装置は、各前記組合わせ注文に含まれる第1順位の注文および2つの第2順位の注文の注文価格を起点価格との差額によって設定する価格設定手段を更に有するようにすることもできる。
この価格設定手段を有すると、第1順位の注文および2つの第2順位の注文の注文価格が起点価格との差額によって決められるので、起点価格が変更されると、それに応じてこれらの注文価格も変更される。
そして、本発明は、コンピュータを金融商品の市場取引を支援する市場取引支援装置として機能させるための市場取引支援プログラムであって、そのコンピュータを金融商品の取引注文を特定するデータであって、第1順位の注文およびその第1順位の注文の成立を条件として発生される相互に注文価格の異なる2つの第2順位の注文を含む複数の組合わせ注文の発生に用いられる注文特定情報を設定する注文特定情報設定手段と、その注文特定情報設定手段によって設定された注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、その注文発生手段が注文特定情報にしたがい複数の組合わせ注文をそれぞれの第2順位の注文の成立によって後続の第1順位の注文が発生するように関連付けられた連続組合わせ注文として発生するように制御する注文制御手段と、連続組合わせ注文のうちの最後に発生される最終組合わせ注文に含まれる2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したときの約定価格である最終決済価格に応じて、連続組合わせ注文の存続の起点となる起点価格を変更する価格変更手段として機能させ、更に、注文制御手段として機能させるときは、最終組合わせ注文に含まれる2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したあと、再び連続組合わせ注文を注文発生手段に発生させるときは、起点価格として、価格変更手段として機能させたことによって変更された変更後起点価格が用いられるように、連続組合わせ注文の発生を制御する手段として機能させ、各組合わせ注文における2つの第2順位の注文のいずれか一方の成立によって利益が得られているか否かを判定する利益判定手段と、その利益判定手段によって利益が得られていると判定されたときに、その判定された組合わせ注文の次に発生される次発組合わせ注文に含まれる第1順位の注文の注文数量を利益に応じて変更する注文変更手段として更に機能させ、注文制御手段として機能させるときは、注文変更手段によって変更された変更後注文数量を用いて次発組合わせ注文を注文発生手段に発生させる手段として機能させるための市場取引支援プログラムを提供する。
以上詳述したように、本発明によれば、市場取引支援装置および市場取引支援プログラムにおいて、連続メモリー注文において、相場のトレンドに沿った市場取引を自動的に行えるように注文機能を向上させ、投資家の利便性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る市場取引支援サーバを含む市場取引支援システムのシステム構成図である。 市場取引支援サーバの内部の構成を中心に示すブロック図である。 ユーザ端末装置の内部の構成を中心に示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る市場取引支援サーバの主要な構成を示す図である。 (a)は現在価格TR記憶部のレコードレイアウトの一例を示す図、(b)は起点価格DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。 注文特定情報DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。 (a)は約定TR記憶部および約定DBのレコードレイアウトの一例を示す図、(b)はポジション管理ファイルのレコードレイアウトの一例を示す図である。 注文TR一時記憶部のレコードレイアウトの一例を示す図である。 (a)は売買注文TR記憶部のレコードレイアウトの一例を示す図、(b)は繰返回数DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。 市場取引支援処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。 取引初期入力・設定処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。 取引支援ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 発生ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 存続ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 決済ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 図15の後続の動作手順の一例を示すフローチャートである。 市場取引支援サーバ10による注文パターンの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
(市場取引支援システムの全体構成)
まず、本発明の実施の形態に係る市場取引支援サーバ10を含む市場取引支援システム1の構成について説明する。
図1は市場取引支援システム1のシステム構成図である。図1に示すように、市場取引支援システム1は、市場取引支援サーバ10と、ユーザが操作する複数のユーザ端末装置30(図1では、固定端末装置30Aと、2台の移動端末装置30B、30C)とを有し、これらがインターネットN1を介して互いに接続される構成を有している。
市場取引支援サーバ10は、市場取引支援プログラムにしたがったデータ処理を行い、ユーザが取引の主体となった金融商品の市場取引を支援する。ユーザ端末装置30は、市場取引支援サーバ10との間でデータの受信または送信を行う。
なお、図1には、取引所サーバ50が示されている。取引所サーバ50は専用回線N2を介して市場取引支援サーバ10に接続されている。取引所サーバ50は、株式等の金融商品の市場取引を行う証券取引所等に設置され、市場取引支援サーバ10からの売買注文の受付けや、市場取引支援サーバ10に対して金融商品の現在価格や約定データの提供等を行う。
市場取引支援システム1では、市場取引支援サーバ10が、後述する連続組合わせ注文を発生するとともに、その連続組合わせ注文に含まれる後述する最終組合わせ注文の最終決済価格に応じて後述する起点価格変更を行い、その上で再び連続組合わせ注文を発生させる。市場取引支援システム1では、こうようにすることで、連続メモリー注文であっても、相場のトレンドに沿った市場取引を自動的に行えるように、市場取引支援サーバ10の注文機能が向上しており、それによって投資家の利便性が高められている。
なお、以下では、金融商品の一例として主に株式を例にとって説明するが、市場取引支援サーバ10は、その他の金融商品(例えば、外国為替、先物取引など)にも適用するこができる。
(市場取引支援サーバ10の構成)
次に、図2を参照して市場取引支援サーバ10の構成について説明する。図2は、市場取引支援サーバ10の内部の構成を中心に示すブロック図である。市場取引支援サーバ10は、金融商品の取引に関するサービスを提供する専門事業者、例えば、証券会社や外国為替証拠金取引(margin Foreign eXchange trading,FXともいう)業者等の専門事業者が運用するサーバである。
市場取引支援サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13とを有している。CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムにしたがい作動して、KBC(Key board controller)17を介してキーボード19やマウス20の操作入力で得られる入力データをメインバス19Aを介して入力する一方、他の構成要素との信号の入出力を行い、市場取引支援サーバ10全体の動作制御を行う。CPU11は、後述する市場取引支援プログラムにしたがい、後述する注文発生部101、回数指定部104、注文特定情報設定部105、起点価格設定部107、価格シフト部110、注文変更部111等としての動作を行う。ROM12には、市場取引支援プログラム等のCPU11が実行する制御プログラムと、恒久的なデータが記憶されている。RAM13にはCPU11が作動する際に用いるデータやプログラムが記憶されている。
そのほか市場取引支援サーバ10は、ハードディスク装置(Hard disk drive)14と、通信制御部15と、通信処理部16と、ビデオコントローラ18とを有している。
ハードディスク装置14には、市場取引支援プログラムの実行に必要な図4に示す各種記憶部またはDB(database)と、その他の記憶部またはDBが形成されている。ハードディスク装置14には、現在価格トランザクション記憶部(現在価格TR記憶部)141と、現在価格DB142と、起点価格DB143と、注文特定情報DB144と、約定トランザクション記憶部(約定TR記憶部)145と、約定DB146と、ポジション管理ファイル147と、注文TR一時記憶部148と、売買注文トランザクション記憶部(売買注文TR記憶部)150と、繰返回数DB151とが形成されている。各記憶部またはDBについては後述する。
通信制御部15は、CPU11の指示にしたがい作動して、ユーザ端末装置30や、取引所サーバ50等との通信を行うための回線の接続および切断を制御する。通信処理部16は、通信制御部15の指示にしたがい作動して、インターネットN1を介して行われるデータの送受信を実行する。
ビデオコントローラ18は、図示しないディスプレイ装置における画像表示を制御して、各種の設定に用いられる画面等を表示させる。
そして、ハードディスク装置14の各種記憶部またはDBについて説明すると次のとおりである。現在価格TR記憶部141には、取引所サーバ50から送信される金融商品の現在価格トランザクションファイル(現在価格TR)が記憶されている。現在価格TR記憶部141は、例えば、図5(a)に示すように、各金融商品に固有の商品コード141aと、更新日時141bと、現在価格141cとを含むレコードが記憶されている。現在価格DB142には、現在価格TRを用いて逐次更新される金融商品の現在価格データが記憶されていて、現在価格TR記憶部141と共通項目を備えたレコードが記憶されている。
起点価格DB143は、市場取引支援サーバ10が発生させた連続組合わせ注文の存続の起点となる起点価格を含むデータが記憶されている。
そして、起点価格DB143は、例えば、図5(b)に示すように、顧客コード143aと、注文区分143bと、商品コード141aと、起点価格143dとを含むレコードが記憶されている。図5(b)では、注文区分143bとして、"01"、"02"が設定され、そのそれぞれに対して、起点価格143dが設定されている。市場取引支援サーバ10は、同時に2つの連続組合わせ注文を発生させることができるが、注文区分143bの"01"、"02"はその各連続組合わせ注文を特定する際に用いる。
注文特定情報DB144には、連続組合わせ注文の特定に用いられる情報が記憶されている。これには、例えば図6に示すように、注文区分143bと、顧客コード143aと、商品コード141aと、注文数量144aと、順序コード144jと、第1順位情報144b、第2順位情報144eとを含むレコードが記憶されている。第1順位情報144bは、第1順位の注文の特定に用いられる情報であって、注文価格144cと、売買コード144dとが含まれている。注文価格144cは、第1順位の注文を発生させるときの注文価格のデータである。第2順位情報144eは、第2順位の注文の特定に用いられる情報であって、第1、第2の注文価格(注文価格1、注文価格2)144f、144gと、売買コード144hとが含まれている。第1、第2の注文価格144f、144gは、第2順位の注文を発生させるときの注文価格のデータであって、第1の注文価格144fよりも第2の注文価格144gが低額に設定される。
より詳しくは、注文特定情報DB144が第1順位情報144bと、第2順位情報144eとを有するのは、連続組合わせ注文が主としてIFD注文またはIFO注文を関連付けたものであることを想定したものである。IFD注文、IFO注文ともに第1順位の注文および第2順位の注文を有するからである。
この場合、第2順位情報144eによって発生される注文は、第1順位情報144bに応じた第1順位の注文によって保有している金融商品の決済に相当する決済注文になる。注文特定情報DB144のレコードのうち、第1順位情報144bと第2順位情報144eの双方にデータがセットされているレコードにしたがって組合わせ注文が発生した場合、その組合わせ注文は決済注文を含む決済付組合わせ注文となる。
ここで、連続組合わせ注文は、複数の組合わせ注文が関連付けられることによって形成されている。各組合わせ注文は、第2順位の注文の成立によってその組合わせ注文が決済された後に後続の組合わせ注文における第1順位の注文が発生するように関連付けられている。注文TR一時記憶部148には、そのような連続組合わせ注文を示す注文TRが記憶されている。なお、本実施の形態では、連続組合わせ注文に関する関連付けを後述する順序コード144jとCPU11の制御とによって実現しているが、これには限られない。
順序コード144jは、連続組合わせ注文に含まれる各組合わせ注文に対応している。本実施の形態では、順序コード144jとして、"01"、"02"、"03"の3つが設定されている。そのため、3つの組合わせ注文が関連付けられることによって、連続組合わせ注文が形成されている。各順序コード144jはそれぞれ組合わせ注文の発生順序に対応している。
図6に示したように、注文特定情報DB144には、順序コード144jが"01"、"02"、"03"のレコード144x、144y、144zが設定されており、そのそれぞれによって組合わせ注文が発生される。そして、各組合わせ注文は、順序コード144jの昇順に発生されるように関連付けられ、それによって、1件の連続組合わせ注文を形成している。順序コード144j"01"のレコードからはじまって順序コード144jが"1"ずつ増加していき、次の順序コード144j"01"のレコードが出現する直前までの複数のレコードによって、1件の連続組合わせ注文が形成される。
そして、注文区分143bが"01"のレコード144x、144y、144zによって1件の連続組合わせ注文が形成され、図示しないそれに続く注文区分143bが"02"のレコード144x、144y、144zによって、もう1件の連続組合わせ注文が形成される。
一方、注文価格144cと、第1、第2の注文価格144f、144gとについては、金融商品の注文しようとする価格そのものをセットすることができるが、これらは、起点価格との差額(値幅)で設定されるようにしてもよい。この場合、例えば、後述する注文特定情報入力・設定処理で、注文価格144cと、第1、第2の注文価格144f、144gとを設定する際、起点価格との差額をユーザが指定する。この差額が変更されない固定的な値であっても、後述する起点価格変更によって起点価格が変更され得るため、注文価格144cと、第1、第2の注文価格144f、144gとが自動的に変更されることとなる。
約定TR記憶部145には、取引所サーバ50から送信される金融商品の約定結果を示すトランザクションファイル(約定TR)が記憶されている。これには、例えば図7(a)に示すように、顧客コード143a、商品コード141a、売買コード145a、約定日時145b、約定数量145c、約定価格145dおよび約定代金145eを含むレコードが記憶されている。売買コード145aは、例えば、"01"が株取引の現物買、"02"が現物売、"03"が信用売、"04"が信用買とすることができる。
約定DB146には、約定TRを用いて逐次更新される約定データが記憶されていて、約定TR記憶部145と共通する項目を備えたレコードが記憶されている。
ポジション管理ファイル147は、市場取引支援サーバ10による連続組合わせ注文に基づき保有されている金融商品の残高としてのポジションを特定するデータが記憶されている。これには、例えば図7(b)に示すように、顧客コード143a、商品コード141aと、売買コード145aと、保有数量147aと、約定記憶部147bとを備えたレコードが記憶されている。約定記憶部147bには、同じ金融商品を複数回買い付ける等して保有している場合、各取引の約定価格のデータが少なくとも1つ記憶されている。
注文TR一時記憶部148には、注文発生部101が生成した連続組合わせ注文を形成する各組合わせ注文を示す注文トランザクションデータ(注文TR)が記憶されている。
そして、注文TR一時記憶部148は、図8に示すように、注文区分143bと、ステイタス148aと、顧客コード143aと、商品コード141aと、注文数量144aと、第1順位データ148eと、第2順位データ148mとを有するレコードが記憶されている。ステイタス148aには、各レコードのステイタスを示すデータが記憶されている。ここで、ステイタスとは、各レコードが取引所サーバ50に送信済(出力済)なのかどうか、第1順位の注文が約定済みであるが第2順位の注文は約定済みでないといった各レコードが市場取引支援サーバ10の中でどのような状況にあるのかを示すデータである。ステイタス148aとして、例えば、"0"、"1"、"2"、"3"、"8"、"9"を設定することができる。"0"は取引所サーバ50への送信待ち(出力待ち)、"1"は取引所サーバ50への送信済(出力済)、"2"は第1順位の注文が約定済み、"3"は第2順位の注文が約定済み、"8"は取引所サーバ50への送信の一時停止、"9"は取消済を示している。
第1順位データ148eは、第1順位の注文に関するデータであって、ステイタス148bと、注文価格148cと、売買コード148dとが含まれている。第2順位データ148mは、第2順位の注文に関するデータであって、第1のステイタス148fと、第1の注文価格148gと、第2のステイタス148hと、第2の注文価格148jと、売買コード148kとが含まれている。
売買注文TR記憶部150には、取引所サーバ50宛てに送信される売買注文を示すトランザクションデータ(売買注文TR)が記憶されている。これには、例えば図9(a)に示すように、顧客コード143a、商品コード141a、売買コード145a、注文コード150aと、注文数量150bと、注文金額150cとを含むレコードが記憶されている。
繰返回数DB151には、市場取引支援サーバ10が連続組合わせ注文の発生を繰返す回数が記憶されていて、図9(b)に示すように、顧客コード143aと、繰返回数151aとが含まれている。市場取引支援サーバ10は、連続組合わせ注文の発生を少なくとも2回繰返すので、繰返回数151aには、"2"以上の値がセットされる。
(ユーザ端末装置30の構成)
ユーザ端末装置30は、図1に示すように、インターネットN1への接続環境を備え、市場取引支援サーバ10と通信を行うことができる。なお、ユーザ端末装置30のうち、ユーザ端末装置30Aは据え置き型のパーソナルコンピュータ、ユーザ端末装置30Bはタブレット型の端末装置、ユーザ端末装置30Cは、高機能携帯電話機を想定している。ここでは、ユーザ端末装置30Aを例にとって説明する。
ユーザ端末装置30(30A)は、図3に示すように、CPU31、ROM32、RAM33、データ記憶部34、液晶表示部35を有している。また、ユーザ端末装置30は、音声変換処理部36、通信制御部37、通信処理部38a、無線通信部38b、スピーカ39およびマイク40を有している。
CPU31は、ROM32に記憶されているプログラムにしたがい作動してユーザ端末装置30全体の動作制御を司る。ROM32はCPU31が実行するプログラム、例えば、データ通信を行うための通信制御プログラムが記憶されている。RAM33には、CPU31によるプログラムの実行に必要なデータ等が記憶される。
データ記憶部34には種々のデータが記憶されている。液晶表示部35は、LCD(Liquid Crystal Display)とその駆動部を有し、文字、図形、記号などの画像表示を行う画像表示手段である。音声変換処理部36は、音声データを伸張してスピーカ39に出力する一方、マイク40から入力するアナログ音声信号をデジタルの音声データに変換および圧縮して、通信処理部38aに入力する。通信制御部37はCPU31の指示を受けて作動し、データ通信を行うための回線の接続および切断を制御する。通信処理部38aは、通信制御部37の指示にしたがい作動して、インターネットN1を介して行われるデータの送受信を実行する。無線通信部38bは通信制御部37の制御にしたがい、無線によるデータの送受信を実行する無線通信手段である。スピーカ39は、音声を出力する音声出力手段であり、マイク40はユーザの会話内容等の音声を入力し、電気信号に変換する。
(市場取引支援システムの動作内容)
次に、図4とともに、図10から図16までを参照して、市場取引支援サーバ10による市場取引支援処理の動作内容について説明する。
ここで、図4は、市場取引支援処理を実現する市場取引支援サーバ10の主要な構成を示す図である。市場取引支援サーバ10では、CPU11が市場取引支援プログラムにしたがい、現在価格DB142、起点価格DB143等の各種ファイルやDBにアクセスしながら、注文発生部101、回数指定部104、注文特定情報設定部105、起点価格設定部107、価格シフト部110、注文変更部111等としての動作を行う。これにより、市場取引支援処理が実行される。なお、市場取引支援プログラムは、市場取引支援サーバ10を注文発生部101、回数指定部104、注文特定情報設定部105、起点価格設定部107等として機能させるためのプログラムである。
そして、市場取引支援サーバ10が市場取引支援処理を行うときは、CPU11が市場取引支援プログラムにしたがい図10に示すフローチャートに沿った動作を行う。図10は、市場取引支援プログラムにしたがったCPU11の市場取引支援処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10、図11等において"S"とはステップを略記したものである。
CPU11は、市場取引支援プログラムにしたがい動作を開始すると、ステップ1に進み、ユーザ認証処理を行う。ここでは、ユーザがユーザ端末装置30を用いて入力したユーザIDおよびパスワードを確認する等してユーザ認証処理を行う。次に、CPU11は、ステップ2に進み、取引初期入力・設定処理を行う。取引初期入力・設定処理では、CPU11が図11に示すフローチャートにしたがい作動して、ユーザ端末装置30を用いたユーザの操作入力にしたがい、注文特定情報、起点価格、繰返回数を設定する。
そして、CPU11は、取引初期入力・設定処理を開始すると、ステップ21に進み、注文特定情報入力・設定処理を行う。ここでは、CPU11が注文特定情報設定部105としての動作を行う。この場合、CPU11は、注文特定情報の設定に必要な入力操作を行うための画面を構成する画像データを生成し、通信制御部15に指示して、その画像データを通信処理部16に送信させる。CPU11は、各入力画面を用いて入力されたデータをユーザ端末装置30から受信したときは、その受信データを用いて、注文特定情報DB144を更新する。
なお、注文価格144cと、第1、第2の注文価格144f、144gとは、金融商品の注文しようとする価格そのものをユーザに入力させればよいが、起点価格との差額(値幅)によって、これらの価格が設定されるようにしてもよい。この場合、注文特定情報入力・設定処理では、これらの価格と起点価格との差額をユーザの操作入力によって設定し、その後(ステップ22の終了後)、CPU11を価格設定手段として作動させて、その差額と起点価格とから注文価格144cと、第1、第2の注文価格144f、144gとを設定してもよい。
続いて、CPU11は、ステップ22に進み、起点価格入力・設定処理を行う。ここでは、CPU11が起点価格設定部107としての動作を行う。この場合、CPU11は、起点価格の設定に必要な入力操作を行うための画面を構成する画像データを生成し、通信制御部15に指示して、その画像データを通信処理部16に送信させる。CPU11は、各入力画面を用いて入力されたデータをユーザ端末装置30から受信したときは、その受信データを用いて、起点価格DB143を更新する。
さらに、CPU11は、ステップ23に進み、繰返回数入力・設定処理を行う。ここでは、CPU11が回数指定部104としての動作を行う。この場合、CPU11は、繰返回数の設定に必要な入力操作を行うための画面を構成する画像データを生成し、通信制御部15に指示して、その画像データを通信処理部16に送信させる。CPU11は、各入力画面を用いて入力されたデータをユーザ端末装置30から受信したときは、その受信データを用いて、繰返回数DB151を更新する。
ステップ23が終了すると、取引初期入力・設定処理が終了し、図10に戻って、CPU11は、ステップ3に処理を進める。ステップ3では、CPU11が入金確認処理を行う。ここで、CPU11は、ユーザの取引口座を参照するなどして金融商品の市場取引に必要な金銭をユーザから受領しているか否かを確認する。
続いてCPU11は、ステップ4に進み、回数カウンタに"0"をセットする。また、CPU11は、決済フラグをクリアする。ここで、回数カウンタとは、市場取引支援サーバ10が連続組合わせ注文の発生を実行した回数を示すデータである。その回数は、市場取引支援処理のスタート時点では"0"なので、ステップ4で回数カウンタに"0"がセットされる。決済フラグは、CPU11の処理が後述する決済待ちモードであるのか否かを示すデータで、決済フラグが"9"の場合にCPU11の処理が決済待ちモードであることを示している。なお、市場取引支援サーバ10によって連続組合わせ注文の発生が繰り返されることを発生リレーともいう。
ステップ4を実行したあと、CPU11は、ステップ5に進み、順序カウンタに"01"をセットし、順序コード144jの最大値を順序コードMaxにセットする。順序カウンタとは、連続組合わせ注文を形成する組合わせ注文のうち、何番目の組合わせ注文が発生するのかを示すデータである。順序コードMaxとは、順序コード144jの最大値であって、連続組合わせ注文を形成する組合わせ注文の件数(本実施の形態では、3件)に対応する。
その後、CPU11は処理をステップ6に進み、取引継続の条件が成立しているか否かを判定する。ここで、CPU11は取引継続の条件が成立しているときはステップ7に進むが、そうでないときはステップ8に進む。CPU11はステップ7に進むと、後述する取引支援ルーチンを実行するが、ステップ8に進むと、取引終了処理を実行し、そのユーザに対する市場取引支援処理を終了する。このようにすることで、取引継続の条件が成立している限り、市場取引支援処理が自動的かつ継続的に実行される。
そして、CPU11はステップ7に進むときは、注文制御手段としての動作を行い、図12に示すフローチャートに沿って取引支援ルーチンを実行する。
CPU11は取引支援ルーチンを開始すると、ステップ41に進み、回数カウンタに"0"がセットされているか否かを判定する。ここで、回数カウンタに"0"がセットされているときは、処理がステップ42に進み、そうでなければ取引支援ルーチンが終了する。
CPU11は、ステップ41からステップ42に処理を進めると、ステップ42,43,44を続けて実行する。ステップ42,43,44は、それぞれ後述する発生ルーチン、存続ルーチン、決済ルーチンである。この場合、CPU11は、本発明における注文制御手段および注文処理手段としての動作を行う。
CPU11は、ステップ44を実行したあと、ステップ45に進むと、前述した順序カウンタが順序コードMaxに一致しているか否かを判定する。ここで、順序カウンタが順序コードMaxに一致しているときは、処理がステップ46に進むが、そうでないときは、連続組合わせ注文を形成する未発生の組合わせ注文があるため、処理がステップ42に戻り、再びステップ42,43,44を実行する。
順序カウンタは、決済フラグクリア後の後述するステップ97で、すなわち、各組合わせ注文の第2順位の注文が成立することによって、保有している金融商品が決済された後に"1"加算される。そして、後述する発生ルーチンのステップ52で順序カウンタに応じた注文特定情報が取得され、その後、それに応じた注文TRを発生させる。このようにして各組合わせ注文が関連付けられ、連続組合わせ注文が形成されるが、この場合において、CPU11は、注文制御手段としての動作を行い、複数の組合わせ注文が連続組合わせ注文として発生するように制御している。
CPU11は、処理をステップ46に進めると回数カウンタに"1"を加算する。続くステップ47では、CPU11が繰返回数DB151にアクセスして繰返回数151aを取得する。続いて処理がステップ48に進むと、CPU11によって、回数カウンタが繰返回数151a以上であるか否かが判定される。ここで、回数カウンタが繰返回数151a以上であるときは取引支援ルーチンが終了するが、そうでなければステップ42に戻り、再び発生ルーチン、存続ルーチン、決済ルーチンを実行する。回数カウンタは、連続組合わせ注文の発生が実行された回数を示していて、ステップ42,43,44からステップ45を実行したあと、ステップ46に進むたびに"1"が加算される。そのため、市場取引支援サーバ10では、回数カウンタが繰返回数151aに到達するまで、連続組合わせ注文が繰返し発生する。
そして、CPU11は、発生ルーチンを図13に示すフローチャートに沿って実行する。CPU11は、発生ルーチンを開始すると、処理をステップ51に進め、決済フラグに"9"がセットされているか否かを判定する。CPU11は、決済フラグに"9"がセットされていなければ、処理をステップ52に進めるが、決済フラグに"9"がセットされていれば、発生ルーチンを終了する。
CPU11は、処理をステップ52に進めると、注文特定情報DB144にアクセスして、順序カウンタに応じたレコードを読み出すことによって、順序カウンタに応じた注文特定情報を取得する。この場合、CPU11は、順序カウンタをサーチキーに設定して、注文特定情報DB144の順序コード144jをサーチし、順序コード144jが順序カウンタに一致しているレコードを読み出す。
続いて、CPU11は処理をステップ53に進めると注文発生部101としての動作を行い、ステップ52で取得した注文特定情報を用いて、注文区分143bごとに注文TRを生成する。本実施の形態では、注文区分143bが2種類用意されているので、ステップ52〜54が繰り返し実行されることによって、注文区分143bが"01"の注文TRと、注文区分143bが"02"の注文TRが1件ずつ生成される。その2件とも注文TR一時記憶部148に記憶される。注文TR一時記憶部148に記憶される各レコードがそれぞれ組合わせ注文に対応している。
続くステップ54では、CPU11が注文制御手段としての動作を行い注文発生部101を作動させる。このとき、注文発生部101が、注文TR一時記憶部148に記憶されている注文TRを用いて第1順位の注文TRを発生させ、それを売買注文TR150に記憶させる。第1順位の注文TRは売買注文TR150に記憶されると取引所サーバ50に送信される。その後、処理がステップ55に進むと、最終注文区分のレコードかどうかが判定され、最終注文区分のレコードであれば発生ルーチンが終了するが、そうでなければ処理がステップ52に戻る。
また、CPU11は、存続ルーチンを図14に示すフローチャートに沿って実行する。CPU11は、存続ルーチンを開始すると、ステップ70に処理を進めて、決済フラグに"9"がセットされているか否かを判定する。CPU11は、決済フラグに"9"がセットされていなければ、処理をステップ71に進めるが、決済フラグに"9"がセットされていれば、存続ルーチンを終了する。そして、CPU11は、ステップ71に処理を進めると各注文区分143bに応じた商品の現在価格を取得する。この場合、注文特定情報DB144に各注文区分143bに応じたレコードが記憶されているので、各レコードから各注文区分143bの商品コード141aを読み出し、それらの商品コード141aに応じた現在価格141cを現在価格DB142から取得する。
続いてCPU11は、処理をステップ72に進めて、起点価格一致判定手段としての動作を行い、ステップ71で取得したすべての現在価格141cについて、後述する起点価格一致の成立が有るか否かを判定する。すべての現在価格141cについて、起点価格一致が成立しているときはステップ73に処理を進めるが、そうでなければステップ71に戻る。CPU11は、各注文区分143bに応じたすべての現在価格141cについて起点価格一致が成立するまでステップ71,72を繰り返す。これとは異なり図示はしないが、ステップ72の処理を次のようにしてもよい。この場合、ステップ72をすべての現在価格141cの中で起点価格一致の成立があるものが一つでもあったときに処理をステップ73に進め、そうでなければ処理をステップ71に戻すようにしてもよい。
ここで、起点価格一致とは、注文区分143bごとの一致であって、現在価格141cと起点価格とが一致することを意味している。また、起点価格とは、注文発生部101が発生させた連続組合わせ注文の発生後におけるそれぞれの存続の起点となる価格(金融商品の価格)であって、これと現在価格141cとが一致することが、発生した連続組合わせ注文の存続の要件となっている。連続組合わせ注文は、起点価格一致が成立したときだけ存続し、それ以外では原則として取消になる。その判定の起点となるのが起点価格である。CPU11が起点価格DB143にアクセスして起点価格143dを読み出し、これを用いて起点価格一致が有るか否かを判定する。
一方、ステップ73に処理が進むと、各注文区分143bを起点価格一致が成立した順番にソート(並べ替え)する。続くステップ74では、ステップ73でソートした各注文区分143bの中で第1番目の注文区分143bに応じた連続組合わせ注文を最早連続注文にセットし、それに応じた注文区分143bを最早区分とする。最早連続注文とは、複数の連続組合わせ注文のうち、起点価格一致が最も早く(最も早いタイミングで)成立したものを意味している。
そして、ステップ75に処理が進むと、ステップ74でセットした最早連続注文以外の連続組合わせ注文(すなわち、最早区分とは異なる注文区分143bに応じた連続組合わせ注文の第1順位の注文TR)を取消にする。この場合、CPU11が注文処理手段としての動作を行い、最早連続注文以外の連続組合わせ注文を取消済注文とするため、取消指示データを取引所サーバ50に送信する。また、注文TR一時記憶部148の該当するレコードについて、ステイタス148aに取消済であることを示す"9"がセットされる。ステップ75が実行された後、存続ルーチンが終了する。
このように、最早連続注文以外の連続組合わせ注文が取消にされた場合、その取消にされた注文は取消済注文ともいう。最早連続注文以外の連続組合わせ注文は、取消にする代わりに執行の一時停止にしてもよい。この場合、執行の一時停止にされた連続組合わせ注文を停止済注文ともいう。最早連続注文以外の連続組合わせ注文のうち、一部を取消にし、残りを執行の一時停止にしてもよい。最早連続注文以外の連続組合わせ注文は、成立が留保されているので留保注文ともいう。最早連続注文以外の連続組合わせ注文を執行の一時停止にする場合、CPU11が注文処理手段としての動作を行い、注文TR一時記憶部148のステイタス148aに"8"をセットする。
また、最早連続注文が存続したあと、再び連続組合わせ注文が発生するときは、発生する連続組合わせ注文はひとつだけになる。起点価格は連続組合わせ注文の存続の起点となる価格なので、ステップ75で最早連続注文以外の連続組合わせ注文を取消しにする代わりに、再び発生した連続組合わせ注文を起点価格一致が成立するまでに一定以上の時間を経過した場合に取消にしてもよい。
連続組合わせ注文を複数発生させずに1種類だけ発生させる場合も、起点価格一致が成立するまでに一定以上の時間を経過した場合にその連続組合わせ注文を取消にしてもよい。
さらに、CPU11は、決済ルーチンを図15、図16に示すフローチャートに沿って実行する。CPU11は、決済ルーチンを開始すると、ステップ91に処理を進める。ステップ91では、CPU11が約定TR記憶部145にアクセスして、最早連続注文に応じた商品の約定TRを受信するまで待機し、これを受信するとCPU11が処理をステップ92に進める。ステップ92では、ステップ91で受信した約定TRによって、第1順位の注文が成立しているか否かを判定し、第1順位の注文が成立しているときは処理がステップ93に進み、そうでなければステップ102に処理が進む。
ステップ93では、第2順位の注文TRを発生させる。この場合、CPU11が注文発生部101を作動させて、注文発生部101が最早連続注文の第2順位データ148mを用いて第2順位の注文TRを生成および発生させ、それを売買注文TR記憶部150に記憶させて取引所サーバ50に送信させる。
続くステップ94に処理が進むと、CPU11は、約定TR記憶部145にアクセスして、最早連続注文の第2順位データ148mに応じた商品の約定TRを受信するまで待機し、これを受信するとCPU11が処理をステップ95に進める。ステップ95では、ステップ94で受信した約定TRによって、第2順位の注文が成立しているか否かを判定し、第2順位の注文が成立しているときは処理がステップ96に進み、そうでなければステップ94に処理が戻る。CPU11はステップ96に処理を進めると、第2順位の注文が成立したことによって第2順位の注文が決済されたため、決済フラグをクリアし、続くステップ97に処理を進める。ステップ97では、CPU11が順序カウンタに"1"加算する。
続くステップ98では、CPU11が利益判定手段としての動作を行い、第2順位の注文が成立したことによって、利益が得られているのか否かを判定する。この場合、CPU11は、ポジション管理ファイル147から、該当する商品の第1順位の注文と、第2順位の注文の保有数量147aと、約定価格147bとを読み出し、それらを用いて利益が得られているのか否かを判定する。利益が得られていれば処理がステップ99に進むが、そうでなければ処理がステップ100に進む。
そして、ステップ99では、CPU11が注文変更部111としての動作を行い、注文変更を行う。ここで、注文変更とは、第1順位の注文における注文数量の変更であって、利益判定手段による判定の対象になった組合わせ注文の次に発生される組合わせ注文(「次発組合わせ注文」ともいう)の第1順位の注文の注文数量を判定利益に応じて変更することを意味している。また、判定利益とは、利益判定手段によって判定された利益であり、次発組合わせ注文とは、例えば、順序コード"01"の組合わせ注文が利益判定の対象になっていたときは、順序コード"02"の組合わせ注文が次発組合わせ注文に相当する。
この場合、CPU11は、注文制御手段としての動作を行い、判定利益に応じて変更された注文特定情報DB144の注文数量144a(変更された注文数量を変更後注文数量ともいう)を用いて、注文発生部101に組合わせ注文を発生させる。
CPU11は、ステップ98,99に続いて処理をステップ100に進めると、順序カウンタが順序コードmaxに一致しているか否かを判定し、順序カウンタが順序コードmaxに一致しているときはステップ101に処理を進め、そうでなければ、決済ルーチンを終了する。
そして、CPU11はステップ101に処理を進めると、価格シフト部110としての動作を行い、価格変更(価格シフトともいう)を行う。ここで、価格変更とは、最終決済価格に応じて、起点価格または各組合わせ注文の注文価格を変更することを意味している。最終決済価格とは、最終組合わせ注文に含まれる2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したときの約定価格である。例えば、価格変更は、最終決済価格を変更後起点価格にすることによって、起点価格を変更できる。また、変更後起点価格と、変更前の起点価格との差額に応じて注文価格を変更することもできる。
ステップ101で価格変更が行われると、CPU11は注文制御手段としての動作を行い、起点価格DB143にアクセスして、変更後起点価格によって起点価格143dを更新する。こうして、CPU11は、最終組合わせ注文における第2順位の注文が成立した後に再び連続組合わせ注文を発生させるときは、前述のステップ72で起点価格として変更後起点価格が用いられるようにして、連続組合せ注文の発生を制御している。
最終組合わせ注文とは、連続組合わせ注文のうちの最後に発生される組合わせ注文であって、本実施の形態では、順序コードが"03"の組合わせ注文に相当する。第2順位の注文は、注文TR一時記憶部148の第2順位データ148mによって特定されるが、第2順位データ148mには、第1、第2の注文価格148g、148jが含まれている。そのため、注文通りに約定が成立している場合には、第1、第2の注文価格148g、148jのどちらかが最終決済価格に相当する。
そして、CPU11がステップ101を実行すると、決済ルーチンが終了する。また、CPU11は、ステップ102に処理を進めると、決済フラグに"9"をセットする。第1順位の注文が発生した後、第2順位の注文が決済されるまでの間は、保有するポジションが決済されるまでの決済待ちになる。その状態が決済待ちモードである。ステップ102が実行された後、決済ルーチンが終了する。
以上のように、市場取引支援システム1では、市場取引支援サーバ10が注文特定情報にしたがい連続組合わせ注文を発生させるが、存続の起点となる起点価格を最終決済価格に応じて変更し、再び連続組合わせ注文を発生させるときにはその変更後起点価格を用いる。
起点価格は、発生した連続組合わせ注文の存続の起点となる価格であり、これと現在価格との一致が連続組合わせ注文の存続の要件になっている。金融商品の相場にトレンドがあるときは、初めに連続組合わせ注文が発生したときと、次に連続組合わせ注文が発生したときでは、現在価格が大きく異なっている可能性が高い。にもかかわらず、同じ起点価格をそのまま用いていると、現在価格との一致が成立しなくなり、連続組合わせ注文が存続しなくなるおそれがある。これに対し、変更後起点価格を用いれば、相場のトレンドがあっても、現在価格との一致が成立しやすくなり、連続組合わせ注文を存続させることができる。
また、各組合わせ注文の注文価格が起点価格との差額によって定められるときは、変更後起点価格が用いられることによって、各組合わせ注文の注文価格も変更される。金融商品の相場にトレンドがあるときは、取引価格が上昇または下降する傾向が続くため、そのトレンドに沿って注文価格が変更されることが望ましい。
以上のように、市場取引支援サーバ10のように、連続組合わせ注文の取引結果に応じて起点価格や注文価格が変更されれば、トレンドに沿った市場取引が行えるようになる。そのため、市場取引支援サーバ10は、連続メモリー注文でありながら、相場のトレンドに沿った市場取引を自動的に行えるように注文機能が向上しており、それによって、投資家の利便性を高めることができる。
また、市場取引支援サーバ10では、第2順位の注文が決済されたことによって利益が得られているときは、その利益に応じて次発組合わせ注文における第1順位の注文の注文数量が変更される。そのため、第2順位の注文が決済されたことで利益が得られているときは、その利益を次の注文に活かすことができるため、投資家がより利益を得やすくなる。
さらに、市場取引支援サーバ10では、連続組合わせ注文を複数発生させている。そのため、投資家は連続組合わせ注文を発生させるときにより広い価格帯を対象とすることができるから、市場取引支援サーバ10が投資家にとってより利便性の高いものとなる。その場合でも、起点価格一致が最も早く成立した連続組合わせ注文だけが存続し、その他の連続組合わせ注文は取消または一時停止になる。したがって、一度に複数の連続組合わせ注文が成立することによって、ユーザの資金を圧迫するおそれもない。
そのうえ、市場取引支援サーバ10では、ユーザが注文発生の指示を繰り返し行うことなく、連続組合わせ注文が発生する。すると、例えば相場がボックス圏にある場合のように、ある銘柄が同じような値動きをするときには、注文価格や数量の同じ複数の組合わせ注文によって連続組合わせ注文を形成すればよい。それに要する注文特定情報DB144を設定しておけば、ボックス圏にある銘柄の取引に適した組合わせ注文がユーザの指示なく、繰り返し自動的に発生する。すると、例えば、一定の利益が出た取引があるとそれと共通する取引が自動的に繰り返されることにもなるため、ユーザが収益を確保する機会を逃すことがなくなる。したがって、ユーザの市場取引をより効果的に支援できる。
もちろん、銘柄(商品コード141a)、注文数量144a、注文価格144cなどを組合わせ注文ごとに異ならせて注文特定情報DB144を設定することもできる。そうすることで、別の銘柄にも注文を出したいといったIFO注文を連続的に繰り返すという従来技術では、実現できない要望にもこたえられるようになる。
しかも、連続組合わせ注文の発生が繰り返される回数は、回数指定部104によりユーザが自由に設定できる。そのため、市場取引支援サーバ10は、ユーザの利便性が高い。一方、連続組合わせ注文が必要以上に繰り返されると、ユーザの資金を圧迫するおそれがあるが、市場取引支援サーバ10では、そのようなおそれはない。したがって、市場取引支援サーバ10では、ユーザが資金を有効に活用することができる。
続いて市場取引支援サーバ10による市場取引支援処理の一例について、図17を参照して説明する。図17は、USドル/円の外国為替取引を行う連続組合わせ注文の注文価格等を模式的に示した図である。ここでは、図17に示すように、2種類の連続組合わせ注文S10,S20を発生させた場合(売買注文TR記憶部150に注文TRが記憶されている)場合を考える。
連続組合わせ注文S10は、組合わせ注文A10,B10,C10を有し、これらがこの順に発生するように関連付けられている。また、起点価格SV−1が97.5円(1USドル)に設定されている。連続組合わせ注文S20は、組合わせ注文X10,Y10,Z10を有し、これらがこの順に発生するように関連付けられている(ただし、組合わせ注文Y10,Z10は図示せず)。起点価格SV−2が96.5円(1USドル)に設定されている。
組合わせ注文A10は、第1順位の注文A1と、第2順位の注文A2、A3とを含むIFD注文である。組合わせ注文B10は、第1順位の注文B1と、第2順位の注文B2、B3とを含むIFD注文である。組合わせ注文C10は、第1順位の注文C1と、第2順位の注文C2、C3とを含むIFD注文である。組合わせ注文X10は、第1順位の注文X1と、第2順位の注文X2、X3とを含むIFD注文である(ただし、第2順位の注文X2、X3は図示せず)。
そして、起点価格SV−1、SV−2のうち、起点価格SV−1について、起点価格一致が先に成立したため、図17では、連続組合わせ注文S20(詳しくは、組合わせ注文X10の第1順位の注文X1)は取消にされている。
存続した連続組合わせ注文S10では、組合わせ注文A10の第1順位の注文A1が成立したあと、第2順位の注文A2、A3が発生し、それらのうち、A2が成立している。その後、第1順位の注文B1が発生し、第2順位の注文B2、B3のうち、B2が成立している。さらに、第1順位の注文C1が発生し、第2順位の注文C2、C3のうち、C3が成立している。すると、第2順位の注文C3の約定価格が最終決済価格になるため、これに応じて起点価格の変更(shift)が行われ、起点価格SV−1が97.5円,1USドル)から98.5円,1USドル)に変更される。また、変更後起点価格である98.5円,1USドル)が起点価格に設定されて、再び連続組合わせ注文S10が発生される。ただし、2度目の連続組合わせ注文S10は、組合わせ注文A20,B20,C20を有し、これらがこの順に発生するように関連付けられている。組合わせ注文A20,B20,C20は、組合わせ注文A10,B10,C10と比較して、当初の起点価格(97.5円,1USドル)と,変更後起点価格(98.5円,1USドル)との差額の分(図17では、1円,1USドル)だけ注文価格が変更されている。
(変形例)
以上述べた実施の形態では、市場取引支援サーバ10に市場取引支援プログラムがインストールされることによって、市場取引支援サーバ10が市場取引支援装置として機能する場合を例にとって説明している。その他、本発明は、ユーザ端末装置30が市場取引支援装置として機能する場合についても適用がある。この場合、前述した市場取引支援プログラムについて少なくとも以下の変更点1)、2)、3)にしたがった変更を行い、その変更後の市場取引支援プログラムを市場取引支援サーバ10からユーザ端末装置30にダウンロードし、ユーザ端末装置30にインストールすればよい。
変更点1) 起点価格、注文特定情報の設定に必要な入力操作を行うための画像データを市場取引支援サーバ10からユーザ端末装置30に送信することなくユーザ端末装置30に表示させる。
変更点2) ユーザ端末装置30からインターネットN1を介して受信したデータを用いて、起点価格、注文特定情報を設定するのではなく、これらをユーザ端末装置30から入力されたデータを用いて設定する。
変更点3) 現在価格TRおよび約定TRを専用回線N2を介して取引所サーバ50から受信することと、および売買注文TRを取引所サーバ50に送信することとを実行するのではなく、ユーザ端末装置30が現在価格TRおよび約定TRを市場取引支援サーバ10から受信し、売買注文TRを市場取引支援サーバ10に送信する。
以上の実施の形態では、連続組合わせ注文を2種類発生させる場合を例にとって説明しているが、連続組合わせ注文を2種類よりも多く発生させてもよいし、少なく発生させてもよい。
これのほか、ユーザが指定した口座に預入れしている金銭などを注文金額に加算してもよい。なお、以上の説明では、主に株式の現物取引を想定しているが、本発明は株式の信用取引についても適用がある。また、証券会社等が投資信託を運用する際に用いるコンピュータプログラムに本発明の実施の形態にかかる市場取引支援プログラムを適用することができる。
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
例えば、ユーザ端末装置は高機能携帯電話機や、タブレット型の端末装置ではなく、ノートパソコンや、PDAでもよい。なお、CPU11が実行する市場取引支援プログラムは、磁気記録媒体、CD−ROM,DVD等の各種記録媒体に記録することができるし、ネットワークを介して図示しないサーバからダウンロードすることもできる。
本発明を適用することにより、連続メモリー注文であっても、相場のトレンドに沿った市場取引を自動的に行えるように注文機能を向上させ、投資家の利便性を高めることができる。本発明は、市場取引支援装置および市場取引支援プログラムの分野で利用することができる。
1…市場取引支援システム、10…市場取引支援サーバ、11,31…CPU、30…ユーザ端末装置、101…注文発生部、104…回数指定部、105…注文情報設定部、106…現在価格更新部、107…起点価格設定部、111…価格シフト部、111…注文変更部、143…起点価格DB、144…注文特定情報DB、148…注文TR一時記憶部。

Claims (4)

  1. 金融商品の市場取引を支援する市場取引支援装置であって、
    前記金融商品の取引注文を特定するデータであって、第1順位の注文および該第1順位の注文の成立を条件として発生される相互に注文価格の異なる2つの第2順位の注文を含む複数の組合わせ注文の発生に用いられる注文特定情報を設定する注文特定情報設定手段と、
    該注文特定情報設定手段によって設定された前記注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、
    該注文発生手段が前記注文特定情報にしたがい前記複数の組合わせ注文をそれぞれの前記第2順位の注文の成立によって後続の前記第1順位の注文が発生するように関連付けられた連続組合わせ注文として発生するように制御する注文制御手段と、
    前記連続組合わせ注文のうちの最後に発生される最終組合わせ注文に含まれる前記2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したときの約定価格である最終決済価格に応じて、前記連続組合わせ注文の存続の起点となる起点価格を変更する価格変更手段とを有し、
    前記注文制御手段は、前記最終組合わせ注文に含まれる前記2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したあと、再び前記連続組合わせ注文を前記注文発生手段に発生させるときは、前記起点価格として、前記価格変更手段によって変更された変更後起点価格が用いられるように、前記連続組合せ注文の発生を制御し、
    各前記組合わせ注文における前記2つの第2順位の注文のいずれか一方の成立によって利益が得られているか否かを判定する利益判定手段と、
    該利益判定手段によって前記利益が得られていると判定されたときに、該判定された前記組合わせ注文の次に発生される次発組合わせ注文に含まれる前記第1順位の注文の注文数量を前記利益に応じて変更する注文変更手段とを更に有し、
    前記注文制御手段は、該注文変更手段によって変更された変更後注文数量を用いて前記次発組合わせ注文を前記注文発生手段に発生させる市場取引支援装置。
  2. 前記注文制御手段は、前記連続組合わせ注文として、前記起点価格の異なった複数の連続組合わせ注文を前記注文発生手段に発生させ、
    前記複数の連続組合わせ注文のうちの、前記金融商品の現在価格が前記起点価格に一致する起点価格一致が最も早く成立した最早連続注文を除いた他の前記連続組合わせ注文を取消または一時停止にする注文処理手段を更に有する請求項1記載の市場取引支援装置。
  3. 前記注文発生手段が前記連続組合わせ注文の発生を前記注文制御手段の制御によって繰返す回数を指定する回数指定手段を更に有し、
    前記注文制御手段は、該回数指定手段によって指定された繰返回数にしたがい、前記連続組合わせ注文を前記注文発生手段に発生させる請求項1または2記載の市場取引支援装置。
  4. コンピュータを金融商品の市場取引を支援する市場取引支援装置として機能させるための市場取引支援プログラムであって、該コンピュータを
    前記金融商品の取引注文を特定するデータであって、第1順位の注文および該第1順位の注文の成立を条件として発生される相互に注文価格の異なる2つの第2順位の注文を含む複数の組合わせ注文の発生に用いられる注文特定情報を設定する注文特定情報設定手段と、
    該注文特定情報設定手段によって設定された前記注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、
    該注文発生手段が前記注文特定情報にしたがい前記複数の組合わせ注文をそれぞれの前記第2順位の注文の成立によって後続の前記第1順位の注文が発生するように関連付けられた連続組合わせ注文として発生するように制御する注文制御手段と、
    前記連続組合わせ注文のうちの最後に発生される最終組合わせ注文に含まれる前記2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したときの約定価格である最終決済価格に応じて、前記連続組合わせ注文の存続の起点となる起点価格を変更する価格変更手段として機能させ、更に、
    前記注文制御手段として機能させるときは、前記最終組合わせ注文に含まれる前記2つの第2順位の注文のいずれか一方が成立したあと、再び前記連続組合わせ注文を前記注文発生手段に発生させるときは、前記起点価格として、前記価格変更手段として機能させたことによって変更された変更後起点価格が用いられるように、前記連続組合わせ注文の発生を制御する手段として機能させ、
    各前記組合わせ注文における前記2つの第2順位の注文のいずれか一方の成立によって利益が得られているか否かを判定する利益判定手段と、
    該利益判定手段によって前記利益が得られていると判定されたときに、該判定された前記組合わせ注文の次に発生される次発組合わせ注文に含まれる前記第1順位の注文の注文数量を前記利益に応じて変更する注文変更手段として更に機能させ、
    前記注文制御手段として機能させるときは、前記注文変更手段によって変更された変更後注文数量を用いて前記次発組合わせ注文を前記注文発生手段に発生させる手段として機能させるための市場取引支援プログラム。
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