JP2005050085A - 証券売買システム及び証券売買仲介方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 株式などのオンライントレードについて希望売買価格を2つ以上同時に設定できるようにして、希望価格に沿う値での取引を速やかに成立させる。
【解決手段】 利用者が指定する証券について複数の異なる購入または売却希望価格を取得し、前記証券の現在価格に基づいて取得した希望価格のいずれか1を選択し、ここで選択した価格にて証券取引センタサーバに対し前記証券の購入または売却注文を行うようにする。証券価格が利用者に有利な方向に動いている場合にはより有利な価格での取引を狙えるとともに、証券価格が利用者に不利な方向に動いている場合であっても利用者の許容範囲内の価格で迅速に取引成立を実現することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は証券売買システム及び証券売買仲介方法に関し、特に、利用者が同時に2段階以上の取引希望価格を設定できるようにして迅速な売買成立を実現するオンラインシステム及び方法に関する。
為替や株式など(以下、単に「証券」と称す。)の売買は銀行や証券会社が仲介しており、従来からある方式として顧客がこれらの窓口に赴くか電話するなどして売買注文を行う取引形態がある。これらの受付窓口には証券取引を一元的に管理する取引所センタサーバに接続された窓口端末が設置されており、顧客の注文をオペレータが入力することにより取引所センタサーバに注文が登録される。
また近年では、為替や株式などのオンライントレードが実用化され、利用者がインターネットを介して証券売買を行えるようになっている。図1に示すように、この種のシステムではインターネットを介して利用者端末10と仲介業者サーバ20とが接続され、仲介業者サーバ20は証券取引所のセンタサーバ30と専用線で結ばれている。
仲介業者サーバ20は、取引所センタサーバ30から現在の株価情報を受け取り、利用者端末10に提供する。また、利用者端末10から注文を受け付け、取引所センタサーバ30に登録する。取引所センタサーバ30は仲介業者サーバ20からの注文を管理し、値段の折り合う売り注文と買い注文について売買を成立させる。
現行のシステムでは、利用者が設定できる注文方法として指し値と成り行きの2種類がある。利用者が指し値を指定した場合、仲介業者サーバ20を介して取引所センタサーバ30に指し値注文が出される。取引所センタサーバ30はこの注文情報を管理し、当該指し値での反対売買の注文があった場合に売買を成立させる。対象とする証券の価格が上昇傾向にある場合、購入希望の利用者が現在価格より安い値を指定して指し値注文を行ってもなかなか購入することができない。また、対象とする証券の価格が下降傾向にある場合、売却希望の利用者が現在価格より高い値を指定して売却注文を行ってもなかなか売却することができない。
一方、利用者が成り行き価格を指定すると、仲介業者サーバ20を介して注文を受けたセンタサーバ30は、最も早く処理できる時点での市場価格にて売買を成立させる。この場合は迅速に取引を成立させることができ、利用者にとって購入希望の証券価格が上昇傾向にある場合や、売却希望の証券価格が下降傾向にある場合には有利である。なお、オンライントレードシステムの一例が特許文献1に記載されている。
特開2003−344421号公報
例えば、利用者は現物買いまたは信用買いいずれかの方法で、現在価格が100円の証券Aを利用者が購入する場合を考える。利用者は、ユーザ端末にて証券Aの現在価格を確認してから株価の動向を予測し、希望価格を指定して買い注文を行う。この場合、希望価格として(1)現在価格より若干安く(98円)、(2)現在価格と同等(100円)、(3)現在価格より若干高く(102円)、(4)成り行き価格、などを指定することができる。購入の場合、なるべく安く買う方が有利であるため、上記(1)か(2)の設定が多くなるが、株価が上昇傾向にある場合にはなかなか購入することができない。
この場合に希望価格を上記(3)か(4)とするとよく購入することができるが、既に(1)か(2)の注文を出している場合には買い注文を設定し直す必要があり、この再設定の間に株価が更に高値となってしまう場合がよくある。
すなわち、指し値の場合は、証券価格が指し値と折り合わず高値へまたは安値へ変動し続けた場合、利用者は売買できるまで注文情報の再設定を繰り返すか、売買をあきらめるしかなかった。このような状況では、指し値の変更を繰り返して結局は当初の希望価格から大きく離れた値で売買を行う結果となってしまう場合がある。
この点、成り行き価格を指定すれば早期に取引が成立するため、比較的当初の希望価格から近い値で売買することができる。しかしながら、成り行き売買でも、利用者が注文を発してから売買が成立するまでのタイムラグがあり、対象とする証券の価格が急騰あるいは暴落しているような場合に、利用者の予想以上の高値あるいは安値で売買が行われてしまう場合がある。この場合、利用者に予期しない損害が生じてしまうという問題がある。
本発明は上記のような問題に鑑み、為替や株式などのオンライントレードについて希望売買価格を2つ以上同時に設定できるようにして、希望価格に沿う値での取引が速やかに成立し得るようにした証券売買システム及び証券売買仲介方法を提供することを目的とする。
具体的には、本発明に係るシステムは、個々の利用者から受け取る注文情報に基づいて、為替や証券(以下、単に「証券」と称す。)の取引を一元的に管理する取引センタサーバに対し証券売買の仲介処理を行うシステムであって、少なくとも、前記利用者が指定する証券について2以上の異なる購入または売却希望価格を取得する希望価格取得手段と、前記証券の現在価格に基づいて前記取得した希望価格のいずれか1を選択する希望価格選択手段と、ここで選択した価格にて前記取引センタサーバに対し前記証券の購入または売却注文を行う注文処理手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記希望価格選択手段は定期的に希望価格の再選択を実行するとともに、前記注文処理手段は、前記選択手段が前回と異なる希望価格を選択した場合に前記取引センタサーバに対し以前の注文を取り消して新たな希望価格で注文することが有効である。
また、前記希望価格取得手段には、前記購入希望価格の最高値または前記売却希望価格の最安値として成り行き価格を指定可能であることが望ましい。
また、このシステムはインターネットに接続されており、前記利用者の操作する利用者端末からオンラインで前記注文情報を取得するようにしてもよい。
本発明に係る方法は、個々の利用者から受け取る注文情報に基づいて、仲介サーバから為替や有価証券(以下、単に「証券」と称す。)の取引を一元的に管理する取引センタサーバに対し証券売買の仲介処理を行う方法において、
前記仲介サーバにて、前記利用者が指定する証券について2以上の異なる購入または売却希望価格を取得し、前記証券の現在価格に基づいて前記取得した希望価格のいずれか1を選択し、ここで選択した価格にて前記取引センタサーバに対し前記証券の購入または売却注文を行うことを特徴とする。
好適な実施例において、前記希望価格を選択するステップは、前記利用者が証券の購入を希望している場合、前記希望価格のうち近接する2つの価格の間にそれぞれ設定される基準価格を値の小さい方から前記証券の現在価格と比較し、前記証券の現在価格が前記基準価格以下であるときは当該基準価格に近い前記2つの希望価格のうち値の低い価格をそこで選択し、そうでないときは次の基準価格と前記証券の現在価格を比較して同様の手順を繰り返し、次の基準価格がないときは前記希望価格のうち最も高い価格を選択する。
また、前記利用者が証券の売却を希望している場合、前記希望価格のうち近接する2つの価格の間にそれぞれ設定される基準価格を値の大きい方から前記証券の現在価格と比較し、前記証券の現在価格が前記基準価格以上であるときは当該基準価格に近い前記2つの希望価格のうち値の高い価格をそこで選択し、そうでないときは次の基準価格と前記証券の現在価格を比較して同様の手順を繰り返し、次の基準価格がないときは前記希望価格のうち最も低い価格を選択する。
利用者が同時に2以上の異なる希望価格を指定し、仲介サーバが指定証券の現在価格に応じて選択した希望価格にて取引所センタサーバに注文を出すことにより、証券価格が利用者に有利な方向に動いている場合にはより有利な価格で取引できるともに、証券価格が利用者に不利な方向に動いている場合であっても利用者の許容範囲内の価格で迅速に取引成立を実現することができる。このシステムにより、利用者にとって有利なタイミングで取引を行うことができ、利用者の満足度を向上させることができる。
本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明する。図1は本発明の実施例に係るオンライントレードシステムの構成例を示す図である。図1に示すように、インターネット上にいくつかの仲介業者サーバ20が接続しており、個々の利用者は自宅や職場等で使用する利用者端末10から任意の仲介業者サーバ20にアクセスする。各仲介業者サーバ20は専用線で取引所センタサーバ30と接続されている。
利用者端末10は、例えばパーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話機、証券会社に設置された端末など、インターネットに接続可能な情報通信端末であり、表示画面と、仲介業者サーバ20の売買注文を出したり値段を指定したりするための入力手段を備えている。
取引所センタサーバ30は、為替や特定種類の有価証券についてその取引を一元的に管理する大型コンピュータである。なお、以上および以下の説明は主に株式売買を対象として説明するが、本発明の適用範囲は株式売買システムに限るものではなく、為替や、例えば国債その他の有価証券の売買管理を行うシステムを含むものとする。ただし、説明の便宜上、これらをまとめて単に「証券」と称するものとする。取引所センタサーバ30は、仲介業者サーバ20からの売買注文を管理し、値段の折り合う売り注文と買い注文の取引を成立させる。
図2は、仲介業者サーバ20の機能概要を示す図である。図2に示すように、仲介業者サーバ20は、利用者端末10および取引所センタサーバ30とデータの送受信を行う送受信手段21と、利用者端末10から利用者が指定する証券について2以上の異なる購入または売却希望価格を取得する希望価格取得手段22と、証券の現在価格に基づいて前記希望価格のいずれか1を選択する希望価格選択手段23と、ここで選択した価格にて取引センタサーバ30に対し証券の購入または売却注文を行う注文処理手段24とを備えている。なお、これらの機能はサーバ20の記憶領域に格納されたコンピュータソフトウェアとサーバ20のハードウェア資源とが協働することにより実現される。
希望価格取得手段22は、利用者端末10からの要求があった場合に指定された証券の現在価格が表示された購入用または売却用注文画面を送信する。証券の指定は例えば証券コードの入力・送信等で行うことができる。仲介業者サーバ20から送られる購入用の画面例を図3に示す。図3に示すように、購入注文画面には少なくとも、指定証券の現在価格31と、基準価格入力欄32と、2つの購入希望価格入力欄(購入希望安値入力欄33、購入希望高値入力欄34)と、発注ボタン35とが表示される。ここで、基準価格入力欄32には、指定証券の現在価格31が初期値として表示される。利用者はこの初期値をそのまま用いてもよいし、任意の価格を入力するようにしてもよい。
利用者は、購入希望安値入力欄33に前記基準価格より低い安値を入力し、購入希望高値入力欄34に基準価格より高い高値を入力し、注文ボタン35を押下して仲介業者サーバ20に送信するようにする。
ここで、証券購入の場合は少しでも安く買った方が利用者に有利であるため、購入希望安値はユーザが購入を望む第1希望価格となる。これに対し、購入希望高値は、証券価格が上昇傾向にある場合に利用者が購入を許容できる価格とし、利用者が証券購入のチャンスを逃したくない場合に、この価格までであれば購入するという第2希望価格となる。なお、この場合に利用者は希望購入高値として「成り行き価格」を設定できるものとする。
以降の仲介業者サーバ20の動作を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。ステップS1にて利用者端末10から基準価格a、購入希望安値b、購入希望高値cの情報を受け取った仲介業者サーバ20は、購入希望安値b<基準価格a≦購入希望高値cであることを確認し、そうでなければ利用者端末10にその旨を通知して利用者に再入力を促す(ステップS2)。本実施例では、購入注文画面に表示された証券価格が100円であり、利用者がこの値段をそのまま基準価格aに設定するとともに、購入希望安値bとして98円、購入希望高値cとして102円を指定した場合を説明する。
次に、仲介業者サーバ20の希望価格選択手段23が、取引所センタサーバ30にアクセスして指定銘柄の現在価格dを確認する(ステップS3)。このとき、購入注文画面にて利用者に価格提示してからの時間経過があるため、現在価格が注文画面での表示価格から変動している場合がある。希望価格選択手段23は、最新の現在価格dの情報を取得し、ユーザが指定した基準価格aと比較する(ステップS4)。本実施例では基準価格aは暫く前の時点での証券価格であるので、最新の現在価格と比較することにより価格が上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのかを判別することができる。
ここで、例えば指定証券の現在価格dが99円であった場合、その前は100円だったことから価格が下落していることが分かる。この場合、以降も下落が見込まれるため希望価格選択手段23は購入希望価格b(すなわち、指し値98円)を選択する(ステップS5)。
その後、この利用者の注文として既に購入希望価格c(102円)が取引所センタサーバ30に登録されているか否かを確認し(ステップS6)、登録されている場合はこれをキャンセルする(ステップS7)。また、この利用者の注文として既に購入希望価格b(98円)が取引所センタサーバ10に登録されているか否かを確認し(ステップS8)、登録されていればそのまま継続し、登録されていなければ購入希望価格bで新規に買い注文を登録する(ステップS9)。なお、仲介業者サーバ20は利用者端末10からの受信内容や証券取引所サーバ30への注文内容のログを保存しておき、これを参照することにより現在有効な買い注文の有無などを判断する。
一方、ステップS4の判断において、指定証券の現在価格が101円であった場合、その前は100円だったことから価格が上昇していることが分かる。この場合、以降も上昇を続ける可能性があるため、値上がりの少ない早期の段階で購入する方が有利であることから、希望価格選択手段23は購入希望価格c(すなわち、指し値102円)を選択する(ステップS10)。なお、上述したように、購入希望高値cとして成り行き価格が指定されている場合はこれを選択する。
その後、この利用者の注文として既に購入希望価格b(98円)が取引所センタサーバ30に登録されているか否かを確認し(ステップS11)、登録されている場合はこれをキャンセルする(ステップS12)。また、この利用者の注文として既に購入希望価格c(102円)が取引所センタサーバ10に登録されているか否かを確認し(ステップS13)、登録されていればそのまま継続し、登録されていなければ購入希望価格cで新規に買い注文を登録する(ステップS14)。この一連の処理により、買い注文の重複登録が回避され最新の選択値での注文が取引所センタサーバ10に登録される。
取引所センタサーバ10は仲介業者サーバ20からの買い注文を管理し、その値での売り注文があった場合に売買を成立させ、仲介業者サーバ20にその旨通知する。ここで、購入希望価格として「成り行き価格」が指定された場合には、その時点で存在する最も安値の売り注文との間で売買を成立させる。売買が成立した場合、仲介業者サーバ20は利用者の証券購入が確定したとして以降の決済処理へ進む(ステップS15)。一方、暫く待っても仲介業者サーバ20に売買成立の通知がない場合、証券価格が変動して指し値の見直しが必要な可能性があるとして、仲介業者サーバ20はステップS3に戻り、再び購入希望価格の再選択を行う。これにより証券の現在価格に応じた購入希望価格(98円あるいは102円)が再選択され、その値段での注文が取引所センタサーバ30に登録される(再びステップS3〜S14)。
以上のような仲介業者サーバ20の処理により、利用者は、証券価格が下降傾向にある場合は安値での購入を狙うことが可能となるとともに、証券価格が上昇傾向にある場合は、発注時点の価格からあまり乖離しない範囲で迅速に購入することができる。したがって、買い注文を何度も設定し直したり結局許容価格で購入できなかったりする事態を防止して、利用者の満足度を向上させることができる。
この実施例における売却処理について、図5及び図6を参照しながら説明する。証券の売却を希望する利用者が利用者端末10から仲介業者サーバ20にアクセスすると、仲介業者サーバ20は図6に示すような売却注文画面を返信する。売却希望画面には上述した購入注文画面と同様に、指定証券の現在価格41、この価格が初期値として転載された基準価格入力欄42と、売却希望高値入力欄43、売却希望安値入力欄44とが表示される。利用者はこの画面上に2種類の希望価格を入力して送信する。図5では利用者が現在価格をそのまま基準価格aとして100円、売却希望高値bを102円、売却希望安値cを98円と設定した場合を説明する。
これらの情報を受け取った仲介業者サーバ20は(ステップS21)、売却希望安値c<基準価格a≦売却希望高値bであることを確認し(ステップS22)、希望価格の選択処理に移る。この処理では、先ず指定証券の現在価格dを確認し(ステップS23)、基準価格aと比較する。その結果、証券価格が上昇傾向にあれば(ステップS24:基準価格a≦現在価格d)、購入希望高値bを選択し(ステップS25)、既に購入希望安値cで売り注文が登録されていればこれをキャンセルする(ステップS26〜S27)。また、選択された購入希望高値bで既に売り注文が登録されていればこれを継続し(ステップS28)、登録されていなければ取引所センタサーバ30にb値での売り注文を新規登録する(ステップS29)。
一方、証券価格が下落傾向にあれば(ステップS24:NO)、売却希望安値cを選択し(ステップS30)、既に価格bの買い注文が登録されていればこれをキャンセルし(ステップS31〜32)、既に価格cの買い注文が登録されていればこれを継続し、そうでなければ証券取引所サーバ30に新規登録する(ステップS33〜34)。暫く経っても売買が成立しないようであれば、仲介業者サーバ20は定期的に希望価格の再選択を行う(ステップS35からステップS23へ)。
以上の処理により、利用者は、証券価格が上昇傾向にある場合はより高い値段で売却することが可能となるとともに、証券価格が下落傾向にある場合は、発注時点の価格からあまり乖離しない範囲で迅速に購入することができる。したがって、売り注文を何度も設定し直したり結局許容価格で売却できなかったりする事態を防止して、利用者の満足度を向上させることができる。
この実施例において、利用者が設定する基準価格aはある時点での証券価格でなく、利用者が独自に設定するようにしてもよい。また、図3及び図6に示す画面例はこれに限られるものではなく、他の情報が載っていてもよいし画面デザインも実施環境に応じて適宜決定することができる。
次に、本願発明の別の実施例について、図7および図8を参照しながら以下に説明する。本実施例では、利用者が同時に3つの希望価格を出すことができ、システム側が3つのなかから現在価格に応じて適切な1つを選択して取引所センタサーバ30に登録する。
図7に購入注文画面例を示すように、仲介業者サーバ20の希望価格取得手段は22は、2つの基準価格AおよびA’と、3つの購入希望価格B、C、Dを取得する。購入注文画面において、第1の基準価格Aには現在価格がデフォルトで転載されるものとする。利用者はこの画面において証券の購入を希望あるいは許容する3段階の価格を入力し、さらにB<A≦C<A’≦Dとなるように基準価格AとA’を入力する。図7では、基準価格Aおよび購入希望価格B、Cは図3に示す実施例での基準価格aおよび購入希望価格b、cとそれぞれ同じであり、利用者がさらにその上に基準価格A’および購入希望価格Dを設定した場合を説明する。すなわち、証券の現在価格が100円のとき、購入希望価格Bを98円、希望価格Cを102円、希望価格Dを106円とし、基準価格Aを100円、基準価格A’を104円に設定したとする。この場合、購入希望高値Dとして成り行き価格を指定することも可能である。
図8は、仲介業者サーバ20の動作を説明するフローチャートである。上記の希望価格B〜D、基準価格AおよびA’を受信したサーバ20は(ステップS41)、これらの値が「B<A≦C<A’≦D」となっているか否かを確認する(ステップS42)。その後、希望価格選択手段22が現在の証券価格Eを確認し(ステップS43)、現在価格Eと基準価格Aを比較する(ステップS44)。ここで現在価格Eが基準価格A(=100円)以下である場合、最も安値である第1希望価格B(=98円)を選択する(ステップS45)。この処理は図4に示すステップS4〜S5と同じである。
ステップS44で現在価格Eが基準価格Aより大きければ、希望価格選択手段22は現在価格Eを第2の基準価格A’と比較する(ステップS46)。ここで現在価格Eが基準価格A’以下である場合、選択手段22は第2の希望価格Cを選択する(ステップS47)。ステップS46で現在価格Eが基準価格A’より大きい場合は、選択手段22は希望価格Dを選択する(ステップS48)。希望価格が選択されたら、注文処理手段24が、既に他の値での買い注文が取引所センタサーバ30に登録されていればこれを取消し、同じ値での買い注文が登録されていればこれを継続し、なければ選択された希望価格で買い注文を新規に登録する(ステップS49)。なお、この処理は図4におけるステップS6〜S9、ステップS11〜S14の処理と同じである。
以上を具体的な金額でいえば、希望価格選択手段22は、直前の価格が100円であった証券の現在価格Eが100円以下の場合に希望価格B=98円を選択し、現在価格が100円〜104円の場合に希望価格C=102円を選択し、104円以上である場合に希望価格D=106円を選択する。これにより、証券価格が下降傾向であるときには最も有利となる価格Bで買い注文が出され、証券価格が上昇傾向であるときには残る2つの希望価格のうち適切な方を選択して買い注文が出される。これにより、例えば取引センタサーバ30に102円の売り注文が存在する場合102円での売買を狙うことができ、106円で買ってしまう事態を回避して利用者の無駄な出費を防止することが可能となる。
以上は、証券価格が上昇傾向となった場合でもなるべく安い値で購入されるよう3段階の購入希望価格を指定した実施例であるが、これは証券価格が下降傾向となった場合により安い値で購入できるような価格指定、すなわち希望価格B、C、Dを94円、98円、102円というように指定してもよい。その場合は基準価格AとA’は96円と98円とすることが考えられるが、基準価格AとA’は上記のとおり「B<A≦C<A’≦D」の関係が成立していれば任意の価格を指定することができる。また、直前の値段に対して安値側と高値側にそれぞれ2段階づつ以上、合計4つ以上の希望価格を出せるように構成してもよい。4つ以上の希望価格を設定可能とする場合、希望価格の指定数をnとすれば基準価格の指定数はn−1となることはこれまでの説明から明らかである。
さらに、フローチャートを作成しての詳細な説明は省略するが、直前価格が100円の実施例における証券売却処理は、例えば、売却希望価格を102円、98円、94円とし、基準価格を100円と96円に設定するとして、希望価格選択手段は証券の現在価格が100円以上であれば希望価格102円を、現在価格が100円より低く96円以上である場合は希望価格98円を、現在価格が96円より低い場合は希望価格94円を選択するように構成する。これにより相場が有利な状態であればより最も高い価格102円で売却注文が出され、不利な状態であっても残る2つの希望価格98円と94円のうち適切な方を選択して売り注文が出される。これにより、例えば取引所センタサーバ30に98円の買い注文が存在する場合に94円で売ってしまうといった事態を回避して、利用者に有利な取引を成立させることができる。
なお、上述の説明は利用者が購入または売却希望額を設定してから売買が成立するまでの動作を説明しているが、本発明のシステムは、仲介業者サーバ20と利用者端末10との間で行われる利用者毎のログイン認証処理手段や、利用者の口座に対する証券価格や手数料の決済処理手段、その他オンライントレーディングに必要な他の手段を具えるものとする。また、説明では証券の購入または売却の数量について言及していないが、実際の運用では注文ごとに扱う証券に応じた単位数量の情報が含まれ、取引所センタサーバ30で行われる取引もこの数量に応じた処理が行われるものとする。
さらに、上記実施例はいずれもオンライントレードを扱う証券会社サーバ20について説明しているが、利用者からの注文を証券会社の窓口や電話等で受け付け、窓口オペレータが利用者の注文を証券会社サーバ20に直接入力するようにしてもよい。これにより、パソコンなどの利用者端末を持たない利用者も本願システムによる利益を受けることが可能となる。また、本発明の適用対象としての証券売買は為替、株式、国債その他の有価証券を含み、その売買スタイルも現物売り、現物買い、信用売り、信用買いの別を限定するものではない。ここで、信用売りや信用買いの場合は売買の順序が現物売買とは逆になるが、高値で売って安値で買うのが有利という図式は替わらないので、図4、5、8に示す方法を適用することができる。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、利用者が同時に複数の異なる希望価格を指定し、仲介業者サーバが指定証券の現在価格に応じて選択した希望価格にて取引所センタサーバに注文を出すようにしているため、証券価格が利用者に有利な方向に動いている場合にはより有利な価格での売買成立を狙えるとともに、証券価格が利用者に不利な方向に動いている場合であっても利用者の許容範囲内の価格で迅速に取引成立を実現することができる。このシステムにより、利用者にとって有利なタイミングで取引を行うことができ、利用者の満足度を向上させることができる。
本発明に係る証券売買システムの全体像を示すブロック図である。 図1に示す仲介業者サーバの機能概略を示す図である。 第1実施例において利用者端末に表示される画面例を示す図である。 第1実施例における証券購入時の動作を説明するフローチャートである。 第1実施例における証券売却時の動作を説明するフローチャートである。 第1実施例において利用者端末に表示される画面例を示す図である。 第2実施例において利用者端末に表示される画面例を示す図である。 第2実施例における証券購入時の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 利用者端末
20 仲介業者サーバ
21 送受信手段
22 希望価格取得手段
23 希望価格選択手段
24 注文処理手段
30 取引所センタサーバ

Claims (7)

  1. 個々の利用者から取得される注文情報に基づいて、為替や有価証券(以下、単に「証券」と称す。)の取引を一元的に管理する取引センタサーバに対し証券売買の仲介処理を行うシステムであって、少なくとも、
    前記利用者が指定する証券について2以上の異なる購入または売却希望価格を取得する希望価格取得手段と、前記証券の現在価格に基づいて前記取得した希望価格のいずれか1を選択する希望価格選択手段と、ここで選択した価格にて前記取引センタサーバに対し前記証券の購入または売却注文を行う注文処理手段と、を備えることを特徴とする証券売買システム。
  2. 請求項1に記載の証券売買システムにおいて、前記希望価格選択手段は定期的に希望価格の再選択を実行するとともに、前記注文処理手段は、前記選択手段が前回と異なる希望価格を選択した場合に前記取引センタサーバに対し以前の注文を取り消して新たな希望価格で注文することを特徴とする証券売買システム。
  3. 請求項1または2に記載のシステムにおいて、前記購入希望価格の最高値または前記売却希望価格の最安値として成り行き価格を指定可能であることを特徴とする証券売買システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のシステムにおいて、当該システムがインターネットに接続されており、前記利用者の操作する利用者端末からオンラインで前記注文情報を取得することを特徴とする証券売買システム。
  5. 個々の利用者から受け取る注文情報に基づいて、仲介サーバから為替や有価証券(以下、単に「証券」と称す。)の取引を一元的に管理する取引センタサーバに対し証券売買の仲介処理を行う方法において、
    前記仲介サーバにて、前記利用者が指定する証券について2以上の異なる購入または売却希望価格を取得するステップと、前記証券の現在価格に基づいて前記取得した希望価格のいずれか1を選択するステップと、ここで選択した価格にて前記取引センタサーバに対し前記証券の購入または売却注文を行うステップと、を含むことを特徴とする証券売買仲介方法。
  6. 請求項5に記載の証券売買仲介方法において、前記希望価格を選択するステップは、前記利用者が証券の購入を希望している場合、前記希望価格のうち近接する2つの価格の間にそれぞれ設定される基準価格を値の小さい方から前記証券の現在価格と比較し、前記証券の現在価格が前記基準価格以下であるときは当該基準価格に近い前記2つの希望価格のうち値の低い価格をそこで選択し、そうでないときは次の基準価格と前記証券の現在価格を比較して同様の手順を繰り返し、次の基準価格がないときは前記希望価格のうち最も高い価格を選択することを特徴とする証券売買仲介方法。
  7. 請求項5または6に記載の証券売買仲介方法において、前記希望価格を選択するステップは、前記利用者が証券の売却を希望している場合、前記希望価格のうち近接する2つの価格の間にそれぞれ設定される基準価格を値の大きい方から前記証券の現在価格と比較し、前記証券の現在価格が前記基準価格以上であるときは当該基準価格に近い前記2つの希望価格のうち値の高い価格をそこで選択し、そうでないときは次の基準価格と前記証券の現在価格を比較して同様の手順を繰り返し、次の基準価格がないときは前記希望価格のうち最も低い価格を選択することを特徴とする証券売買仲介方法。
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