JP2002352080A - 債券取引支援プログラムおよび債券取引支援方法 - Google Patents

債券取引支援プログラムおよび債券取引支援方法

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JP2002352080A
JP2002352080A JP2001158435A JP2001158435A JP2002352080A JP 2002352080 A JP2002352080 A JP 2002352080A JP 2001158435 A JP2001158435 A JP 2001158435A JP 2001158435 A JP2001158435 A JP 2001158435A JP 2002352080 A JP2002352080 A JP 2002352080A
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Japan
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securities
price
transaction
trading
bond
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JP2001158435A
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Shigehiko Terajima
成彦 寺島
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の有価証券への転換が可能な有価証券の購
入者のリスクを低減させる。 【解決手段】 取引価格判定手段1bが、証券取引サー
バ2より第2の有価証券の取引価格を取得し、取得され
た取引価格が、あらかじめ設定されている希望価格以上
であるか否かを判定する。取引価格が希望価格以上であ
る場合には、取引提案手段1dが、第1の有価証券から
第2の有価証券への転換を提案する提案メッセージを端
末装置3a〜3cに表示させる。操作入力に応じて、売
買注文投入手段1eが、証券取引サーバ2に対して、前
記第2の有価証券の売却注文を投入する。売却注文に応
じた取引の成立通知に応じて、債券償却手段1fが購入
者の所有する第1の有価証券を、売却注文に応じた取引
で得られた金銭で償却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は債券取引支援プログ
ラムおよび債券取引支援方法に関し、特に他の債券への
転換が可能な債券の購入者に対する取引を支援する債券
取引支援プログラムおよび債券取引支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有価証券などの取引界では、さまざまな
金融商品が取り引きされている。発行人が有価証券を発
行する際には、あらかじめ発行人が希望する条件を付与
した約款を公開して発行する手法が多く用いられる。
【0003】発行人が希望する条件が付与された有価証
券には、所定の時期までに所定の条件を満たした場合
に、発行された第1の有価証券の保有人が、その有価証
券の約款に規定された第2の有価証券を保有することを
可能とするものがある。
【0004】これは、2つの有価証券の条件付き選択権
と呼ばれており、第1の有価証券の販売を容易にするた
めに用いられている。そのような有価証券の1つに他社
株転換条項付社債(他社株転換社債)がある。
【0005】他社株転換社債は、満期償還時におけるあ
らかじめ決められた企業(他社)の株式価格に応じて、
他社株転換社債の購入者に現金を渡すのか、或いは、他
社の株式を渡すのかが決められる。他社の株式が渡され
る場合とは、他社株転換社債の発行時に決められた価格
を、他社の株式の時価が下回っている場合である。多く
の場合、他社株転換社債は、現状の金利水準よりも高い
表面利率を設定することで、販売促進が図られている。
【0006】このような他社株転換社債は、発行人自身
の信用力を担保として販売される。他社株転換社債の満
期償還時において、他社株転換社債の購入者に現金が渡
されると、購入者は、表面利率に応じた利益を享受する
ことができる。
【0007】また、他社株転換社債の満期償還時におい
て、他社株転換社債の購入者に他社株が渡されると、購
入者は、他社株の値上がりを待って市場で売却すること
ができる。このように他社株転換社債は、他社株との交
換が可能となっていることにより、その価値が増加して
いると考えることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、他社株転換社
債の満期償還時において、他社株転換社債の購入者に他
社株が渡される場合とは、他社株の価格が下落している
ときである。そのため、他社株を受け取った購入者は、
偶然の価格変動による他社株のさらなる価格低下を嫌
い、他社株の売却を考える。多くの購入者が他社株を売
却すれば、売り注文が増加し、その他社株の株価はさら
に低下することになる。
【0009】その結果、他社株転換社債の購入者は、他
社株の株価下落による損失を被る。また、その他社株の
発行人である企業は、株価下落により信用力が低下する
という不利益を被る。
【0010】さらに、他社株転換社債の発行者は、他社
株の株価下落のリスクに見合った高利回りを設定しなけ
れば、他社株転換社債の販売が困難となる。従って、他
社株転換社債の発行者は、他社株の株価下落のリスクに
見合った高い表面利率を設定し、高い利息配当金リスク
を負うことが要求される。
【0011】このように、価格の下落した他社株を購入
者に渡すことが、その他社株のさらなる低下を招いてい
る。このことは、購入者のリスク増加、発行者の利息配
当金リスクの増加、および他社株の発行企業の信用力低
下という、さまざまな不利益の要因となっている。
【0012】そこで、コンピュータシステムを用いて、
他社株転換社債の満期時における他社株の株価下落によ
るリスクを回避するためのサービスを購入者に提供し、
他社株転換社債の購入者および発行者、ならびに他社株
の発行者の不利益を防止することが望まれている。
【0013】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、他の有価証券への転換が可能な有価証券の購
入者のリスクを低減させた債券取引支援プログラムおよ
び債券取引支援方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような構成で実現される債券
取引支援方法が提供される。図1の例では、証券の取引
を行う証券取引サーバ2と連携して第1の有価証券の取
引を支援する債券取引支援装置1において、本発明の債
券取引支援方法に係る処理が実行される。なお、第1の
有価証券には第2の有価証券に転換する権利が付随して
いる。
【0015】債券取引支援装置1では、取引価格判定手
段1bが、証券取引サーバ2より第2の有価証券の取引
価格を取得し、取得された取引価格が、あらかじめ設定
されている希望価格以上であるか否かを判定する。取引
価格が希望価格以上である場合には、取引提案手段1d
が、第1の有価証券から第2の有価証券への転換を提案
する提案メッセージを端末装置3a,3b,3c,・・
・に表示させる。端末装置3a,3b,3c,・・・か
ら、第1の有価証券の転換要求を示す操作入力を受ける
と、売買注文投入手段1eが、証券取引サーバ2に対し
て、第2の有価証券の売却注文を投入する。売却注文に
応じた取引の成立通知を証券取引サーバ2より受け取る
と、債券償却手段1fが購入者の所有する第1の有価証
券を、売却注文に応じた取引で得られた金銭で償却す
る。
【0016】このような債券取引支援方法によれば、第
2の有価証券が売買され、その価格が希望価格以上であ
れば、第1の有価証券から第2の有価証券への転換を提
案する提案メッセージが表示される。第1の有価証券の
購入者は、その提案メッセージに応じて、第1の有価証
券の転換要求を示す操作入力を行うことで、第1の有価
証券が、第2の有価証券を売却することで得られる金銭
で償還される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。本発明は、債券取引支援装置1、証券取引サーバ
2、および複数の端末装置3a,3b,3c,・・・で
構成される。
【0018】債券取引支援装置1は、証券取引サーバ2
と連携して、第1の有価証券の購入者による第1の有価
証券に関連する取引を端末装置3a,3b,3c,・・
・を介して支援する。証券取引サーバ2は、証券取引所
等における証券の売買処理を行う。端末装置3a,3
b,3c,・・・は、投資家に利用される。
【0019】債券取引支援装置1は、格納手段1a、取
引価格判定手段1b、期間判定手段1c、取引提案手段
1d、売買注文投入手段1e、および債券償却手段1f
を有している。
【0020】格納手段1aは、第1の有価証券に関する
情報が格納されている。第1の有価証券に関する情報
は、第1の有価証券の目論見書や約款に規定されている
情報や、第1の有価証券を購入した投資家(購入者)に
関する情報である。
【0021】第1の有価証券は、約款において、所定の
有効期間内に第2の有価証券に転換可能であることが定
められている。すなわち、第1の有価証券は、第2の有
価証券に転換する権利が付随している。また、第1の有
価証券の約款には、第1の有価証券の満期日、第1の有
価証券を第2の有価証券に転換する際の転換価格、第1
の有価証券を満期日まで所有した際の利率(予定利回
り)、希望価格(たとえば、元本+予定利回り)、転換
可能期間などが定められている。
【0022】第1の有価証券を購入した投資家(購入
者)に関する情報は、購入者の利用する端末装置を特定
するための識別情報、購入者が購入した第1の有価証券
の数量、第1の有価証券を償却した場合に購入者に引き
渡すべき金額などである。
【0023】取引価格判定手段1bは、証券取引サーバ
2の売買処理手段2aから第2の有価証券に関する取引
情報(取引価格を含む)を取得する。そして、取引価格
判定手段1bは、取得した取引価格が、あらかじめ設定
されている希望価格以上であるか否かを判定する。取引
価格判定手段1bは、判定結果を取引提案手段1dに通
知する。
【0024】期間判定手段1cは、現在の日時が第1の
有価証券から第2の有価証券への転換有効期間内か否か
を判定する。期間判定手段1cは、判定結果を取引提案
手段1dに通知する。
【0025】取引提案手段1dは、第2の有価証券の取
引価格が希望価格以上であり、現在の日時が第1の有価
証券から第2の有価証券への転換有効期間内である場合
には、第1の有価証券から第2の有価証券への転換を提
案する提案メッセージを、端末装置3a,3b,3c,
・・・に送信する。
【0026】提案メッセージには、第2の有価証券の取
引価格、他の投資家の第2の有価証券に関する売買注文
価格とその数量、第2の有価証券の平均売買成約数量と
売買成約率、第2の有価証券の価格変動率、第1の有価
証券の期待利益金(予定利回り)およびその変動率など
の情報(いずれの情報も取引情報に含まれる)を含ませ
ることができる。
【0027】売買注文投入手段1eは、端末装置3a,
3b,3c,・・・からの売却要求に応答して、第2の
有価証券の売却注文を、証券取引サーバ2へ投入する。
売却注文の数量は、たとえば、第1の有価証券を転換し
て得られる第2の有価証券の数量である。
【0028】債券償却手段1fは、証券取引サーバ2か
らの第2の有価証券の売却価格を受けとると、購入者の
所有する第1の有価証券を、売却注文に応じた取引で得
られた金銭で償却し、格納手段1aの情報を更新する。
【0029】すなわち、債券償却手段1fは、売却要求
を送信した購入者の所有する第1の有価証券を第2の有
価証券に転換し、転換した第2の有価証券を売却したも
のとして、購入者の口座に第2の有価証券の売買益を振
り込む。
【0030】これにより、格納手段1a内の売却要求を
送信した購入者の情報として、第1の有価証券の保有数
量が減算され、購入者の口座残高が加算される。証券取
引サーバ2は、売買処理手段2aを有している。売買処
理手段2aは、債券取引支援装置1や、図示しない他の
装置からの売買注文に応じて、債券の売買処理を行う。
そして、売買処理手段2aは、取引結果を売買注文を出
した装置に通知する。また、売買処理手段2aは、第2
の有価証券の売買に関する取引情報を、債券取引支援装
置1に通知する。
【0031】以上のような構成のシステムによれば、証
券取引サーバ2において、第2の有価証券の売買が行わ
れると、第2の有価証券に関する取引情報が債券取引支
援装置1に通知される。
【0032】債券取引支援装置1では、取引価格判定手
段1bによって、第2の有価証券の取引価格が、第1の
有価証券に設定された希望価格以上か否かが判定され、
判定結果が取引提案手段1dに通知される。また、同時
に、期間判定手段1cによって、現在の期日が第1の有
価証券から第2の有価証券への転換可能期間内か否かが
判定され、判定結果が取引提案手段1dに通知される。
【0033】次に、第2の有価証券の取引価格が、第1
の有価証券に設定された希望価格以上であり、現在の期
日が第1の有価証券から第2の有価証券への転換可能期
間内である場合には、取引提案手段1dによって、第1
の有価証券から第2の有価証券への転換を提案する提案
メッセージが、第1の有価証券を購入した各購入者の利
用する端末装置3a,3b,3c,・・・に送信され
る。
【0034】送信された提案メッセージは、端末装置3
a,3b,3c,・・・の画面に表示される。第1の有
価証券の購入者は、端末装置3a,3b,3c,・・・
に表示された提案メッセージの内容を参照して、第1の
有価証券を第2の有価証券に転換すべきか否かを決定す
る。第1の有価証券を第2の有価証券に転換することを
決定した購入者は、端末装置3a,3b,3c,・・・
に対して転換を指示する操作入力を行う。すると、売却
要求が、端末装置3a,3b,3c,・・・から債券取
引支援装置1送信される。
【0035】端末装置3a,3b,3c,・・・からの
売却要求を受け取った債券取引支援装置1では、売買注
文投入手段1eにより、第2の有価証券の売却注文が証
券取引サーバ2に通知される。
【0036】証券取引サーバ2では、売買処理手段2a
により、債券取引支援装置1から送られた売却注文に応
じて、第2の有価証券が他の投資家へ売却される。そし
て、売却の結果が、売買処理手段2aにより、債券取引
支援装置1に通知される。
【0037】債券取引支援装置1では、債券償却手段1
fにより、第1の有価証券の償却処理が行われる。これ
により、第1の有価証券の購入者は、第2の有価証券の
値動きに応じて、任意の時期に第1の有価証券を第2の
有価証券に転換し、償却することができる。しかも、債
券取引支援装置1から転換に適したタイミング(第2の
有価証券の取引価格が希望価格を上回った時)で、自動
的に提案メッセージが送信されるため、第1の有価証券
の購入者が第2の有価証券の値動きを監視している必要
がない。
【0038】その結果、第1の有価証券の購入者は、最
適な時期に第1の有価証券を償却でき、損失を受けるリ
スクが低下する。損失リスクが低下することで、第1の
有価証券の販売者は、低い利回りで第1の有価証券を販
売することが可能となる。また、第2の有価証券の価格
下落局面において、第1の有価証券から転換した第2の
有価証券が大量に売却されることが無くなるため、第2
の有価証券の価格暴落が防止され、ひいては第2の有価
証券の発行者の信用力低下を防止することができる。
【0039】また、取引価格判定手段1bは、第2の有
価証券の取引価格と所定の価格(たとえば、転換価格)
との比較を行い、結果を取引提案手段1dに通知しても
よい。
【0040】取引提案手段1dは、第2の有価証券の取
引価格が所定の価格より安い場合、第2の有価証券を所
定の値段(たとえば、流通価格+値幅制限分)で購入す
るためのプットオプションの購入提案メッセージを、端
末装置3a,3b,3c,・・・に送信してもよい。プ
ットオプションは、あらかじめ決められた権利行使価格
で、株券を売却できる権利である。
【0041】この場合、プットオプションの購入提案メ
ッセージが端末装置3a,3b,3c,・・・の画面に
表示され、第1の有価証券の購入者の任意の意志で、プ
ットオプションの購入要求が端末装置3a,3b,3
c,・・・から債券取引支援装置1に送信される。する
と、売買注文投入手段1eにより、証券取引サーバ2に
対して第2の有価証券のプットオプションの購入注文が
送信される。売買処理手段2aで第2の有価証券のプッ
トオプションの売買が成立すれば、その情報は、債券償
却手段1fを介して、格納手段1aに反映される。
【0042】このように、第1の有価証券の購入者が、
第2の有価証券のプットオプションを容易に購入できる
ようにしたことで、第1の有価証券の購入者の損失リス
クがさらに少なくなる。
【0043】上記の説明における第1の有価証券として
は、たとえば他社株転換社債がある。以下に、他社株転
換社債に関連する取引に本発明を適用した場合の実施の
形態を説明する。
【0044】ここで、本発明に係る債券取引処理の詳細
を説明する前に、他社株転換社債における損益について
考察する。まず、他社株転換社債の理論価格値を定義す
る。 ・他社株転換社債の発行時期t1 ・他社株転換社債の満期時期t2 ・他社株転換社債の発行価格p1(たとえば、p1=1
00円)。 ・他社株転換社債の流通価格p2(p2=発行価格p1
+変動配当価格p3) ・他社株転換社債の変動配当価格p3(p3=株券流通
価格q2−転換価格q3) ・発行時期t1の時点での他社株の株券流通価格(株
価)q1 ・満期時期t2の時点での他社株の株券流通価格q2 ・他社株への転換価格q3 ・発行時期t1の時点での国債金利r1 このような理論価格値に従って、投資家の期待を基準に
した投資制約式を考えると、以下の式が導き出される。
【0045】
【数1】 この式(1)が満たされていないと、他社株転換社債の
販売が不振となってしまう。すなわち、投資リスクの少
ない国債と比較して、他社株転換社債の利回りが小さい
ようでは、投資家が他社株転換社債を購入するメリット
が無くなってしまう。
【0046】従来の他社株転換社債の約款においては、
たとえば、以下のような制約条件が定められていた。 ・発行時期t1の時点でp1=p2、p3=0 ・満期時期t2まで転換は許されない(本実施の形態で
は、この規定は適用しない)。 ・満期時期t2の時点でp2=p1+(q2−q1) また、他社株転換社債の目論見書の約款において、たと
えば、以下の内容が定義されている。 ・q2>q1であれば、p1+p3で償還 ・q2=q1であれば、p1(=100円)で償還 ・q2<q1であれば、株券で償還配付 このような他社株転換社債の発行人は、所定の時期(満
期時期)までに転換相手の他社株が下落している(q2
<q1)場合には、目論見書の約款に従って他社株券を
配付する。これにより、発行人は、損失負担金の支出を
さけることができる。
【0047】本実施の形態では、上記のような他社株転
換社債の購入者に対して、次のような付加サービスを提
供する。 (1)満期時期t2の到来前に利益を受け取るか否かの
入力を、購入者に対して要請する。購入者から利益受け
取りの操作入力があれば、他社株の株券に転換し、その
株券を売却することで得られる売買損益を利益配当金と
し、その利益配当金を発行価格p1に加算した金額を購
入者に償却する。
【0048】満期時期t2の到来前に利益を受け取るか
否かの入力を購入者に対して要請する際には、債券取引
支援装置から購入者の利用する端末装置に対して、利益
を受け取るべきか否かの判断指標となる情報を送信し、
端末装置の画面に表示させる。判断指標となる情報とし
ては、たとえば、他社株券の売買価格、他社株券に対す
る他の投資家の売買注文価格とその数量、他社株券に対
する平均売買成立数量と売買成約率、他社株券の価格変
動率、他社株転換社債の利息配当金とその変動率などの
情報を端末装置に表示させる。なお、情報の表示期間
は、他社株転換社債の発行時点から、購入者の希望する
時期までの期間に限ることができる。
【0049】(2)転換価格より値幅制限分だけ高い権
利行使価格の転換株プットオプションを購入者に対して
販売する。これにより、購入者は期待(予想)が外れた
際のリスクを制限することができる。
【0050】ここで、任意の時期に他社株転換社債の他
社株への転換を可能とし、さらに転換株プットオプショ
ンを購入者が購入可能とした場合のペイ・オフ・ダイヤ
グラムについて説明する。
【0051】図2は、本実施の形態に係る他社株転換社
債のペイ・オフ・ダイヤグラムの例を示す図である。図
2(A)は、他社株への転換前のペイ・オフ・ダイヤグ
ラムを示しており、図2(B)は、転換株プットオプシ
ョンを購入し、他社株への転換後のペイ・オフ・ダイヤ
グラムを示している。
【0052】図2(A)、図2(B)のペイ・オフ・ダ
イヤグラムは、横軸に他社株転換社債の流通価格p2が
示されており、縦軸に他社株転換社債の変動配当価格p
3が示されている。流通価格p2と変動配当価格p3と
の関係は、太い実線で示されている。また、上昇期待値
は、他社株の株価の上昇期待値であり、たとえば、転換
価格q3より、表面利率の分だけ高い価格が期待され
る。
【0053】図2(A)によれば、他社株の株価上昇に
より他社株転換社債の流通価格p2が上昇すれば、変動
配当価格p3も上昇する。変動配当価格p3が上昇する
と、購入者は、上昇幅に応じた利息配当金を得ることが
できる。一方、他社株の株価下落により他社株転換社債
の流通価格p2が下落すれば、変動配当価格p3も下落
する。変動配当価格p3が下落すると、購入者は、下落
幅に応じた損失負担金の負担をすることになる。
【0054】図2(B)によれば、他社株の株価が転換
株プットオプションの権利行使価格(転換価格より値幅
制限分だけ高い)以下であれば転換株プットオプション
の権利が行使され、転換価格からの下落幅が大きいほ
ど、利息配当金も大きくなる。すなわち、他社株の株価
が下落すれば、他社株を安く購入し、転換株プットオプ
ションを行使することで利益を得ることができる。その
ため、他社株の株価の下落幅が大きいほど、利益も大き
くなる。
【0055】このように、任意の時期に転換可能な他社
株転換社債と、転換株プットオプションを組み合わせる
ことにより、購入者のリスク回避が可能となる。図3
は、他社株転換社債と転換株プットオプションとの合成
図である。図3に示すペイ・オフ・ダイヤグラムは、横
軸に他社株転換社債の流通価格p2が示されており、縦
軸に他社株転換社債の変動配当価格p3が示されてい
る。他社株転換社債の流通価格p2と変動配当価格p3
との関係は、太い実線で示されている。
【0056】図3によれば、転換株プットオプションの
行使価格よりも株価が高ければ、購入者は、その株価の
上昇幅に応じて、利益配当金を得ることができる。ただ
し、転換株プットオプションを購入せずに株価が上昇し
た場合に比べると、プット・コール・パリティ(put cal
l parity)の式における金利分だけ、利益配当金は低く
なる。
【0057】転換株プットオプションの行使価格よりも
株価が低ければ、購入者は、値幅制限分に応じた利益配
当金を得ることができる。このように、他社株転換社債
を任意の時期に転換可能とし、転換株プットオプション
を購入可能とすることにより、購入者のリスクを最小限
に抑えることが可能となる。購入者のリスクが減れば、
販売者は低い利回りを設定した他社株転換社債を販売す
ることが可能となる。また、他社株の発行企業の信用力
の低下も防ぐことができる。
【0058】以上のような他社株転換社債の転換や、転
換株プットオプションの購入等は、他社株転換社債の購
入者の意志によって行われる。従って、他社株転換社債
の転換や、転換株プットオプションの購入等に適した時
期を購入者に通知し、購入者からの指示を受け付けるた
めの取引支援システムが必要となる。
【0059】以下に、本発明の実施の形態に係る取引支
援システムについて説明する。図4は、本発明の実施の
形態の構成例を示す概念図である。本実施の形態におけ
る債券取引支援システムは、互いにネットワーク42で
接続された債券取引支援装置100と証券取引サーバ3
0、および、債券取引支援装置100にネットワーク4
1を介して接続された複数の端末装置21,22,2
3,・・・で構成されている。
【0060】債券取引支援装置100は、端末装置2
1,22,23,・・・を利用する投資家に対して、他
社株転換社債のオプション等の取引提案等を行う。証券
取引サーバ30は、株等の取引を行うコンピュータシス
テムに接続されたサーバコンピュータであり、債券取引
支援装置100からの要求に応答して、債券(たとえ
ば、株券)の売買を行う。
【0061】端末装置21,22,23,・・・は、他
社株転換社債を購入した投資家の利用する端末装置であ
る。投資家は、端末装置21,22,23,・・・を利
用して、債券取引支援装置100にアクセスし、オプシ
ョンの権利行使等の手続きを行うことができる。
【0062】図5は、本実施の形態に係る債券取引支援
装置のハードウェア構成例を示す図である。債券取引装
置100は、CPU(Central Processing Unit)101
によって装置全体が制御されている。CPU101に
は、バス108を介してRAM(Random Access Memory)
102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk D
rive)103、グラフィック処理装置104、入力イン
タフェース105、および2つの通信インタフェース1
06,107が接続されている。
【0063】RAM102は、CPU101に実行させ
るOS(Operating System)のプログラムやアプリケーシ
ョンプログラムの少なくとも一部が一時的に格納され
る。また、RAM102には、CPU101による処理
に必要な各種データが格納される。
【0064】HDD103は、OSやアプリケーション
プログラムが格納される。また、HDD103には、他
社株転換社債に関する情報が格納されている。他社株転
換社債に関する情報は、他社株転換社債の目論見書や約
款に規定されている情報や、他社株転換社債を購入した
投資家(購入者)に関する情報である。
【0065】他社株転換社債は、約款において、所定の
有効期間内に他社株に転換可能であることが定められて
いる。すなわち、他社株転換社債は、他社株に転換する
権利が付随している。また、他社株転換社債の約款に
は、他社株転換社債の満期日、他社株転換社債を他社株
に転換する際の転換価格、他社株転換社債を満期日まで
所有した際の利率(予定利回り)、希望価格(たとえ
ば、元本+予定利回り)転換可能期間などが定められて
いる。
【0066】他社株転換社債を購入した投資家(購入
者)に関する情報は、購入者の利用する端末装置21,
22,23,・・・を特定するための識別情報、購入者
が購入した他社株転換社債の数量、他社株転換社債を償
却した場合に購入者に引き渡すべき金額などである。
【0067】グラフィック処理装置104には、モニタ
11が接続されている。グラフィック処理装置104
は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ1
1の画面に表示させる。入力インタフェース105に
は、キーボード12とマウス13とが接続されている。
入力インタフェース105は、キーボード12やマウス
13から送られてくる信号を、バス108を介してCP
U101に送信する。
【0068】通信インタフェース106は、ネットワー
ク41に接続されている。ネットワーク41は、たとえ
ばインターネットのような広域ネットワークである。通
信インタフェース106は、ネットワーク41を介し
て、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0069】通信インタフェース107は、ネットワー
ク42に接続されている。ネットワーク42は、たとえ
ば専用線等を用いたネットワークである。通信インタフ
ェース107は、ネットワーク42を介して、他のコン
ピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0070】以上のようなハードウェア構成によって、
本実施の形態の処理機能を実現することができる。図6
は、債券取引支援装置の処理手順を示すフローチャート
である。以下に、図6に示す処理をステップ番号に沿っ
て説明する。
【0071】[ステップS11]債券取引支援装置10
0は、発行されている他社株転換社債の転換可能期間内
か否かを判断する。他社株転換可能期間内であれば、処
理がステップS12に進められる。転換可能期間外であ
れば処理が終了する。
【0072】[ステップS12]債券取引支援装置10
0は、他社株転換社債であらかじめ指定されている株式
(他社株)の売買が成立しているか否かを判断する。他
社株の売買が成立していれば処理がステップS13に進
められる。債券取引支援装置100は、他社株の売買が
成立していなければステップS12の処理を繰り返し、
他社株の売買成立を待つ。
【0073】[ステップS13]債券取引支援装置10
0は、他社株の株式売買価格を取得する。 [ステップS14]債券取引支援装置100は、他社株
の売買価格が、他社株転換社債の予定利回り以上か否か
を判断する。他社株の売買価格が予定利回り以上であれ
ば、処理がステップS15に進められる。他社株の売買
価格が予定利回り未満であれば、処理がステップS13
に進められ、株式売買価格取得処理(ステップS13)
が繰り返される。
【0074】[ステップS15]債券取引支援装置10
0は、投資家に対する株式売買要請処理を行う。この処
理の詳細は後述する。 [ステップS16]債券取引支援装置100は、取引終
了か否かを判断する。取引終了であれば処理が終了す
る。取引終了でなければ、処理がステップS13に進め
られる。
【0075】図7は、株式売買要請処理の手順を示すフ
ローチャートである。なお、図7の処理は、債券取引支
援装置100と端末装置21との間で連携して行われる
処理の例を示している。以下に、図7に示す処理をステ
ップ番号に沿って説明する。
【0076】[ステップS21]債券取引支援装置10
0は、他社株転換社債から他社株への転換を提案する提
案メッセージを端末装置21へ送信する。この提案メッ
セージには、他社株の取引情報が含まれる。取引情報
は、他社株の売買価格、他の流通市場における他の投資
家の売買注文価格および数量、他社株の平均売買成立数
量および売買成約率、他社株の価格変動率、他社株転換
社債の利息配当金およびその変動率、他社株転換社債か
ら他社株への転換価格等の情報である。なお、取引情報
は、債券取引支援装置100が証券取引サーバ30から
取得することができる。
【0077】[ステップS22]端末装置21は、提案
メッセージをサーバから受信し、表示する。この際、提
案メッセージに含まれる取引情報も表示される。他社株
転換社債の購入者は、提案メッセージを参照して、他社
株転換社債から他社株への転換に適した時期であること
を認識し、転換するか否かを決定する。決定内容は、端
末装置21に対して操作入力される。
【0078】[ステップS23]端末装置21は、他社
株転換社債の購入者からの操作入力に応答して、他社株
転換社債を他社株(転換株)に転換し、転換株を売却す
るか否かを判断する。転換株を売却する場合には、処理
がステップS24に進められる。転換株を売却しない場
合には、処理が終了する。
【0079】[ステップS24]端末装置21は、転換
株の売却注文を債券取引支援装置100へ送信する。こ
の際、一部売買を禁止することができる。一部売買が禁
止された場合は、指定された数量の転換株すべてを買い
取る取引相手でない限り、取引が成立しない。入部売却
が禁止されていなければ、指定された数量の転換株の一
部であっても、他の投資家に売却することができる。
【0080】なお、転換株の売却数量は、他社株転換社
債を転換することで得られる転換株の数量である。 [ステップS25]債券取引支援装置100は、端末装
置21から受け取った転換株の売却注文に応じて、転換
株の売却注文を証券取引サーバ30へ入力する。これに
より証券取引サーバ30において、転換株の売却処理が
行われ、その結果が債券取引支援装置100に返され
る。
【0081】[ステップS26]債券取引支援装置10
0は、取引が終了したか否かを判断する。取引が終了し
ていれば処理が終了する。取引が終了していなければ、
処理がステップS27に進められる。
【0082】[ステップS27]債券取引支援装置10
0は、売却注文が成立したか否かを判断する。売却注文
が成立していれば処理がステップS28に進められる。
売却注文が成立していなければ処理がステップS26に
進められる。
【0083】[ステップS28]債券取引支援装置10
0は、売却価格と利益金を端末装置21へ送信する。 [ステップS29]端末装置21は、売却価格と利益金
とを債券取引支援装置100から受信する。
【0084】[ステップS30]端末装置21は、債券
取引支援装置100に対して、他社株転換社債の株券へ
の転換と、転換株の受渡を依頼する。 [ステップS31]債券取引支援装置100は、他社株
転換社債の株券への転換処理を行い、購入者へ株券を引
き渡す。
【0085】[ステップS32]債券取引支援装置10
0は、完了通知を端末装置21へ送信し、処理を終了す
る。 [ステップS33]端末装置21は、取引完了通知を受
信し、処理を終了する。
【0086】このようにして、他社株転換社債の購入者
に対して他社株への転換の提案を行い、購入者からの操
作入力に応答して、他社株転換社債の転換および転換株
の売却を行うことができる。これにより、購入者は、転
換株の株価が債券予定利回り以上となった時点で、利益
を確定することができる。
【0087】また、他社株転換社債の購入者は、任意の
時期に端末装置21,22,23,・・・を用いて、他
社株転換社債の転換株への転換や、転換株プットオプシ
ョンの購入等の取引要求を、債券取引支援装置100に
対して送信することができる。以下、端末装置21を用
いた場合の取引要求の送信処理について説明する。
【0088】図8は、端末装置における取引要求処理を
示すフローチャートである。以下に、図8に示す処理を
ステップ番号に沿って説明する。 [ステップS41]端末装置21は、債券取引支援装置
100を介して、他社株転換社債の流通価格を取得す
る。なお、債券取引支援装置100は、証券取引サーバ
30から、他社株転換社債の流通価格(取り引きされた
際の売買価格)を取得することができる。
【0089】[ステップS42]端末装置21は、直接
利益(希望価格以上の価格)が存在するか否かを判断す
る。直接利益が存在する場合とは、たとえば、他社株転
換社債の流通価格の上昇幅が、表面利率を上回っている
場合である。直接利益が存在する場合には、処理がステ
ップS43に進められる。直接利益が存在しない場合に
は、処理がステップS44に進められる。
【0090】[ステップS43]端末装置21は、購入
者からの他社株転換社債の売り注文の入力を受け付け
る。端末装置21は、他社株転換社債の売り注文の操作
入力が行われた際には、受け付けた売り注文を債券取引
支援装置100に送信し、処理を終了する。
【0091】これにより、他社株転換社債の売却注文が
債券取引支援装置100から証券取引サーバ30に出さ
れ、他社株転換社債の購入者は、直接利益を得ることが
できる。
【0092】[ステップS44]端末装置21は、転換
株の株価が他社株転換社債の転換価格より低いか否かを
判断する。転換株の株価の方が低い場合には、処理がス
テップS45に進められる。転換株の株価が転換価格以
上の場合には、処理がステップS46に進められる。
【0093】[ステップS45]端末装置21は、権利
行使価格が最低数値の転換株プットオプションの購入を
提案するメッセージを表示する。そして、転換株プット
オプションの購入を示す操作入力が行われると、端末装
置21は、権利行使価格が最低数値の転換株プットオプ
ションの購入要求を、債券取引支援装置100に対して
送信する。その後、処理がステップS50に進められる
(なお、オプション価格は、最低価格1ポイントの0.
01%である)。これは、「deep-out of-the-money
(満期日になってもイン・ザ・ マネー・になりそうも
ないオプション)」と呼ばれる取引である。なお、プッ
トオプションでは、現在の先物価格(たとえば、転換株
の株価)がストライク・プライス(行使価格)より低い
場合を、イン・ザ・マネーという。
【0094】[ステップS46]端末装置21は、転換
株の株価が、他社株転換社債の転換価格+期待利益金
(たとえば、表面利率に従った配当金(予定利回り))
よりも低いか否かを判断する。転換株の株価の方が低い
場合には、処理がステップS47に進められる。そうで
ない場合には、処理がステップS54に進められる。
【0095】[ステップS47]端末装置21は、転換
社債の評価日がn(nは自然数)営業日(たとえば、5
営業日)以内か否かを判断する。n営業日以内の場合に
は、処理がステップS49に進められる。n営業日以内
ではない場合には、処理がステップS48に進められ
る。
【0096】[ステップS48]端末装置21は、権利
行使価格が最低数値の転換株プットオプションの購入を
提案するメッセージを表示する。そして、転換株プット
オプションの購入を示す操作入力が行われると、端末装
置21は、権利行使価格が最低数値の転換株プットオプ
ションを購入要求を、債券取引支援装置100に対して
送信する。その後、処理がステップS50に進められ
る。
【0097】[ステップS49]端末装置21は、(転
換価格+制限値幅×n+期待利益金)の権利行使価格の
転換株プットオプションの購入を提案するメッセージを
表示する。そして、転換株プットオプションの購入を示
す操作入力が行われると、端末装置21は、(転換価格
+制限値幅×n+期待利益金)の行使価格の転換株プッ
トオプションに関する購入要求を、債券取引支援装置1
00に送信する。
【0098】[ステップS50]端末装置21は、転換
株プットオプションの購入要求に対する債券取引支援装
置100からの応答を受け取り、購入者の所有している
他社株転換社債に基づく転換株と同一数量のプットオプ
ションを購入できたか否かを判断する。同一数量のプッ
トオプションを購入できた場合には、処理がステップS
53に進められる。同一数量のプットオプションが購入
できなかった場合には、処理がステップS51に進めら
れる。
【0099】[ステップS51]端末装置21は、取引
終了か否かを判断する。取引終了の場合には、処理がス
テップS52に進められる。取引終了ではない場合に
は、処理がステップS41に進められる。
【0100】[ステップS52]端末装置21は、株価
低下リスクの残存を決定して、処理を終了する。 [ステップS53]端末装置21は、株価低下リスクの
ヘッジの終了を確定して、処理を終了する。
【0101】[ステップS54]端末装置21は、転換
処理を実行する。転換処理の詳細は、図7に示した通り
である。ただし、端末装置21からの要求に応じて、債
券取引支援装置100の処理が開始されることとなる。
【0102】[ステップS55]端末装置21は、債券
取引支援装置100から売買利益金の金額を受信し、処
理を終了する。このような処理が、端末装置21で行わ
れる。なお、他の端末装置22,23においても、操作
入力に応答して同様の処理が行われる。これにより、他
社株転換社債の購入者は、任意に債券取引支援装置10
0にアクセスし、他社株転換社債を任意の時期に他社株
(転換株)に転換することができる。その際、転換相手
の他社株の株価が下落していれば、転換株のプットオプ
ションを購入者が購入することができる。
【0103】以上のような処理は、端末装置21,2
2,23,・・・への操作入力に基づいて実行される。
以下に、端末装置21,22,23,・・・に表示され
る入力画面の例について説明する。
【0104】また、上記の説明では、他社株転換社債に
関連する取引について説明したが、同様の販売支援を、
自社株転換社債、トラッキングストック、子社株転換社
債などに適用することもできる。以下に説明する画面
は、他社株転換社債、自社株転換社債、トラッキングス
トックおよび子社株転換社債の取引に関する入力が可能
となっている場合の例である。
【0105】図9は、価格照会画面の一例を示す図であ
る。価格照会画面50には、テキストボックス41〜4
3、取消ボタン44および送信ボタン45が表示されて
いる。
【0106】テキストボックス41には、相場の問い合
わせの対象となる証券に付与された証券番号(発行会社
を特定するためのユニークな番号)が入力される。テキ
ストボックス41に入力される番号の上位4桁が証券番
号を示しており、下位3桁は枝番号を示している。
【0107】枝番号は、証券の種別を表している。他社
株転換社債の枝番号は「9xx」である。自社株転換社
債の枝番号は「0xx」である。トラッキングストック
の枝番号は「1xx」である。子社株転換社債の枝番号
は「2xx」である。
【0108】テキストボックス42には、売買区分が入
力される。売買区分には、売却と購入とがある。テキス
トボックス43には、既に発注された売買注文について
問い合わせる場合の注文番号が入力される。なお、注文
番号は、売買注文の送信を行った際に債券取引支援装置
100で採番され、債券取引支援装置100から端末装
置21に通知されるものである。
【0109】取消ボタン44は、入力した内容を取り消
す場合に操作されるボタンである。取消ボタン44が押
されると、テキストボックス41〜43に表示されてい
た情報が消去される。
【0110】送信ボタン45は、入力した内容で相場の
問い合わせを行う場合に操作されるボタンである。送信
ボタン45が押されると、テキストボックス41〜43
に表示された情報で指定された注文の照会要求が債券取
引支援装置100に送信される。すると、照会要求に応
じた転換社債の価格情報が債券取引支援装置100から
端末装置21に送信される。
【0111】転換社債の価格情報を受け取った端末装置
21は、転換社債価格相場画面を表示する。図10は、
転換社債価格相場画面の一例を示す図である。転換社債
価格相場画面50には、転換社債価格表示部51〜5
3、注文ボタン54、およびOKボタン55が表示され
る。
【0112】転換社債価格表示部51には、自社株転換
社債の価格相場に関する情報が表示される。転換社債価
格表示部52には、トラッキングストックと子社株転換
社債の価格相場に関する情報が表示される。転換社債価
格表示部53には、他社株転換社債の価格相場に関する
情報が表示される。
【0113】各転換社債価格表示部51〜53には、そ
れぞれ、証券番号、枝番号、相場、売買価格、数量、前
日比価格、および前日比数量の欄が設けられている。証
券番号の欄には、表示対象の証券の番号が表示される。
枝番号の欄には、表示対象となる証券の種別を示す枝番
号が表示される。相場の欄には、「売り」か「買い」か
の売買区分が表示される。売買価格の欄には、売買され
た際の価格が表示される。数量の欄には、売買された数
量が表示される。前日比価格の欄には、前日の価格と本
日の売買価格との差額が表示される。前日比数量の欄に
は、前日の売買数量と本日の売買数量との差分が表され
る。
【0114】転換社債を購入した購入者は、各転換社債
価格表示部51〜53の中から、売買の注文を出すべき
証券を選択することができる。注文ボタン54は、証券
の売買注文を指す際に押されるボタンである。注文ボタ
ン54が押されると、転換社債価格表示部51〜53で
選択された証券の売買注文入力画面が表示される。
【0115】OKボタン55は、転換社債の価格相場を
確認した後に押すべきボタンである。OKボタンが押さ
れると、転換社債価格相場画面50が閉じられる。図1
1は、売買注文入力画面の一例を示す図である。売買注
文入力画面60には、テキストボックス61〜63,6
4a〜64b,65,66a〜66b、チェックボック
ス64,66,67、取消ボタン68、および送信ボタ
ン69が表示される。
【0116】テキストボックス61には、売買注文の対
象となる証券の証券番号と枝番号とが入力される。テキ
ストボックス62には、売買区分が入力される。
【0117】テキストボックス63には、売買しようと
する証券の売買希望価格が入力される。チェックボック
ス64は、価格範囲設定を行う場合にチェックされる。
チェックボックス64がチェックされると、テキストボ
ックス64a,64bが有効となる。
【0118】テキストボックス64aには、売買しよう
とする証券の売買上限価格が入力される。テキストボッ
クス64bには、売買しようとする証券の売買下限価格
が入力される。
【0119】テキストボックス65には、売買しようと
する証券の売買希望数量が入力される。チェックボック
ス66は、数量範囲設定を行う場合に選択される。チェ
ックボックス66がチェックされると、テキストボック
ス66a,66bが有効となる。
【0120】テキストボックス66aには、売買しよう
とする証券の上限数量が入力される。テキストボックス
66bには、売買しようとする証券の下限数量が入力さ
れる。
【0121】チェックボックス67は、一部売買禁止を
指定する場合にチェックされる。チェックボックス67
がチェックされていると、希望数量の下限数量以下の数
量での取引は行われない。チェックボックス67がチェ
ックされていない場合、希望数量の下限数量以下の数量
での取引(一部売買)も行われる。
【0122】たとえば、チェックボックス67がチェッ
クされた状態で数量10、数量下限設定8の売却注文が
出されると、少なくとも数量8の購入希望者が現れない
限り、取引が成立しない。
【0123】一方、チェックボックス67がチェックさ
れていない状態で数量10の売却注文が出されると、数
量1の購入希望者との間でも取引が成立する。取消ボタ
ン68は、売買注文入力画面60において入力した内容
を取り消す際に押されるボタンである。取消ボタン68
が押されると、テキストボックス61〜63,64a〜
64b,65,66a〜66b、およびチェックボック
ス64,66,67に入力された内容が消去される。
【0124】送信ボタン69は、売買注文入力画面60
において入力した内容で売買注文を送信する場合に押さ
れるボタンである。送信ボタン69が押されると、テキ
ストボックス61〜63,64a〜64b,65,66
aに入力された有効な情報を含む売買要求が、債券取引
支援装置100に送信される。
【0125】このようにして、端末装置21,22,2
3,・・・を利用する購入者は、任意の時期に、他社株
転換社債や自社株転換社債等の売却の注文を出すことが
できる。
【0126】ところで、上記の説明では、債券取引支援
装置100、証券取引サーバ30および端末装置21,
22,23,・・・の各機能を分けて説明したが、債券
取引支援装置100と証券取引サーバ30との機能と
を、一体の装置で実現することもできる。また、端末装
置21,22,23,・・・は、最低限、投資家に対す
るユーザインタフェース機能(画面表示、操作入力の受
付)を有していればよい。端末装置21,22,23,
・・・の機能として説明したユーザインタフェース以外
の機能(たとえば、図8に示す処理)は、債券取引支援
装置100において実行することもできる。
【0127】なお、上記の処理機能は、サーバコンピュ
ータとクライアントコンピュータとによって実現するこ
とができる。その場合、債券取引支援装置が有すべき機
能の処理内容を記述したサーバプログラム、および端末
装置が有すべき機能の処理内容を記述したクライアント
プログラムが提供される。サーバプログラムをサーバコ
ンピュータで実行することにより、債券取引支援装置の
処理機能がサーバコンピュータ上で実現される。また、
クライアントプログラムをクライアントコンピュータで
実行することにより、端末装置の処理機能がクライアン
トコンピュータ上で実現される。
【0128】処理内容を記述したサーバプログラムやク
ライアントプログラムは、コンピュータで読み取り可能
な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータ
で読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光
ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。
磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フ
レキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。
光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、D
VD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(C
ompact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordabl
e)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体に
は、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
【0129】サーバプログラムやクライアントプログラ
ムを流通させる場合には、たとえば、各プログラムが記
録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が
販売される。また、クライアントプログラムをサーバコ
ンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを
介して、サーバコンピュータからクライアントコンピュ
ータにクライアントプログラムを転送することもでき
る。
【0130】サーバプログラムを実行するサーバコンピ
ュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたサー
バプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、
サーバコンピュータは、自己の記憶装置からサーバプロ
グラムを読み取り、サーバプログラムに従った処理を実
行する。なお、サーバコンピュータは、可搬型記録媒体
から直接サーバプログラムを読み取り、そのサーバプロ
グラムに従った処理を実行することもできる。
【0131】クライアントプログラムを実行するクライ
アントコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記
録されたクライアントプログラムもしくはサーバコンピ
ュータから転送されたクライアントプログラムを、自己
の記憶装置に格納する。そして、クライアントコンピュ
ータは、自己の記憶装置からクライアントプログラムを
読み取り、クライアントプログラムに従った処理を実行
する。なお、クライアントコンピュータは、可搬型記録
媒体から直接クライアントプログラムを読み取り、その
クライアントプログラムに従った処理を実行することも
できる。また、クライアントコンピュータは、サーバコ
ンピュータからクライアントプログラムが転送される毎
に、逐次、受け取ったクライアントプログラムに従った
処理を実行することもできる。
【0132】(付記1) 証券の取引を行う証券取引サ
ーバと連携して第1の有価証券の取引を支援するための
債券取引支援プログラムにおいて、コンピュータに、前
記第1の有価証券には第2の有価証券に転換する権利が
付随しており、前記証券取引サーバより当該第2の有価
証券の取引価格を取得し、取得された前記取引価格が、
あらかじめ設定されている希望価格以上であるか否かを
判定し、前記取引価格が前記希望価格以上である場合に
は、前記第1の有価証券から前記第2の有価証券への転
換を提案する提案メッセージを表示し、前記第1の有価
証券の購入者から前記第1の有価証券の転換要求を示す
操作入力を受けると、前記証券取引サーバに対して、前
記第2の有価証券の売却注文を投入し、前記売却注文に
応じた取引の成立通知を前記証券取引サーバより受け取
ると、前記購入者の所有する前記第1の有価証券を、前
記売却注文に応じた取引で得られた金銭で償却する、処
理を実行させることを特徴とする債券取引支援プログラ
ム。
【0133】(付記2) 前記売却注文を投入する際に
は、前記購入者が所有する前記第1の有価証券から転換
可能な数量分の前記第2の有価証券の売買要求を投入す
ることを特徴とする付記1記載の債券取引支援プログラ
ム。
【0134】(付記3) 前記第1の有価証券には、前
記第2の有価証券へ転換する権利の有効期間が定められ
ており、前記提案メッセージを前記端末装置へ送信する
際には、現在の日時が前記有効期間内である場合にのみ
前記提案メッセージの表示を行うことを特徴とする付記
1記載の債券取引支援プログラム。
【0135】(付記4) 前記第2の有価証券の売却注
文を投入する際には、前記端末装置からの前記第2の有
価証券の売却注文に一部売買禁止を示す情報が含まれな
い限り、前記売却注文において一部売却を許可すること
を特徴とする付記1記載の債券取引支援プログラム。
【0136】(付記5) 取得された前記取引価格があ
らかじめ設定されている所定の価格以下の場合には、前
記端末装置からの要求に応答して、前記第2の有価証券
のプットオプションの買い注文を前記証券取引サーバに
投入することを特徴とする付記1記載の債券取引支援プ
ログラム。
【0137】(付記6) 前記買い注文を投入する際に
は、権利行使価格が前記第1の有価証券から前記第2の
有価証券への転換価格より高いプットオプションの買い
注文を投入することを特徴とする付記5記載の債券取引
支援プログラム。
【0138】(付記7) 証券の取引を行う証券取引サ
ーバと連携して第1の有価証券の取引を支援するための
債券取引支援方法において、前記第1の有価証券には第
2の有価証券に転換する権利が付随しており、前記証券
取引サーバより当該第2の有価証券の取引価格を取得
し、取得された前記取引価格が、あらかじめ設定されて
いる希望価格以上であるか否かを判定し、前記取引価格
が前記希望価格以上である場合には、前記第1の有価証
券から前記第2の有価証券への転換を提案する提案メッ
セージを表示し、前記第1の有価証券の購入者から前記
第1の有価証券の転換要求を示す操作入力を受けると、
前記証券取引サーバに対して、前記第2の有価証券の売
却注文を投入し、前記売却注文に応じた取引の成立通知
を前記証券取引サーバより受け取ると、前記購入者の所
有する前記第1の有価証券を、前記売却注文に応じた取
引で得られた金銭で償却する、ことを特徴とする債券取
引支援方法。
【0139】(付記8) 前記売却注文を投入する際に
は、前記購入者が所有する前記第1の有価証券から転換
可能な数量分の前記第2の有価証券の売買要求を投入す
ることを特徴とする付記7記載の債券取引支援方法。
【0140】(付記9) 前記第1の有価証券には、前
記第2の有価証券へ転換する権利の有効期間が定められ
ており、前記提案メッセージを前記端末装置へ送信する
際には、現在の日時が前記有効期間内である場合にのみ
前記提案メッセージの表示を行うことを特徴とする付記
7記載の債券取引支援方法。
【0141】(付記10) 前記第2の有価証券の売却
注文を投入する際には、前記端末装置からの前記第2の
有価証券の売却注文に一部売買禁止を示す情報が含まれ
ない限り、前記売却注文において一部売却を許可するこ
とを特徴とする付記7記載の債券取引支援方法。
【0142】(付記11) 取得された前記取引価格が
あらかじめ設定されている所定の価格以下の場合には、
前記端末装置からの要求に応答して、前記第2の有価証
券のプットオプションの買い注文を前記証券取引サーバ
に投入することを特徴とする付記7記載の債券取引支援
方法。
【0143】(付記12) 前記買い注文を投入する際
には、権利行使価格が前記第1の有価証券から前記第2
の有価証券への転換価格より高いプットオプションの買
い注文を投入することを特徴とする付記11記載の債券
取引支援方法。
【0144】(付記13) 証券の取引を行う証券取引
サーバと連携して第1の有価証券の取引を支援するため
の債券取引支援プログラムを記録した記録媒体におい
て、コンピュータに、前記第1の有価証券には第2の有
価証券に転換する権利が付随しており、前記証券取引サ
ーバより当該第2の有価証券の取引価格を取得し、取得
された前記取引価格が、あらかじめ設定されている希望
価格以上であるか否かを判定し、前記取引価格が前記希
望価格以上である場合には、前記第1の有価証券から前
記第2の有価証券への転換を提案する提案メッセージを
表示し、前記第1の有価証券の購入者から前記第1の有
価証券の転換要求を示す操作入力を受けると、前記証券
取引サーバに対して、前記第2の有価証券の売却注文を
投入し、前記売却注文に応じた取引の成立通知を前記証
券取引サーバより受け取ると、前記購入者の所有する前
記第1の有価証券を、前記売却注文に応じた取引で得ら
れた金銭で償却する、処理を実行させることを特徴とす
る記録媒体。
【0145】(付記14) 証券の取引を行う証券取引
サーバと連携して第1の有価証券の取引を支援する債券
取引支援装置において、前記第1の有価証券には第2の
有価証券に転換する権利が付随しており、前記証券取引
サーバより当該第2の有価証券の取引価格を取得し、前
記取引価格があらかじめ設定されている希望価格以上で
あるか否かを判定する判定手段と、前記取引価格が前記
希望価格以上である場合には、前記第1の有価証券から
前記第2の有価証券への転換を提案する提案メッセージ
を表示する表示手段と、前記第1の有価証券の購入者か
ら前記第1の有価証券の転換要求を示す操作入力を受け
ると、前記証券取引サーバに対して、前記第2の有価証
券の売却注文を投入する売買注文投入手段と、前記売却
注文に応じた取引の成立通知を前記証券取引サーバより
受け取ると、前記購入者の所有する前記第1の有価証券
を、前記売却注文に応じた取引で得られた金銭で償却す
る債券償却手段と、を有することを特徴とする債券取引
支援装置。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、第2の
有価証券の取引価格が希望価格以上の場合には、第1の
有価証券から第2の有価証券への転換を提案する提案メ
ッセージを端末装置に送信し、端末装置からの転換要求
に応じて第1の有価証券の転換、償却を行うようにした
ため、第1の有価証券の購入者は、適当な時期に第1の
有価証券による利益を確定することができる。これによ
り、第1の有価証券の購入者の損失リスクが減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本実施の形態に係る他社株転換社債のペイ・オ
フ・ダイヤグラムの例を示す図である。図2(A)は、
他社株への転換前のペイ・オフ・ダイヤグラムを示して
おり、図2(B)は、転換株プットオプションを購入
し、他社株への転換後のペイ・オフ・ダイヤグラムを示
している。
【図3】他社株転換社債と転換株プットオプションとの
合成図である。
【図4】本発明の実施の形態の構成例を示す概念図であ
る。
【図5】本実施の形態に係る債券取引支援装置のハード
ウェア構成例を示す図である。
【図6】債券取引支援装置の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図7】株式売買要請処理の手順を示すフローチャート
である。
【図8】端末装置における取引要求処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】価格照会画面の一例を示す図である。
【図10】転換社債価格相場画面の一例を示す図であ
る。
【図11】売買注文入力画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 債券取引支援装置 1a 格納手段 1b 取引価格判定手段 1c 期間判定手段 1d 取引提案手段 1e 売買注文投入手段 1f 債券償却手段 2 証券取引サーバ 2a 売買処理手段 3a,3b,3c 端末装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 証券の取引を行う証券取引サーバと連携
    して第1の有価証券の取引を支援するための債券取引支
    援プログラムにおいて、 コンピュータに、 前記第1の有価証券には第2の有価証券に転換する権利
    が付随しており、前記証券取引サーバより当該第2の有
    価証券の取引価格を取得し、 取得された前記取引価格が、あらかじめ設定されている
    希望価格以上であるか否かを判定し、 前記取引価格が前記希望価格以上である場合には、前記
    第1の有価証券から前記第2の有価証券への転換を提案
    する提案メッセージを表示し、 前記第1の有価証券の購入者から前記第1の有価証券の
    転換要求を示す操作入力を受けると、前記証券取引サー
    バに対して、前記第2の有価証券の売却注文を投入し、 前記売却注文に応じた取引の成立通知を前記証券取引サ
    ーバより受け取ると、前記購入者の所有する前記第1の
    有価証券を、前記売却注文に応じた取引で得られた金銭
    で償却する、 処理を実行させることを特徴とする債券取引支援プログ
    ラム。
  2. 【請求項2】 前記第1の有価証券には、前記第2の有
    価証券へ転換する権利の有効期間が定められており、 前記提案メッセージを前記端末装置へ送信する際には、
    現在の日時が前記有効期間内である場合にのみ前記提案
    メッセージの表示を行うことを特徴とする請求項1記載
    の債券取引支援プログラム。
  3. 【請求項3】 前記第2の有価証券の売却注文を投入す
    る際には、前記端末装置からの前記第2の有価証券の売
    却注文に一部売買禁止を示す情報が含まれない限り、前
    記売却注文において一部売却を許可することを特徴とす
    る請求項1記載の債券取引支援プログラム。
  4. 【請求項4】 取得された前記取引価格があらかじめ設
    定されている所定の価格以下の場合には、前記端末装置
    からの要求に応答して、前記第2の有価証券のプットオ
    プションの買い注文を前記証券取引サーバに投入するこ
    とを特徴とする請求項1記載の債券取引支援プログラ
    ム。
  5. 【請求項5】 証券の取引を行う証券取引サーバと連携
    して第1の有価証券の取引を支援するための債券取引支
    援方法において、 前記第1の有価証券には第2の有価証券に転換する権利
    が付随しており、前記証券取引サーバより当該第2の有
    価証券の取引価格を取得し、 取得された前記取引価格が、あらかじめ設定されている
    希望価格以上であるか否かを判定し、 前記取引価格が前記希望価格以上である場合には、前記
    第1の有価証券から前記第2の有価証券への転換を提案
    する提案メッセージを表示し、 前記第1の有価証券の購入者から前記第1の有価証券の
    転換要求を示す操作入力を受けると、前記証券取引サー
    バに対して、前記第2の有価証券の売却注文を投入し、 前記売却注文に応じた取引の成立通知を前記証券取引サ
    ーバより受け取ると、前記購入者の所有する前記第1の
    有価証券を、前記売却注文に応じた取引で得られた金銭
    で償却する、 ことを特徴とする債券取引支援方法。
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