JP5843334B1 - 市場取引支援装置、市場取引支援プログラムおよび市場取引支援方法 - Google Patents

市場取引支援装置、市場取引支援プログラムおよび市場取引支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】投資家が複数の相場観を見出せたときにそのすべてを生かした注文を出せるように注文機能を向上させ、投資家の利便性を高める。【解決手段】市場取引支援サーバ10は、注文発生手段と、金融商品の現在価格が売買注文の存続の起点となる起点価格に一致する起点価格一致が成立することを条件として存続する複数の注文であって、互いに異なった金融商品を対象とするか、または金融商品が同一で異なる銘柄を対象とした複数の注文を、互いに成否を競い合う複数の競争注文として注文発生手段に発生させる注文制御手段と、複数の競争注文のうちの起点価格一致が最も早く成立した最早注文を除いた他の競争注文を取消または一時停止にする注文処理手段とを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、金融商品、金融派生商品といった市場で取引される商品の売買等市場取引を支援する市場取引支援装置、市場取引支援プログラムおよび市場取引支援方法に関する。
従来、市場で取引される商品としては、株式、外国為替、債券、金等の金融商品または金融派生商品(以下「金融商品」には「金融派生商品」が含まれるものとする)が知られている。また、コンピュータシステムや通信ネットワークが整備され、金融商品の市場取引をインターネット経由で行えるようになってきている。中には、取引銘柄の選択や、売買注文の発生等を自動的に行うコンピュータシステムも整備され、こうしたシステムを利用したシステム売買も普及している。
従来、システム売買では、取引に参加する者の利便性を高めるため、成行注文、指値注文、逆指値注文、IFD注文、OCO注文、IFDOCO注文といった様々な注文機能が実用化されている。
ここで、成行注文とは、価格やレートを指定しない形式の注文、指値注文とは、価格やレートを指定する形式の注文である。IFD注文とは、イフダン注文とも呼ばれ、取引の執行に優先順位を有する第1、第2の2つの注文を同時に出し、第1順位の注文が成立したときに第2順位の注文が発生される形式の注文である。OCO注文とは、2つの指値注文を同時に出して、そのうちの一方が成立した場合には他方が取り消される形式の注文である。IFDOCO注文とは、IFD注文とOCO注文とを組み合わせた形式の注文で、第2順位の注文がOCO注文となる形式の注文(組合わせ注文、IFO注文ともいう)である。
システム売買に関する従来技術として、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5に開示されている技術があった。特許文献1、特許文献2には、IFD注文に関し、IFD注文を利用する顧客のリスクを低減することが開示されている。また、特許文献3には、逆指値注文にトレール機能を付加したトレール注文に関し、トレール幅から逆指値を設定することで逆指値とトレール幅の2つのパラメータの入力を不要とし、トレール機能を容易に利用できるようにすることが開示されている。
さらに、特許文献4には、ポートフォリオを構成する1または2以上の銘柄に対する注文をまとめた一括注文を受け付けることが開示されている。特許文献5には、リアルタイム式システム取引において、ブロック約定指定注文の約定機会を増加させることが開示されている。
特開2014−102859号公報 特開2010−170544号公報 特開2008−40689号公報 特開2004−310761号公報 特開2005−25333号公報
ところで、投資家がシステム売買を利用した市場取引を通じて利益を上げるための戦略を考えた結果、一度に複数の銘柄について相場観を見出し、それに基づく戦略を立てることができる場合がある。例えば、株取引において、銘柄Aは一定レンジのボックス圏にあるが、銘柄Bは上昇トレンドにあり、また、銘柄Cは下落トレンドにあるから、銘柄A,B,Cはこうやって注文を出そう、といった場合である。
しかし、従来技術のシステム売買では、たとえ投資家が上記のように一度に複数の相場観(または投資戦略)を見出せたとしても、投資できる資金に相場観すべてに回すだけの余裕がないときは、いずれかの相場観に限って注文を出すかほかなかった。そのため、従来技術では、たとえ一度に複数の相場観(または投資戦略)を見出せたとしても、資金に余裕がなければ、市場取引ではその一部だけしか生かせないおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、市場取引支援装置、市場取引支援プログラムおよび市場取引支援方法において、投資家が複数の相場観(または投資戦略)を見出せたときに資金に余裕がなくてもそのすべてを生かした注文を出せるように注文機能を向上させ、投資家の利便性を高めることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、金融商品の市場取引を支援する市場取引支援装置であって、金融商品の取引注文を特定する注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、互いに異なった金融商品を対象とするか、または金融商品が同一で異なる銘柄を対象とした複数の注文を、互いに成否を競い合う複数の競争注文として注文発生手段に発生させる注文制御手段と、その注文発生手段により発生された複数の競争注文それぞれの発生後における存続の起点となる価格を起点価格として競争注文ごとに設定する起点価格設定手段と、その起点価格設定手段によって設定された複数の起点価格を複数の競争注文それぞれに応じた注文区分とともに記憶する起点価格記憶手段と、注文制御手段にしたがい注文発生手段により発生された複数の競争注文それぞれを示すデータであって、注文区分と、そのデータの市場取引支援装置の中での状況を示すステイタスコードとを備えた注文トランザクションデータを記憶する注文トランザクションデータ記憶手段と、複数の競争注文それぞれの対象とする金融商品の現在価格が、起点価格記憶手段に記憶されている複数の起点価格のうち、その競争注文に応じた注文区分とともに記憶されている起点価格に一致する起点価格一致が成立しているか否かを判定する起点価格一致判定手段と、その起点価格一致判定手段が、複数の競争注文の少なくとも一つについて、起点価格一致が成立していると判定したときに、複数の競争注文のうちの少なくとも起点価格一致が最も早く成立した最早注文が存続するように、その最早注文を除いた他の競争注文における注文トランザクションデータ記憶手段に記憶されている注文トランザクションデータのステイタスコードに注文の取消または執行の一時停止を示すコードを設定する注文処理手段とを有する市場取引支援装置を特徴とする。
上記市場取引支援装置では、複数の競争注文が発生したあと、そのうちの起点価格一致が最も早く成立した最早注文を除いた他の競争注文が取消または一時停止にされ、複数の競争注文すべてが一度にそのまま成立してしまうことがない。
また、上記市場取引支援装置の場合、複数の競争注文のどれを存続させるのかを示す複数の存続モードのうちのいずれか一つが指定されることによって複数の競争注文の少なくとも一つを存続させる存続条件を設定する存続条件設定手段と、その存続条件設定手段により設定された存続モードが記憶されている存続条件記憶手段とを更に有し、注文処理手段は、複数の競争注文のうちの存続条件記憶手段に記憶されている存続モードに応じた競争注文を対応競争注文としたときにその対応競争注文を除いた他の競争注文について、注文トランザクションデータ記憶手段に記憶されている注文トランザクションデータのステイタスコードに取消または執行の一時停止を示すコードを設定することが好ましい。
さらに、上記市場取引支援装置の場合、注文制御手段は、競争注文として、金融商品の決済に相当する決済注文を含む決済付競争注文を注文発生手段に発生させ、注文制御手段は、複数の競争注文のうちの最早注文を除いた他の競争注文を成立が留保されている留保注文とした場合において留保注文を再び複数の競争注文として発生させる再開モードか否かを示す再開フラグにその再開モードを示すコードが設定されているときは、留保注文を複数の競争注文として再び注文発生手段に発生させることが好ましい。
さらに、上記市場取引支援装置は、複数の競争注文のうち最早注文が存続し、その他の競争注文が取り消される第1のパターンで注文処理手段が作動する第1のモードと、複数の競争注文のうち対応競争注文が存続し、その他の競争注文が取り消される第2のパターンで注文処理手段が作動する第2のモードのいずれかに取引モードを設定する取引モード設定手段と、その取引モード設定手段によって設定された取引モードを記憶する取引モード記憶手段とを更に有し、注文制御手段は、その取引モード記憶手段に記憶されている取引モードにしたがい第1のパターンまたは第2のパターンのいずれかで注文処理手段が作動するように制御することが好ましい。
そして、注文制御手段は、競争注文として、金融商品の決済に相当する決済注文を含む決済付競争注文を注文発生手段に発生させ、注文制御手段は、対応競争注文のいずれかに含まれている決済注文が成立したときは、複数の競争注文を再び注文発生手段に発生させるようにすることもできる。
そして、本発明は、コンピュータを金融商品の市場取引を支援する市場取引支援装置として機能させるための市場取引支援プログラムであって、そのコンピュータを金融商品の取引注文を特定する注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、互いに異なった金融商品を対象とするか、または金融商品が同一で異なる銘柄を対象とした複数の注文を、互いに成否を競い合う複数の競争注文として注文発生手段に発生させる注文制御手段と、その注文発生手段により発生された複数の競争注文それぞれの発生後における存続の起点となる価格を起点価格として競争注文ごとに設定する起点価格設定手段と、その起点価格設定手段によって設定された複数の起点価格を複数の競争注文それぞれに応じた注文区分に関連付けて記憶する起点価格記憶制御手段と、注文制御手段にしたがい注文発生手段により発生された複数の競争注文それぞれを示すデータであって、注文区分と、そのデータの市場取引支援装置の中での状況を示すステイタスコードとを備えた注文トランザクションデータを記憶させる注文トランザクションデータ記憶制御手段と、複数の競争注文それぞれの対象とする金融商品の現在価格が、起点価格記憶制御手段によって記憶されている複数の起点価格のうち、その競争注文に応じた注文区分に関連付けて記憶されている起点価格に一致する起点価格一致が成立しているか否かを判定する起点価格一致判定手段と、その起点価格一致判定手段が、複数の競争注文の少なくとも一つについて、起点価格一致が成立していると判定したときに、複数の競争注文のうちの少なくとも起点価格一致が最も早く成立した最早注文が存続するように、その最早注文を除いた他の競争注文における注文トランザクションデータ記憶制御手段によって記憶されている注文トランザクションデータのステイタスコードに注文の取消または執行の一時停止を示すコードを設定する注文処理手段として機能させるための市場取引支援プログラムを提供する。
さらに、本発明は、金融商品の市場取引を支援する装置であって、注文発生手段、起点価格設定手段、起点価格記憶手段、注文トランザクションデータ記憶手段および起点価格一致判定手段を有する市場取引支援装置における市場取引支援方法であって、金融商品の取引注文を特定する注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段によってその売買注文を発生させ、互いに異なった金融商品を対象とするか、または金融商品が同一で異なる銘柄を対象とした複数の注文を、互いに成否を競い合う複数の競争注文として注文発生手段に発生させる注文制御を行い、その注文発生手段により発生された複数の競争注文それぞれの発生後における存続の起点となる価格を起点価格として競争注文ごとに設定する起点価格設定手段によってその起点価格を設定し、その起点価格設定手段によって設定された複数の起点価格を複数の競争注文それぞれに応じた注文区分に関連付けて起点価格記憶手段に記憶させ、注文制御にしたがい注文発生手段により発生された複数の競争注文それぞれを示すデータであって、注文区分と、そのデータの市場取引支援装置の中での状況を示すステイタスコードとを備えた注文トランザクションデータを記憶する注文トランザクションデータ記憶手段にその注文トランザクションデータを記憶させ、複数の競争注文それぞれの対象とする金融商品の現在価格が、起点価格記憶手段に記憶されている複数の起点価格のうち、その競争注文に応じた注文区分に関連付けて記憶されている起点価格に一致する起点価格一致が成立しているか否かを起点価格一致判定手段によって判定し、その起点価格一致判定手段が、複数の競争注文の少なくとも一つについて、起点価格一致が成立していると判定したときに、複数の競争注文のうちの少なくとも起点価格一致が最も早く成立した最早注文が存続するように、その最早注文を除いた他の競争注文における注文トランザクションデータ記憶手段に記憶されている注文トランザクションデータのステイタスコードに注文の取消または執行の一時停止を示すコードを設定する市場取引支援方法を提供する。
以上詳述したように、本発明によれば、市場取引支援装置、市場取引支援プログラムおよび市場取引支援方法において、投資家が複数の相場観を見出せたときに資金に余裕がなくてもそのすべてを生かした注文を出せるように注文機能を向上させ、投資家の利便性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る市場取引支援サーバを含む市場取引支援システムのシステム構成図である。 市場取引支援サーバの内部の構成を中心に示すブロック図である。 ユーザ端末装置の内部の構成を中心に示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る市場取引支援サーバの主要な構成を示す図である。 (a)は現在価格TR記憶部のレコードレイアウトの一例を示す図、(b)は起点価格DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。 (a)は注文特定情報DBのレコードレイアウトの一例を示す図、(b)は約定TR記憶部および約定DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。 はポジション管理ファイルのレコードレイアウトの一例を示す図である。 注文TR一時記憶部のレコードレイアウトの一例を示す図である。 (a)は売買注文TR記憶部のレコードレイアウトの一例を示す図、(b)は繰返回数DBのレコードレイアウトの一例を示す図、(c)は存続条件DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。 市場取引支援処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。 取引初期入力・設定処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。 第1の取引支援ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 発生ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 存続ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 決済ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 第2の取引支援ルーチンにおける存続ルーチンの動作手順の一例を示すフローチャートである。 市場取引支援サーバ10による注文パターンの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
(市場取引支援システムの全体構成)
まず、本発明の実施の形態に係る市場取引支援システム1の構成について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る市場取引支援サーバ10を含む市場取引支援システム1のシステム構成図である。図1に示すように、市場取引支援システム1は、市場取引支援サーバ10と、ユーザが操作する複数のユーザ端末装置30(図1では、固定端末装置30Aと、2台の移動端末装置30B、30C)とを有し、これらがインターネットN1を介して互いに接続される構成を有している。
市場取引支援サーバ10は、市場取引支援プログラムにしたがったデータ処理を行い、ユーザが取引の主体となった金融商品の市場取引を支援する。ユーザ端末装置30は、市場取引支援サーバ10との間でデータの受信または送信を行う。
なお、図1には、取引所サーバ50が示されている。取引所サーバ50は専用回線N2を介して市場取引支援サーバ10に接続されている。取引所サーバ50は、株式等の金融商品の市場取引を行う証券取引所等に設置され、市場取引支援サーバ10からの売買注文の受付けや、市場取引支援サーバ10に対して金融商品の現在価格や約定データの提供等を行う。
市場取引支援システム1では、市場取引支援サーバ10が、複数の後述する競争注文を発生するとともに、その複数の競争注文のうち、後述する起点価格一致が最も早く成立した競争注文を存続させ、その他の競争注文を取消(または一時停止)にする。市場取引支援システム1では、こうすることで、投資家が複数の相場観(または投資戦略)を見出せたときにそのすべてを生かした注文を出せるようにして注文機能を高め、投資家の利便性を高めている。
なお、以下では、金融商品の一例として株式を例にとって説明するが、市場取引支援サーバ10は、その他の金融商品(例えば、外国為替、先物取引など)にも適用するこができる。
(市場取引支援サーバ10の構成)
次に、図2を参照して市場取引支援サーバ10の構成について説明する。図2は、市場取引支援サーバ10の内部の構成を中心に示すブロック図である。市場取引支援サーバ10は、金融商品の取引に関するサービスを提供する専門事業者、例えば、証券会社や外国為替証拠金取引(margin Foreign eXchange trading,FXともいう)業者等の専門事業者が運用するサーバである。
市場取引支援サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13とを有している。CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムにしたがい作動して、KBC(Key board controller)17を介してキーボード19やマウス20の操作入力で得られる入力データをメインバス19Aを介して入力する一方、他の構成要素との信号の入出力を行い、市場取引支援サーバ10全体の動作制御を行う。CPU11は、後述する市場取引支援プログラムにしたがい、後述する注文発生部101、回数指定部104、注文特定情報設定部105、起点価格設定部107等としての動作を行う。ROM12には、市場取引支援プログラム等のCPU11が実行する制御プログラムと、恒久的なデータが記憶されている。RAM13にはCPU11が作動する際に用いるデータやプログラムが記憶されている。
そのほか市場取引支援サーバ10は、ハードディスク装置(Hard disk drive)14と、通信制御部15と、通信処理部16と、ビデオコントローラ18とを有している。
ハードディスク装置14には、市場取引支援プログラムの実行に必要な図4に示す各種記憶部またはDB(database)と、その他の記憶部またはDBが形成されている。ハードディスク装置14には、現在価格トランザクション記憶部(現在価格TR記憶部)141と、現在価格DB142と、起点価格DB143と、注文特定情報DB144と、約定トランザクション記憶部(約定TR記憶部)145と、約定DB146と、ポジション管理ファイル147と、注文TR一時記憶部148と、売買注文トランザクション記憶部(売買注文TR記憶部)150と、繰返回数DB151と、取引モードDB152と、存続条件DB153とが形成されている。各記憶部またはDBについては後述する。
通信制御部15は、CPU11の指示にしたがい作動して、ユーザ端末装置30や、取引所サーバ50等との通信を行うための回線の接続および切断を制御する。通信処理部16は、通信制御部15の指示にしたがい作動して、インターネットN1を介して行われるデータの送受信を実行する。
ビデオコントローラ18は、図示しないディスプレイ装置における画像表示を制御して、各種の設定に用いられる画面等を表示させる。
そして、ハードディスク装置14の各種記憶部またはDBについて説明すると次のとおりである。現在価格TR記憶部141には、取引所サーバ50から送信される金融商品の現在価格トランザクションファイル(現在価格TR)が記憶されている。現在価格TR記憶部141は、例えば、図5(a)に示すように、各金融商品に固有の商品コード141aと、更新日時141bと、現在価格141cとを含むレコードが記憶されている。現在価格DB142には、現在価格TRを用いて逐次更新される金融商品の現在価格データが記憶されていて、現在価格TR記憶部141と共通項目を備えたレコードが記憶されている。
起点価格DB143は、市場取引支援サーバ10が各競争注文を発生したあと、そのそれぞれの存続の起点となる起点価格を含むデータが記憶されている。
そして、起点価格DB143は、例えば、図5(b)に示すように、顧客コード143aと、注文区分143bと、商品コード141aと、起点価格143dとを含むレコードが記憶されている。図5(b)では、注文区分143bとして、"01"、"02"、"03"、"04"、"05"が設定されている。そのそれぞれは、5種類の競争注文に対応していて、そのそれぞれを特定する際に用いる。
注文特定情報DB144には、競争注文の特定に用いられる情報が記憶されている。これには、例えば図6(a)に示すように、顧客コード143aと、商品コード141aと、注文数量144aと、第1順位情報144b、第2順位情報144eと、注文区分143bを含むレコードが記憶されている。第1順位情報144bは、第1順位の注文の特定に用いられる情報であって、注文価格144cと、売買コード144dとが含まれている。注文価格144cは、第1順位の注文を発生させるときの注文価格のデータである。第2順位情報144eは、第2順位の注文の特定に用いられる情報であって、第1、第2の注文価格(注文価格1、注文価格2)144f、144gと、売買コード144hとが含まれている。第1、第2の注文価格144f、144gは、第2順位の注文を発生させるときの注文価格のデータであって、第1の注文価格144fよりも第2の注文価格144gが低額に設定される。
より詳しくは、注文特定情報DB144が第1順位情報144bと、第2順位情報144eとを有するのは、競争注文が主としてIFD注文またはIFO注文として発生されることを想定したものである。IFD注文、IFO注文ともに第1順位の注文および第2順位の注文を有するからである。
この場合、第2順位情報144eによって発生される注文は、第1順位情報144bに応じた第1順位の注文によって保有している金融商品の決済に相当する決済注文になる。注文特定情報DB144のレコードのうち、第1順位情報144bと第2順位情報144eの双方にデータを有するレコードにしたがって競争注文が発生した場合、その競争注文は決済注文を含む決済付競争注文となる。
約定TR記憶部145には、取引所サーバ50から送信される金融商品の約定結果を示すトランザクションファイル(約定TR)が記憶されている。これには、例えば図6(b)に示すように、顧客コード143a、商品コード141a、売買コード145a、約定日時145b、約定数量145c、約定価格145dおよび約定代金145eを含むレコードが記憶されている。売買コード145aは、例えば、"01"が株取引の現物買、"02"が現物売、"03"が信用売、"04"が信用買とすることができる。
約定DB146には、約定TRを用いて逐次更新される約定データが記憶されていて、約定TR記憶部145と共通する項目を備えたレコードが記憶されている。
ポジション管理ファイル147は、市場取引支援サーバ10による競争注文に基づき保有されている金融商品の残高としてのポジションを特定するデータが記憶されている。これには、例えば図7に示すように、顧客コード143a、商品コード141aと、売買コード145aと、保有数量147aと、約定記憶部147bとを備えたレコードが記憶されている。約定記憶部147bには、同じ金融商品を複数回買い付ける等して保有している場合、各取引の約定数量および価格のデータが少なくとも1つ記憶されている。
注文TR一時記憶部148には、注文発生部101が生成した競争注文を示す注文トランザクションデータ(注文TR)が記憶されている。ここで、競争注文とは、ユーザが複数の相場観を持つ場合にそのそれぞれに沿って発生される複数の売買注文であって、発生した後のそれぞれの存続を競争するように処理される本発明特有の注文である。注文TR一時記憶部148には、そのような競争注文を示す注文TRが記憶されている。
そして、注文TR一時記憶部148は、注文区分143bと、ステイタス148aと、顧客コード143aと、商品コード141aと、注文数量144aと、第1順位データ148eと、第2順位データ148mとを有するレコードが記憶されている。ステイタス148aには、各レコードのステイタスを示すデータが記憶されている。ここで、ステイタスとは、各レコードが取引所サーバ50に送信済(出力済)なのかどうか、第1順位の注文が約定済みであるが第2順位の注文は約定済みでないといった各レコードが市場取引支援サーバ10の中でどのような状況にあるのかを示すデータである。ステイタス148aとして、例えば、"0"、"1"、"2"、"3"、"8"、"9"を設定することができる。"0"は取引所サーバ50への送信待ち(出力待ち)、"1"は取引所サーバ50への送信済(出力済)、"2"は第1順位の注文が約定済み、"3"は第2順位の注文が約定済み、"8"は取引所サーバ50への送信の一時停止、"9"は取消済を示している。
第1順位データ148eは、第1順位の注文に関するデータであって、ステイタス148bと、注文価格148cと、売買コード148dとが含まれている。第2順位データ148mは、第2順位の注文に関するデータであって、第1のステイタス148fと、第1の注文価格148gと、第2のステイタス148hと、第2の注文価格148jと、売買コード148kとが含まれている。
売買注文TR記憶部150には、取引所サーバ50宛てに送信される売買注文を示すトランザクションデータ(売買注文TR)が記憶されている。これには、例えば図9(a)に示すように、顧客コード143a、商品コード141a、売買コード145a、注文種別コード150aと、注文数量150bと、注文金額150cとを含むレコードが記憶されている。
繰返回数DB151には、市場取引支援サーバ10が複数の競争注文を繰り返し発生させる回数が記憶されていて、図9(b)に示すように、顧客コード143aと、繰返回数151aとが含まれている。取引モードDB152には、取引モードが設定される。取引モードとして"1"または"2"が設定される。取引モード"1"、"2"はそれぞれ後述する第1、第2の取引支援ルーチンに対応している。
また、存続条件DB153には、複数の競争注文を存続させる条件としての存続条件が記憶されていて、図9(c)に示すように、顧客コード143aと、存続モード153aとが含まれている。本実施の形態において、存続モード153aとして、"AX","BX","CX","DXY"、"AZ"の5種類のモードが設定されている。"AX"は複数の競争注文のうち、後述する最早注文と"X"を存続させることを示している。"BX"は複数の競争注文のうち、"X"のみを存続させることを示している。"CX"は最早注文から"X"までを存続させることを示している。"DXY"は、"X"と"Y"のみを存続させることを示している。"AZ"は、5種類の競争注文をユーザが設定した順序で成立させる場合である。すると、例えば、存続モード153aが"A2"である場合、すなわち、"AX"モードにおいて"X"が"2"に設定されている場合、最早注文と2番目に成立した注文だけが存続し、他は取消にされる。また、存続モード153aが"AZ34521"の場合、5種類の競争注文について、注文区分134bが"03"、"04"、"05"、"02"、"01"の順に成立する。
(ユーザ端末装置30の構成)
ユーザ端末装置30は、図1に示すように、インターネットN1への接続環境を備え、市場取引支援サーバ10と通信を行うことができる。なお、ユーザ端末装置30のうち、ユーザ端末装置30Aは据え置き型のパーソナルコンピュータ、ユーザ端末装置30Bはタブレット型の端末装置、ユーザ端末装置30Cは、高機能携帯電話機を想定している。ここでは、ユーザ端末装置30Aを例にとって説明する。
ユーザ端末装置30(30A)は、図3に示すように、CPU31、ROM32、RAM33、データ記憶部34、液晶表示部35を有している。また、ユーザ端末装置30は、音声変換処理部36、通信制御部37、通信処理部38a、無線通信部38b、スピーカ39およびマイク40を有している。
CPU31は、ROM32に記憶されているプログラムにしたがい作動してユーザ端末装置30全体の動作制御を司る。ROM32はCPU31が実行するプログラム、例えば、データ通信を行うための通信制御プログラムが記憶されている。RAM33には、CPU31によるプログラムの実行に必要なデータ等が記憶される。
データ記憶部34には種々のデータが記憶されている。液晶表示部35は、LCD(Liquid Crystal Display)とその駆動部を有し、文字、図形、記号などの画像表示を行う画像表示手段である。音声変換処理部36は、音声データを伸張してスピーカ39に出力する一方、マイク40から入力するアナログ音声信号をデジタルの音声データに変換および圧縮して、通信処理部38aに入力する。通信制御部37はCPU31の指示を受けて作動し、データ通信を行うための回線の接続および切断を制御する。通信処理部38aは、通信制御部37の指示にしたがい作動して、インターネットN1を介して行われるデータの送受信を実行する。無線通信部38bは通信制御部37の制御にしたがい、無線によるデータの送受信を実行する無線通信手段である。スピーカ39は、音声を出力する音声出力手段であり、マイク40はユーザの会話内容等の音声を入力し、電気信号に変換する。
(市場取引支援システムの動作内容)
次に、図4とともに、図10から図15までを参照して、市場取引支援サーバ10による市場取引支援処理の動作内容について説明する。
ここで、図4は、市場取引支援処理を実現する市場取引支援サーバ10の主要な構成を示す図である。市場取引支援サーバ10では、CPU11が市場取引支援プログラムにしたがい、現在価格DB142、起点価格DB143等の各種ファイルやDBにアクセスしながら、注文発生部101、回数指定部104、注文特定情報設定部105、起点価格設定部107、存続条件設定部113等としての動作を行う。これにより、市場取引支援処理が実行される。なお、市場取引支援プログラムは、市場取引支援サーバ10を注文発生部101、回数指定部104、注文特定情報設定部105、起点価格設定部107等として機能させるためのプログラムである。
そして、市場取引支援サーバ10が市場取引支援処理を行うときは、CPU11が市場取引支援プログラムにしたがい図10に示すフローチャートに沿った動作を行う。図10は、市場取引支援プログラムにしたがったCPU11の市場取引支援処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10、図11等において"S"とはステップを略記したものである。
CPU11は、市場取引支援プログラムにしたがい動作を開始すると、ステップ1に進み、ユーザ認証処理を行う。ここでは、ユーザがユーザ端末装置30を用いて入力したユーザIDおよびパスワードを確認する等してユーザ認証処理を行う。次に、CPU11は、ステップ2に進み、取引初期入力・設定処理を行う。取引初期入力・設定処理では、CPU11が図11に示すフローチャートにしたがい作動して、ユーザ端末装置30を用いたユーザの操作入力にしたがい、注文特定情報、起点価格、繰返回数、取引モード、存続条件を設定する。
そして、CPU11は、取引初期入力・設定処理を開始すると、ステップ11に進み、注文特定情報入力・設定処理を行う。ここでは、CPU11が注文特定情報設定部105としての動作を行う。この場合、CPU11は、注文特定情報の設定に必要な入力操作を行うための画面を構成する画像データを生成し、通信制御部15に指示して、その画像データを通信処理部16に送信させる。CPU11は、各入力画面を用いて入力されたデータをユーザ端末装置30から受信したときは、その受信データを用いて、注文特定情報DB144を更新する。
続いて、CPU11は、ステップ12に進み、起点価格入力・設定処理を行う。ここでは、CPU11が起点価格設定部107としての動作を行う。この場合、CPU11は、起点価格の設定に必要な入力操作を行うための画面を構成する画像データを生成し、通信制御部15に指示して、その画像データを通信処理部16に送信させる。CPU11は、各入力画面を用いて入力されたデータをユーザ端末装置30から受信したときは、その受信データを用いて、起点価格DB143を更新する。
さらに、CPU11は、ステップ13に進み、繰返回数入力・設定処理を行う。ここでは、CPU11が回数指定部104としての動作を行う。この場合、CPU11は、繰返回数の設定に必要な入力操作を行うための画面を構成する画像データを生成し、通信制御部15に指示して、その画像データを通信処理部16に送信させる。CPU11は、各入力画面を用いて入力されたデータをユーザ端末装置30から受信したときは、その受信データを用いて、繰返回数DB151を更新する。
続いてCPU11は、ステップ14に処理を進め、取引モード入力・設定処理を行う。この場合、CPU11は、取引モードの設定に必要な入力操作を行うための画面を構成する画像データを生成し、通信制御部15に指示して、その画像データを通信処理部16に送信させる。CPU11は、各入力画面を用いて入力されたデータをユーザ端末装置30から受信したときは、取引モード設定部112としての動作を行い、その受信データを用いて取引モードDB152を更新する。
その後、CPU11は、ステップ15に処理を進め、存続条件入力・設定処理を行う。この場合、CPU11、存続条件の設定に必要な入力操作を行うための画面を構成する画像データを生成し、通信制御部15に指示して、その画像データを通信処理部16に送信させる。CPU11は、各入力画面を用いて入力されたデータをユーザ端末装置30から受信したときは、存続条件設定部113としての動作を行い、その受信データを用いて存続条件DB153を更新する。
ステップ15が終了すると、取引初期入力・設定処理が終了し、図10に戻って、CPU11は、ステップ3に処理を進める。ステップ3では、CPU11が入金確認処理を行う。ここで、CPU11は、ユーザの取引口座を参照するなどして金融商品の市場取引に必要な金銭をユーザから受領しているか否かを確認する。
続いてCPU11は、ステップ4に進み、回数カウンタに"0"をセットする。また、再開フラグをクリアする。ここで、回数カウンタとは、市場取引支援サーバ10が競争注文の成立競争(注文成立コンペともいう)を実行した回数を示すデータである。市場取引支援サーバ10が競争注文の成立競争を実行した回数は、市場取引支援処理のスタート時点では"0"なので、ステップ4で回数カウンタに"0"がセットされる。再開フラグは、CPU11の処理が後述する再開ルーチンで実行されることを示す再開モードなのか否かを示すデータで、再開フラグが"1"の場合にCPU11の処理が再開モードであることを示している。
ステップ4を実行したあと、CPU11は、ステップ5に進み、取引継続の条件が成立しているか否かを判定する。ここで、CPU11は取引継続の条件が成立しているときはステップ8に進み、そうでないときはステップ7に進む。そして、CPU11は、ステップ8に進むと、取引モードDB152にアクセスして、設定されている取引モードが"1"であるか否かを判定し、取引モードが"1"であればステップ6に進むが、そうでなければステップ9に進む。ステップ6では、第1の取引支援ルーチンが実行され、ステップ9では、第2の取引支援ルーチンが実行される。
また、CPU11は、ステップ7に進むと、取引終了処理を実行し、そのユーザに対する市場取引支援処理を終了する。このようにすることで、取引継続の条件が成立している限り、市場取引支援処理が自動的かつ継続的に実行される。
そして、CPU11はステップ6に進むときは、注文制御手段としての動作を行い、第1の取引支援ルーチンを図12に示すフローチャートに沿って実行する。第1の取引支援ルーチンでは、複数の競争注文が発生したあと、それらの競争注文の中で後述する最早注文のみが存続し、他の競争注文が取消にされるパターンで処理される。こちらは、ユーザが自由に変更できない固定されたパターンで処理される。また、第2の取引支援ルーチンでは、複数の競争注文が発生したあと、それらの競争注文の中で存続条件に応じた注文(対応競争注文ともいう)が存続し、他の競争注文が取消にされるパターンで処理される。こちらは、ユーザが存続モード153aに設定されるデータ(存続条件)を変更することによって、自由にカスタマイズすることができる。
CPU11は第1の取引支援ルーチンを開始すると、ステップ31に進み、回数カウンタに"0"がセットされているか否かを判定する。ここで、回数カウンタに"0"がセットされているときは、処理がステップ32に進み、そうでなければ第1の取引支援ルーチンが終了する。
CPU11は、ステップ31からステップ32に処理を進めると、ステップ32,33,34を続けて実行する。ステップ32,33,34は、それぞれ後述する発生ルーチン、存続ルーチン、決済ルーチンである。この場合、CPU11は、本発明における注文制御手段および注文処理手段としての動作を行う。
CPU11は、ステップ34を実行したあと、ステップ35に進むと、再開フラグに"1"がセットされているか否かを判定する。ここで、再開フラグに"1"がセットされているときは、CPU11の処理が再開モードであるため処理がステップ32に戻って再びステップ32,33,34を実行する。再開フラグに"1"がセットされていないときは、処理がステップ36に進む。
CPU11は、処理をステップ36に進めると回数カウンタに"1"を加算する。続くステップ37では、CPU11が繰返回数DB151にアクセスして繰返回数151aを取得する。続いて処理がステップ38に進むと、CPU11によって、回数カウンタが繰返回数151a以上であるか否かが判定される。ここで、回数カウンタが繰返回数151a以上であるときは第1の取引支援ルーチンが終了するが、そうでなければステップ32に戻り、再び発生ルーチン、存続ルーチン、決済ルーチンを実行する。回数カウンタは、競争注文の成立競争が実行される回数を示していて、ステップ32,33,34からステップ36に進むたびに"1"が加算される。そのため、市場取引支援サーバ10では、回数カウンタが繰返回数151aに到達するまで、競争注文の成立競争が繰り返し実行される。
そして、CPU11は、発生ルーチンを図13に示すフローチャートに沿って実行する。CPU11は、発生ルーチンを開始すると、処理をステップ51に進め、再開フラグに"1"がセットされているか否かを判定する。CPU11は、再開フラグに"1"がセットされていなければ、処理をステップ52に進めるが、再開フラグに"1"がセットされていれば、処理をステップ56に進める。
CPU11は、処理をステップ52に進めると、注文特定情報DB144にアクセスして、そこに記憶されているレコードを読み出すことによって注文特定情報を取得する。続いて、CPU11は処理をステップ53に進め、注文処理部101としての動作を行い、ステップ52で取得した注文特定情報を用いて、注文区分143bごとに注文TRを生成する。本実施の形態では、注文区分143bが5種類用意されているので、ステップ52〜55が繰り返し実行されることによって、注文TRが5件生成される。その5件とも注文TR一時記憶部148に記憶される。注文TR一時記憶部148に記憶される各レコードが各競争注文に対応している。
続くステップ54では、CPU11が注文制御手段としての動作を行い注文処理部101を作動させる。このとき、注文処理部101が、注文TR一時記憶部148に記憶されている注文TRを用いて第1順位の注文TRを発生させ、それを売買注文TR150に記憶させる。第1順位の注文TRは売買注文TR150に記憶されると取引所サーバ50に送信される。その後、処理がステップ55に進むと、注文特定情報DB144のファイルエンドであるか否か(レコードをすべて読み取ったか否か)が判定され、ファイルエンドであれば発生ルーチンが終了するが、そうでなければ処理がステップ52に戻る。
一方、ステップ51からステップ56に処理が進むと、CPU11が注文制御手段としての動作を行い、注文処理部101を作動させて後述する取消済注文の注文TRを再び発生させ、それを売買注文TR150に記憶させる。この場合、注文処理部101が注文TR一時記憶部148からステイタス148aに"9"がセットされているレコードを読み出して取消済注文の注文TRを発生させる。これの代わりに注文TR一時記憶部148からステイタス148aに"8"がセットされているレコードを読み出して後述する停止済注文の注文TRを発生させ、それを売買注文TR150に記憶させてもよい。CPU11はステップ56を実行した後、発生ルーチンを終了する。注文TRは、売買注文TR150に記憶されたあと、取引所サーバ50に送信される。
また、CPU11は、存続ルーチンを図14に示すフローチャートに沿って実行する。CPU11は、存続ルーチンを開始すると、ステップ71に処理を進めて、各注文区分143bに応じた商品の現在価格を取得する。この場合、注文特定情報DB144に各注文区分143bに応じたレコードが記憶されているので各レコードから、各注文区分143bの商品コード141aを読み出し、それらの商品コード141aに応じた現在価格141cを現在価格DB142から取得する。
続いてCPU11は、処理をステップ72に進めて、ステップ71で取得したすべての現在価格141cについて、後述する起点価格一致の成立が有るか否かを判定する。すべての現在価格141cについて、起点価格一致が成立しているときはステップ73に処理を進めるが、そうでなければステップ71に戻る。CPU11は、各注文区分143bに応じたすべての現在価格141cについて起点価格一致が成立するまでステップ71,72を繰り返す。これとは異なり図示はしないが、ステップ72の処理を次のようにしてもよい。この場合、ステップ72をすべての現在価格141cの中で起点価格一致の成立があるものが一つでもあったときに処理をステップ73に進め、そうでなければ処理をステップ71に戻すようにしてもよい。
起点価格一致とは、注文区分143bごとの一致であって、現在価格141cと起点価格とが一致することを意味している。起点価格とは、発生された競争注文の発生後における存続の起点となる価格(金融商品の価格)であって、これと現在価格141cとが一致することがその競争注文の存続の要件となっている。競争注文は、起点価格一致が成立したときだけ存続し、それ以外では原則として取消になる。その判断の起点となるのが起点価格である。
一方、ステップ73に処理が進むと、各注文区分143bを起点価格一致が成立した順番にソート(並べ替え)する。続くステップ74では、ステップ73でソートした各注文区分143bの中で第1番目の注文区分143bに応じた第1順位の注文TRを最早注文にセットし、それに応じた注文区分143bを最早区分とする。最早注文とは、競争注文として発生された複数の第1順位の注文TRのうち、起点価格一致が最も早く(最も早いタイミングで)成立したものを意味している。
そして、ステップ75に処理が進むと、ステップ74で設定した最早注文以外の注文(すなわち、最早区分とは異なる注文区分143bに応じた第1順位の注文TR)を取消にする。この場合、CPU11が注文処理手段としての動作を行い、最早注文以外の注文を取消済注文とするため、取消指示データを取引所サーバ50に送信する。また、注文TR一時記憶部148の該当するレコードについて、ステイタス148aに取消済であることを示す"9"がセットされる。ステップ75が実行された後、存続ルーチンが終了する。
このように、最早注文以外の注文が取消にされた場合、それら取消にされた注文は取消済注文ともいう。最早注文以外の注文は、取消にする代わりに執行の一時停止にしてもよい。この場合、執行の一時停止にされた最早注文以外の注文を停止済注文ともいう。最早注文以外の注文のうち、一部を取消にし、残りを執行の一時停止にしてもよい。最早注文以外の注文は、成立が留保されているので留保注文ともいう。最早注文以外の注文を執行の一時停止にする場合、CPU11が注文処理手段としての動作を行い、注文TR一時記憶部148のステイタス148aに"8"をセットする。
さらに、CPU11は、決済ルーチンを図15に示すフローチャートに沿って実行する。CPU11は、決済ルーチンを開始すると、ステップ91に処理を進める。ステップ91では、最早注文の第2順位データ148mを用いて第2順位の注文TRを生成し、それを売買注文TR記憶部150に記憶させ、取引所サーバ50に送信させる。続くステップ92に処理が進むと、CPU11は、約定TR記憶部145にアクセスして、最早注文に応じた商品の約定TRを受信するまで待機し、これを受信するとCPU11が処理をステップ93に進める。ステップ93では、ステップ92で受信した約定TRによって、第2順位の注文が成立しているか否かを判断し、第2順位の注文が成立しているときは処理がステップ94に進み、そうでなければステップ92に処理が戻る。CPU11はステップ94に処理を進めると、再開フラグに"1"がセットされているか否かを判定する。CPU11は、再開フラグに"1"がセットされているときは処理をステップ95に進め、再開フラグに"1"がセットされていないときは処理をステップ96に進める。CPU11は、ステップ95では再開フラグに"1"をセットし、ステップ96では再開フラグをクリアする。ステップ95,96を実行すると決済ルーチンが終了し、ステップ36に処理を進める。
一方、第2の取引支援ルーチンは、前述した第1の取引支援ルーチンと比較して、存続ルーチンが異なる。その存続ルーチンは、図16に示すフローチャートに沿って実行される。図16に示すフローチャートは、図14に示した前述のフローチャートと比較して、ステップ74,75の代わりにステップ76,77が実行される点で相違している。
ステップ76では、CPU11が存続条件DB153にアクセスして、存続条件としての存続モード153aを取得して、複数の競争注文のうち、その存続モード153aに応じた競争注文を対応競争注文として抽出する。例えば、存続モード153aが"A2"の場合、最早注文とその次の注文が対応競争注文として抽出される。存続モード153aが"C3"の場合は、最早注文とそこから3番目までの注文が対応競争注文として抽出される。
次のステップ77では、ステップ77で抽出した対応競争注文以外の注文(すなわち、存続モード153aに対応していない競争注文)をステップ75と同様にして取消にする。ステップ77が実行された後、存続ルーチンが終了する。
第2の取引支援ルーチンにおいて、以上のようにして存続ルーチンが終了し、その後、決済ルーチンがスタートすると、ステップ91〜ステップ96が第1の取引支援ルーチンと同じように実行されるし、ステップ35〜ステップ38も第1の取引支援ルーチンと同じように実行される。そのため、第2の取引支援ルーチンでも、第1の取引支援ルーチンと同様に決済付競争注文が発生するが、対応競争注文のいずれかに含まれている決済注文が成立したときは、CPU11が注文制御手段としての動作を行い、再び複数の競争注文を注文発生部101に発生させる。
以上のように、市場取引支援システム1では、市場取引支援サーバ10が各注文区分143bに応じた複数の競争注文を発生させ(前述の発生ルーチン)、その後、起点価格一致が最も早く成立した最早注文以外の競争注文を取消にし(前述の存続ルーチン)、これによって、最早注文を存続させている。
そのため、ユーザは、一度に複数の銘柄について相場観を見出し、それに基づく戦略を立てることができたときに、各相場観に応じた複数の注文を競争注文として一度に発生させることができる。その場合でも、最早注文以外の競争注文は取消になるため、発生させた注文すべてが成立してユーザの資金を圧迫するおそれはない。投資できる資金に相場観すべてに回すだけの余裕がなかったとしても、ユーザは、相場観すべてを生かした注文を一度に出すことができるから、市場取引支援サーバ10では、ユーザが見出した複数の相場観(または投資戦略)を生かした注文を出せるように注文機能が向上しており、したがって、ユーザ(投資家)の利便性が高められている。
また、最早注文以外の競争注文は、取消になるが(ステップ75)、最早注文に含まれている決済注文が成立したあと、決済ルーチンのステップ94,96を実行後、ステップ35からステップ32に戻る。そして、発生ルーチンにおいてステップ51,56と進むことで、取消済注文が発生され、複数の取消済注文を対象として競争注文の成立競争が再び実行される。ステップ35からステップ32に戻り、発生ルーチンにおいてステップ51,56と進む処理を再開ルーチンともいう。
ユーザが見出した複数の相場観(または投資戦略)を生かした複数の注文が発生されたあと、そのうちの競争注文のひとつ(最早注文)について決済が成立しているときは、その決済の成立によって、ユーザが資金を回収している。ユーザは、その資金を別の競争注文の発生に充当することができる。したがって、市場取引支援サーバ10は、再開ルーチンを備えることで、ユーザが複数の相場観(または投資戦略)をより有効に生かした注文を出せるようになっている。しかも、ユーザが自己資金を各競争注文に充当しながら有効に活用することができる。
また、再開ルーチンに入って、発生ルーチン、存続ルーチンを実行後、決済ルーチンに入り、再び第2順位の注文成立によって、ステップ94,95に処理が進み、再開フラグがクリアされるときは、次のようになる。すなわち、図12に示した第1の取引支援ルーチンにおいて、ステップ35からステップ36に進んで回数カウンタに"1"加算された後、ステップ37,38からステップ32に戻り、再びステップ32,33,34が実行され複数の競争注文が発生される。これが、回数カウンタが繰返回数に等しくなるまで繰り返される。したがって、最早注文と、再開ルーチンで初めに成立した競争注文とについて決済が成立したあと、再び複数の競争注文が発生する。このように、市場取引支援サーバ10では、ユーザの相場観に応じた競争注文が繰り返し自動的に発生されるため、相場観に応じた商品が同じような値動きをする場合に、ユーザ(投資家)が繰り返し収益を確保できるようになる。
また、各競争注文は、一度にまとめて発生されるが、そのそれぞれは、注文特定情報入力・設定処理にて注文特定情報DB144を設定する際、商品コード141a、注文数量144a、注文価格(第1順位の注文価格)144c、値幅(第1順位の注文価格と、第2順位の注文価格の差額)などを自由に指定できる。
したがって、市場取引支援サーバ10では、互いに異なった金融商品を対象とするか(例えば、株式と外国為替など)、または金融商品が同一で異なる銘柄を対象とする場合(例えば、銘柄XXの株式と、銘柄YYの株式など)のいずれにも対応できる。そのうえ、それぞれの注文数量や注文価格も自由に設定することができる。
第2の取引支援ルーチンでは、ユーザが設定した存続モードに応じた対応競争注文が存続する。その存続モードは、ユーザが自由に設定することができるから、例えば複数の競争注文のうち、最初から3番目までを成立させ他は取消にするとか、3番目の競争注文のみ成立させ他は取消にする、といった自由な設定が可能である。そのほか、複数の競争注文を設定した順序で成立させるといったことも可能である。したがって、市場取引支援サーバ10は、第1の取引支援ルーチンに加えて第2の取引支援ルーチンが設けられていることにより、より一層、ユーザ(投資家)の利便性が高められている。
続いて市場取引支援サーバ10による市場取引支援処理の一例について、図17を参照して説明する。図17は、5種類の競争注文を発生させて5種類の銘柄SA,SB,SC,SD,SEの株式を売買する場合の株価、注文価格等を模式的に示した図である。ここでは、図17に示すように、競争注文として、A10,B10,C10,D10,E10の5種類が生成されている場合(注文TR一時記憶部148に注文TRが記憶されている)場合を考える。
競争注文A10は、起点価格SV−Aが1800円にされ、第1順位の注文A1と、第2順位の注文A2とを含むIFD注文である。例えば、銘柄SAの株式を注文価格1850円で売却する注文A1が約定したとき、銘柄SAの株式を注文価格1800円で買い付ける注文A2が発生する場合である。
競争注文B10は、起点価格SV−Bが1700円にされ、第1順位の注文B1と、第2順位の注文B2、B3とを含むIFO注文である。例えば、銘柄SBの株式を注文価格1650円で買い付ける注文B1が約定したとき、銘柄SBの株式をそれぞれ注文価格1700円、1600円で売却する注文B2、B3(注文B3は損切りに相当する)が発生する場合である。
競争注文C10は、起点価格SV−Cが1500円にされ、第1順位の注文C1と、第2順位の注文C2とを含むIFD注文である。例えば、銘柄SCの株式を注文価格1400円で買い付ける注文C1が約定したとき、銘柄SCの株式を注文価格1450円で売却する注文C2が発生する場合である。
競争注文D10は、起点価格SV−Dが1450円にされ、第1順位の注文D1、D2を含むOCO注文である。例えば、銘柄SDの株式を注文価格1500円で売却する注文D1と、銘柄SDの株式を注文価格1400円で買い付ける注文D2とが発生する場合である。
競争注文E10は、起点価格SV−Eが1450円にされ、第1順位の注文E1、E2を含むOCO注文である。例えば、銘柄SEの株式を注文価格1500円で売却する注文E1と、銘柄SEの株式を注文価格1400円で買い付ける注文E2とが発生する場合である。
なお、競争注文A10,B10,C10,D10,E10において、競争注文A10,B10,C10は、決済注文を含む決済付注文、競争注文D10、E10は、決済注文を含まない注文である。
そして、競争注文A10,B10,C10,D10,E10のうち、起点価格一致が最も早く成立したのが競争注文A10であったとする。この場合、競争注文A10が存続し、その他の競争注文B10,C10,D10,E10は取消(または一時停止)になる。その後、競争注文A10について、決済注文が成立すると(注文A2が約定した場合)、前述した再開ルーチンにおいて、競争注文B10,C10,D10,E10が発生し、それらの中から同じように注文成立競争が再開される。
(その他の変形例)
以上述べた実施の形態では、市場取引支援サーバ10に市場取引支援プログラムがインストールされることによって、市場取引支援サーバ10が市場取引支援装置として機能する場合を例にとって説明している。その他、本発明は、ユーザ端末装置30が市場取引支援装置として機能する場合についても適用がある。この場合、前述した市場取引支援プログラムについて少なくとも以下の変更点1)、2)、3)にしたがった変更を行い、その変更後の市場取引支援プログラムを市場取引支援サーバ10からユーザ端末装置30にダウンロードし、ユーザ端末装置30にインストールすればよい。
変更点1) 起点価格、注文特定情報、取引モード、存続条件の設定に必要な入力操作を行うための画像データを市場取引支援サーバ10からユーザ端末装置30に送信することなくユーザ端末装置30に表示させる。
変更点2) ユーザ端末装置30からインターネットN1を介して受信したデータを用いて、起点価格、注文特定情報、取引モード、存続条件を設定するのではなく、これらをユーザ端末装置30から入力されたデータを用いて設定する。
変更点3) 現在価格TRおよび約定TRを専用回線N2を介して取引所サーバ50から受信することと、および売買注文TRを取引所サーバ50に送信することとを実行するのではなく、ユーザ端末装置30が現在価格TRおよび約定TRを市場取引支援サーバ10から受信し、売買注文TRを市場取引支援サーバ10に送信する。
以上の実施の形態では、競争注文を5種類発生させる場合を例にとって説明しているが、競争注文を5種類よりも多く発生させてもよいし、少なく発生させてもよい。また、市場取引支援サーバ10は、取引モード"1"、"2"の第1、第2の取引支援ルーチンを実行するが、第1の取引支援ルーチンだけを実行し、第2の取引支援ルーチンを実行しなくてもよい。再開モードは、1回のみならず複数回繰り返してもよい。
これのほか、ユーザが指定した口座に預入れしている金銭などを注文金額に加算してもよい。なお、以上の説明では、主に株式の現物取引を想定しているが、本発明は株式の信用取引についても適用がある。また、証券会社等が投資信託を運用する際に用いるコンピュータプログラムに本発明の実施の形態にかかる市場取引支援プログラムを適用することができる。
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
例えば、ユーザ端末装置は高機能携帯電話機や、タブレット型の端末装置ではなく、ノートパソコンや、PDAでもよい。なお、CPU11が実行する市場取引支援プログラムは、磁気記録媒体、CD−ROM,DVD等の各種記録媒体に記録することができるし、ネットワークを介して図示しないサーバからダウンロードすることもできる。
本発明を適用することにより、投資家が複数の相場観を見出せたときに資金に余裕がなくてもそのすべてを生かした注文を出せるように注文機能を向上させ、投資家の利便性を高めることができる。本発明は、市場取引支援装置、市場取引支援プログラムおよび市場取引支援方法の分野で利用することができる。
1…市場取引支援システム、10…市場取引支援サーバ、11,31…CPU、30…ユーザ端末装置、101…注文発生部、104…回数指定部、105…注文情報設定部、106…現在価格更新部、107…起点価格設定部、112…取引モード設定部、113…存続条件設定部、143…起点価格DB、144…注文特定情報DB、148…注文TR一時記憶部、153…存続条件DB。

Claims (6)

  1. 金融商品の市場取引を支援する市場取引支援装置であって、
    前記金融商品の取引注文を特定する注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、
    互いに異なった前記金融商品を対象とするか、または前記金融商品が同一で異なる銘柄を対象とした複数の注文を、互いに成否を競い合う複数の競争注文として前記注文発生手段に発生させる注文制御手段と、
    該注文発生手段により発生された前記複数の競争注文それぞれの発生後における存続の起点となる価格を起点価格として前記競争注文ごとに設定する起点価格設定手段と、
    該起点価格設定手段によって設定された複数の前記起点価格を前記複数の競争注文それぞれに応じた注文区分に関連付けて記憶する起点価格記憶手段と、
    前記注文制御手段にしたがい前記注文発生手段により発生された前記複数の競争注文それぞれを示すデータであって、前記注文区分と、該データの前記市場取引支援装置の中での状況を示すステイタスコードとを備えた注文トランザクションデータを記憶する注文トランザクションデータ記憶手段と、
    前記複数の競争注文それぞれの対象とする前記金融商品の現在価格が、前記起点価格記憶手段に記憶されている複数の前記起点価格のうち、該競争注文に応じた前記注文区分に関連付けて記憶されている前記起点価格に一致する起点価格一致が成立しているか否かを判定する起点価格一致判定手段と、
    該起点価格一致判定手段が、前記複数の競争注文の少なくとも一つについて、前記起点価格一致が成立していると判定したときに、前記複数の競争注文のうちの少なくとも前記起点価格一致が最も早く成立した最早注文が存続するように、該最早注文を除いた他の前記競争注文における前記注文トランザクションデータ記憶手段に記憶されている前記注文トランザクションデータの前記ステイタスコードに注文の取消または執行の一時停止を示すコードを設定する注文処理手段とを有する市場取引支援装置。
  2. 前記複数の競争注文のどれを存続させるのかを示す複数の存続モードのうちのいずれか一つが指定されることによって前記複数の競争注文の少なくとも一つを存続させる存続条件を設定する存続条件設定手段と、
    該存続条件設定手段により設定された前記存続モードが記憶されている存続条件記憶手段とを更に有し、
    前記注文処理手段は、前記複数の競争注文のうちの前記存続条件記憶手段に記憶されている前記存続モードに応じた前記競争注文を対応競争注文としたときに該対応競争注文を除いた他の前記競争注文について、前記注文トランザクションデータ記憶手段に記憶されている前記注文トランザクションデータの前記ステイタスコードに取消または執行の一時停止を示すコードを設定する請求項1記載の市場取引支援装置。
  3. 前記注文制御手段は、前記競争注文として、前記金融商品の決済に相当する決済注文を含む決済付競争注文を前記注文発生手段に発生させ、
    前記注文制御手段は、前記複数の競争注文のうちの前記最早注文を除いた他の前記競争注文を成立が留保されている留保注文とした場合において前記留保注文を再び前記複数の競争注文として発生させる再開モードか否かを示す再開フラグに該再開モードを示すコードが設定されているときは、前記留保注文を前記複数の競争注文として再び前記注文発生手段に発生させる請求項2記載の市場取引支援装置。
  4. 前記複数の競争注文のうち前記最早注文が存続し、その他の前記競争注文が取り消される第1のパターンで前記注文処理手段が作動する第1のモードと、前記複数の競争注文のうち前記対応競争注文が存続し、その他の前記競争注文が取り消される第2のパターンで前記注文処理手段が作動する第2のモードのいずれかに取引モードを設定する取引モード設定手段と、
    該取引モード設定手段によって設定された前記取引モードを記憶する取引モード記憶手段とを更に有し、
    前記注文制御手段は、該取引モード記憶手段に記憶されている前記取引モードにしたがい前記第1のパターンまたは前記第2のパターンのいずれかで前記注文処理手段が作動するように制御する請求項2または3記載の市場取引支援装置。
  5. コンピュータを金融商品の市場取引を支援する市場取引支援装置として機能させるための市場取引支援プログラムであって、該コンピュータを
    前記金融商品の取引注文を特定する注文特定情報にしたがい売買注文を発生する注文発生手段と、
    互いに異なった前記金融商品を対象とするか、または前記金融商品が同一で異なる銘柄を対象とした複数の注文を、互いに成否を競い合う複数の競争注文として前記注文発生手段に発生させる注文制御手段と、
    該注文発生手段により発生された前記複数の競争注文それぞれの発生後における存続の起点となる価格を起点価格として前記競争注文ごとに設定する起点価格設定手段と、
    該起点価格設定手段によって設定された複数の前記起点価格を前記複数の競争注文それぞれに応じた注文区分に関連付けて記憶させる起点価格記憶制御手段と、
    前記注文制御手段にしたがい前記注文発生手段により発生された前記複数の競争注文それぞれを示すデータであって、前記注文区分と、該データの前記市場取引支援装置の中での状況を示すステイタスコードとを備えた注文トランザクションデータを記憶させる注文トランザクションデータ記憶制御手段と、
    前記複数の競争注文それぞれの対象とする前記金融商品の現在価格が、前記起点価格記憶制御手段によって記憶されている複数の前記起点価格のうち、該競争注文に応じた前記注文区分に関連付けて記憶されている前記起点価格に一致する起点価格一致が成立しているか否かを判定する起点価格一致判定手段と、
    該起点価格一致判定手段が、前記複数の競争注文の少なくとも一つについて、前記起点価格一致が成立していると判定したときに、前記複数の競争注文のうちの少なくとも前記起点価格一致が最も早く成立した最早注文が存続するように、該最早注文を除いた他の前記競争注文における前記注文トランザクションデータ記憶制御手段によって記憶されている前記注文トランザクションデータの前記ステイタスコードに注文の取消または執行の一時停止を示すコードを設定する注文処理手段として機能させるための市場取引支援プログラム。
  6. 金融商品の市場取引を支援する装置であって、注文発生手段、起点価格設定手段、起点価格記憶手段、注文トランザクションデータ記憶手段および起点価格一致判定手段を有する市場取引支援装置における市場取引支援方法であって、
    前記金融商品の取引注文を特定する注文特定情報にしたがい売買注文を発生する前記注文発生手段によって該売買注文を発生させ、
    互いに異なった前記金融商品を対象とするか、または前記金融商品が同一で異なる銘柄を対象とした複数の注文を、互いに成否を競い合う複数の競争注文として前記注文発生手段に発生させる注文制御を行い、
    該注文発生手段により発生された前記複数の競争注文それぞれの発生後における存続の起点となる価格を起点価格として前記競争注文ごとに設定する前記起点価格設定手段によって該起点価格を設定し、
    該起点価格設定手段によって設定された複数の前記起点価格を前記複数の競争注文それぞれに応じた注文区分に関連付けて前記起点価格記憶手段に記憶させ、
    前記注文制御にしたがい前記注文発生手段により発生された前記複数の競争注文それぞれを示すデータであって、前記注文区分と、該データの前記市場取引支援装置の中での状況を示すステイタスコードとを備えた注文トランザクションデータを記憶する前記注文トランザクションデータ記憶手段に該注文トランザクションデータを記憶させ、
    前記複数の競争注文それぞれの対象とする前記金融商品の現在価格が、前記起点価格記憶手段に記憶されている複数の前記起点価格のうち、該競争注文に応じた前記注文区分に関連付けて記憶されている前記起点価格に一致する起点価格一致が成立しているか否かを前記起点価格一致判定手段によって判定し、
    該起点価格一致判定手段が、前記複数の競争注文の少なくとも一つについて、前記起点価格一致が成立していると判定したときに、前記複数の競争注文のうちの少なくとも前記起点価格一致が最も早く成立した最早注文が存続するように、該最早注文を除いた他の前記競争注文における前記注文トランザクションデータ記憶手段に記憶されている前記注文トランザクションデータの前記ステイタスコードに注文の取消または執行の一時停止を示すコードを設定する市場取引支援方法。
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