JP5867881B2 - 現場管理装置およびシステム - Google Patents

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Description

本発明は、工事現場における現場作業者の勤務状況を管理するための現場管理装置およびシステムに関する。
例えば建築現場などの工事現場においては、そこで勤務する現場作業者の勤務状況を管理する必要がある。現場作業者の勤務状況の管理とは、例えば、今工事現場に誰がいるのか、その現場作業者は何時からそこにいるのか、現場作業者が何時間休憩をとったか、現場作業者がいつ帰ったか、などの勤務状況を管理者が把握し、問題があればそれを是正することである。
現場作業者の勤務状況の管理を行うには、管理者が現場作業者の勤務状況を正しく把握する必要がある。しかし、これを行うことは容易ではない。その理由は複数あるが、例えば、1人の管理者が複数の工事現場を担当しており、担当する工事現場全てに管理者が直接行って勤務状況を把握することが現実的に不可能であることが挙げられる。
工事現場における現場作業者の勤務状況が正しく管理されないことにより、現場作業者の勤務時間の算出などの労務管理を正確に行うことができなくなるのみならず、例えば、有資格者のみが行うことができる作業が、有資格者が出勤していない状況で行われてしまうなど、不適切な勤務状況において作業が行われたとしてもこれを把握できないという問題が発生している。したがって、工事現場における現場作業者の勤務状況が把握可能であって、不適切な勤務状況において作業が行われることを防止するための技術が求められている。
例えば、特許文献1には、作業員や工具などにICタグを取り付け、建設現場に設けられたICタグリーダが、ICタグから情報(要素ID)を読み取って管理サーバに送信し、管理サーバが、要素IDに基づいて作業員や工具などの入退場状況を取得することが記載されている。そして、管理サーバが、作業員の入退場状況と作業予定工程に基づいて警告を発することで安全管理を行うことが記載されている。例えば、ウレタン作業中にウレタン施工作業員以外の作業員が入場した場合、あるいは複数人での作業が義務付けられている作業中に作業者が一人しかいなかった場合に警告を発することが記載されている。これにより、現場作業員の勤務状況を遠隔地から把握し、不適切な勤務状況における作業を防止することを可能にしている。
特開2005−326965号公報
例えば特許文献1のように、作業者にICタグを取り付け、建設現場に設けられたICタグリーダが当該ICタグを読みとることで作業員の入退場状況を取得する方法では、取得された作業員の入退場状況の信ぴょう性に問題が生じる場合がある。例えば、作業者Aが作業者BのICタグを身に付けて建設現場に入場した場合には、上記方法では、実際には作業者Aが入場しているにも関わらず、作業者Bが入場したと認識してしまう。すなわち、上記方法では入退場状況の改ざんを防止することができない。
本発明の目的は、工事現場における現場作業者の不適切な勤務状況をより正確に検出し、当該不適切な勤務状況における現場作業者の作業を停止させることにある。
本発明は、工事現場における現場作業者の勤務状況を管理する現場管理装置であって、記現場作業者を認証する認証手段と、認証された前記現場作業者の出勤状態を取得する出勤状態取得手段と、前記工事現場における作業結果を示す工事写真を撮影する工事写真撮影手段と、前記工事写真を表示する表示手段と、前記現場作業者の作業を停止させるための警告を発する警告手段と、を備え、前記警告手段は、前記認証された前記現場作業者の出勤人員構成が前記工事現場における作業を行うために必要な要件を満たしていないにも関わらず前記工事写真が撮影された場合に、前記出勤人員構成が前記要件を満たしていないことを示す標識を当該工事写真に重畳させ、前記標識が重畳された工事写真を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
また、本発明は、工事現場における現場作業者の勤務状況を管理する現場管理装置であって、前記現場作業者を認証する認証手段と、認証された前記現場作業者の出勤状態を取得する出勤状態取得手段と、前記工事現場における作業結果を示す工事写真を撮影する工事写真撮影手段と、前記現場作業者の作業を停止させるための警告を発する警告手段と、を備え、前記警告手段は、前記認証された現場作業者の出勤人員構成が前記工事現場における作業を行うために必要な要件を満たしていない場合に、前記工事写真撮影手段による撮影を不可とし、前記工事写真撮影手段による撮影が不可であることを前記現場作業者に通知する、ことを特徴とする。
望ましくは、前記現場管理端末は入力手段を有し、前記出勤状態取得手段は、前記認証された現場作業者に当該現場作業者の出勤状態を入力させる、ことを特徴とする。
望ましくは、前記現場管理端末は表示手段を有し、前記表示部は、前記認証された現場作業者の出勤状態とともに、当該現場作業者以外の現場作業者の出勤状態を表示する、ことを特徴とする。
また、本発明は、工事現場における現場作業者の勤務状況を管理する現場管理システムであって、現場管理サーバと、記現場作業者を認証する認証手段と、認証された前記現場作業者の出勤状態を取得する出勤状態取得手段と、前記工事現場における作業結果を示す工事写真を撮影する工事写真撮影手段と、前記出勤状態を示すデータ、および、前記工事写真を前記現場管理サーバへ送信する送信手段と、前記現場作業者の作業を停止させるための警告を発する警告手段と、を備え、前記現場管理サーバは、プロセッサと、前記工事現場における現場作業者の出勤人員構成が前記工事現場における作業を行うために必要な要件を満たしていない場合に、前記送信手段による前記工事写真の送信を不可とし、且つ、前記警告手段が前記工事写真が送信不可となったことを前記現場作業者に通知するよう制御する警告制御手段と、を有する、ことを特徴とする。
望ましくは、前記現場管理サーバは、前記工事現場における作業内容と、前記作業内容を行うために必要な要件との対応関係を記憶する記憶部を有し、前記警告制御手段は、前記対応関係および前記出勤人員構成に基づいて、前記出勤人員構成が前記要件を満たしていない場合に、前記警告手段が前記警告を発するよう制御する、ことを特徴とする。
望ましくは、前記工事現場の現場状況を計測して前記現場管理サーバへ送信する現場センサ、をさらに含み、前記作業内容を行うために必要な要件は、前記現場状況に応じて変動する要件を含み、前記警告制御手段は、前記対応関係、前記出勤人員構成、および前記現場状況に基づいて、前記出勤人員構成が前記要件を満たしていない場合に、前記警告手段が前記警告を発するよう制御する、ことを特徴とする。
本発明によれば、工事現場における現場作業者の不適切な勤務状況をより正確に検出し、当該不適切な勤務状況における現場作業者の作業を停止させることができる。
本実施形態に係る現場管理システムの構成図である。 入退場管理アプリケーションの操作例を示す図である。 入退場管理アプリケーションの他の操作例を示す図である。 出勤状態データベースのデータ構造を示す図である。 作業要件データベースのデータ構造を示す図である。 現場作業者データベースのデータ構造を示す図である。 警告表示例を示す図である。 他の警告表示例を示す図である。 現場管理サーバから送られる作業手順を示す図である。 危険予知写真を示す図である。 本実施形態に係る現場管理システムの動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明に係る現場管理端末およびシステム実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る現場管理システム10の構成図である。現場管理システム10は、工事現場Aにおける現場作業者20の勤務状況を把握し、現場作業者20の勤務状況が工事現場Aで予定されている作業を行うのに必要な要件を満たさない場合に、現場作業者20の作業を停止させるための警告を発するものである。現場管理システム10は、例えば住宅などの建築現場を含む工事現場Aに設置されるタブレット端末12および現場管理サーバ14を含んで構成されている。タブレット端末12および現場管理サーバ14はインターネット16を介して通信可能に接続されている。
現場管理装置としてのタブレット端末12は、工事現場Aに設置される。タブレット端末12において現場作業者20の出勤状態が取得される。出勤状態とは、例えば工事現場Aに入場中(出勤中)、休憩中、あるいは工事現場Aから退場した状態(帰宅)などを含む、現場作業者20が取り得る出退勤に関する各状態を意味する。
タブレット端末12は、他の一般的なタブレット端末同様に、近傍に存在するWifiルータあるいは3GやLTEなどの携帯電話回線を介してインターネット16に接続するための通信部22、液晶パネルなどの表示部24、表示部24上のタッチパネルあるいはタブレット端末12上に設けられるスイッチやボタンなどを含む入力部26、音声を出力するスピーカ28、写真を撮影して画像データを得るデジタルカメラ機能30、RAMあるいはROMなどで構成されタブレット端末12で動作するプログラムあるいはタブレット端末12内で処理されるデータなどを記憶する記憶部32、およびタブレット端末12全体の制御を行うCPU34を含んで構成されている。
記憶部32には、入退場管理アプリケーション36が予めインストールされている。本実施形態では、現場作業者20は、タブレット端末12上において入退場管理アプリケーション36を実行することで自己の出勤状態をタブレット端末12に入力する。例えば、工事現場Aに入場してきた現場作業者20は、まずタブレット端末12の電源を入れ、入退場管理アプリケーション36を実行する。そして、表示部24に表示される入退場管理アプリケーション36の画面に従って、入退場管理アプリケーション36上における自分の出勤状態を「入場前」から「入場中」に変更する。入退場管理アプリケーション36上において出勤状態が変更されると、出勤状態を入力した現場作業者20、変更後の状態(「入場中」)を示す出勤状態データ、および出勤状態が変更された時刻を示す時刻データが対応付けられ、記憶部32に記憶されるとともに現場管理サーバ14へ送信される。入退場管理アプリケーション36の具体的な処理内容については、図2および3を用いて後述する。
さらに、タブレット端末12は、現場作業者20を認証する認証部38を有している。認証部38の認証方法としては、タブレット端末12により出勤状態を入力する現場作業者20を一意に特定できればどのようなものであってもよいが、現場作業者20のなりすまし防止などの観点から生体認証であることが好ましい。本実施形態では、タブレット端末12に設けられたデジタルカメラ機能30を利用した顔面認証を行う。まず、現場作業者20はデジタルカメラ機能30により自分の顔を撮影する。そして、認証部38は、顔データと現場作業者とが対応付けられた現場作業者データベース(後述)と、顔を撮影した画像データとに基づいて現場作業者20の認証を行う。
認証部38による現場作業者20の認証方法は顔面認証に限られない。例えば、指紋認証、声紋認証、掌などの静脈認証などであってもよい。
タブレット端末12は、認証部38による認証を行わないと一部の機能を実行することができないようになっている。少なくとも、入退場管理アプリケーション36の実行ができないようになっている。また、認証部38により認証された現場作業者aは、入退場管理アプリケーション36において、現場作業者a以外の現場作業者の出勤状態を変更することができないようになっている。これにより、ある現場作業者が他の現場作業者の出勤状態を変更すること、すなわち現場作業者20のなりすまし行為を防止することができる。
タブレット端末12は、工事現場Aに配置されるのが好適である。例えば、入退場管理アプリケーション36を各現場作業者が有する携帯電話あるいはスマートフォンなどにインストールさせ、これにおいて勤務状態を入力させることも考えられる。しかし、当該方法では、実際に工事現場Aに入場していないにも関わらず手元のスマートフォンなどで勤務状態を入場中に変更されてしまうなどの事態が発生するケースも考えられる。このような事態を防止するために、現場作業者20の出勤状態は、タブレット端末12においてのみ入力可能とし、当該タブレット端末12は工事現場Aに配置されるのが好適である。
タブレット端末12は、工事現場Aに設置される電源BOXなどの中に設置されるのが好適である。これにより、電源BOXから電源を取り充電することも可能となる。また、盗難防止のために電源BOXに鍵をかけておくのが好ましい。あるいは、タブレット端末12にGPS機能を設けておき、電源BOXから所定距離離れた場合にアラームを出力するようにしてもよい。
上述の通り、本実施形態では、出勤状態取得手段は、タブレット端末12にインストールされる入退場管理アプリケーション36により現場作業者20の出勤状態を取得しているが、出勤状態の取得方法はこれに限られない。例えば、デジタルカメラ機能30あるいはタブレット端末12とは別のデジタルカメラにより撮影された画像データに基づいて現場作業者20の出勤状態を取得することができる。危険予知活動が徹底されている工事現場においては、作業前に現場作業者全員の顔が写った危険予知写真を撮影する。この写真を現場作業者20の出勤状態を取得するために利用することができる。危険予知写真は一つの例であるが、工事現場Aに出勤した現場作業者20全員の顔写真をデジタルカメラ機能30などを用いて撮影し、当該画像データについて顔検出処理を行うことにより、工事現場Aに入場中である現場作業者20を特定するようにしてもよい。
現場管理サーバ14は、工事現場Aで作業を行う現場作業者20を管理する管理会社内あるいはクラウド上など、工事現場Aから離れた場所に設置される。現場管理サーバ14は、インターネット16を介しタブレット端末12などと通信を行うための通信部40、ハードディスクやRAMあるいはROMなどで構成され、出勤状態データベース46、作業要件データベース48、現場作業者データベース、および現場管理サーバ14内で処理されるデータなどが記憶される記憶部42、ならびに現場管理サーバ14全体の制御を行うCPU44を含んで構成されている。本実施形態では、現場管理サーバ14は、1つの工事現場Aにおける現場作業者20の勤務状況を管理しているが、現場管理サーバ14が複数の工事現場における現場作業者の勤務状況を管理するようにしてもよい。
出勤状態データベース46には、タブレット端末12から送信されてくる、工事現場Aにおける現場作業者20の勤務状況を示すデータが記憶される。当該データは、現場作業者20を示すユーザデータ、当該現場作業者の出勤状態を示す状態データ、および当該出勤状態に変更された時刻を示す時刻データを含んでいる。現場管理サーバ14は、タブレット端末12からこれらのデータが送られてくる度に、出勤状態データベース46の新レコードとして追加する。
記憶部42には、さらに、工事現場Aにおける作業内容と、当該作業内容を行うために必要な要件(作業可能要件)とが対応付けられた作業要件データベース48が記憶されている。作業要件データベース48は、例えば管理者などによって予め作成され記憶部42に記憶される。本実施形態においては、作業内容を行うために必要な要件として、現場作業者20の人数、および現場作業者20が有する資格(例えば現場リーダーなど)が定められているが、要件としてはこれに限られない。例えば、現場作業者20の経験年数(例えば経験5年以上の者が1名以上いること)なども要件に加えるようにしてもよい。なお、作業要件データベース48には、作業日程も記憶されていることが好適である。例えば、当日予定されている作業が何であるかという情報を有していることが好ましい。
記憶部42には、さらに、現場作業者20を示すデータと、当該データが示す現場作業者20が有する資格、および当該データが示す現場作業者20を識別する認証データなどが対応付けられた現場作業者データベース50が記憶されている。作業要件データベース48同様に、現場作業者データベース50は管理者などによって予め作成され記憶部42に記憶される。現場作業者データベース50は、上述の認証部38による現場作業者20の認証の際に参照される他、作業要件データベースにおいて作業可能要件に資格要件が含まれている場合、現在工事現場Aに入場中の現場作業者20が当該資格を有しているか否かを判定する際にも参照される。
判定部52は、記憶部42に記憶される3つのデータベースを参照して、工事現場Aにおける現場作業者20の現在の出勤状態が、当日予定されている作業を行うために必要な要件を満たしているか否かを判定する。具体的には、判定部52は、出勤状態データベース46を参照して現在工事現場Aに入場している現場作業者20を特定し、作業要件データベース48および現場作業者データベース50を参照して、現在工事現場Aに入場している現場作業者20の構成が、当日予定されている作業を行うために必要な要件を満たした人員構成であるか否かを判定する。記憶部42に記憶される3つのデータベースの詳細な内容および判定部52の詳細な処理内容については、図4−6を用いて後述する。
判定部52は、現在工事現場Aに入場している現場作業者20の人員構成が当日予定されている作業を行うために必要な人員構成でないと判定した場合に、現場作業者20に対する警告を発生させるための制御を行う。当該警告は、現場作業者20に工事現場Aにおける作業を停止させるためのものである。警告の具体的な態様としては様々な態様を取ることができる。本実施形態においては、表示部24またはスピーカ28が警告を発する警告手段として機能するが、警告手段としてはこれらに限られない。例えば、工事現場Aに備え付けられたスピーカなどから音声を出力するようにしてもよく、あるいは工事現場Aに備え付けられた発光装置を起動させ警告を示す光を出力させるようにしてもよい。本実施形態においては、判定部52から送られる制御信号に基づき、警告文を表示部24に表示させる、あるいはアラームをスピーカ28から音声として出力させるなどして警告を発生させる。現場作業者20に対する警告の詳細な内容については、図7−9を用いて後述する。
現場管理システム10には、工事現場Aの現場状況を計測する現場センサが含まれるのが好適である。現場状況とは、例えば、工事現場の気温、湿度、風速などの気候要素、あるいは工事現場で消費される電力量あるいは水量などの消費エネルギー量が含まれる。例えば、工事現場の気温が所定値以上である場合はコンクリート打ち作業を迅速に行う必要があり、普段よりも人数をかけて行うなどの対策を打つ必要がある。このように、工事現場で行われる作業を行うのに必要な要件が工事現場の現場状況に応じて変化する場合がある。本発明では、工事現場Aに現場センサを設け、そこから得られる現場状況をも考慮することで、工事現場Aにおける現場作業者20の人員構成が作業を行うのに必要な要件を満たしているか否かの判断をより正確に行うことを可能にしている。
本実施形態では、工事現場Aの現場状況を計測する現場センサとして温度センサ60が設けられている。温度センサ60に含まれる温度測定部62は工事現場Aにおける気温を測定する。測定された気温を示す気温データは、通信部64を介して現場管理サーバ14へ送信される。現場管理サーバ14は、温度センサ60からの気温データも考慮して、当日予定されている作業を行うために必要な要件を満たした出勤状態であるか否かを判定する(この点についても、図5を用いて後述する)。
本実施形態では、工事現場Aの現場状況を計測する現場センサとして温度センサ60のみが設けられているが、これに代えてあるいはこれに加えて湿度センサ、風速センサ、騒音センサ、工事現場で消費する電力を計測する電力メータ、および水量メータなどを設けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、出勤状態データベース46、作業要件データベース48、現場作業者データベース50、および判定部52が現場管理サーバ14に含まれているが、これらをタブレット端末12に含ませるようにしてもよい。この場合は、工事現場Aのみの現場作業者20の出勤状況の管理にあたっては、現場管理サーバ14を必要とせず、現場管理端末であるタブレット端末12のみで現場作業者20の出勤状況の管理が可能となる。
以下、図1を参照しながら図2および図3を用いて、タブレット端末12における現場作業者20の出勤状態の入力方法を説明する。図2は、入退場管理アプリケーション36の操作例を示す図である。タブレット端末12において入退場管理アプリケーション36が実行されると、表示部24には図2に示すような画面が表示される。入退場管理アプリケーション36の表示画面において、上部エリア80には、日付、現在時刻、通信部22の通信状況を示すアイコン、電池残量を示すアイコン、現在ログインしているユーザの名前などが表示される。上述の通り、タブレット端末12においては認証を行った後に入退場管理アプリケーション36が起動される。図2には、現場作業者である「A山A男」がログインしている(すなわち認証されている)状態が示されている。
入退場管理アプリケーション36の表示画面の下部は複数のエリアに区切られている。各エリアは、現場作業者20が取り得る各出勤状態に対応するものである。本実施形態では、入退場管理アプリケーション36の表示画面は、入場前(出勤前)を示す入場前エリア82、入場中(勤務中)を示す入場中エリア84、休憩中を示す休憩中エリア86、退場(帰宅)を示す退場エリア88の4つのエリアを有している。
各エリア内には、工事現場Aで勤務する現場作業者20に対応する名前タグが表示される。各名前タグには各現場作業者の名前が表示されている。図2に示す例では、例えば、入場前エリア82に現場作業者20であるB田B雄の名前が表示されている。これは、現場作業者20であるB田B雄が現在入場前であることを示している。
ログインしたA山A男が自分の出勤状態を入場中に変更したい場合は、現在入場前エリア82内に表示されているA山A男の名前タグ90を画面上において指などでドラッグし、入場中エリア84に移動させる。すると、A山A男の名前タグ90は入場中エリア84内に表示され、A山A男の名前タグ90が移動された時の時刻が当該名前タグ90に表示される。このように、自分の名前タグを各エリアにドラッグして移動させることにより自分の出勤状態を変更する。
現場作業者20により名前タグが各エリア間において移動され、その出勤状態が変更されると、出勤状態が変更された現場作業者20を示すユーザデータ、変更後の出勤状態を示す状態データ、および出勤状態が変更された時刻を示す時刻データが対応づけられた状態で現場管理サーバ14に送信される。時刻データの取得は、タブレット端末12に設定された時間情報に基づいて取得するようにしてもよいが、時刻の改ざんを防止するため現場管理サーバ14において管理されている時間情報に基づいて取得するのが好ましい。上記例においては、「A山A男」が「9:15」に「入場中」の状態となったことを示すデータが現場管理サーバ14へ送信される。当該データは、出勤状態データベース46に記憶される。
名前タグの移動は、現在ログインしている者の名前タグのみ移動することが可能である。例えば、A山A男がログインしている状態においては、A山A男の名前タグ90以外の名前タグ(例えばB田B雄やC川C介の名前タグ)を移動することはできない。すなわち、自分の出勤状態は自分のみが変更することが可能となっている。これにより、現場作業者が他人の出勤状態を変更するなりすまし行為を防止することができる。
また、図2に示される通り、入退場管理アプリケーション36の表示画面においては、ログインしている者以外の名前タグも表示されている。例えば、A山A男がログインしている状態において他の現場作業者であるB田B雄やC川C介の名前タグが表示されている。これにより、現場作業者20であるA山A男は、他の現場作業者が現在どのような出勤状態であるのか、あるいはその出勤状態に変更されたのはいつであるかを一目で把握することができる。
本実施形態においては、工事現場Aで勤務する者のみの名前タグが表示されているが、これを他の工事現場(例えば工事現場BやC)で勤務する者の名前タグも表示するようにしてもよい。これにより、例えば工事現場Aにいる現場作業者20は、工事現場Aにいながらにして他の工事現場の勤務状況を把握することができる。図2に示すような画面を工事現場毎に用意し、表示を切り替え可能とするのも好適である。
図3は、入退場管理アプリケーション36の他の操作例を示す図である。図3に示す例では、C川C介が作業を終え帰宅する際に自分の出勤状態を退場に変更した例である。C川C介は、作業を終えるとタブレット端末12で認証を行いログインする。そして、入退場管理アプリケーション36を立ち上げ、入場中エリアに表示されている自分の名前タグ94を退場エリア88にドラッグして移動させる。そうすると、C川C介の名前タグ94は退場エリアに表示され、出勤状態を変更した時の時刻が表示される。これによりC川C介の出勤状態が退場に変更される。
以下、図1を参照しながら図4−7を用いて、記憶部42に記憶される3つのデータベースおよび判定部52の処理内容について説明する。
図4は、出勤状態データベース46のデータ構造を示す図である。出勤状態データベース46は、日付列110、時間列112、作業者名列114、および出勤状態列116を含んでいる。タブレット端末12から送信されてくる、出勤状態が変更された時刻データが日付列110および時間列112に、出勤状態が変更されたユーザを示すユーザデータが作業者名列114に、および変更後の出勤状態を示す状態データが出勤状態列116にそれぞれ格納される。
さらに、現場管理サーバ14が複数の工事現場における現場作業者の勤務状況を管理する場合には、出勤状態データベース46に、工事現場を示すデータが格納される工事現場列が含まれるのが好ましい。当該工事現場列には、当該レコードに対応する現場作業者が作業する工事現場を示すデータが格納される。後に出勤状態データベース46を解析する際に、工事現場列に含まれるデータをキーに検索することにより、特定の工事現場から送信されたデータのみを容易に抽出することが可能になる。
出勤状態データベース46によれば、判定部52は、工事現場Aで作業する現場作業者の現在の出勤状態を把握することができる。さらに、出勤状態データベースに特定の現場作業者が何時に出勤して何時間休憩して何時に帰ったかなどの情報を全て有している。例えば、図4に示す例では、7月1日において、C川C介は8:52に入場し、12:05〜13:02まで休憩し、16:32に退場したという情報が含まれている。これらの情報に基づいて、現場管理サーバ14は、現場作業者の勤務時間を算出することが可能であり、現場作業者の労務管理も行うことができる。
図5は、作業要件データベース48のデータ構造を示す図である。作業要件データベース48は、作業内容を示すデータが格納される作業内容列120と、作業内容列120に示される作業内容を行うために必要な条件を示すデータが格納される作業可能要件列122が含まれる。作業可能要件列122に含まれる要件としては、現場作業者の勤務状況に関する要件のみならず、作業現場の現場状況に関する条件(例えば10分間の平均風速が10m/s以下であること)などの条件が含まれていてもよい。本実施形態においては、作業可能要件列122は、作業を行うのに必要な現場作業者の人数が示される人数列122a、および作業を行うのに必要な資格が示される資格列122bを含んでいる。
作業要件データベース48は、さらに、作業内容列120の示される作業内容がいつ行われるのかを示す作業日列124を含む。作業日列124が含まれることで、作業要件データベース48に工事現場Aにて行われる作業日程を示す情報が含まれることになる。
図6は、現場作業者データベース50のデータ構造を示す図である。現場作業者データベース50は、現場作業者20を示すデータが格納される作業者名列130、作業者名列130に示された現場作業者20が有する資格を示すデータが含まれる保有資格列132、および作業者名列130に示された現場作業者20を識別するためのデータが含まれる認証データ列134を有している。例えば、レコード136を参照すれば、A山A男は現場リーダの資格を有しており、A山A男を識別する認証データはdata1であることが把握できる。本実施形態では、認証部38は顔面認証を行うので、認証データであるdata1はA山A男の顔の特徴を示すデータということになる。もちろん、認証データがどのようなデータであるかは、認証部38の認証方法に応じて決定される。
判定部52は、上記の3つのデータベースを参照して、工事現場Aにおける現場作業者20の勤務状況が、当日行われる作業を行うのに適切な勤務状況であるか否かを判定する。判定部52による当該判定は、工事現場Aにおける作業の開始直前に行われるのが好ましい。
まず、判定部52は、作業要件データベース48を参照し、当日行われる作業の作業可能要件を特定する。例えば7月1日の場合は、判定部52は作業要件データベース48のレコード126を参照し、当日行われる作業内容は「根切り」であること、必要な現場作業者20の数は3人であること、ならびに入場中の現場作業者20に「現場リーダ」および「小型車両系建設機械運転者」の資格を有している者がいる必要があることを把握する。
次に、判定部52は出勤状態データベース46を参照し、工事現場Aにおける現場作業者20の出勤状態を特定する。本例では、工事現場Aにおいて、A山A男、C川C介、およびD岡D夫の3名が入場中であるとする。判定部52は、出勤状態データベース46に基づいて入場中の現場作業者20が3名であることが把握できるので、根切り作業における人数要件を満たしていると判定する。
さらに、判定部52は現場作業者データベース50を参照し、入場中である現場作業者が有する資格を把握する。現場作業者データベース50によれば、入場中であるA山A男、C川C介、およびD岡D夫のうち、A山A男は現場リーダの資格を有し、C川C介は小型車両系建設機械運転者の資格を有していることが分かる。すなわち、判定部52は、入場中の複数の現場作業者20が根切りの作業に必要な現場リーダおよび小型車両系建設機械運転者の資格をいずれも有していると把握できるので、根切り作業における資格要件を満たしていると判定する。
以上の処理により、判定部52は、工事現場Aにおける現場作業者20の勤務状況が根切り作業を行うための要件を満たしていると判定する。
なお、本実施形態では、作業要件データベース48により当日行われる作業に必要な要件を特定しているが、作業要件データベース48に代えて、管理者が当日の作業に必要な要件を示す要件情報を作業日の前日にタブレット端末12へ送信するなどして記憶させておいてもよい。この場合は、判定部52(この場合は、出勤状態データベース46、現場作業者データベース50、および判定部52もタブレット端末12が有しているのが好ましい)は、タブレット端末12に記憶された要件情報、出勤状態データベース46、および現場作業者データベース50に基づいて、工事現場Aにおける現場作業者20の勤務状況が根切り作業を行うための要件を満たしているか否かを判定する。
また、7月7日の場合は、判定部52は要件データベースのレコード128を参照し、上記同様に捨てコンクリート打ち作業の作業可能要件を取得する。レコード128に示される作業可能要件には、工事現場Aの現場状況に応じて変化する要件が含まれている。レコード128の作業可能要件のうち、現場作業者20の数について、現場状況である工事現場Aの気温が27℃未満である場合は3人であり、27℃以上である場合は4人であることが示されている。コンクリート打ち作業は、コンクリートの品質の低下を防止するため、工事現場の気温が高い場合(特に日平均気温が25℃以上である場合)は迅速に作業を終えなければならない。したがって、本実施形態では、工事開始時点における工事現場Aの気温が27℃以上である場合には、27℃未満だった場合に比べより多い人数である4人が必要であるとしている。
判定部52は上記同様に出勤状態データベースおよび現場作業者データベースを参照して工事現場Aにおける現場作業者20の出勤状態を特定する。本例においても、工事現場Aにおいて、A山A男、C川C介、およびD岡D夫の3名が入場中である。
判定部52は、さらに温度センサ60から送信されてくる気温データを参照する。ここで、気温データが27℃未満を示していれば、作業可能要件の人数は3名であるため人数要件を充足する。一方、気温データが27℃以上を示している場合、作業可能要件の人数は4名となり、この場合は人数要件を充足せず、ひいては作業可能要件を充足しないことになる。
工事現場Aにおける現場作業者20の勤務状況が作業可能要件を満たしていないと判定部52が判定した場合、判定部52は、現場作業者20に対する警告であって、現場作業者20に作業を停止させるための警告を発生させるための制御を行う。以下、図1を参照しながら図7−9を用いて現場作業者20に対して発せられる警告について説明する。
図7は、表示部24に表示される警告の例を示す図である。判定部52は、工事現場Aにおける現場作業者20の出勤状態が適切でないと判定した場合、タブレット端末12に対して警告制御信号を送信する。タブレット端末12は当該警告制御信号に基づいて、記憶部32に予め記憶されている警告文140を表示部24に表示させる。警告文の内容は、作業可能要件と現場作業者20の出勤状態とに応じて変更されてよい。例えば、図7に示されるように、作業可能要件に小型車両系建設機械運転者の資格があるにも関わらず入場中の現場作業者の中に当該資格を持つ者がいなかった場合に表示される警告文には、当日の作業には小型車両系建設機械運転者の資格を有する者がいる必要があること、および工事現場Aで出勤予定の現場作業者20のうち当該資格を有するのは誰であるかが示される。なお、警告文140は現場管理サーバ14の記憶部42に記憶されており、現場管理サーバ14がこれをタブレット端末12に送信するようにしてもよい。
図8は、表示部24に表示される警告の他の例を示す図である。図8には、タブレット端末12のデジタルカメラ機能30により工事現場Aが撮影された工事写真150が表示部24に表示されている様子を示している。例えば戸建の建築現場においては、多数の工程を経て戸建の完成に至る。そして、それぞれの工程の作業が完了すると、当該作業の出来栄えを示す工事写真が現場作業者によって撮影される。工事写真は工事日報の作成に用いられたり、検査のために役所に提出されたり、あるいは作業に間違いなどがないか建築士などが確認するために用いられる。
本例では、工事現場Aにおける現場作業者20の出勤状態が適切でないと判定した場合であって、その後作業可能要件を満たすよう出勤状態が改善されていないにも関わらず現場作業者20が工事写真を撮影した場合、当該工事写真が示す作業が現場作業者20の適切な出勤状態において作業されたものではないことを示す文字列あるいは印を当該工事写真に重畳させる。図8の例では、「法令順守疑義」という文字列152を工事写真に重畳させる。そして、このような文字列あるいは印が重畳された工事写真を表示部24に表示させることで、現場作業者20に作業を停止することを促す。
上述の通り、工事写真は工事日報の作成に用いるものである。現場作業者20の作業に対する管理者の評価は、工事日報に基づいて行われるため、当該工事日報に用いられる工事写真に「法令順守疑義」などの文字列が重畳されていると、現場作業者20の評価が下がってしまうことになる。また、工事写真は検査などのために役所に提出されるものでもあるため、当該工事写真に「法令順守疑義」の文字列が記載されていると、役所から指摘されより厳しい監査などを受けることも考えらえる。したがって、工事写真に「法令順守疑義」などの文字列を重畳させることは、現場作業者20に対して単に警告を発するよりも、現場作業者20の作業を停止させる抑止力はより強いものとなる。
工事写真に関連する警告方法としては、他の方法であってもよい。例えば、通信部22の機能を遮断することで工事写真を撮影してもこれを送信不可とし、表示部24に工事写真が送信できない旨を表示する、あるいはデジタルカメラ機能30が起動できなくなるようにし、表示部24にデジタルカメラ機能30が起動できない旨を表示するなどの方法であってもよい。
現場管理システム10は現場作業者20をサポートする機能を有している。上述の通り、工事現場Aにおける作業は多数の工程に分けられており、工程毎に工事写真を撮影する必要がある。本実施形態においては、工事写真はタブレット端末12のデジタルカメラ機能30により撮影され、撮影された工事写真は現場管理サーバ14に送信される。現場管理サーバ14には、工事現場Aにおける作業内容が記憶されている。すなわち、工事現場Aで実施されるべき各工程および各工程を実施すべき順番が作業工程データとして記憶されている。現場管理サーバ14は、当該作業工程データおよびタブレット端末12から送信されてくる工事写真に基づいて、工事現場Aにおける作業がどの工程まで終了したのか把握し、次の工程は何であるのかを示す工程情報をタブレット端末12へ送信する。
図9には、現場管理サーバ14から送信されてきた工程情報が表示部24に表示された様子を示す図である。図9に示す例においては、工事現場Aにおいて実施されるべき各工程を示す文字列が順番に表示される。本例では、工事現場Aにおける作業は、根切り、砕石作業、捨てコンクリート打ち、防湿フィルム張りの順に行われるとする。
例えば、工事現場Aにおいて捨てコンクリート打ち作業が終了し、捨てコンクリート打ち作業の出来栄えを示す工事写真を撮影して現場管理サーバ14へ送信すると、現場管理サーバ14は当該工事写真を受信し捨てコンクリート打ち作業が終了したと判断する。そして、現場管理サーバ14は工程情報を参照し、次の作業は防湿フィルム張りであることを特定する。そして、表示部24に表示されている捨てコンクリート打ち欄162において当該作業が終了したことを示す表示(「済」表示)を行うとともに、次の作業が防湿フィルム張りであることを示す防湿フィルム張り欄164を表示させる。現場作業者20は当該表示を確認することで、次に行うべき工程を容易に把握することができる。
工事現場Aにおける現場作業者20の出勤状態が適切でないと判定部52が判定した場合、現場管理サーバ14は、上記工程情報をタブレット端末12へ送信することを停止するようにしてもよい。また、これとともに、現場作業者20の出勤状態が作業可能要件を満たしていないことを示す文字列を表示部24に表示させるようにしてもよい。これにより、現場作業者20は次に行うべき工程に関する情報を得られなくなるため、現場作業者20に作業の停止を促すことができる。
以下、入退場管理アプリケーション36に代えてあるいは加えて現場作業者20の顔が撮影された画面データに基づいて現場作業者20の出勤状態を取得する例を説明する。図10は、危険予知写真の例を示す図である。危険予知写真170は、工事現場Aにおける危険ポイントやその対策などが記載された危険予知ボード172を入場中の現場作業者20全員が指差し確認している様子が撮影された写真である。上述の通り、危険予知写真は作業前に撮影される。デジタルカメラ機能30あるいはタブレット端末12とは別のデジタルカメラで撮影された危険予知写真の画像データはデジタルカメラに搭載された通信機能などによって現場管理サーバ14へ送信される。
現場管理サーバ14は、送信されてきた危険予知写真170の画像データに対して画像解析処理を行い、当該画像データから現場作業者の顔174を認識することで、危険予知写真170に写っている現場作業者20が誰であるか特定する。特定にあたっては、現場作業者データベース50を参照することができる。現場管理サーバ14は、危険予知写真170に写っている現場作業者20を特定することにより、少なくとも作業直前において誰が入場中であるかを把握することができる。
現場作業者20の顔が撮影された画面データに基づいて現場作業者20の出勤状態を取得する例においては、工事現場Aにて撮影された画像に写っている現場作業者20の顔に基づいて出勤状態を取得するため、認証部38による認証処理を行う必要なく、現場作業者20の出勤状態の改ざんやなりすましを防止することができる。
また、入退場管理アプリケーション36による現場作業者20の出勤状態の取得と危険予知写真170の画像データによる出勤状態の取得とを組み合わせるようにしてもよい。例えば、入退場管理アプリケーション36により入力された出勤状態を確認するために危険予知写真170の画像データを用いるようにしてもよい。例えば、入退場管理アプリケーション36により作業前に入場中となっている現場作業者がA山A男とC川C介の2名であったにも関わらず、危険予知写真170にはA山A男とC川C介の他にB田B雄も写っていたとすれば、B田B雄は入退場管理アプリケーション36による出勤状態の入力を怠ったと判断することができる。この場合は、判定部52は、入場中の作業者は、B田B雄も含めた3名であるとして作業可能要件を満たすか否かを判定する。
図11は、本実施形態における現場管理システムの動作の流れを示すフローチャートである。図1を参照しながら図11のフローチャートを説明する。
ステップS10において、工事現場Aに入場してきた現場作業者20によりタブレット端末12が起動される。
ステップS12において、認証部38は現場作業者20の認証を行う。上述の通り本実施形態では顔面認証を行う。認証部38は、デジタルカメラ機能30により撮影された現場作業者20の顔を含む画像データと現場作業者データベース50とを参照し、現場作業者20の認証を行う。認証が成功すれば、ステップS14に進む。認証ができない場合は、タブレット端末12において入退場管理アプリケーション36を起動することはできず、処理は終了となる。
ステップS14において、認証された現場作業者20により入退場管理アプリケーション36が実行され、上述の方法にて現場作業者20の出勤状態が入力される。
ステップS16において、タブレット端末12は、出勤状態を入力した現場作業者20を示すユーザデータ、当該現場作業者の変更後の出勤状態を示す状態データ、および当該出勤状態に変更された時刻を示す時刻データを対応付け、現場管理サーバ14へ送信する。これらのデータは現場管理サーバ14の出勤状態データベース46に記憶される。
ステップS18において、現場管理サーバ14の判定部52は、出勤状態データベース46、作業要件データベース48、および現場作業者データベース50を参照して、工事現場Aにおける現場作業者20の出勤状態が、当日の作業を行うために必要な要件を満たした出勤状態であるか否かを判定する。要件を満たした出勤状態である場合は、現場作業者20は工事現場Aにおいて作業を進めてよいので処理を終了する。一方、要件を満たした出勤状態でない場合はステップS20に進む。
ステップS20において、判定部52は現場作業者20に対する警告であって、現場作業者20に作業を停止させるための警告を発生させるよう制御を行う。具体的な警告方法は上述の通りである。これにより、作業を行うために必要な要件を満たした出勤状態でない場合に、現場作業者20に作業を停止させる。
10 現場管理システム、12 タブレット端末、14 現場管理サーバ、16 インターネット、20 現場作業者、 22,40,64 通信部、24 表示部、26 入力部、28 スピーカ、30 デジタルカメラ機能、32,42 記憶部、34,44 CPU、36 入退場管理アプリケーション、38 認証部、46 出勤状態データベース、48 作業要件データベース、50 現場作業者データベース、52 判定部、60 温度センサ、62 温度測定部。

Claims (7)

  1. 工事現場における現場作業者の勤務状況を管理する現場管理装置であって、
    記現場作業者を認証する認証手段と、
    認証された前記現場作業者の出勤状態を取得する出勤状態取得手段と、
    前記工事現場における作業結果を示す工事写真を撮影する工事写真撮影手段と、
    前記工事写真を表示する表示手段と、
    記現場作業者の作業を停止させるための警告を発する警告手段と、
    を備え
    前記警告手段は、前記認証された前記現場作業者の出勤人員構成が前記工事現場における作業を行うために必要な要件を満たしていないにも関わらず前記工事写真が撮影された場合に、前記出勤人員構成が前記要件を満たしていないことを示す標識を当該工事写真に重畳させ、前記標識が重畳された工事写真を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする現場管理装置。
  2. 工事現場における現場作業者の勤務状況を管理する現場管理装置であって、
    前記現場作業者を認証する認証手段と、
    認証された前記現場作業者の出勤状態を取得する出勤状態取得手段と、
    前記工事現場における作業結果を示す工事写真を撮影する工事写真撮影手段と、
    前記現場作業者の作業を停止させるための警告を発する警告手段と、
    を備え、
    前記警告手段は、前記認証された現場作業者の出勤人員構成が前記工事現場における作業を行うために必要な要件を満たしていない場合に、前記工事写真撮影手段による撮影を不可とし、前記工事写真撮影手段による撮影が不可であることを前記現場作業者に通知する、
    ことを特徴とする現場管理装置。
  3. 前記現場管理装置は入力手段を有し、
    前記出勤状態取得手段は、前記認証された現場作業者に当該現場作業者の出勤状態を入力させる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の現場管理装置。
  4. 記表示手段は、前記認証された現場作業者の出勤状態とともに、当該現場作業者以外の現場作業者の出勤状態を表示する、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の現場管理装置。
  5. 工事現場における現場作業者の勤務状況を管理する現場管理システムであって、
    現場管理サーバと、
    記現場作業者を認証する認証手段と、
    認証された前記現場作業者の出勤状態を取得する出勤状態取得手段と、
    前記工事現場における作業結果を示す工事写真を撮影する工事写真撮影手段と、
    前記出勤状態を示すデータ、および、前記工事写真を前記現場管理サーバへ送信する送信手段と、
    前記現場作業者の作業を停止させるための警告を発する警告手段と、
    を備え、
    前記現場管理サーバは、
    プロセッサと、
    前記工事現場における現場作業者の出勤人員構成が前記工事現場における作業を行うために必要な要件を満たしていない場合に、前記送信手段による前記工事写真の送信を不可とし、且つ、前記警告手段が前記工事写真が送信不可となったことを前記現場作業者に通知するよう制御する警告制御手段と、を有する、
    ことを特徴とする現場管理システム。
  6. 前記現場管理サーバは、前記工事現場における作業内容と、前記作業内容を行うために必要な要件との対応関係を記憶する記憶部を有し、
    前記警告制御手段は、前記対応関係および前記出勤人員構成に基づいて、前記出勤人員構成が前記要件を満たしていない場合に、前記警告手段が前記警告を発するよう制御する、
    ことを特徴とする、請求項に記載の現場管理システム。
  7. 前記工事現場の現場状況を計測して前記現場管理サーバへ送信する現場センサ、
    をさらに含み、
    前記作業内容を行うために必要な要件は、前記現場状況に応じて変動する要件を含み、
    前記警告制御手段は、前記対応関係、前記出勤人員構成、および前記現場状況に基づいて、前記出勤人員構成が前記要件を満たしていない場合に、前記警告手段が前記警告を発するよう制御する、
    ことを特徴とする、請求項に記載の現場管理システム。
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