JP5866618B2 - 防寒衣料品の使用方法 - Google Patents
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Description
本発明は、従来の保温シートよりも保温性が改良され、繊維製品として着衣しても体が蒸れず快適に保温できる防寒衣料品の使用方法を提供することである。
本発明は、セラミックスを含む繊維から形成される布帛もしくは吸湿発熱繊維から形成される布帛および透湿性アルミニウムシートを積層してなる保温シートを含む防寒衣料品の使用方法であって、透湿性アルミニウムシートが、アルミニウムを蒸着した上に樹脂で被覆した繊維から形成され、繊維間の結合のない布帛であり、透湿性アルミニウムシートの側を外側にして着衣する防寒衣料品の使用方法である。
本発明は、さらに透湿性アルミニウムシートの外側を布帛または透湿性の断熱シートで覆うことを特徴とする。
また本発明は、上記の防寒衣料品の使用方法に用いられる、セラミックスを含む繊維から形成される布帛もしくは吸湿発熱繊維から形成される布帛および透湿性アルミニウムシートからなり、透湿性アルミニウムシートが、アルミニウムを蒸着した上に樹脂で被覆した繊維から形成され、繊維間の結合のない布帛であることを特徴とする保温シートを含む防寒衣料品である。
さらに本発明は、上記防寒衣料品が袋状であって、保温シートの片面がセラミックスを含む繊維から形成される布帛または吸湿発熱繊維から形成される布帛であり、片面が布帛または透湿性の断熱シートである偏平状袋の中に透湿性アルミニウムシートを入れられてなり、透湿性アルミニウムシートが、アルミニウムを蒸着した上に樹脂で被覆した繊維から形成され、繊維間の結合のない布帛であることを特徴とする。
セラミックスは遠赤外線放射性能を有するが、中でも4〜14ミクロンの波長帯(光電子育生光線)の電磁波放射性能を有するものが好ましい。4〜14ミクロンの波長帯の電磁波は、遠赤外線の放射効率が極めて高く、しかも肌にやさしいことが知られており、人体に吸収された遠赤外線(光電子育生光線)は毛細血管まで達し、毛細血管をひろげて血行を良くして新陳代謝が活発にすると言われている。
練り込まれる繊維は、従来公知の天然繊維、化学繊維及び合成繊維が対象となり得るが、化学繊維や合成繊維が練りこみやすいので好ましく、中でも保温性が期待できるアクリル繊維が特に好ましい。また、マイクロファイバーを用いたものが放射効率が特によいので最も好ましい。練りこまれる量は、繊維物性を確保する必要があり繊維重量に対して1〜15重量%が好ましい。
セラミックスを含む繊維から形成される布帛は、微粒子状のセラミックスを練りこんだフィラメントヤーンや原綿を紡績した後、紡績糸を布帛にしたものである。このような市販品としてアクリル繊維にセラミックスを練りこんだ繊維からなる布帛の「セラム」、「ヒートチャージ」(商標、東洋紡績社製)などが使用できる。
透湿性アルミニウムシートは、アルミニウム金属による効率的な熱反射性能をもち、しかも透湿性を有するので汗などの湿気を通過させることができる。
また、透湿アルミニウムの外側には、布帛や断熱シートをさらに積層するのが好ましい。繊維製品としての見栄えや、アルミニウムは熱伝導性がよいので、熱伝導により熱が外に出してしまうのを抑えるために、熱伝導性の悪い布帛や断熱シートを外側に積層するのがよい。たとえば、本発明の保温シートの片面がセラミックスを含む繊維から形成される布帛および吸湿発熱繊維から形成される布帛の少なくとも一方であり、片面が綿布などの布帛から偏平状袋を形成し、その中に透湿性アルミニウムシートを入れた構成のものが挙げられる。
図1に、本発明の三つの例の実施形態の保温シートの断面図を示した。(a)は透湿性アルミニウムシート1とセラミックスを含む繊維からなる布帛(または吸湿発熱繊維からなる布帛)2との積層されたものであり、(b)はさらに透湿性アルミニウムシート1の外側に綿布帛3が積層されたものであり、(c)はセラミックスを含む繊維からなる布帛(または吸湿発熱繊維からなる布帛)2と綿布3からなる袋に透湿性アルミニウムシート1が入ったものである。
セラミックスを含む繊維から形成される布帛や吸湿発熱繊維の保温機構はよく知られている。透湿性アルミニウムシートの側を外側にして着衣すると、セラミックスを含む繊維から形成される布帛により放射された遠赤外線は透湿性アルミニウムシートで反射され体の方に戻り保温性が向上する。吸湿発熱繊維は外からの水分や発汗した水分を吸着して発熱し、透湿性アルミニウムシートで反射され体の方に戻り保温性が向上する。また、セラミックスを含む繊維から形成される布帛と吸湿発熱繊維を積層した布帛に透湿性アルミニウムシートを組み合わせた場合も、同様に熱や遠赤外線は透湿性アルミニウムシートで反射され体の方に戻り保温性が向上する。
透湿性アルミニウムシートが上記の(3)のタイプであると、繊維の1本1本にアルミニウムが蒸着されているので、布帛の繊維間には多くの隙間があり通気性が大きく、内部からの汗などの湿気が凝縮して繊維間の隙間を塞がないので蒸れさせることがない。また、繊維間の結合がないので、柔軟性が維持でき柔らかい布帛としても好適に使用できる。上記(1)〜(3)の内では(3)のタイプのアルミニウムシートが最も長期間快適な保温性が維持できる。
被覆方法は従来公知の含浸法、電着法、塗装法などが適用できる。被覆層の厚さは数十nmから100μmがコストパーフォーマンスの点から好ましい。
[実施例]
「ヒートチャージ」(商標、東洋紡社製、T17、アクリル/レーヨン(62/38)であり、アクリル繊維に遠赤外線放射セラミックスを練りこんだ糸で形成された布帛)、「エクス」(商標、日本エクスラン社製、吸湿発熱繊維から形成された布帛)、
「コアホット」(商標、日本エクスラン社製、遠赤外線照射型のアクリルをコアに吸水速乾性をもつ多孔質型のアクリルで被覆した二重構造状繊維から形成された布帛)、および目付40g/m2の綿不織布を準備し、それぞれの布帛を幅10cm、長さ30cmの大きさに切り取り、片面を目付40g/m2の綿不織布とし、別の片面をそれぞれ「ヒートチャージ」、「エクス」、「コアホット」として積層して端を縫製して矩形扁平状の袋A(「ヒートチャージ」製),B(「エクス」製)、C(「コアホット」製)を数個ずつ作成した。
上記の袋の両側に「マジックテープ」(商標、クラレ社製)を付け、20℃の室内において、右足のくるぶしの上に巻き、保温シートと皮膚の間に温度計をさし10分後の温度を測定した。年齢60〜65歳の男性3人に測定してもらい平均温度を表1に記載した。
また、上記の袋を洗濯したものも前もって準備しておき、同様に温度測定をしてもらった。洗濯はJIS−L−0217−103法に則って3回行なった、洗剤は合成洗剤である「アタック」(商標、花王社製洗剤)を使用した。
さらに着衣したときに「蒸れ」を感じるかどうかを同じ室内において10人に評価してもらい、「蒸れ」を感じた人の人数を記載した。これらの結果を表1に併せて記載した。
また、「蒸れ」の評価結果をみると、本発明の保温シートは、蒸れを生じず着衣する繊維製品としても好適に使用できることがわかる。また特に本発明の保温シートの透湿性アルミニウムシートが、アルミニウムの上にさらに樹脂コーティングがされている繊維から形成される布帛である「タイベックシルバー」を用いると、洗濯しても保温効果が低下せず耐洗濯性があることもわかる。また、保温シートIと比較すると、本発明の保温シートは単にシートが増えたことによるものでないことも確認できる。
2 セラミックスを含む繊維からなる布帛(または吸湿発熱繊維からなる布帛)
3 綿布帛
Claims (4)
- セラミックスを含む繊維から形成される布帛もしくは吸湿発熱繊維から形成される布帛および透湿性アルミニウムシートを積層してなる保温シートを含む防寒衣料品の使用方法であって、透湿性アルミニウムシートが、アルミニウムを蒸着した上に樹脂で被覆した繊維から形成され、繊維間の結合のない布帛であり、透湿性アルミニウムシートの側を外側にして着衣する防寒衣料品の使用方法。
- さらに透湿性アルミニウムシートの外側を布帛または透湿性の断熱シートで覆うことを特徴とする請求項1記載の防寒衣料品の使用方法。
- 請求項1または2記載の防寒衣料品の使用方法に用いられる、セラミックスを含む繊維から形成される布帛もしくは吸湿発熱繊維から形成される布帛および透湿性アルミニウムシートからなり、透湿性アルミニウムシートが、アルミニウムを蒸着した上に樹脂で被覆した繊維から形成され、繊維間の結合のない布帛であることを特徴とする保温シートを含む防寒衣料品。
- 前記防寒衣料品が袋状であって、保温シートの片面がセラミックスを含む繊維から形成される布帛または吸湿発熱繊維から形成される布帛であり、片面が布帛または透湿性の断熱シートである偏平状袋の中に透湿性アルミニウムシートを入れられてなり、透湿性アルミニウムシートが、アルミニウムを蒸着した上に樹脂で被覆した繊維から形成され、繊維間の結合のない布帛であることを特徴とする請求項3記載の袋状防寒衣料品。
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