JP5866040B2 - 表示入力装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、表示入力装置および画像形成装置に関する。
従来、設定値の変更が可能な複数種の機能(たとえば、コピー機能、スキャン機能、ファックス機能およびボックス機能など)が搭載された画像形成装置が知られている。このような画像形成装置には、複数種の機能のうち使用する機能の選択指示、および、選択された機能の設定値の変更指示をユーザーから受け付けるための表示入力装置が設けられるのが一般的である(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1の表示入力装置には、複数種の機能にそれぞれ対応する複数の機能選択キーが設けられている。これら複数の機能選択キーのそれぞれは、ハードキーである。そして、表示入力装置は、複数の機能選択キーのうちのいずれかの機能選択キーがユーザーによって押下されると、押下された機能選択キーに対応する機能の設定指示を受け付けるための設定画面を表示する(押下された機能選択キーに対応する機能の実行が可能な状態になる)。
また、従来では、タッチパネル付き表示部に複数の機能選択キー(ソフトキー)を表示することで、複数種の機能のうちから実行する機能の選択指示をユーザーから受け付けるようにした表示入力装置も知られている。このような表示入力装置は、電源が投入されると、初期画面として、複数種の機能にそれぞれ対応する複数の機能選択キーを配した機能選択画面を表示する。これにより、ユーザーは、複数の機能選択キーのうちの所望の機能に対応する機能選択キーの表示位置をタッチすることにより、所望の機能の設定画面を表示入力装置に表示させることができる。
機能選択画面を表示して実行する機能の選択指示をユーザーから受け付ける表示入力装置では、通常、表示画面を初期画面(機能選択画面)に戻すための初期画面遷移キーが設けられる。そして、ユーザーは、或る機能の設定画面を表示させている状態で別の機能を実行したいとき、初期画面遷移キーを押下して表示画面を初期画面(機能選択画面)に一旦戻し、その初期画面(機能選択画面)において所望の機能を選択することにより、所望の機能の設定画面を表示させる。しかし、ユーザーからすると、実行する機能(表示する設定画面)の切り替えに際して、表示画面を一々初期画面(機能選択画面)に戻さなければならないのは煩わしく(煩雑な操作が必要となり)、利便性が悪い。
一方で、複数の機能選択キーのそれぞれをハードキーとして予め設けた表示入力装置では、ユーザーからすると、或る機能の設定画面を表示させている状態で別の機能を実行したいとき、所望の機能に対応する機能選択キーを押下するだけで、初期画面に遷移することなく所望の機能の実行が可能な状態になる(所望の機能の設定画面が表示される)ので、それほど煩わしくはない。ただし、この形態の表示入力装置では、複数の機能にそれぞれ対応する複数のハードキー(機能の選択指示を受け付けるための機能選択キー)を設けなければならないので、部品点数を削減するのが困難であるという不都合がある(コストダウンを図るのが難しい)。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、部品点数を削減することができ、かつ、ユーザーによる表示画面の切り替え操作時の利便性を向上させることが可能な表示入力装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の表示入力装置は、複数種の機能のうちから実行する機能の選択指示を受け付けるための選択画面を表示するとともに、選択画面において実行する機能が選択されたときに、選択された機能に関する設定指示を受け付けるための設定画面を表示する表示部と、表示部に対して設けられ、ユーザーがタッチしている複数のタッチ位置を検知するためのタッチパネル部と、を備えている。そして、表示部は、設定画面を表示している最中にタッチパネル部の2点がタッチされて以降、タッチされた2点のうち1点以上がタッチされたまま行われるタッチ操作である画面切替操作をタッチパネル部が受け付けたとき、選択画面に遷移することなく、表示する設定画面を現時点の設定画面に対応する機能とは別の機能に対応する設定画面に切り替える。
本発明の構成では、上記のように、表示部は、設定画面を表示している最中にタッチパネル部の2点がタッチされて以降、タッチされた2点のうち1点以上がタッチされたまま行われるタッチ操作である画面切替操作をタッチパネル部が受け付けたとき、選択画面に遷移することなく、表示する設定画面を現時点の設定画面に対応する機能とは別の機能に対応する設定画面に切り替える。これにより、ユーザーからすると、表示する設定画面を切り替えたい(現時点の設定画面に対応する機能とは別の機能を実行したい)とき、表示画面を一々選択画面に戻さなくてもよいので、煩わしさが軽減される。また、タッチパネル部の2点をタッチし、タッチした2点のうち1点以上をタッチしたままタッチ操作を行うだけで表示する設定画面を切り替えることができるので、表示する設定画面を切り替えるまでの操作数が少なく、ユーザーにかかる負担は小さい。なお、表示部は、タッチパネル部の2点がタッチされて以降、タッチされた2点のうち1点以上がタッチされたままタッチ操作が行われなければ、表示する設定画面を切り替えない。したがって、現時点の設定画面のまま設定指示を行いたいユーザは、タッチパネル部に対して通常のタッチ操作(たとえば、タッチパネル部の1点をタップする操作)を行えばよく、特別なタッチ操作を行う必要はない。これらの結果、ユーザーによる表示画面の切り替え操作時の利便性が向上する。
さらに、複数種の機能にそれぞれ対応する複数のハードキー(機能の選択指示を受け付けるための機能選択キー)を設ける必要がなくなるので、部品点数を削減することができる(コストダウンを図ることができる)。
上記の構成において、好ましくは、タッチパネル部は、表示部が設定画面を表示している最中に2点がタッチされて以降、2点がタッチされたままで予め定められた所定時間が経過していれば、画面切替操作の受け付けを行う一方、2点がタッチされたままで所定時間が経過していなければ、画面切替操作の受け付けを行わない。これにより、ユーザーからすると、タッチパネル部に対して簡単なタッチ操作(タッチパネル部の2点をタッチし続ける操作)を行うだけで、表示する設定画面の切り替えが可能な状態になるので、利便性が良い。また、ユーザーからすると、タッチパネル部の2点を誤ってタッチしてしまったとしても、直ぐに(所定時間が経過する前に)タッチパネル部から指を離せば、表示する設定画面が意図せず切り替わってしまうことがないので、利便性が良い。さらに、タッチパネル部の2点がタッチされて以降、直ぐに(所定時間が経過する前に)タッチパネル部に対するタッチ操作が無くなったことをトリガーとする別の処理(画面切替処理とは異なる処理)との差別化を容易に図ることができる。
上記の構成において、好ましくは、表示部は、タッチパネル部において画面切替操作の受け付けが可能になって以降、タッチパネル部に対するタッチ操作が無くなれば、タッチパネル部に対するタッチ操作が無くなった時点に表示していた設定画面をそのまま表示する。これにより、ユーザーからすると、表示する設定画面を確定したいとき、タッチパネル部から全ての指を離すだけでよいので、利便性が良い。
上記の構成において、好ましくは、表示部は、タッチパネル部において画面切替操作の受け付けが可能になったとき、ユーザーによる画面切替操作を補助するための画面切替情報を設定画面と共に表示する。これにより、容易に、ユーザーの利便性を向上させることができる。また、このような画面切替情報を表示部が表示するようになっていると、画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザーに認識させることもできる。
この構成において、表示部は、複数種の機能をそれぞれ示す複数の機能情報を画面切替情報として表示し、画面切替操作をタッチパネル部が受け付けたとき、複数の機能情報を予め定められた所定表示位置に順番に移動させることにより、所定表示位置に配される機能情報を順次切り替え、所定表示位置に存在する機能情報に対応する設定画面を表示してもよい。
また、表示部は、複数種の機能をそれぞれ示す複数の機能情報を画面切替情報として表示し、画面切替操作をタッチパネル部が受け付けたとき、複数の機能情報の表示サイズを順番に拡大することにより、表示サイズが拡大される機能情報を順次切り替え、表示サイズが拡大された機能情報に対応する設定画面を表示してもよい。
さらに、表示部は、複数種の機能をそれぞれ示す複数の機能情報を画面切替情報として表示し、画面切替操作をタッチパネル部が受け付けたとき、複数の機能情報に予め定められた追加情報を順番に付加することにより、追加情報が付加される機能情報を順次切り替え、追加情報が付加された機能情報に対応する設定画面を表示してもよい。
上記のような画面切替情報(複数の機能情報)が表示されていると、ユーザーによる設定画面の切り替え操作の利便性が向上する。
また、好ましくは、表示部は、画面切替情報を表示するとき、画面切替情報の表示領域外の表示領域の明るさを、画面切替情報の表示領域の明るさよりも暗くする。これにより、画面切替情報が見易くなる。また、画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザーに認識させることもできる。
上記の構成において、タッチパネル部において画面切替操作の受け付けが可能になったときに、画面切替操作の受け付けが可能になった旨を報知する報知部を備えることが好ましい。これにより、確実に、タッチパネル部において画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザーに認識させることができる。
この場合、報知部は、表示入力装置を振動させる振動発生部であり、振動発生部は、表示入力装置を振動させることで、画面切替操作の受け付けが可能になった旨を報知する。このように表示入力装置を振動させると、画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザーが認識し易い。
上記の構成において、好ましくは、表示部は、タッチパネル部が受け付けた画面切替操作に基づき表示する設定画面を切り替えるとき、従前の設定内容をリセットせずに設定画面を表示する。これにより、ユーザーからすると、従前に設定した設定内容と同じ設定内容で機能を実行したいとき、一から設定し直さなくてもよいので、利便性が良い。
本発明の画像形成装置は、上記の表示入力装置を備えている。このような画像形成装置では、ユーザーによる表示画面の切り替え操作時の利便性が向上する。また、部品点数を削減する(コストダウンを図る)こともできる。
以上のように、本発明によれば、部品点数を削減することができ、かつ、ユーザーによる表示画面の切り替え操作時の利便性を向上させることが可能な表示入力装置および画像形成装置を得ることができる。
(画像形成装置の全体構成)
以下、コピー機能、送信(スキャン)機能、ファックス機能およびボックス機能などの複数種の機能の実行が可能な画像形成装置(複合機)を例にとって説明する。
以下、コピー機能、送信(スキャン)機能、ファックス機能およびボックス機能などの複数種の機能の実行が可能な画像形成装置(複合機)を例にとって説明する。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、操作パネル101(「表示入力装置」に相当)、原稿搬送部102A、画像読取部102B、給紙部103、用紙搬送部104、画像形成部105、定着部106および後処理部107などを備える。
操作パネル101は、たとえば、装置正面側に配置される。操作パネル101は、図2に示すように、表示面上にタッチパネル部11が設けられた液晶表示部12(「表示部」に相当)を有する。タッチパネル部11は、ユーザーがタッチした複数のタッチ位置を同時に検知可能なマルチタッチパネルである。液晶表示部12は、ユーザーから入力操作(タッチ操作)を受け付けるためのソフトキーやメッセージなどを配した画面を表示する。なお、液晶表示部12に表示される画面については、後に詳細に説明する。そして、液晶表示部12の表示面を覆うタッチパネル部11は、ユーザーが指定したソフトキー(タッチパネル部11を介してユーザーがタッチしたソフトキー)を検知するために設けられている。また、操作パネル101には、ハードキーとして、数値入力を受け付けるためのテンキー13や、機能実行の開始指示を受け付けるためのスタートキー14などが設けられている。
図1に戻って、原稿搬送部102Aは、画像読取部102Bの装置背面側に設けられた回転軸(図示せず)を支点として開閉可能に取り付けられている。この原稿搬送部102Aは、原稿セットトレイ21にセットされた原稿Dを引き出し、搬送読取用コンタクトガラス20aの上方に送って原稿排出トレイ22に排出する。また、原稿搬送部102Aは、載置読取用コンタクトガラス20bに載置された原稿Dを押える機能も有する。
画像読取部102Bは、原稿Dを読み取って画像データを生成する。この画像読取部102Bには、図示しないが、露光ランプ、ミラー、レンズおよびイメージセンサーなどの光学系部材が設けられている。そして、画像読取部102Bは、搬送読取用コンタクトガラス20aを通過する原稿Dまたは載置読取用コンタクトガラス20bに載置される原稿Dに光を照射し、その原稿Dからの反射光を受けたイメージセンサーの出力値をA/D変換することによって、画像データを生成する。これにより、画像読取部102Bによる原稿Dの読み取り動作(スキャン動作)によって得られた画像データに基づき印刷を行うことができる。また、スキャン動作によって得られた画像データを蓄積することもできる。
給紙部103は、用紙Pを収容するカセット31を複数有し、それら複数のカセット31に収容された用紙Pを用紙搬送部104に供給する。この給紙部103には、収容された用紙Pを引き出すピックアップローラー32や、用紙Pの重送を抑制するための分離ローラー対33が設けられている。
用紙搬送部104は、画像形成装置100の内部において用紙Pを搬送する。具体的に言うと、給紙部103から供給された用紙Pは、用紙搬送部104が搬送することによって、画像形成部105および定着部106をこの順番で通過する。この用紙搬送部104には、用紙Pを搬送するための複数の搬送ローラー対41が設けられている。さらに、用紙Pを画像形成部105の手前で待機させ、タイミングを合わせて画像形成部105に送り出すレジストローラー対42も設けられている。
画像形成部105は、画像データに基づきトナー像を形成し、そのトナー像を用紙Pに転写する。画像形成部105は、感光体ドラム51、帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラー55およびクリーニング装置56などを含んでいる。
トナー像の形成プロセスおよびトナー像の転写プロセスとしては、まず、感光体ドラム51を回転駆動させ、その感光体ドラム51の表面を帯電装置52で所定電位に帯電させる。また、露光装置53は、画像データに基づき光ビームLを出力し、感光体ドラム51の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム51の表面に静電潜像を形成する。現像装置54は、感光体ドラム51の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。
転写ローラー55は、感光体ドラム51の表面に圧接して回転可能となっている。さらに、転写ローラー55には所定の電圧が印加されている。この状態で、レジストローラー対42がタイミングを計り、転写ローラー55と感光体ドラム51との間に用紙Pを進入させる。これによって、感光体ドラム51の表面のトナー像が用紙Pに転写される。そして、トナー像の転写プロセスが終わると、クリーニング装置56は、感光体ドラム51の表面に残留するトナーなどを除去する。
定着部106は、用紙Pに転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。この定着部106は、発熱源を内蔵する定着ローラー61と、定着ローラー61に圧接される加圧ローラー62とを含んでいる。そして、トナー像が転写された用紙Pは、定着ローラー61と加圧ローラー62との間を通過することで、加熱・加圧される。これにより、用紙Pにトナー像が定着され、印刷が完了する。
後処理部107は、定着部106から印刷済みの用紙Pを受け取り、仕分け処理、ステープル処理およびパンチ処理などの後処理を行う。そして、後処理部107は、印刷済みの用紙Pに対して後処理を施した後、用紙Pを排出トレイ71に排出する。
(画像形成装置のハードウェア構成)
画像形成装置100は、図3に示すように、主制御部110を備える。主制御部110は、中央演算処理装置であるCPU111、画像処理部112および記憶部113などを含む。画像処理部112は、画像処理専用のASICやメモリーなどからなっており、画像データに対して各種画像処理(拡大/縮小、濃度変換およびデータ形式変換など)を施す。記憶部113は、ROM、RAMおよびHDDなどからなり、たとえば、機能の実行に必要なプログラムおよびデータがROMに記憶され、それらプログラムおよびデータがRAMに展開される。
画像形成装置100は、図3に示すように、主制御部110を備える。主制御部110は、中央演算処理装置であるCPU111、画像処理部112および記憶部113などを含む。画像処理部112は、画像処理専用のASICやメモリーなどからなっており、画像データに対して各種画像処理(拡大/縮小、濃度変換およびデータ形式変換など)を施す。記憶部113は、ROM、RAMおよびHDDなどからなり、たとえば、機能の実行に必要なプログラムおよびデータがROMに記憶され、それらプログラムおよびデータがRAMに展開される。
主制御部110は、原稿搬送部102A、画像読取部102B、給紙部103、用紙搬送部104、画像形成部105、定着部106および後処理部107などと接続される。そして、主制御部110は、記憶部113に記憶されたプログラムおよびデータに基づき、全体制御、画像処理制御、および、各種回転体を回転させるモーターの駆動制御などを行う。
主制御部110には、操作パネル101も接続される。操作パネル101は、主制御部110と接続される表示制御部15を含む。この表示制御部15は、CPUなどからなり、主制御部110から指示を受け、操作パネル101の表示動作を制御する。たとえば、表示制御部15は、液晶表示部12に表示されたソフトキーがタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、タッチパネル部11の出力に基づきタッチ位置の座標を検知する。すなわち、表示制御部15は、ユーザーがタッチパネル部11を介してタッチしたソフトキー(ユーザーが指定したソフトキー)を検知する。この表示制御部15には、記憶部16が接続される。そして、タッチパネル部11の出力とタッチ位置の座標との対応を示すデータは、記憶部16に記憶される。
さらに、操作パネル101は、振動発生部17を含む。振動発生部17は、たとえば、振動モーター(モーター軸に分銅が偏って取り付けられたモーター)からなっている。これにより、振動発生部17は、駆動することで振動する。そして、表示制御部15は、振動発生部17の駆動を制御し、操作パネル101を振動させる。
また、主制御部110は、通信部120と接続される。通信部120は、たとえば、外部のコンピューター200とネットワークを介して通信可能に接続される。これにより、コンピューター200から送信された画像データに基づき印刷を行うことができ、スキャン動作によって得られた画像データをコンピューター200に送信することもできる。また、通信部120にモデムなどを内蔵してもよく、この場合、電話回線などのネットワークを介して、外部のファックス装置300とファックス通信を行うことができる。
(操作パネルの表示画面)
操作パネル101は、主電源が投入されると、図4に示すようなメインメニュー画面MS(「選択画面」に相当)を初期画面として表示する。メインメニュー画面MSには、複数種の機能のうちから実行する機能の選択指示をユーザーから受け付けるため、数種の機能にそれぞれ対応する複数のソフトキーKが配される。
このメインメニュー画面MSにおいて実行する機能がユーザーによって選択された(複数のソフトキーKのうちのいずれかのソフトキーKの表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされた)とき、操作パネル101は、選択された機能に関する設定指示を受け付けるための設定画面SS(たとえば、図5および図6参照)を表示する。
たとえば、ソフトキーK1の表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、操作パネル101は、コピー機能の設定画面SSC(図5参照)を表示する。コピー機能の設定画面SSCには、コピー機能の実行に際して設定値の変更が可能な複数の設定項目にそれぞれ対応する複数の設定キーFKが配される。図5には、一例として、用紙選択、縮小/拡大、濃度、両面/分割およびページ集約の各設定項目にそれぞれ対応する複数の設定キーFKが配された設定画面SSCを図示している。複数の設定キーFKのそれぞれには、対応する設定項目の現時点の設定値が表記される。そして、操作パネル101は、複数の設定キーFKのうちのいずれかの設定キーFKがタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、たとえば、指定された設定キーFKに対応する設定項目の設定値を設定するための画面(図示せず)を表示する。これにより、ユーザーは、コピー機能に関する複数の設定項目のそれぞれの現時点の設定値を認識することができ、かつ、それら各設定値を変更することもできる。
また、ソフトキーK2の表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、操作パネル101は、送信(スキャン)機能の設定値の設定指示を受け付けるための設定画面(図示せず)を表示する。また、ソフトキーK3の表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、操作パネル101は、ファックス機能の設定値の設定指示を受け付けるための設定画面SSF(図6参照)を表示する。なお、ファックス機能においては、たとえば、ファックス送信先のアドレスや送信形式なども設定値に相当する。
また、ソフトキーK4の表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、操作パネル101は、ユーザーボックスに格納されたデータ(たとえば、スキャン動作によって得られた画像データ)に基づく印刷を実行する上で必要な設定を受け付けるための設定画面(図示せず)を表示する。また、ソフトキーK5の表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、操作パネル101は、ジョブボックスに格納されたデータ(たとえば、コンピューター200から送信された画像データ)に基づく印刷を実行する上で必要な設定を受け付けるための設定画面(図示せず)を表示する。また、ソフトキーK6の表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、操作パネル101は、ファックス受信ボックスに格納されたデータ(通信部120が受信したファックスデータ)に基づく印刷を実行する上で必要な設定を受け付けるための設定画面(図示せず)を表示する。また、ソフトキーK7の表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、操作パネル101は、外部メモリー(USB)に格納されたデータに基づく印刷を実行する上で必要な設定を受け付けるための設定画面(図示せず)を表示する。
なお、ソフトキーK8はプログラム機能に対応するソフトキーKであり、ソフトキーK8の表示位置がタッチパネル部11を介してユーザーによってタッチされると、液晶表示部12は、登録されたプログラムのうちから呼び出すプログラムの選択指示をユーザーから受け付けるためのプログラム選択画面(図示せず)を表示する。ところで、プログラム機能というのは、コピー機能や送信(スキャン)機能などに関する複数の設定項目のうち、ユーザーによって予め選択された1つ以上の設定項目(設定値)をプログラムとして登録しておく機能である。
(表示する設定画面の切り替え)
操作パネル101には、ハードキーとしてのメインメニューキーMK(図2および図3参照)が設けられている。このメインメニューキーMKは、表示画面をメインメニュー画面MSに戻すためのキーである。このため、ユーザーは、或る機能の設定画面SSを表示させている最中に別の機能を実行したいとき、メインメニューキーMKを押下してメインメニュー画面MSを表示させ、そのメインメニュー画面MSにおいて所望の機能を選択する(複数のソフトキーKのうちの所望の機能に対応するソフトキーKの表示位置をタッチパネル部11を介してタッチする)。これによって、表示画面を所望の機能の設定画面SSに切り替えることができる。
操作パネル101には、ハードキーとしてのメインメニューキーMK(図2および図3参照)が設けられている。このメインメニューキーMKは、表示画面をメインメニュー画面MSに戻すためのキーである。このため、ユーザーは、或る機能の設定画面SSを表示させている最中に別の機能を実行したいとき、メインメニューキーMKを押下してメインメニュー画面MSを表示させ、そのメインメニュー画面MSにおいて所望の機能を選択する(複数のソフトキーKのうちの所望の機能に対応するソフトキーKの表示位置をタッチパネル部11を介してタッチする)。これによって、表示画面を所望の機能の設定画面SSに切り替えることができる。
しかし、ユーザーからすると、表示する設定画面SSを切り替えるのに際して、表示画面を一々メインメニュー画面MSに戻さなければならないのは煩わしい。また、通常では、メインメニュー画面MPに一旦戻ってしまうと、従前の設定画面SSで設定した設定値がリセットされてしまう。このため、従前の設定画面SSの設定値と同じ設定値に基づき機能を実行したいときには、一から設定し直さなければならず、この点もユーザーにとっては煩わしい。
そこで、本実施形態では、メインメニュー画面MSに遷移することなく、表示する設定画面SSを現時点の設定画面SSとは別の設定画面SSに切り替えることができるようになっている。
具体的には、表示する設定画面SSを切り替えたいユーザーは、まず、図7に示すように、設定画面SS(たとえば、コピー機能の設定画面SSC)が表示されている状態で、タッチパネル部11の2点をタッチし、タッチした2点から指を離さずにそのまま保持する。なお、タッチする2点の位置としては、タッチパネル部11のどの位置であってもよい。
タッチパネル部11の2点がタッチされると、表示制御部15は、タッチパネル部11の出力に基づきタッチパネル部11の2点がタッチされたことを検知し、その検知時点からの時間を計測する。そして、表示制御部15は、タッチパネル部11の2点がタッチされたまま予め定められた所定時間が経過した時点から、タッチパネル部11に対する画面切替操作に基づき、表示する設定画面SSの切り替えを液晶表示部12に行わせる(画面切替モードに移行させる)。言い換えると、タッチパネル部11は、液晶表示部12が設定画面SSを表示している最中に2点がタッチされて以降、2点がタッチされたままで所定時間が経過していれば、画面切替操作の受け付けを行う一方、2点がタッチされたままで所定時間が経過していなければ、画面切替操作の受け付けを行わない。なお、画面切替操作とは、タッチパネル部11に対してタッチした2点のうち1点以上をタッチしたまま行うタッチ操作のことである。この画面切替操作については、後に詳細に説明する。
タッチパネル部11において画面切替操作の受け付けが可能になったとき(画面切替モードに移行したとき)、表示制御部15は、図8に示すように、ユーザーによる画面切替操作を補助するための画面切替情報画像SC(「画面切替情報」に相当)を設定画面SSと共に液晶表示部12に表示させる。たとえば、液晶表示部12は、画面切替情報画像SCを現時点の設定画面SSに重ね、現時点の設定画面SSを背景画面として表示する。そして、表示制御部15は、振動発生部17を駆動させ、操作パネル101を振動させる。すなわち、振動発生部17は、操作パネル101を振動させることによって、画面切替操作の受け付けが可能になったこと(画面切替モードに移行したこと)をユーザーに報知する。
なお、操作パネル101に音発生部(図示せず)を設け、その音発生部から発生させた音によって、画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザー報知してもよい。この場合には、音発生部が「報知部」に相当する。あるいは、操作パネル101にLEDなどの発光部(図示せず)を設け、その発光部を発光させることによって、画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザー報知してもよい。この場合には、発光部が「報知部」に相当する。
ここで、液晶表示部12は、画面切替情報画像SCとして、複数種の機能をそれぞれ示す複数の機能情報画像F(「機能情報」に相当)を楕円環状の軌跡に沿って表示する。これら複数の機能情報画像Fのそれぞれはアイコンであり、対応する機能を図柄で示している。なお、機能情報画像F1は、コピー機能を示す。機能情報画像F2は、送信(スキャン)機能を示す。機能情報画像F3は、ファックス機能を示す。機能情報画像F4は、ユーザーボックス機能を示す。機能情報画像F5は、ジョブボックス機能を示す。機能情報画像F6は、ファックス受信ボックス機能を示す。機能情報画像F7は、ダイレクト印刷機能を示す。
液晶表示部12は、画面切替情報画像SC(複数の機能情報画像F)を現時点の設定画面SSに重ねて表示するとき、現時点の設定画面SSに対応する機能情報画像Fを予め定められた所定表示位置Pに配する。また、液晶表示部12は、現時点の設定画面SSに対応する機能情報画像F(所定表示位置Pに配された機能情報画像F)の表示サイズを他の機能情報画像Fの表示サイズよりも拡大するとともに、現時点の設定画面SSに対応する機能情報画像F(所定表示位置Pに配された機能情報画像F)に追加情報画像A(たとえば、枠を表す画像など)を付加する。さらに、液晶表示部12は、画面切替情報画像SC(複数の機能情報画像F)の表示領域外の表示領域の明るさを、画面切替情報画像SCの表示領域の明るさよりも暗くする。
これにより、ユーザーは、表示する設定画面SSの切り替えが可能になったことを認識し、画面切替操作を行う(タッチパネル部11に対してタッチした2点のうち1点以上をタッチしたままタッチ操作を行う)。
一例として、図9に示すように、表示制御部15は、タッチパネル部11の2点がタッチされて以降、2点がタッチされたままそれら2点のうち1点のタッチ位置を移動させるタッチ操作を検知した場合に、タッチパネル部11において画面切替操作が行われたと判断する。あるいは、図示しないが、表示制御部15は、タッチパネル部11の2点がタッチされて以降、2点がタッチされたままそれら2点のタッチ位置の両方を移動させるタッチ操作を検知した場合にも、タッチパネル部11において画面切替操作が行われたと判断する。たとえば、図9中の矢印方向に沿って1点のタッチ位置が円弧を描くように移動したとき、表示制御部15はタッチパネル部11において画面切替操作が行われたと判断する。なお、図9において、白抜きの矢印は、タッチ位置の移動方向を示し、白抜きの丸印は、固定的にタッチされ続けられているタッチ位置を示す。
ここで、タッチ位置の移動方向は特に限定されない。すなわち、画面横方向、画面縦方向および画面斜め方向などにタッチ位置が移動すれば、表示制御部15はタッチパネル部11において画面切替操作が行われたと判断する。また、2点のタッチ位置の両方が移動された場合、2点のタッチ位置の移動方向が互いに異なる方向(2点の間隔を狭める方向や広げる方向)であっても、表示制御部15は画面切替操作が行われたと判断する。
また、別の例として、図10に示すように、表示制御部15は、タッチパネル部11の2点がタッチされて以降、1点がタッチされたままその1点のタッチ位置を移動させるタッチ操作を検知した場合に、タッチパネル部11において画面切替操作が行われたと判断する。この場合、タッチパネル部11の2点がタッチされて以降、1点のタッチは続いているが、別の1点のタッチは無くなっている。たとえば、図10中の矢印方向に沿って1点のタッチ位置が移動したとき、表示制御部15はタッチパネル部11において画面切替操作が行われたと判断する。なお、図10において、白抜きの矢印は、タッチ位置の移動方向を示す。
さらに、別の例として、図11に示すように、表示制御部15は、タッチパネル部11の2点がタッチされて以降、1点がタッチされたまま別の位置においてパネル面を指で叩くようなタッチ操作(タップ操作)を検知した場合に、タッチパネル部11において画面切替操作が行われたと判断する。なお、図11において、白抜きの星印は、タップされているタッチ位置を示し、白抜きの丸印は、固定的にタッチされ続けられているタッチ位置を示す。あるいは、表示制御部15は、タッチパネル部11の2点がタッチされて以降、1点がタッチされたまま別の位置においてパネル面を指ではらうようなタッチ操作(フリック操作)を検知した場合にも、タッチパネル部11において画面切替操作が行われたと判断する。
なお、図9〜図11には、機能情報画像F1が所定表示位置Pに配され、その機能情報画像F1に対応するコピー機能の設定画面SSCが背景画面として表示されている状態を図示している。すなわち、タッチパネル部11において画面切替操作の受け付けが可能になった時点(画面切替モードに移行した時点)の設定画面SSはコピー機能の設定画面SSCである。
このような画面切替操作が行われたことを検知すると、表示制御部15は、表示する設定画面SSの切り替えを液晶表示部12に行わせる。すなわち、液晶表示部12は、設定画面SSを表示している最中にタッチパネル部11の2点がタッチされて以降、タッチされた2点のうち1点以上がタッチされたまま行われるタッチ操作である画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けたとき、メインメニュー画面MSに遷移することなく、表示する設定画面SSを現時点の設定画面SSに対応する機能とは別の機能に対応する設定画面SSに切り替える。
たとえば、図9に示した画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けた場合、液晶表示部12は、図12に示すように、タッチ位置を移動させるタッチ操作が停止するまで、所定表示位置Pを経由する楕円環状の軌跡に沿って複数の機能情報画像Fを循環移動させる。これにより、複数の機能情報画像Fが所定表示位置Pに順番に移動され、所定表示位置Pに配される機能情報画像Fが順次切り替わる。また、液晶表示部12は、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fの表示サイズを他の機能情報画像Fの表示サイズよりも拡大し、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fに追加情報画像Aを付加する。そして、液晶表示部12は、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fに対応する設定画面SSを背景画面として表示する。このように、液晶表示部12は、メインメニュー画面MSに遷移することなく、表示する設定画面SSを切り替える。
また、図10に示した画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けた場合にも、液晶表示部12は、図13に示すように、タッチ位置を移動させる操作が停止するまで、複数の機能情報画像Fを所定表示位置Pに順番に移動させ、所定表示位置Pに配する機能情報画像Fを順次切り替える。そして、液晶表示部12は、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fに対応する設定画面SSを背景画面として表示する。なお、その他の表示動作については、図9に示した画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けた場合と同様である。
また、図11に示した画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けた場合、液晶表示部12は、図14に示すように、タップ操作(フリック操作)が1回行われる毎に、所定表示位置Pに配する機能情報画像Fを1回切り替える。そして、液晶表示部12は、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fに対応する設定画面SSを背景画面として表示する。なお、その他の表示動作については、図9に示した画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けた場合と同様である。
なお、図12〜図14には、機能情報画像F3が所定表示位置Pに配され、その機能情報画像F3に対応するファックス機能の設定画面SSFが背景画面として表示されている状態を図示している。
そして、ユーザーは、所望の機能に対応する設定画面SSに切り替わっていることを確認し、タッチパネル部11に対する画面切替操作を終える。すなわち、ユーザーは、タッチパネル部11から全ての指を離す。
このとき、表示制御部15は、タッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなったこと(画面切替操作が終了したこと)を検知し、画面切替モードを解除する。すなわち、液晶表示部12は、画面切替情報画像SC(複数の機能情報画像F)を非表示とする。さらに、液晶表示部12は、画面切替情報画像SCの表示領域外の表示領域の明るさを暗くしていたが、その暗くしていた表示領域の明るさを元の明るさに戻す。そして、液晶表示部12は、タッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなった時点で背景画面として表示していた設定画面SSをそのまま表示する。
これにより、切り替え後の設定画面SSに対応する機能の実行が可能な状態となる(画面切替モードが解除された状態となる)。たとえば、図12〜図14に示した状態でタッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなったとすると、液晶表示部12は、ファックス機能の設定画面SSF(図6参照)を表示する。なお、このとき、液晶表示部12は、切り替え後の設定画面SSにおいて従前に何らかの設定がユーザーによって行われていれば(たとえば、ファックス機能の設定画面SSFにおいて従前に送信先のアドレスが入力されていれば)、従前の設定内容をリセットせずに設定画面SSを表示する。
(表示する設定画面を切り替えるときの流れ)
以下に、図15に示すフローチャートに沿って、表示する設定画面SSを切り替えるときの流れについて説明する。
以下に、図15に示すフローチャートに沿って、表示する設定画面SSを切り替えるときの流れについて説明する。
まず、図15のフローチャートのスタート時点では、ユーザーによって選択された機能に関する設定指示を受け付けるための設定画面SSを液晶表示部12が表示しているとする。そして、液晶表示部12が設定画面SSを表示している最中に、タッチパネル部11の2点がユーザーによってタッチされたことを表示制御部15が検知したとき、図15のフローチャートがスタートする。
ステップS1において、表示制御部15は、タッチパネル部11の2点がタッチされたまま所定時間が経過したか否かを判断する。判断の結果、タッチパネル部11の2点がタッチされたまま所定時間が経過していれば、ステップS2に移行し、タッチパネル部11の2点がタッチされたまま所定時間が経過していなければ、ステップS1の判断を繰り返す(画面切替モードに移行せず、現時点の設定画面SSをそのまま液晶表示部12に表示させ続ける)。
ステップS2に移行すると、表示制御部15は、画面切替モード(タッチパネル部11において画面切替操作の受け付けが可能なモード)に移行する。すなわち、液晶表示部12は、画面切替情報画像SC(複数の機能情報画像F)を現時点の設定画面SSに重ねて表示する。このとき、液晶表示部12は、現時点の設定画面SSに対応する機能情報画像Fを所定表示位置Pに配するとともに、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fの表示サイズを他の機能情報画像Fの表示サイズよりも拡大し、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fに追加情報画像Aを付加する。さらに、液晶表示部12は、画面切替情報画像SC(複数の機能情報画像F)の表示領域外の表示領域の明るさを、画面切替情報画像SCの表示領域の明るさよりも暗くする。
ステップS3において、表示制御部15は、振動発生部17を駆動させ、操作パネル101を振動させる。すなわち、振動発生部17は、操作パネル101を振動させることによって、画面切替モードに移行したこと(画面切替操作の受け付けが可能になったこと)をユーザーに報知する。
ステップS4において、表示制御部15は、タッチパネル部11の出力に基づき、タッチパネル部11の1点以上がタッチされたままであるか否か(タッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなっていないか否か)を判断する。判断の結果、タッチパネル部11の1点以上がタッチされたままになっていれば、ステップS5に移行する。
ステップS5に移行すると、表示制御部15は、タッチパネル部11の出力に基づき、画面切替操作(タッチパネル部11の2点がタッチされて以降にタッチされた2点のうち1点以上がタッチされたまま行われるタッチ操作)をタッチパネル部11が受け付けたか否かを判断する。判断の結果、画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けていれば、ステップS6に移行する。
ステップS6に移行すると、表示制御部15は、タッチパネル部11の出力に基づき、表示する設定画面SSの切り替えを液晶表示部12に行わせる。すなわち、液晶表示部12は、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fに対応する設定画面SSを背景画面として表示する。この後、ステップS4に移行する。なお、ステップS5において、画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けていない場合にも、ステップS4に移行する。そして、ステップS4において、タッチパネル部11の1点以上がタッチされたままになっていなければ(タッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなれば)、ステップS7に移行する。
ステップS4からステップS7に移行すると、表示制御部15は、画面切替モードを解除する。すなわち、液晶表示部12は、画面切替情報画像SC(複数の機能情報画像F)を非表示とする。また、液晶表示部12は、画面切替情報画像SCの表示領域外の表示領域の明るさを暗くしていたが、その暗くしていた表示領域の明るさを元の明るさに戻す。そして、液晶表示部12は、タッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなった時点に背景画面として表示していた設定画面SSをそのまま表示する。これにより、切り替え後の設定画面SSに対応する機能の実行が可能な状態となる(画面切替モードが解除された状態となる)。
本実施形態では、上記のように、液晶表示部12(表示部)は、設定画面SSを表示している最中にタッチパネル部11の2点がタッチされて以降、タッチされた2点のうち1点以上がタッチされたまま行われるタッチ操作である画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けたとき、メインメニュー画面MS(選択画面)に遷移することなく、表示する設定画面SSを現時点の設定画面SSに対応する機能とは別の機能に対応する設定画面SSに切り替える。これにより、ユーザーからすると、表示する設定画面SSを切り替えたい(現時点の設定画面SSに対応する機能とは別の機能を実行したい)とき、表示画面を一々メインメニュー画面MSに戻さなくてもよいので、煩わしさが軽減される。また、タッチパネル部11の2点をタッチし、タッチした2点のうち1点以上をタッチしたままタッチ操作を行うだけで表示する設定画面SSを切り替えることができるので、表示する設定画面SSを切り替えるまでの操作数が少なく、ユーザーにかかる負担は小さい。なお、液晶表示部12は、タッチパネル部11の2点がタッチされて以降、タッチされた2点のうち1点以上がタッチされたままタッチ操作が行われなければ、表示する設定画面SSを切り替えない。したがって、現時点の設定画面SSのまま設定指示を行いたいユーザーは、タッチパネル部11に対して通常のタッチ操作(たとえば、タッチパネル部11の1点をタップする操作)を行えばよく、特別なタッチ操作を行う必要はない。これらの結果、ユーザーによる表示画面の切り替え操作時の利便性が向上する。
さらに、複数種の機能にそれぞれ対応する複数のハードキー(機能の選択指示を受け付けるための機能選択キー)を設ける必要がなくなるので、部品点数を削減することができる(コストダウンを図ることができる)。
また、本実施形態では、上記のように、タッチパネル部11は、液晶表示部12が設定画面SSを表示している最中に2点がタッチされて以降、2点がタッチされたままで予め定められた所定時間が経過していれば、画面切替操作の受け付けを行う一方、2点がタッチされたままで所定時間が経過していなければ、画面切替操作の受け付けを行わない。これにより、ユーザーからすると、タッチパネル部11に対して簡単なタッチ操作(タッチパネル部の2点をタッチし続ける操作)を行うだけで、表示する設定画面SSの切り替えが可能な状態になるので、利便性が良い。また、ユーザーからすると、タッチパネル部11の2点を誤ってタッチしてしまったとしても、直ぐに(所定時間が経過する前に)タッチパネル部11から指を離せば、表示する設定画面SSが意図せず切り替わってしまうことがないので、利便性が良い。さらに、タッチパネル部11の2点がタッチされて以降、直ぐに(所定時間が経過する前に)タッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなったことをトリガーとする別の処理(画面切替処理とは異なる処理)との差別化を容易に図ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、液晶表示部12は、タッチパネル部11において画面切替操作の受け付けが可能になって以降、タッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなれば、タッチパネル部11に対するタッチ操作が無くなった時点に表示していた設定画面SSをそのまま表示する。これにより、ユーザーからすると、表示する設定画面SSを確定したいとき、タッチパネル部11から全ての指を離すだけでよいので、利便性が良い。
また、本実施形態では、上記のように、液晶表示部12は、タッチパネル部11において画面切替操作の受け付けが可能になったとき、ユーザーによる画面切替操作を補助するための画面切替情報画像SC(画面切替情報)を設定画面SSと共に表示する。これにより、容易に、ユーザーの利便性を向上させることができる。また、このような画面切替情報画像SCを液晶表示部12が表示するようになっていると、画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザーに認識させることもできる。
この場合、液晶表示部12は、複数種の機能をそれぞれ示す複数の機能情報画像F(機能情報)を画面切替情報画像SCとして表示し、画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けたとき、複数の機能情報画像Fを予め定められた所定表示位置Pに順番に移動させることにより、所定表示位置Pに配される機能情報画像Fを順次切り替え、所定表示位置Pに存在する機能情報画像Fに対応する設定画面SSを表示してもよい。また、画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けたとき、複数の機能情報画像Fの表示サイズを順番に拡大することにより、表示サイズが拡大される機能情報画像Fを順次切り替え、表示サイズが拡大された機能情報画像Fに対応する設定画面SSを表示してもよい。さらに、画面切替操作をタッチパネル部11が受け付けたとき、複数の機能情報画像Fに予め定められた追加情報画像Aを順番に付加することにより、追加情報画像Aが付加される機能情報画像Fを順次切り替え、追加情報画像Aが付加された機能情報画像Fに対応する設定画面SSを表示してもよい。このような画面切替情報画像SC(複数の機能情報F)が表示されていると、ユーザーによる設定画面SSの切り替え操作の利便性が向上する。
なお、所定表示位置Pに配される機能情報画像Fを順次切り替える、表示サイズが拡大される機能情報画像Fを順次切り替える、および、追加情報画像Aが付加される機能情報画像Fを順次切り替える、という3つの表示制御の全てを行う必要はなく、いずれか1つまたは2つの表示制御を選択的に行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、上記のように、液晶表示部12は、画面切替情報画像SCを表示するとき、画面切替情報画像SCの表示領域外の表示領域の明るさを、画面切替情報画像SCの表示領域の明るさよりも暗くする。これにより、画面切替情報画像SCが見易くなる。また、画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザーに認識させることもできる。
また、本実施形態では、上記のように、タッチパネル部11において画面切替操作の受け付けが可能になったときに、画面切替操作の受け付けが可能になった旨を報知する振動発生部17(報知部)を備える。これにより、確実に、タッチパネル部11において画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザーに認識させることができる。なお、この振動発生部17は、操作パネル101を振動させることで、画面切替操作の受け付けが可能になった旨を報知する。したがって、画面切替操作の受け付けが可能になったことをユーザーが認識し易い。
また、本実施形態では、上記のように、液晶表示部12は、タッチパネル部11が受け付けた画面切替操作に基づき表示する設定画面SSを切り替えるとき、従前の設定内容をリセットせずに設定画面SSを表示する。これにより、ユーザーからすると、従前に設定した設定内容と同じ設定内容で機能を実行したいとき、一から設定し直さなくてもよいので、利便性が良い。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
11 タッチパネル部
12 液晶表示部(表示部)
17 振動発生部(報知部)
100 画像形成装置
101 操作パネル(表示入力装置)
A 追加情報画像(追加情報)
F、F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7 機能情報画像(機能情報)
MP メインメニュー画面(選択画面)
P 所定表示位置
SC 画面切替情報画像(画面切替情報)
SS、SSC SSF 設定画面
12 液晶表示部(表示部)
17 振動発生部(報知部)
100 画像形成装置
101 操作パネル(表示入力装置)
A 追加情報画像(追加情報)
F、F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7 機能情報画像(機能情報)
MP メインメニュー画面(選択画面)
P 所定表示位置
SC 画面切替情報画像(画面切替情報)
SS、SSC SSF 設定画面
Claims (11)
- 複数種の機能のうちから実行する機能の選択指示を受け付けるためのメインメニュー画面を表示するとともに、前記メインメニュー画面において実行する機能が選択されたときに、選択された機能に関する設定指示を受け付けるための設定画面を表示する表示部と、
前記表示部に対して設けられ、ユーザーがタッチしている複数のタッチ位置を検知するためのタッチパネル部と、を備え、
前記表示部は、前記設定画面を表示している最中に前記タッチパネル部の2点がタッチされて以降、タッチされた2点のうち1点以上がタッチされたまま行われるタッチ操作である画面切替操作を前記タッチパネル部が受け付けたとき、前記メインメニュー画面に遷移することなく、表示する前記設定画面を現時点の前記設定画面に対応する機能とは別の機能に対応する前記設定画面に切り替え、
前記メインメニュー画面には、複数種の機能のうちから実行する機能の選択指示をユーザーから受け付けるため、複数種の機能にそれぞれ対応する複数のソフトキーが、対応する機能を示す図柄と共に配されており、
前記表示部は、前記タッチパネル部において前記画面切替操作の受け付けが可能になったとき、ユーザーによる前記画面切替操作を補助するための画面切替情報を前記設定画面と共に表示し、
前記表示部は、前記画面切替情報として、複数種の機能をそれぞれ示す複数の機能情報画像を楕円環状の軌跡に沿って表示し、
前記複数の機能情報画像のそれぞれは、前記メインメニュー画面に配される前記機能を示す図柄と同様の図柄であることを特徴とする表示入力装置。 - 前記タッチパネル部は、前記表示部が前記設定画面を表示している最中に2点がタッチされて以降、2点がタッチされたままで予め定められた所定時間が経過していれば、前記画面切替操作の受け付けを行う一方、2点がタッチされたままで前記所定時間が経過していなければ、前記画面切替操作の受け付けを行わないことを特徴とする請求項1に記載の表示入力装置。
- 前記表示部は、前記タッチパネル部において前記画面切替操作の受け付けが可能になって以降、前記タッチパネル部に対するタッチ操作が無くなれば、前記タッチパネル部に対するタッチ操作が無くなった時点に表示していた前記設定画面をそのまま表示することを特徴とする請求項2に記載の表示入力装置。
- 前記表示部は、前記画面切替操作を前記タッチパネル部が受け付けたとき、前記複数の機能情報画像を予め定められた所定表示位置に順番に移動させることにより、前記所定表示位置に配される前記機能情報画像を順次切り替え、前記所定表示位置に存在する前記機能情報画像に対応する前記設定画面を表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表示入力装置。
- 前記表示部は、前記画面切替操作を前記タッチパネル部が受け付けたとき、前記複数の機能情報画像の表示サイズを順番に拡大することにより、表示サイズが拡大される前記機能情報画像を順次切り替え、表示サイズが拡大された前記機能情報画像に対応する前記設定画面を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表示入力装置。
- 前記表示部は、前記画面切替操作を前記タッチパネル部が受け付けたとき、前記複数の機能情報画像に予め定められた追加情報を順番に付加することにより、前記追加情報が付加される前記機能情報画像を順次切り替え、前記追加情報が付加された前記機能情報画像に対応する前記設定画面を表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表示入力装置。
- 前記表示部は、前記画面切替情報を表示するとき、前記画面切替情報の表示領域外の表示領域の明るさを、前記画面切替情報の表示領域の明るさよりも暗くすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表示入力装置。
- 前記タッチパネル部において前記画面切替操作の受け付けが可能になったときに、前記画面切替操作の受け付けが可能になった旨を報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の表示入力装置。
- 前記報知部は、表示入力装置を振動させる振動発生部であり、
前記振動発生部は、表示入力装置を振動させることで、前記画面切替操作の受け付けが可能になった旨を報知することを特徴とする請求項8に記載の表示入力装置。 - 前記表示部は、前記タッチパネル部が受け付けた前記画面切替操作に基づき表示する前記設定画面を切り替えるとき、従前の設定内容をリセットせずに前記設定画面を表示することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の表示入力装置。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の表示入力装置を備えた画像形成装置。
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