JP5865879B2 - 環境試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被試験物の環境試験を行う環境試験装置に関する。
従来から、電子機器等の被試験物を環境試験装置内の試験槽に収容し、被試験物に対して様々な環境下で試験行う環境試験が行われている。ここで、様々な環境とは、所望の温度及び湿度の環境であって、例えば、高温や低温、高湿や低湿の環境である。そして、環境試験装置の環境を変えることなく、環境試験が行われている被試験物の挙動を観察するために、環境試験装置の扉に設けられた観察窓を介してカメラで撮影したり、カメラや工業用内視鏡を試験槽内に差し込んで被試験物を撮影したりしている(特許文献1参照)。
しかしながら、扉に設けられた観察窓を介してカメラで撮影する場合は、扉にカメラ固定用治具を設置し、良好な映像を得るために反射を防止する暗箱によりカメラと観察窓全体を覆う必要があった。そのため、カメラ固定用治具や暗箱を固定するため、扉を改造しなくてはならなかった。また、カメラ固定用治具や暗箱が扉に固定されているため、容易に扉の開閉ができなくなるという問題がある。更に、観察窓を介してカメラで撮影するため、撮影可能な範囲が定まってしまい、様々な角度から被試験物の挙動を観測することができないという問題がある。
また、カメラや工業用内視鏡を試験槽内に差し込んで被試験物を撮影する場合は、カメラや工業用内視鏡で試験槽内を撮影できるように、環境試験装置に差し込む孔を形成したり、カメラや工業用内視鏡に改造を施したりするため、専用品となってしまい、汎用性に欠け、他の環境試験装置に流用できないという問題がある。また、環境試験装置では、試験槽内において様々な環境で環境試験が行われるため、試験槽内に差し込まれるカメラや工業用内視鏡に対して、試験槽内の環境への対策(例えば、熱対策や結露・凍結を防止する対策)を講じる必要がある。
実開平6−43552号公報
そこで、一般的な環境試験装置に対して汎用性があり、試験槽内の環境への対策を講じつつ、広い撮影可能範囲を備えるカメラユニットを備える環境試験装置を提供するものである。
本発明に係る環境試験装置は、内部に被試験物が配置されると共に内部と外部とを連通する貫通孔が形成された試験槽を備え、前記試験槽内に配置された被試験物に対して、環境を変化させて試験を行う環境試験装置であって、透明な外管及び前記外管の内周面との間に隙間が形成されるように前記外管内に配置された透明な内管で構成された二重管と、前記外管と前記内管との間の隙間に気体を送り込む送風機と、前記内管内に配置され、前記二重管を介して前記試験槽内を撮影する撮像素子を有するカメラと、前記カメラを動かす移動機構と、からなるカメラユニットを備えており、前記二重管が前記貫通孔に挿通されることを特徴とする。
本発明に係る環境試験装置によると、一般的な環境試験装置に設けられている配線を試験槽内に引き込むための貫通孔に二重管を挿通することで、試験槽の構成を従来のものから変更することなくカメラユニットを取り付けることができ、汎用性を有する。また、移動機構でカメラを動かすことで、試験槽内の広い範囲を撮影することができる。さらに、送風機で外管と内管との隙間に外気を送り込むことで、試験槽内の温度に応じて内管内の温度が変化することを防止して、カメラの動作に影響を及ぼすのを抑制し、良好な映像を得ることができる。そして、カメラユニットをコンピュータやビデオに接続することにより、容易に試験槽内の被試験物の常時観察や静止画像撮影・動画撮影・インターバル撮影等が可能になる。
上記環境試験装置において、前記外管の外周面に配置された発熱体をさらに備えることが好ましい。
これにより、試験槽内の温度及び湿度により、外管が結露したり凍結したりすることを防止することができる。即ち、試験槽内の温度と二重管内との温度差により、外管近傍における空気が冷却されて外管の内周面や外周面に結露や凍結が生じてしまう。そこで、外管の外周面に配置された発熱体が発熱することにより、外管に結露や凍結が生じるのを防止することができる。
上記環境試験装置において、前記二重管が嵌め込まれる嵌入孔が形成されると共に、前記試験槽内が気密状態に保たれるように前記貫通孔に嵌め込まれる栓体をさらに備えることが好ましい。
これにより、カメラユニットが栓体により保持されると共に、貫通孔への脱着を容易に行うことができる。また、環境試験装置の試験槽内に外部の空気が入り込まないことから、試験槽の気密性を保つことができ、環境試験装置における環境試験を正確に行うことができる。
上記環境試験装置において、前記二重管は、一方の端部が閉鎖された筒状であると共に前記一方の端部が前記試験槽内に臨むように前記貫通孔に挿通され、前記カメラは、前記二重管内の前記一方の端部に配置され、前記移動機構は、前記撮像素子による撮影方向が変わるように前記カメラの向きを変更可能であることが好ましい。
これにより、貫通孔を1つ以上有する環境試験装置に対応することができる。また、撮像素子による撮影方向が変わるようにカメラを移動機構で動かすことで、試験槽内の広い範囲を撮影することができる。
上記環境試験装置において、前記試験槽内に反射鏡をさらに備え、前記撮像素子は前記反射鏡を介して前記試験槽内を撮影する構成として良い。
これにより、反射鏡を介して、カメラユニットから死角となる範囲を撮影することができ、撮影範囲を広げることができる。
上記環境試験装置において、前記貫通孔は、前記試験槽の壁の互いに対向する位置に形成された貫通孔を含んで少なくとも2つ形成され、前記二重管の両端部が、対向する位置に形成された前記貫通孔にそれぞれ挿通され、前記移動機構は、前記二重管の長手方向に沿って延びていると共に前記二重管内において、移動可能もしくは回転可能、又は、移動可能および回転可能に配置された取付部材を含んでおり、前記カメラは、前記取付部材に固定されることが好ましい。
これにより、試験槽の対向する壁にそれぞれ設けられた対向する貫通孔に挿通した二重管内で、取付部材を介して、カメラが長手方向に移動可能、又は/及び、二重管の周方向に回転可能となり、試験槽内の全体を撮影することができる。
上記環境試験装置において、前記カメラが照明装置を有することが好ましい。
これにより、試験槽内を照明装置で照射して、カメラで明瞭に撮影することができる。
貫通孔を有する一般的な環境試験装置の一例を示す概略斜視図であり、(a)は扉部材を閉鎖した状態であり、(b)は扉部材を開放した状態である。 第一の実施形態に係るカメラユニットを示す断面図である。 図2に示すカメラユニットを環境試験装置の貫通孔に挿通する状態を示す断面図である。 図2に示すカメラユニットを環境試験装置の貫通孔に挿通して、反射鏡を介して撮影する状態を示す断面図である。 第二の実施形態に係るカメラユニットを環境試験装置の貫通孔に挿通した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る環境試験装置を実施するための形態について、具体的な一例に即して説明する。尚、以下に説明するものは、例示したものにすぎず、本発明に係る環境試験装置の適用限界を示すものではない。すなわち、本発明に係る環境試験装置は、下記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
まず、貫通孔を有する一般的な環境試験装置の一例について、図1に基づいて説明する。
図1に示すように、一般的な環境試験装置1は、所定の温度及び所定の湿度において環境試験を行う試験槽3と、試験槽3に被試験物を出し入れする扉部材2を備える。試験槽3は断熱材でできた壁によって覆われている。環境試験装置1は、図示しない冷却器、加熱ヒータ、加湿装置及び送風機等を備えており、試験槽3内を様々な環境にすることができる。
そして、環境試験装置1には、試験槽3内に設置された各種センサーと試験槽3の外に設置された測定機器等と接続する配線(ケーブル)を通すために、試験槽3の対向する両側壁4a,4bに試験槽3の内部と外部を連通するための円柱状の貫通孔5a,5bが対向して形成されている。
尚、図1に示す環境試験装置1では、2つの貫通孔5a,5bが試験槽3の両側壁4a,4bに設けられているが、それに限らず、一方の壁に1つだけ貫通孔が設けられていても良い。また、図1に示す環境試験装置1では、2つの貫通孔5a,5bが試験槽3の両側壁4a,4bに対向して設けられているが、それに限らず、対向していない壁に2つあるいは2つ以上設けられていても良い。
次に、第一の実施形態に係るカメラユニットについて、図2〜4に基づいて説明する。
図2に示すように、カメラユニット10は、外管12と内管13とからなる二重管11と、送風機14と、カメラ15と、移動機構17と、発熱体18を備える。
二重管11を構成する外管12と内管13は、耐熱性、透明性に優れた樹脂(例えば、ポリカーボネート)で形成される。外管12及び内管13は、それぞれ、円筒部材の一方の端部が半球形状の部材で閉鎖された筒状となるように形成される。尚、外管12及び内管13の素材は、耐熱性、透明性があれば、何の素材でもよく、ガラスであっても良い。
二重管11は、外管12に、外管12の内周面との間に隙間が形成されるように内管13が配置される。二重管11には、外管12及び内管13に当接して隙間を維持すると共に、後述する送風機14から送られた空気が通る空気流路を形成するように、図示しない支持部材が形成される。支持部材は、所望する隙間の幅と同等の厚さで、後述するカメラ15による撮影の撮影範囲に含まれないように形成されることが好ましい。例えば、支持部材は、外管12及び内管13において、二重管11の長手方向に沿って所定間隔で円筒部材のみに形成される。
外管12と内管13とで形成される隙間の端部には送風機14が備えられ、送風機14から空気が、隙間に形成された空気流路の入口に送られ、空気流路の途中において試験槽3から伝わる熱と熱交換されて、空気流路の出口から放出される。ここで、送風機14により形成される空気流の速度は、試験槽3内の温度によって変化させることが好ましい。即ち、試験槽3内の温度と外の温度との差の大きさに応じて、送風機14により形成される空気流の速度を変化させることが好ましい。また、試験槽3内の温度によっては、送風機14により常に空気を送る必要はない。尚、空気は、カメラ15の保護ができる温度の空気であれば、試験槽3外の常温の空気であっても良いし、常温の空気でなくても良い。また、送風機14は、空気以外の気体を流しても良い。送風機14で外管12と内管13との隙間に外気を送り込むことで、試験槽3内の温度に応じて内管13内の温度が変化することを防止して、後述するカメラ15の動作に影響を及ぼすのを抑制し、良好な映像を得ることができる。また、送風機14による送風により、外管12や内管13に結露が生じないようにしても良い。
カメラ15は、撮像素子15aと照明装置16とを備え、内管13内の閉鎖された一方の端部に配置され、二重管11を介して試験槽3内を撮影する。図2の本実施形態では、カメラ15は、内管13内の閉鎖された一方の端部側を欠く半球状の台座15bに撮像素子15aと照明装置16とが固定されて配置される。撮像素子15aは、光を電気信号として蓄える素子であり、CCD素子等が用いられる。照明装置16は、撮像素子15aの両側に配置されて、撮像素子15aで撮影する被試験物に光を照射する装置であり、LEDライト等が用いられる。尚、照明装置16は、撮像素子15aの両側に配置しなくても良く、3つ以上設けても良い。更に、照明装置16は、カメラ15の台座15bにではなく、別途設けても良い。これにより、試験槽3内を照明装置16で照射して、カメラ15で明瞭に撮影することができる。
移動機構17は、棒状部材17aと、棒状部材のカメラ15側の一方の端部に接続されたヒンジ部17bとを備える。移動機構17の棒状部材17aの他方の端部は、二重管11の外部まで延在するように構成される。移動機構17のヒンジ部17bは、カメラ15の台座15bにも固定される。移動機構17は、棒状部材17aの他方の端部を操作して二重管11の径方向(図2中の矢印方向)に移動させることにより、カメラ15がヒンジ部17bを介して回転可能に構成される。移動機構17を操作することにより、カメラ15の撮像素子15aが、図2に示す矢印方向に回動し、様々な角度から被試験物を撮影することができ、試験槽3内の広い範囲を撮影することができる。尚、移動機構17は、図2の実施形態の構成に限られず、カメラ15の向きを変更することができれば、どのような構成であっても良い。
発熱体18は、例えば、コードヒータであり、外管12の外周面に沿って配置される。発熱体18は、試験槽3内の環境に応じて通電され、試験槽3内の温度及び湿度により、外管12に結露・凍結が生じることを防止する。即ち、試験槽3内の温度と二重管11内との温度差により、外管12近傍における空気が冷却されて外管12の内周面や外周面に結露や凍結が生じてしまう。そこで、外管12の外周面に配置された発熱体18に通電して、外管12が露点温度以下にならないように加熱することにより、外管12に結露や凍結が生じるのを防止することができる。ここで、露点温度とは、水蒸気を含む空気を冷却したとき、凝結が始まる温度を示し、気温が0℃以下の場合は、凝結した水がさらに凝固するか、水蒸気から直接昇華するかのどちらかで氷へと変化する温度、つまり霜を生じる温度を示す。尚、発熱体18は、備えられていなくても良い。
また、環境試験装置1には、図3に示すように、栓体30が設けられる。栓体30は、脱着を容易に行うことができるシリコンゴム等の弾性体で形成されて、試験槽3内が気密状態に保たるように試験槽3の壁4a,4bに設けられた貫通孔5a,5bのいずれかに嵌め込まれる。
栓体30は、貫通孔5a,5bのサイズに合わせて形成される。例えば、栓体30は、試験槽3の内部側が貫通孔5a,5bと同じ径を有し、試験槽3の外部側に至るに従い径が次第に大きくなるようにテーパ円柱状で形成される。また、栓体30の試験槽3の外部側に置かれる部分にフランジが設けられ、栓体30は、フランジが壁4a,4bと当接することにより、貫通孔5a,5bに係止される。これにより、栓体30が貫通孔5a,5bに密着して挿通されて、気密性を高めることができる。尚、栓体30は、図3に示す形状に限らず、貫通孔5a,5bに密着して挿通できるものであれば、どのような形状であっても良い。また、栓体30は、断熱性を有する材料で形成される。
また、栓体30には、カメラユニット10の二重管11が嵌め込まれる嵌入孔31が形成される。嵌入孔31は、二重管11と同じ形状か若干小さめの形状で形成される。栓体30には、二重管11が嵌入孔31に圧入されて挿通され、二重管11を保持することができる。尚、嵌入孔31は、切り込みであっても良く、二重管11を挟み込むようにしても良い。
以上により、一般的な環境試験装置1に設けられている配線を試験槽3内に引き込むための貫通孔5a,5bに二重管11を挿通することで、試験槽3の構成を従来のものから変更することなくカメラユニット10を取り付けることができ、汎用性を有する。また、試験槽3内に外部の空気が入り込まないことから、試験槽3内と外部の空気とが断熱され、試験槽3の気密性を保つことができ、環境試験装置1における環境試験を正確に行うことができる。
ここで、図3の例では、栓体30に二重管11のみが嵌め込まれる嵌入孔31が設けられているが、それに限らない。即ち、栓体30が、嵌入孔31の他にケーブルを連通させるための切り込みを更に設けて、二重管11とケーブルの双方を連通させるように構成しても良い。または、栓体30が、嵌入孔31に二重管11とケーブルの双方を連通させるものであっても良い。
また、図4に示すように、環境試験装置1の試験槽3の天井には、反射鏡8が、鉛直方向に対して所定の角度で吊り下げられて設置されていても良い。所定の角度とは、貫通孔5a,5bのいずれかに挿通されたカメラユニット10に対して所望の撮影範囲が映るように予め調整される。これにより、反射鏡8を介して、カメラユニット10から死角となる範囲を撮影することができ、撮影範囲を広げることができる。尚、反射鏡8は、天井から吊り下げて設置されるものでなくても良く、任意の場所に設置することができる。
次に、第二の実施形態に係るカメラユニットについて、図5に基づいて説明する。
図5に示すように、カメラユニット20は、外管22と内管23とからなる二重管21と、送風機24と、カメラ25と、移動機構27を備える。
二重管21を構成する外管22と内管23は、第一の実施形態に係るカメラユニット10と同様に、耐熱性、透明性に優れた樹脂(例えば、ポリカーボネート)で形成される。外管22及び内管23は、それぞれ、円筒部材であって、両端部が開放された筒状となるように形成される。尚、外管22及び内管23の素材は、耐熱性、透明性があれば、他の素材であっても良く、ガラスであっても良い。
二重管21は、外管22に、外管22の内周面との間に隙間が形成されるように内管23が配置される。二重管21には、外管22及び内管23に当接して隙間を維持する図示しない支持部材が形成される。支持部材は、所望する隙間の幅と同等の厚さで、外管22及び内管22において、後述するカメラ25による撮影の撮影範囲に含まれない位置に形成されることが好ましい。例えば、支持部材は、外管22と内管23とで形成される隙間の両端部に後述する送風機24から送られる空気流路が確保できる程度に形成される。
外管22と内管23とで形成される隙間の一方の端部には送風機24が備えられ、送風機24から空気が、隙間に形成された空気流路に送られ、空気流路の途中において試験槽3から伝わる熱と熱交換されて、外管22と内管23とで形成される隙間の他方の端部から放出される。ここで、送風機24により形成される空気流の速度は、試験槽3内の温度によって変化させることが好ましい。即ち、試験槽3内の温度と外の温度との差の大きさに応じて、送風機24により形成される空気流の速度を変化させることが好ましい。また、試験槽3内の温度によっては、送風機24により常に空気を送る必要はない。尚、空気は、カメラ25の保護ができる温度の空気であれば、試験槽3外の常温の空気であっても良いし、常温の空気でなくても良い。また、送風機24は、空気以外の気体を流しても良い。送風機24で外管22と内管23との隙間に外気を送り込むことで、試験槽3内の温度に応じて内管23内の温度が変化することを防止して、後述するカメラ25の動作に影響を及ぼすのを抑制し、良好な映像を得ることができる。また、送風機24による送風により、外管22や内管23に結露が生じないようにしても良い。
尚、図示していないが、試験槽3内の温度及び湿度により、外管11が結露したり凍結したりすることを防止するため、外管22の外周面にコードヒータ等の発熱体を配置しても良い。
カメラ25は、撮像素子25aと撮像素子25aの両側に設けられた2つの照明装置26とを備え、内管23内に配置された後述する取付部材(例えば、スライドレール)である移動機構27に取り付けられ、二重管21を介して試験槽3内を撮影する。カメラ25は、移動機構27の略中央に設置される。移動機構27がスライドレールである場合、撮像素子25aと照明装置26は、スライドレールの溝にローレットビス等の固定手段により締め付けて固定される。撮像素子25aは、光を電気信号として蓄える素子であり、CCD素子等が用いられる。尚、移動機構27におけるカメラ25の設置位置は略中央に限らず、被試験物を撮影することができる所望の位置に設置して良い。照明装置26は、撮像素子25aの両側に2つ配置されて、撮像素子25aで撮影する被試験物に光を照射する装置であり、LEDライト等が用いられる。これにより、試験槽3内を照明装置26で照射して、カメラ25で明瞭に撮影することができる。尚、図5に示す本実施形態では、照明装置26は2つ配置されているが、それに限らず、1つのみ配置されるものであって良く、3つ以上配置されるものであっても良い。更に、照明装置26は、カメラ25の移動機構27にではなく、別途設けても良い。
移動機構27は、スライドレール等の取付部材で形成される。移動機構27は、二重管21の外部まで延在するように、二重管21よりも長く構成されると共に、内管23の中心を軸に回転するように、内管23の内径に近い幅で構成される。移動機構27は、端部を操作して、カメラ25を内管23内で軸方向(長手方向)に移動(スライド)させると共に、カメラ25を内管23内で周方向に移動(回転)させることができるように構成される。移動機構27を操作することにより、カメラ25の撮像素子25aが、図5に示す矢印方向にスライドおよび回転し、様々な位置及び様々な角度から被試験物を撮影することができ、試験槽3内全体の広い範囲を撮影することができる。尚、移動機構27は、図2の実施形態の構成に限られず、カメラ25を二重管21内で軸方向及び周方向に動かせることができれば、どのような構成であっても良い。また、移動機構27に、複数のカメラ25が取り付けられていても良い。ここで、複数のカメラ25を取り付ける場合、カメラの向きが別々でも良い。また、移動機構27は、周方向のみや軸方向のみで移動させることができるものであっても良い。更に、移動機構27である取付部材は、板状やフィルム状のものであって良い。
また、二重管21は、試験槽3の壁4a,4bに設けられた貫通孔5a,5bの一方から他方に亘って、それぞれに挿通される。ここで、貫通孔5a,5bには、断熱性を有するシリコンゴム等の弾性体で形成された栓体30(図3参照)が嵌め込まれ、試験槽3内が気密状態に保たれる。栓体30には、カメラユニット20の二重管21が嵌め込まれる嵌入孔31が形成される。嵌入孔31は、二重管21と同じ形状か若干小さめの形状で形成される。栓体30には、二重管21が嵌入孔31に圧入されて挿通され、二重管21を保持することができる。尚、嵌入孔31は、切り込みであっても良く、二重管21を挟み込むようにしても良い。尚、その他の栓体30の構成は上述の通りであり、説明を省略する。
以上により、一般的な環境試験装置1に設けられている配線を試験槽3内に引き込むための貫通孔5a,5bに二重管21を挿通することで、試験槽3の構成を従来のものから変更することなくカメラユニット20を取り付けることができ、汎用性を有する。また、試験槽3内に外部の空気が入り込まないことから、試験槽3の気密性を保つことができ、試験槽3内と外部の空気とが断熱され、環境試験装置1における環境試験を正確に行うことができる。
ここで、図5の例では、栓体30に二重管21のみが嵌め込まれる嵌入孔31が設けられているが、それに限らない。即ち、栓体30が、嵌入孔31の他にケーブルを連通させるための切り込みを更に設けて、二重管21とケーブルの双方を連通させるように構成しても良い。または、栓体30が、二重管21とケーブルの双方を嵌入孔31に連通させるものであっても良い。更に、図5に示す第二の実施形態に係るカメラユニット20に対して、試験槽3内に反射鏡を設置しても良い。
尚、環境試験装置1に対して、第一の実施形態に係るカメラユニット10及び第二の実施形態に係るカメラユニット20をそれぞれ複数配置しても良く、更に、第一の実施形態に係るカメラユニット10及び第二の実施形態に係るカメラユニット20を混在させて配置しても良い。
1 環境試験装置
3 試験槽
5a,5b 貫通孔
10,20 カメラユニット
11,21 二重管
12,22 外管
13,23 内管
15,25 カメラ
15a,25a 撮像素子
16,26 照明装置
17,27 移動機構
18 発熱体
30 栓体
31 嵌入孔

Claims (7)

  1. 内部に被試験物が配置されると共に内部と外部とを連通する貫通孔が形成された試験槽を備え、前記試験槽内に配置された被試験物に対して、環境を変化させて試験を行う環境試験装置であって、
    透明な外管及び前記外管の内周面との間に隙間が形成されるように前記外管内に配置された透明な内管で構成された二重管と、
    前記外管と前記内管との間の隙間に気体を送り込む送風機と、
    前記内管内に配置され、前記二重管を介して前記試験槽内を撮影する撮像素子を有するカメラと、
    前記カメラを動かす移動機構と、からなるカメラユニットを備えており、
    前記二重管が前記貫通孔に挿通されることを特徴とする環境試験装置。
  2. 前記外管の外周面に配置された発熱体をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
  3. 前記二重管が嵌め込まれる嵌入孔が形成されると共に、前記試験槽内が気密状態に保たれるように前記貫通孔に嵌め込まれる栓体をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験装置。
  4. 前記二重管は、一方の端部が閉鎖された筒状であると共に前記一方の端部が前記試験槽内に臨むように前記貫通孔に挿通され、
    前記カメラは、前記二重管内の前記一方の端部に配置され、
    前記移動機構は、前記撮像素子による撮影方向が変わるように前記カメラの向きを変更可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の環境試験装置。
  5. 前記試験槽内に反射鏡をさらに備え、
    前記撮像素子は前記反射鏡を介して前記試験槽内を撮影することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の環境試験装置。
  6. 前記貫通孔は、前記試験槽の壁の互いに対向する位置に形成された貫通孔を含んで少なくとも2つ形成され、
    前記二重管の両端部が、対向する位置に形成された前記貫通孔にそれぞれ挿通され、
    前記移動機構は、前記二重管の長手方向に沿って延びていると共に前記二重管内において、移動可能もしくは回転可能、又は、移動可能および回転可能に配置された取付部材を含んでおり、
    前記カメラは、前記取付部材に固定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の環境試験装置。
  7. 前記カメラが照明装置を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の環境試験装置。
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