JP5865510B2 - 作業車両および作業車両の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両および作業車両の制御方法に関する。
油圧ショベルのような作業車両は、ブームとアームとバケットとを有する作業機を備える。作業車両の制御において、掘削対象の目標形状である目標設計地形に基づいてバケットを移動させる自動制御が知られている。
特許文献1には、バケットの刃先を基準面に沿って移動させることによりバケットの刃先に当接する土砂を掻き均し、平らな基準面に対応する面を作るならい作業を自動制御する方式が提案されている。
特開平9−328774号公報
上記ならい作業において、アーム操作レバーを操作した際に、バケットが自重により落下する。バケットの自重落下により、油圧シリンダの速度は、アーム操作レバーによる油圧シリンダの想定された速度以上となっている。アーム操作レバーの操作量に基づいて想定される油圧シリンダの想定速度と実速度との乖離は、アーム操作レバーの操作量が少ない微操作の場合に大きい。このため、ならい作業において、バケットの刃先が安定せずハンチングが生じる可能性がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ハンチングを抑制することが可能な作業車両および作業車両の制御方法を提供することを目的とする。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本発明のある局面に従う作業車両は、ブームと、アームと、バケットと、アームシリンダと、方向制御弁と、算出部と、速度決定部とを備える。アームシリンダは、アームを駆動する。方向制御弁は、移動可能なスプールを有し、スプールの移動によりアームシリンダに作動油を供給してアームシリンダを動作させる。算出部は、アーム操作レバーの操作量に従う方向制御弁のスプールの移動量とアームシリンダの速度との相関関係に基づいてアームシリンダの推定速度を算出する。速度決定部は、アームシリンダの推定速度に基づいて、ブームの目標速度を決定する。算出部は、アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、アーム操作レバーの操作量に従う方向制御弁のスプールの移動量とアームシリンダの速度との相関関係に従うアームシリンダの速度よりも大きい速度をアームシリンダの推定速度として算出する。
本発明の作業車両によれば、アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、アーム操作レバーの操作量に従う方向制御弁のスプールの移動量とアームシリンダの速度との相関関係に従うアームシリンダの速度よりも大きい速度をアームシリンダの推定速度として算出することにより、バケットの自重落下が生じた場合でも目標速度の調整に従いアームシリンダの実速度との乖離が抑制される。これにより、速度決定部は、適正なブームの速度に決定することが可能となりバケットの刃先を安定させてハンチングを抑制することが可能となる。
好ましくは、算出部は、方向制御弁のスプールの移動量と、方向制御弁のスプールの移動量に従ってアームシリンダに流入する作動油の供給量に基づき規定されるアームシリンダの速度との相関関係に基づいて、アームシリンダの推定速度を算出する。
上記によれば、いわゆるメータイン制御によりアームシリンダの推定速度を算出して制御することにより圧損の少ない効率的な制御が可能である。
好ましくは、アーム操作レバーの操作量に従う方向制御弁のスプールの移動量とアームシリンダの速度との相関関係は、第1速度テーブルに相当する。算出部は、アーム操作レバーの操作量が所定量以上の場合には、第1速度テーブルに従うアームシリンダの速度を推定速度として算出する。
上記によれば、アーム操作レバーの操作量が所定量以上の場合には、第1速度テーブルに従うアームシリンダの速度を推定速度として算出することにより、精度の高いアームシリンダの推定速度を算出することが可能となり、バケットの刃先を安定させた制御が可能である。
好ましくは、算出部は、アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、第2速度テーブルに基づいてアームシリンダの推定速度を算出する。第2速度テーブルは、方向制御弁のスプールの移動量と、方向制御弁のスプールの移動量に従ってアームシリンダから排出量に基づき規定されるアームシリンダの速度との相関関係を示すものである。
上記によれば、アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、第2速度テーブルに基づいてアームシリンダの目標速度を算出することにより、バケットの自重落下が生じた場合でも目標速度の調整に従い実測度との乖離を抑制される。これにより、速度決定部は、適正なブームの速度に決定することが可能となりバケットの刃先を安定させてハンチングを抑制することが可能となる。
本発明のある局面に従う作業車両の制御方法は、ブームと、アームと、バケットとを備える、作業車両の制御方法であって、アーム操作レバーの操作量に従う方向制御弁のスプールの移動量とアームシリンダの速度との相関関係に基づいてアームシリンダの推定速度を算出するステップと、アームシリンダの推定速度に基づいて、ブームの目標速度を決定するステップとを備える。算出するステップは、アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、アーム操作レバーの操作量に従う方向制御弁のスプールの移動量とアームシリンダの速度との相関関係に従うアームシリンダの速度よりも大きい速度をアームシリンダの推定速度として算出するステップを含む。
本発明の作業車両の制御方法によれば、アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、アーム操作レバーの操作量に従う方向制御弁のスプールの移動量とアームシリンダの速度との相関関係に従うアームシリンダの速度よりも大きい速度をアームシリンダの推定速度として算出することにより、バケットの自重落下が生じた場合でも目標速度の調整に従いアームシリンダの実速度との乖離が抑制される。これにより、適正なブームの速度に決定することが可能となりバケットの刃先を安定させてハンチングを抑制することが可能となる。
作業車両および作業車両の制御方法に関して、ハンチングを抑制することが可能である。
実施形態に基づく作業車両100の外観図である。 実施形態に基づく作業車両100を模式的に説明する図である。 実施形態に基づく制御システム200の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態に基づく油圧システムの構成を示す図である。 実施形態に基づくならい制御(制限掘削制御)が行われている場合の作業機2の動作を模式的に示す図である。 実施形態に基づくならい制御を実行する制御システム200の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態に基づくバケット8の刃先8aと目標設計地形Uとの間の距離dを取得することを説明する図である。 実施形態に基づく推定速度決定部52の演算処理を説明する機能ブロック図である。 実施形態に基づく垂直速度成分Vcy_am、Vcy_bktの算出方式を説明する図である。 実施形態に基づくならい制御における作業機2全体の制限速度テーブルの一例を説明する図である。 実施形態に基づくブーム目標速度Vc_bm_lmtを算出する方式を説明する図である 実施形態に基づく作業機制御部57の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態に基づく作業車両100のならい制御(制限掘削制御)を説明するフロー図である。 実施形態に基づくスプール80の移動量(スプールストローク)と油圧シリンダ60のシリンダ速度との関係が示されたシリンダ速度テーブルを説明する図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の要件は、適宜組み合わせることが可能である。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
<作業車両の全体構成>
図1は、実施形態に基づく作業車両100の外観図である。
図1に示されるように、作業車両100として、本例においては、おもに油圧ショベルを例に挙げて説明する。
作業車両100は、車両本体1と、油圧により作動する作業機2とを有する。なお、後述するように、作業車両100には掘削制御を実行する制御システム200(図3)が搭載されている。
車両本体1は、旋回体3と、走行装置5とを有する。走行装置5は、一対の履帯5Crを有する。作業車両100は、履帯5Crの回転により走行可能である。なお、走行装置5が車輪(タイヤ)を有していてもよい。
旋回体3は、走行装置5の上に配置され、かつ走行装置5により支持されている。旋回体3は、旋回軸AXを中心として走行装置5に対して旋回可能である。
旋回体3は、運転室4を有する。この運転室4には、オペレータが着座する運転席4Sが設けられる。オペレータは、運転室4において作業車両100を操作可能である。
本例においては、運転席4Sに着座したオペレータを基準として各部の位置関係について説明する。前後方向とは、運転席4Sに着座したオペレータの前後方向をいう。左右方向とは、運転席4Sに着座したオペレータの左右方向をいう。運転席4Sに着座したオペレータに正対する方向を前方向とし、前方向に対向する方向を後方向とする。運転席4Sに着座したオペレータが正面に正対したときの右側、左側をそれぞれ右方向、左方向とする。
旋回体3は、エンジンが収容されるエンジンルーム9と、旋回体3の後部に設けられるカウンタウェイトとを有する。旋回体3において、エンジンルーム9の前方に手すり19が設けられる。エンジンルーム9には、図示しないエンジン及び油圧ポンプなどが配置されている。
作業機2は、旋回体3に支持されている。作業機2は、ブーム6と、アーム7と、バケット8と、ブームシリンダ10と、アームシリンダ11と、バケットシリンダ12とを有する。ブーム6は旋回体3に接続されている。アーム7はブーム6に接続されている。バケット8はアーム7に接続されている。
ブームシリンダ10は、ブーム6を駆動する。アームシリンダ11は、アーム7を駆動する。バケットシリンダ12は、バケット8を駆動する。ブームシリンダ10、アームシリンダ11、及びバケットシリンダ12のそれぞれは、作動油によって駆動される油圧シリンダである。
ブーム6の基端部は、ブームピン13を介して旋回体3に接続される。アーム7の基端部は、アームピン14を介してブーム6の先端部に接続される。バケット8は、バケットピン15を介してアーム7の先端部に接続される。
ブーム6は、ブームピン13を中心に回転可能である。アーム7は、アームピン14を中心に回転可能である。バケット8は、バケットピン15を中心に回転可能である。
アーム7及びバケット8のそれぞれは、ブーム6の先端側で移動可能な可動部材である。
図2(A)および図2(B)は、実施形態に基づく作業車両100を模式的に説明する図である。図2(A)には、作業車両100の側面図が示される。図2(B)には、作業車両100の背面図が示される。
図2(A)および図2(B)に示されるように、ブーム6の長さL1は、ブームピン13とアームピン14との距離である。アーム7の長さL2は、アームピン14とバケットピン15との距離である。バケット8の長さL3は、バケットピン15とバケット8の刃先8aとの距離である。バケット8は、複数の刃を有し、本例においては、バケット8の先端部を刃先8aと称する。
なお、バケット8は、刃を有していなくてもよい。バケット8の先端部は、ストレート形状の鋼板で形成されていてもよい。
作業車両100は、ブームシリンダストロークセンサ16と、アームシリンダストロークセンサ17と、バケットシリンダストロークセンサ18とを有する。ブームシリンダストロークセンサ16はブームシリンダ10に配置される。アームシリンダストロークセンサ17はアームシリンダ11に配置される。バケットシリンダストロークセンサ18はバケットシリンダ12に配置される。なお、ブームシリンダストロークセンサ16、アームシリンダストロークセンサ17およびバケットシリンダストロークセンサ18は総称してシリンダストロークセンサとも称する。
ブームシリンダストロークセンサ16の検出結果に基づいて、ブームシリンダ10のストローク長さが求められる。アームシリンダストロークセンサ17の検出結果に基づいて、アームシリンダ11のストローク長さが求められる。バケットシリンダストロークセンサ18の検出結果に基づいて、バケットシリンダ12のストローク長さが求められる。
なお、本例においては、ブームシリンダ10、アームシリンダ11およびバケットシリンダ12のストローク長さをそれぞれブームシリンダ長、アームシリンダ長およびバケットシリンダ長とも称する。また、本例においては、ブームシリンダ長、アームシリンダ長、及びバケットシリンダ長を総称してシリンダ長データLとも称する。なお、角度センサを用いてストローク長さを検出する方式を採用することも可能である。
作業車両100は、作業車両100の位置を検出可能な位置検出装置20を備えている。
位置検出装置20は、アンテナ21と、グローバル座標演算部23と、IMU(Inertial Measurement Unit)24とを有する。
アンテナ21は、たとえばGNSS(Global Navigation Satellite Systems:全地球航法衛星システム)用のアンテナである。アンテナ21は、たとえばRTK−GNSS(Real Time Kinematic-Global Navigation Satellite Systems)用アンテナである。
アンテナ21は、旋回体3に設けられる。本例においては、アンテナ21は、旋回体3の手すり19に設けられる。なお、アンテナ21は、エンジンルーム9の後方向に設けられてもよい。例えば、旋回体3のカウンタウェイトにアンテナ21が設けられてもよい。アンテナ21は、受信した電波(GNSS電波)に応じた信号をグローバル座標演算部23に出力する。
グローバル座標演算部23は、グローバル座標系におけるアンテナ21の設置位置P1を検出する。グローバル座標系は、作業エリアに設置した基準位置Prを元にした3次元座標系(Xg、Yg、Zg)である。本例においては、基準位置Prは、作業エリアに設定された基準杭の先端の位置である。また、ローカル座標系とは、作業車両100を基準とした、(X、Y、Z)で示される3次元座標系である。ローカル座標系の基準位置は、旋回体3の旋回軸(旋回中心)AXに位置する基準位置P2を示すデータである。
本例においては、アンテナ21は、車幅方向に互いに離れるように旋回体3に設けられた第1アンテナ21A及び第2アンテナ21Bを有する。
グローバル座標演算部23は、第1アンテナ21Aの設置位置P1a及び第2アンテナ21Bの設置位置P1bを検出する。グローバル座標演算部23は、グローバル座標で表される基準位置データPを取得する。本例においては、基準位置データPは、旋回体3の旋回軸(旋回中心)AXに位置する基準位置P2を示すデータである。なお、基準位置データPは、設置位置P1を示すデータでもよい。
本例においては、グローバル座標演算部23は、2つの設置位置P1a及び設置位置P1bに基づいて旋回体方位データQを生成する。旋回体方位データQは、設置位置P1aと設置位置P1bとで決定される直線がグローバル座標の基準方位(例えば北)に対してなす角に基づいて決定される。旋回体方位データQは、旋回体3(作業機2)が向いている方位を示す。グローバル座標演算部23は、後述する表示コントローラ28に基準位置データP及び旋回体方位データQを出力する。
IMU24は、旋回体3に設けられる。本例においては、IMU24は、運転室4の下部に配置される。旋回体3において、運転室4の下部に高剛性のフレームが配置される。IMU24は、そのフレーム上に配置される。なお、IMU24は、旋回体3の旋回軸AX(基準位置P2)の側方(右側又は左側)に配置されてもよい。IMU24は、車両本体1の左右方向に傾斜する傾斜角θ4と、車両本体1の前後方向に傾斜する傾斜角θ5とを検出する。
<制御システムの構成>
次に、実施形態に基づく制御システム200の概要について説明する。
図3は、実施形態に基づく制御システム200の構成を示す機能ブロック図である。
図3に示されるように、制御システム200は、作業機2を用いる掘削処理を制御する。本例においては、掘削処理の制御は、ならい制御を有する。
ならい制御は、バケットの刃先が設計地形に沿って移動することによりバケットの刃先に当接する土砂を掻き均し、平らな設計地形に対応する面を作るならい作業を自動制御することを意味し、制限掘削制御とも称される。
ならい制御は、オペレータによるアーム操作があり、バケットの刃先と設計地形との距離および刃先の速度が基準内である場合に実行される。オペレータは、ならい制御中は通常、ブームを下げる方向に常にブームを操作しつつ、アームを操作する。
制御システム200は、ブームシリンダストロークセンサ16と、アームシリンダストロークセンサ17と、バケットシリンダストロークセンサ18と、アンテナ21と、グローバル座標演算部23と、IMU24と、操作装置25と、作業機コントローラ26と、圧力センサ66及び圧力センサ67と、制御弁27と、方向制御弁64と、表示コントローラ28と、表示部29と、センサコントローラ30と、マンマシンインターフェース部32とを有する。
操作装置25は、運転室4に配置される。オペレータにより操作装置25が操作される。操作装置25は、作業機2を駆動するオペレータ操作を受け付ける。本例においては、操作装置25は、パイロット油圧方式の操作装置である。
方向制御弁64により、油圧シリンダに対する作動油の供給量が調整される。方向制御弁64は、第1油圧室および第2油圧室に供給される油によって作動する。なお、本例においては、油圧シリンダ(ブームシリンダ10、アームシリンダ11、及びバケットシリンダ12)を作動するために、その油圧シリンダに供給される油は作動油とも称される。また、方向制御弁64を作動するためにその方向制御弁64に供給される油はパイロット油と称される。また、パイロット油の圧力はパイロット油圧とも称される。
作動油及びパイロット油は、同一の油圧ポンプから送出されてもよい。例えば、油圧ポンプから送出された作動油の一部が減圧弁で減圧され、その減圧された作動油がパイロット油として使用されてもよい。また、作動油を送出する油圧ポンプ(メイン油圧ポンプ)と、パイロット油を送出する油圧ポンプ(パイロット油圧ポンプ)とが別の油圧ポンプでもよい。
操作装置25は、第1操作レバー25Rと、第2操作レバー25Lとを有する。第1操作レバー25Rは、例えば運転席4Sの右側に配置される。第2操作レバー25Lは、例えば運転席4Sの左側に配置される。第1操作レバー25R及び第2操作レバー25Lでは、前後左右の動作が2軸の動作に対応する。
第1操作レバー25Rにより、ブーム6及びバケット8が操作される。
第1操作レバー25Rの前後方向の操作は、ブーム6の操作に対応し、前後方向の操作に応じてブーム6の下げ動作及び上げ動作が実行される。ブーム6を操作するためにレバー操作され、パイロット油路450にパイロット油が供給された場合に圧力センサ66に発生する検出圧力をMBとする。
第1操作レバー25Rの左右方向の操作は、バケット8の操作に対応し、左右方向の操作に応じてバケット8の掘削動作及び開放動作が実行される。バケット8を操作するためにレバー操作され、パイロット油路450にパイロット油が供給された場合に圧力センサ66に発生する検出圧力をMTとする。
第2操作レバー25Lにより、アーム7及び旋回体3が操作される。
第2操作レバー25Lの前後方向の操作は、アーム7の操作に対応し、前後方向の操作に応じてアーム7の上げ動作及び下げ動作が実行される。アーム7を操作するためにレバー操作され、パイロット油路450にパイロット油が供給された場合に圧力センサ66に発生する検出圧力をMAとする。
第2操作レバー25Lの左右方向の操作は、旋回体3の旋回に対応し、左右方向の操作に応じて旋回体3の右旋回動作及び左旋回動作が実行される。
本例においては、ブーム6の上下方向への動作は、それぞれ上げ動作、下降する動作は下げ動作とも称する。また、アーム7の上下方向への動作は、それぞれダンプ動作、掘削動作とも称する。バケット8の上下方向への動作は、それぞれダンプ動作、掘削動作とも称する。
メイン油圧ポンプから送出され、減圧弁によって減圧されたパイロット油が操作装置25に供給される。操作装置25の操作量に基づいてパイロット油圧が調整される。
パイロット油路450には、圧力センサ66及び圧力センサ67が配置される。圧力センサ66及び圧力センサ67は、パイロット油圧を検出する。圧力センサ66及び圧力センサ67の検出結果は、作業機コントローラ26に出力される。
第1操作レバー25Rは、ブーム6の駆動のために前後方向に操作される。前後方向に関する第1操作レバー25Rの操作量(ブーム操作量)に応じて、ブーム6を駆動するためのブームシリンダ10に供給される作動油の流れ方向および流量が方向制御弁64によって調整される。
第1操作レバー25Rは、バケット8の駆動のために左右方向に操作される。左右方向に関する第1操作レバー25Rの操作量(バケット操作量)に応じて、バケット8を駆動するためのバケットシリンダ12に供給される作動油の流れ方向および流量が方向制御弁64によって調整される。
第2操作レバー25Lは、アーム7の駆動のために前後方向に操作される。前後方向に関する第2操作レバー25Lの操作量(アーム操作量)に応じて、アーム7を駆動するためのアームシリンダ11に供給される作動油の流れ方向および流量が方向制御弁64によって調整される。
第2操作レバー25Lは、旋回体3の駆動のために左右方向に操作される。左右方向に関する第2操作レバー25Lの操作量に応じて、旋回体3を駆動するための油圧アクチュエータに供給される作動油の流れ方向および流量が方向制御弁64によって調整される。
なお、第1操作レバー25Rの左右方向の操作がブーム6の操作に対応し、前後方向の操作がバケット8の操作に対応してもよい。なお、第2操作レバー25Lの左右方向がアーム7の操作に対応し、前後方向の操作が旋回体3の操作に対応してもよい。
制御弁27は、油圧シリンダ(ブームシリンダ10、アームシリンダ11、及びバケットシリンダ12)に対する作動油の供給量を調整する。制御弁27は、作業機コントローラ26からの制御信号に基づいて作動する。
マンマシンインターフェース部32は、入力部321と表示部(モニタ)322とを有する。
本例においては、入力部321は、表示部322の周囲に配置される操作ボタンを有する。なお、入力部321はタッチパネルを有していてもよい。マンマシンインターフェース部32を、マルチモニタとも称する。
表示部322は、基本情報として燃料残量および冷却水温度等を表示する。
入力部321は、オペレータによって操作される。入力部321の操作により生成された指令信号は、作業機コントローラ26に出力される。
センサコントローラ30は、ブームシリンダストロークセンサ16の検出結果に基づいて、ブームシリンダ長を算出する。ブームシリンダストロークセンサ16は、周回動作に伴うパルスをセンサコントローラ30に出力する。センサコントローラ30は、ブームシリンダストロークセンサ16から出力されたパルスに基づいて、ブームシリンダ長を算出する。
同様に、センサコントローラ30は、アームシリンダストロークセンサ17の検出結果に基づいて、アームシリンダ長を算出する。センサコントローラ30は、バケットシリンダストロークセンサ18の検出結果に基づいて、バケットシリンダ長を算出する。
センサコントローラ30は、ブームシリンダストロークセンサ16の検出結果に基づいて取得されたブームシリンダ長から、旋回体3の垂直方向に対するブーム6の傾斜角θ1を算出する。
センサコントローラ30は、アームシリンダストロークセンサ17の検出結果に基づいて取得されたアームシリンダ長から、ブーム6に対するアーム7の傾斜角θ2を算出する。
センサコントローラ30は、バケットシリンダストロークセンサ18の検出結果に基づいて取得されたバケットシリンダ長から、アーム7に対するバケット8の刃先8aの傾斜角θ3を算出する。
上記算出結果である傾斜角θ1、θ2、θ3と、基準位置データP、旋回体方位データQ、及びシリンダ長データLに基づいて、作業車両100のブーム6、アーム7およびバケット8の位置を特定することが可能となり、バケット8の3次元位置を示すバケット位置データを生成することが可能である。
なお、ブーム6の傾斜角θ1、アーム7の傾斜角θ2、及びバケット8の傾斜角θ3は、シリンダストロークセンサで検出されなくてもよい。ロータリーエンコーダのような角度検出器でブーム6の傾斜角θ1が検出されてもよい。角度検出器は、旋回体3に対するブーム6の屈曲角度を検出して、傾斜角θ1を検出する。同様に、アーム7の傾斜角θ2がアーム7に取り付けられた角度検出器で検出されてもよい。バケット8の傾斜角θ3がバケット8に取り付けられた角度検出器で検出されてもよい。
<油圧回路の構成>
図4は、実施形態に基づく油圧システムの構成を示す図である。
図4に示されるように、油圧システム300は、ブームシリンダ10、アームシリンダ11、及びバケットシリンダ12(複数の油圧シリンダ60)と、旋回体3を旋回させる旋回モータ63とを備える。なお、ここで、ブームシリンダ10を油圧シリンダ10(60)とも表記する。他の油圧シリンダについても同様である。
油圧シリンダ60は、図示しないメイン油圧ポンプから供給された作動油によって作動する。旋回モータ63は、油圧モータであり、メイン油圧ポンプから供給された作動油によって作動する。
本例においては、各油圧シリンダ60に対して作動油が流れる方向および流量を制御する方向制御弁64が設けられる。メイン油圧ポンプから供給された作動油は、方向制御弁64を介して、各油圧シリンダ60に供給される。また、旋回モータ63に対して方向制御弁64が設けられる。
各油圧シリンダ60は、キャップ側(ボトム側)油室40Aと、ロッド側(ヘッド側)油室40Bとを有する。
方向制御弁64は、ロッド状のスプールを動かして作動油が流れる方向を切り替えるスプール方式である。スプールが軸方向に移動することにより、キャップ側油室40Aに対する作動油の供給と、ロッド側油室40Bに対する作動油の供給とが切り替わる。また、スプールが軸方向に移動することにより、油圧シリンダ60に対する作動油の供給量(単位時間当たりの供給量)が調整される。油圧シリンダ60に対する作動油の供給量が調整されることにより、シリンダ速度が調整される。シリンダ速度を調整することにより、ブーム6、アーム7およびバケット8の速度が制御される。本例においては、方向制御弁64が、スプールの移動により作業機2を駆動する油圧シリンダ60に対する作動油の供給量を調整可能な調整装置として機能する。
各方向制御弁64には、スプールの移動距離(スプールストローク)を検出するスプールストロークセンサ65が設けられる。スプールストロークセンサ65の検出信号は、作業機コントローラ26に出力される。
各方向制御弁64の駆動は、操作装置25によって調整される。本例においては、操作装置25は、パイロット油圧方式の操作装置である。
メイン油圧ポンプから送出され、減圧弁によって減圧されたパイロット油が操作装置25に供給される。
操作装置25は、パイロット油圧調整弁を有する。操作装置25の操作量に基づいて、パイロット油圧が調整される。パイロット油圧によって、方向制御弁64が駆動される。操作装置25によりパイロット油圧が調整されることによって、軸方向に関するスプールの移動量及び移動速度が調整される。また、操作装置25によりキャップ側油室40Aに対する作動油の供給と、ロッド側油室40Bに対する作動油の供給とが切り替わる。
操作装置25と各方向制御弁64とは、パイロット油路450を介して接続される。本例においては、パイロット油路450に、制御弁27、圧力センサ66、及び圧力センサ67が配置される。
各制御弁27の両側に、パイロット油圧を検出する圧力センサ66及び圧力センサ67が設けられる。本例においては、圧力センサ66は、操作装置25と制御弁27との間の油路451に配置される。圧力センサ67は、制御弁27と方向制御弁64との間の油路452に配置される。圧力センサ66は、制御弁27によって調整される前のパイロット油圧を検出する。圧力センサ67は、制御弁27によって調整されたパイロット油圧を検出する。圧力センサ66及び圧力センサ67の検出結果は、作業機コントローラ26に出力される。
制御弁27は、作業機コントローラ26からの制御信号(EPC電流)に基づいて、パイロット油圧を調整する。制御弁27は、電磁比例制御弁であり、作業機コントローラ26からの制御信号に基づいて制御される。制御弁27は、制御弁27Bと、制御弁27Aとを有する。制御弁27Bは、方向制御弁64の第2受圧室に供給されるパイロット油のパイロット油圧を調整して、方向制御弁64を介してキャップ側油室40Aに供給される作動油の供給量を調整可能である。制御弁27Aは、方向制御弁64の第1受圧室に供給されるパイロット油のパイロット油圧を調整して、方向制御弁64を介してロッド側油室40Bに供給される作動油の供給量を調整可能である。
なお、本例においては、パイロット油路450のうち、操作装置25と制御弁27との間のパイロット油路450は油路(上流油路)451と称される。また、制御弁27と方向制御弁64との間のパイロット油路450は油路(下流油路)452と称される。
パイロット油は、油路452を介して各方向制御弁64に供給される。
油路452は、第1受圧室に接続される油路452Aと、第2受圧室に接続される油路452Bとを有する。
方向制御弁64の第2受圧室に対して、パイロット油が油路452Bを介して供給されると、そのパイロット油圧に応じてスプールが移動する。方向制御弁64を介してキャップ側油室40Aに作動油が供給される。キャップ側油室40Aに対する作動油の供給量は、操作装置25の操作量に応じたスプールの移動量により調整される。
方向制御弁64の第1受圧室に対して、パイロット油が油路452Aを介して供給されると、そのパイロット油圧に応じてスプールが移動する。方向制御弁64を介してロッド側油室40Bに作動油が供給される。ロッド側油室40Bに対する作動油の供給量は、操作装置25の操作量によるスプールの移動量により調整される。
したがって、操作装置25によりパイロット油圧が調整されたパイロット油が方向制御弁64に供給されることにより、軸方向に関するスプールの位置が調整される。
油路451は、油路452Aと操作装置25とを接続する油路451Aと、油路452Bと操作装置25とを接続する油路451Bとを有する。
[操作装置25の操作と油圧システムの動作について]
上述のように、操作装置25の操作により、ブーム6は、下げ動作及び上げ動作の2種類の動作を実行する。
ブーム6の上げ動作が実行されるように操作装置25が操作されることにより、ブームシリンダ10に接続された方向制御弁64に、油路451B及び油路452Bを介して、パイロット油が供給される。
これにより、メイン油圧ポンプからの作動油がブームシリンダ10に供給され、ブーム6の上げ動作が実行される。
ブーム6の下げ動作が実行されるように操作装置25が操作されることにより、ブームシリンダ10に接続された方向制御弁64に、油路451A及び油路452Aを介して、パイロット油が供給される。
これにより、メイン油圧ポンプからの作動油がブームシリンダ10に供給され、ブーム6の下げ動作が実行される。
本例においては、ブームシリンダ10が伸長することにより、ブーム6が上げ動作し、ブームシリンダ10が縮退することにより、ブーム6が下げ動作する。ブームシリンダ10のキャップ側油室40Aに作動油が供給されることにより、ブームシリンダ10が伸長し、ブーム6が上げ動作する。ブームシリンダ10のロッド側油室40Bに作動油が供給されることにより、ブームシリンダ10が縮退し、ブーム6が下げ動作する。
また、操作装置25の操作により、アーム7は、下げ動作及び上げ動作の2種類の動作を実行する。
アーム7の下げ動作が実行されるように操作装置25を操作することにより、アームシリンダ11に接続された方向制御弁64に、油路451B及び油路452Bを介して、パイロット油が供給される。
これにより、メイン油圧ポンプからの作動油がアームシリンダ11に供給され、アーム7の下げ動作が実行される。
アーム7の上げ動作が実行されるように操作装置25を操作することにより、アームシリンダ11に接続された方向制御弁64に、油路451A及び油路452Aを介して、パイロット油が供給される。
これにより、メイン油圧ポンプからの作動油がアームシリンダ11に供給され、アーム7の上げ動作が実行される。
本例においては、アームシリンダ11が伸長することにより、アーム7が下げ動作(掘削動作)し、アームシリンダ11が縮退することにより、アーム7が上げ動作(ダンプ動作)する。アームシリンダ11のキャップ側油室40Aに作動油が供給されることにより、アームシリンダ11が伸長し、アーム7が下げ動作する。アームシリンダ11のロッド側油室40Bに作動油が供給されることにより、アームシリンダ11が縮退し、アーム7が上げ動作する。
また、操作装置25の操作により、バケット8は、下げ動作及び上げ動作の2種類の動作を実行する。
バケット8の下げ動作が実行されるように操作装置25を操作することにより、バケットシリンダ12に接続された方向制御弁64に、油路451B及び油路452Bを介して、パイロット油が供給される。
これにより、メイン油圧ポンプからの作動油がバケットシリンダ12に供給され、バケット8の下げ動作が実行される。
バケット8の上げ動作が実行されるように操作装置25を操作することにより、バケットシリンダ12に接続された方向制御弁64に、油路451A及び油路452Aを介して、パイロット油が供給される。方向制御弁64はパイロット油圧に基づいて作動する。
これにより、メイン油圧ポンプからの作動油がバケットシリンダ12に供給され、バケット8の上げ動作が実行される。
本例においては、バケットシリンダ12が伸長することにより、バケット8が下げ動作(掘削動作)し、バケットシリンダ12が縮退することにより、バケット8が上げ動作(ダンプ動作)する。バケットシリンダ12のキャップ側油室40Aに作動油が供給されることにより、バケットシリンダ12が伸長し、バケット8が下げ動作する。バケットシリンダ12のロッド側油室40Bに作動油が供給されることにより、バケットシリンダ12が縮退し、バケット8が上げ動作する。
また、操作装置25の操作により、旋回体3は、右旋回動作及び左旋回動作の2種類の動作を実行する。
旋回体3の右旋回動作が実行されるように操作装置25が操作されることにより、作動油が旋回モータ63に供給される。旋回体3の左旋回動作が実行されるように操作装置25が操作されることにより、作動油が旋回モータ63に供給される。
[通常制御およびならい制御(制限掘削制御)と油圧システムの動作について]
ならい制御(制限掘削制御)を実行しない、通常制御について説明する。
通常制御の場合、作業機2は、操作装置25の操作量に従って動作する。
具体的には、作業機コントローラ26は、制御弁27を開放する。制御弁27を開放することにより、油路451のパイロット油圧と油路452のパイロット油圧とは等しくなる。制御弁27が開放された状態で、パイロット油圧(PPC圧)は、操作装置25の操作量に基づいて調整される。これにより、方向制御弁64が調整されて、上記で説明したブーム6、アーム7、バケット8の上げ動作および下げ動作を実行することが可能である。
一方、ならい制御(制限掘削制御)について説明する。
ならい制御(制限掘削制御)の場合、作業機2は、操作装置25の操作に基づいて作業機コントローラ26によって制御される。
具体的には、作業機コントローラ26は、制御弁27に制御信号を出力する。油路451は、例えばパイロット油圧調整弁の作用により所定の圧力を有する。
制御弁27は、作業機コントローラ26の制御信号に基づいて作動する。油路451の作動油は、制御弁27を介して、油路452に供給される。したがって、油路452の作動油の圧力は、制御弁27により調整(減圧)することが可能である。
油路452の作動油の圧力が、方向制御弁64に作用する。これにより、方向制御弁64は、制御弁27で制御されたパイロット油圧に基づいて作動する。
たとえば、作業機コントローラ26は、制御弁27A及び制御弁27Bの少なくとも一方に制御信号を出力して、アームシリンダ11に接続された方向制御弁64に対するパイロット油圧を調整することができる。制御弁27Aにより圧力が調整された作動油が方向制御弁64に供給されることにより、スプールは軸方向に関して一方側に移動する。制御弁27Bにより圧力が調整された作動油が方向制御弁64に供給されることにより、スプールは軸方向に関して他方側に移動する。これにより、軸方向に関するスプールの位置が調整される。
また、同様に作業機コントローラ26は、制御弁27A及び制御弁27Bの少なくとも一方に制御信号を出力して、バケットシリンダ12に接続された方向制御弁64に対するパイロット油圧を調整することができる。
また、同様に作業機コントローラ26は、制御弁27A及び制御弁27Bの少なくとも一方に制御信号を出力して、ブームシリンダ10に接続された方向制御弁64に対するパイロット油圧を調整することができる。
さらに、作業機コントローラ26は、制御弁27Cに制御信号を出力して、ブームシリンダ10に接続された方向制御弁64に対するパイロット油圧を調整する。
これにより、作業機コントローラ26は、バケット8の刃先8aが目標設計地形Uに侵入しないように、ブーム6の動きを制御(介入制御)する。
本例において、目標設計地形Uに対する刃先8aの侵入が抑制されるように、ブームシリンダ10に接続された制御弁27に制御信号を出力して、ブーム6の位置を制御することを介入制御と称する。
具体的には、作業機コントローラ26は、掘削対象の目標形状である設計地形を示す目標設計地形Uとバケット8の刃先8aの位置を示すバケット位置データSとに基づいて、目標設計地形Uとバケット8との距離dに応じてバケット8が目標設計地形Uに近づく速度が小さくなるように、ブーム6の速度を制御する。
油圧システム300は、ブーム6の上げ動作に対して介入制御する機構として、油路501,502と、制御弁27Cと、シャトル弁51と、圧力センサ68とを有している。
油路501は、制御弁27Cに接続され、ブームシリンダ10に接続された方向制御弁64に供給されるパイロット油を供給する。
油路501は、制御弁27Cを通過する前のパイロット油が流れる油路501と、制御弁27Cを通過した後のパイロット油が流れる油路502とを有する。油路502は、制御弁27Cとシャトル弁51とに接続され、方向制御弁64と接続された油路452Bにシャトル弁51を介して接続される。
圧力センサ68は、油路501のパイロット油のパイロット油圧を検出する。
制御弁27Cは、介入制御を実行するために作業機コントローラ26から出力された制御信号に基づいて制御される。
シャトル弁51は、2つの入口ポートと、1つの出口ポートとを有する。一方の入口ポートは、油路502と接続される。他方の入口ポートは、油路452Bを介して制御弁27Bと接続される。出口ポートは、油路452Bを介して方向制御弁64と接続される。シャトル弁51は、油路502及び制御弁27Bと接続された油路452Bのうち、パイロット油圧が高い方の油路と、油路452Bとを接続する。
シャトル弁51は、高圧優先形のシャトル弁である。シャトル弁51は、入口ポートの一方に接続された油路502のパイロット油圧と、入口ポートの他方に接続された制御弁27B側の油路452Bのパイロット油圧とを比較し、高圧側の圧力を選択する。シャトル弁51は、油路502のパイロット油圧と、制御弁27B側の油路452Bのパイロット油圧とのうち、高圧側の流路を出口ポートに連通し、当該高圧側の流路を流れるパイロット油を方向制御弁64に供給する。
本例においては、作業機コントローラ26は、介入制御を実行しない場合には、操作装置25の操作によって調整されたパイロット油圧に基づいて方向制御弁64が駆動されるように、制御弁27Bを全開にするとともに、制御弁27Cに対して油路501を閉じるように制御信号を出力する。
また、作業機コントローラ26は、介入制御を実行する場合には、制御弁27Cによって調整されたパイロット油圧に基づいて方向制御弁64が駆動されるように、各制御弁27に対して制御信号を出力する。
例えば、ブーム6の移動を制限する介入制御を実行する場合、作業機コントローラ26は、制御弁27Cによって調整されたパイロット油圧が、操作装置25によって調整されるパイロット油圧よりも高くなるように、制御弁27Cを制御する。これにより、制御弁27Cからのパイロット油がシャトル弁51を介して方向制御弁64に供給される。
<ならい制御>
図5は、実施形態に基づくならい制御(制限掘削制御)が行われている場合の作業機2の動作を模式的に示す図である。
図5に示されるように、ならい制御(制限掘削制御)において、バケット8が設計地形に侵入しないように、ブーム6の上げ動作を含む介入制御が実行される。具体的には、本例においては、操作装置25によるアーム7の掘削操作による掘削において、油圧システム300は、アーム7が下がり、ブーム6が上がるように制御する場合が示されている。
図6は、実施形態に基づくならい制御を実行する制御システム200の構成を示す機能ブロック図である。
図6に示されるように、制御システム200が有する作業機コントローラ26および表示コントローラ28の機能ブロックが示される。
ここでは、主にならい制御(制限掘削制御)によるブーム6の介入制御について主に説明する。上記で説明したように、介入制御は、バケット8の刃先8aが目標設計地形Uに侵入しないように、ブーム6の動きを制御するものである。
具体的には、作業機コントローラ26は、掘削対象の目標形状である設計地形を示す目標設計地形Uとバケット8の刃先8aの位置を示すバケット位置データSとに基づいて、目標設計地形Uとバケット8との距離dを算出する。そして、距離dに応じてバケット8が目標設計地形Uに近づく速度が小さくなるように、ブーム6の介入制御による制御弁27への制御指令CBIを出力する。
まず、作業機コントローラ26は、操作装置25の操作による操作指令に基づくアーム7、バケット8の動作によるバケットの刃先8aの推定速度を算出する。そして、算出結果に基づいてバケット8の刃先8aが目標設計地形Uに侵入しないように、ブーム6の速度を制御するブーム目標速度を算出する。そして、ブーム目標速度でブーム6が動作するように制御弁27への制御指令CBIを出力する。
以下、機能ブロックについて図6を用いて具体的に説明する。
図6に示されるように、表示コントローラ28は、目標施工情報格納部28Aと、バケット位置データ生成部28Bと、目標設計地形データ生成部28Cとを有する。
表示コントローラ28は、センサコントローラ30からの入力を受ける。
センサコントローラ30は、各シリンダストロークセンサ16、17、18の検出結果から各シリンダ長データLおよび傾斜角θ1、θ2、θ3を取得する。また、センサコントローラ30は、IMU24から出力される傾斜角θ4のデータ及び傾斜角θ5のデータを取得する。センサコントローラ30は、シリンダ長データL、傾斜角θ1、θ2、θ3のデータと、傾斜角θ4のデータ、及び傾斜角θ5のデータを、表示コントローラ28に出力する。
上述のように、本例においては、シリンダストロークセンサ16、17、18の検出結果、及びIMU24の検出結果がセンサコントローラ30に出力され、センサコントローラ30が所定の演算処理を行う。
本例においては、センサコントローラ30の機能が、作業機コントローラ26で代用されてもよい。例えば、シリンダストロークセンサ(16、17、18)の検出結果が作業機コントローラ26に出力され、作業機コントローラ26が、シリンダストロークセンサ(16、17、18)の検出結果に基づいて、シリンダ長(ブームシリンダ長、アームシリンダ長、及びバケットシリンダ長)を算出してもよい。IMU24の検出結果が、作業機コントローラ26に出力されてもよい。
グローバル座標演算部23は、基準位置データP及び旋回体方位データQを取得し、表示コントローラ28に出力する。
目標施工情報格納部28Aは、作業エリアの目標形状である立体設計地形を示す目標施工情報(立体設計地形データ)Tを格納している。目標施工情報Tは、掘削対象の目標形状である設計地形を示す目標設計地形(設計地形データ)Uを生成するために必要とされる座標データ及び角度データを有する。目標施工情報Tは、例えば無線通信装置を介して表示コントローラ28に供給されてもよい。
バケット位置データ生成部28Bは、傾斜角θ1、θ2、θ3、θ4、θ5と、基準位置データP、旋回体方位データQ、及びシリンダ長データLに基づいて、バケット8の3次元位置を示すバケット位置データSを生成する。なお、刃先8aの位置情報は、メモリ等の接続式記録装置から転送されてもよい。
本例においては、バケット位置データSは、刃先8aの3次元位置を示すデータである。
目標設計地形データ生成部28Cは、バケット位置データ生成部28Bより取得するバケット位置データSと目標施工情報格納部28Aに格納する後述する目標施工情報Tを用いて、掘削対象の目標形状を示す目標設計地形Uを生成する。
また、目標設計地形データ生成部28Cは、生成した目標設計地形Uに関するデータを表示部29に出力する。これにより、表示部29は、目標設計地形を表示する。
表示部29は、例えばモニタであり、作業車両100の各種の情報を表示する。本例においては、表示部29は、情報化施工用のガイダンスモニタとしてのHMI(Human Machine Interface)モニタを有する。
目標設計地形データ生成部28Cは、作業機コントローラ26に対して目標設計地形Uに関するデータを出力する。また、バケット位置データ生成部28Bは、生成したバケット位置データSを作業機コントローラ26に出力する。
作業機コントローラ26は、推定速度決定部52と、距離取得部53と、目標速度決定部54と、作業機制御部57と、記憶部58とを有する。
作業機コントローラ26は、操作装置25の操作指令(圧力MA、MT)および表示コントローラ28からバケット位置データSおよび目標設計地形Uを取得し、制御弁27への制御指令CBIを出力する。また、作業機コントローラ26は、必要に応じてセンサコントローラ30およびグローバル座標演算部23から演算処理に必要な各種パラメータを取得する。
推定速度決定部52は、アーム7、バケット8の駆動のための操作装置25のレバー操作に対応したアーム推定速度Vc_am、バケット推定速度Vc_bktを算出する。
ここで、アーム推定速度Vc_amは、アームシリンダ11のみが駆動される場合のバケット8の刃先8aの速度である。バケット推定速度Vc_bktは、バケットシリンダ12のみが駆動される場合のバケット8の刃先8aの速度である。
推定速度決定部52は、アーム操作指令(圧力MA)に対応するアーム推定速度Vc_amを算出する。また、同様に推定速度決定部52は、バケット操作指令(圧力MT)に対応するバケット推定速度Vc_bktを算出する。これによりアーム7およびバケット7の各操作指令に対応するバケット8の刃先8aの推定速度を算出することが可能である。
記憶部58は、推定速度決定部52、目標速度決定部54および作業機制御部57が演算処理するための各種テーブル等のデータを格納する。
距離取得部53は、目標設計地形データ生成部28Cから目標設計地形Uのデータを取得する。距離取得部53は、バケット位置データ生成部28Bより取得されるバケット8の刃先8aの位置を示すバケット位置データS及び目標設計地形Uに基づいて、目標設計地形Uに垂直な方向におけるバケット8の刃先8aと目標設計地形Uとの距離dを算出する。
目標速度決定部54は、制限速度テーブルに従ってバケット8が目標設計地形Uに近づく速度が小さくなるように、ブーム6の目標速度Vc_bm_lmtを決定する。
具体的には、目標速度決定部54は、目標設計地形Uとバケット8との距離dと刃先の制限速度との関係を示す制限速度テーブルを用いて、現在の距離dに基づき刃先の制限速度を算出する。そして、刃先の制限速度と、アーム推定速度Vc_amおよびバケット推定速度Vc_bktとの差分を演算することにより、ブーム6の目標速度Vc_bm_lmtを決定する。
なお、制限速度テーブルは、記憶部58に予め記憶(格納)されている。
作業機制御部57は、ブーム目標速度Vc_bm_lmtに従ってブームシリンダ10への制御指令CBIを生成して、ブームシリンダ10に接続された制御弁27に出力する。
これにより、ブームシリンダ10に接続された制御弁27が制御され、ならい制御(制限掘削制御)によるブーム6の介入制御が実行される。
[バケット8の刃先8aと目標設計地形Uとの間の距離dの算出]
図7は、実施形態に基づくバケット8の刃先8aと目標設計地形Uとの間の距離dを取得することを説明する図である。
図7に示されるように、距離取得部53は、刃先8aの位置情報(バケット位置データS)に基づいてバケット8の刃先8aと目標設計地形Uの表面との間の最短となる距離dを算出する。
本例においては、バケット8の刃先8aと目標設計地形Uの表面との間の最短となる距離dに基づいて、ならい制御(制限掘削制御)が実行される。
[目標速度の算出方式]
図8は、実施形態に基づく推定速度決定部52の演算処理を説明する機能ブロック図である。
図8において、推定速度決定部52は、アーム操作指令(圧力MA)に対応するアーム推定速度Vc_amおよびバケット操作指令(圧力MT)に対応するバケット推定速度Vc_bktを算出する。上記したように、アーム推定速度Vc_amは、アームシリンダ11のみが駆動される場合のバケット8の刃先8aの速度である。バケット推定速度Vc_bktは、バケットシリンダ12のみが駆動される場合のバケット8の刃先8aの速度である。
推定速度決定部52は、スプールストローク演算部52Aと、シリンダ速度演算部52Bと、推定速度決定部52Cとを有する。
スプールストローク演算部52Aは、記憶部58に格納されている操作指令(圧力)に従うスプールストロークテーブルに基づいて油圧シリンダ60のスプール80のスプールストローク量を算出する。なお、スプール80を移動するためのパイロット油の圧力はPPC圧力とも称される。
スプール80の移動量は、操作装置25又は制御弁27によって制御される油路452の圧力(パイロット油圧)によって調整される。油路452のパイロット油圧は、スプールを移動するための油路452のパイロット油の圧力であり、操作装置25又は制御弁27によって調整される。したがって、スプールの移動量とPPC圧とは相関する。
シリンダ速度演算部52Bは、算出されたスプールストローク量に従うシリンダ速度テーブルに基づいて油圧シリンダ60のシリンダ速度を算出する。
油圧シリンダ60のシリンダ速度は、メイン油圧ポンプから方向制御弁64を介して供給される単位時間当たりの作動油の供給量に基づいて調整される。方向制御弁64は、移動可能なスプール80を有する。スプール80の移動量に基づいて、油圧シリンダ60に対する単位時間当たりの作動油の供給量が調整される。したがって、シリンダ速度とスプールの移動量(スプールストローク)とは相関する。
推定速度決定部52Cは、算出された油圧シリンダ60のシリンダ速度に従う推定速度テーブルに基づいて推定速度を算出する。
油圧シリンダ60のシリンダ速度に従って作業機2(ブーム6、アーム7、バケット8)が動作するためシリンダ速度と推定速度とは相関する。
上記処理により、推定速度決定部52は、アーム操作指令(圧力MA)に対応するアーム推定速度Vc_amおよびバケット操作指令(圧力MT)に対応するバケット推定速度Vc_bktを算出する。なお、スプールストロークテーブル、シリンダ速度テーブル、推定速度テーブルは、ブーム6、アーム7、バケット8に対してそれぞれ設けられており、実験又はシミュレーションに基づいて求められ、記憶部58に予め記憶されている。
これにより各操作指令に対応するバケット8の刃先8aの推定速度を算出することが可能である。
[ブーム目標速度の算出方式]
ブーム目標速度を算出するにあたり、アーム7及びバケット8の各々の推定速度Vc_am、Vc_bktの目標設計地形Uの表面に垂直な方向の速度成分(垂直速度成分)Vcy_am、Vcy_bktを算出する必要がある。このため、まずは上記垂直速度成分Vcy_am、Vcy_bktを算出する方式について説明する。
図9(A)〜図9(C)は、実施形態に基づく上記垂直速度成分Vcy_am、Vcy_bktの算出方式を説明する図である。
図9(A)に示すように、目標速度決定部54は、アーム推定速度Vc_amを、目標設計地形Uの表面に垂直な方向の速度成分(垂直速度成分)Vcy_amと、目標設計地形Uの表面に平行な方向の速度成分(水平速度成分と)Vcx_amとに変換する。
この点で、目標速度決定部54は、センサコントローラ30から取得した傾斜角及び目標設計地形Uなどから、グローバル座標系の垂直軸に対するローカル座標系の垂直軸(旋回体3の旋回軸AX)の傾きと、グローバル座標系の垂直軸に対する目標設計地形Uの表面の垂直方向における傾きとを求める。目標速度決定部54は、これらの傾きからローカル座標系の垂直軸と目標設計地形Uの表面の垂直方向との傾きを表す角度β1を求める。
バケット推定速度Vc_bktについても同様である。
そして、図9(B)に示すように、目標速度決定部54は、ローカル座標系の垂直軸とアーム推定速度Vc_amの方向とのなす角度β2とから、三角関数により、アーム推定速度Vc_amを、ローカル座標系の垂直軸方向の速度成分VL1_amと、水平軸方向の速度成分VL2_amとに変換する。
そして、図9(C)に示すように、目標速度決定部54は、ローカル座標系の垂直軸と目標設計地形Uの表面の垂直方向との傾きβ1から、三角関数により、ローカル座標系の垂直軸方向における速度成分VL1_amと、水平軸方向における速度成分VL2_amとを、目標設計地形Uに対する垂直速度成分Vcy_am及び水平速度成分Vcx_amに変換する。同様にして、目標速度決定部54は、バケット推定速度Vc_bktを、ローカル座標系の垂直軸方向における垂直速度成分Vcy_bkt及び水平速度成分Vcx_bktに変換する。
このようにして、上記垂直速度成分Vcy_am、Vcy_bktが算出される。
さらにブーム目標速度を算出するにあたり、作業機2全体の制限速度が必要となるため、次に作業機2全体の制限速度テーブルについて説明する。
図10は、実施形態に基づくならい制御における作業機2全体の制限速度テーブルの一例を説明する図である。
図10に示されるように、ここでは、縦軸が制限速度Vcy_lmtを表し、横軸が刃先と設計地形との間の距離dを表している。
本例においては、バケット8の刃先8aが目標設計地形Uの表面の外方(作業車両100の作業機2側)に位置している場合の距離dは正の値であり、刃先8aが目標設計地形Uの表面の内方(目標設計地形Uよりも掘削対象の内部側)に位置している場合の距離dは負の値である。刃先8aが目標設計地形Uの表面の上方に位置している場合の距離dは正、刃先8aが目標設計地形Uの表面の下方に位置している場合の距離dは負の値である。
また、刃先8aが目標設計地形Uに対して侵食しない位置にある場合の距離dは正、刃先8aが目標設計地形Uに対して侵食する位置にある場合の距離dは負の値である。
また、刃先8aが目標設計地形U上に位置している場合(刃先8aが目標設計地形Uと接している場合)の距離dは0である。
本例においては、刃先8aが目標設計地形Uの内方から外方に向かう場合の速度を正の値とし、刃先8aが目標設計地形Uの外方から内方に向かう場合の速度を負の値とする。刃先8aが目標設計地形Uの上方に向かう場合の速度を正の値とし、刃先8aが目標設計地形Uの下方に向かう場合の速度を負の値とする。
制限速度情報において、距離dがd1とd2との間である場合の制限速度Vcy_lmtの傾きは、距離dがd1以上又はd2以下の場合の傾きより小さい。d1は0より大きい。d2は0より小さい。
目標設計地形Uの表面付近の操作においては制限速度をより詳細に設定するために、距離dがd1とd2との間である場合の傾きを、距離dがd1以上又はd2以下である場合の傾きよりも小さくする。
距離dがd1以上の場合、制限速度Vcy_lmtは負の値であり、距離dが大きくなるほど制限速度Vcy_lmtの絶対値は大きくなる。
距離dがd1以上の場合、目標設計地形Uより上方において刃先8aが目標設計地形Uの表面から遠いほど、目標設計地形Uの下方へ向かう速度が大きくなり、制限速度Vcy_lmtの絶対値は大きくなる。
距離dが0以下の場合、制限速度Vcy_lmtは正の値であり、距離dが小さくなるほど制限速度Vcy_lmtの絶対値は大きくなる。
バケット8の刃先8aが目標設計地形Uより遠ざかる距離dが0以下の場合、目標設計地形Uより下方において刃先8aが目標設計地形Uから遠いほど、目標設計地形Uの上方へ向かう速度が大きくなり、制限速度Vcy_lmtの絶対値は大きくなる。
距離dが所定値dth1では、制限速度Vcy_lmtは、Vminとなる。所定値dth1は正の値であり、d1より大きい。
距離dが所定値dth1以上では、作業機2の動作の介入制御は行わない。したがって、刃先8aが目標設計地形Uの上方において目標設計地形Uから大きく離れている場合には、作業機2の動作の介入制御は行わない。
距離dが所定値dth1より小さい場合に、作業機2の動作の介入制御が行われる。具体的には、距離dが所定値dth1より小さい場合に、ブーム6の動作の介入制御が行われる。
次に、上記のようにして求めた上記垂直速度成分Vcy_bm、Vcy_am、Vcy_bktと、作業機2全体の制限速度テーブルとを用いて、ブーム目標速度Vc_bm_lmtを算出する方式について説明する。
図11(A)〜図11(D)は、実施形態に基づくブーム目標速度Vc_bm_lmtを算出する方式を説明する図である。
図11(A)に示されるように、目標速度決定部54は、上記制限速度テーブルに従って作業機2全体の制限速度Vcy_lmtを算出する。作業機2全体の制限速度Vcy_lmtは、バケット8の刃先8aが目標設計地形Uに接近する方向において許容できる刃先8aの移動速度である。
図11(B)には、アーム推定速度Vc_amの垂直速度成分Vcy_amとバケット推定速度Vc_bktの垂直速度成分Vcy_bktとが示されている。
目標速度決定部54は、図9で説明したように、アーム推定速度Vc_am、バケット推定速度Vc_bktとに基づいてアーム推定速度Vc_amの垂直速度成分Vcy_amとバケット推定速度Vc_bktの垂直速度成分Vcy_bktとを算出することが可能である。
図11(C)には、ブーム6の制限垂直速度成分Vcy_bm_lmtを算出する場合が示されている。具体的には、作業機2全体の制限速度Vcy_lmtからアーム推定速度Vc_amの垂直速度成分Vcy_amとバケット推定速度Vc_bktの垂直速度成分Vcy_bktとを減算することにより、ブーム6の制限垂直速度成分Vcy_bm_lmtが算出される。
図11(D)には、ブーム6の制限垂直速度成分Vcy_bm_lmtに基づいてブーム目標速度Vc_bm_lmtを算出する場合が示されている。
作業機2全体の制限速度Vcy_lmtが、アーム推定速度の垂直速度成分Vcy_amとバケット推定速度の垂直速度成分Vcy_bktとの和よりも小さい場合には、ブーム6の制限垂直速度成分Vcy_bm_lmtは、ブームが上昇する正の値となる。
ブーム目標速度Vc_bm_lmtが正の値となるため、操作装置25がブーム6を下降させる方向に操作されていても、作業機コントローラ26は介入制御し、ブーム6を上昇させる。このため、目標設計地形Uの侵食の拡大を迅速に抑えることができる。
作業機2全体の制限速度Vcy_lmtが、アーム推定速度の垂直速度成分Vcy_amとバケット推定速度の垂直速度成分Vcy_bktとの和よりも大きい場合には、ブーム6の制限垂直速度成分Vcy_bm_lmtは、ブームが下降する負の値となる。
ブーム目標速度Vc_bm_lmtが負の値となるため、ブーム6が下降する。
[制御指令CBIの生成]
図12は、実施形態に基づく作業機制御部57の構成を示す機能ブロック図である。
図12に示されるように、作業機制御部57は、シリンダ速度算出部262Aと、EPC演算部262Bと、EPC指令部262Cとを有する。
作業機制御部57は、介入制御する場合にブーム目標速度Vc_bm_lmtでブーム6が駆動するように制御弁27に対して制御指令CBIを出力する。
シリンダ速度算出部262Aは、ブーム目標速度Vc_bm_lmtに従う油圧シリンダ60のシリンダ速度を算出する。具体的には、記憶部58に予め格納されているブーム6の動作のみによるバケット8の刃先8aの速度と油圧シリンダ60の速度との関係を示す推定速度テーブルに基づいて、ブーム目標速度Vc_bm_lmtに従う油圧シリンダ60のシリンダ速度を算出する。
EPC演算部262Bは、算出されたシリンダ速度に基づいて、EPC電流値を演算処理する。具体的には、記憶部58に予め格納されている相関データに基づいて演算処理する。
EPC指令部262Cは、EPC演算部262Bで算出されたEPC電流値を制御弁27に出力する。
記憶部58は、油圧シリンダ60のシリンダ速度とスプール80の移動量との関係を示す相関データと、スプール80の移動量と制御弁27によって制御されるPPC圧力との関係を示す相関データと、PPC圧力とEPC演算部262Bから出力される制御信号(EPC電流)との関係を示す相関データとを記憶する。なお、シリンダ速度テーブル、相関データは、実験又はシミュレーションに基づいて求められ、記憶部58に予め記憶されている。
上述したように、油圧シリンダ60のシリンダ速度は、メイン油圧ポンプから方向制御弁64を介して供給される単位時間当たりの作動油の供給量に基づいて調整される。方向制御弁64は、移動可能なスプール80を有する。スプール80の移動量に基づいて、油圧シリンダ60に対する単位時間当たりの作動油の供給量が調整される。したがって、シリンダ速度とスプールの移動量(スプールストローク)は相関する。
スプール80の移動量は、操作装置25又は制御弁27によって制御される油路452の圧力(パイロット油圧)によって調整される。油路452のパイロット油圧は、スプールを移動するための油路452のパイロット油の圧力であり、操作装置25又は制御弁27によって調整される。なお、スプール80を移動するためのパイロット油の圧力をPPC圧力とも称する。したがって、スプールの移動量とPPC圧とは相関する。
制御弁27は、作業機コントローラ26のEPC演算部262Bから出力された制御信号(EPC電流)に基づいて作動する。したがって、PPC圧力とEPC電流とは相関する。
作業機制御部57は、目標速度決定部54で算出されたブーム目標速度Vc_bm_lmtに対応するEPC電流値を算出し、EPC指令部262CからEPC電流を制御指令CBIとして制御弁27に出力する。
これにより、作業機コントローラ26は、介入制御によりバケット8の刃先8aが目標設計地形Uに侵入しないように、ブーム6を制御することが可能である。
また、必要に応じて、作業機コントローラ26は、アーム7及びバケット8を制御する。作業機コントローラ26は、アーム制御指令を制御弁27に送信することによって、アームシリンダ11を制御する。アーム制御指令は、アーム指令速度に応じた電流値を有する。作業機コントローラ26は、バケット制御指令を制御弁27に送信することによって、バケットシリンダ12を制御する。バケット制御指令は、バケット指令速度に応じた電流値を有する。
この場合の演算についても、上述したように、ブーム目標速度Vc_bm_lmtからEPC電流を算出したのと同様の方式に従って、制御弁27を制御する電流値を有するアーム制御指令およびバケット制御指令を制御弁27に出力することが可能である。
図13は、実施形態に基づく作業車両100のならい制御(制限掘削制御)を説明するフロー図である。
図13に示されるように、まず、設計地形を設定する(ステップSA1)。具体的には、表示コントローラ28の目標設計地形データ生成部28Cにより目標設計地形Uを設定する。
次に、刃先と設計地形との距離dを取得する(ステップSA2)。具体的には、距離取得部53は、バケット位置データ生成部28Bからのバケット位置データSに従う刃先8aの位置情報と目標設計地形Uとに基づいてバケット8の刃先8aと目標設計地形Uの表面との間の最短となる距離dを算出する。
次に、推定速度を決定する(ステップSA3)。具体的には、作業機コントローラ26の推定速度決定部52は、アーム推定速度Vc_am、及びバケット推定速度Vc_bktを決定する。アーム推定速度Vc_amは、アームシリンダ11のみが駆動される場合の刃先8aの速度である。バケット推定速度Vc_bktは、バケットシリンダ12のみが駆動される場合の刃先8aの速度である。
アーム推定速度Vc_am、バケット推定速度Vc_bktは、記憶部58に格納されている各種テーブルに従って操作装置25の操作指令(圧力MA、MT)に基づいて算出される。
次に、目標速度を垂直速度成分に変換する(ステップSA4)。具体的には、目標速度決定部54は、図9で説明したようにアーム推定速度Vc_am、バケット推定速度Vc_bktを目標設計地形Uに対する垂直速度成分Vcy_am、Vcy_bktに変換する。
次に、作業機2全体の制限速度Vcy_lmtを算出する(ステップSA5)。具体的には、目標速度決定部54は、距離dに基づいて、制限速度テーブルに従って制限速度Vcy_lmtを算出する。
次に、ブームの目標速度成分Vcy_bm_lmtを決定する(ステップSA6)。具体的には、目標速度決定部54は、図11で説明したように作業機2全体の制限速度Vcy_lmtとアーム推定速度Vc_amとバケット推定速度Vc_bktとからブーム6の目標速度の垂直速度成分(目標垂直速度成分)Vcy_bm_lmtを算出する。
次に、ブームの目標垂直速度成分Vcy_bm_lmtを目標速度Vc_bm_lmtに変換する(ステップSA7)。具体的には、目標速度決定部54は、図11で説明したようにブーム6の目標垂直速度成分Vcy_bm_lmtを、ブーム6の目標速度(ブーム目標速度)Vc_bm_lmtに変換する。
次に、作業機制御部57は、ブーム目標速度Vc_bm_lmtに対応するEPC電流値を算出し、EPC指令部262CからEPC電流を制御指令CBIとして制御弁27に出力する(ステップSA10)。これにより、作業機コントローラ26は、バケット8の刃先8aが目標設計地形Uに侵入しないように、ブーム6を制御することが可能である。
そして、処理を終了する(エンド)。
このように、本例においては、作業機コントローラ26は、掘削対象の目標形状である設計地形を示す目標設計地形Uとバケット8の刃先8aの位置を示すバケット位置データSとに基づいて、目標設計地形Uとバケット8の刃先8aとの距離dに応じてバケット8が目標設計地形Uに近づく相対速度が小さくなるように、ブーム6の速度を制御する。
作業機コントローラ26は、掘削対象の目標形状である設計地形を示す目標設計地形Uとバケット8の刃先8aの位置を示すバケット位置データSとに基づいて、目標設計地形Uとバケット8の刃先8aとの距離dに応じて制限速度を決定し、作業機2が目標設計地形Uに接近する方向の速度が制限速度以下になるように、作業機2を制御する。これによりならい制御(掘削制限制御)が実行され、ブームシリンダの速度調整が行われる。当該方式により、目標設計地形Uに対する刃先8aの位置が制御されて目標設計地形Uに対する刃先8aの侵入を抑制して、設計地形に応じた面を作るならい作業を実行することが可能となる。
[油圧シリンダ60の速度調整]
操作装置25の第2操作レバー25Lを操作してアーム7を操作することにより、バケット8の刃先8aに当接する土砂を掻き均し、平らな設計地形に対応する面を作るならい作業を実行することが可能である。
一方で、第2操作レバー25Lを操作した際には、バケット8の刃先8aが自重により落下する可能性がある。
油圧シリンダ60は、バケット8の自重落下が生じた場合には、第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)に従う油圧シリンダ60の想定された速度以上となって動作する可能性がある。
この第2操作レバー25Lのアーム操作による油圧シリンダ60の想定された速度と実速度との乖離は第2操作レバー25Lが微操作の場合に大きくなる。
その結果、介入制御において第2操作レバー25Lの操作量に従うアーム推定速度Vc_amに基づく、作業機コントローラ26の目標速度決定部54で決定されたブーム目標速度Vc_bm_lmtが適正な値とならずに、バケット8の刃先8aが安定せずにハンチングが生じる可能性が考えられる。
実施形態においては、第2操作レバー25Lのアーム操作が微操作の場合には、実速度との乖離を抑制するためにアーム推定速度Vc_amを調整する方式について説明する。
図14は、実施形態に基づくスプール80の移動量(スプールストローク)と油圧シリンダ60のシリンダ速度との関係が示されたシリンダ速度テーブルを説明する図である。
当該シリンダ速度テーブルは、記憶部58に格納されているものであり、推定速度決定部52において利用される。
図14では、シリンダ速度テーブルにおいて、横軸はスプールストローク量を示し、縦軸はシリンダ速度が示されている。スプールストロークが零(原点)である状態は、スプールが初期位置に存在する状態である。上述したように、スプール80の移動量に応じた供給量で作動油が油圧シリンダ60に供給される。油圧シリンダ60に対する作動油の供給量が調整されることにより、シリンダ速度が調整される。
本例においては、シリンダ速度テーブルは、オペレータの作業によって求めたものを用いることが可能である。たとえば、スプール80が所定量移動するように、操作装置25の第2操作レバー25Lが操作される。スプール80の移動量(スプールストローク量)は、スプールストロークセンサ65で検出可能である。また、そのスプール80のスプールストローク量に応じたシリンダ速度は、シリンダストロークセンサ17で検出する。シリンダストロークセンサ17は、シリンダロッド10Yの速度(シリンダ速度)を高精度に検出可能である。
スプールストロークセンサ65の検出結果およびシリンダストロークセンサ17の検出結果に基づいて、シリンダ速度テーブルを取得することができる。
スプールストローク量がプラスになるようにスプールが移動することにより、アーム7は、下げ動作(掘削動作)する。一方、スプールストローク量がマイナスになるようにスプールが移動することにより、作業機2は上げ動作(ダンプ動作)する。
本例においては、下げ動作におけるシリンダ速度とスプールストロークとの関係が示されている。
油圧シリンダ60のシリンダ速度を制御する手法としては、スプールストローク量に従って作動油が油圧シリンダ60に流入する作動油の流入量で制御するメータイン制御と、油圧シリンダ60から流出する作動油の流出量で制御するメータアウト制御とがある。
ラインLAは、メータイン制御におけるスプールストローク量とシリンダ速度との関係を示す第1シリンダ速度テーブル(第1速度テーブル)である。
ラインLBは、メータアウト制御におけるスプールストローク量とシリンダ速度との関係を示す第2シリンダ速度テーブル(第2速度テーブル)である。
第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)が所定量未満の場合において、ラインLAのメータイン制御による第1シリンダ速度テーブルに基づいてシリンダ速度を算出する方式を採用した場合、バケット8の自重落下が生じた場合における油圧シリンダ60の速度は、第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)に従う想定速度よりも大きくなる可能性がある。これは、作動油の流入量に従ってシリンダロッド10Yが動く速度(油圧シリンダ60の速度)よりも、バケット8の自重によりシリンダロッド10Yを牽引する負荷がかけられた結果によりシリンダロッド10Yが動く速度が大きいことに起因する。
一方で、実施形態において、ラインLBのメータアウト制御による第2シリンダ速度テーブルに基づいてシリンダ速度を算出する方式を採用した場合、バケット8の自重落下が生じた場合における油圧シリンダ60の速度は、第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)に従う想定速度にほぼ等しいと考えられる。これは、バケット8の自重によりシリンダロッド10Yに対して牽引する負荷がかけられた場合であってもシリンダロッド10Yが動く速度(油圧シリンダ60の速度)は、作動油の流出量で制御されるためその速度は適正に制御されるからである。
したがって、実施形態においては、作業機コントローラ26の推定速度決定部52は、第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)が所定量未満の場合には、ラインLAのメータイン制御による第1シリンダ速度テーブルに基づくシリンダ速度の値よりも大きい値を油圧シリンダ60の推定速度に設定する。
具体的には、推定速度決定部52のシリンダ速度演算部52Bは、第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)が所定量未満の場合には、ラインLAのメータイン制御による第1シリンダ速度テーブルに基づくシリンダ速度の値よりも大きい値を油圧シリンダ60の推定速度に設定する。
これにより、バケット8の自重落下が生じた場合でも油圧シリンダ60の推定速度の調整に従い実測度との乖離を抑制することが可能となる。
その結果、上記で説明した介入制御において第2操作レバー25Lの操作量に従う調整されたアーム推定速度Vc_amに基づいて作業機コントローラ26の目標速度決定部54は、ブーム目標速度Vc_bm_lmtを決定する。これにより、バケット8の刃先8aを安定させてハンチングを抑制することが可能となる。
本例においては、スプールストローク量が所定値Xとなる場合の第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)を上記所定量に設定する。
また、推定速度決定部52のシリンダ速度演算部52Bは、第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)が所定量未満の場合には、ラインLAのメータイン制御による第1シリンダ速度テーブルに基づくシリンダ速度の値よりも大きく、シリンダ速度Yよりも小さい値を油圧シリンダ60の推定速度に設定する。
第2操作レバー25Lを操作した操作量が所定量以上の場合のスプールストローク量が所定値X以上となる領域においては、推定速度決定部52のシリンダ速度演算部52Bは、ラインLAのメータイン制御による第1シリンダ速度テーブルに基づくシリンダ速度の値を油圧シリンダ60の推定速度に設定する。そして、油圧シリンダ60の推定速度に従うアーム推定速度Vc_amに基づいて作業機コントローラ26の目標速度決定部54は、ブーム目標速度Vc_bm_lmtを決定する。
この場合には、作動油の流入量に従ってシリンダロッド10Yが動く速度(油圧シリンダ60の速度)の方が、バケット8の自重によりシリンダロッド10Yを牽引する負荷がかけられた結果によりシリンダロッド10Yが動く速度よりも大きいため、第1シリンダ速度テーブルに基づくシリンダ速度を推定速度に設定することにより、精度の高いシリンダ速度に従うアーム推定速度Vc_amが算出される。これにより、作業機コントローラ26の目標速度決定部54は、精度の高いブーム目標速度Vc_bm_lmtに設定してより安定したならい制御を実行することが可能である。
図14におけるスプールストローク量が所定値X未満の領域を微操作領域と称する。所定値X未満となるスプールストローク量は、第2操作レバー25Lを微操作した操作量に対応するものである。
スプールストローク量が微操作領域よりも大きい領域を通常操作領域とも称する。
所定値X以上となるスプールストローク量は、第2操作レバー25Lを通常操作した操作量に対応するものである。
図14に示すように、微操作領域におけるラインLBのスプールストローク量に対応するシリンダ速度の値は、ラインLAのスプールストローク量に対応するシリンダ速度の値よりも大きい。
作業機コントローラ26の推定速度決定部52は、第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)が所定量未満の場合には、ラインLBのメータアウト制御による第2シリンダ速度テーブルに基づくシリンダ速度の値を油圧シリンダ60の推定速度に設定するようにしてもよい。
具体的には、推定速度決定部52のシリンダ速度演算部52Bは、第2操作レバー25Lを操作した操作量(アーム操作量)が所定量未満の場合には、ラインLBのメータアウト制御による第2シリンダ速度テーブルに基づくシリンダ速度の値を油圧シリンダ60の推定速度に設定する。
これにより、バケット8の自重落下が生じた場合でも油圧シリンダ60の速度を実測度に近い推定速度に設定することにより、実測度との乖離を抑制することが可能となる。
その結果、上記で説明した介入制御において第2操作レバー25Lの操作量に従うアーム推定速度Vc_amに基づいて作業機コントローラ26の目標速度決定部54は、ブーム目標速度Vc_bm_lmtを決定する。これにより、バケット8の刃先8aを安定させてハンチングを抑制することが可能となる。
なお、本例においては、シリンダ速度とスプールストロークとの関係を示すシリンダ速度テーブルを用いてシリンダ速度を算出する方式について説明したが、記憶部58に、シリンダ速度とPPC圧力(パイロット圧力)との関係を示すシリンダ速度テーブルが記憶され、その相関データを使ってシリンダ速度を算出することも可能である。
なお、本例においては、制御弁27を全開にして、圧力センサ66及び圧力センサ67で圧力を検出し、その検出値に基づいて、圧力センサ66及び圧力センサ67のキャリブレーションを行ってもよい。制御弁27を全開にした場合、圧力センサ66と圧力センサ67とは同じ検出値を出力する。制御弁27を全開にした場合において、圧力センサ66と圧力センサ67とが異なる検出値を出力した場合、圧力センサ66の検出値と、圧力センサ67の検出値との関係を示す相関データを求めてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上述の本例においては、操作装置25は、パイロット油圧方式であることとした。操作装置25は、電気レバー方式でもよい。例えば、操作装置25の操作レバーの操作量を検出し、その操作量に応じた電圧値を作業機コントローラ26に出力するポテンショメータ等の操作レバー検出部が設けられてもよい。作業機コントローラ26は、その操作レバー検出部の検出結果に基づいて、制御弁27に制御信号を出力して、パイロット油圧を調整してもよい。本制御は作業機コントローラで行われたが、センサコントローラ30等他のコントローラで行われてもよい。
上記の実施形態では、作業車両の一例として油圧ショベルを挙げているが油圧ショベルに限らず、他の種類の作業車両に本発明が適用されてもよい。
グローバル座標系における油圧ショベルの位置の取得は、GNSSに限らず、他の測位手段によって行われてもよい。従って、刃先8aと設計地形との距離dの取得は、GNSSに限らず、他の測位手段によって行われてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 車両本体、2 作業機、3 旋回体、4 運転室、4S 運転席、5 走行装置、5Cr 履帯、6 ブーム、7 アーム、8 バケット、8a 刃先、9 エンジンルーム、10 ブームシリンダ、10V ピストン、10W シリンダヘッド、10X シリンダチューブ、10Y シリンダロッド、11 アームシリンダ、12 バケットシリンダ、13 ブームピン、14 アームピン、15 バケットピン、16 ブームシリンダストロークセンサ、17 アームシリンダストロークセンサ、18 バケットシリンダストロークセンサ、19 手すり、20 位置検出装置、21 アンテナ、21A 第1アンテナ、21B 第2アンテナ、23 グローバル座標演算部、25 操作装置、25L 第2操作レバー、25R 第1操作レバー、26 作業機コントローラ、27,27A,27B,27C 制御弁、28 表示コントローラ、28A 目標施工情報格納部、28B バケット位置データ生成部、28C 目標設計地形データ生成部、29,322 表示部、30 センサコントローラ、32 マンマシンインターフェース部、40A キャップ側油室、40B ロッド側油室、51 シャトル弁、52 推定速度決定部、52A スプールストローク演算部、52B シリンダ速度演算部、52C 目標速度演算部、53 距離取得部、54 目標速度決定部、57 作業機制御部、58 記憶部、60 油圧シリンダ、63 旋回モータ、64 方向制御弁、65 スプールストロークセンサ、66,67,68 圧力センサ、80 スプール、100 作業車両、161 回転ローラ、162 回転中心軸、163 回転センサ部、163a 磁石、164 ケース、200 制御システム、262 制御弁制御部、262A シリンダ速度算出部、262B EPC演算部、262C EPC指令部、300 油圧システム、321 入力部、450 パイロット油路。

Claims (5)

  1. ブームと、アームと、バケットと、
    前記アームを駆動するアームシリンダと、
    移動可能なスプールを有し、前記スプールの移動により前記アームシリンダに作動油を供給して前記アームシリンダを動作させる方向制御弁と、
    アーム操作レバーの操作量に従う前記方向制御弁のスプールの移動量と前記アームシリンダの速度との相関関係に基づいて前記アームシリンダの推定速度を算出する算出部と、
    前記アームシリンダの推定速度に基づいて、前記ブームの目標速度を決定する速度決定部とを備え、
    前記算出部は、前記アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、前記アーム操作レバーの操作量に従う前記方向制御弁のスプールの移動量と前記アームシリンダの速度との相関関係に従う前記アームシリンダの速度よりも大きい速度を、前記バケットの自重落下を加味した前記アームシリンダの推定速度として算出する、作業車両。
  2. 前記算出部は、前記方向制御弁のスプールの移動量と、前記方向制御弁のスプールの移動量に従って前記アームシリンダに流入する前記作動油の供給量に基づき規定される前記アームシリンダの速度との相関関係に基づいて、前記アームシリンダの推定速度を算出する、請求項1記載の作業車両。
  3. 前記アーム操作レバーの操作量に従う前記方向制御弁のスプールの移動量と前記アームシリンダの速度との相関関係は、第1速度テーブルに相当し、
    前記算出部は、前記アーム操作レバーの操作量が所定量以上の場合には、前記第1速度テーブルに従う前記アームシリンダの速度を推定速度として算出する、請求項1記載の作業車両。
  4. 前記算出部は、前記アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、第2速度テーブルに基づいて前記アームシリンダの推定速度を算出し、
    前記第2速度テーブルは、前記方向制御弁のスプールの移動量と、前記方向制御弁のスプールの移動量に従って前記アームシリンダから排出される作動油の排出量に基づき規定される前記アームシリンダの速度との相関関係を示すものである、請求項1記載の作業車両。
  5. ブームと、アームと、バケットとを備える、作業車両の制御方法であって、
    アーム操作レバーの操作量に従う方向制御弁のスプールの移動量とアームシリンダの速度との相関関係に基づいて前記アームシリンダの推定速度を算出するステップと、
    前記アームシリンダの推定速度に基づいて、前記ブームの目標速度を決定するステップとを備え、
    前記算出するステップは、前記アーム操作レバーの操作量が所定量未満の場合には、前記アーム操作レバーの操作量に従う前記方向制御弁のスプールの移動量と前記アームシリンダの速度との相関関係に従う前記アームシリンダの速度よりも大きい速度を、前記バケットの自重落下を加味した前記アームシリンダの推定速度として算出するステップを含む、作業車両の制御方法。
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