JP5865502B2 - Ofdm受信装置及びofdm受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、直交周波数分割多重(OFDM)方式を用いた伝送信号を受信するOFDM受信装置及びOFDM受信方法に関し、特に、受信信号の品質測定技術に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式は、効率の良いデータ伝送を実現することができるマルチキャリア変復調方式として、地上デジタルテレビジョン放送及び無線LAN(Local Area Network)システムなどに広く使用されている。OFDM信号は、直交するキャリアのそれぞれを、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調方式を用いて多値変調することによって生成される信号である。OFDM信号によれば、複数のキャリアによって同時に複数のビットデータを送信することができるので、比較的狭い占有帯域で、伝送レートを高くすることができる。
実際の伝送においては、伝送路ひずみ又は付加雑音により、受信信号に誤りが含まれている場合がある。受信信号に誤りが含まれている場合であっても、受信信号から元の伝送データを正しく復元することができるようにするため、送信装置は、キャリア毎に送信ゲインの制御を行い、受信装置は、キャリア毎の変調方式の制御又は誤り訂正符号の適用などの制御を行う。しかし、QAM値の小さい変調方式を選択すれば、伝送することができるデータのビット数が小さくなってしまい、また、誤り訂正を適用すれば、冗長データの付加が必要になるため、伝送レートが低下してしまう。
この改善策として、伝送路毎に必要な伝送レートを確保しつつ伝送誤りの影響を受け難いデータ伝送を実現できるようにするために、キャリア毎に雑音レベルを測定してBER(ビット誤り率:Bit Error Rate)を推測することによって伝送レートを見積もり、キャリア毎に推測されたBERが、所望の基準BERより小さくなるようにキャリアの変調方式又は誤り訂正符号化率を決定する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の装置は、キャリア毎に推測されたBERにしたがってキャリアをソートし、BERの小さいものから順にキャリアを集めたグループにおけるBERの平均値と誤り訂正前のデータに求められるBER閾値との比較を行う。そして、特許文献1に記載の装置は、BER閾値を超えないグループから順に受信状態がよいと推測して、受信状態がよいと推測されたグループには高いQAM値及び高い符号化率を割り当て、BER閾値は、ビット誤り率検出部で検出した実際のBERに従って制御している。
特許第4816547号公報(図1)
しかし、特許文献1に記載の装置においては、ビット誤り率検出部における実際のBERの検出とは別に、キャリア毎のBERを推測することが必要である。また、特許文献1に記載の装置においては、実際に検出されたBERは、ビット誤り閾値設定に反映されるのみであり、実際に誤りが発生しているキャリアを直接には特定できない構成となっていた。
そこで、本発明の目的は、受信レベル及び実際の誤り発生状態をキャリアグループ毎に把握することができるOFDM受信装置及びOFDM受信方法を提供することである。
本発明の一態様に係るOFDM受信装置は、受信したOFDM変調信号を復調し、該OFDM変調信号に基づく伝送信号ビット列を生成するOFDM復調手段と、前記OFDM復調手段によって生成された前記伝送信号ビット列に、誤り訂正復号を行うことによって、誤り訂正処理単位のデータ列を生成する誤り訂正復号手段と、前記OFDM変調信号からキャリア単位での受信状態の良否の指標となるパラメータの値を算出するキャリア受信状態算出手段と、前記誤り訂正復号手段における伝送誤りの検出及び訂正状況を検出し、誤り訂正処理単位の前記伝送誤りの検出及び訂正情報を出力する誤り情報検出手段と、前記OFDM変調信号を構成するキャリアが属する周波数帯を、周波数軸上で隣接するキャリア群をまとめて複数のキャリアグループに分け、前記複数のキャリアグループに対応するよう前記誤り訂正処理単位のデータ列を連続する複数のデータグループに分ける処理であるグループ分け動作を行うグループ決定手段と、前記グループ決定手段によって決定された前記複数のデータグループの各々について前記データグループ単位で、前記誤り情報検出手段からの出力を計測する誤り情報計測手段と、前記キャリア受信状態算出手段から出力される前記パラメータの値にしたがって、前記キャリアグループ毎の代表値を算出するキャリアグループ代表値算出手段とを備えることを特徴としている。
本発明の他の態様に係るOFDM受信方法は、受信したOFDM変調信号を復調し、該OFDM変調信号に基づく伝送信号ビット列を生成するOFDM復調工程と、前記OFDM復調工程によって生成された前記伝送信号ビット列に、誤り訂正復号を行うことによって、誤り訂正処理単位のデータ列を生成する誤り訂正復号工程と、前記OFDM変調信号からキャリア単位での受信状態の良否の指標となるパラメータの値を算出するキャリア受信状態算出工程と、前記誤り訂正復号工程における伝送誤りの検出及び訂正状況を検出し、誤り訂正処理単位の前記伝送誤りの検出及び訂正情報を出力する誤り情報検出工程と、前記OFDM変調信号を構成するキャリアが属する周波数帯を、周波数軸上で隣接するキャリア群をまとめて複数のキャリアグループに分け、前記複数のキャリアグループに対応するよう前記誤り訂正処理単位のデータ列を連続する複数のデータグループに分ける処理であるグループ分け動作を行うグループ決定工程と、前記グループ決定工程によって決定された前記複数のデータグループの各々について前記データグループ単位で、前記誤り情報検出手段からの出力を計測する誤り情報計測工程と、前記キャリア受信状態算出工程において出力される前記パラメータの値にしたがって、前記キャリアグループ毎の代表値を算出するキャリアグループ代表値算出工程とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、受信レベルと誤り発生状態とをキャリアグループに対応付けて把握することができる。
本発明の実施の形態1に係るOFDM受信装置(すなわち、実施の形態1に係るOFDM受信方法を実施することができる装置)の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係るOFDM受信方法の主要工程を概略的に示すフローチャートである。 実施の形態1におけるOFDM変調信号のペイロード構成の一例を示す説明図である。 実施の形態1における復調情報テーブルに含まれる変調方式の設定内容の一例を示す説明図である。 実施の形態1におけるグループ決定部の動作の一例を示すタイミング図である。 実施の形態1におけるグループ決定部のグループ判定結果の一例を示す説明図である。 実施の形態1における誤り情報計測部の動作の一例を示すタイミング図である。 実施の形態1におけるメモリに格納されるデータの構成例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るOFDM受信装置(すなわち、実施の形態2に係るOFDM受信方法を実施することができる装置)の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係るOFDM受信方法の主要工程を概略的に示すフローチャートである。 実施の形態2における復調情報テーブルに含まれる変調方式の設定内容の一例を示す説明図である。 実施の形態2における対象範囲設定部の動作の一例を示すタイミング図である。 実施の形態2におけるグループ決定部のグループ判定結果の一例を示す説明図である。 実施の形態2におけるメモリに格納されるデータの構成例を示す説明図である。 実施の形態2におけるキャリア解析部の動作の一例を示す説明図である。 (a)及び(b)は、実施の形態2におけるグループ決定部のグループ判定結果の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るOFDM受信装置(すなわち、実施の形態3に係るOFDM受信方法を実施することができる装置)の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係るOFDM受信方法の主要工程を概略的に示すフローチャートである。 (a)〜(d)は、実施の形態3における周波数インターリーブ方法の一例を示す説明図である。 実施の形態3におけるグループ番号変換部の動作の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係るOFDM受信装置(すなわち、実施の形態4に係るOFDM受信方法を実施することができる装置)の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態4に係るOFDM受信方法の主要工程を概略的に示すフローチャートである。 実施の形態4に係るOFDM受信装置のデータ加工部及びステータスレジスタの構成の一例を概略的に示すブロック図である。
《1》実施の形態1.
《1−1》OFDM受信装置100の主要構成
図1は、本発明の実施の形態1に係るOFDM受信装置(すなわち、実施の形態1に係るOFDM受信方法を実施することができる装置)100の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示されるように、実施の形態1に係るOFDM受信装置100は、主要な構成として、ADC(Analog−to−Digital Converter)部101と、誤り訂正復号手段の一例としての誤り訂正復号部102と、MAC(Media Access Control)部103と、OFDM復調手段の一例としてのOFDM復調部110と、受信状態検出部120とを有する。
また、図1に示されるように、OFDM復調部110は、主要な構成として、直交復調部111と、FFT(Fast Fourier Transform)部112と、等化部113と、デマップ部114と、復調情報テーブル115と、同期制御部116とを有する。
また、図1に示されるように、受信状態検出部120は、キャリア受信状態算出手段の一例としての受信レベル算出部121と、誤り情報検出手段の一例としての誤り情報検出部122と、キャリア解析部130とを有する。キャリア解析部130は、グループ決定手段の一例としてのグループ決定部131と、キャリアグループ代表値算出手段の一例としての受信レベル整形部132と、誤り情報計測手段の一例としての誤り情報計測部133と、記憶手段の一例としてのメモリ134とを有する。
実施の形態1に係るOFDM受信装置100において、OFDM復調部110は、受信したOFDM変調信号を復調し、このOFDM変調信号に基づく伝送信号ビット列を生成する。誤り訂正復号部102は、OFDM復調部110によって生成された伝送信号ビット列に、誤り訂正復号を行うことによって、誤り訂正処理単位のデータ列を生成する。受信レベル算出部121は、OFDM変調信号からキャリア単位での受信状態の良否の指標となるパラメータの値を算出する。誤り情報検出部122は、誤り訂正復号部102における伝送誤りの検出及び訂正状況を検出する。グループ決定部131は、隣接する第1の所定の数のキャリア列、又は、第2の所定の数の誤り訂正処理単位のデータ列からなる、複数のキャリアグループを判別する。誤り情報計測部133は、グループ決定部131によって決定された複数のキャリアグループの各々について前記キャリアグループ単位で、誤り情報検出部122からの出力を計測する。受信レベル整形部132は、受信レベル算出部121から出力されるパラメータの値にしたがって、キャリアグループ毎の代表値を算出する。メモリ134は、受信レベル整形部132から出力される代表値と誤り情報計測部133から出力される計測の結果とが、この代表値及び計測の結果に対応するキャリアグループ毎に順次書き込まれ、書き込まれたデータを保持する。実施の形態1に係るOFDM受信装置100によれば、メモリ134の内容を確認することによって、受信レベルと誤り発生状態とをキャリアグループに対応付けて把握することができる。
《1−2》OFDM受信方法の主要工程
図2は、実施の形態1に係るOFDM受信方法の主要な工程を示すフローチャートである。図2に示されるように、実施の形態1に係るOFDM受信方法は、受信したOFDM変調信号を復調し、該OFDM変調信号に基づく伝送信号ビット列を生成するOFDM復調工程(ステップST1)と、OFDM復調工程によって生成された前記伝送信号ビット列に、誤り訂正復号を行うことによって、誤り訂正処理単位のデータ列を生成する誤り訂正復号工程(ステップST2)と、OFDM変調信号からキャリア単位での受信状態の良否の指標となるパラメータの値を算出するキャリア受信状態算出工程(ステップST3)と、誤り訂正復号工程における伝送誤りの検出及び訂正状況を検出する誤り情報検出工程(ステップST4)とを有している。さらに、実施の形態1に係るOFDM受信方法は、隣接する第1の所定の数のキャリア列、又は、第2の所定の数の誤り訂正処理単位のデータ列からなる、複数のキャリアグループを判別するグループ決定工程(ステップST5)と、グループ決定工程によって決定された前記複数のキャリアグループの各々について前記キャリアグループ単位で、誤り情報検出工程における出力を計測する誤り情報計測工程(ステップST6)と、キャリア受信状態算出工程において出力される前記パラメータの値にしたがって、前記キャリアグループ毎の代表値を算出するキャリアグループ代表値算出工程(ステップST7)と、キャリアグループ代表値算出工程において出力される代表値と誤り情報計測工程において出力される前記計測の結果とを、記憶手段としてのメモリ134に、前記代表値及び前記計測の結果に対応するキャリアグループ毎に順次書き込み、該書き込まれたデータをメモリ134に保持させる記憶工程(ステップST8)とを有している。実施の形態1に係るOFDM受信方法によれば、メモリ134の内容を確認することによって、受信レベルと誤り発生状態とをキャリアグループに対応付けて把握することができる。
《1−3》OFDM受信装置100及びOFDM受信方法の詳細説明
実施の形態1において、OFDM受信装置100は、アイドルとプリアンブルとペイロードとからなるフレームをOFDM送信装置からOFDM受信装置100に伝送するシステムの一部として動作する。また、1つのフレームは、複数のシンボルから構成される。OFDM送信装置は、送信するユーザーデータをまとめてペイロードを構成し、当該ペイロードに関する情報をフレームヘッダ情報として当該ペイロードに付加する処理、及び、送信するユーザーデータをまとめてペイロードを構成し、当該ペイロードのペイロード長を所定のペイロード長に合わせるために当該ペイロードにヌルパケットを挿入する処理などを行う。さらに、OFDM受信装置100がフレームヘッダに対する誤り検出を行うことができるようにするため、OFDM送信装置は、フレームヘッダにパリティビットを付加し、ペイロード全体に対してスクランブルを実施した後、フレームにOFDM変調を施してOFDM変調信号S(t)として送信する。なお、実施の形態1において、OFDM送信装置は、キャリア毎に変調方式を指定することがきる機能を有しており、OFDM受信装置100は、キャリア毎に復調方式を指定することがきる機能を有している。これらの機能は、例えば、OFDM送信装置とOFDM受信装置100の各々が、共通の内容を持つ情報テーブル(変調情報テーブルと復調情報テーブル)を持つことによって実現できる。
OFDM受信装置100によって受信されたOFDM変調信号S(t)は、ADC部101に入力され、アナログ信号からデジタル信号列D(n)に変換される。変換によって得られたデジタル信号列D(n)は、OFDM復調部110に入力される。
OFDM復調部110は、受信したOFDM変調信号に基づくデジタル信号列D(n)を復調し、OFDM変調信号に基づくビット列データを出力する。
OFDM復調部110の直交復調部111では、IF(Intermediate Frequency)信号がベースバンド信号I(n)及びQ(n)に変換され、このベースバンド信号I(n)及びQ(n)は、FFT部112に入力される。ここで、ベースバンド信号I(n)は、I(In−phase)信号であり、ベースバンド信号Q(n)は、Q(Quadrature−phase)信号である。ベースバンド信号I(n)及びQ(n)は、FFT部112で、高速フーリエ変換を用いて時間軸信号から周波数軸信号へと変換されて、等化部113へ入力される。周波数軸信号に変換されたベースバンド信号は、等化部113で伝送路歪みを補正され、その後、デマップ部114に入力される。
デマップ部114では、復調情報テーブル115にあるキャリア毎の変調方式情報を用いて、等化部113の出力からビット列データを生成する処理であるデマッピング処理が行われる。変調方式情報とは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM、64QAMなどのようなキャリア変調方式、又は、該当キャリアを使用していないことを示すキャリアマスク指定のうちのいずれが割り当てられているかを表す情報であり、OFDM送信装置におけるキャリア毎の変調方式の設定と一致している必要がある。実施の形態1においては、変調方式情報を復調情報テーブル115に予め保持しておき、デマップ部114が復調情報テーブル115の変調方式情報を参照しながらデマッピング処理を行い、ペイロードデータをビット列データとして出力する。
同期制御部116は、OFDM復調部110における復調処理が正しく行われるように、シンボルタイミング同期、搬送波周波数同期、及び標本化周波数同期などのような同期処理を行う。同期制御部116は、伝送路推定又は遅延プロファイルの検出など、伝送路歪みを補正し正確に同期を取るための処理を行う構成を備えている。
OFDM復調部110から出力されるビット列データは、誤り訂正復号部102へ入力される。誤り訂正復号部102は、このビット列データに誤り訂正復号処理を施して、受信データを生成する。誤り訂正復号処理は、OFDM送信装置における誤り訂正符号方式に対応した復号方式で実施される。実施の形態1においては、誤り訂正方式としてリードソロモン(RS)符号を用い、8ビット(1バイト)の連続した一塊のデータを誤り訂正処理単位(RS単位)とする場合を説明する。
RS符号においては、実際に伝送する情報データに、誤り訂正のために使用される冗長データが付加される。この冗長データの数は、誤り訂正能力に応じて決められる。情報データ数をk個(kは、自然数)とし、情報データ数と冗長データ数の和である符号データ数をn個(nは、自然数)とし、訂正可能なRS単位数をt(tは、自然数)とすると、次式
t=(n−k)/2
が成立する。したがって、冗長データ数(n−k)は、t=2の場合に4個となり、t=4の場合に8個となる。なお、データ数の基本単位である「1個」は、RS単位(8ビット)に相当する。
したがって、誤り訂正復号部102への入力データには、冗長データも含まれているが、誤り訂正復号部102からの出力データは、情報データのみとなる。このため、誤り訂正復号部102からの出力データは、誤り訂正復号部102への入力データよりも、冗長データ分だけデータ数が減っている。実施の形態1における誤り訂正復号部102は、例えば、図3に示されるような構成のペイロードデータを処理する。言い換えれば、誤り訂正復号部102には、符号データが連続して入力され、符号データのうち先に情報データが入力され、引き続き、冗長データが入力され、誤り訂正復号部102における処理遅延後、誤り訂正復号部102から情報データ数分だけ有効なデータが出力される。
誤り訂正復号部102で得られた受信データは、MAC部103に入力される。MAC部103では、受信したフレームデータに対し、OFDM送信装置で施されたスクランブルを解除するデスクランブル処理、データ列からフレームヘッダを取り出しペイロードに関する情報を抽出するフレームヘッダ解析処理、及びフレームヘッダ解析処理から得た情報に従いペイロードから個別ユーザーデータを分離するユーザーデータ分離処理が施される。MAC部103から出力されたデータは、後段の処理部(例えば、ユーザーの指示内容に応じた処理を行うブロックなど)へ出力される。
次に、受信状態検出部120について説明する。受信状態検出部120内の受信レベル算出部121は、OFDM復調部110におけるOFDM復調時に、FFT部112からの複素データ出力を用いてキャリア毎の受信電力レベルを算出する。実施の形態1において、受信レベル算出部121は、キャリア毎の受信レベルを算出する。しかし、受信レベル算出部121は、受信レベルに代えて、キャリア毎の受信状態を示す値を算出してもよい。この受信状態を示す値としては、SNR(Signal−to−Noise Ratio)又はCNR(Carrier−to−Noise Ratio)などの値を用いることができる。
受信状態検出部120内の誤り情報検出部122は、誤り訂正復号部102における誤り訂正復号の動作状態を検出する。誤り情報検出部122は、誤りを含むRS単位のデータの有無の検出、又は、誤り訂正の成否の検出、又は、RS復号の処理単位の先頭位置の検出などを行い、これらの検出結果を示す信号を、誤り訂正復号部102における復号処理と同期するように生成する。誤り情報検出部122は、RSデータイネーブル信号、RS冗長データイネーブル信号、RS誤り検出位置信号などを生成する。
次に、キャリア解析部130について説明する。キャリア解析部130は、キャリア単位における受信状態を解析し、保持する。
実施の形態1におけるOFDM変調信号は、既に述べたように、キャリア毎に変調方式を指定でき、1つのキャリアで伝送することができるビット数は、QPSKで2ビット、16QAMで4ビット、64QAMで6ビットである。OFDM復調後のキャリアあたりのビット長は、誤り訂正復号部102におけるRS単位と一致するとは限らず、誤り情報検出部122で検出する誤り情報が、OFDM復調部110で復調した、いずれのキャリアにおける復調エラーが原因であるかを直接的には把握することができない。また、伝送路歪み又は伝送路に対するノイズ付加が原因で復調エラーが発生している場合は、1本のキャリアが単独で影響を受けることは少なく、その前後のキャリアにも影響が及ぶ場合が多い。
そこで、キャリア解析部130では、複数のキャリアからなるキャリアグループ(単に「グループ」とも言う。)毎に受信レベル又は誤り訂正復号状態、フレームエラーの発生状態を把握することができるようにする。
以下、キャリア解析部130の動作について説明する。実施の形態1においては、1シンボルあたりのキャリア本数を80本(周波数が低いものから順に0,1,…,79のキャリア番号を割り当てるものとする)、キャリアの変調方式としては、QPSK、16QAM、64QAM、キャリアマスクが設定可能である場合を説明する。
グループ決定部131は、所定のキャリア毎にグループ分けを行い、そのグループの境界となるRS単位が何単位目、すなわち、実施の形態1においては、何バイト目にあたるかを判定する。復調情報テーブル115は、図4に示されるように、キャリア番号0,…,39は、64QAMが設定され、キャリア番号40,…,49は、16QAMが設定され、キャリア番号50,…,55は、キャリアマスクが設定され、キャリア番号56,…,79は、QPSKが設定されている場合を例示する。ここでは、グループ決定部131は、各グループが伝送するビット列総数がRS単位で割り切れるようにグループ最終キャリア番号CNn(nは、0以上で7以下の整数)を、CN0=7,CN1=15、CN2=23、CN3=31、CN4=40、CN5=55、CN6=67、CN7=79として、nをグループ番号とする8つのグループに分ける場合を例示する。この場合には、1シンボルあたり328ビットを伝送することができることになる。
OFDM復調部110では、OFDM変調信号に対しキャリア番号0,1,2,…,79の順に一連のOFDM復調が実行される。このとき、デマップ部114が復調情報テーブル115をキャリア番号順に参照するデータを、グループ決定部131も同時に参照する。
グループの最終キャリア番号にしたがってRS単位を基準としてグループの境界を決定する動作について、図5を用いて説明する。グループの最終キャリアに注目すると、グループ0の最終キャリアであるキャリア番号7までには、キャリア8本分の48ビット、すなわち、6バイトが伝送され、これは、誤り訂正復号部102では、5RS単位までであることがわかる。そこで、グループ0の境界情報G0bとして“5”を対応付ける。
次に、グループ1では、キャリア番号15までには、グループ0とあわせて96ビット、すなわち、12バイトが伝送され、これは、ちょうど11RS単位目までであることがわかる。そこで、グループ決定部131では、グループ1の境界情報G1bは、“11”となる。同様にしてグループ2,…,7についてもグループ分けを行い、各グループの境界情報G0b,…,G7bは、図6に示す通りとなる。グループ決定部131では、判定したグループの境界情報を保持し、誤り情報計測部133へと出力する。
誤り情報計測部133は、グループ決定部131からのグループの境界情報を用い、各グループ内における誤り情報の発生頻度を計測する。この動作を、図7の例を用いて説明する。図7において、シンボルヘッダは、シンボル期間の先頭を、RSデータは、誤り訂正復号部102におけるRS復号処理後にRS単位すなわち、1サイクルあたり8ビットずつ出力されるRS復号データを、RSデータイネーブルは、RSデータが有効であるか否か(“1”が有効)をRS単位毎に示す信号で誤り訂正復号部102から出力される。情報データ数1,…,kは、誤り訂正復号部102から出力されるRS復号後の情報データ数の計数値を表し、RS復号処理毎に“0”にリセットされる。RS誤り検出位置信号は、RS復号により誤りが検出された位置を、RSデータイネーブル信号を基準として表す(“1”が誤りあり)。
図7において、RS冗長データイネーブル信号は、符号データのうちの冗長データ分を表す。冗長データは、誤り訂正復号後には、不要となるため誤り訂正復号部102からMAC部103には、出力されない。しかし、冗長データは、OFDM変調信号には、伝送データとして含まれており、冗長データ数に相当するキャリアを使用していることから、冗長データ数分の伝送に相当する期間を示す(“1”が冗長データ伝送期間)。誤り訂正復号部102への入出力単位は、ともにRS単位であり、図3に示したように、情報データが並び次に、対応する冗長データが続く符号データが順次入力されるような構成となっているため、RSデータイネーブルの無効期間は、RS冗長データイネーブル信号が“1”となる期間と同じかそれよりも長くなる。
RSカウンタは、RSデータイネーブルが“1”又は、RS冗長データイネーブルが“1”のときに1ずつインクリメントし、誤り訂正復号部102から出力される情報データと受信しているはずの冗長データをRS単位毎にカウントした値を表し、シンボルの先頭で“0”にリセットされる。RSカウンタは、シンボルあたりに受信するデータ数を表すことから、RSカウンタ値が先に求めたグループの境界情報Gnb(nは、0以上で7以下の整数)に一致するとき(図7のグループの境界情報Gnb一致タイミング信号が“1”となるとき)、そのデータが比較対象としているグループの境界情報Gnbに対応するキャリアグループにおける最終キャリアのある位置を表すことになる。したがって、シンボルの先頭から最初のグループの境界情報Gnb一致タイミング信号が“1”となるときまでがグループ0、2番目がグループ1というように順にグループ7まで、8つの期間を各グループに割り付けることが可能となる。
誤り情報計測部133では、さらに、グループの境界情報Gnbの一致タイミングによるグループ分けに対応して、RS誤り検出位置信号を計測し、グループ別RS訂正数を算出する。
受信レベル整形部132は、グループ決定部131で用いたグループ最終キャリア番号CNnにしたがってグループ毎に受信レベルの値を整形し、受信レベルの代表値を算出する。受信レベルの代表値としては、グループ内の受信レベルの平均値、又は、中央値、又は、最頻値などのような、グループ内の受信レベルの一般的な統計の指標を表す値を用いることができる。
メモリ134は、受信レベル整形部132及び誤り情報計測部133で求めた値を一定期間保持する。図8に、メモリ134におけるデータの保持状態の例を示す。図8で、アドレス列は、メモリのアドレス番地を、グループ列は、グループ決定部131で判定したグループ番号を、受信レベル列は、受信レベル整形部132で求めたグループ毎の受信レベル代表値を、誤り情報計測値列は、誤り情報計測部133でグループ毎に計測した誤り訂正数などの誤り訂正情報を表す。
また、L0,…,L7、L0′,…,L7′、L0″,…,L7″は、受信レベルの値を表す。E0,…,E7、E0′,…,E7′、E0″,…,E7″は、誤り情報計測値の値を表す。Am0,…,Am7は、メモリ134におけるmシンボル目の値を書き込むアドレス値を表す。図8は、1フレームがmシンボル(mは、自然数)で構成されている場合の例である。1つのアドレス番地に1つのグループ情報が対応しており、受信したOFDMシンボル毎に計測結果を、順次書き込む。メモリ134で保持することができるフレーム数は、メモリ134で確保する容量で決まる。
同じシンボルの同じグループに対してであっても、受信レベル整形部132と誤り情報計測部133とでは、処理が完了するタイミングが異なるため、メモリ134に書き込むタイミングが一致しない。しかし、メモリ134の同じアドレス番地に書き込んでおき、OFDM受信装置100の外部にある装置(例えば、CPU)などを介して読み出すことが可能な構成としておき、適当なタイミングでメモリ134の保持する値を読み出すようにすることで、キャリアグループと受信レベル及び誤り発生状況が直接対応付けされた情報が得られる。
したがって、定期的に(例えば、所定の期間毎に)メモリ134上の値を読み出すことで、キャリアグループ毎にBERの実測値を算出することができる。
また、メモリ134の全領域を用いてリングバッファとして制御し、OFDM受信装置100におけるデータ受信異常などの所定のCPU割込みが発生した際に、メモリ134に対する書き込みを停止する構成とすれば、割込み発生後にメモリ134上の値を読み出すことで、割込みが発生する直前の受信状態を把握することができる。
なお、実施の形態1においては、グループ決定部131が備えるグループ最終キャリア番号CNnを全て用いるものとしたが、必ずしも、備えているグループ最終キャリア番号CNn設定値を全て使用するようにグループ分けを行う必要はなく、8より少ないグループで動作するようにしてもよい。
《1−4》実施の形態1による効果
以上に説明したように、実施の形態1に係るOFDM受信装置100及びOFDM受信方法によれば、受信レベルとRS復号における誤り発生状態をキャリアグループに対応付けて把握することができる。
また、実施の形態1に係るOFDM受信装置100及びOFDM受信方法によれば、誤りが発生しているキャリアグループに対して直接的に変調方式の変更又は送信ゲインの調整が可能となり、より細かく最適なキャリア設定を行うことができる。
また、実施の形態1に係るOFDM受信装置100及びOFDM受信方法によれば、グループ決定部131において、復調情報テーブル115の内容にしたがってキャリア番号とRS単位データの出力順を逐次比較しながらグループ分けする構成としているため、キャリア毎の変調方式が一様でない場合であっても、キャリアグループに誤り情報を対応付けることができる。
さらに、キャリア本数を基準としてグループの境界を設定することで、デマップ部114におけるデマッピング処理に同期して復調情報テーブル115から変調方式情報を読み出した際にグループの境界が決定し、その後誤り訂正復号部102における誤り訂正復号結果を用いてRS処理単位におけるキャリアグループへの対応付けを行うことができ、対象シンボル内で処理を完結させることができる。
《1−5》実施の形態1の変形例
実施の形態1においては、グループ分けの基準としてキャリアグループの境界にあたるキャリア番号を設定するような構成としているが、RS処理単位を基準としてRS処理単位数を設定するような構成としてもよい。
また、図1においては、メモリ134への書き込みは、受信レベル整形部132及び誤り情報計測部133が個別に行うものとしているが、別途メモリアクセス調停部を設け、メモリアクセス調停部が、メモリ134の制御を、まとめて行うような構成としてもよい。
また、グループ決定部131では、デマップ部114が復調情報テーブル115をキャリア番号毎に参照するデータを同時に参照しつつグループ分けを行う場合を説明したが、グループ決定部131でグループ決定完了フラグFgを用意し、その状態にしたがってグループ分け動作の実行期間を制限するようにしてもよい。グループ決定完了フラグFg(“0”は、グループ決定が完了、“1”は、グループ分け動作が完了)を備え、OFDM受信の開始時、又は、復調情報テーブル115の内容が変更された場合にのみFg=“0”を設定してグループ分け動作を開始し、動作完了後にFg=“1”とすることで、回路が動作する期間を制限することもできる。このようにグループ決定部131の動作期間を制限することで、消費電力を抑制することができる。
《2》実施の形態2.
《2−1》OFDM受信装置200の主要構成
図9は、本発明の実施の形態2に係るOFDM受信装置(すなわち、実施の形態2に係るOFDM受信方法を実施することができる装置)200の構成を概略的に示すブロック図である。図9において、図1に示したOFDM受信装置100の構成要素と同一又は対応する構成要素には、同一の符号を付す。実施の形態2に係るOFDM受信装置200は、受信状態検出部220内のキャリア解析部230が対象範囲決定部235を備えている点が、実施の形態1に係る図1のOFDM受信装置100の構成と異なる。なお、図9においては、OFDM復調部210の復調情報テーブル215の内容が、図2に示される実施の形態1における復調情報テーブル115の内容と異なる。
《2−2》OFDM受信方法の主要工程
図10は、実施の形態2に係るOFDM受信方法の主要工程を概略的に示すフローチャートである。図10において、図2に示される工程と同一又は対応する工程には、同じステップ番号を付す。実施の形態2に係るOFDM受信方法は、対象範囲決定部235によって決定された、グループ分けを開始するキャリアの番号を示すグループ分け開始キャリア番号CNSと、グループに含まれるキャリアの本数であるグループキャリア本数CNUMとを用いてグループ決定工程(ステップST25)を実行する点が、図2に示される実施の形態1に係るOFDM受信方法と異なる。実施の形態2に係るOFDM受信方法によれば、計測対象とするキャリア範囲を開始キャリア番号CNS及びグループキャリア本数CNUMを用いて設定することで、OFDM受信装置200に要求される回路規模を小さくすることができ、かつ、設定変更処理を少なくすることができる。
《2−3》OFDM受信装置200及びOFDM受信方法の詳細説明
次に、OFDM受信装置200におけるキャリア解析部230の動作を説明する。実施の形態1においては、グループ決定部131が、グループ最終キャリア番号CNnを元に、先頭キャリア番号0から順にグループ分けを行う場合を説明している。より詳細に誤り訂正数を把握するためには、1つのグループに含まれるキャリアの本数を少なくしてグループの数を増やせばよい。しかし、グループの数を増やすとグループ最終キャリア番号CNnの数がグループの数だけ必要となり、メモリ134で保持するデータ量も増える。
そこで、実施の形態2においては、対象範囲決定部235にグループ分けを開始するキャリアの番号を示すグループ分け開始キャリア番号CNSと、グループに含まれるキャリアの本数であるグループキャリア本数CNUMとを設定する。
次に、対象範囲決定部235の動作を説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同様に、1シンボル内のキャリア本数を80本としている。ただし、実施の形態2においては、復調情報テーブル215は、図11に示されるように設定されており、キャリア番号50,51,…,55がキャリアマスクではなく64QAMとしており、この点が、実施の形態1と異なる。
対象範囲決定部235では、グループ分け開始キャリア番号CNSとグループキャリア本数CNUMから、グループのキャリア番号をカウントするGCカウンタを用いて各グループのグループ最終キャリア番号を算出する。
例えば、開始キャリア番号CNSを“40”、グループキャリア本数CNUMを“4”とする。図12に示されるように、GCカウンタは、キャリア本数をカウントし、グループキャリア本数CNUMと一致する度に“0”にリセットする。このとき同時に、グループ番号を表すGNカウンタの値をnとするグループの境界情報GnbにRSカウンタ値を設定し、GNカウンタは、1だけインクリメントする。GNカウンタは、シンボルの先頭で“0”にリセットされ、グループ番号を表す。
RSカウンタ値は、シンボルの先頭で“0”にリセットされるが、開始キャリア番号CNSが“0”でない場合には、キャリア番号が0から開始キャリア番号CNSまでのキャリアが全てキャリアマスクに設定されていない限り、グループ0の先頭でRSカウンタ値が“0”にはならない。そこで、キャリア番号が開始キャリア番号CNSに一致するときのRSカウンタ値についても保持しておく必要があり、これを‘キャリア番号が開始キャリア番号CNSに一致するときのRSカウンタ値’GSBとする。図12においては、
GSb=“R0”、G0b=“R1”、G1b=“R3”となる。
グループ2の途中からキャリアの変調方式が変わりG2b=“R6”となるが、グループ2に含まれるRS単位の個数は、2.5個となり、端数が生じる。そこで、グループ決定部131では、端数フラグGnp(n=0,…,7)を用意し、グループの境界情報Gnb設定時に端数があるときは、“1”、端数がないときは、“0”を割り当てる。したがって、図12においては、
G0p=“0”、G1p=“0”、G2p=“1”となる。
以降同様に処理することで、図13に示す通りの結果が得られる。この求められた端数フラグGnpの値を用いれば、誤り情報計測部133において実施の形態1と同様にしてキャリア番号40からキャリア番号71までの範囲のキャリアに対して、グループ毎に受信レベル又は誤り訂正数が取得でき、メモリ134には、図14のように計測されたデータが書き込まれる。
メモリ134で端数フラグGnpが“1”のグループがあれば、グループ最終キャリアがグループを跨って影響を及ぼしている可能性がある。例えば、グループGA及びグループGBに跨るキャリアCBがある場合に、グループGAにおける伝送誤りの発生が多ければグループGAに含まれるキャリア群に対して変調方式を変えるなどの対策をすることで伝送誤りを低減することができるが、跨っているキャリアCBに対しても予めグループGAのキャリア群と同じ対策を施すことができる。
1シンボル全体で伝送するデータビット数がRS単位で割り切れない場合、すなわち、最終グループで端数フラグが“1”となるような場合は、シンボルの先頭でグループ決定部131における伝送ビット数算出時の初期値を“0”ではなく、前シンボルで算出した端数ビット数をセットし、フレームの先頭シンボルでは、必ず“0”にリセットするような構成とすればよい。
実施の形態1においては、グループ分けを開始するキャリア番号を0に固定していたが、実施の形態2と同様にしてグループ分けを開始するキャリア番号をグループ0の先頭キャリア番号とした場合に、‘キャリア番号が開始キャリア番号CNSに一致するときのRSカウンタ値’GSB相当の値を保持するとすれば、シンボルあたりのキャリア本数が80本であることから、
‘キャリア番号が開始キャリア番号CNSに一致するときのRSカウンタ値’GSBは、7ビットであり、
グループ最終キャリア番号CNn(nは、0以上で7以下の整数)は8個で、56ビットであり、
これらのビット数の合計である63ビットが必要となる。
これに対し、実施の形態2においては、受信レベル整形部132でグループ最終キャリア番号CNnの代わりに開始キャリア番号CNS及びグループキャリア本数CNUMと、7ビットのキャリア数カウンタを追加することで実施の形態1と同様に処理を行うことができることから、
グループ決定部131の開始キャリア番号CNSまでのキャリア数カウンタは、7ビットであり、
‘キャリア番号が開始キャリア番号CNSに一致するときのRSカウンタ値’GSBは、7ビットであり、
GCカウンタは、7ビットであり、
GNカウンタは、3ビットであり、
端数フラグは、8ビットであり、
受信レベル整形部132は、7ビットであり、
これらのビット数の合計である39ビットが必要なビット数である。このように、実施の形態2の場合には、実施の形態1に比べ、回路規模を削減することができる。
また、シンボルあたりのキャリア数を800本とすれば、実施の形態1においては、90ビット、実施の形態2においては、51ビットとなり、シンボルあたりのキャリア数が多くなると、回路規模の差も大きくなる。
また、グループのキャリア数設定を変更する場合に、変更対象となるパラメータ数が実施の形態1においては、‘キャリア番号が開始キャリア番号CNSに一致するときのRSカウンタ値’GSBと、グループ最終キャリア番号CNnとをあわせた8個であるが、実施の形態2においては、開始キャリア番号CNSとグループキャリア本数CNUMとの2個である。
開始キャリア番号CNSを“0”、グループキャリア本数CNUMを“10”とすれば図15に示されるようにグループ分けされ、実施の形態1と同様に、シンボル内のキャリア全体に対してグループ毎に受信レベル又は誤り訂正数が取得することができる。このため、開始キャリア番号CNSとグループキャリア本数CNUMとを、OFDM受信装置200に接続されている外部の装置(例えば、外部のCPU)などから変更可能な構成を採用すれば、最初に、図16(a)に示されるように、シンボル内の全てのキャリアについてキャリアグループ毎に受信レベル又は誤り発生状態を把握し、次に、図16(b)に示されるように、キャリア範囲を制限して詳細な状態を調べることが、少ない変更処理で可能となる。
《2−4》実施の形態2による効果
以上に説明したように、実施の形態2に係るOFDM受信装置200及びOFDM受信方法によれば、計測対象とするキャリア範囲を開始キャリア番号CNS、グループキャリア本数CNUMを用いて設定することで回路規模を小さくし、かつ、設定変更処理を少なくすることができる。
さらに、実施の形態2に係るOFDM受信装置200及びOFDM受信方法によれば、グループ決定部131でグループ分けを行う際に端数フラグGnpを設けることによって、対象となるグループに含まれるキャリアで伝送可能なビット数がRS単位で割り切れない場合であっても、隣接グループへの影響の有無を考慮した処理を行うことができる。
《3》実施の形態3.
《3−1》OFDM受信装置300の主要構成
図17は、本発明の実施の形態3に係るOFDM受信装置(すなわち、実施の形態3に係るOFDM受信方法を実施することができる装置)300の構成を概略的に示すブロック図である。図17において、図1に示したOFDM受信装置100の構成要素と同一又は対応する構成要素には、同一の符号を付す。実施の形態3に係るOFDM受信装置300は、OFDM復調部310に周波数デインターリーブ部317を備えている点、キャリア解析部330にグループ番号変換部336を備えている点、周波数インターリーブされたOFDM変調信号に対応している点が、図1のOFDM受信装置100と異なる。
《3−2》OFDM受信方法の主要工程
図18は、実施の形態3に係るOFDM受信方法の主要な工程を示すフローチャートである。図18において、図2に示される工程と同一又は対応する工程には、同じステップ番号を付す。実施の形態3に係るOFDM受信方法は、OFDM変調信号に周波数インターリーブが施されているときに、誤り訂正処理単位のデータ列のうち誤りが発生している誤り訂正処理単位のデータの伝送に使用された伝送キャリア番号をデコードし、前記伝送キャリア番号が含まれるキャリアグループを判別するグループ番号変換工程(ステップST31)をさらに有する点が、図2に示される実施の形態1に係るOFDM受信方法と異なる。実施の形態3に係るOFDM受信方法によれば、周波数インターリーブされたOFDM変調信号が入力された場合であっても、受信レベルと誤り発生状態とをキャリアグループに対応付けて把握することができる。
《3−3》OFDM受信装置300及びOFDM受信方法の詳細説明
周波数インターリーブは、伝送信号ビット列を割り当てるキャリアを所定のインターリーブ規則にしたがって入れ替えてから、OFDM変調することで実現しており、OFDM復調部310におけるOFDM復調動作時でキャリア順が入れ替わるわけではない。OFDM送信装置では、図19(a)に示す誤り訂正符号化されたデータをd0,d1,d2,…の順に伝送する場合、図19(b)に示すバッファに対し、所定のインターリーブ規則に則ったバッファアドレスにデータを書き込み、OFDM変調時は、アドレス0番地から順に読み出して各キャリアに割り当てることで、周波数インターリーブされたOFDM変調信号を生成することができる。
周波数インターリーブされたOFDM変調信号を受信したOFDM受信装置300では、周波数インターリーブの有無にかかわらず等化部113までの処理が行われる。等化部113からの出力データは、周波数デインターリーブ部317において図19(c)に示すバッファにアドレス0番地から順にデータが書き込まれ、OFDM送信装置と同じインターリーブ規則にしたがったアドレス順にデータを読み出してデータ配置を入れ替え、図19(d)のように元の伝送ビット列を得る。なお、周波数インターリーブに関する上記説明は、周波数インターリーブ処理の一例を示しているに過ぎず、他の処理方法を採用してもよい。
実施の形態3においては、誤り訂正復号部102から出力されるRS復号データは、キャリア番号0,1,…,79と、キャリア番号の小さいものから順番に伝送されたビット列ではないため、そのままでは伝送に使用されたキャリアのRS単位位置との対応付けが正確ではない。
誤り情報計測部333は、誤りが発生しているRS単位データを伝送したキャリア番号が属するグループ番号を、グループ番号変換部336から得る。誤り情報計測部333における詳細な動作を、図20を用いて説明する。図20において、実施の形態1で用いた図7に記載の信号と同じ名称の信号については、実施の形態1と同じ信号を表す。図20においては、RS誤り検出位置が“1”となるときのRSカウンタ値を、シンボルの先頭から順にT0,T1,T2としている。
グループ番号変換部336は、シンボルの先頭のRSデータ出力が開始される前に、周波数デインターリーブ部317におけるバッファリードアドレスと同じインターリーブ規則を復調情報テーブル115のキャリア順に対応付けて変調方式情報の読み出しを開始し、読み出した変調方式に対応する伝送ビット数をCBカウンタで累積加算し、CBカウンタ値がRS単位と同じ8ビット以上になるまで変調方式情報を読み出す。
このとき、CBカウンタ値が8ビット以上になるまでに読み出したキャリア番号を、カレントキャリア番号CCn(n=0,…,3)として保持しておく。変調方式は、64QAM、16QAM、QPSKに対応するので、キャリア1本あたりそれぞれ6ビット、4ビット、2ビットが伝送可能であり、RS単位1個あたり最大4本のキャリアを使用する可能性があるため、カレントキャリア番号CCnは、最大4個保持する必要がある。なお、キャリアマスクでは、データの伝送を行わないので、そのキャリア番号は、カレントキャリア番号CCnとして保持しない。
上記のようにして、RSイネーブルが“1”となるサイクル毎にカレントキャリア番号CCnを算出しておき、誤り情報計測部333へと出力する。
RS誤り検出位置が“1”となるとき、グループ番号変換部336では、カレントキャリア番号CCnとして保持しているキャリア番号が、グループ決定部131でグループ分けされたどのグループに属するかを判定し、エラー発生グループEGn(n=0,…,3)として誤り情報計測部333へと出力する。有効なエラー発生グループEGnの個数は、複数となり、エラー発生グループEGnが全て同じグループとなることもあり得る。
誤り情報計測部333では、グループ毎の誤り情報計測値をシンボル期間保持し続け、エラー発生グループEGnが有効な場合に対応するグループの誤り情報計測値をインクリメントする。実施の形態1においては、グループ0から順に各グループにおける計測完了の度にメモリ134へ誤り情報計測値を書き込むことができたが、実施の形態3においては、全てのグループについてシンボル内の全キャリアにおける計測が完了してからメモリ134に書き込む。
また、実施の形態1においては、RS単位で誤り情報計測値をインクリメントしていたが、実施の形態3においては、キャリア本数単位でインクリメントするため、計測値は、大きくなる。
受信レベル整形部132における処理には、周波数インターリーブの影響はないため、実施の形態3の受信レベル整形部132における動作は、実施の形態1の場合と同様な動作である。
《3−4》実施の形態3による効果
以上に説明したように、実施の形態3に係るOFDM受信装置300及びOFDM受信方法によれば、グループ番号を変換する機構を設けることで、周波数インターリーブされたOFDM変調信号であってもキャリアとRS単位の対応付けが可能となり、受信レベルとRS復号における誤り発生状態をキャリアグループ毎に把握することができる。
《4》実施の形態4.
《4−1》OFDM受信装置400の主要構成
図21は、本発明の実施の形態4に係るOFDM受信装置(すなわち、実施の形態4に係るOFDM受信方法を実施することができる装置)400の構成を概略的に示すブロック図である。図21において、図1に示したOFDM受信装置100の構成要素と同一又は対応する構成要素には、同一の符号を付す。実施の形態4に係るOFDM受信装置400は、キャリア解析部430が、メモリ134(図1)の代わりに、データ加工部435とステータスレジスタ436とを備えている点において、実施の形態1に係るOFDM受信装置100と異なる。
《4−2》OFDM受信方法の主要工程
図22は、実施の形態4に係るOFDM受信方法の主要工程を概略的に示すフローチャートである。図22において、図2に示される工程と同一又は対応する工程には、同じステップ番号を付す。実施の形態4に係るOFDM受信方法は、記憶工程(ステップST8)に代えてデータ加工及び加工結果の記憶工程(ステップST48)を有する点が、実施の形態1に係るOFDM受信方法と相違する。図22に示されるように、実施の形態4に係るOFDM受信方法は、受信したOFDM変調信号を復調し、該OFDM変調信号に基づく伝送信号ビット列を生成するOFDM復調工程(ステップST1)と、OFDM復調工程によって生成された前記伝送信号ビット列に、誤り訂正復号を行うことによって、誤り訂正処理単位のデータ列を生成する誤り訂正復号工程(ステップST2)と、OFDM変調信号からキャリア単位での受信状態の良否の指標となるパラメータの値を算出するキャリア受信状態算出工程(ステップST3)と、誤り訂正復号工程における伝送誤りの検出及び訂正状況を検出する誤り情報検出工程(ステップST4)とを有している。また、実施の形態4に係るOFDM受信方法は、隣接する第1の所定の数のキャリア列、又は、第2の所定の数の誤り訂正処理単位のデータ列からなる、複数のキャリアグループを判別するグループ決定工程(ステップST5)と、グループ決定工程によって決定された前記複数のキャリアグループの各々について前記キャリアグループ単位で、誤り情報検出工程における出力を計測する誤り情報計測工程(ステップST6)と、キャリア受信状態算出工程において出力される前記パラメータの値にしたがって、前記キャリアグループ毎の代表値を算出するキャリアグループ代表値算出工程(ステップST7)とを有する。さらに、実施の形態4に係るOFDM受信方法は、データ加工手段としてのデータ加工部435が、キャリアグループ代表値算出工程(ステップST7)において出力される代表値と誤り情報計測工程(ステップST6)において出力される計測の結果とを加工して、情報量を削減し、この加工された代表値及び加工された計測の結果を記憶手段としてのステータスレジスタ436に記憶させる工程(ステップST48)を有する。
《4−3》OFDM受信装置400及びOFDM受信方法の詳細説明
次に、OFDM受信装置400における受信状態検出部420の一部としてのキャリア解析部430の動作を説明する。実施の形態1においては、受信レベル整形部132で算出したグループ毎の受信レベルの代表値と誤り情報計測部133で算出したグループ毎のRS訂正数は、算出処理が完了したものから順にグループ決定部131でのグループ決定結果にしたがって、メモリ134の所定のアドレス及びデータビット位置に書き込まれる。このように、実施の形態1においては、メモリ134は、常に最新のデータで更新されるため、メモリ134が保持できるデータの量はメモリ134の実際の容量によって制限される。そこで、実施の形態4においては、メモリ134の容量を超える期間の動作状態を記録するため、データ加工部435が、受信レベル整形部132において出力される代表値と誤り情報計測部133において出力される計測の結果とを加工して、保持するデータの加工を行い、ステータスレジスタ436でデータ量が削減された加工された形式のデータを記憶する。ステータスレジスタ436は、実施の形態1におけるメモリ134とは異なる形式でデータを保持する。ステータスレジスタ436では、データ加工部435から出力される複数の値を保持するが、その容量は、データ加工部435で処理するデータ数に依存し、実施の形態1におけるメモリ134と比べて十分に小さい。
次に、データ加工部435の動作を説明する。図23は、実施の形態4に係るOFDM受信装置400のデータ加工部435及びステータスレジスタ436の構成の一例を概略的に示すブロック図である。データ加工部435は、受信レベル整形部132及び誤り情報計測部133からグループ毎の受信レベルの代表値及びRS訂正数を受け取る。また、データ加工部435には、予め、受信レベルの適正範囲と非適正連続回数、並びに、RS訂正数の許容範囲と許容不可連続回数が設定されている。
データ加工部435は、受信レベルの代表値に対して、受信レベルの適正範囲の上限値RLU及び下限値RLLとの比較を行い、受信レベルの代表値が適正範囲内であるか否かを判定する。グループ毎にRLnフラグ(nは、0以上で7以下の整数)4352を用意し、受信レベルの代表値が適正範囲内である場合には、“0”を、適正範囲から外れる場合には“1”をRLnフラグ4352に一旦保持する。各グループのデータは、OFDMシンボル毎に更新されるので、データ加工部435は、各シンボルについて同様にして判定を行い、RLnフラグ4352を更新し続ける。データ加工部435は、このRLnフラグが“1”となるシンボルが連続するグループについて、その連続するシンボル数をRLn連続シンボル数カウンタ4352でカウントし、非適正連続回数LNとの比較を行う。非適正連続回数LNよりもRLn連続シンボル数カウンタ4352の値が大きい場合、同じくステータスレジスタ436にグループ毎に用意するSRLnフラグ(nは、0以上で7以下の整数)4361に“1”を保持させる。一旦、SRLnフラグ4361に“1”が保持されたならば、OFDM受信装置400の電源停止が生じたり、又は、外部にある装置(例えば、CPU)などから“0”にクリアする指示が入力されない限り、SRLnフラグ4361として“1”が保持され続ける。また、RLnフラグ4352が“1”となるシンボル数が非適正連続回数LNを超えない限り、SRLnフラグ4261は“0”を維持する。
同様にして、データ加工部435は、RS訂正数に対しては、RS訂正数の許容範囲の上限値REU及び下限値RELとの比較を行い、RS訂正数が許容範囲内であるか否かを判定する。グループ毎にREnフラグ(nは、0以上で7以下の整数)4356を用意し、RS訂正数が許容範囲内である場合には、“0”を、許容範囲から外れる場合には“1”をREnフラグ4356に一旦保持する。各グループのデータは、OFDMシンボル毎に更新されるので、データ加工部435は、各シンボルについて同様にして判定を行い、REnフラグ4356を更新し続ける。データ加工部435は、このREnフラグ4356が“1”となるシンボルが連続するグループについて、その連続するシンボル数をREn連続シンボル数カウンタ4357でカウントし、許容不可連続回数ENとの比較を行う。許容不可連続回数ENよりもREn連続シンボル数カウンタ4357の値が大きい場合、同じステータスレジスタ436にグループ毎に用意するSREnフラグ(nは、0以上で7以下の整数)4362に“1”を保持させる。一旦、SREnフラグ4362に“1”が保持されたならば、OFDM受信装置400の電源停止が生じたり、又は、外部にある装置(例えば、CPU)などから“0”にクリアする指示が入力されない限り、SREnフラグ4362として“1”が保持され続ける。また、REnフラグ4356が“1”となるシンボル数が許容不可連続回数ENを超えない限り、SREnフラグ4362は“0”を維持する。
このとき、ステータスレジスタ436にあるSRLnフラグ4361又はSREnフラグ4362のいずれかが“1”になった場合に、CPUに対して割込みで通知する、又は、CPUが定期的にステータスレジスタ436をポーリングするようにしておくことで、ステータスレジスタ436にあるフラグが“1”に変化した時刻(おおよその時刻)も合わせてCPUで知ることができるような構成とすることができる。
また、図21には、実施の形態1におけるメモリ134を備えない形態を示したが、実施の形態4に係るOFDM受信装置は、実施の形態1におけるメモリ134と同様のメモリを、データ加工部435及びステータスレジスタ436に加えて使用するような構成としてもよい。このような構成を採用した場合には、OFDM受信装置は、直近の状態及び長時間動作した上での状態の両方を保持することができる。
なお、データ加工部435における処理内容は、上記処理内容に限定されるものではなく、受信状態検出部420で検出するパラメータに適した処理を選択すれば、他の処理とすることもできる。
《4−4》実施の形態4による効果
以上に説明したように、実施の形態4に係るOFDM受信装置及び受信方法によれば、OFDM受信装置400が動作している間に設定した条件が発生したか否かの情報を、小さいメモリ容量のステータスレジスタ436に、長時間にわたって保持することができる。
本発明の実施の形態に係るOFDM受信装置100,200,300,400及びOFDM受信方法は、信号を有線伝送するネットワーク(例えば、既存のメタル線ネットワーク及び電力線通信(PLC)など)を介して通信可能な装置(例えば、デジタルテレビジョン受像器、デジタルテレビジョン受信装置、有線端末装置、パーソナルコンピュータなど)に適用可能である。また、本発明の実施の形態に係るOFDM受信装置100,200,300,400及びOFDM受信方法は、信号を無線伝送するネットワークを介して通信可能な装置(例えば、地上デジタルテレビジョン放送受像器、地上デジタルテレビジョン放送用受信装置、無線端末装置、パーソナルコンピュータなど)に適用可能である。
100,200,300,400 OFDM受信装置、 101 ADC部、 102 誤り訂正復号部(誤り訂正復号手段)、 103 MAC部、 110,210,310 OFDM復調部(OFDM復調手段)、 111 直交復調部、 112 FFT部、 113 等化部、 114 デマップ部、 115,215 復調情報テーブル、 116 同期制御部、 120,220,320,420 受信状態検出部、 121 受信レベル算出部(キャリア受信状態算出手段)、 122 誤り情報検出部(誤り情報検出手段)、 130,230,330,430 キャリア解析部、 131 グループ決定部(グループ決定手段,キャリアグループ境界設定手段)、 132 受信レベル整形部(キャリアグループ代表値算出手段)、 133,333 誤り情報計測部(誤り情報計測手段)、 134 メモリ(記憶手段)、 235 対象範囲決定部、 317 周波数デインターリーブ部、 336 グループ番号変換部(グループ番号変換手段)、 435 データ加工部、 436 ステータスレジスタ。

Claims (16)

  1. 受信したOFDM変調信号を復調し、該OFDM変調信号に基づく伝送信号ビット列を生成するOFDM復調手段と、
    前記OFDM復調手段によって生成された前記伝送信号ビット列に、誤り訂正復号を行うことによって、誤り訂正処理単位のデータ列を生成する誤り訂正復号手段と、
    前記OFDM変調信号からキャリア単位での受信状態の良否の指標となるパラメータの値を算出するキャリア受信状態算出手段と、
    前記誤り訂正復号手段における伝送誤りの検出及び訂正状況を検出し、誤り訂正処理単位の前記伝送誤りの検出及び訂正情報を出力する誤り情報検出手段と、
    前記OFDM変調信号を構成するキャリアが属する周波数帯を、周波数軸上で隣接するキャリア群をまとめて複数のキャリアグループに分け、前記複数のキャリアグループに対応するよう前記誤り訂正処理単位のデータ列を連続する複数のデータグループに分ける処理であるグループ分け動作を行うグループ決定手段と、
    前記グループ決定手段によって決定された前記複数のデータグループの各々について前記データグループ単位で、前記誤り情報検出手段からの出力を計測する誤り情報計測手段と、
    前記キャリア受信状態算出手段から出力される前記パラメータの値にしたがって、前記キャリアグループ毎の代表値を算出するキャリアグループ代表値算出手段と、
    を備えることを特徴とするOFDM受信装置。
  2. 前記キャリアグループ代表値算出手段から出力される前記代表値と前記誤り情報計測手段から出力される前記計測の結果とが順次書き込まれ、前記代表値と前記計測の結果とを対応付けて保持する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
  3. 前記グループ決定手段は、前記複数のキャリアグループのそれぞれの中で最も周波数の高いキャリアを前記キャリアグループの境界として設定するキャリアグループ境界設定手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のOFDM受信装置。
  4. 前記グループ決定手段は、前記キャリアグループの判別開始キャリアと固定のキャリア本数とを用いて前記グループ分け動作を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のOFDM受信装置。
  5. 前記グループ決定手段は、前記グループ分け動作の対象としている前記キャリアグループに含まれるキャリアが伝送可能なビット列の総数が、前記誤り訂正処理単位で割り切れず端数が生じたことを識別する端数フラグを保持することを特徴とする請求項1から4の
    いずれか1項に記載のOFDM受信装置。
  6. 前記OFDM変調信号に周波数インターリーブが施されているときに、前記誤り訂正処理単位のデータ列のうち誤りが発生している誤り訂正処理単位のデータの伝送に使用された伝送キャリア番号をデコードし、前記伝送キャリア番号が含まれるキャリアグループを判別するグループ番号変換手段をさらに備え、
    前記誤り情報計測手段は、前記グループ番号変換手段で判別されたキャリアグループ情報を元に誤り情報を計測する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のOFDM受信装置。
  7. 前記グループ決定手段は、変調方式情報の更新の有無に同期してグループの判別動作を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のOFDM受信装置。
  8. 前記キャリアグループ代表値算出手段から出力される前記代表値と前記誤り情報計測手段から出力される前記計測の結果とを加工し、前記記憶手段に保持する情報量を削減するデータ加工手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のOFDM受信装置。
  9. 受信したOFDM変調信号を復調し、該OFDM変調信号に基づく伝送信号ビット列を生成するOFDM復調工程と、
    前記OFDM復調工程によって生成された前記伝送信号ビット列に、誤り訂正復号を行うことによって、誤り訂正処理単位のデータ列を生成する誤り訂正復号工程と、
    前記OFDM変調信号からキャリア単位での受信状態の良否の指標となるパラメータの値を算出するキャリア受信状態算出工程と、
    前記誤り訂正復号工程における伝送誤りの検出及び訂正状況を検出し、誤り訂正処理単位の前記伝送誤りの検出及び訂正情報を出力する誤り情報検出工程と、
    前記OFDM変調信号を構成するキャリアが属する周波数帯を、周波数軸上で隣接するキャリア群をまとめて複数のキャリアグループに分け、前記複数のキャリアグループに対応するよう前記誤り訂正処理単位のデータ列を連続する複数のデータグループに分ける処理であるグループ分け動作を行うグループ決定工程と、
    前記グループ決定工程によって決定された前記複数のデータグループの各々について前記データグループ単位で、前記誤り情報検出工程における出力を計測する誤り情報計測工程と、
    前記キャリア受信状態算出工程において出力される前記パラメータの値にしたがって、前記キャリアグループ毎の代表値を算出するキャリアグループ代表値算出工程と、
    を備えることを特徴とするOFDM受信方法。
  10. 前記キャリアグループ代表値算出工程において出力される前記代表値と前記誤り情報計測工程において出力される前記計測の結果とが順次書き込まれ、前記代表値と前記計測の結果とを対応付けて保持する記憶工程をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のOFDM受信方法。
  11. 前記グループ決定工程は、前記複数のキャリアグループのそれぞれの中で最も周波数の高いキャリアを前記キャリアグループの境界として設定するキャリアグループ境界設定工程を有することを特徴とする請求項9又は10に記載のOFDM受信方法。
  12. 前記グループ決定工程において、前記キャリアグループの判別開始キャリアと固定のキャリア本数とを用いて前記グループ分け動作を行うことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載のOFDM受信方法。
  13. 前記グループ決定工程において、前記グループ分け動作の対象としている前記キャリアグループに含まれるキャリアが伝送可能なビット列の総数が、前記誤り訂正処理単位で割り切れず端数が生じたことを識別する端数フラグを保持することを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載のOFDM受信方法。
  14. 前記OFDM変調信号に周波数インターリーブが施されているときに、
    前記誤り訂正処理単位のデータ列のうち誤りが発生している誤り訂正処理単位のデータの伝送に使用された伝送キャリア番号をデコードし、前記伝送キャリア番号が含まれるキャリアグループを判別するグループ番号変換工程をさらに備え、
    前記誤り情報計測工程においては、前記グループ番号変換工程で判別されたキャリアグループ情報をもとに誤り情報を計測する
    ことを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載のOFDM受信方法。
  15. 前記グループ決定工程は、変調方式情報の更新の有無に同期してグループの判別動作を行うことを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載のOFDM受信方法。
  16. 前記キャリアグループ代表値算出工程において出力される前記代表値と前記誤り情報計測工程において出力される前記計測の結果とを加工し、前記記憶工程において保持する情報量を削減するデータ加工工程をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のOFDM受信方法。
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