JP5865328B2 - 薄板加振装置 - Google Patents
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Description
薄板加振装置200は、少なくとも、薄板である測定対象物1に対して超音波を放射する超音波発生部20、測定対象物1を固定させずに設置させる支持手段30、測定対象物1を支持手段30に支持する際に測定対象物1の支持位置を決定する位置決定部40によって構成されている。なお、図1では、薄板加振装置200が薄板検査装置として利用されている状態を示しているので、薄板加振装置200はクラック有無判断部50を備えている。クラック有無判断部50は、超音波発生部20によって加振された測定対象物1から発生する音を検出して解析するものである。
測定対象物1は、薄板加振装置200の構成ではないが被検体であるのでここで詳しく説明しておく。測定対象物1は、たとえばシリコン基板あるいは太陽電池用セル等の半導体ウェハ基板、又は、金属材料等の薄い板状のもの、つまり薄板であるとする。また、測定対象物1の平面形状を特に限定するものではなく、たとえば平面形状が四角形状であってもよく、円形状であってもよい。この測定対象物1は、振動板12と音検出装置51との間の空気層において、振動板12におけるホーン11が設置された面とは反対側の面に対向するように、支持手段30における薄板支持部材100の上に固定されずに載置される。
振動部10は、15kHz〜45kHz帯域内に共振周波数f0を有する圧電素子10aを挟み込んで備えており、その圧電素子10aで発生した振動を伝播する金属(剛体)によって形成されている。
なお、正確には圧電素子10aの共振周波数f0と振動板12の共振周波数f0については、振動板12の接合方法やホーン11の形状により0.1kHz程度のずれが生じる場合があるが、測定上に影響はなく、誤差としてよい。
支持手段30は、上述したように、薄板支持部材100と、支持部材設置部32と、で構成されている。図2は、薄板支持部材100の上面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図1に図2及び図3を加えて、支持手段30について説明する。
土台部101は、薄板支持部材100の基端に位置し、支持部材設置部32に載置され、薄板支持部材100の土台となるものである。
第一振動緩衝部102及び第二振動緩衝部103は、薄板接触部104と土台部101との間に位置し、薄板接触部104に加わった力が伝達されるものである。
なお、第一振動緩衝部102及び第二振動緩衝部103は、本発明の「中間部」に相当する。
また、薄板支持部材100の先端とは測定対象物1側の端部のことを意味し、薄板支持部材100の基端とは支持部材設置部32側の端部のことを意味している。
また、薄板接触部104の先端の測定対象物1と接触する箇所を含む、弧を描く箇所には、薄板接触部104の構成材料よりも高い硬度及び高い潤滑性のうちの少なくとも一方を満たす素材の薄板接触部強化材104aがコーティングされている。薄板接触部強化材104aの構成材料については、後述する。
位置決定部40は、上述したように、予め決定されている測定対象物1の載置位置の外周のうち少なくとも2箇所に設置された棒状部材又は壁部で構成されている。なお、測定対象物1を検査する際に、測定対象物1が位置決定部40に接触してしまうと、測定対象物1の振動が抑制されてしまうことに留意しなければならない。そこで、位置決定部40は、測定対象物1の設置範囲よりも外側に設けるようにしている。
音検出装置51は、例えば、マイクロホン、音センサー、超音波センサー、又はこれらのいずれかを組み合わせたものによって構成され、振動板12から放射される超音波によって振動する測定対象物1から発生する音を検出するものである。この音検出装置51によって検出された音情報は、音響エネルギー解析部52に送信される。
図4は、薄板支持部材100に、測定対象物1により上方から押さえつける力がかかった際の力の移動を記載した模式図である。図5は、薄板支持部材100に、測定対象物1により横方向に力がかかった際の力の移動を記載した模式図である。図4及び図5を用いて、薄板支持部材100の効果の詳細を説明する。
図6は、支持手段30及び位置決定部40の全体構成の概略を示す上面図である。図6に基づいて、支持手段30及び位置決定部40の具体的な構成について説明する。なお、図6では、便宜的に測定対象物1の設置位置を破線で表している。また、ここでは詳述しないが、支持台60の一対の側面にはレール駆動部62が設けられ、後述するレール部72aと協働することで支持台60はスライド移動可能になっている。なお、レール駆動部62としては、たとえばタイヤ等が好ましい。タイヤを設けておけば、レール部72a側から伝達される振動をタイヤで吸収することができ、測定対象物1に余計な振動を伝達させないようにできる。
図7は、薄板加振装置200の支持台60をセットした状態の全体構成の概略を示す側面図である。図8は、薄板加振装置200の支持台60をセットした状態の全体構成の概略を示す正面図である。図9は、薄板加振装置200の支持台60をセットした状態の全体構成の概略を示す上面図である。図10は、薄板加振装置200の支持台60をセットする前の状態の全体構成の概略を示す上面図である。図7〜図10に基づいて、薄板加振装置200の全体的な構成及び作用について説明する。
薄板加振装置200によれば、振動板12の振動によって、測定対象物1全体に縦波を主とする均一な振動による音波を与えることができ、測定対象物1の振動状態を一定に保ち、測定対象物1のクラックの有無の検知について安定した測定を可能とすることが可能になる。つまり、測定対象物1と薄板支持部材100との接触面積を小さくし、支持手段30の影響を小さくすることで、測定対象物1の振動状態を一定に保ち、測定対象物1を安定的に振動させることができ、測定対象物1のクラックの有無の検知について安定して測定することが可能になる。また、薄板加振装置200によれば、薄板支持部材100を備えているので、薄板支持部材100の磨耗劣化を意識することなく、長時間安定して検査を行うことができることになる。
Claims (6)
- 先端に位置する平面円形状の薄板接触部と、
基端に位置する平面円形状の土台部と、
前記薄板接触部と前記土台部との間に位置する平面円形状の中間部と、を有し、
前記薄板接触部、前記土台部、及び前記中間部は、単一素材で一体形成され、前記平面円形状の面積が、前記土台部、前記中間部、前記薄板接触部の順に縮小されており、
前記中間部は、前記平面円形状の面積が異なる複数段で構成されており、
前記中間部のそれぞれの高さが、前記薄板接触部の高さ以下に形成されており、前記薄板接触部の高さは前記土台部の高さ以下に形成されており、薄板形状の測定対象物を支持する薄板支持部材と、
前記薄板支持部材が設置される支持部材設置部と、
前記薄板支持部材に支持された測定対象物に向かって音波を放射し、前記測定対象物を振動させる加振部と、を備えた
ことを特徴とする薄板加振装置。 - 前記薄板接触部の先端は曲面とされており、
前記曲面の曲率半径は、
前記測定対象物の反りの曲率半径と同等に成形されている
ことを特徴とする請求項1に記載の薄板加振装置。 - 前記薄板接触部、前記土台部、及び前記中間部は、
前記平面円形状が同心円となるように積層されて一体成形されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の薄板加振装置。 - 前記薄板接触部の先端は、
前記薄板接触部の構成材料よりも高い硬度及び高い潤滑性のうちの少なくとも一方を満たす素材でコーティングされている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の薄板加振装置。 - 前記測定対象物が振動することによって発生する音を検出し、その音情報に基づいて、前記測定対象物のクラックの有無を検知する検知部を備えた
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の薄板加振装置。 - 前記単一素材は、合成ゴム又は天然ゴムである
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の薄板加振装置。
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