JP5862332B2 - ロータおよび圧縮機 - Google Patents

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Description

この発明は、ロータおよび圧縮機に関する。
従来、ロータとしては、ロータコアと、上記ロータコアに軸方向に沿って埋め込まれると共に周方向に沿って配列された複数の磁石と備えたものがある(特開平10−164784号公報:特許文献1参照)。
上記ロータコアは、積層された複数の電磁鋼板を含み、この複数の電磁鋼板は、かしめ部により、互いにかしめて固定されていた。このかしめ部は、円形に形成され、磁石に関してロータコアの径方向内側と径方向外側とのそれぞれに、設けられていた。
しかしながら、上記従来のロータでは、かしめ部によるロータコアの強度を増すためには、必然的に、かしめ部の円形の全体を大きくする必要があった。そして、かしめ部の円形の全体を大きくすると、かしめ部が磁石の磁束の流れを妨げることになって、トルクや効率についてのロータ性能が低下する。このように、従来のロータでは、ロータコアの強度の向上と、トルクや効率についてのロータ性能の低下の防止とを、同時に、実現できなかった。
特開平10−164784号公報
そこで、この発明の課題は、ロータコアの強度の向上と、トルクや効率についてのロータ性能の低下の防止とを、同時に、実現できるロータおよび圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のロータは、
積層された複数の電磁鋼板を含むロータコアと、
上記ロータコアに上記ロータコアの軸方向に沿って埋め込まれると共に、上記ロータコアの周方向に沿って配列された複数の磁石と
を備え、
上記ロータコアは、上記複数の電磁鋼板を互いに固定する第1かしめ部および第2かしめ部を有し、
上記第1かしめ部は、上記磁石に関して、上記ロータコアの径方向内側に位置し、
上記第2かしめ部は、上記磁石に関して、上記ロータコアの径方向外側に位置し、
上記第1かしめ部および上記第2かしめ部は、それぞれ、長手方向を有し、
上記第1かしめ部の長手方向は、上記ロータコアの径方向に、一致し、
上記第2かしめ部の長手方向は、上記ロータコアの径方向に対して、斜めに傾斜し、
上記第1かしめ部および上記第2かしめ部は、上記ロータコアの中心軸方向からみて、上記磁石の中心と上記ロータコアの中心軸とを結ぶ直線に、交差していることを特徴としている。
この発明のロータによれば、上記第1かしめ部および上記第2かしめ部は、それぞれ、長手方向を有し、第1かしめ部の長手方向と第2かしめ部の長手方向とは、異なる方向を向くので、第1かしめ部によるロータコアの強度方向と、第2かしめ部によるロータコアの強度方向とを、異ならせることができる。これによって、ロータコアの積層された電磁鋼板のズレを両方向に防止できる。
また、上記第1かしめ部は、磁石に関して、ロータコアの径方向内側に位置し、つまり、磁石とロータコアの中心軸とを結ぶ三角形領域内に、第1かしめ部が位置して、磁石と第1かしめ部とが径方向に重なり、かつ、第1かしめ部の長手方向と第2かしめ部の長手方向とが、異なるので、ロータコアのかしめ強度の両方向が強くなって、強度を向上できる上に、磁束の流れる向きに、第1かしめ部の長手方向と第2かしめ部の長手方向とを、沿わせることができる。
したがって、上記第1かしめ部および第2かしめ部によって、電磁鋼板を2方向に強固に固定できる上に、磁束の流れを妨げることがなく、ロータコアのトルクを増大でき、ひいては、効率を向上できる。
もし、仮に、隣り合う磁石の間の領域とロータコアの中心軸とを結ぶ領域に、第1かしめ部を位置させるとするならば、第1かしめ部と、磁石の外側の第2かしめ部との、存在する箇所に流れる磁束の向きが略同じになる。これによって、第1かしめ部の長手方向と第2かしめ部の長手方向とを、略同じ方向の磁束の流れに沿わせると、第1かしめ部の長手方向と第2かしめ部の長手方向とが、同じ向きになって、強度が弱くなるのである。
したがって、本願発明では、比較的小面積の第1、第2かしめ部によって、ロータコアの強度の向上と、トルクや効率についてのロータ性能の低下の防止とを、同時に、実現できる。
また、上記第1かしめ部の長手方向は、ロータコアの径方向に、一致しているので、第1かしめ部の長手方向の向きは、磁石の磁束の流れを妨げない向きとなる。
一方、上記第2かしめ部の長手方向は、ロータコアの径方向に対して、傾斜しているので、第1かしめ部の長手方向とは、異なる向きとなって、ロータコアの強度を向上できる。なお、ロータコアにおける磁石の径方向外側の外側部分の幅は、磁石の幅よりも、広いので、ロータコアの外側部分を通る磁石の磁束は、第2かしめ部の長手方向が何れの方向であっても、第2かしめ部の影響を受けにくい。
上記第1かしめ部および上記第2かしめ部は、ロータコアの中心軸方向からみて、磁石の中心とロータコアの中心軸とを結ぶ直線に、交差するので、第1、第2かしめ部による磁束の影響を一層少なくできて、トルクや効率についてのロータ性能の低下を一層防止できる。
また、一実施形態のロータでは、
上記第2かしめ部の長手方向の一端部は、上記ロータコアの回転方向の下流側に位置し、
上記第2かしめ部の長手方向の他端部は、上記ロータコアの回転方向の上流側に位置し、
上記一端部は、上記他端部よりも、上記ロータコアの径方向内側に位置している。
この実施形態のロータによれば、上記第2かしめ部の一端部は、第2かしめ部の他端部よりも、ロータコアの径方向内側に位置しているので、第2かしめ部の長手方向の向きは、ステータ側からの磁束の流れを妨げない向きとなる。これによって、第2かしめ部によるステータ側からの磁束の影響を少なくできて、トルクや効率についてのロータ性能の低下を一層防止できる。
また、一実施形態のロータでは、上記第1かしめ部の中心と上記第2かしめ部の中心は、上記直線に、交差する。
この実施形態のロータによれば、上記第1かしめ部の中心と上記第2かしめ部の中心は、上記直線に、交差するので、第1、第2かしめ部による磁束の影響をさらに一層少なくできて、トルクや効率についてのロータ性能の低下をさらに一層防止できる。
また、一実施形態のロータでは、上記第1かしめ部および上記第2かしめ部の数量は、上記磁石の数量の2倍を超える。
この実施形態のロータによれば、上記第1かしめ部および上記第2かしめ部の数量は、上記磁石の数量の2倍を超えるので、ロータコアの強度を一層向上できる。
また、一実施形態のロータでは、上記ロータコアは、上記第1かしめ部よりも上記ロータコアの径方向内側に、貫通孔を有する。
この実施形態のロータによれば、上記ロータコアは、上記第1かしめ部よりも上記ロータコアの径方向内側に、貫通孔を有するので、貫通孔は、磁石の磁束の流れを妨げない。
また、一実施形態のロータでは、上記ロータコアは、上記ロータコアの周方向において隣り合う上記磁石の間に、リベット挿入穴を有する。
この実施形態のロータによれば、上記ロータコアは、上記ロータコアの周方向において隣り合う上記磁石の間に、リベット挿入穴を有するので、リベット挿入穴は、磁石の磁束の流れを妨げない。
また、一実施形態の圧縮機では、
密閉容器と、
この密閉容器内に配置された圧縮機構部と、
上記密閉容器内に配置されると共に上記圧縮機構部を回転軸を介して駆動するモータと
を備え、
上記モータは、
上記ロータと、
このロータの外周側を囲むように配置されたステータと
を有する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記ロータを有するので、強度の向上と性能の低下防止とを両立できる。
この発明のロータによれば、上記第1かしめ部および上記第2かしめ部は、それぞれ、長手方向を有し、第1かしめ部の長手方向と第2かしめ部の長手方向とは、異なる方向を向くので、ロータコアの強度の向上と、トルクや効率についてのロータ性能の低下の防止とを、同時に、実現できる。
本発明の一実施形態のロータを含む圧縮機を示す縦断面図である。 圧縮機の横断面図である。 ロータの横断面図である。 ロータの拡大図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態のロータを含む圧縮機を示す縦断面図である。この圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮機構部2およびモータ3とを備えている。この圧縮機は、ロータリ圧縮機である。
上記密閉容器1の下側側方に、吸込管11を接続する一方、密閉容器1の上側に吐出管12を接続している。上記吸込管11から供給される冷媒は、上記圧縮機構部2の吸込側に導かれる。
上記モータ3は、上記圧縮機構部2の上側に配置され、上記圧縮機構部2を回転軸4を介して駆動する。上記モータ3は、上記圧縮機構部2から吐出された高圧の冷媒が満たされる上記密閉容器1内の高圧領域に配置されている。
上記密閉容器1内の下部には、潤滑油が溜められた油溜まり部10が形成されている。この潤滑油は、油溜まり部10から、上記回転軸4に設けられた(図示しない)油通路を通って、上記圧縮機構部2や上記モータ3のベアリング等の摺動部に移動して、この摺動部を潤滑する。
上記圧縮機構部2は、シリンダ20と、このシリンダ20の上下の開口端のそれぞれに取り付けられたフロントヘッド8およびリアヘッド9とを備える。
上記回転軸4は、フロントヘッド8およびリアヘッド9を貫通して、シリンダ20の内部に挿入されている。回転軸4は、フロントヘッド8の軸受21とリアヘッド9の軸受22とにより、回転自在に支持されている。
上記シリンダ20内の回転軸4にクランクピン5が設けられ、このクランクピン5には、ローラ6が嵌合され、ローラ6とシリンダ7との間に形成された圧縮室7により、圧縮を行う。ローラ6は、偏芯した状態で回転し、または、公転運動を行い、圧縮室7の容積を変化させる。
図1と図2に示すように、上記モータ3は、ロータ30とステータ40とを有する。ロータ30は、円筒形状であり、上記回転軸4に固定されている。ステータ40は、ロータ30の外周側を囲むように配置されている。つまり、上記モータ3は、インナーロータ型のモータである。
上記ロータ30は、ロータコア31と、このロータコア31にロータコア31の軸方向に埋め込まれた複数(本実施形態では6つ)の磁石32とを有する。複数の磁石32は、ロータコア31の周方向に配列されている。
上記各磁石32の形状は、ロータ30の軸方向からみて、帯状に形成されている。全ての磁石32の配列の形状は、ロータ30の軸方向からみて、六角形に形成されている。
上記ステータ40は、上記密閉容器1の内面に接触するステータコア41と、このステータコア41に巻回されたコイル42とを有する。
上記ステータコア41は、積層された複数の電磁鋼板を含み、円筒部45と、複数(本実施形態では9つ)のティース部46とを有する。
上記ティース部46は、円筒部45の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に配列されている。隣り合う上記ティース部46,46の間に、スロット部47が形成されている。
上記コイル42は、複数の上記ティース部46に渡って巻かれておらず各ティース部46に巻かれている集中巻きである。
上記コイル42に電流を流すことで、電磁力により、上記ロータ30が回転し、ロータ30が回転することで、回転軸4を介して、ローラ6を公転させて、圧縮動作を行う。そして、圧縮機構部2から吐出された冷媒は、一部の潤滑油を含んだ状態で、ロータ30とステータ40の間の空間を通って、吐出管12側へ流れる。吐出管12側へ流れた潤滑油は、ステータ40の外周側の隙間(コアカット)を通って、油溜まり部10に戻る。
図3に示すように、上記ロータコア31は、積層された複数の電磁鋼板を含み、ロータコア31は、上記複数の電磁鋼板を互いにかしめて固定する第1かしめ部51および第2かしめ部52を有する。なお、図3では、ロータコア31の回転方向を矢印Rにて示す。
上記第1かしめ部51は、磁石32に関して、上記ロータコア31の径方向内側に位置する。上記第2かしめ部52は、磁石32に関して、上記ロータコア31の径方向外側に位置する。
ここで、上記ロータコア31の中心軸31a方向からみて、所定の磁石32を、第1の磁石32Aとし、この第1の磁石32Aの一方側の隣の磁石32を、第2の磁石32Bとし、この第1の磁石32Aの他方側の隣の磁石32を、第3の磁石32Cとする。
そして、上記第1の磁石32Aと上記第2の磁石32Bとの間の中心と、ロータコア31の中心軸31aとを結ぶ線分を、第1線分S1とする。上記第1の磁石32Aと上記第3の磁石32Cとの間の中心と、ロータコア31の中心軸31aとを結ぶ線分を、第2線分S2とする。
上記第1かしめ部51は、第1の磁石32Aよりもロータコア31の径方向内側で、かつ、第1線分S1と第2線分S2との間に位置する。つまり、第1かしめ部51は、第1線分S1と第2線分S2とに交差しない。さらに言い換えると、第1かしめ部51は、磁石32とロータコア31の中心軸31aとを結ぶ三角形領域内に位置して、第1かしめ部51と磁石32とは、径方向に重なる。
上記第2かしめ部52は、第1の磁石32Aよりもロータコア31の径方向外側で、かつ、第1線分S1と第2線分S2との間に位置する。つまり、第2かしめ部52は、第1線分S1と第2線分S2とに交差しない。
上記第1かしめ部51および上記第2かしめ部52は、各磁石32に対応して、配置されている。つまり、第1かしめ部51および第2かしめ部52の数量は、磁石32の数量の2倍である。
上記ロータコア31は、磁石32を挿入する磁石挿入穴62を有する。ロータコア31において、磁石挿入穴62の周囲の部分の強度が、一般的に、弱くなるが、第1、第2かしめ部51,52を、磁石挿入穴62の周囲に設けているため、この周囲の部分の強度を向上できる。
上記ロータコア31は、第1かしめ部51よりもロータコア31の径方向内側に、貫通孔61を有する。つまり、貫通孔61は、第1かしめ部51よりもロータコア31の径方向内側で、かつ、上記第1線分S1と上記第2線分S2との間に位置する。この貫通孔61は、冷媒ガスや潤滑油の通路となる。
上記ロータコア31は、ロータコア31の周方向において隣り合う磁石32,32の間に、リベット挿入穴63を有する。言い換えると、上記第1線分S1および上記第2線分S2は、それぞれ、リベット挿入穴63の中心を通り、磁石32は、第1線分S1と第2線分S2との間に位置して第1線分S1および第2線分S2に交差しない。このリベット挿入穴63には、リベット33が挿入される。
図4に示すように、上記第1かしめ部51および上記第2かしめ部52は、それぞれ、長手方向51a,52aを有する。第1かしめ部51の長手方向51aと第2かしめ部52の長手方向52aとは、異なる方向を向く。ここで、「長手方向」とは、かしめ部の最も長い方向(例えば、長辺や長径)で、かしめ部の中心を通る方向をいう。
つまり、上記第1かしめ部51および上記第2かしめ部52は、それぞれ、長方形である。第1かしめ部51の長辺方向と第2かしめ部52の長辺方向とは、異なる方向を向く。
上記第1かしめ部51の長手方向51aは、ロータコア31の径方向に、一致している。上記第2かしめ部52の長手方向52aは、ロータコア31の径方向に対して、傾斜している。
具体的に述べると、上記第2かしめ部52の長手方向52aの一端部521は、ロータコア31の回転方向Rの下流側に位置している。第2かしめ部52の長手方向52aの他端部522は、ロータコア31の回転方向Rの上流側に位置している。
そして、上記一端部521が、上記他端部522よりも、ロータコア31の径方向内側に位置するように、第2かしめ部52の長手方向52aは、ロータコア31の径方向に対して、傾斜している。
上記第1かしめ部51および上記第2かしめ部52は、ロータコア31の中心軸31a方向からみて、磁石32の中心とロータコア31の中心軸31aとを結ぶ直線Lに、交差する。具体的に述べると、第1かしめ部51の中心と第2かしめ部52の中心は、上記直線Lに、交差する。
上記第1かしめ部51の長手方向51aは、上記直線Lに、一致している。上記第2かしめ部52の長手方向52aは、上記直線Lに対して、傾斜している。第2かしめ部52の一端部521は、第2かしめ部52の中心を通って上記直線Lに直交する直交線Cよりも、ロータコア31の径方向内側に位置する。第2かしめ部52の他端部522は、上記直交線Cよりも、ロータコア31の径方向外側に位置する。
上記構成のロータ30によれば、上記第1かしめ部51および上記第2かしめ部52は、それぞれ、長手方向51a,52aを有し、第1かしめ部51の長手方向51aと第2かしめ部52の長手方向52aとは、異なる方向を向くので、第1かしめ部51によるロータコア31の強度方向と、第2かしめ部52によるロータコア31の強度方向とを、異ならせることができる。これによって、ロータコア31の積層された電磁鋼板のズレを両方向に防止でき、さらに、ロータコア31の積層時の傾きも減らすことができる。
また、上記第1かしめ部51は、磁石32に関して、ロータコア31の径方向内側に位置し、つまり、磁石32とロータコア31の中心軸31aとを結ぶ三角形領域内に、第1かしめ部51が位置して、磁石32と第1かしめ部51とが径方向に重なり、かつ、第1かしめ部51の長手方向52aと第2かしめ部52の長手方向52aとが、異なるので、ロータコア31のかしめ強度の両方向が強くなって、強度を向上できる上に、磁束の流れる向きに、第1かしめ部51の長手方向51aと第2かしめ部52の長手方向52aとを、沿わせることができる。
したがって、上記第1かしめ部51および第2かしめ部52によって、電磁鋼板を2方向に強固に固定できる上に、磁束の流れを妨げることがなく、ロータコア31のトルクを増大でき、ひいては、効率を向上できる。
もし、仮に、隣り合う磁石32の間の領域とロータコア31の中心軸31aとを結ぶ領域に、第1かしめ部51を位置させるとするならば、第1かしめ部51と、磁石32の外側の第2かしめ部52との、存在する箇所に流れる磁束の向きが略同じになる。これによって、第1かしめ部51の長手方向51aと第2かしめ部52の長手方向52aとを、略同じ方向の磁束の流れに沿わせると、第1かしめ部51の長手方向51aと第2かしめ部52の長手方向52aとが、同じ向きになって、強度が弱くなるのである。
したがって、比較的小面積の第1、第2かしめ部51,52によって、ロータコア31の強度の向上と、トルクや効率についてのロータ性能の低下の防止とを、同時に、実現できる。
これに対して、従来のかしめ部は、円形であり、この円形は、方向性がないため、かしめ部によるロータコアの強度を増すためには、必然的に、円形の全体を大きくする必要がある。円形の全体を大きくすると、かしめ部が磁石の磁束の流れを妨げることになって、トルクや効率についてのロータ性能が低下する。このように、方向性のない円形のかしめ部では、ロータコアの強度の向上と、トルクや効率についてのロータ性能の低下の防止とを、同時に、実現できない。
また、上記第1かしめ部51の長手方向51aは、ロータコア31の径方向に、一致しているので、第1かしめ部51の長手方向51aの向きは、磁石32の磁束の流れを妨げない向きとなる。つまり、図4中、上記磁石32の磁束の流れを、矢印B1にて示し、第1かしめ部51の長手方向51aは、磁石32の磁束の流れの方向B1に沿って、略平行となる。
一方、上記第2かしめ部52の長手方向52aは、ロータコア31の径方向に対して、傾斜しているので、第1かしめ部51の長手方向51aとは、異なる向きとなって、ロータコア31の強度を向上できる。
なお、上記ロータコア31における磁石32の径方向外側の外側部分の幅は、磁石32の幅よりも、広いので、ロータコア31の外側部分を通る磁石32の磁束は、第2かしめ部52の長手方向52aが何れの方向であっても、さらに、第2かしめ部52が複数個あっても、この第2かしめ部52による影響を受けにくい。
また、上記第2かしめ部52の一端部521は、第2かしめ部52の他端部522よりも、ロータコア31の径方向内側に位置しているので、第2かしめ部52の長手方向52aの向きは、ステータ側からの磁束の流れを妨げない向きとなる。これによって、第2かしめ部52によるステータ側からの磁束の影響を少なくできて、トルクや効率についてのロータ性能の低下を一層防止できる。つまり、図4中、ステータ側からの磁束の流れを、矢印B2にて示し、第2かしめ部52の長手方向52aは、ステータ側からの磁束の流れの方向B2に沿って、略平行となる。
また、上記第1かしめ部51および上記第2かしめ部52は、ロータコア31の中心軸31a方向からみて、磁石32の中心とロータコア31の中心軸31aとを結ぶ直線Lに、交差するので、第1、第2かしめ部51,52による磁束の影響を一層少なくできて、トルクや効率についてのロータ性能の低下を一層防止できる。
特に、上記第1かしめ部51の中心と上記第2かしめ部52の中心は、上記直線Lに、交差するので、第1、第2かしめ部51,52による磁束の影響をさらに一層少なくできて、トルクや効率についてのロータ性能の低下をさらに一層防止できる。
また、上記ロータコア31は、上記第1かしめ部51よりもロータコア31の径方向内側に、貫通孔61を有するので、貫通孔61は、磁石32の磁束の流れを妨げない。
また、上記ロータコア31は、上記ロータコア31の周方向において隣り合う磁石32,32の間に、リベット挿入穴63を有するので、リベット挿入穴63は、磁石32の磁束の流れを妨げない。
上記構成の圧縮機によれば、上記ロータ30を有するので、強度の向上と性能の低下防止とを両立できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、第1かしめ部および第2かしめ部の数量を、磁石の数量の2倍を超えるようにしてもよく、ロータコアの強度を一層向上できる。
また、第1かしめ部の長手方向と第2かしめ部の長手方向とは、それら長手方向の向きが互いに異なりかつ磁束の流れを妨げないようにすれば、如何なる向きであってもよい。例えば、第1かしめ部の長手方向が、ロータコアの径方向(例えば、上記直線L)に対して、僅かに傾斜していてもよく、また、第2かしめ部の長手方向が、ロータコアの径方向(例えば、上記直線L)に直交する方向(例えば、上記直交線C)に、一致していてもよい。
また、第1かしめ部および第2かしめ部は、上記直線Lに交差しなくてもよく、第1かしめ部は、磁石に関して、ロータコアの径方向内側に位置し、第2かしめ部は、磁石に関して、ロータコアの径方向外側に位置していればよい。
また、第1かしめ部および第2かしめ部の形状は、長方形に関わらず、長円形や楕円形など長手方向を有する形状であればよい。
また、上記実施形態のロータでは、6極としたが、4極や、6極を超えるようにしてもよい。特に、6極を超える場合、本願発明の効果が顕著なものとなる。
また、上記実施形態のステータでは、コイルを集中巻きとしたが、コイルを、複数のティース部に渡って巻かれた分布巻きとしてもよい。
また、圧縮機構部として、ロータリタイプ以外に、スクロールタイプやレシプロタイプを用いてもよい。また、上記実施形態のロータを、圧縮機以外の機器に搭載してもよい。
1 密閉容器
2 圧縮機構部
3 モータ
4 回転軸
7 圧縮室
20 シリンダ
30 ロータ
31 ロータコア
31a 中心軸
32 磁石
33 リベット
40 ステータ
41 ステータコア
42 コイル
51 第1かしめ部
51a 長手方向
52 第2かしめ部
52a 長手方向
521 一端部
522 他端部
61 貫通孔
62 磁石挿入穴
63 リベット挿入穴
L 直線
R (ロータの)回転方向

Claims (7)

  1. 積層された複数の電磁鋼板を含むロータコア(31)と、
    上記ロータコア(31)に上記ロータコア(31)の軸方向に沿って埋め込まれると共に、上記ロータコア(31)の周方向に沿って配列された複数の磁石(32)と
    を備え、
    上記ロータコア(31)は、上記複数の電磁鋼板を互いに固定する第1かしめ部(51)および第2かしめ部(52)を有し、
    上記第1かしめ部(51)は、上記磁石(32)に関して、上記ロータコア(31)の径方向内側に位置し、
    上記第2かしめ部(52)は、上記磁石(32)に関して、上記ロータコア(31)の径方向外側に位置し、
    上記第1かしめ部(51)および上記第2かしめ部(52)は、それぞれ、長手方向(51a,52a)を有し、
    上記第1かしめ部(51)の長手方向(51a)は、上記ロータコア(31)の径方向に、一致し、
    上記第2かしめ部(52)の長手方向(52a)は、上記ロータコア(31)の径方向に対して、斜めに傾斜し、
    上記第1かしめ部(51)および上記第2かしめ部(52)は、上記ロータコア(31)の中心軸(31a)方向からみて、上記磁石(32)の中心と上記ロータコア(31)の中心軸(31a)とを結ぶ直線(L)に、交差していることを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    上記第2かしめ部(52)の長手方向(52a)の一端部(521)は、上記ロータコア(31)の回転方向(R)の下流側に位置し、
    上記第2かしめ部(52)の長手方向(52a)の他端部(522)は、上記ロータコア(31)の回転方向(R)の上流側に位置し、
    上記一端部(521)は、上記他端部(522)よりも、上記ロータコア(31)の径方向内側に位置していることを特徴とするロータ。
  3. 請求項1または2に記載のロータにおいて、
    上記第1かしめ部(51)の中心と上記第2かしめ部(52)の中心は、上記直線(L)に、交差することを特徴とするロータ。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載のロータにおいて、
    上記第1かしめ部(51)および上記第2かしめ部(52)の数量は、上記磁石(32)の数量の2倍を超えることを特徴とするロータ。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載のロータにおいて、
    上記ロータコア(31)は、上記第1かしめ部(51)よりも上記ロータコア(31)の径方向内側に、貫通孔(61)を有することを特徴とするロータ。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載のロータにおいて、
    上記ロータコア(31)は、上記ロータコア(31)の周方向において隣り合う上記磁石(32,32)の間に、リベット挿入穴(63)を有することを特徴とするロータ。
  7. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置された圧縮機構部(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置されると共に上記圧縮機構部(2)を回転軸(4)を介して駆動するモータ(3)と
    を備え、
    上記モータ(3)は、
    請求項1から6の何れか一つに記載のロータ(30)と、
    このロータ(30)の外周側を囲むように配置されたステータ(40)と
    を有することを特徴とする圧縮機。
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