JP5861948B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
請求項1に係る発明は、植立穀桿を刈取る刈刃装置(50)を備えた刈取前処理装置(5)と、該刈刃装置(50)よりも後方位置で刈取後の残桿を切断するセカンドモア装置(90)とを備えたコンバインであって、
前記刈取前処理装置(5)とセカンドモア装置(90)を連結する吊上げガイド(75)を設け、前記吊上げガイド(75)は、下部がセカンドモア装置(90)に接続されるとともに、上下方向に延設されるロッド(75A)と、該ロッド(75A)の上側部に緩装されたスプリング(75B)と、該スプリング(75B)の上端部を支持する上側リング(75D)と、前記ロッド(75A)における前記スプリング(75B)よりも下側の部位に設けられる下側リング(75C)と、該下側リング(75C)を前記刈取前処理装置(5)側に支持するプレート(76A)を備え、刈取前処理装置(5)が上昇した場合に、ロッド(75A)を介してセカンドモア装置(90)を吊上げる構成とし、前記プレート(76A)に連結された切替えレバー(76)を備え、この切替えレバー(76)を操作することにより、前記下側リング(75C)をロッド(75A)の軸芯方向に移動させて、前記セカンドモア装置(90)の上昇開始位置を三段階に変更可能な構成としたことを特徴とするコンバインである。
汎用コンバイン1は、図1〜3に示すように、機体フレーム2の下側には土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置3が設けられ、機体フレーム2の上側には脱穀・選別を行なう脱穀装置4が設けられ、脱穀装置4の前側には圃場の穀桿を収穫する刈取前処理装置5が設けられている。脱穀装置4で脱穀・選別された穀粒は脱穀装置4の右側に設けられたグレンタンク6に貯留され、貯留された穀粒は揚穀筒と横送り筒からなる排出筒7によって外部へ排出される。また、グレンタンク6の前側には操縦者が搭乗する操縦部8が設けられている。
次に、本発明の刈取前処理装置5について説明する。なお、理解を容易にするために便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
フィーダハウス20は、オーガ装置30によって搬送された稲、麦、大豆、そば等の穀桿を脱穀装置4に搬送する装置であり、オーガ装置30と脱穀装置4の間に設けられている。
また、フィーダハウス20の枠体の後部には、セカンドモア刈刃装置90にエンジンEの回転を伝動するスプロケット25Aと変換機構25Bが装着された回転軸25と、フィーダハウス20等にエンジンEの回転を伝動するプーリ26Aおよびスプロケット26C,26D,26E,26Fが装着された回転軸26が、上下方向に所定の間隔を隔てて軸支されている。
オーガ装置30は、掻込み装置60で掻込まれた穀桿を送込口32の前方に寄せ集めてフィーダハウス20に引き継ぐ装置であり、フィーダハウス20の前方に配置され、汎用コンバイン1の機体の全幅とほぼ同一幅に形成されている。
なお、オーガフレーム31の左右の側板は、前後に分割されており、バケット状の構造体の一部を成す後側側板31Cと、前部に前記分草体39を備える前側側板31Dから構成される。前側側板31Dの前端部には、機体の前後方向と交差する平面部が形成されており、この平面部と、分草体39の後端部に形成されて機体の前後方向と交差する平面部を突き合わせた状態でボルト等の締結手段31Eにより締結されている。
刈刃装置50は、掻込み装置60で掻込まれた穀桿、縦刈刃装置80で上部を切断された油菜、菜の花等の丈の高い穀桿等の株元を切断する装置であり、オーガフレーム31の底板の前端部に設けられ、側面視において前側から後側に緩やかに後上がり傾斜している。
掻込み装置60は、倒伏した穀桿、大豆やそば等の丈の低い穀桿、油菜や菜の花等の丈の高い穀桿をオーガ装置30に掻込む装置であり、オーガ装置30の全幅とほぼ同一幅に形成され、オーガ装置30の上側に設けられている。
アーム63の基部は、オーガフレーム31の両側板に架設された軸68に回転自在に装着され、中間部は、アーム63を上下方向に昇降させる油圧シリンダ等の昇降装置の先端部に連結され、先端部には、掻込みリール61を回転自在に装着する軸62が架設されている。
軸68の右側端部には、プーリ68Aが、左側端部には、スプロケット68Bが取付けられ、掻込みリール61を装着する軸62の右側端部には、プーリ62Aが取付けられており、オーガ装置30の軸34に取付けられたスプロケット34Bとスプロケット68Bには、チェン12Eが巻き掛けられ、プーリ62A、68Aには、ベルト11Cが巻き掛けられている。
縦刈刃装置80は、オーガフレーム31の左側板の上方で絡み合った穀桿を切断する装置であり、縦刈刃装置80の上端部は、掻込みリール61の軸62よりも前方に設けられ、下端部は、分草体39よりも後方に設けられている。また、縦刈刃装置80は上端部から下端部に向かって緩やかに後下がり傾斜して設けられている。
オーガフレーム31と縦刈刃装置80の間に形成される隙間への穀桿の詰まりを防止し、揺動腕54,84の前側への穀桿の堆積を防止するために、図4,5に示すように、左側の分草体39の左面には、分草体39の前部から後上がり傾斜する第1ガイド40と、分草体39の中間部から後方に水平に延在する第2ガイド41が設けられている。
刈取前処理装置5の下方には、図7〜9に示すように、刈刃装置50で切断された穀桿等の切株(残稈)の背丈の長さを短くするために、セカンドモア装置90が設けられている。
平面視において、下刃92Aの刃先は、上刃91Aの先端部よりも前方に延出して、下刃92Aの先端部は約30度の角度に形成されている。一方、上刃91の刃先は、約60度に形成されており、刈刃装置50で切断された穀桿等の株元を保持する上刃91の刃先と下刃92の延在部とは約30度の挟み角度を備え、通常のバリカン刃に対して挟み角が小さく形成されている。
(セカンドモア装置の取付け構造)
セカンドモアプレート93の後側の上方には、セカンドモアプレート93と略並設して連結フレーム93Aが設けられており、連結フレーム93Aは、所定の間隔をもって設けられた3本の前後方向に延在された連結フレーム93Bによってセカンドモアプレート93の後面に連結されている。
第1昇降フレーム95の前端部は、連結フレーム93Aの左側部の左面に溶接等の固着手段によって取付けられ、後端部は、機体フレーム2を形成する前後方向に延在する左側フレーム2Lの前端部の左面に取付けられた第1軸受部98に回転自在に装着された第1軸98Aに取付けられている。
また、セカンドモア装置90の装着時における左前側フレーム15の垂れ下がり防止するために、左前側フレーム15の前側部と脱穀装置4の前壁4Aを連結フレーム17で連結するのが好適である。なお、脱穀装置4の保守・点検を容易にするために、操縦者が連結フレーム17を使って脱穀装置4の上部に昇降できるように、連結フレーム17を梯子状に形成するのがより好適である。
前側フレーム2Aは、左側フレーム2Lと右側フレーム2Rの間に配置された前後方向に延在する左中間フレーム2lの前端部と、右中間フレーム2rの前端部と、右側フレーム2Rの前側部に架設されている。また、左側フレーム2Lと、左中間フレーム2lと、右中間フレーム2rと、右側フレーム2Rの後端部は、後側フレーム2Dに連結されており、前側フレーム2Aと、後側フレーム2Dの間には、前中間フレーム2Bと、後中間フレーム2Cが設けられている、
左中間フレーム2lは、刈取前処理装置5を昇降する昇降シリンダ5Aよりも右側に配置され、第2軸受部99は、走行装置3の回転の増減を行なうトランスミッション3Aが取付けられた前側フレーム2Aの部位よりも左側の前面に取付けられている。また、右中間フレーム2rは、左中間フレーム2lと右側フレーム2Rの略中央に配置されている。
また、第2昇降フレーム96と第3昇降フレーム97の剛性を高めて第2昇降フレーム96と第3昇降フレーム97の変形を防止するために、トランスミッション3Aよりも前方に位置する第2湾曲部96Bの中間部と第3湾曲部97Bの中間部は、連結フレーム19によって連結されている。
次に、他のセカンドモア装置の取付け構造について説明する。なお、同一部品には同一符号を付して、上述したセカンドモア取付け構造と重複する記載は省略する。
また、油圧バルブ130の上側は、油圧バルブ130に藁屑等の堆積を防止するために、油圧バルブ用カバー132で覆われている。なお、油圧バルブ用カバー132の後側部は、脱穀装置4の前壁4Aにボルト等の締結手段によって着脱自在に取付けられている。
これにより、機体フレーム2の右側フレーム2Rの下方に、第3昇降フレーム160を配置することが可能となり、機体外部への第3昇降フレーム160の張出しを抑制し、畦等との衝突を防止することができる。
連結部材171は、セカンドモアプレート93の後面から後方に延在した後に、延在部の後端から後上がり傾斜して延在し後端部に至っている。ブラケット170は、連結部材171の後端部の右面に固着されている。
また、セカンドモアプレート93の剛性を高めて変形等を防止するために、セカンドモアプレート93と第1昇降フレーム95の前端部の連結部位の左右方向の両側と、セカンドモアプレート93と第2前側昇降フレーム96Dの前端部の連結部位の左右方向の両側と、セカンドモアプレート93と連結部材172の前端部の連結部位の右側には、補強片135が設けられている。なお、藁屑等の堆積を防止するために、補強片135は、左右方向に延出するに従って下向きに傾斜して設けられている。
刈取前処理装置5のフィーダハウス20の昇降に連動させてセカンドモア装置90を昇降にさせる吊上げ装置74は、図7,9に示すように、第1昇降フレーム95の右面に前側部位に立設されたピン71に回転自在に連結された上下方向に沿って長孔72が形成された鋼材からなる吊上げガイド70が取付けられている。
刈取前処理装置5のフィーダハウス20の昇降に連動させてセカンドモア装置90を昇降にさせる場合には、フィーダハウス20の枠体の左面に立設されたガイドピン73を吊上げガイド70の長孔72に嵌挿する。すなわち、刈取前処理装置5のフィーダハウス20が上昇した場合には、ガイドピン73が吊上げガイド70に形成された長孔72の上端と係合しながら、吊上げガイド70を上方に移動し、これによって、第1昇降フレーム95等が第1軸受部98を中心として上方向に揺動してセカンドモア装置90を上昇させることができる。
次に、刈取前処理装置5のフィーダハウス20の昇降に連動させてセカンドモア装置90を昇降させる他の吊上げ装置74Aについて説明する。
他の吊上げ装置74Aは、図11,12に示すように、フィーダハウス20の前部の右板にボルト等の締結手段によって取付けられた支持部材77と、支持部材77のフィーダハウス20の右板に沿って延在する垂直支持部77Aの下部に左右方向に立設して設けられた支軸78を中心として前後方向に揺動可能な切替えレバー76と、切替えレバー76によって上下方向に昇降される吊上げガイド75を備えて構成されている。
水平支持部78の右側端部には、図13に示すように、セカンドモア装置90の上昇開始位置を三段階に調節する第1〜3フック79A〜79Cが設けられている。ここで、セカンドモア装置90の上昇開始位置とは、フィーダハウス20の上昇過程において、セカンドモア装置90が上昇を開始する際のフィーダハウス20の高さであり、換言すると、この状態におけるフィーダハウス20の回転軸26回りの回転位置である。
セカンドモア装置90の上昇開始位置を低い位置に設定する第1状態に位置する切替えたレバー76を係止する第1フック79Aと、セカンドモア装置90の上昇開始位置を中程の位置に設定する第2状態に位置する切替えレバー76を係止する第2フック79Bと、セカンドモア装置90の上昇開始位置を高い位置に設定する第3状態に位置する切替えレバー76を係止する第3フック79Cが設けられている。
プレート76Aの下部は、垂直支持部77Aの支軸78を中心として前後方向に揺動可能に支持されている。
プレート76Aの上部の上面部は、吊上げガイド75のロッド75Aの上側部の外周面に緩装されたスプリング75Bを挟持する下側リング75Cに当接し、下側リング75Cをロッド75Aの軸芯方向に沿って上下方向に移動させる。また、プレート76Aの上部には、サイドパネル8B側に向かって円柱状のロッド支持部76Bが立設されている。なお、ロッド支持部76Bの左右方向の略中心部には、吊上げガイド75のロッド75Aの下側リング75Cの下側近傍の部位を挿設する貫通穴76Cが形成されている。
切替えレバー75を第1状態の位置に移動させた場合には、支持部材77の支軸78の軸芯を中心としてプレート76Bが最も反時計方向に回転して吊上げガイド75の下側リング75Cをロッド75Aの軸芯方向に沿って最も上方に移動させことによりセカンドモア装置90の上昇開始位置が三段階のうち最も下方の位置である低位置に移動する。
また、切替えレバー75を第1状態から第2状態の位置に移動させた場合には、支持部材77の支軸78の軸芯を中心としてプレート76Bが時計方向に回転して吊上げガイド75の下側リング75Cをロッド75Aの軸芯方向に沿って下方に移動させことによりセカンドモア装置90の上昇開始位置が前述した低位置と比較して上方の位置である中位置に移動する。
さらに、切替えレバー75を第2状態から第3状態の位置に移動させた場合には、支持部材77の支軸78の軸芯を中心としてプレート76Bが最も時計方向に回転して吊上げガイド75の下側リング75Cをロッド75Aの軸芯方向に沿って最も下方に移動させことによりセカンドモア装置90の上昇開始位置が三段階のうち最も上方の位置である高位置に移動する。
昇降シリンダ5Aによりフィーダハウス20が上昇を開始すると、他の吊上げ装置74Aは、フィーダハウス20の取付けられた支持部材77の支軸78に支持されたプレート76Aにより下側リング75Cが上側リング75Dに固設されたカラー75Eの下面に当接するまでスプリング75Bを圧縮しながらロッド75Aの軸芯に沿って上方に移動していく第1過程と、プレート76Aにより下側リング75Cが上側リング75Dに固設されたカラー75Eの下面に当接する第2過程を経てフィーダハウス20の上昇に合わせてセカンドモア装置90を上昇させる。
第1過程においては、支持部材77に立設した支軸78を中心としてセカンドモア装置90の自重によるモーメントと、スプリング75Bの復元力によるモーメントが均衡することからセカンドモア装置90は、フローティング状態に維持される。
一方、第2過程においては、支持部材77に立設した支軸78を中心としてセカンドモア装置90の自重によるモーメントがスプリング75Bの復元力によるモーメントよりも大きくなり、また、下側リング75Cが上側リング75Dに固設されたカラー75Eの下面に当接していることから、フィーダハウス20の上昇に合わせてセカンドモア装置90が上昇する。
図10に示すように、エンジンEから出力された動力は、ベルト10Aを介して走行装置3を駆動する油圧式無段変速装置10に入力され、この油圧式無段変速装置10から出力された動力の一部が、伝動用のベルト11Aを介してプーリ26Aに伝動される。このプーリ26Aは、フィーダハウス20の後部に配置された回転軸26に装着されている。プーリ26Aに伝動された回転は、回転軸26を介してスプロケット26C,26D,26E,26Fに伝動される。なお、回転軸26は機体フレーム2の前側の部位に左右方向姿勢で架設されており、刈取前処理装置5は回転軸26を中心として昇降回動する。
スプロケット26C,26Dと、フィーダハウス20の前部に回転自在に架設された軸22に取付けられた左右一対のスプロケット(図示省略)には、多数のラグを掛け渡した左右の穀稈搬送用のチェン12A,12Bが巻き掛けられており、スプロケット26C,26Dに動力が伝動されることで、チェン12A,12Bが駆動する。これによって、フィーダハウス20の前方の送込口32に搬送された穀桿を後方に設けられた脱穀装置4に搬送することができる。
スプロケット27Aに伝動された回転は、軸27を介してスプロケット27Bに伝動される。スプロケット27Bに伝動された回転は、チェン12Dを介してスプロケット34Aに伝動される。スプロケット34Aは、オーガフレーム31の左右の両側板に架設され掻込みオーガ33を装着した軸34に取付けられている。これによって、エンジンEの回転が掻込みオーガ33に伝動され、掻込み装置60等によってオーガ装置30に掻き込まれた穀桿をフィーダハウス20の前方の送込口32に移送することができる。
プーリ68Aに伝動された回転は、伝動用のベルト11Cを介して掻込み装置60のアーム63の先端部に回転自在に架設された軸62に取付けられたプーリ62Aに伝動される。軸62には掻込みリール61が装着されており、これによって、エンジンEの回転が掻込みリール61に伝動され、圃場に倒伏した穀桿、丈の低い穀桿等をオーガ装置30に掻き込むことができる。
アーム29Aに伝動された往復揺動は、アーム29Aに連結された軸29を介して刈刃装置50の揺動腕54と縦刈刃装置80の揺動腕84に伝動される。これによって、エンジンEの回転が刈刃装置50の可動刃51に伝動され、掻込みリール61で掻き込まれた穀桿の株元を切断することができる。また、エンジンEの回転が縦刈刃装置80の可動刃81に伝動され、油菜、菜の花等の丈の高い穀桿を切断することができる。
アーム24Aに伝動された往復揺動は、アーム24Aに連結された軸24を介してセカンドモア刈刃装置90の揺動腕94に伝動される。これによって、エンジンEの回転がセカンドモア刈刃装置90の可動刃91に伝動され、刈刃装置50で切断された穀桿の株元の背丈をさらに低くするように切断することができる。
フィーダハウス20の左側には、図20,21に示すように、エレベータカバー140が設けられている。作業環境の安全性を高め、未刈取り穀桿の巻き込みを防止するために、エレベータカバー140は、フィーダハウス20の左側に配置された、図10に示したスプロケット26E,27A,28Aと、スプロケット26E,27A,28Aに巻回されたチェン12Cを覆うように配置されている。
エレベータカバー140の下方には、図20,21に示すように、チェンカバー145が設けられている。作業環境の安全性を高め、未刈取り穀桿の巻き込みを防止するために、チェンカバー145の右側チェンカバー145Aは、図10に示したスプロケット25A,26Fと、スプロケット25A,26F巻回されたチェン12Fを覆うように配置され、右側チェンカバー145Aの前部に固着された左側チェンカバー145Bは、回転軸25と、変換機構25Bを覆うように配置されている。
エンジンEから出力された動力は、ベルト10Aを介して走行装置3を駆動する油圧式無段変速装置10に伝動される。ベルト10Aの張力は、ベルト10Aの長手方向の中間部に設けられたテンションアーム(図示省略)により調整されている。なお、テンションアームが、過度にベルト10Aに向かって移動することを防止するためにテンションアームの中間部は、テンションフック10Bにより支持されている。
テンションフック10Bの上下方向の設定位置の調整を容易に行うために、図25に示すように、サイドパネル8Bの左側に設けられた防塵カバー8Dの前側よりも前方に配置された支持部材10Cにテンションフック10Bは取り付けられている。
50 刈刃装置
75 吊上げガイド
75A ロッド
75B スプリング
75C 下側リング
75D 上側リング
76 切替えレバー
76A プレート
76D 抜け防止スプリング
79A 第1フック
79B 第2フック
79C 第3フック
90 セカンドモア装置
Claims (4)
- 植立穀桿を刈取る刈刃装置(50)を備えた刈取前処理装置(5)と、該刈刃装置(50)よりも後方位置で刈取後の残桿を切断するセカンドモア装置(90)とを備えたコンバインであって、
前記刈取前処理装置(5)とセカンドモア装置(90)を連結する吊上げガイド(75)を設け、
前記吊上げガイド(75)は、下部がセカンドモア装置(90)に接続されるとともに、上下方向に延設されるロッド(75A)と、該ロッド(75A)の上側部に緩装されたスプリング(75B)と、該スプリング(75B)の上端部を支持する上側リング(75D)と、前記ロッド(75A)における前記スプリング(75B)よりも下側の部位に設けられる下側リング(75C)と、該下側リング(75C)を前記刈取前処理装置(5)側に支持するプレート(76A)を備え、刈取前処理装置(5)が上昇した場合に、ロッド(75A)を介してセカンドモア装置(90)を吊上げる構成とし、
前記プレート(76A)に連結された切替えレバー(76)を備え、この切替えレバー(76)を操作することにより、前記下側リング(75C)をロッド(75A)の軸芯方向に移動させて、前記セカンドモア装置(90)の上昇開始位置を三段階に変更可能な構成としたことを特徴とするコンバイン。 - 前記吊上げガイド(75)によって前記セカンドモア装置(90)が上昇した状態において、前記セカンドモア装置(90)の自重とスプリング(75B)の復元力とが略釣合うフローティング状態を現出可能とした請求項1記載のコンバイン。
- 前記刈取前処理装置(5)に、前記セカンドモア装置(90)の上昇開始位置を低位置に切替えた切替えレバー(76)を係止する第1フック(79A)と、上昇開始位置を、前記低位置よりも高い中位置に切替えた切替えレバー(76)を係止する第2フック(79B)と、上昇開始位置を前記中位置よりも高い高位置に切替えた切替えレバー(76)を係止する第3フック(79C)を前側から順に設け、前記第3フック(79C)における切替えレバー(76)の操作方向と交差する方向の幅を第1フック(79A)と第2フック(79B)よりも大きく形成した請求項1又は2記載のコンバイン。
- 前記刈取前処理装置(5)と切替えレバー(76)を抜け防止スプリング(76D)で接続した請求項3記載のコンバイン。
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