JP5861077B2 - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、鉛蓄電池に関する。
鉛蓄電池の中でも特に制御弁を有する密閉構造を有するものは、充電時に正極板から発生する酸素ガスを負極板が吸収する反応により、電池内部の圧力を一定に保っている。ところが使用末期や急速な充電などの際には、正極板から短時間のうちに多量の酸素ガスが発生するため、負極板におけるガス吸収反応が間に合わず、電槽内の圧力が増加して、電槽の側面(特に正極板や負極板と平行な短側面)が変形しやすくなる。
このような課題を解決するために、特許文献1では、電槽の短側面の外側に、格子目状に組み合わさるように縦リブと横リブとを設けることにより、電槽の短側面の強度を高めて変形しにくくできることが記されている。
実開平04−061757号公報
正極板(負極板)の集電体である正極格子(負極格子)に、エキスパンド工法により作製したエキスパンド格子を採用した場合、鋳造工法により作製した鋳造格子を採用した場合に比べて、格段に軽量化できるという利点がある。ところがエキスパンド格子は、鋳造格子とは異なり縦方向の枠骨がないので、上枠骨と下枠骨との間に網目状に設けられた格子骨が伸びやすくなる。この現象は特に、正極格子をエキスパンド格子とした場合に顕著である。そしてこの現象に注意を払わず、無作為に鉛蓄電池を構成し、格子骨が伸びやすい環境下(具体的には高温下)でこの鉛蓄電池を使用した場合、特許文献1の技術を以てしても、電槽の短側面の変形や内部短絡を防ぐことができないことがわかってきた。そしてこの課題は、制御弁を有する密閉構造の鉛蓄電池に限らず、正極格子をエキスパンド格子とした鉛蓄電池全般に広く発生することがわかってきた。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、正極格子をエキスパンド格子とした鉛蓄電池において、格子骨が伸びやすい環境下でも、電槽の短側面の変形や内部短絡を抑制することを目的とする。
本発明は、正極格子及び正極活物質を備えた正極板と、負極格子及び負極活物質を備えた負極板とを、セパレータを介して積層させた極板群と、少なくとも1つの極板群を収納するためのセル室を有する電槽と、を備え、前記電槽の側面のうち、前記正極板および前記負極板の積層方向と直交する側面の外側に、該側面から突き出した複数のリブが交差して構成されている複数の格子目が設けられており、前記正極格子は、上枠骨の下に格子骨からなる複数の網目を設けたエキスパンド格子であり、前記電槽における前記格子目1つ当たりの開口面積をA、前記正極格子における前記網目1つ当たりの開口面積をBとしたときに、開口面積の比B/Aが0.4以上1.5以下であることを特徴とする鉛蓄電池に関する。
ある好適な実施形態において、開口面積の比B/Aは0.7以上1.2以下である。
ある好適な実施形態において、正極格子の上半分における格子骨の断面積の平均値は1.21mm2以上2.89mm2以下である。
ある好適な実施形態において、前記電槽における前記格子目が設けられた側面の厚みは、前記リブの高さを除いて2.0mm以上である。
ある好適な実施形態において、電槽における格子目が設けられた側面には、リブに接するように板部材を配置している。
本発明によれば、正極格子をエキスパンド格子とした場合でも、格子骨が伸びやすい環境下で電槽の短側面の変化や内部短絡を抑制できる、軽量で信頼性が高い鉛蓄電池が提供できるようになる。
本発明の鉛蓄電池の一実施形態を模式的に示した図 本発明の鉛蓄電池の一実施形態の要部を模式的に示した概観図 本発明の鉛蓄電池の一実施形態の要部を模式的に示した概観図 本発明の鉛蓄電池の他の一実施形態の要部を模式的に示した図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の鉛蓄電池1の一実施形態を模式的に示した図であり、図2および図3はその要部を模式的に示した図である。
図1に示すように、本実施形態の鉛蓄電池は、複数の正極板1aと、複数の負極板1bとを、セパレータ1cを介して積層した極板群1と、少なくとも1つの極板群1を収納するためのセル室2a(図1では3つ)を有する電槽2とからなる。電槽2は直方体形状を有しており、上方が開口している。そして電槽2の側面のうち正極板1aおよび負極板1bの積層方向10と直交する側面の外側に、この側面から突出している複数のリブ2b、2cが交差して構成されている複数の格子目2dが設けられている。電槽2のそれぞれのセル室2aに極板群1を収納した後、隣り合う極板群1の異極性どうしを接続することで直列接続とする。さらに蓋3で電槽2の開口部を覆い、セル室2aごとに所定量の電解液を注入し、所定条件の初めの充放電を行うことで、本実施形態の鉛蓄電池が完成する。
正極板1aは、図2に示す正極格子4と正極活物質とを備えている。同様に負極板1bは、負極格子と負極活物質とを備えている。本実施形態において、正極格子4は、上枠骨4aの下(上枠骨4aと下枠骨4bとの間)に格子骨4cからなる複数の網目4dを設けたエキスパンド格子である。網目4dは、全周囲を格子骨4cに囲まれた領域である。
本実施形態では、電槽2における格子目2d1つ当たりの開口面積をA、正極格子4における網目4d1つ当たりの開口面積をBとしたときに、開口面積の比B/Aは0.4以上1.5以下、好ましくは0.7以上1.2以下である。
なおここで言う「開口面積」とは、図2および図3に示すように、リブ2b、2cにより周囲を囲まれた領域あるいは格子骨4cにより周囲を囲まれた領域であって、且つリブ2b、2cや格子骨4cの幅を除いた、完全な空孔部分の面積を指す。また格子目2dや網目4dの開口面積が一様でない場合、平均値を用いて示すことができる。但し上枠骨4aと格子骨4cとに挟まれた空孔部分や、下枠骨4bと格子骨4cとに挟まれた空孔部分は、格子骨4cのみに囲まれた空孔部分ではないので、本実施形態で言うところの網目4dには当たらない。
発明者らが鋭意検討した結果、次の知見が得られた。格子目2dの開口面積Aと網目4dの開口面積Bの比B/Aを適正範囲にした場合、正極格子4として軽量なエキスパンド格子を用い、かつ格子骨4cが伸びやすい環境下で使用しても、格子目2d(リブ2b、2c)が正極格子4自体を適切に押さえつけて支えることができる。その結果、正極格子4の格子骨4cの積層方向10への伸びが抑制できる。したがって、正極板1aが積層方向10に膨張することに起因する電槽2の短側面(正極板1aおよび負極板1bの積層方向と直交する側面)の変形が抑制できるとともに、正極格子4の格子骨4cが積層方向10に伸びて(膨張して)対極(負極板1b)に達することに起因する内部短絡も抑制できる。本発明は、この知見を活用したものである。
比B/Aが0.7未満の場合(格子目2dの開口面積Aが網目4dの開口面積Bに対して所定以上に大きい)、正極格子4の格子骨4cと電槽2の格子目2d(リブ2b、2c)とが、向かい合ったときの1対1に対応している状態から大きく外れ始める。すなわち、正極格子4の格子骨4cのうち、電槽2の格子目2d(リブ2b、2c)によって支えられなくなる箇所がやや増えるので、正極格子4の格子骨4cの積層方向への伸びがやや抑え難くなる。そしてこの比B/Aが0.4未満になると、正極格子4の格子骨4cのうち、電槽2の格子目2d(リブ2b、2c)によって支えられなくなる箇所が顕著に増えるので、正極格子4の格子骨4cの積層方向10への伸びが抑えられなくなる。その結果、内部短絡が起こりやすくなるとともに、電槽2における正極板1aおよび負極板1bの積層方向と直交する側面の変形がやや大きくなる。
比B/Aが1.2超過の場合(格子目2dの開口面積Aが網目4dの開口面積Bに対して所定以上に小さい)、電槽2の短側面に占める格子目2dの面積がやや大きくなる。そしてこの格子目2dを構成するリブ2b、2cの幅の分だけ、電槽2における正極板1aおよび負極板1bの積層方向と直交する側面が部分的に厚くなり、電池内部の放熱性が低下して(電池内部で蓄熱されるようになって)格子骨4cが伸びやすい環境となる。そしてこの比B/Aが1.5超過になると、電槽2の短側面に占める格子目2dの面積が過剰になって、正極格子4の格子骨4c自体が顕著に伸びやすい環境となる。その結果、内部短絡が起こりやすくなる。
したがって、上述した開口面積の比B/Aは0.4以上1.5以下とする必要があり、好ましくは0.7以上1.2以下となる。
なお、正極格子4の上半分における格子骨4cの断面積の平均値は1.21mm2以上2.89mm2以下であることが好ましい。正極格子4の上半分における格子骨4cの断面積の平均値が1.21mm2未満である、すなわち格子骨4cが細い場合は、格子骨4cの剛性が不足するため伸びなどの変形がやや起こりやすくなる。また、正極格子4の上半分における格子骨4cの断面積の平均値が2.89mm2超である、すなわち格子骨4cが太い場合は、格子骨4cの剛性が過剰になるため伸びなどの変形が起こりにくいものの、変形すればその形状を維持しやすくなる。従って、格子骨4cが細すぎる場合および太すぎる場合のどちらの場合も内部短絡がやや発生しやすくなる。なお「正極格子4の上半分」とは、上枠骨4aと下枠骨4bとを含まずに正極格子4を高さ方向で二分した場合の、上枠骨4aを含む側を指す。
また、電槽2における格子目2dが設けられた側面の厚さは、リブ2b、2cの高さを除いて、2.0mm以上であることが好ましい。この厚さが2.0mm未満である場合、格子目2d(リブ2b、2c)を設けていても、電槽2における正極板1aおよび負極板1bの積層方向10と直交する側面に積層方向10の力がかかった場合に、この側面の変形が大きくなってくる。ここで、セル室2aの内容積が過度に小さくなることによる電池設計容量の低下を防ぐ観点から、一般的に側面の厚さは3mm以下であることが好ましい。
図1には格子目2dが矩形の場合のみを示したが、リブ2b、2cの線形状や方向を変えて格子目2dを別の形状(例えば、三角形など他の多角形や円形など)とした場合でも、本実施形態の好適範囲や効果が変わらないことは、言うまでもない。
ここで正極格子4の組成は、特に限定はないものの鉛−カルシウム−スズ合金であることが好ましい。この組成において、カルシウムの含有量は0.05重量%近傍が好ましく、スズの含有量は1.6質量%近傍が好ましい。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態の要部を模式的に示した図であり、要部以外は図1と同じである。電槽2における格子目2dが設けられた側面に、リブ2b、2cに接するように板部材5を配置することにより、当該側面の外面側を板部材5により覆った構成を本実施形態の鉛蓄電池は有している。本実施形態の鉛蓄電池は、第1の実施形態で示した効果に加えて、熱源(例えばエンジンや充電器など)の傍に設置された際に、この熱源による悪影響(環境温度がさらに高くなって正極格子4の格子骨4cが伸びやすくなる)を排除できるという新たな効果を得ることができる。この効果は、電槽2の側面と格子目2d(リブ2b、2c)と板部材5とに挟まれた空間による断熱効果によるものである。
以上に述べてきた実施形態の効果を示すべく、各種の検討を行った結果を、以下に記す。
(1)鉛蓄電池の作製
本実施例で作製した鉛蓄電池は、JISD5301に規定するD26Lタイプの大きさの鉛蓄電池である。各セル室には、7枚の正極板と8枚の負極板とが収容され、負極板は、袋状のポリエチレン製のセパレータに収容されている。そして6つのセル室を有する電槽の側面のうち、正極板および負極板の積層方向と直交する短側面の外側に、該短側面から突き出しているリブの交差で構成される複数の格子目を設けている。ここでリブの高さは3.5mm、また幅は4.5mmに統一し、格子目の開口面積A、およびリブの高さを除いた短側面の厚さは、表1に示すように適宜変化させている。リブの幅は、1.5〜6.5mmが好適な範囲である。
正極板は、酸化鉛粉を硫酸と精製水とで混練してペーストを作製し、CaとSnとを含むPb合金からなる正極格子(エキスパンド格子)にこのペーストを充填して作製した。ここで、正極格子の網目の開口面積Bおよび正極格子の上半分における格子骨の断面積の平均値は、表1に示すように適宜変化させている。
負極板は、酸化鉛粉に対し、有機添加剤等を添加して、硫酸と精製水とで混練してペーストを作成し、Caを含むPb合金からなる負極格子にこのペーストを充填して作製した。
作製した正極板及び負極板を熟成乾燥させた後、負極板をポリエチレンの袋状のセパレータに収容し、正極板と交互に重ね、7枚の正極板と8枚の負極板とがセパレータを介して積層された極板群を作製した。この極板群を6つ、電槽を6つに仕切って形成された6つのセル室にそれぞれ収容し、6つのセルを直列接続した。さらに、密度が1.28g/cm3の希硫酸からなる電解液をセル室に入れて化成を行い、鉛蓄電池を得た。
(2)短側面の変形量
化成直後の鉛蓄電池を満充電状態にして、電槽の両側に位置する2つの短側面(正極板及び負極板の積層方向に垂直である電槽の側面)の中心部間の距離L1を測定した。その後、60℃の気相雰囲気中で25Aの電流4分間放電し、引き続き充電電圧14.8V(最大電流:25A)で10分間充電するサイクルを480回繰り返してから、鉛蓄電池を満充電状態にして、電槽の両側に位置する2つの短側面の中心部間の距離L2を測定した。L2からL1を差し引いた寸法を、2つの短側面の間の変形量として表1に記す。
(3)内部短絡
表1に示したA−1〜7,B−1〜7,C−1〜7,D−1〜4,E−1〜2の各電池を100個ずつ用意し、(2)に記載した試験条件で充放電のサイクルを繰り返し、480回のサイクルを実施した後、電池を25℃気相雰囲気中に56時間放置し、その放置後582Aで30秒間放電する。30秒目の電圧が7.2Vを下回ったものを、内部短絡が発生した電池であるとした。内部短絡の発生率を表1に記す。
Figure 0005861077
電池A−1〜7、電池B−1〜7および電池C−1〜7は、それぞれ格子目の開口面積Aの大きさも網目の開口面積Bの大きさも異なるが、これら開口面積の比B/Aというパラメータとして考えた場合、短側面の変形量や内部短絡の発生率に相関性が見られた。
まず比B/Aが0.4未満の電池A−1、B−1およびC−1は、内部短絡の発生率が顕著に高い上に、電槽の短側面間の変形量もやや大きめであった。これは、正極格子の格子骨のうち、電槽の格子目(リブ)によって支えられなくなる箇所が顕著に増えるので、正極格子の格子骨の積層方向への伸びが抑えられなくなり、内部短絡が起こりやすくなるとともに、電槽の短側面間の変形がやや大きくなったと推測できる。この不具合は、比B/Aを0.4以上である0.40(電池A−2、B−2およびC−2)とすることで軽減し、0.7以上である0.7(電池A−3およびC−3)、0.71(電池B−3)とすることでほぼ解消された。
次に比B/Aが1.5超過の電池A−7、B−7およびC−7は、内部短絡の発生率が顕著に高かった。これは、短側面に占める格子目の面積が過剰になって(格子目を構成するリブの幅に相応して電槽の短側面における部分的に厚い部位の面積が増えて)、正極格子の格子骨が顕著に伸びやすい環境となり、内部短絡が起こりやすくなったと推測できる。この不具合は、比B/Aを1.5以下である1.49(電池A−6およびB−6)、1.50(C−6)とすることで軽減し、1.2以下である1.19(電池A−5)、1.20(電池B−5およびC−5)とすることでほぼ解消された。
以上の結果から、上述した開口面積の比B/Aは、0.4以上1.5以下とする必要があり、0.7以上1.2以下が好ましいことがわかる。
電池D−1〜4および電池B−4を対比する。正極格子の上半分における格子骨の断面積の平均値が1.21mm2未満である電池D−1も、2.89mm2超過である電池D−4も、ともに内部短絡がやや発生しやすい結果となった。電池D−1のように格子骨が細いと剛性が不足するため伸びなどの変形がやや起こりやすくなる一方、電池D−4のように格子骨が太いと剛性が過剰になるため伸びなどの変形が起こりにくいものの変形すればその形状を維持しやすくなるので、ともに内部短絡がやや発生しやすくなったと推測できる。この結果から、正極格子の上半分における格子骨の断面積の平均値は1.21mm2以上2.89mm2以下が好ましいことがわかる。
電池E−1〜2および電池B−4を対比する。リブの高さを除いた短側面の厚さが2.0mm未満である電池E−1は、短側面間の変形量がやや大きい結果となった。電池E−1のように短側面の厚さが小さいと、短側面の剛性が小さいため、格子目(リブ)を設けていても、電槽における正極板および負極板の積層方向と直交する側面の変形がやや大きくなったと推測できる。この結果から、電槽における格子目が設けられた側面の、リブの高さを除いた厚さは2.0mm以上であることが好ましいことがわかる。
電池B−4に対して、短側面に、リブに接するように厚さ3.5mmの板部材を配置した電池F−1を作製した。その後、電池B−4およびF−1に対して、実施例1と同様、(2)(3)の評価を行った。但し、より過酷な環境にするため電池の雰囲気温度は75℃とした。
その結果、実施例1の場合と比べて正極格子の格子骨が伸びやすい環境になったために、電池B−4については短側面の変形量が4mm、内部短絡発生率が3%と悪化したが、板部材を設けた電池F−1は、電槽の短側面と格子目(リブ)と板部材とに挟まれた空間による断熱効果によって、短側面の変形量を2mm、内部短絡の発生率を1%にまで抑えられることが確認できた。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん、種々の改変が可能である。
本発明は、正極格子としてエキスパンド格子を用いる仕様の鉛蓄電池を高温下で用いる場合に有用である。
1 極板群
1a 正極板
1b 負極板
1c セパレータ
2 電槽
2a セル室
2b、2c リブ
2d 格子目
3 蓋
4 正極格子
4a 上枠骨
4b 下枠骨
4c 格子骨
4d 網目
5 板部材
10 積層方向

Claims (5)

  1. 正極格子及び正極活物質を備えた正極板と、負極格子及び負極活物質を備えた負極板とを、セパレータを介して積層させた極板群と、
    少なくとも1つの極板群を収納するためのセル室を有する電槽と、
    を備え、
    前記電槽の側面のうち、前記正極板および前記負極板の積層方向と直交する側面の外側に、該側面から突き出した複数のリブが交差して構成されている複数の格子目が設けられており、
    前記正極格子は、上枠骨の下に格子骨からなる複数の網目を設けたエキスパンド格子であり、
    前記電槽における前記格子目1つ当たりの開口面積をA、前記正極格子における前記網目1つ当たりの開口面積をBとしたときに、前記Aは前記電槽の側面において一様であり、前記Bは前記正極格子の全面において一様であり、開口面積の比B/Aが0.4以上1.5以下であることを特徴とする、鉛蓄電池。
  2. 開口面積の比B/Aが0.7以上1.2以下であることを特徴とする、請求項1記載の鉛蓄電池。
  3. 前記正極格子の上半分における前記格子骨の断面積の平均値が1.21mm2以上2.8
    9mm2以下であることを特徴とする、請求項1記載の鉛蓄電池。
  4. 前記電槽における前記格子目が設けられた側面の厚みは、前記リブの高さを除いて2.0mm以上であることを特徴とする、請求項1記載の鉛蓄電池。
  5. 前記電槽における前記格子目が設けられた側面には、前記リブに接する板部材が配置されていることを特徴とする、請求項1記載の鉛蓄電池。
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