JP5860348B2 - 紡糸巻取機 - Google Patents

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Description

本発明は、紡糸装置から紡出された複数の糸を巻取る紡糸巻取機に関する。
従来から、紡糸装置から紡出された複数の糸を複数のボビンにそれぞれ巻取って、複数のパッケージを形成する巻取機(紡糸巻取機)が知られている。特許文献1では、まず、紡糸装置からそれぞれ紡出された複数の糸がゴデットローラを経て、巻取機に送られる。巻取機は、複数のボビンが装着される巻取軸と、ゴデットローラから送られてきた複数の糸を複数のボビンにそれぞれ案内(分配)する複数の案内ローラと、複数のボビンに巻取られる複数の糸を、それぞれボビンの軸方向に綾振りする綾振り手段等を備えている。各案内ローラを経てボビンに送られてきた糸が、綾振り手段によって綾振りされつつ巻取軸に装着されたボビンに巻取られることで、パッケージが形成される。
複数の糸の各々を各ボビンに案内する案内ローラは、接触する糸の走行に応じて従動回転するローラである。ここで、一般に、ゴデットローラからボビンまでの糸道において糸の屈曲角が大きいと糸に与えられるダメージが大きくなり、糸品質が低下する。しかし、上記のように従動回転する案内ローラを用いて糸を屈曲させることで、大きな角度で屈曲させても糸に与えるダメージは小さくなる。
また、特許文献2には、上記特許文献1と同様の紡糸巻取機であって、複数の案内ローラ(分配ローラ)が、それぞれ、モータによって駆動される駆動モータである構成が開示されている。
特表2008−531438号公報 特開2011−256466号公報
特許文献1のように、案内ローラを、糸の走行に応じて従動回転するローラとすることによって、糸道が屈曲することによる糸へのダメージは低減されるが、下記の理由から、ダメージ低減効果は必ずしも十分とは言えない。糸の走行に応じて案内ローラを従動回転させるには、この案内ローラに作用する空気抵抗に打ち勝つだけの力を、走行する糸から案内ローラに与える必要がある。その際に、糸に負担がかかって張力変動が生じ、糸品質が低下する。また、糸の張力変動に起因してパッケージの巻き形状が悪くなるという問題もある。尚、糸の巻取速度が高くなるほど、案内ローラに作用する空気抵抗が大きくなるため、糸品質への影響は大きくなる。さらに、糸による案内ローラの駆動力が不足するため、糸の速度に比べて案内ローラの表面速度が遅くなる。このため、糸による案内ローラの表面の摩耗が大きくなるという問題がある。
この点に関して、特許文献2のように、モータ等の駆動源によって空気抵抗に打ち勝つだけの駆動力を案内ローラに与え、案内ローラを積極的に回転駆動すれば、上記問題は解決される。しかし、巻取機に糸掛けを行う際の、案内ローラへの糸掛け作業、あるいは、案内ローラの清掃や交換等のメンテナンス等の各種作業の作業性向上のため、複数の案内ローラを、糸巻取時の位置からオペレータが作業しやすい位置まで移動させることが可能に構成されていることが好ましい。その際に、上記のように複数の案内ローラがモータ等で駆動される構成では、複数の案内ローラとともにモータ等の駆動源をも移動させる必要が生じる。そのため、移動重量が大きくなって、その移動のための装置構成が大掛かりなものとなるし、オペレータが手動で移動させる場合の作業負担も大きい。
本発明の目的は、複数の案内ローラをそれぞれ積極的に回転駆動する構成を採用しつつ、糸掛け作業等の際に複数の案内ローラを容易に移動させることのできる、紡糸巻取機を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の紡糸巻取機は、その軸方向に並べて複数のボビンが装着され、紡糸装置から紡出された複数の糸を前記複数のボビンにそれぞれ巻取る巻取軸と、前記複数の糸を前記複数のボビンにそれぞれ案内する複数の案内ローラと、前記複数の案内ローラをそれぞれ駆動するローラ駆動部と、を備え、前記複数の案内ローラは前記ローラ駆動部に切り離し可能に連結されており、前記ローラ駆動部から分離して移動可能であることを特徴とするものである。
本発明によれば、ローラ駆動部により、空気抵抗に打ち勝つだけの駆動力を案内ローラに与えて、案内ローラを積極的に駆動するため、案内ローラを通過する際に糸に負担がかからず、糸へのダメージが非常に小さくなる。これに加えて、本発明では、複数の案内ローラは、ローラ駆動部に切り離し可能に連結されているため、糸掛けやメンテナンス等の作業を行う際に、複数の案内ローラを、ローラ駆動部から分離して、作業を行いやすい所定位置まで移動させることができる。この場合、移動する構成にローラ駆動部が含まれない分、移動重量が小さくなるため、複数の案内ローラを移動させるためのガイド等の構成が簡単なもので済む。また、オペレータによる案内ローラの移動作業が容易になる。
第2の発明の紡糸巻取機は、前記第1の発明において、前記複数の案内ローラは、前記ローラ駆動部に対して、前記巻取軸の軸方向に移動可能であることを特徴とするものである。
本発明では、複数の案内ローラを巻取軸の軸方向に沿って引き出すことができるため、複数の案内ローラへの糸掛け等の作業を行うことが容易になる。
第3の発明の紡糸巻取機は、前記第2の発明において、前記複数の案内ローラは、前記巻取軸の軸方向に並べて配列され、且つ、その配列方向に沿って前記ローラ駆動部から分離して引き出され、前記複数の案内ローラのそれぞれと前記ローラ駆動部との連結位置は、前記案内ローラが引き出し側にあるほど、前記案内ローラから前記案内ローラの軸方向に離れていることを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の案内ローラをローラ駆動部から分離して引き出す際に、移動する案内ローラと、これよりも引き出し側に位置する他の案内ローラと連結される、ローラ駆動部の連結部とが干渉することが確実に防止される。
第4の発明の紡糸巻取機は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記巻取軸による糸の巻取速度が、4000m/min以上であることを特徴とするものである。
糸の巻取速度が4000m/min以上となると、案内ローラの空気抵抗がかなり大きくなり、従動回転ローラでは糸に大きな張力変動が生じる。この点、本発明では、案内ローラはローラ駆動部によって積極的に回転駆動されることから、巻取速度が大きい場合でも糸に張力変動がほとんど生じない。
第5の発明の紡糸巻取機は、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記複数の案内ローラと前記ローラ駆動部とが、マグネットカップリングによって非接触で動力伝達可能に連結されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の案内ローラとローラ駆動部とが、マグネットカップリングによって非接触で連結されているため、糸掛け等の作業を行う際に、複数の案内ローラをローラ駆動部から簡単に切り離して移動させることができる。
本実施形態に係る紡糸巻取機の側面図である。 紡糸巻取機の正面図である 糸巻取時におけるローラユニットとその周辺構成を上方から見た図である。 ローラユニットの断面図である。 案内ローラ引き出し時における、ローラユニットとその周辺構成を上方から見た図である。 変更形態のローラユニットとその周辺構成を上方から見た図である。 別の変更形態のローラユニットとその周辺構成を上方から見た図であり、(a)は糸巻取時の状態、(b)は案内ローラ引き出し時の状態をそれぞれ示す。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る紡糸巻取機の側面図である。図2は、紡糸巻取機の正面図である。尚、以下では、図1、図2に示されるように前後方向、左右方向及び上下方向を規定した上で、これらの方向語を適宜使用して説明を行う。
図1、図2に示される紡糸巻取機1は、上方に位置する紡糸装置2から連続的に紡出される複数の糸Yを、複数のボビンBにそれぞれ巻取って複数のパッケージPを形成する。尚、図2に二点鎖線で示されるように、複数の紡糸巻取機1が左右方向に並べて配置されている。オペレータは、各紡糸巻取機1に対して、その前方(図2の紙面手前側)から、装置各部への糸掛け作業や、ボビンホルダ7へのボビンBの装着作業、あるいは、清掃や部品交換などのメンテナンスといった各種作業を行う。
紡糸巻取機1は、紡糸装置2から紡出された複数の糸Yを引き取る2つのゴデットローラ11,12と、ゴデットローラ11,12から送られてきた複数の糸Yを巻取る巻取装置3とを備えている。
図2に示すように、巻取装置3の左側にフレーム14が隣接して配置されている。2つのゴデットローラ11,12はフレーム14に取り付けられたローラ保持体16に回転自在に支持された上で、巻取装置3の前端部の上方に配置されている。ゴデットローラ12は、ゴデットローラ11よりも後方であって、且つ、ゴデットローラ11よりも高い位置に配置されている。2つのゴデットローラ11,12は、それぞれ、図示しないモータによって駆動される駆動ローラであり、紡糸装置2から引き取った複数の糸Yを巻取装置3へ送る。
図1に示すように、フレーム14には、複数の案内ローラ13が前後方向に並べて設けられている。複数の案内ローラ13は、ゴデットローラ12から並列して送られてきた複数の糸をそれぞれ屈曲させることによって糸道を変更させて、巻取装置3の複数のボビンBに案内(分配)するためのものである。案内ローラ13の詳細については後ほど詳しく説明する。また、各案内ローラ13の近傍には、後述する巻取装置3において糸YをトラバースさせながらボビンBに巻取る際のトラバース支点となる、支点ガイド17が設けられている。
巻取装置3は、巻取装置本体5と、巻取装置本体5に回転可能に設けられた円板状のターレット6と、複数のボビンBがその軸方向に沿って装着される2本のボビンホルダ7と、複数のボビンBに巻取られる複数の糸Yをそれぞれ綾振りする複数のトラバースガイド8と、ボビンホルダ7に装着された複数のボビンB(又はパッケージP)に接触するコンタクトローラ9等を備えている。
2本のボビンホルダ7は、それらの軸方向が前後方向となる状態で、それぞれ、後方のターレット6に回転可能に支持されている。2本のボビンホルダ7は、それぞれモータ(図示省略)によって回転駆動される。各ボビンホルダ7が回転すると、このボビンホルダ7に装着された複数のボビンBも、ボビンホルダ7と一体的に回転する。また、2本のボビンホルダ7を支持するターレット6が回転することにより、2本のボビンホルダ7の位置を、巻取位置(図1の上方の位置)と退避位置(図1の下方の位置)との間で切り換える。
複数の糸Yの各々は、対応する案内ローラ13、支点ガイド17、及び、トラバースガイド8を経由してボビンBに送られる。そして、糸Yは、トラバースガイド8によって支点ガイド17を中心にボビンBの軸方向にトラバースされながら、巻取位置にあるボビンホルダ7に装着された複数のボビンBにそれぞれ巻取られる。これにより、上記複数のボビンBに複数のパッケージPがそれぞれ形成されていく。また、上述の糸巻取中には、コンタクトローラ9が、パッケージPの外周面に接触して所定の接圧を付与しながら回転することで、パッケージPの形状が整えられる。
次に、複数の糸Yを複数のボビンBにそれぞれ案内する複数の案内ローラ13について詳細に説明する。図1に示すように、フレーム14には、前後方向に長く延びるローラ支持体18が、上下2つのガイド19,20を介して前後方向(案内ローラ13の配列方向)にスライド移動可能に取り付けられている。ローラ支持体18には、複数の案内ローラ13をそれぞれ含む複数のローラユニット21が取り付けられている。また、ローラ支持体18には、複数の支点ガイド17も取り付けられており、複数の支点ガイド17は複数のローラユニット21とともに一体的に移動可能である。
図3は、ローラユニットとその周辺構成を上方から見た図である。但し、図3において、ローラユニット21は断面図で示している。また、図4は、ローラユニットの断面図である。各ローラユニット21は、案内ローラ13と、この案内ローラ13を回転自在に保持する筒状のホルダ22を有する。
案内ローラ13はほぼ円板状に形成され、その外周部の側面に形成された断面V字状の溝に糸Yが巻掛けられる。この案内ローラ13には回転軸23が連結されている。回転軸23は、ホルダ22内において軸受27,28で支持されており、ホルダ22に対して回転可能である。ホルダ22は、ローラ支持体18に形成された装着孔18aに嵌入されることによって、ローラ支持体18に固定されている。
また、フレーム14には、複数の案内ローラ13をそれぞれ回転駆動する複数のモータ24(ローラ駆動部)が設けられている。詳細には、図3に示すように、ローラ支持体18の左側に、フレーム14に固定されたモータ支持体25が配置され、このモータ支持体25に、複数のモータ24がそれぞれ取り付けられている。モータ24により、空気抵抗に打ち勝つだけの駆動力を案内ローラ13に与えることができる。従って、案内ローラ13が、糸Yの走行に伴って従動回転するローラである場合とは異なり、案内ローラ13を通過する際に糸Yに負担がかからず、糸Yへのダメージが非常に小さくなる。特に、巻取装置3(ボビンホルダ7)の糸Yの巻取速度が高い場合(例えば、4000m/min以上)には、案内ローラ13に作用する空気抵抗が非常に大きくなるが、そのような場合でも、上記空気抵抗に打ち勝つだけの駆動力をモータ24で与えてやることで、糸Yへのダメージをほとんど無くすことができる。
ところで、本実施形態では、案内ローラ13の回転軸23とモータ24の出力軸24aとが、切り離し可能に連結されている。具体的には、マグネットカップリング30によって、案内ローラ13とモータ24とが非接触で動力伝達可能に連結されている。マグネットカップリング30は、回転軸23と出力軸24aにそれぞれ取り付けられて、所定の隙間を空けて相対向する一対の連結部31,32を有する。一対の連結部31,32のそれぞれの対向面には磁石が設けられており、これら一対の連結部31,32間に発生する磁力によって、非接触状態で、モータ24の動力(トルク)を案内ローラ13に伝達する。
次に、上記の巻取装置3への糸掛け作業について説明する。まず、オペレータは、巻取装置3の前端部上方に位置するゴデットローラ12から送り出される複数の糸Yを、サクションガンで吸引して引き取る。そして、サクションガンを手で操作しつつ、複数の糸Yの各々を、対応する案内ローラ13及び支点ガイド17に掛けていく。
ところで、図2に示すように、本実施形態では複数の紡糸巻取機1が左右方向に並んでおり、隣接する紡糸巻取機1の間には、オペレータが作業するためのスペースはほとんどない。そのため、オペレータは、糸掛け等の各種作業を、紡糸巻取機1に対して前後方向から行う必要がある。
そこで、案内ローラ13及び支点ガイド17への糸掛けを行いやすくなるように、オペレータは、案内ローラ13及び支点ガイド17を前方へ引き出す。図5は、案内ローラ引き出し時における、ローラユニットとその周辺構成を上方から見た図である。
上述したように、複数の案内ローラ13及び支点ガイド17を支持するローラ支持体18は、フレーム14に対して前後方向(複数の案内ローラ13の配列方向)に移動可能である。複数の案内ローラ13が、糸巻取時の位置(図1の実線で示す、複数のボビンBの直上の位置)にある状態から、図5のように、ローラ支持体18を前方に引き出すことで、複数の案内ローラ13及び複数の支点ガイド17を引き出し位置(図1に二点鎖線で示す)まで移動させる。これにより、紡糸巻取機1の前方に位置するオペレータが、サクションガンを操作して複数の案内ローラ13及び複数の支点ガイド17へ糸Yを掛ける作業が容易になる。
ここで、複数の案内ローラ13のそれぞれについて、案内ローラ13側の連結部31とモータ24側の連結部32とが、非接触状態で動力伝達可能に連結されていることから、ローラ支持体18を前方に引き出すことによって一対の連結部31,32の位置が前後にずれて、案内ローラ13とモータ24とが簡単に切り離される。
ここで、各案内ローラ13は、前方へ引き出された状態ではモータ24から切り離されており、糸Yの走行に伴って案内ローラ13は従動回転する状態となる。そのため、案内ローラ13に糸Yが掛けられたときに、糸Yが案内ローラ13を回転させようとする分、糸Yに負担がかかって張力変動が生じる。あるいは、案内ローラ13に作用する空気抵抗により案内ローラ13の表面速度が糸Yの速度よりも遅くなり、案内ローラ13の表面と糸Yの間で摩擦が生じ、糸Yおよび案内ローラ13の表面がダメージを受けることが懸念される。
しかし、各案内ローラ13が従動回転となるのは糸掛けの前だけであり、糸Yはサクションガンで吸引されて廃棄されるため、この状態で糸品質が低下することはない。
さらに、糸掛け時における糸Yの走行速度が速いと、サクションガンを操作して糸掛けする際に、サクションガンで糸を確実に吸引しておくことが難しくなり、巻取機1への糸掛けが困難になる。そのため、糸掛け時では、糸巻取時よりもゴデットローラ11,12の糸送り速度を下げて、糸Yの走行速度を遅くして巻取機1へ糸Yを掛けた後に生産速度まで加速することが行われている。
一般に回転による空気抵抗は速度の3乗に比例するため、糸掛け時の速度を糸巻取時に比べてわずかに下げるだけで、案内ローラ13に作用する空気抵抗が、糸巻取時と比べてかなり小さくなることができる。従って、案内ローラ13が糸Yの走行によって従動回転する状況ではあっても、案内ローラ13は糸Yにより十分加速することができ、案内ローラ13の表面へのダメージを小さくすることができる。
複数の案内ローラ13及び複数の支点ガイド17に、複数の糸Yをそれぞれ掛け終えたら、オペレータがローラ支持体18を後方へ押し込むことにより、複数の案内ローラ13及び複数の支点ガイド17を糸巻取時の位置に戻す。このとき、図3に示すように、各案内ローラ13の回転軸23と対応するモータ24の出力軸24aとが、マグネットカップリング30によって動力伝達可能に連結されるため、案内ローラ13がモータ24に回転駆動される状態となる。
尚、以上は案内ローラ13への糸掛け作業を行う場合であるが、案内ローラ13の清掃や交換等のメンテナンス作業を行う場合においても、複数の案内ローラ13を手前側(前方)へ引き出してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、複数の案内ローラ13が、複数のモータ24とそれぞれ切り離し可能に連結されている。そのため、案内ローラ13に対して、糸掛けやメンテナンス等の作業を行う際に、複数の案内ローラ13を、モータ24から分離してボビンホルダ7の軸方向に沿って引き出すことができる。その際、移動する構成にモータ24が含まれていない分、移動重量が小さくなるため、複数の案内ローラ13を前後に移動させるためのガイド19,20(図1参照)等の構成が簡単なもので済む。また、オペレータによる案内ローラ13の引き出し作業が容易になる。
また、特に、本実施形態では、複数の案内ローラ13と複数のモータ24とが、マグネットカップリング30によって非接触で連結されているため、糸掛け等の作業を行う際に、複数の案内ローラ13をモータ24から簡単に切り離して移動させることができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、複数の案内ローラ13がそれぞれ対応する複数のモータ24によって駆動される構成であったが、1つのモータによって複数の案内ローラが駆動される構成であってもよい。例えば、図6では、複数の案内ローラ13とマグネットカップリング30によってそれぞれ連結される複数のローラ駆動プーリ35、モータ24に直結されたモータプーリ36、及び、従動プーリ37が設けられている。また、プーリ35,36にわたって、エンドレスのベルト38が巻掛けられている。そして、1つのモータ24から、ベルト38を介して複数のモータ駆動プーリ35に動力が伝達されることで、複数の案内ローラ13が同時に回転駆動される。
2]前記実施形態では、図3、図5に示すように、案内ローラ13側の連結部31とモータ24側の連結部32との連結位置が、案内ローラ13の配列方向に平行な同一平面上に位置していた。これに対し、図7に示すように、案内ローラが引き出し側(前方)にあるほど、前記連結位置(二点鎖線で示す)が案内ローラ13から離れている構成を採用してもよい。図7では、隣接する案内ローラ13間で、前記連結位置が、案内ローラ13の軸方向にaだけずれている。この構成では、糸掛け等の作業のために複数の案内ローラ13を複数のモータ24からそれぞれから分離して前方に引き出す際に、各案内ローラ13側の連結部31と、これよりも引き出し側に位置する他の案内ローラ13と連結される、モータ24側の連結部32とが干渉することが確実に防止される。
3]案内ローラ13とモータ24とを切り離し可能に連結する手段は、前記実施形態のマグネットカップリング30には限られない。例えば、公知のメカニカルクラッチによって、案内ローラ13とモータ24とが連結されてもよい。
4]前記実施形態では、複数の案内ローラ13を、モータ24から切り離して、ボビンホルダ7(巻取軸)の軸方向に沿って移動させる構成であったが、複数の案内ローラ13の移動方向については特に限定されない。即ち、オペレータが作業する位置に応じて、複数の案内ローラ13の移動方向を適宜設定できる。
5]前記実施形態では、複数の案内ローラ13を移動させる際にそれらの配列ピッチが変化しない構成となっているが、例えば、特開60−183471号公報に記載の綾振り支点ガイドのように、引き出したときに複数の案内ローラ13のピッチが狭められる構成であってもよい。
6]前記実施形態では、案内ローラ13とは別に、支点ガイド17が設けられていたが、案内ローラ13に支点ガイド17の機能を持たせて、支点ガイド17を省略することもできる。
1 紡糸巻取機
2 特許文献
2 紡糸装置
7 ボビンホルダ
13 案内ローラ
24 モータ
30 マグネットカップリング
B ボビン

Claims (5)

  1. その軸方向に並べて複数のボビンが装着され、紡糸装置から紡出された複数の糸を前記複数のボビンにそれぞれ巻取る巻取軸と、
    前記複数の糸を前記複数のボビンにそれぞれ案内する複数の案内ローラと、
    前記複数の案内ローラをそれぞれ駆動するローラ駆動部と、を備え、
    前記複数の案内ローラは前記ローラ駆動部に切り離し可能に連結されており、前記ローラ駆動部から分離して移動可能であることを特徴とする紡糸巻取機。
  2. 前記複数の案内ローラは、前記ローラ駆動部に対して、前記巻取軸の軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の紡糸巻取機。
  3. 前記複数の案内ローラは、前記巻取軸の軸方向に並べて配列され、且つ、その配列方向に沿って前記ローラ駆動部から分離して引き出され、
    前記複数の案内ローラのそれぞれと前記ローラ駆動部との連結位置は、前記案内ローラが引き出し側にあるほど、前記案内ローラから前記案内ローラの軸方向に離れていることを特徴とする請求項2に記載の紡糸巻取機。
  4. 前記巻取軸による糸の巻取速度が、4000m/min以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の紡糸巻取機。
  5. 前記複数の案内ローラと前記ローラ駆動部とが、マグネットカップリングによって非接触で動力伝達可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の紡糸巻取機。
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