JP5860183B1 - 導電テープ貼着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電テープ貼着装置5において、貼着対象(1)への貼着後の導電材料3bの幅広化ならびに当該導電材料3bの貼着位置ずれを抑制または防止する。【解決手段】導電テープ貼着装置5は、引出部30により導電テープリール21から導電テープ3を導電材料3bの貼着長さに対応する長さ分だけ引き出しながら、プレカット部8により導電材料3bの所定位置に剥離用の切込を形成してベースブロック71上に載せて、アーム9により貼着対象(1)の表面1a(または裏面1b)をベースブロック71上にそれに載せられている導電テープ3に臨ませた状態で載せて、この貼着対象(1)の裏面1b(または表面1a)にヒートブロック72を当接させて加熱することにより貼着対象(1)から熱硬化性の導電材料3bに熱を伝導して当該導電材料3bを表面1a(または裏面1b)に接着させる。【選択図】図1

Description

本発明は、セパレートテープの片面に熱硬化性の導電材料が積層された導電テープを繰り出しつつ所定長さの前記導電材料を前記導電テープから剥離して板状の貼着対象に貼着する導電テープ貼着装置に関する。
従来、例えば太陽電池セルのバスバー電極および裏面電極とインターコネクタとを接続するため、液晶ディスプレイ(LCD)の電極と外部引き出し配線とを接続するため、あるいは電子部品をテープキャリアパッケージ(TCP)に搭載するために、導電材料を用いるようにしている。
この導電材料としては、例えば異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film、以下「ACF」という)が挙げられる。このACFは、両面が粘着性を有する熱硬化性の樹脂に金属微粒子を混入した組成である。
このような導電材料を前記各種の電子部品の電極上に貼着する場合には、前記導電材料をセパレートテープ上に積層することによりテープ状にしたものを用いるようにしている。このテープ状のものを「導電テープ」と言うことにする。
そして、例えば特許文献1,2では、前記電子部品の電極上に前記導電テープのACFを熱圧着ツールで押し付けて、前記ACFをセパレートテープ上から加熱、加圧することにより前記電極に接着させるようにしている。
特許第4587624号公報 特開2010−241565号公報
上記特許文献1,2では、前記熱圧着ツールでACFをほぼ直接的に加熱加圧しているために、ACFが前記電子部品の電極よりも幅広に熱変形しやすくなってはみ出してしまうなど、ACFの寸法精度が著しく低下することが懸念される。
ちなみに、前記導電テープの貼着対象を太陽電池セルのバスバー電極とする場合には、前記ACFの幅広化に伴い太陽電池セルの受光面積が減少することが懸念されるなど、好ましくない。
ところで、特許文献1では、ACFをLCDなどの電子部品の電極に貼着するときは、固定配置される前記液晶ディスプレイのガラス基板上に導電テープを横切るように近接配置しておいて、当該導電テープの上側に配置される熱圧着ツールを下降させて前記ガラス基板に導電テープを圧接させることによって当該導電テープのACFを前記ガラス基板に接着させるようにしており、その後、熱圧着ツールを上昇させるとともに、セパレートテープ剥離装置にて前記導電テープのセパレートテープを前記ACFから剥がすようにしている。
特許文献2では、ACFをTCPなどに貼着するときは、導電テープをその下側に配置されるヒータ付加圧ツールで押し上げることによって当該導電テープよりも上側に配置される保持部に吸着保持されているTCPに圧接させるようにしており、導電テープのACFをTCPに接着した後は、前記ヒータ付加圧ツールを下げるとともに、離型ローラによって導電テープのセパレートテープをACFから剥離するようにしている。
このように、特許文献1,2のいずれも、ACFを貼着対象に接着した後でセパレートテープから剥離するときに、セパレートテープ剥離装置や離型ローラなどの剥離手段を用いているから、構成点数が多くなっていて設備コストが高くなっていることが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、セパレートテープの片面に熱硬化性の導電材料が積層された導電テープを繰り出しつつ所定長さの前記導電材料を前記導電テープから剥離して板状の貼着対象に貼着する導電テープ貼着装置において、前記貼着対象への貼着後の導電材料の幅広化ならびに当該導電材料の貼着位置ずれを抑制または防止することを目的としている。
本発明は、セパレートテープの片面に熱硬化性の導電材料が積層された導電テープを繰り出しつつ所定長さの前記導電材料を前記導電テープから剥離して板状の貼着対象に貼着する導電テープ貼着装置であって、前記導電テープが前記貼着対象に貼着される貼着作業領域に設けられ、かつ前記導電テープが前記導電材料を上向きにした状態で載せられるベースブロックと、該導電テープが巻回された導電テープリールから導電テープを前記導電材料の貼着長さに対応する長さ分だけ間欠的に引き出す引出部と、前記引出部により前記導電テープリールから引き出された導電テープを前記ベースブロック上に該ベースブロックの斜め下から導入させるとともに、該ベースブロック上から前記導電材料剥離後のセパレートテープをベースブロックの斜め下へ引き込む案内部と、前記引出部により前記導電テープリールから引き出された導電テープを前記ベースブロックの導電テープ導入側および導電テープ送出側において該ベースブロックの背後に引っ張ることにより、当該ベースブロック上に前記導電テープを押し付けた状態で送り込む搬送部と、前記導電テープリールと前記引出部との間の導電テープにテンションを付与する付勢部と、前記ベースブロックの導電テープ導入側において前記導電テープの導電材料に剥離用の切込を形成するプレカット部と、前記貼着作業領域において前記貼着対象をその第1面を前記導電テープに臨ませた状態で前記ベースブロック上に載せるアームと、前記ベースブロック上に前記導電テープを介して載せられた前記貼着対象に対してその第2面から当接して該貼着対象を加熱し、該貼着対象からその第1面と当接している導電材料に熱を伝導させて当該導電材料を該第1面に接着させるヒートブロックとを備え、前記案内部は、前記導電テープにおいて前記ベースブロックへの導入側領域を前記ベースブロックの背後へ引っ張る導入側引張ローラと、前記導電テープにおいて前記ベースブロックからの送出側部位を前記ベースブロックの背後へ引っ張る送出側引張ローラとを含み、前記導入側引張ローラは、前記導電テープのセパレートテープ側と接する状態で当該導電テープが巻き掛けられる、ことを特徴としている。
この構成では、貼着対象を介して導電テープの導電材料を間接的に加熱する形態にしているから、従来例のように導電材料を直接的に加熱しながら加圧する形態とは異なり、導電材料が幅広化することが抑制または防止されることになる。
このような間接加熱形態にしたうえで、前記ベースブロックの導電テープにおいて導入側と送出側との両方をベースブロックの背後に引っ張るようにしているから、前記ベースブロック上の導電テープが緩みの無い状態に保たれるようになって、貼着対象に対する導電材料の貼着位置精度を高めることが可能になる。
これらの相乗作用でもって、貼着対象に可及的に幅狭な導電材料を位置ずれすることなく貼着することが可能になるなど、信頼性の向上に貢献できる。これにより、貼着対象を太陽電池セルのバスバー電極とする場合には、当該バスバー電極からの導電材料のはみ出しや位置ずれが抑制または防止されるので、太陽電池セルの受光面積が減少することを抑制または防止できるようになる。
ところで、上記のように、前記案内部、前記導電テープにおいて前記ベースブロックへの導入側領域を前記ベースブロックの背後へ引っ張る導入側引張ローラと、前記導電テープにおいて前記ベースブロックへの送出側部位を前記ベースブロックの背後へ引っ張る送出側引張ローラとを含む構成とし、前記導入側引張ローラ、前記導電テープのセパレートテープ側と接する状態で当該導電テープが巻き掛けられる構成としている場合には、下記するような不具合を解消することができる。
つまり、上記のように前記導電テープの導電材料を上向きにしている場合、仮に、当該導電テープを前記導入側引張ローラで単純に上から下へと押し込むと、当該導電テープの導電材料が前記導入側引張ローラの外周面に接触することになるので、導電材料の粘着性によって前記導入側引張ローラの外周面に引っ付くことになるなど、当該導電テープを送りにくくなるという不具合が懸念される
上記構成では、導電テープのセパレートテープを前記導入側引張ローラの外周面に接触させるようにしているから、導電テープを抵抗少なく搬送することが可能になる。このように、上記不具合を解消できるようになる。
次に、本発明の導電テープ貼着装置の好ましい構成例について説明する。前記案内部は、前記導電テープリールの導電テープ送出側に配置されて前記導電テープの引き出し過程における導電テープの緩みを規制するダンサローラと、前記ダンサローラの動きのバランスをとるための錘とを含み、この錘が前記付勢部とされる、構成とすることができる。
ここでは、前記搬送部に含まれる構成を明らかにしたうえで、付勢部の一例を明らかにしている。
また、前記アームは、さらに、前記第1面に前記導電材料を貼着した前記貼着対象を前記貼着作業領域から離れた位置に移動して反転するとともに、当該貼着対象の第2面を前記ベースブロック上の導電テープに臨ませた状態で当該ベースブロック上に載せるように動作する、構成とすることができる。
この構成では、板状の貼着対象の第1面だけでなく、その反対側の第2面にも導電材料を貼着することを可能に構成していて、第2面に導電材料を貼着する際には前記アームで貼着対象を反転するだけの簡単な動作を追加するだけで、それ以外の動作は前記貼着対象の第1面に対する導電材料の貼着動作と同様になっている。
また、本発明に係る導電テープ貼着装置は、前記引出部の動作、前記プレカット部の動作、前記アームの動作ならびに前記ヒートブロックの動作をそれぞれ制御する制御部を備え、前記制御部は、前記引出部により前記導電テープリールから導電テープを前記導電材料の長さに対応する長さ分だけ引き出しながら、前記プレカット部により前記導電テープの所定位置に剥離用の切込を形成して前記ベースブロック上での前記導電テープの配置領域を変更する処理と、前記アームにより前記貼着対象の第1面を前記ベースブロック上にそれに載せられている前記導電テープの導電材料に臨ませた状態で載せる処理と、前記ヒートブロックを前記貼着対象の第2面に当接させて加熱することにより前記貼着対象から前記導電材料に熱を伝導して当該導電材料を前記第1面に接着させる処理とを行う、ことを特徴としている。
ここでは、貼着対象に対する導電材料の貼着作業を制御部によって各構成要素(前記引出部、前記プレカット部、前記アームならびに前記ヒートブロック)を制御することにより制御することを明らかにしている。
また、前記制御部は、前記接着させる処理の後、前記アームによりそれに保持している前記貼着対象において前記導電テープ導入側部位を徐々に持ち上げて傾斜姿勢にしてから前記導電テープ送出側部位を持ち上げて水平姿勢にすることにより、前記第1面に接着された導電材料を前記導電テープのセパレートテープから剥離する処理をさらに行う、構成とすることができる。
この構成では、ベースブロック上でテンションが付与されている導電テープの導電材料が接着された貼着対象をその導電テープ導入側部位から徐々に持ち上げるようにしているから、仮にベースブロック上の貼着対象を導電テープと平行な姿勢のまま一気に持ち上げるようにする場合に比べると、前記貼着対象に接着された導電材料がベースブロック上の導電テープのセパレートテープから簡単かつ綺麗に剥離するようになる。
つまり、貼着対象に接着された導電材料の長手方向一端および他端が捲れ上がることが無くなるので、前記導電材料の貼着状態の信頼性向上を図ることができる他、従来例のような剥離手段を用いる必要が無くなるから、導電テープ貼着装置の構成簡素化ならびに設備コストの低減化を図ることができるようになる。その結果として、後のインターコネクタの接着工程が良好に行えるようになる。
また、前記制御部は、前記剥離する処理の後、前記アームによりそれが保持している前記貼着対象を前記ベースブロックから遠ざけるように後退させてから、当該貼着対象を反転させる処理と、前記後退させた状態のまま、前記引出部により前記導電テープリールから導電テープを前記導電材料の長さに対応する長さ分だけ引き出しながら、前記プレカット部により前記導電テープの所定位置に剥離用の切込を形成する処理と、前記アームによりそれが保持している前記貼着対象をその第2面を前記ベースブロック上にそれに載せられている前記導電テープの導電材料に臨ませた状態で載せる処理と、前記ヒートブロックを前記貼着対象の第1面に当接させて加熱することにより前記貼着対象から前記導電材料に熱を伝導して当該導電材料を前記第2面に接着させる処理とをさらに行う、構成にすることができる。
この構成では、板状の貼着対象の第1面だけでなく、その反対側の第2面にも導電材料を貼着することを可能に構成していて、第2面に導電材料を貼着する際にはアームで貼着対象を反転するだけの簡単な動作を追加するだけで、それ以外の動作は前記貼着対象の第1面に対する導電材料の貼着動作と同様になっているから、前記制御部による制御プログラムを比較的簡単に設計できるようになるなど、設備コストの上昇を抑制するうえで有利となる。
また、前記制御部は、前記接着させる処理の後、前記アームによりそれに保持している前記貼着対象において前記導電テープ導入側部位を徐々に持ち上げて傾斜姿勢にしてから前記導電テープ送出側部位を持ち上げて水平姿勢にすることにより、前記第2面に接着された導電材料を前記導電テープのセパレートテープから剥離する処理をさらに行う、構成にすることができる。
この構成では、ベースブロック上でテンションが付与されている導電テープの導電材料が接着された貼着対象をその導電テープ導入側部位から徐々に持ち上げるようにしているから、仮にベースブロック上の貼着対象を導電テープと平行な姿勢のまま一気に持ち上げるようにする場合に比べると、前記貼着対象に接着された導電材料がベースブロック上の導電テープのセパレートテープから簡単かつ綺麗に剥離するようになる。
つまり、貼着対象に接着された導電材料の長手方向一端および他端が捲れ上がることが無くなるので、前記導電材料の貼着状態の信頼性向上を図ることができる他、従来例のような剥離手段を用いる必要が無くなるから、構成の簡素化ならびに設備コストの低減化を図ることができるようになる。その結果として、後のインターコネクタの接着工程が良好に行えるようになる。
本発明に係る導電テープ貼着装置は、貼着対象への貼着後の導電材料の幅広化ならびに当該導電材料の貼着位置ずれを抑制または防止することができる。そのため、貼着対象を太陽電池セルのバスバー電極とする場合には、太陽電池セルの受光面積が減少することを抑制または防止できるようになる。
本発明に係る導電テープ貼着装置の一実施形態で、その全体を示す正面図である。 図1の導電テープ貼着装置の上面図である。 図1の導電テープ貼着装置の側面図である。 ベースブロックとヒートブロックとチャックとの相対的な位置関係を示す斜視図である。 ベースブロック上の太陽電池セルにヒートブロックを当接させた状態を示す図である。 導電テープの貼着作業を説明するための図である。 図6Aの続きを説明するための図である。 導電テープの引き出し動作および送り出し動作を説明するための図で、(a)は引き出し動作を、また(b)は送り出し動作をそれぞれ示している。 太陽電池モジュールの構成を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図8に、本発明の一実施形態を示している。本発明に係る導電テープ貼着装置の説明に先立ち、導電テープの貼着対象の一例とする太陽電池セル1の構成を説明する。
太陽電池セル1は、図4に示すように、表面1aに3本のバスバー電極1cが設けられており、図8に示すように、裏面1bに全面を覆う裏面電極1dが設けられている。
なお、この実施形態では、太陽電池セル1の表面1aが特許請求の範囲の「第1面」に相当し、裏面1bが特許請求の範囲の「第2面」に相当している。
この太陽電池セル1の複数は、図8に示すように、横並びに配置された状態で、インターコネクタ2を介して直列に接続されることにより、太陽電池モジュールとして構築される。
太陽電池セル1のバスバー電極1cとインターコネクタ2とを接続するため、ならびに太陽電池セル1の裏面電極1dとインターコネクタ2とを接続するために、導電テープ3が用いられる。
この導電テープ3は、セパレートテープ3a上に導電材料3bを積層した構成になっている。導電材料3bは、例えば異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film、以下「ACF」という)あるいは導電フィルム(Conductive Film、以下「CF」という)が挙げられる。この導電材料3bは、両面が粘着性を有する熱硬化性の樹脂に金属微粒子を混入した組成であって、若干の粘着性を有している。
次に、導電テープ貼着装置5の構成について説明する。
導電テープ貼着装置5は、太陽電池セル1の3つのバスバー電極1cならびに裏面電極1dにそれぞれ3本の導電材料3bを貼着するためのものであって、導電テープ3の搬送部6、貼着作業部7、プレカット部8、ロボットハンドなどのアーム9、制御部10などを備えている。
搬送部6は、送出部20と、引出部30と、案内部(41〜48)とを備えている。
送出部20は、3つの導電テープリール21、3つの送り出しモータ22、3つのダンサローラ23などを含む構成であって、各導電テープリール21から導電テープ3を所定長さずつ間欠的に送り出すためのものである。
3つの導電テープリール21は、それぞれ所定長さの導電テープ3が巻回されたものであって、3つの送り出しモータ22によって個別に一方向に回転駆動される。
3つのダンサローラ23は、それぞれスイングレバー24の先端に回転自在に支持されており、導電テープリール21の導電テープ3引出側に配置されている。このダンサローラ23は、導電テープ3の引き出し動作時における導電テープ3の緩みを規制するとともに、導電テープリール21から引き出される導電テープ3の送出方向を上向きに変えるように案内する。
このダンサローラ23のスイングレバー24の基端側には、ダンサローラ23の動きのバランスをとるための錘25が取り付けられている。この錘25は、導電テープ3全体にその緩みを抑制するための引っ張り力を付与するようにも機能するものであって、特許請求の範囲に記載している「付勢部」に相当している。
引出部30は、3つの固定クランパ31、3つの可動クランパ32、3つのアクチュエータ33、導電テープ3の回収ボックス34などを含む構成であって、各導電テープリール21から導電テープ3を所定長さずつ引き出すためのものである。
固定クランパ31は、鉛直方向の所定位置に固定配置されており、導電テープ3の動きを停止させる場合に導電テープ3を掴む状態とされる一方、導電テープ3の動きを許容する場合に導電テープ3から離隔する状態とされる。
可動クランパ32は、鉛直方向上下にスライド可能に配置されており、導電テープ3を引き出すときに導電テープ3を掴んで下降させられる一方、導電テープ3を所定長さだけ引き出すと導電テープ3から離隔されて上昇させられる。
アクチュエータ33は、可動クランパ32を鉛直方向上下に昇降させるものであって、例えば不図示のモータおよびボールねじ機構により構成される。
案内部(符号省略)は、送出部20と引出部30との間において3本の導電テープ3をそれぞれ水平方向に案内するものであって、図1から図3に示すように、導入側方向転換ローラ41,送出側方向転換ローラ42、導入側水平保持ローラ43、送出側水平保持ローラ44、導入側引張ローラ45、送出側引張ローラ46、導入側引張起点ローラ47、巻き付け角調整ローラ48をそれぞれ3つずつ備えている。
導入側方向転換ローラ41は、ダンサローラ23から上向きに送出される導電テープ3の送出方向を水平方向に変えるように案内するために設けられている。
送出側方向転換ローラ42は、ベースブロック71から送出される導電テープ3の送出方向を下向きつまり回収ボックス34へ向けるように案内するために設けられている。
導入側水平保持ローラ43は、ベースブロック71の導電テープ3導入側に配置されており、ベースブロック71と同一高さ位置に配置されている。
送出側水平保持ローラ44は、ベースブロック71の導電テープ3送出側に配置されており、ベースブロック71と同一高さ位置に配置されている。
導入側引張ローラ45は、ベースブロック71の導電テープ3導入側で当該ベースブロック71よりも下側に配置されており、導電材料3bを上向きにした姿勢で水平方向に案内される導電テープ3においてベースブロック71の導入側部位をベースブロック71の背後(下側)へ斜めに引っ張ってから導電材料3bを上向きにしたままの状態でベースブロック71に斜め上向きに導入させるために設けられている。
送出側引張ローラ46は、ベースブロック71の導電テープ3送出側で当該ベースブロック71よりも下側に配置されており、ベースブロック71から送出される導電テープ3をベースブロック71の背後(下側)へ斜めに引っ張るために設けられている。
導入側引張起点ローラ47は、ベースブロック71よりも導入側方向転換ローラ41寄りに配置されており、水平に案内される導電テープ3を導入側引張ローラ45へ向けて引っ張る角度を調整するために設けられている。
巻き付け角調整ローラ48は、ベースブロック71の導電テープ3導入側で当該ベースブロック71よりも下側に配置されており、導入側引張ローラ45に対する導電テープ3の巻き付け角度を調整するために設けられている。
このように、2つの水平保持ローラ43,44および2つの引張ローラ45,46によってベースブロック71の導電テープ3導入側と導電テープ3送出側とをベースブロック71の背後(下側)へ引っ張る形態にしているのは、導電テープ3の導電材料3bを太陽電池セル1に貼着した後でセパレートテープ3aから剥離する際に従来例のような剥離手段を用いることなく簡単かつ綺麗に剥離可能とするためである。
ところで、前記水平方向に案内される導電テープ3はその導電材料3bが上側に配置されているので、仮に、当該導電テープ3を導入側引張ローラ45で単純に上から下へと押し込むと、当該導電テープ3の導電材料3bが導入側引張ローラ45の外周面に接触することになるので、導電材料3bの粘着性によって導入側引張ローラ45の外周面に引っ付くことになるなど、当該導電テープ3を送りにくくなる。
このような不具合を解消するために、この実施形態では、導電テープ3のセパレートテープ3aを導入側引張ローラ45の外周面に接する状態で巻き掛けるように工夫しているから、導電テープ3を抵抗少なく送ることが可能になっている。
具体的に、図1に示すように、前記水平方向に案内される導電テープ3を斜め下向きに引き下げてから導入側引張ローラ45の外周面においてベースブロック71寄りの半円領域(図1では右半円領域)にセパレートテープ3aを接する状態で巻き掛け、さらに、前記のように巻き掛けられる導電テープ3を導入側引張ローラ45の外周面において残り半円領域(図1では左半円領域)にも巻き掛けてから前記斜め下向きに引き下げられる導電テープ3と交差してベースブロック71上へ斜め上向きに送出させるようにしている。
例えば図1において、導電テープ3を右側に水平方向に案内する場合において、当該導電テープ3の下側に配置されるローラ(例えば導入側水平保持ローラ43、導入側引張起点ローラ47,巻き付け角調整ローラ48)は時計回り方向に回転し、導電テープ3の上側に単純に配置されるローラは反時計回り方向に回転する。しかしながら、導入側引張ローラ45は、導電テープ3の上側に配置されるものの、当該導入側引張ローラ45に対する導電テープ3の巻き掛け形態を上記のように特定していれば、当該巻き掛け形態にしない場合と反対方向つまり時計回り方向に回転するようになる。
貼着作業部7は、図1から図4に示すように、ベースブロック71、ヒートブロック72、アクチュエータ73などを含む。なお、図2では、ヒートブロック72およびアクチュエータ73の図示を省略している。
ベースブロック71は、導電テープ3の貼着対象となる太陽電池セル1のバスバー電極1cの数(この実施形態では3本)に対応して3つの帯状部材からなり、それぞれが「川」の字状に横並びに配置されている。
このベースブロック71の上面には、搬送部6によって水平方向に案内される導電テープ3の所定領域に配置され、かつ当該導電テープ3が導電材料3bを上向きにした状態で載せられるようになっている。
ヒートブロック72は、ベースブロック71に対応して3つの帯状部材の内部に不図示のヒータを内蔵した構成とされており、それぞれが昇降ヘッド74の下面に「川」の字状に横並びに配置されて固定されている。
このヒートブロック72は、ベースブロック71上に載せられる太陽電池セル1の被貼着面(表面1aまたは裏面1b)と反対側の面(裏面1bまたは表面1a)に当接させられて当該太陽電池セル1を加熱するものである。なお、ヒートブロック72の下面には、太陽電池セル1の表面1aに先に貼着した導電テープ3の導電材料3bとの干渉を避けるための溝75(図4および図5参照)が設けられている。
アクチュエータ73は、昇降ヘッド74と共にヒートブロック72を鉛直方向上下に昇降させるものであって、例えば上下動エアシリンダとされる。
プレカット部8は、ベースブロック71よりも導電テープ3の導入側に配置されており、3本の導電テープ3のセパレートテープ3a上の導電材料3bのみに剥離用の切込をそれぞれ形成するものである。
アーム9は、導電テープ3が載せられたベースブロック71上に貼着対象としての太陽電池セル1の被貼着面(表面1aまたは裏面1b)を下向きにした状態で載せるものであって、多方向に自在に動作可能な多関節構造になっている。
このアーム9の先端には、太陽電池セル1を保持するためのチャック91が取り付けられている。
このチャック91は、太陽電池セル1を例えば不図示の吸引源の吸引力を利用して保持するものであって、図5に示すように、3つの帯状部材からなるベースブロック71との干渉を回避するために2本のバーで構成されている。
このアーム9の動きは、簡易に図示している駆動系92を介して制御部10により制御されるようになっている。
制御部10は、可動クランパ32のアクチュエータ33、導電テープリールの送り出しモータ22、プレカット部8の駆動系(図示省略)、ヒートブロック72のアクチュエータ73ならびにアーム9の駆動系92の各動作を制御することによって、導電テープリール21から導電テープ3を導電材料3bの貼着長さに対応する長さ分だけ引き出しながら、導電テープ3の所定位置に剥離用の切込を形成してベースブロック71上での導電テープ3の配置領域を変更する処理と、ベースブロック71上にそれに載せられている導電テープ3に太陽電池セル1の表面1a(または裏面1b)を臨ませるように下向きにした状態で載せる処理と、ヒートブロック72を裏面1b(または表面1a)に当接させて加熱することにより太陽電池セル1から導電材料3bに熱を伝導して当該導電材料3bを太陽電池セル1の被貼着面に接着させる処理とを行う。
次に、導電テープ貼着装置5による貼着作業を説明する。
第1工程では、図4に示すように、所定位置に配置されている太陽電池セル1をアーム9のチャック91で保持し、ベースブロック71上に搬送して載せる。
このとき、太陽電池セル1は、表面1aを下向きにした状態にされていて、チャック91は太陽電池セル1の裏面1bを吸着して保持するようになっている。そして、アーム9の動きは、予め、ベースブロック71上に載せられている導電テープ3に太陽電池セル1のバスバー電極1cを合致させて臨ませる状態にするようにテーチング処理を行うことによって自動化されている。
第2工程では、図5および図6Aの(a)に示すように、ヒートブロック72を下降させてベースブロック71上の太陽電池セル1に所定時間だけ所定圧力で当接させることにより、太陽電池セル1を加熱する。
これにより、太陽電池セル1の熱が導電テープ3の導電材料3bに伝導されることになって、この導電材料3bが太陽電池セル1のバスバー電極1cに接着されることになる。つまり、この工程では、導電テープ3の導電材料3bを間接的に加熱しているのである。このときの加熱温度は、導電材料3bが完全硬化する温度よりも低い温度とされ、また、前記当接圧力も軽く押さえる程度とする。
なお、この工程での加熱は「予備加熱」と言うべきものであり、後で複数の太陽電池セル1どうしをインターコネクタ2で接続するときに、インターコネクタ2を導電材料3bに接続するために行う加熱作業を「本加熱」と言うことにする。
第3工程では、太陽電池セル1をベースブロック71上から取り出す。具体的に、図6Aの(b)に示すように、ヒートブロック72を上昇させてから、図6Aの(c)に示すように、まず、アーム9でチャック91の先端側(ベースブロック71において導電テープ3の導入側)のみを持ち上げて太陽電池セル1を傾斜姿勢にしてから、図6Aの(d)に示すように、アーム9でチャック91の付け根側を持ち上げて太陽電池セル1を水平姿勢にする。
なお、導電テープ3は、常時において、ダンサローラ23および錘25によって緩みの無い状態にされているので、このことと前記アーム9による剥離動作との相乗作用によって、太陽電池セル1に貼着した導電材料3bがセパレートテープ3aから簡単かつ綺麗に剥離しやすくなる一方で、太陽電池セル1から導電材料3bが剥離しにくくなる。
第4工程では、太陽電池セル1の裏面電極1dに導電テープ3を貼着する。具体的に、図6Bの(e)に示すように、上記水平姿勢にした太陽電池セル1をベースブロック71上から遠ざけるように水平方向に後退させて退避位置に移動させてから、当該退避位置においてアーム9により太陽電池セル1を反転させて太陽電池セル1の裏面電極1dを下向きにする。
第5工程では、上記第1工程と同様、前記退避位置に配置させた太陽電池セル1をアーム9でベースブロック71上に搬送して載せる。このとき、太陽電池セル1の表面1aが上向きになっているので、この表面1aをチャック91で吸着して保持するようになる。
第6工程では、上記第2工程と同様、図6Bの(f)に示すように、ヒートブロック72を下降させてベースブロック71上の太陽電池セル1に所定時間にわたって所定圧力で当接させることにより、太陽電池セル1を加熱する。
これにより、太陽電池セル1の熱が導電テープ3の導電材料3bに伝導されることになって、この導電材料3bが太陽電池セル1のバスバー電極1cに接着されることになる。つまり、この工程では、導電テープ3の導電材料3bを間接的に加熱しているのである。このときの加熱温度は、導電材料3bが完全硬化する温度よりも低い温度とされ、また、前記当接圧力も軽く押さえる程度とする。しかも、この状態では、図示していないが、上記第1〜第3工程によってバスバー電極1c上に貼着した表側の導電材料3bが、ヒートブロック72の下面に設けてある溝75内に入り込むことになるので、この表側の導電材料3bに対してはヒートブロック72からの熱や押圧力が伝達されなくなる。
第7工程では、太陽電池セル1をベースブロック71上から取り出す。具体的に、図6Bの(g)に示すように、ヒートブロック72を上昇させてから、図6Bの(h)に示すように、まず、アーム9でチャック91の先端側(ベースブロック71において導電テープ3の導入側)のみを徐々に持ち上げて太陽電池セル1を傾斜姿勢にし、その後、図示していないが、アーム9でチャック91の付け根側を持ち上げて太陽電池セル1を水平姿勢にし、ベースブロック71上から遠ざけるように水平方向に後退させつつ適宜の保管場所に搬送する。
このようにして、1枚の太陽電池セル1の表面側のバスバー電極1cと裏面電極1dとにそれぞれ導電材料3bを貼着すると、上記第1〜第7工程と同様、所定位置に配置されている新たな太陽電池セル1に導電材料3bを貼着する作業を行う。
そして、前記新たな太陽電池セル1をベースブロック71上に搬送するまでの間に、導電テープ3を引出部30で導電材料3bの貼着長さに対応する長さ分だけ引き出しながら送出部20から送り出すとともに、送り出される導電テープ3の導電材料3bの所定位置にプレカット部8で剥離用の切込を形成する。
ここで、図7を参照して、導電テープ3の引き出し動作および送り出し動作を詳細に説明する。
まず、引き出し動作として、引出部30の3つの可動クランパ32を閉じることにより3本の導電テープ3を挟持する状態にしてから3つの固定クランパ31を開くことにより各導電テープ3を離隔する状態に切り換えた後、図7(a)に示すように、当該各可動クランパ32をアクチュエータ33により所定ストロークだけ下降させる。
これにより、送出部20の3つのダンサローラ23がそれぞれ引き上げられることになって、その引き上げられる距離分について導電テープ3が引出部30に引き下げられる。その過程において、プレカット部8に備える不図示の切断刃で導電テープ3の導電材料3bの所定位置に剥離用の切込を形成する。
次に、送り出し動作として、引出部30の3つの固定クランパ31を閉じることにより各導電テープ3を挟持する状態にしてから3つの可動クランパ32を開くことにより3本の導電テープ3を離隔する状態に切り換えた後、図7(b)に示すように、前記各可動クランパ32をアクチュエータ33により所定ストロークだけ上昇させる。
引き続き、3つの送り出しモータ22を駆動することにより3つの導電テープリール21をそれぞれ回転させる。これにより、当該各導電テープリール21から導電テープ3がそれぞれ所定長さだけ送り出されることになる。その際、3つのダンサローラ23が錘25の作用でもって下降することになるので、前記したように各導電テープリール21からそれぞれ送り出される導電テープ3が緩むことが防止される。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態では、貼着対象としての太陽電池セル1を介して導電テープ3の導電材料3bを間接的に加熱する形態にしているから、従来例のように導電材料を直接的に加熱しながら加圧する形態とは異なり、導電材料3bが幅広化することが抑制または防止されることになる。
このような間接加熱形態にしたうえで、ベースブロック71上の導電テープ3において導電テープ3の導入側と送出側との両方をベースブロック71の背後へ引っ張るようにしているから、ベースブロック71上の導電テープ3を緩みの無い状態に保つことが可能になって、太陽電池セル1に対する導電材料3bの貼着位置精度を高めることが可能になる。
これらの相乗作用でもって、太陽電池セル1に可及的に幅狭な導電材料3bを位置ずれすることなく貼着することが可能になるなど、信頼性の向上に貢献できる。これにより、貼着対象を太陽電池セル1のバスバー電極1cとする場合には、当該バスバー電極1cからの導電材料3bのはみ出しや位置ずれが抑制または防止されるので、太陽電池セル1の受光面積が減少することを抑制または防止できるようになる。
また、本発明を適用した実施形態の導電テープ貼着装置5は、ベースブロック71上でテンションが付与されている導電テープ3の導電材料3bが接着された太陽電池セル1をその導電テープ3導入側部位から徐々に持ち上げるようにしているから、仮にベースブロック71上の太陽電池セル1を導電テープ3と平行な姿勢のまま一気に持ち上げるようにする場合に比べると、太陽電池セル1に接着された導電材料3bがベースブロック71上の導電テープ3のセパレートテープ3aから簡単かつ綺麗に剥離するようになる。
つまり、太陽電池セル1に接着される導電材料3bの長手方向一端および他端が捲れ上がることが無くなるので、導電材料3bの貼着状態の信頼性向上を図ることができる他、従来例のような剥離手段を用いる必要が無くなるから、構成の簡素化ならびに設備コストの低減化を図ることができるようになる。その結果として、後のインターコネクタ2の接着工程が良好に行えるようになる。
特に、この実施形態では、太陽電池セル1の表面1aだけでなく、その裏面1bにも導電材料3bを貼着することを可能に構成していて、裏面1bに導電材料3bを貼着する際にはアーム9で太陽電池セル1を反転するだけの簡単な動作を追加するだけで、それ以外の動作は太陽電池セル1の表面1aに対する導電材料3bの貼着動作と同様になっているとともに、ヒートブロック72に溝75を設けることによって先に表面1aに貼着した導電材料3bを後の貼着作業時にヒートブロック72で加熱しないように工夫しているから、制御部10による制御プログラムを比較的簡単に設計できるようになるなど、設備コストの上昇を抑制するうえで有利となる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、プレカット部8により導電テープ3の導電材料3bに剥離用の切込を形成する例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。例えば導電材料3bの所定長さ毎の位置に予め剥離用の切込を形成したような導電テープ3を用いる場合にはプレカット部8を排除することができる。
(2)上記実施形態では、貼着対象を太陽電池セル1とする場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、貼着対象としては例えば液晶ディスプレイ(LCD)あるいはテープキャリアパッケージ(TCP)などの電子部品とすることが可能である。その場合には、片面のみに導電材料3bを貼着するだけで済むこともある。
(3)上記実施形態では、太陽電池セル1の表面1a側と裏面1b側との両方に導電材料3bを貼着するとともに、裏面1b側に導電材料3bを貼着するときに太陽電池セル1を後退させた退避位置で反転させるようにした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えばベースブロック71とそれとは別のベースブロックとを横並びに配置しておき、ベースブロック1側で太陽電池セル1の表面1a側に導電材料3bを貼着した後で、太陽電池セル1を横向きにひっくり返しながら前記横に位置するベースブロックに載せるようにしてから太陽電池セル1の裏面1b側に導電材料3bを貼着する形態にすることも可能である。このようにした場合には、3本の導電テープ3の搬送ラインが2ユニット必要になるものの、各搬送ラインの導電テープ3の消費量が1つの搬送ラインで行う場合に比べて少なくなるので、各搬送ラインの導電テープリール21の交換頻度を少なくできるようになる。
本発明は、セパレートテープの片面に熱硬化性の導電材料が積層された導電テープを繰り出しつつ所定長さの前記導電材料を前記導電テープから剥離して板状の貼着対象に貼着する導電テープ貼着装置に好適に利用することが可能である。
1 太陽電池セル
1a 表面
1b 裏面
1c バスバー電極
1d 裏面電極
2 インターコネクタ
3 導電テープ
3a セパレートテープ
3b 導電材料
5 導電テープ貼着装置
6 搬送部
20 送出部
21 導電テープリール
22 送り出しモータ
23 ダンサローラ
24 スイングレバー
25 錘(付勢部)
30 引出部
31 固定クランパ
32 可動クランパ
33 アクチュエータ
34 回収ボックス
41 導入側方向転換用ローラ
42 送出側方向転換用ローラ
43 導入側水平保持ローラ
44 送出側水平保持ローラ
45 導入側引張ローラ
46 送出側引張ローラ
47 導入側引張起点ローラ
48 巻き付け角調整ローラ
7 貼着作業部
71 ベースブロック
72 ヒートブロック
73 アクチュエータ
74 昇降ヘッド
75 ヒートブロックの溝
8 プレカット部
9 アーム
91 チャック
92 駆動系
10 制御部

Claims (7)

  1. セパレートテープの片面に熱硬化性の導電材料が積層された導電テープを繰り出しつつ所定長さの前記導電材料を前記導電テープから剥離して板状の貼着対象に貼着する導電テープ貼着装置であって、
    前記導電テープが前記貼着対象に貼着される貼着作業領域に設けられ、かつ前記導電テープが前記導電材料を上向きにした状態で載せられるベースブロックと、
    該導電テープが巻回された導電テープリールから導電テープを前記導電材料の貼着長さに対応する長さ分だけ間欠的に引き出す引出部と、
    前記引出部により前記導電テープリールから引き出された導電テープを前記ベースブロック上に該ベースブロックの斜め下から導入させるとともに、該ベースブロック上から前記導電材料剥離後のセパレートテープをベースブロックの斜め下へ引き込む案内部と、
    前記引出部により前記導電テープリールから引き出された導電テープを前記ベースブロックの導電テープ導入側および導電テープ送出側において該ベースブロックの背後に引っ張ることにより、当該ベースブロック上に前記導電テープを押し付けた状態で送り込む搬送部と、
    前記導電テープリールと前記引出部との間の導電テープにテンションを付与する付勢部と、
    前記ベースブロックの導電テープ導入側において前記導電テープの導電材料に剥離用の切込を形成するプレカット部と、
    前記貼着作業領域において前記貼着対象をその第1面を前記導電テープに臨ませた状態で前記ベースブロック上に載せるアームと、
    前記ベースブロック上に前記導電テープを介して載せられた前記貼着対象に対してその第2面から当接して該貼着対象を加熱し、該貼着対象からその第1面と当接している導電材料に熱を伝導させて当該導電材料を該第1面に接着させるヒートブロックと、を備え
    前記案内部は、前記導電テープにおいて前記ベースブロックへの導入側領域を前記ベースブロックの背後へ引っ張る導入側引張ローラと、前記導電テープにおいて前記ベースブロックからの送出側部位を前記ベースブロックの背後へ引っ張る送出側引張ローラとを含み、
    前記導入側引張ローラは、前記導電テープのセパレートテープ側と接する状態で当該導電テープが巻き掛けられる、ことを特徴とする導電テープ貼着装置。
  2. 請求項1に記載の導電テープ貼着装置において、
    前記案内部は、前記導電テープリールの導電テープ送出側に配置されて前記導電テープの引き出し過程における導電テープの緩みを規制するダンサローラと、前記ダンサローラの動きのバランスをとるための錘とを含み、この錘が前記付勢部とされる、ことを特徴とする導電テープ貼着装置。
  3. 請求項1または2に記載の導電テープ貼着装置において、
    前記アームは、さらに、前記第1面に前記導電材料を貼着した前記貼着対象を前記貼着作業領域から離れた位置に移動して反転するとともに、当該貼着対象の第2面を前記ベースブロック上の導電テープに臨ませた状態で当該ベースブロック上に載せるように動作する、ことを特徴とする導電テープ貼着装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の導電テープ貼着装置において、
    前記引出部の動作、前記プレカット部の動作、前記アームの動作ならびに前記ヒートブロックの動作をそれぞれ制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記引出部により前記導電テープリールから導電テープを前記導電材料の長さに対応する長さ分だけ引き出しながら、前記プレカット部により前記導電テープの所定位置に剥離用の切込を形成して前記ベースブロック上での前記導電テープの配置領域を変更する処理と、
    前記アームにより前記貼着対象の第1面を前記ベースブロック上にそれに載せられている前記導電テープの導電材料に臨ませた状態で載せる処理と、
    前記ヒートブロックを前記貼着対象の第2面に当接させて加熱することにより前記貼着対象から前記導電材料に熱を伝導して当該導電材料を前記第1面に接着させる処理とを行う、ことを特徴とする導電テープ貼着装置。
  5. 請求項4に記載の導電テープ貼着装置において、
    前記制御部は、前記接着させる処理の後、前記アームによりそれに保持している前記貼着対象において前記導電テープ導入側部位を徐々に持ち上げて傾斜姿勢にしてから前記導電テープ送出側部位を持ち上げて水平姿勢にすることにより、前記第1面に接着された導電材料を前記導電テープのセパレートテープから剥離する処理をさらに行う、ことを特徴とする導電テープ貼着装置。
  6. 請求項5に記載の導電テープ貼着装置において、
    前記制御部は、前記剥離する処理の後、前記アームによりそれが保持している前記貼着対象を前記ベースブロックから遠ざけるように後退させてから、当該貼着対象を反転させる処理と、
    前記後退させた状態のまま、前記引出部により前記導電テープリールから導電テープを前記導電材料の長さに対応する長さ分だけ引き出しながら、前記プレカット部により前記導電テープの所定位置に剥離用の切込を形成する処理と、
    前記アームによりそれが保持している前記貼着対象をその第2面を前記ベースブロック上にそれに載せられている前記導電テープの導電材料に臨ませた状態で載せる処理と、
    前記ヒートブロックを前記貼着対象の第1面に当接させて加熱することにより前記貼着対象から前記導電材料に熱を伝導して当該導電材料を前記第2面に接着させる処理とをさらに行う、ことを特徴とする導電テープ貼着装置。
  7. 請求項6に記載の導電テープ貼着装置において、
    前記制御部は、前記接着させる処理の後、前記アームによりそれに保持している前記貼着対象において前記導電テープ導入側部位を徐々に持ち上げて傾斜姿勢にしてから前記導電テープ送出側部位を持ち上げて水平姿勢にすることにより、前記第2面に接着された導電材料を前記導電テープのセパレートテープから剥離する処理をさらに行う、ことを特徴とする導電テープ貼着装置。
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