JP5857877B2 - 自動車のレバー取付け構造 - Google Patents

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Description

この発明は、第1取付け位置と第2取付け位置とにケーブルを操作するレバーを取付け可能にする自動車のレバー取付け構造に関する。
従来、自動車においては、その様々な仕様に応じて、ケーブルを操作するレバーを、隣り合うようにずれて設定された第1取付け位置と第2取付け位置とに取付け可能にすることが求められる場合がある。
例えば、パーキングブレーキ用のパーキングブレーキレバーの場合、右ハンドル車用、左ハンドル車用といった自動車の仕様に応じて、これを車幅方向にずれて設定された第1取付け位置と第2取付け位置とに取付け可能にすることが求められる。
下記特許文献1では、上述した第1取付け位置、第2取付け位置の中間部後方に配設したケーブル支持パイプをラッパ状に形成することで、右ハンドル車用、左ハンドル車用といった自動車の仕様に応じて、バーキングブレーキレバーを両取付け位置に取付け可能にしたものが開示されている。
しかしながら、この場合、ケーブル支持パイプの開口部がケーブルに対して必然的に大きくなってしまうため、ケーブル支持パイプによるケーブルのガイドが適切に行えないという問題があった。
そこで、前記ケーブルを、下記特許文献2に開示されているような弾性材料からなるガイドパイプ(グロメット)を用いてガイドすることが考えられる。しかしながら、ケーブル(レバー)を操作する際にケーブルに発生する反力がガイドパイプに掛かることになるため、本来であれば、ガイドパイプが相応の強度を有している必要があり、上述した弾性材料のガイドパイプでは、充分な強度を確保できないという問題がある。
そこで、相応の強度を有するガイドパイプを第1取付け位置、第2取付け位置に応じて屈曲形成した一対の部品を予め用意しておくことが考えられる。しかしながら、この場合、第1取付け位置への取付け用、第2取付け位置への取付け用に別途部品が必要となるため、結果として、生産ラインや生産管理工数が増加するという問題がある。
また、この場合、ガイドパイプを車体取付け用のブラケットに溶接固定することが考えられるが、上述のようにガイドパイプに対して反力が掛かった時には、このガイドパイプを適切に支持する必要性からブラケットには、相応の強度が求められることになる。このため、ブラケット(ガイド部材)の重量化及びコスト増大を招く懸念がある。
また、レバーの近傍には、例えば、パーキングブレーキレバーのように、カップホルダや小物入れ等の凹部、及び/または補機を配設するための機能スペースが設けられる場合がある。
下記特許文献1では、上述のようにケーブル支持パイプをラッパ状に形成しているため、機能スペースをレバーの近傍に設ける場合には、ケーブル支持パイプと機能スペースとが干渉する虞があった。
また、下記特許文献2に開示されているような弾性材料からなるガイドパイプ(グロメット)を用いた場合、ケーブルの変位に応じてガイドパイプも連動して変位する虞があることから、下記特許文献1と同様、機能スペースをレバーの近傍に設ける場合には、ガイドパイプと機能スペースとが干渉する虞があった。
特許第3606016号公報 特許第4463609号公報
この発明は、部品の増加を抑制しつつ、パーキングブレーキレバーを左右任意の取付け位置に容易に取付けることができ、さらには、軽量化及び低コスト化を実現することができる自動車のレバー取付け構造を提供することを目的とする。
また、この発明は、部品の増加を抑制しつつ、レバーを隣り合うようにずれて設定された任意の取付け位置に容易に取付けることができ、さらには、軽量化及び低コスト化を実現し、機能スペースとの干渉を回避することができる自動車のレバー取付け構造を提供することを目的とする。
この発明の自動車のレバー取付け構造は、車体フロア上面部において車幅方向にずれて設定された第1取付け位置と第2取付け位置とに、ケーブルを操作するレバーとしてのパーキングブレーキレバーを取付け可能にするものであって、前記車体フロア上面部には、前記第1取付け位置と第2取付け位置と間の車幅方向中間部から後方に離間した位置にケーブル挿通孔が設けられ、前記ケーブルをガイドするガイドパイプの後部が、前記パーキングブレーキレバーの取付け時において、前記ケーブル挿通孔近傍に設けた挿通ブラケットにより軸中心で回動可能に支持され、前記ガイドパイプは、その前部が軸中心の回動により前記第1取付け位置、第2取付け位置のいずれかに対応するガイド位置に配設可能となるように屈曲形成され、前記パーキングブレーキレバー自体またはその近傍に、前記ガイドパイプの前部を支持する支持部が設けられたものである。
なお、機能スペースとは、カップホルダや小物入れ、灰皿等の凹部が形成されたスペース、及び/または各種補機が配設されたスペースを意味し、各種補機は、車載電装機器を操作するための各種コントローラや、携帯機器を接続するための端子、ディスプレイ、スピーカ、照明機器、シガーソケット等を含むものとする。
この構成によれば、部品の増加を抑制しつつ、パーキングブレーキレバーを左右任意の取付け位置に容易に取付けることができる。
そして、パーキングブレーキレバーの近傍に、ガイドパイプの前部を支持する支持部を設けたことにより、ガイドパイプの前部、後部は、それぞれ溶接固定されることなく、支持部、挿通ブラケットに支持されることになる。この場合、パーキングブレーキレバーの操作時にガイドパイプに掛かるケーブルの反力を前後(具体的には、前部の支持部と後部の挿通ブラケット)に分散することができるため、挿通ブラケットを高強度にすることが不要となり、その結果、軽量化及び低コスト化を実現することができる。
この発明の一実施態様においては、前記車体フロア上面部の略中央部にセンターコンソールが設けられ、該センターコンソールの上面部には、前記パーキングブレーキレバーの後部側方近傍、かつ前記ケーブル挿通孔の前方に機能スペースが設けられると共に、該機能スペースを避けるように前記ガイドパイプが屈曲形成されたものである。
この構成によれば、センターコンソールの機能スペースをケーブルと干渉させることなくパーキングブレーキレバーの近傍に設けることができる。
この発明の一実施態様においては、前記挿通ブラケットは、前記ガイドパイプの後部を常時回動可能に支持するものであり、前記支持部は、前記ガイドパイプの前部を、前後、上下、左右の少なくとも一方のズレを許容すべく嵌合支持する嵌合支持部であるものである。
この構成によれば、例えば、パーキングブレーキレバーを車体に取付ける際に各部品間で取付け位置にばらつきが生じたり、各部品に寸法誤差が生じていたりした場合であっても、取付け位置のばらつきや寸法誤差を前記ズレによって吸収することができる。このため、パーキングブレーキレバーの操作時にガイドパイプに発生する捻りモーメントを低減することができる。
つまり、この場合、各部品を所定の取付け位置に取付ける際の位置精度や各部品の寸法精度を極端に高める必要がないため、取付けを容易にできると共に、各部品の生産コストを低減することができる。
この発明の一実施態様においては、前記支持部は、前記車体フロア上面部から上方に離間して設けられるものである。
この構成によれば、パーキングブレーキレバーやケーブルのレイアウトの自由度を向上させることができる。そして、特に、側面視でフロア上面部の下方に配索されたケーブルの延長上に支持部を設けることで、ガイドパイプに掛かる反力を低減でき、さらなる軽量化及び低コスト化を実現できる。
また、この発明の自動車のレバー取付け構造は、車室前面部、車室側面部またはフロア上面部において、隣り合うようにずれて設定された第1取付け位置と第2取付け位置とに、ケーブルを操作するレバーを取付け可能にするものであって、前記第1取付け位置と第2取付け位置との間の中間部から離間した位置に、ケーブルをガイドするガイドパイプの一端部が、その取付け時において、車体側ブラケットにより軸中心で回動可能に支持され、前記ガイドパイプは、その他端部が軸中心の回動により前記第1取付け位置、第2取付け位置のいずれかに対応するガイド位置に配設可能となるよう屈曲形成され、前記レバー自体またはその近傍に、前記ガイドパイプの他端部を支持する支持部が設けられると共に、該ガイドパイプの近傍に機能スペースが設けられ、該機能スペースを避けるように前記ガイドパイプが屈曲形成されたものである。
この構成によれば、部品の増加を抑制しつつ、レバーを2つの任意の取付け位置に容易に取付けることができる。
そして、レバーの近傍に、ガイドパイプの前部を支持する支持部を設けたことにより、ガイドパイプの一端部、他端部は、それぞれ溶接固定されることなく、支持部、挿通ブラケットに支持されることになる。この場合、レバーの操作時にガイドパイプに掛かるケーブルの反力を一端部、他端部(具体的には、他端部の支持部と一端部の挿通ブラケット)に分散することができるため、挿通ブラケットを高強度にすることが不要となり、その結果、軽量化及び低コスト化を実現することができる。
さらに、機能スペースを避けるようにガイドパイプを屈曲形成することで、機能スペースをケーブルと干渉させることなくレバーの近傍に設けることができる。
この発明によれば、部品の増加を抑制しつつ、パーキングブレーキレバーを左右任意の取付け位置に容易に取付けることができ、さらには、軽量化及び低コスト化を実現することができる。
また、この発明によれば、部品の増加を抑制しつつ、レバーを隣り合うようにずれて設定された任意の取付け位置に容易に取付けることができ、さらには、軽量化及び低コスト化を実現し、機能スペースとの干渉を回避することができる。
本発明の実施形態に係る自動車のレバー取付け構造を示す平面図。 図1の斜視図。 図1の分解斜視図。 ガイドパイプの支持構造を示す断面図。 本発明の他の実施形態に係るガイドパイプの支持構造を示す断面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車のレバー取付け構造を示す平面図であり、図2は、同斜視図、図3は、ガイドパイプの支持構造を示す断面図、図4は、分解斜視図である。
図1に示すように、自動車の車室床面を構成するフロア1には、車幅方向の中央部に位置で上方に突出するフロアトンネル2が形成されている。そして、フロアトンネル2の上面部には、車室前側の左右に配設された図示しない運転席、助手席の位置に対応して、センターコンソール3が配設されている。
センターコンソール3には、その上面部において、レバー操作用凹部31と、レバー装着孔32とが形成されると共に、機能スペース34が配設されており、この機能スペース34には、カップまたは飲料用ボトル等を所定位置に保持すべく前後に隣接して配置された筒状のカップホルダ33が形成されている。
ここで、本実施形態に係る自動車は左ハンドル車であり、これに対応して、センターコンソール3の上面部には、左側部にレバー操作用凹部31及びレバー装着孔32が配設される一方、他方の右側部に機能スペース34が配設されている。
センターコンソール3の上面部の右側部(機能スペース34)では、上面部を表面から所定距離下方に凹むように形成することで、カップホルダ33が一体形成されている。
一方、センターコンソール3の上面部の左側部では、上面部前側を表面から所定距離下方に凹むように形成することで、レバー操作用凹部31が一体形成されており、さらに、上面部後側に前後方向に延びる長孔部を形成することで、レバー装着孔32が形成されている。
そして、センターコンソール3の左側部には、上述したレバー操作用凹部31及びレバー装着孔32の位置に対応してパーキングブレーキレバー4(以下、単にレバー4と略記する。)が配置されている。
レバー4は、図1〜図3に示すように、一端部を車体に対して回動可能に支持されたレバー把持部41と、レバー把持部41の基部42と、他端部に設けられたロック解除釦43等から構成されている。センターコンソール3では、基部42がレバー装着孔32を貫通するように配設され、その上部が車室内に突出している。そして、レバー把持部41が、基部42から前方かつ上方に延びてレバー操作用凹部31の上方に位置している。
また、センターコンソール3の内部空間には、図1〜図3に示すように、前後方向から見て略L字状をなす取付けブラケット5が配設されている。この取付けブラケット5は、レバー4を車体(フロアトンネル2)に取付けるためのブラケットであり、水平に延びる座面部51がボルト・ナットからなる締結部材6によって車体(ここではフロアトンネル2の上面部)に締結固定される一方、座面部51から直立する脚部52がレバー4(レバー把持部41及び基部42)を回動自在に枢支している。
また、レバー4には、その回動操作により操作されるケーブル7が連結されており、基部42の側面には、ケーブル7をガイドするためのケーブルガイド部材8が取付けられている。
ところで、本実施形態では、フロア1(フロアトンネル2)の上面部において、図1中実線で示す左ハンドル車用のレバー4を取付けるための第1取付け位置P1が設定されると共に、図1中二点鎖線で示す右ハンドル車用のレバー4′を取付けるための第2取付け位置P2が設定されており、これによって、右ハンドル車用、左ハンドル車用といった自動車の仕様に応じて、レバー4、4′を取付けることが可能となっている。
そして、フロア1(フロアトンネル2)の上面部には、第1取付け位置P1と第2取付け位置P2と間の車幅方向中間部から後方に離間した位置に、ケーブル7を挿通するためのケーブル挿通孔9が設けられている。
そして、ケーブル挿通孔9の近傍には、図1〜図4に示すような挿通ブラケット10が配設されており、ボルト、ナットからなる締結部材11、11により車体(フロアトンネル2)に取付けられている。そして、この挿通ブラケット10では、後述するガイドパイプ12の後部が軸中心で回動可能に支持されている。
具体的には、図4に示すように、ガイドパイプ12の後部の形状に対応する嵌合支持部10aが挿通ブラケット10に形成されており、ガイドパイプ12の後部がこの嵌合支持部10aに対して挿抜可能とされている。そして、嵌合支持部10aにガイドパイプ12の後部を挿入嵌合することにより、ガイドパイプ12は常時回動可能に支持されている。
一方、ガイドパイプ12には、レバー4からケーブル挿通孔9にかけて前後方向に延びるケーブル7が挿通されている。そして、ガイドパイプ12は、レバー4とケーブル挿通孔9との間の車幅方向のずれに対応してケーブル7を適切にガイドすべく、ケーブル挿通孔9から前方かつ左側に向かって平面視で略S字状に屈曲形成されている。
ここで、本実施形態では、レバー4の後部右側方近傍かつケーブル挿通孔9の前方に機能スペース34(カップホルダ33)が配設されており、ガイドパイプ12が上述のようにS字状に屈曲形成されることで、これを機能スペース34を避けるように配設することが可能になっている。
また、レバー4の近傍には、ガイドパイプ12の前部を支持するガイド支持ブラケット13が配設されている。このガイド支持ブラケット13は、平面視で略コ字状をなしており、取付けブラケット5の座面部51上に取付けられている。そして、ガイドブラケット13には、フロアトンネル2の上面部から上方に離間した位置に嵌合凹部13aが形成されており、ガイドパイプ12の前部は、この嵌合凹部13aとの嵌合によって、前後、上下、左右の少なくとも一方のズレを許容すべく嵌合支持されている。
本実施形態の場合、レバー4、ケーブル7を含むパーキングブレーキを車体に取付ける際には、取付けブラケット5及び挿通ブラケット10をそれぞれ締結部材6、11によってフロアトンネル2の上面部に締結する。そして、ガイドパイプ12を図3中矢印で示すように、軸中心で左側に回動させ、その前部をガイド支持ブラケット13の嵌合凹部13aに嵌合させることにより、第1取付け位置P1に対応するガイド位置(図1中破線で示す位置)にガイドパイプ12を配設する。
このように、本実施形態では、左右にずれて設定された第1取付け位置P1と第2取付け位置P2とにレバー4、4′を取付け可能としたものにおいて、両取付け部P1、P2間の車幅方向中間部から後方に離間した位置にケーブル挿通孔9を設けると共に、ケーブル7をガイドするガイドパイプ12の後部がレバー4の取付け時に軸中心で挿通ブラケット10により回動可能に支持され、ガイドパイプ12の回動によって、その前部が左右いずれかの取付け位置P1、P2に対応するガイド位置に配設できるように屈曲形成されている。これにより、部品の増加を抑制しつつ、レバー4、4′を左右任意の取付け位置に容易に取付けることができる。
そして、レバー4の近傍に、ガイドパイプ12の前部を支持する嵌合凹部13aを設けたことにより、ガイドパイプ12の前部、後部は、それぞれ溶接固定されることなく、嵌合凹部13a、挿通ブラケット10に支持されることになる。この場合、レバー4の操作時にガイドパイプ12に掛かるケーブル7の反力を前後(具体的には、前部の嵌合凹部13a(ガイド支持ブラケット13)と後部の挿通ブラケット10)に分散することができるため、挿通ブラケット10を高強度にすることが不要となり、その結果、軽量化及び低コスト化を実現することができる。
また、センターコンソール3の上面部において、レバー4の後部側方近傍かつケーブル挿通孔9の前方に設けた機能スペース34を避けるようにガイドパイプ12を屈曲形成したことで、センターコンソール3の機能スペース34をケーブル7と干渉させることなくレバー4の近傍に設けることができる。
また、ガイドパイプ12の前部を、前後、上下、左右の少なくとも一方のズレを許容すべく嵌合支持する嵌合凹部13aを設けたことにより、例えば、レバー4を車体に取付ける際に各部品(ここでは、取付けブラケット5と挿通ブラケット10)間で取付け位置にばらつきが生じたり、各部品に寸法誤差が生じていたりした場合であっても、取付け位置のばらつきや寸法誤差を前記ズレによって吸収することができる。このため、レバー4の操作時にガイドパイプ12に発生する捻りモーメントを低減することができる。
つまり、この場合、各部品を所定の取付け位置に取付ける際の位置精度や各部品の寸法精度を極端に高める必要がないため、取付けを容易にできると共に、各部品の生産コストを低減することができる。
また、フロアトンネル2の上面部から上方に離間して嵌合凹部13aを設けたことにより、レバー4やケーブル7のレイアウトの自由度を向上させることができる。そして、特に、側面視でフロアトンネル2の下方に配索されたケーブル7の延長上に嵌合凹部13aを設けることで、ガイドパイプ12に掛かる反力を低減でき、さらなる軽量化及び低コスト化を実現できる。そして、本実施形態のように、機能スペース34を設けた場合には、ガイドパイプ12と干渉することなく機能スペース34(ここでは、カップホルダ33)を上下方向に深く設定することができる。
図5は、本発明に係る自動車のレバー取付け構造の他の実施形態を示し、図5は、ガイドパイプの支持構造を示す断面図である。なお、図5において、図1〜図4に示す先の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図5に示すように、挿通ブラケット10の嵌合支持部10aの底面周縁部に、断面半円状の嵌合凹部10bが形成される一方、ガイドパイプ12の後端周縁部には、嵌合凹部10bに対応して、これと嵌合可能な断面半円状の嵌合凸部12aが形成されている。そして、これら嵌合凹部10bと嵌合凸部12aとの嵌合により、先の実施形態と同様、ガイドパイプ12の後部が軸中心で常時回動可能に支持されている。
このように、挿通ブラケット10、ガイドパイプ12にそれぞれ嵌合凹部10b、嵌合凸部12aを設けることにより、車体への取付けの際、挿通ブラケット10とガイドパイプ12とを予め一体化することができる。このため、車体への取付けを容易にすることができる。
また、この場合、嵌合凹部10bと嵌合凸部12aとの間に、両者の嵌合が外れない程度の隙間(いわゆる遊び)を形成すれば、先の実施形態と同様、前後、上下、左右の少なくとも一方のズレを許容すべくガイドパイプ12の前部を嵌合支持することができる。
ところで、上述した各実施形態では、ガイドパイプ12の後部を常時回動可能に支持することとしているが、本発明では、少なくとも、車体への取付け時に回動可能に支持されていればよい。このため、例えば、車体への取付け後、嵌合支持部10aをかしめたり、溶接固定したりすることによって、ガイドパイプ12の後部を固定してもよい。
また、ガイドパイプ12の前部を嵌合支持する支持部(ガイド支持ブラケット13)を別途設けることに必ずしも限定されず、例えば、レバー4自体に支持部を設けてもよい。
また、ガイド支持ブラケット13について、上述した各実施形態では、嵌合凹部13aの形状が、上方に開口した形状となっているが、本発明は、必ずしも限定されず、ケーブル7を操作した時の反力によってガイドパイプ12が外れない方向であれば、下方や左右等他の方向に開口していてもよい。
また、本発明は、パーキングブレーキ用のレバー4、4′に必ずしも限定されず、少なくとも、車室前面部、車室側面部またはフロア上面部において、隣り合うようにずれて設定された第1取付け位置と第2取付け位置とに、ケーブルを操作するレバーを取付け可能にするものであればよい。この場合であっても、先の実施形態と同様、部品の増加を抑制しつつ、レバーを2つの任意の取付け位置に容易に取付けることができる。そして、レバーの操作時にガイドパイプに掛かるケーブルの反力をガイドパイプの一端部、他端部に分散することができるため、軽量化及び低コスト化を実現することができる。
さらに、この場合、前記ガイドパイプの近傍に機能スペースを設け、該機能スペースを避けるように前記ガイドパイプを屈曲形成することで、機能スペースをケーブルと干渉させることなくレバーの近傍に設けることができる。
なお、上述した実施形態では、機能スペース34にカップホルダ33を形成することとしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、小物入れや灰皿等であってもよい。また、機能スペース34に各種補機を配設してもよく、例えば、車載電装機器を操作するための各種コントローラや、携帯機器を接続するための端子、ディスプレイ、スピーカ、照明機器、シガーソケット等を配設してもよい。
この発明の、フロア上面部は、フロアトンネル2の上面部に対応し、
以下同様に、
支持部及び嵌合支持部は、嵌合凹部13aに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
2…フロアトンネル
3…センターコンソール
4…パーキングブレーキレバー
7…ケーブル
9…ケーブル挿通孔
10…挿通ブラケット
12…ガイドパイプ
13a…嵌合凹部
34…機能スペース
P1…第1取付け位置
P2…第2取付け位置

Claims (5)

  1. 車体フロア上面部において車幅方向にずれて設定された第1取付け位置と第2取付け位置とに、ケーブルを操作するレバーとしてのパーキングブレーキレバーを取付け可能にするものであって、
    前記車体フロア上面部には、前記第1取付け位置と第2取付け位置と間の車幅方向中間部から後方に離間した位置にケーブル挿通孔が設けられ、
    前記ケーブルをガイドするガイドパイプの後部が、前記パーキングブレーキレバーの取付け時において、前記ケーブル挿通孔近傍に設けた挿通ブラケットにより軸中心で回動可能に支持され、
    前記ガイドパイプは、その前部が軸中心の回動により前記第1取付け位置、第2取付け位置のいずれかに対応するガイド位置に配設可能となるように屈曲形成され、
    前記パーキングブレーキレバー自体またはその近傍に、前記ガイドパイプの前部を支持する支持部が設けられた
    自動車のレバー取付け構造。
  2. 前記車体フロア上面部の略中央部にセンターコンソールが設けられ、
    該センターコンソールの上面部には、前記パーキングブレーキレバーの後部側方近傍、かつ前記ケーブル挿通孔の前方に機能スペースが設けられると共に、
    該機能スペースを避けるように前記ガイドパイプが屈曲形成された
    請求項1記載の自動車のレバー取付け構造。
  3. 前記挿通ブラケットは、前記ガイドパイプの後部を常時回動可能に支持するものであり、
    前記支持部は、前記ガイドパイプの前部を、前後、上下、左右の少なくとも一方のズレを許容すべく嵌合支持する嵌合支持部である
    請求項1または2記載の自動車のレバー取付け構造。
  4. 前記支持部は、前記車体フロア上面部から上方に離間して設けられる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車のレバー取付け構造。
  5. 車室前面部、車室側面部またはフロア上面部において、隣り合うようにずれて設定された第1取付け位置と第2取付け位置とに、ケーブルを操作するレバーを取付け可能にするものであって、
    前記第1取付け位置と第2取付け位置との間の中間部から離間した位置に、ケーブルをガイドするガイドパイプの一端部が、その取付け時において、車体側ブラケットにより軸中心で回動可能に支持され、
    前記ガイドパイプは、その他端部が軸中心の回動により前記第1取付け位置、第2取付け位置のいずれかに対応するガイド位置に配設可能となるよう屈曲形成され、
    前記レバー自体またはその近傍に、前記ガイドパイプの他端部を支持する支持部が設けられると共に、
    該ガイドパイプの近傍に機能スペースが設けられ、
    該機能スペースを避けるように前記ガイドパイプが屈曲形成された
    自動車のレバー取付け構造。
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