JP5857520B2 - 管楽器およびアタッチメント - Google Patents
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Description
また、特許文献1において、ストレート管420の開口部分をテーパ形状(ベル管の形状)にすることにより、放射特性を自然楽器に近づけることも開示されている。
[全体構造]
図1は、本発明の実施形態における管楽器1000の構成を説明する図である。管楽器1000は、分岐管楽器1と、分岐管楽器1に着脱可能に取り付けられたアタッチメント部30とを有する。分岐管楽器1は、この例においては、一般的なトランペットのベルを有するベル管部分が分岐管100により置き換えられた構造をしている。分岐管楽器1における分岐管100の開口部分にアタッチメント部30が取り付けられることにより、分岐管楽器1としての放射特性から異なる放射特性へ変化する。アタッチメント部30の分岐管楽器1への取り付け態様、取り付け位置、アタッチメント部30の形状などにより、様々な放射特性を実現することができる。
以下、分岐管楽器1およびアタッチメント部30の構成について説明をする。
図2は、本発明の実施形態における分岐管楽器1の構造を説明する図である。上述したように、分岐管楽器1は、一般的なトランペットのベルを有するベル管部分が分岐管100により置き換えられた構造をしている。分岐管楽器1は、一般的なトランペット同様に、音高調整部41およびマウスピース51を有する音高調整管81を有する。音高調整部41は、操作されることにより迂回管への経由の有無を変化させて分岐管楽器1における管長を変化させるピストンバルブおよび迂回管を有する。音高調整部41は、分岐管楽器1において共鳴する気柱の長さを調整する。また、演奏者によってマウスピース51から吹き込まれる息は、矢印Fに示すように、分岐管100の内部空間を流れる。以下に説明する各図において矢印Fは、演奏者によって吹き込まれた息が分岐管100の内部空間を流れる方向を示すものとする。なお、マウスピース51から吹き込まれる息は、演奏者によるものに限らず、機械的に吹き込まれた気体であってもよい。
分岐管100は、内部空間が連結された3つの管体を有する。この例においては、3つの管体は、主管部10、第1副管部21および第2副管部22であり、それぞれ、断面形状が円形のストレート管である。ストレート管は、管軸方向のどの位置においても管体の断面形状が変化しないように形成された管体であり、真っ直ぐな管体であってもよいし曲がった形状の管体であってもよい。そのため、ストレート管において、管軸方向を法線とする面で切った場合の開口面積(以下、単に断面積といった場合には、この開口面積をいう)は、管軸方向のどの位置においても変化しない。
第1副管部21および第2副管部22は、それぞれ主管部10と内部空間が連結されている。第1副管部21の内部空間が主管部10の内部空間に連結されている位置は、第2副管部22の内部空間が主管部10の内部空間に連結されている位置より上流側である。
分岐管100は、主管部10の上流側端部15U近傍に設けられた着脱部18において、音高調整管81と接続可能になっている。なお、分岐管100と音高調整管81とは、一体に構成されていてもよい。
続いて、アタッチメント部30の構造の例について説明する。
図6は、本発明の実施形態におけるアタッチメント部30の構成を説明する図である。図7は、図6における矢視B−B方向から見た断面図である。図8は、図6における矢視C−C方向から見た断面図である。以下、アタッチメント部30の構成について、図6、図7、図8を用いて説明する。
アタッチメント管31は、主管部10とは異なる形状のベル管の形状(テーパ管の形状であってもよい)の管体であり、両端のうち、管の径が大きい側が開口(開口部31Lp)し、管の径が狭い側に支持部32が接続されている。第1取付部34は、コルク、ゴムなどの弾性部材で構成され、各々が互いに接触しないようにアタッチメント管31の内面側に設けられている。
第2取付部36は、支持部32の管体部分と吸音部35とに挟まれることで、吸音部35を支持する。この状態において、閉塞部33が支持部32に取り付けられ、閉塞部33と支持部32との位置関係が固定される。このように、閉塞部33は、支持部32の第2取付部36により、着脱可能に取り付けられる。
このように、閉塞部33における吸音部35の大きさ、下流側端部15Lとの距離を適宜設計することにより、放出音、通過反射音、および吸音面反射音の干渉を減らして音色に癖をつきにくくしたり、音色に所望の癖をつけたりすることができる。
図10は、アタッチメント部30における閉塞部33を取り外した状態を説明する図である。図10においては、主管部10をアタッチメント管31から取り外した状態を示しているため、主管部10については記載していない。
閉塞部33は、上述したように、吸音部35における第2取付部36により支持される部分の外形が円柱形状であり、支持部32に着脱可能に支持されている。そのため、閉塞部33は、この円柱が延在する方向(矢印D2の方向)に沿って引き抜かれることによって、図10に示すように、アタッチメント管31および支持部32と分離される。これにより、アタッチメント管31の開口部31Upが開口した状態となる。以下の説明においては、アタッチメント部30から閉塞部33が分離された状態の構成を、アタッチメント部30Aという。
吸音部35における円柱形状の部分は、主管部10と外形が同様の形状である。そのため、吸音部35が位置していた領域に形成される空間は、主管部10についても挿入可能である。そのため、開口部31Upは、主管部10が挿入される挿入口としても用いることができる。
図11、図12に示す例においては、開口部31Upに主管部10が挿入されて、アタッチメント部30Aが主管部10に装着された状態を示している。この状態においては、アタッチメント管31の開口部31Lpは、主管部10の開口方向D1と同じ方向に開口している。一方、アタッチメント管31の開口部31Upは、主管部10により塞がれている。このように、タッチメント管31の開口部31Lpが演奏者とは反対側を向いて開口しているため、演奏者によって吹き込まれた息に応じて発音された音が、演奏者の正面にいる聴取者にとって聞き取りやすくなる。
さらに、アタッチメント管31の形状が異なるアタッチメント部を主管部10へ装着すれば、その形状に応じた放射特性での発音が可能となるため、音量、音色、音の指向性などを様々に変化させることができる。
以上、本発明の実施形態およびその実施例について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。
上述した実施形態においては、アタッチメント管31の一端が大きく広がっている開口部31Lpを有する構成であったが、開口部31Lpを有しないものとし、閉じた形状であってもよい。この場合におけるアタッチメント部30Bの構成について説明する。
アタッチメント部30Bは、円柱形状のアタッチメント管31Bおよび支持部32Bを有する。アタッチメント部30Bは、実施形態におけるアタッチメント部30Aにおいて、アタッチメント管31の形状が異なっている。アタッチメント管31は、開口部31Lpを有していたが、この例においては、アタッチメント管31Bは開口部31Lpを有していない。そのため、アタッチメント管31Bの内部空間は、アタッチメント管31Bの外部空間(主管部10の内部空間)とは、主管部10の下流側端部15Lにおいてのみ連結されている。
このような状態においては、演奏者から吹きこまれた息がアタッチメント管31Bからは外部に流出しないことになるが、分岐管100は、主管部10以外にも第1副管部21、第2副管部22においても開口しているため、その部分から息を流出させることができる。なお、アタッチメント管31Bの一部に孔部が設けられていてもよい。
このようなアタッチメント部30B、30Cを主管部10に装着することにより、一般的な金管楽器に弱音器(ミュート)を用いた場合のように、分岐管100の発音を弱音化することができる。
上述した実施形態において、アタッチメント部30が主管部10に装着されるときには、第1取付部34が主管部10を支持していたが、別の構成により支持してもよい。この例においては、主管部10と挿脱可能な管形状の管取付部により、主管部10を支持する構成について説明する。
この例においては、主管部10が管取付部37に挿入されたときに、主管部10が流出口37hを塞いでしまわないように、ストッパ37s1が設けられている。
なお、上述した流出口37hを主管部10が塞がないようにするために設けられたストッパ37s1、37s2は、設けられていなくてもよいし、別の態様により設けられていてもよい。例えば、管取付部37における管の径を、流出口37hにおける両側で異ならせることにより流出口37hが塞がれないようにしてもよい。
なお、アタッチメント部30Gは、アタッチメント部30Fから閉塞部33が分離された状態の構成をいう。
一方、図19に示すように、主管部10が管取付部37F1に挿入されている場合には、管取付部37F1と管取付部37F2との管の径(内径)の違いが、主管部10によって流出口37Fhが塞がれないようにするためのストッパとなっている。
このように、主管部10によって流出口37Fhが塞がれないようにするためのストッパは様々な態様で実現可能である。
なお、図18、図19に示す例においては、管取付部37F3は、管取付部37F2より内径および外径が小さくなっていたが、管取付部37F1と同様に、内径および外径が大きくなっていてもよい。また、取付部37F1は、管取付部37F2より内径および外径が大きくなっていたが、管取付部37F3と同様に、内径および外径が小さくなっていてもよい。
上述した実施形態において、分岐管楽器1は、一般的なトランペットのベルを有するベル管部分が分岐管100により置き換えられた構造をしていたが、トランペット以外、例えば、トロンボーンであってもよい。この場合の分岐管楽器1Aを用いた管楽器1000Aについて、図20を用いて説明する。
このように、分岐管楽器は、トランペット、トロンボーンなどの金管楽器のベル管部分が分岐管により置き換えられたものであればよい。
上述した実施形態においては、アタッチメント部30は、主管部10に装着されていたが、第1副管部21または第2副管部22に装着されてもよい。すなわち、アタッチメント部30が装着される管体(接続管体)は、分岐管100を構成するいずれの管体であってもよい。
このように、アタッチメント部30は、木管楽器を用いた分岐管楽器1Cにおいても取り付けることができる。
なお、図45に示す従来例として示した構成であっても、ストレート管420にアタッチメント部30を装着することは可能である。
上述した実施形態においては、アタッチメント部30における閉塞部33を取り外してアタッチメント部30Aとすることにより、アタッチメント管31の開口部31Lpが主管部10の開口方向と同じ方向を向いて開口するようにしたり、逆方向を向いて開口するようにしたりすることができたが、双方に対応せず、いずれか一方向のみに開口するように構成してもよい。
このように、アタッチメント部は、アタッチメント管31の開口部31Lpが主管部10の開口方向とは逆方向にのみ開口するようになっていてもよい。
上述した実施形態においては、アタッチメント管31は、ベル形状、テーパ形状など一方向に広がった形状になっていたが、イングリッシュホルンの先端部のように、一部分が膨らんだ形状になっていてもよい。
このような形状のアタッチメント管31Jを有するアタッチメント部30Jを主管部10に装着することにより、一方向に広がった形状のアタッチメント管である場合とは異なった音色での発音をさせることもできる。
上述した実施形態においては、連結部分P1は、連結部分P2より上流側であったが、主管部10の開口端部から管軸方向に沿った距離が概ね一致した位置に設けられていてもよい。
上述した実施形態においては、主管部10に連結される管体は、第1副管部21および第2副管部22の2つの管体であり、3つの管体から分岐管100が構成されていたが、さらに多くの管体が連結されてもよい。3つの管体が主管部10bに連結され、4つの管体から分岐管100bが構成されている例を図26に示す。
また、変形例8における構成を変形例7に示す例のようにして、3つ以上の連結部分が主管部10bの開口端部から管軸方向に沿った距離が同じ位置に設けられていてもよい。この場合の構成について図26を用いて説明する。
上述した実施形態においては、主管部10に第1副管部21および第2副管部22が連結され、連結部分P1、P2が主管部10の側面に設けられていたが、2つの連結部分P1、P2が別々の管体の側面に設けられていてもよい。
上述した実施形態においては、第1副管部21及び第2副管部22は真っ直ぐなストレート管であったが、曲がったストレート管であってもよい。
上述した変形例3においては、第1副管部21dに流入した演奏者の息は、第1副管部21dを流れる方向はそのままに、第1副副管部24dへ分岐した息の流れる方向だけが変わっていたが、分岐した双方の息の流れる方向が変わるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、第1副管部21の内部空間は、主管部10とは独立した管体により構成されていたが、主管部10の一部とともに構成されていてもよい。
なお、第2副管部22gについても、第1副管部21gと同様に構成してもよい。
上述した変形例12における第1副管部21gが主管部10gの周囲を覆うように構成されていてもよい。
なお、支柱10h3とともに、または支柱10h3に代えて、第1主管部10h1と第2主管部10h2とを接続する支柱を有していてもよい。
上述した変形例11における第1副管部21fおよび第1副副管部31fを、変形例13に示すように主管部を覆うように構成してもよい。
なお、第1副管部21kと第1副副管部24kとが連結された管体と主管部10kとは、変形例13における図33に説明したように、支柱により接続されている。
上述した実施形態においては、主管部10の側面に他の管体の連結部分P1、P2が設けられていたが、主管部10の内部空間に連結部分が設けられるようにしてもよい。
この場合、主管部10mに流入する演奏者の息は、連結部分P1において分岐して第1副管部21mと第2主管部10m2に流入する。なお、第1副管部21mと主管部10mとは、変形例13における図33に説明したように、支柱により接続されている。
上述した実施形態においては、第1副管部21および第2副管部22は、ストレート管であったが、テーパ管であってもよいし、ベル形状のように一定の曲率を有した管体であってもよいし、その他の形状の管体であってもよい。また、ストレート管とテーパ管などを組み合わせた管体であってもよいし、他の形状の管体であってもよい。第1副管部21および第2副管部22がテーパ管である場合について、図36を用いて説明する。
この例においては、第1副管部21nは順テーパ管、第2副管部22nは逆テーパ管であったが、これらは逆の関係であってもよいし、それぞれが順テーパ管であってもよいし、逆テーパ管であってもよい。また、テーパ管の傾斜の程度を示すテーパ率がそれぞれの管体で異なっていてもよい。
上述した実施形態において、分岐管100の一部に開口部が設けられていてもよい。
上述した実施形態においては、分岐管100は、主管部10に設けられた着脱部18を有していた。分岐管楽器1における着脱部がベル管部分ではなく、抜差管などの両端が他の管体と接続する部分となる場合にも適用できる。この場合には、分岐管が、2つの着脱部を有するようにすればよい。
なお、着脱部18r2は、着脱部18r1のように、主管部10rの外管のようにして構成されるようにしてもよいし、逆に、着脱部18r1は、着脱部18r2のように、主管部10rの一部として構成されるようにしてもよい。また、着脱部18r1または着脱部18r2の一方が、第1副管部21rまたは第2副管部22rに設けられていてもよい。
この場合には、アタッチメント部30は、主管部10rに装着されることはなく、第1副管部21rまたは第2副管部22rに装着されることになる。
上述した実施形態においては、音高調整部41は、第1副管部21の端部251L、および第2副管部22の端部252Lが開口した状態で、特定の音階を構成する各音高で発音するように構成されていた。音高調整部41は、第1副管部21の管体の一部分に開口している部分があれば、端部251Lが開口せず管体の一部分が開口した状態で、特定の音階を構成する各音高で発音するように構成されていてもよい。
上述した実施形態においては、第1副管部21および第2副管部22は、管長は変化しなかったが、管長が変化するように構成されてもよい。
なお、スライド管で管長を変化させるだけでなく、迂回管と、ピストンバルブまたはロータリーバルブなどのバルブとを用いた構成により管長を変化させてもよい。また、音孔のような開口部を設けて開口部を塞ぐか塞がないかにより管長を変化させてもよい。
これらの構成を主管部10sに適用してもよい。主管部10sに適用した場合には、単に管長を伸ばすだけでなく、第1副管部21sと第2副管部22sとの距離を変化させることもできる。
また、主管部10sの第2副管部22sよりも下流側において管長を変化させることができる構成とすれば、アタッチメント部30の装着によるわずかな共鳴特性の変化分(各倍音の周波数値の変化分など)を補正することもできる。
上述した実施形態においては、主管部10の断面積は、連結部分P1の上流側と下流側とで断面積が変化していなかったが、変化してもよい。この場合、変形例15に示す場合の他、連結部分P1の上流側における主管部の外周と、下流側における主管部と第1副管部とをあわせた外周とが概ね一致した形状になるように構成されていてもよい。この場合、主管部10の内部空間の断面積が、連結部分P1の上流側と下流側とで異なっている。この場合の例について、図40、図41を用いて説明する。
なお、連結部分P1の上流側と下流側とで断面積が変化する例について説明したが、他の連結部分(連結部分P2など)においても同様に、上流側と下流側とで断面積が変化するようにしてもよい。また、複数の連結部分において、上流側と下流側とで断面積が変化するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、分岐管100は、連結部分P1、P2の2つの連結部分を有していたが、1つの連結部分だけであってもよい。
上述した実施形態においては、各管体の断面形状は円形であったが、楕円、多角形など他の形状であってもよい。また、管体の断面形状が管軸方向の位置により異なっていてもよい。なお、管体の断面積が管軸方向に沿って連続的にまたは不連続的に変化するものであってもよい。
上述した実施形態において、分岐管100を構成する各管体は、それぞれ分離可能に構成されていてもよい。また、各管体がさらに複数の管体に分離可能な構成になっていてもよい。例えば、主管部10は、第1副管部21および第2副管部22と分離可能に構成されていてもよいし、主管部10が複数の管体に分離可能に構成されていてもよい。分離可能に構成されることにより、管体の収納が容易になる。
上述した実施形態または各変形例においては、各管体の管軸方向は、互いに垂直、または概ね平行の関係であったが、互いの管体の管軸のなす角は0度、90度以外であってもよい。例えば、主管部10の管軸方向に対して第1副管部21の管軸方向が斜め方向に伸びていてもよい。
上述した変形例4においては、副管部にアタッチメント部30を装着する場合について説明したが、上述した変形例7に示す第1副管部21hのように、主管部10hの周囲を覆うように設けられた副管部からの音を演奏者側に聞こえやすくするようにアタッチメント部を装着した場合の例について説明する。
続いて、演奏者とは反対側の聴取者などに聞こえやすくするようにアタッチメント部を装着した場合の例について説明する。
上述した実施形態においては、アタッチメント部30は、分岐管を構成する複数の管体のうちいずれか(主管部または副管部)に装着されていたが、複数の管体に装着されてもよい。例えば、実施形態において、主管部10と第1副管部21とにそれぞれアタッチメント部30が装着されてもよいし、第1副管部21と第2副管部22とにそれぞれアタッチメント部30が装着されてもよい。
Claims (14)
- 連結部分により内部空間が連結された複数の管体を有し、一の前記管体に流入する気体が、前記連結部分において他の前記管体に分岐して流入する分岐管と、
前記管体とは形状が異なるアタッチメント管、および当該アタッチメント管を前記複数の管体のいずれかの接続管体に着脱可能に取り付けるための取付部を有するアタッチメント部と
を具備し、
前記アタッチメント管の内部空間と前記接続管体の内部空間とは、当該接続管体の開口端において連結され、
当該接続管体の前記開口端側の外面と、前記アタッチメント管の内面との間には間隙があり、
前記接続管体が形成する内部空間の前記開口端における断面は、前記アタッチメント管が形成する内部空間の当該開口端を含む断面より面積が小さい
ことを特徴とする管楽器。 - 前記アタッチメント管は、前記接続管体の開口方向とは逆向きに開口した開口部を有する管形状であり、当該開口方向が閉塞部によって塞がれ、
前記接続管体からの気体を前記開口部から流出させるための流路が、当該接続管体の外面と前記アタッチメント管の内面との間に形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の管楽器。 - 前記取付部は、前記接続管体の外面と前記アタッチメント管の内面との間の領域の一部に前記流路が形成されるように、前記アタッチメント管の内面に設けられ、当該接続管体と当該アタッチメント管とに挟まれることにより、当該接続管体に当該アタッチメント管を取り付ける
ことを特徴とする請求項2に記載の管楽器。 - 前記取付部は、管形状であり、一端側が前記接続管体と挿脱可能に構成され、他端側がアタッチメント管の閉塞部によって塞がれた部分と接続され、当該接続管体からの気体を前記流路に流出させるための流出口を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の管楽器。 - 前記取付部は、挿し込まれた前記接続管体が前記流出口を塞がないようにするためのストッパを有する
ことを特徴とする請求項4に記載の管楽器。 - 前記閉塞部は、前記アタッチメント管と着脱可能に構成され、
前記アタッチメント管は、前記閉塞部を取り外すと、当該閉塞部が取り付けられていた位置に前記接続管体が挿入可能な挿入口が開口し、
前記取付部は、前記開口部が前記接続管体の開口方向を向いて開口するように当該接続管体が前記挿入口から挿入された状態で、前記アタッチメント管を当該接続管体に取り付ける
ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の管楽器。 - 前記閉塞部は、前記接続管体側に吸音材を有している
ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の管楽器。 - 前記アタッチメント管の内部空間は、当該アタッチメント管の外部空間とは前記接続管体の開口端においてのみ連結されている
ことを特徴とする請求項1に記載の管楽器。 - 連結部分により内部空間が連結された複数の管体を有し、一の前記管体に流入する気体が、前記連結部分において他の前記管体に分岐して流入する分岐管に装着されるアタッチメントであって、
一端側が開口した開口部を有し、他端側が閉塞部によって塞がれたアタッチメント管と、
前記アタッチメント管の内面に設けられ、前記複数の管体のいずれかの接続管体に前記アタッチメント管を着脱可能に取り付けるための取付部と
を具備し、
前記アタッチメント管が前記接続管体に取り付けられた状態においては、
前記閉塞部は、当該接続管体の開口方向に位置し、
当該アタッチメント管の開口部は、当該開口方向とは逆向きに開口し、
前記取付部は、当該接続管体からの気体を当該開口部から流出させる流路を、当該接続管体の外面と当該アタッチメント管の内面との間の一部の領域に形成する
ことを特徴とするアタッチメント。 - 連結部分により内部空間が連結された複数の管体を有し、一の前記管体に流入する気体が、前記連結部分において他の前記管体に分岐して流入する分岐管に装着されるアタッチメントであって、
一端側が開口した開口部を有し、他端側が閉塞部によって塞がれたアタッチメント管と、
一端側が前記複数の管体のいずれかの接続管体と挿脱可能な管形状であり、他端側がアタッチメント管の閉塞部によって塞がれた部分と接続され、当該接続管体からの気体を流出させるための流出口を有する取付部と
を具備し、
前記アタッチメント管が前記接続管体に取り付けられた状態においては、
前記閉塞部は、当該接続管体の開口方向に位置し、
当該アタッチメント管の開口部は、当該開口方向とは逆向きに開口し、
前記流出口から流出する気体を当該開口部から流出させる流路が、当該接続管体の外面と当該アタッチメント管の内面との間に形成される
ことを特徴とするアタッチメント。 - 前記取付部は、挿し込まれた前記接続管体が前記流出口を塞がないようにするためのストッパを有する
ことを特徴とする請求項10に記載のアタッチメント。 - 前記閉塞部は、前記アタッチメント管と着脱可能に構成され、
前記アタッチメント管は、前記閉塞部を取り外すと、当該閉塞部が取り付けられていた位置に前記接続管体が挿入可能な挿入口が開口し、
前記取付部は、前記開口部が前記接続管体の開口方向を向いて開口するように当該接続管体が前記挿入口から挿入された状態で、前記アタッチメント管を当該接続管体に取り付ける
ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載のアタッチメント。 - 前記閉塞部は、前記接続管体側に吸音材を有している
ことを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のアタッチメント。 - 連結部分により内部空間が連結された複数の管体を有し、一の前記管体に流入する気体が、前記連結部分において他の前記管体に分岐して流入する分岐管に装着されるアタッチメントであって、
前記複数の管体のいずれかの接続管体とは形状が異なるアタッチメント管と、
前記アタッチメント管を当該接続管体に着脱可能に取り付けるための取付部と
を具備し、
前記アタッチメント管が前記接続管体に取り付けられた状態においては、
当該アタッチメント管の内部空間は、当該アタッチメント管の外部空間とは当該接続管体の開口端においてのみ連結され、
当該接続管体が形成する内部空間の前記開口端における断面は、当該アタッチメント管が形成する内部空間の当該開口端を含む断面より面積が小さい
ことを特徴とするアタッチメント。
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