JP2012141509A - 分岐管および管楽器 - Google Patents

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英之 増田
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Abstract

【課題】すでに所持している管楽器を利用して、簡易な形状の管体を組み合わせた分岐管により様々な形状の管体の共鳴特性を再現する。
【解決手段】分岐管100は、予め決められた音階のいずれかの音高で発音するように、共鳴する気柱の長さを調整する音高調整管81、および音高調整管81に着脱可能に構成された着脱管を有する管楽器における着脱管に代えて、音高調整管81に取り付けられる分岐管100であって、主管部10に流入する気体が、連結部分において第1副管部21に分岐して流入するように連結された主管部10および第1副管部21と、主管部10に設けられ、音高調整管81に着脱可能に構成された着脱部18とを具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、分岐管および管楽器に関する。
自然楽器における発音メカニズムをシミュレートして楽音を合成する技術が知られている。特許文献1においては、円錐面を有するテーパ管における共鳴特性を、分岐させた2種のストレート管により近似して再現する技術が開示されている。
図41は、従来のテーパ管450を有する管楽器1000Aの構造を説明する図である。図42は、図41に示すテーパ管450の共鳴特性を近似したストレート管410、420を有する管楽器1000Bの構造を説明する図である。管楽器1000Aは、テーパ管450を有する管体400A、およびマウスピース500Aを有する。管楽器1000Bは、ストレート管410、420が分岐した構造の管体400B、およびマウスピース500Bを有する。ストレート管410、420の長さ、管の径を特許文献1に開示された技術を用いて設計すると、テーパ管450の共鳴特性を近似して再現することができる。
特許第2707913号公報
特許文献1における技術においては、所望の共鳴特性を得るために適宜設計されたストレート管を分岐させた管体を用いた管楽器を構成することができる。一方、この管楽器は、特定の共鳴特性を得るための専用の管楽器として構成されているため、異なる共鳴特性の管楽器を用いたい場合には、それぞれの共鳴特性を再現した管楽器を所持する必要があった。
本発明は、すでに所持している管楽器を利用して、簡易な形状の管体を組み合わせた分岐管により様々な形状の管体の共鳴特性を再現することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、予め決められた音階のいずれかの音高で発音するように、共鳴する気柱の長さを調整する音高調整管、および当該音高調整管に着脱可能に構成された着脱管を有する管楽器における前記着脱管に代えて、前記音高調整管に取り付けられる分岐管であって、一の管体に流入する気体が、各管体の内部空間の連結部分において他の管体に分岐して流入するように連結された複数の管体と、いずれかの前記管体に設けられ、前記音高調整管に着脱可能に構成された着脱部とを具備することを特徴とする分岐管を提供する。
また、別の好ましい態様において、前記音高調整管に前記分岐管が取り付けられた場合に、前記複数の管体の少なくとも一の管体における一部分が開口した状態で、前記音高調整部によって前記共鳴する気柱の長さが調整されると、予め決められた音階のいずれかの音高で発音するように、前記複数の管体の管長、断面積および連結位置が決められていることを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記着脱管は、ベル管であることを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記着脱管は、当該着脱管の両端が前記音高調整管に取り付けられ、前記着脱部は、2つ設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の分岐管と、前記分岐管が取り付けられ、予め決められた音階のいずれかの音高で発音するように、共鳴する気柱の長さを調整する音高調整管とを具備する管楽器を提供する。
本発明によれば、すでに所持している管楽器を利用して、簡易な形状の管体を組み合わせた分岐管により様々な形状の管体の共鳴特性を再現することができる。
実施形態におけるベル管が取り付けられた管楽器の構成を説明する図である。 実施形態におけるベル管を取り外された状態の管楽器の構成を説明する図である。 実施形態における分岐管の形状を説明する図である。 実施形態における分岐管が取り付けられた管楽器の構成を説明する図である。 実施形態における分岐管の構造を説明する図である。 図2における矢視A−A方向から見た断面図である。 変形例1における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例2における分岐管の構造を説明する断面図である。 図8とは別の構造の変形例2における分岐管の構造を説明する図である。 変形例3における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例4における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例4における分岐管の形状を説明する図である。 変形例4における分岐管が取り付けられた管楽器の構成を説明する図である。 変形例5における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例6における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例7における分岐管の構造を説明する断面図である。 図16における矢視B−B方向から見た断面図である。 変形例8における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例9における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例10における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例11におけるベル管が取り付けられた管楽器の構成を説明する図である。 変形例11におけるベル管を取り外された状態の管楽器の構成を説明する図である。 変形例11における分岐管の形状を説明する図である。 変形例11における分岐管が取り付けられた管楽器の構成を説明する図である。 変形例12における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例13における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例15における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例16における分岐管の構造を説明する断面図である。 図28における矢視C−C方向から見た断面図である。 変形例17における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例21における着脱管と分岐管との関係を説明する図である。 変形例21における分岐管の構造を説明する断面図である。 変形例21におけるベル管部分をさらに置き換えた管楽器の構成を説明する図である。 変形例22における管楽器の構成を説明する図である。 テーパ管を含む分岐管と、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管との関係の第1の例について説明する図である。 テーパ管を含む分岐管と、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管との関係の第2の例について説明する図である。 テーパ管を含む分岐管と、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管との関係の第3の例について説明する図である。 テーパ管を含む分岐管と、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管との関係の第4の例について説明する図である。 一般的なトランペット、1段分岐管を用いたトランペット、2段分岐管を用いたトランペットの外観図である。 一般的なトランペット、1段分岐管を用いたトランペット、2段分岐管を用いたトランペットの音響特性を説明する図である。 従来のテーパ管を有する管楽器の構造を説明する図である。 図41に示すテーパ管の共鳴特性を近似したストレート管を有する従来の管楽器の構造を説明する図である。
<実施形態>
図1は、実施形態におけるベル管が取り付けられた管楽器1yの構成を説明する図である。管楽器1yは、一般的なトランペットであり、ベル管(以下、着脱管71という)および着脱管71以外のトランペットの構成要素(以下、音高調整管81という)とを有する。
着脱管71は、音高調整管81に着脱可能に構成され、演奏者の息が吹き込まれる側(以下、上流側という)の端部(以下、上流側端部75Uという)から息が抜ける側(以下、下流側という)の開口した端部(以下、下流側端部75Lという)にわたった長さである。上流側端部75Uは、音高調整管81に接続される部分である。また、下流側端部75Lは、ある曲率(曲率が位置によって変化してもよい)を有する管体形状に構成されたベルの開口端部である。着脱管71は、ベル管であるから、テーパ率が急激に増加するベル形状の部分とテーパ率が徐々に増加するテーパ管の部分とを有する。後者のテーパ管部に関しては、一部にテーパ率が一定の部分を、もしくはストレート管の部分を有していてもよい。
音高調整管81は、音高調整部41およびマウスピース51を有する。音高調整部41は、操作されることにより迂回管への経由の有無を変化させて管楽器1yにおける管長を変化させるピストンバルブおよび迂回管を有する。音高調整部41は、予め決められた音階のいずれかの音高の発音をするように、管楽器1yにおいて共鳴する気柱の長さを調整する。
図2は、実施形態におけるベル管(着脱管71)を取り外された状態の管楽器1yの構成を説明する図である。図2(a)は、着脱管71が取り外された状態の管楽器1yにおける音高調整管81を示す図である。図2(b)は、着脱管71が取り外された状態の管楽器1yにおける着脱管71を示す図である。図2(a)に示すように、音高調整管81は、着脱管71が取り付けられる部分に、着脱部85Lを有する。着脱部85Lは、この例においては、着脱管71の上流側端部75U近傍の着脱部78の管体内部に入り込むように構成されている。この着脱部78は外管などにより構成され、この部分の内径は他の部分より大きく構成されている。演奏者は、着脱部85Lを着脱管71の着脱部78の管体内部に差し込み嵌合させることにより、着脱管71を音高調整管81に取り付ける。
図3は、実施形態における分岐管100の形状を説明する図である。分岐管100は、内部空間が連結された3つの管体を有する。この例においては、3つの管体は、主管部10、第1副管部21および第2副管部22であり、それぞれ、断面形状が円形のストレート管である。ストレート管は、管軸方向のどの位置においても管体の断面形状が変化しないように形成された管体であり、真っ直ぐな管体であってもよいし曲がった形状の管体であってもよい。そのため、ストレート管において、管軸方向を法線とする面で切った場合の開口面積(以下、単に断面積といった場合には、この開口面積をいう)は、管軸方向のどの位置においても変化しない。
分岐管100は、演奏者の息が吹き込まれる側(以下、上流側という)の端部(以下、上流側端部15Uという)から息が抜ける側(以下、下流側という)の開口した端部(以下、下流側端部15Lという)にわたった長さである。分岐管100の上流側端部15U近傍の着脱部18においては、着脱管71の上流側端部75U近傍の着脱部76と同様に、管体の内径は他の部分(主管部10)より大きく構成され、着脱部85Lが差し込まれると嵌合するようになっている。そのため、内径が大きくなっている着脱部18は、内径が大きくなっている分だけ主管部10より断面積が大きくなっている。
第1副管部21および第2副管部22は、それぞれ主管部10と内部空間が連結されている。第1副管部21の内部空間が主管部10の内部空間に連結されている位置は、第2副管部22の内部空間が主管部10の内部空間に連結されている位置より上流側である。
図4は、実施形態における分岐管100が取り付けられた管楽器1の構成を説明する図である。演奏者は、上述した図1に示す管楽器1yの着脱管71を音高調整管81から取り外す。その後、取り外した着脱管71に代えて、演奏者は、音高調整管81の着脱部85Lを、分岐管100の上流側端部15Uから着脱部18に差し込むようにして、分岐管100を音高調整管81に取り付ける。このようにして分岐管100が音高調整管81に取り付けられた管楽器の構成が、図4に示す構成である。
演奏者によってマウスピース51から吹き込まれる息は、矢印Fに示すように、分岐管100の内部空間を流れる。以下に説明する各図において矢印Fは、演奏者によって吹き込まれた息が分岐管100の内部空間を流れる方向を示すものとする。なお、マウスピース51から吹き込まれる息は、演奏者によるものに限らず、機械的に吹き込まれた気体であってもよい。
図5は、実施形態における分岐管100の構造を説明する図である。図6は、図5における矢視A−A方向から見た断面図である。図3に示す分岐管100は、曲がった形状のストレート管であったが、図5、6の説明においては、真っ直ぐな形状のストレート管であるものとして説明する。分岐管100の上流側端部15U近傍において主管部10よりも管体の内径が大きくなっている部分は、着脱部18という。主管部10はストレート管であるから、図5に示すように、主管部10の上流側の上流側端部18Uの断面積(網目部分)は、下流側端部15Lの開口面積(網目部分)と同じ面積である。この例においては、上流側端部18Uおよび下流側端部15Lのそれぞれが形成する開口面は、管軸を法線とする面であるものとする。
図6に示すように、主管部10に流入する演奏者の息は、主管部10と第1副管部21との内部空間の連結部分である連結部分P1において第1副管部21に分岐して流入し、また、主管部10と第2副管部22との内部空間の連結部分である連結部分P2において第2副管部22に分岐して流入する。このように、分岐管100には、演奏者に吹き込まれた息が分岐する部分として、連結部分P1、P2の2つが設けられている。
第1副管部21は、下流側の端部251Lが開口している。また、第2副管部22も、下流側の端部252Lが開口している。したがって、主管部10の上流側端部18Uから流入する演奏者の息は、主管部10の下流側端部15L、第1副管部21の端部251L、および第2副管部22の端部252Lから、外部に流出する。
上述した音高調整部41は、分岐管100が音高調整管81に取り付けられた管楽器1においては、この端部251L、252Lが開口した状態で、共鳴する気柱の長さを予め決められた長さに調整する。管楽器1は、予め決められた長さに調整した気柱の共鳴により、特定の音階を構成する各音高で発音する。すなわち、音高調整部41は、この端部251L、252Lが開口した状態で、予め決められた音階のいずれかの音高の発音をするように、共鳴する気柱の長さを調整する。したがって、演奏者は、管楽器1を演奏するときには、端部251L、252Lを開口させた状態で、ピストンバルブを操作して演奏する。
このように、音高調整管81に着脱管71が取り付けられているか、分岐管100が取り付けられているかにかかわらず、音高調整部41によって、共鳴する気柱の長さが調整されると、予め決められた音階のいずれかの音高で発音するように、分岐管100における主管10、第1副管部21および第2副管部22の管長、断面積および連結位置が決められている。
分岐管100は、第1副管部21および第2副管部22の主管部10への連結位置(主管部10の管軸方向)、第1副管部21および第2副管部22の形状(管長、内部空間の断面積)など、分岐管100の形状に関するパラメータの内容に応じて、様々な共鳴特性を持つ。例えば、図6に示すように、第1副管部21の管長(連結部分P1から端部251Lまでの長さ)は、第2副管部22の管長(連結部分P2から端部252Lまでの長さ)よりも長くなるように構成すると、ベル管のベル形状のように、一部が円錐形状ではなく、一定の曲率を有する形状の管体であっても共鳴特性を再現することもできる。
このとき、第1副管部21および第2副管部22の主管部10への連結位置、第1副管部21および第2副管部22の内部空間の断面積を適宜設定して分岐管100が構成されるようにすれば、一般的なトランペットのベル形状を有するベル管、すなわち着脱管71の共鳴特性を再現することもできる。また、主管部10の下流側端部15Lがベル形状のように広がっていないため、管楽器1から発音される音量を抑えることもできる。
一般的には、演奏者は、管楽器1yのようなトランペットの音量を抑える場合にはベル部分にミュートをつけて演奏する。しかし、ミュートをつけると発音される音質が変化する。また、ミュートにより演奏者の息の吹き抜けが抑えられるため、吹込み感も変わってしまう。一方、本発明の実施形態における管楽器1は、ミュートをつけたときのように音量を抑えつつも、管楽器1yのような一般的なトランペットの共鳴特性を再現することができるから、音質の変化も抑えられる。また、急激に息の吹き抜けが抑えられる部分がないため、一般的なトランペットとの吹込み感の違いも少ない。
このように、演奏者は、トランペットのベル管を取り外し、代わりに分岐管100を取り付けることにより、ベル管にミュートを取り付けた場合に比べて、音質が変化しないようにしつつ、音量を抑えた演奏をすることができる。また、演奏者に与える吹込み感の変化も少なくすることができる。
また、上記のように、トランペットのベル管を再現するのではなく、全く別の形状の管体を想定した共鳴特性を再現したい場合には、その管体の形状に応じて、第1副管部21および第2副管部22の主管部10への連結位置、第1副管部21および第2副管部22の形状を設定した分岐管100を、管楽器1に用いればよい。これにより、様々な管楽器の音を再現することができる。この場合には、下流側の第2副管部22の管長が第1副管部21の管長より短くなくてもよい。
このような場合には、演奏者は、ベル管を取り外し、代わりに分岐管100を取り付けることにより、トランペットの演奏方法により様々な音での演奏をすることができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態およびその実施例について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。
[変形例1]
上述した実施形態においては、連結部分P1は、連結部分P2より上流側であったが、主管部10の開口端部から管軸方向に沿った距離が概ね一致した位置に設けられていてもよい。
図7は、変形例1における分岐管100aの構造を説明する断面図である。分岐管100aは、主管部10a、主管部10aと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21a、および主管部10aと内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22aを有する。連結部分P1、P2は、主管部10aの開口端部から管軸方向に沿った距離が同じ位置であり、互いに対向した位置に設けられている。このように、第1副管部と第2副管部との位置関係は、上流、下流の位置関係でなくても、様々な位置関係にすることができる。
[変形例2]
上述した実施形態においては、主管部10に連結される管体は、第1副管部21および第2副管部22の2つの管体であり、3つの管体から分岐管100が構成されていたが、さらに多くの管体が連結されてもよい。3つの管体が主管部10bに連結され、4つの管体から分岐管100bが構成されている例を図8に示す。
図8は、変形例2における分岐管100bの構造を説明する断面図である。分岐管100bは、主管部10b、主管部10bと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21b、主管部10bと内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22b、および主管部10bと内部空間が連結部分P3で連結された第3副管部23bを有する。このように、分岐管は、4つ以上の管体が連結され、演奏者が吹き込んだ息が分岐する連結部分を3つ以上有していてもよい。
また、変形例2における構成を変形例1に示す例のようにして、3つ以上の連結部分が管10bの開口端部から管軸方向に沿った距離が同じ位置に設けられていてもよい。この場合の構成について図9を用いて説明する。
図9は、図8とは別の構造の変形例2における分岐管100cの構造を説明する図である。分岐管100cにおける第1副管部21c、第2副管部22cおよび第3副管部23cは、主管部10cの開口端部から管軸方向に沿った距離が同じ位置が連結部分となるように設けられている。このように、一の管体に連結される管体が3つ以上であっても、これらの管体の位置関係は、様々な位置関係にすることができる。
[変形例3]
上述した実施形態においては、主管部10に第1副管部21および第2副管部22が連結され、連結部分P1、P2が主管部10の側面に設けられていたが、2つの連結部分P1、P2が別々の管体の側面に設けられていてもよい。
図10は、変形例3における分岐管100dの構造を説明する断面図である。分岐管100dは、主管部10d、主管部10d側面の連結部分P1で内部空間が連結された第1副管部21d、および第1副管部21d側面の連結部分P2で内部空間が連結された第1副副管部31dを有する。このように、主管部10dに流入する演奏者の息が分岐して第1副管部21dに流入し、第1副管部21dに流入した演奏者の息が分岐して第1副副管部31dに流入するように、それぞれの管体が連結されていてもよい。
[変形例4]
上述した実施形態においては、第1副管部21及び第2副管部22は真っ直ぐなストレート管であったが、曲がったストレート管であってもよい。
図11は、変形例4における分岐管100eの構造を説明する断面図である。分岐管100eは、主管部10e、主管部10eと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21e、および主管部10eと内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22eを有する。この例においては、第1副管部21eおよび第2副管部22eともに、分岐して流入した息が主管部10eの下流側の方向に流れるように、主管部10eの管軸方向に沿って曲がっている。なお、第1副管部21eおよび第2副管部22eは、図11に示す方向とは反対方向、または主管部10eの管軸方向に沿わない方向に曲がっていてもよく、互いに異なる方向に曲がっていてもよい。曲がっている箇所は第1副管部21eおよび第2副管部22eの主管部10eとの連結部分近傍からだけでなく、管体の途中部分であってもよい。曲がっている箇所は複数であってもよいし、管体が螺旋状になるように曲がっていてもよい。
図12は、変形例4における分岐管100eの形状を説明する図である。図12に示す分岐管100eは、図3に示す分岐管100の形状に対応するものであって、音高調整管81に取り付ける場合の形状を示している。
図13は、変形例4における分岐管100eが取り付けられた管楽器1eの構成を説明する図である。このように、管楽器1yの着脱管71を取り外し、着脱管71に代えて分岐管100を取り付けた場合と比べて、第1副管部21eおよび第2副管部22eを主管部10eに沿って曲げた構成の分岐管100eを着脱部18eを用いて取り付けることにより、楽器全体としての外観を容易に異ならせることができる。
なお、分岐管100eにおいて、主管部10eは、第1副管部21eおよび第2副管部22eと同様に、様々な形状に曲がっていてもよい。また、主管部10eが曲がった形状であり、第1副管部21eおよび第2副管部22eが真っ直ぐな形状であってもよい。
[変形例5]
上述した変形例3においては、第1副管部21dに流入した演奏者の息は、第1副管部21dを流れる方向はそのままに、第1副副管部31dへ分岐した息の流れる方向だけが変わっていたが、分岐した双方の息の流れる方向が変わるようにしてもよい。
図14は、変形例5における分岐管100fの構造を説明する断面図である。分岐管100fは、主管部10f、主管部10fと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21f、および第1副管部21fと内部空間が連結部分P2で連結された第1副副管部31fを有する。図14に示すように、主管部10fに流入した演奏者の息が連結部分P1において垂直方向に分岐して第1副管部21fに流入する。第1副管部21fに流入した演奏者の息は、さらに連結部分P2において垂直方向に分岐して第1副副管部31fに流入する。この連結部分P2における分岐後の第1副管部21fに流入した息は、第1副副管部31に流入した演奏者の息の方向とは逆の方向になっている。このように、分岐元の管体(この例においては第1副管部21f)が分岐先の管体(この例においては第1副副管部31f)との連結部分において流入する息の向きを変えるように曲がっていてもよい。この例を、実施形態における分岐管100に適用すると、例えば、主管部10が第1副管部21との連結部分において曲がった形状にすればよい。
[変形例6]
上述した実施形態においては、第1副管部21の内部空間は、主管部10とは独立した管体により構成されていたが、主管部10の一部とともに構成されていてもよい。
図15は、変形例6における分岐管100gの構造を説明する断面図である。分岐管100gは、主管部10g、主管部10gと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21g、および主管部10gと内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22gを有する。図15に示すように、第1副管部21gの内部空間は、第1副管部21gの管体と主管部10gの管体の一部により構成されている。この例においては、第1副管部21gは、主管部10gの管軸方向からみて主管部10gのある角度範囲を覆い、第1副管部21gの内部空間は、主管部10gの表面形状に沿った形状になっている。
なお、第2副管部22gについても、第1副管部21gと同様に構成してもよい。
[変形例7]
上述した変形例3においては、第1副管部21gが主管部10gの周囲を覆うように構成されていてもよい。
図16は、変形例7における分岐管100hの構造を説明する断面図である。分岐管100hは、主管部10h、主管部10hと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21h、および主管部10hと内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22hを有する。第1副管部21hは、主管部10hの一部を覆う形状になっている。この例においては、第1副管部21hは、主管部10hの管軸方向からみて主管部10hの周囲全体を覆い、第1副管部21hの内部空間は、主管部10hの表面形状に沿った形状になっている。
主管部10hは、互いに分離した第1主管部10h1と第2主管部10h2とにより構成され、第1主管部10h1と第2主管部10h2との間に構成される連結部分P1において、主管部10hに流入する演奏者の息が分岐して第1副管部21hに流入する。第1副管部21hは、第1主管部10h1と接続されている。また、第1副管部21hは、内部空間に設けられた支柱を介して第2主管部10h2と接続されている。
図17は、図16における矢視B−B方向から見た断面図である。図17に示すように、第2主管部10h2とその周囲を覆う第1副管部21hとの間に支柱10h3が設けられている。このように、第1主管部10h1と第2主管部10h2とは、この支柱10h3および第1副管部21hを介して接続され、互いに支持する関係となる。
なお、支柱10h3とともに、または支柱10h3に代えて、第1主管部10h1と第2主管部10h2とを接続する支柱を有していてもよい。
[変形例8]
上述した変形例5における第1副管部21fおよび第1副副管部31fを、変形例7に示すように主管部を覆うように構成してもよい。
図18は、変形例8における分岐管100kの構造を説明する断面図である。分岐管100kは、主管部10k、主管部10kと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21k、および第1副管部21kと内部空間が連結部分P2で連結された第1副副管部31kを有する。第1副管部21kと第1副副管部31kとが連結された管体が、主管部10kを覆っている。主管部10kは、互いに分離した第1主管部10k1および第2主管部10k2により構成されている。この例においては、第1副管部21kは、第2主管部10k2の一部を覆う形状になっている。一方、第1副副管部31kは、第1主管部10k1の一部を覆う形状になっている。
第1主管部10k1と第2主管部10k2との間に構成される連結部分P1において、主管部10kに流入する演奏者の息が分岐して第1副管部21kに流入する。また、第1副管部21kと第1副副管部31kとの連結部分P2において、第1副管部21kに流入する演奏者の息が分岐して第1副副管部31kに流入する。
なお、第1副管部21kと第1副副管部31kとが連結された管体と主管部10kとは、変形例7における図17に説明したように、支柱により接続されている。
[変形例9]
上述した実施形態においては、主管部10の側面に他の管体の連結部分P1、P2が設けられていたが、主管部10の内部空間に連結部分が設けられるようにしてもよい。
図19は、変形例9における分岐管100mの構造を説明する断面図である。分岐管100mは、互いに分離した第1主管部10m1と第2主管部10m2とにより構成された主管部10m、第1主管部10m1に接続され、第2主管部10m2との間に形成される内部空間が第1主管部10m1の内部空間と連結部分P1で連結された第1副管部21m、および第2主管部10m2と内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22mを有する。第2主管部10m2は、第1主管部10m1と第1副管部21mとで構成される管体の内部空間に挿入されている。
この場合、主管部10mに流入する演奏者の息は、連結部分P1において分岐して第1副管部21mと第2主管部10m2に流入する。なお、第1副管部21mと主管部10mとは、変形例7における図17に説明したように、支柱により接続されている。
[変形例10]
上述した実施形態においては、第1副管部21および第2副管部22は、ストレート管であったが、テーパ管であってもよいし、ベル形状のように一定の曲率を有した管体であってもよいし、その他の形状の管体であってもよい。また、ストレート管とテーパ管などを組み合わせた管体であってもよいし、他の形状の管体であってもよい。第1副管部21および第2副管部22がテーパ管である場合について、図20を用いて説明する。
図20は、変形例10における分岐管100nの構造を説明する断面図である。分岐管100nは、主管部10n、主管部10nと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21n、および主管部10nと内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22nを有する。この例においては、第1副管部21nは、テーパ管であり、開口している下流側の端部251nLに近くなるほど断面積が広がっている。以下、このように下流側で断面積が広がるテーパ管を順テーパ管という。一方、第2副管部22nは、テーパ管であり、開口している下流側の端部252nLに近くなるほど断面積が狭くなっている。以下、このように下流側で断面積が狭くなるテーパ管を逆テーパ管という。
この例においては、第1副管部21nは順テーパ管、第2副管部22nは逆テーパ管であったが、これらは逆の関係であってもよいし、それぞれが順テーパ管であってもよいし、逆テーパ管であってもよい。また、テーパ管の傾斜の程度を示すテーパ率がそれぞれの管体で異なっていてもよい。
また、主管部10nについても、第1副管部21nおよび第2副管部22nと同様に、テーパ管であってもよいし、ベル形状のように一定の曲率を有した管体であってもよいし、その他の形状の管体であってもよい。また、上流側端部18nUから連結部分P1までの管体10n1、連結部分P1から連結部分P2までの管体10n2、および連結部分P2から下流側端部15nLまでの管体10n3がそれぞれ、ストレート管、順テーパ管または逆テーパ管のいずれかにより形成されていてもよい。例えば、管体10n1が順テーパ管であり、管体10n2がストレート管、管体10n3が逆テーパ管で形成されていてもよい。
[変形例11]
上述した実施形態においては、管楽器1は、トランペットのベル管部分(着脱管71)に代えて分岐管100を取り付けた構成であったが、トランペット以外の管楽器にも適用できる。例えば、トロンボーンにおけるベル管部分を取り外して分岐管を取り付けることができる。
図21は、変形例11におけるベル管(着脱管72)が取り付けられた管楽器2yの構成を説明する図である。管楽器2yは、一般的なトロンボーンであり、着脱管72および着脱管72以外のトロンボーンの構成要素(以下、音高調整管82という)を有する。
着脱管72は、音高調整管82に着脱可能に構成され、上流側端部76Uから下流側端部76Lにわたった長さである。上流側端部76Uは、音高調整管82に接続される部分である。また、下流側端部76Lは、ある曲率(曲率が位置によって変化してもよい)を有する管体形状に構成されたベルの開口端部である。
音高調整管82は、音高調整部42およびマウスピース52を有する。音高調整部42は、スライド管であり、管楽器2yにおける管長を変化させる。これにより、音高調整部42は、共鳴する気柱の長さを調整する。
図22は、変形例11におけるベル管(着脱管72)を取り外された状態の管楽器2yの構成を説明する図である。図22(a)は、着脱管72が取り外された状態の管楽器2yにおける音高調整管82を示す図である。図22(b)は、着脱管72が取り外された状態の管楽器2yにおける着脱管72を示す図である。図22(a)に示すように、音高調整管82は、着脱管72が取り付けられる部分に、着脱部86Lを有する。着脱部86Lは、この例においては、着脱管72の上流側端部76U近傍の着脱部79の管体内部に入り込むように構成されている。この着脱管72の上流側端部76U近傍の着脱部79は外管などにより構成され、この部分の内径は他の部分より大きく構成されている。演奏者は、着脱部86Lを着脱管72の着脱部79の管体内部に差し込み嵌合させることにより、着脱管72を音高調整管82に取り付ける。
図23は、変形例11における分岐管100pの形状を説明する図である。分岐管100pは、分岐管100と同様に3つの管体、すなわち主管部10p、第1副管部21pおよび第2副管部22pを有する。分岐管100pは、上流側端部15pUから下流側端部15pLにわたった長さである。分岐管100pの構成は、実施形態における分岐管100とほぼ同じであるため説明を省略する。
図24は、変形例11における分岐管100pが取り付けられた管楽器2の構成を説明する図である。演奏者は、上述した図21に示す管楽器2yの着脱管72を音高調整管82から取り外す。その後、取り外した着脱管72に代えて、演奏者は、音高調整管82の着脱部86Lを、分岐管100pの上流側端部15pUから着脱部18pに差し込むようにして、分岐管100pを音高調整管82に取り付ける。このようにして分岐管100pが音高調整管82に取り付けられた管楽器の構成が、図24に示す構成である。
なお、トロンボーンの場合には、音高調整部42によって、共鳴する気柱の長さを連続的に変更させることができるため、分岐管100における主管部10、第1副管部21および第2副管部22の管長、断面積および連結位置が決められる自由度が、実施形態における場合に比べて高くなる。すなわち、同じ音高を発音させるためのスライド管の位置は、音高調整管82に着脱管72が取り付けられている場合と、分岐管100pが取り付けられている場合とで異なっていてもよい。
[変形例12]
上述した実施形態において、分岐管100の一部に開口部が設けられていてもよい。
図25は、変形例12における分岐管100qの構造を説明する断面図である。分岐管100qは、主管部10q、主管部10qと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21q、および主管部10qと内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22qを有する。この例においては、開口部thは、第1副管部21qの側面に設けられている。なお、開口部thは、分岐管100qのどの部分に設けられていてもよい。
[変形例13]
上述した実施形態においては、分岐管100は、主管部10に設けられた着脱部18を有していた。管楽器1yにおける着脱部がベル管部分ではなく、抜差管などの両端が他の管体と接続する部分となる場合にも適用できる。この場合には、分岐管が、2つの着脱部を有するようにすればよい。
図26は、変形例13における分岐管100rの構造を説明する断面図である。分岐管100rは、主管部10r、主管部10rと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21r、および主管部10rと内部空間が連結部分P2で連結された第2副管部22rを有する。主管部10rは、実施形態における着脱部18に対応する着脱部18r1、および着脱部18r1とは反対側の端部、すなわち下流側に設けられた着脱部18r2が設けられている。このように、管楽器の着脱管が2つの着脱部を有する場合には、着脱部18r1および着脱部18r2を有する分岐管100rをこの着脱管に代えて取り付ければよい。
なお、着脱部18r2は、着脱部18r1のように、主管部10rの外管のようにして構成されるようにしてもよいし、逆に、着脱部18r1は、着脱部18r2のように、主管部10rの一部として構成されるようにしてもよい。また、着脱部18r1または着脱部18r2の一方が、第1副管部21rまたは第2副管部22rに設けられていてもよい。
[変形例14]
上述した実施形態においては、音高調整部41は、第1副管部21の端部251L、および第2副管部22の端部252Lが開口した状態で、特定の音階を構成する各音高で発音するように構成されていた。音高調整部41は、第1副管部21の管体の一部分に開口している部分があれば、端部251Lが開口せず管体の一部分が開口した状態で、特定の音階を構成する各音高で発音するように構成されていてもよい。
[変形例15]
上述した実施形態においては、第1副管部21および第2副管部22は、管長は変化しなかったが、管長が変化するように構成されてもよい。
図27は、変形例15における分岐管100sの構造を説明する断面図である。分岐管100sは、主管部10s、主管部10sと連結部分P1で連結された第1副管部21s、および主管部10sと連結部分P2で連結された第2副管部22sを有する。この例においては、第1副管部21sは、スライド管213sを有し、管長が変化するように構成されている。このように構成すると、演奏者は、スライド管213sを演奏中に操作して、共鳴特性を変化させることができる。
なお、スライド管で管長を変化させるだけでなく、迂回管と、ピストンバルブまたはロータリーバルブなどのバルブとを用いた構成により管長を変化させてもよい。また、音孔のような開口部を設けて開口部を塞ぐか塞がないかにより管長を変化させてもよい。
これらの構成を主管部10sに適用してもよい。主管部10sに適用した場合には、単に管長を伸ばすだけでなく、第1副管部21sと第2副管部22sとの距離を変化させることもできる。
[変形例16]
上述した実施形態においては、主管部10の断面積は、連結部分P1の上流側と下流側とで断面積が変化していなかったが、変化してもよい。この場合、変形例9に示す場合の他、連結部分P1の上流側における主管部の外周と、下流側における主管部と第1副管部とをあわせた外周とが概ね一致した形状になるように構成されていてもよい。この場合、主管部10の内部空間の断面積が、連結部分P1の上流側と下流側とで異なっている。この場合の例について、図28、図29を用いて説明する。
図28は、変形例15における分岐管100tの構造を説明する断面図である。分岐管100tは、主管部10t、主管部10tと連結部分P1で連結された第1副管部21t、および主管部10tと連結部分P2で連結された第2副管部22tを有する。この例においては、主管部10tは、連結部分P1より上流側の第1主管部10t1と、下流側の第2主管部10t2とにより構成されている。第1主管部10t1は、断面形状が円形である。
図29は、図28における矢視C−C方向から見た断面図である。図29に示すように、第2主管部10t2と第1副管部21tとは、それぞれ断面形状が半円形である。第2主管部10t2の平面部分と第1副管部21tの平面部分とが接触して全体として断面形状が円形となり、第1主管部10t1の断面形状と同じ形状になっている。
なお、連結部分P1の上流側と下流側とで断面積が変化する例について説明したが、他の連結部分(連結部分P2など)においても同様に、上流側と下流側とで断面積が変化するようにしてもよい。また、複数の連結部分において、上流側と下流側とで断面積が変化するようにしてもよい。
[変形例17]
上述した実施形態においては、分岐管100は、連結部分P1、P2の2つの連結部分を有していたが、1つの連結部分だけであってもよい。
図30は、変形例17における分岐管100Aの構造を説明する断面図である。分岐管100Aは、主管部10A、および主管部10Aと内部空間が連結部分P1で連結された第1副管部21Aを有する。このように、分岐管100Aは、第2副管部22に相当する構成を有していない。このように、連結部分が1つの分岐管100Aが、着脱管71に代えて、音高調整管81に取り付けられるようにしてもよい。
[変形例18]
上述した実施形態においては、各管体の断面形状は円形であったが、楕円、多角形など他の形状であってもよい。また、管体の断面形状が管軸方向の位置により異なっていてもよい。なお、管体の断面積が管軸方向に沿って連続的にまたは不連続的に変化するものであってもよい。
[変形例19]
上述した実施形態において、分岐管100を構成する各管体は、それぞれ分離可能に構成されていてもよい。また、各管体がさらに複数の管体に分離可能な構成になっていてもよい。例えば、主管部10は、第1副管部21および第2副管部22と分離可能に構成されていてもよいし、主管部10が複数の管体に分離可能に構成されていてもよい。分離可能に構成されることにより、管体の収納が容易になる。
[変形例20]
上述した実施形態または各変形例においては、各管体の管軸方向は、互いに垂直、または概ね平行の関係であったが、互いの管体の管軸のなす角は0度、90度以外であってもよい。例えば、主管部10の管軸方向に対して第1副管部21の管軸方向が斜め方向に伸びていてもよい。
[変形例21]
上述した実施形態においては、ベル管部分の着脱管71を取り外して、分岐管100を取り付けていたが、管楽器1のうちベル管部分ではない部分を取り外して、分岐管が取り付けられるようになっていてもよい。
図31は、変形例21における着脱管73と分岐管100Bとの関係を説明する図である。図32は、変形例21における分岐管100Bの構造を説明する断面図である。この例においては、図31(a)に示すように、マウスピース51と音高調整部41との間の管体を着脱管73とし、図31(b)に示すように分岐管100Bとなっている。ここで、図31においては、実施形態における着脱管71に相当する構成は取り外した状態を示している。
図32に示すように、分岐管100Bは、主管部10Bおよび第1副管部21Bを有している。主管部10Bの両端には、着脱部18B1、18B2が設けられている。着脱部18B1は、マウスピース51の一端側の着脱部58が差し込まれて嵌合することにより、マウスピース51と分岐管100Bとを接続する。着脱部18B2は、音高調整部41の管体の一端側の着脱部48が差し込まれて嵌合することにより、音高調整部41の管体と分岐管100Bとを接続する。このように、分岐管は、ベル管部分ではない部分を置き換えることができる分岐管100Bであってもよい。このとき、実施形態と同様に、ベル管部分の着脱部71を他の管体に置き換えてもよい。
図33は、変形例21におけるベル管部分をさらに置き換えた管楽器1Bの構成を説明する図である。図33(a)に示すように着脱管71に代えて音高調整部41に取り付ける着脱管71Bは、曲がった形状のストレート管である。この着脱管71Bは、分岐管であってもよい。図33(b)は、この着脱管71Bが取り付けられた管楽器1Bの構成を示す図である。
[変形例22]
上述した実施形態においては、一般的なトランペットなどの金管楽器に分岐管を取り付ける例を示したが、フルートなどの木管楽器に適用してもよい。
図34は、変形例22における管楽器3y、3Cの構成を説明する図である。図34(a)に示すように管楽器3yは、一般的なフルートであり、演奏者の息が吹き込まれるマウスピース53および音孔の開閉により音高を調整する音高調整部43を有する。図34(b)に示すように、マウスピース53と音高調整部43とは分離可能に構成され、マウスピース53は音高調整部43の管体内部に差し込まれて取り付けられる。
図34(c)に示すように、分岐管100Cおよびマウスピース500Cが音高調整管43に取り付けられる。マウスピース500Cは、一般的なサックスなどにおいて用いられるマウスピースである。分岐管100Cは、音高調整部43の管体の内部に差し込まれて取り付けられ、また、マウスピース500Cの内部に差し込まれて取り付けられる。分岐管100Cのマウスピース500Cが取り付けられる側にはコルクなどの着脱部が設けられていてもよい。図34(d)は、音高調整部43に分岐管100Cおよびマウスピース500Cが取り付けられた管楽器3Cの構成を示す図である。
<分岐管の関係>
続いて、テーパ管を含む分岐管と、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管との関係について、4つの例を挙げて説明する。なお、以下に説明する各図においては、対応関係がわかりやすくなるように、各管体の内壁のみを示した模式図により説明する。
図35は、テーパ管を含む分岐管100Uと、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管100uとの関係の第1の例について説明する図である。
図35(a)は、テーパ管である主管部10Uとストレート管である第1副管部21Uにより構成される分岐管100Uであり、図35(b)は、図35(a)に示す分岐管100Uを再現するストレート管の主管部10u、第1副管部21uおよび第2副管部22uから構成される分岐管100uである。各部の寸法については、図35に示すとおりである。具体的には、L1は、主管部10U、10uの管長(分岐部分から下流側端部までの長さ)、φin1は、主管部10U、10uの分岐部分の内径、φin2は、第1副管部21Uの分岐部分の内径、第1副管部21uの内径、Lsub1は、第2副管部22uの管長、φsub1は、第2副管部22uの内径である。また、r1は、主管部10Uのテーパ形状の広がり中心から分岐部分までの長さである。
図35(a)の主管部10Uが円錐形状の場合、この主管部10UのアドミタンスYは、以下の式(1)となる。
Y = S/jρckr1 + S/jρctan(kL1) ・・・(1)
但し、ρは媒質密度(kg/m)、cは音速(m/sec)、kは波数(rad/m)であり、音の波長をλ(m)とした場合、k=2π/λとなる。また、Sは円錐管の初期面積であり、以下の式(2)となる。
S=π・(φin1/2) ・・・(2)
Yの第1項目Yr1=S/jρckr1の分母分子にH1を掛けたものを考えると、H1が小さい場合には、以下の式(3)に近似可能である。
Yr1=H1・S/jρckH1・r1
≒H1・S/jρctan(kH1・r1)・・・(3)
これは、断面積H1S、長さH1・r1のストレート管のアドミタンスとなる。Yの第2項目YL1は断面積S、長さL1のストレート管のアドミタンスとなる。
よって、主管部10Uのような円錐管は、アドミタンスYr1に相当するストレート管と、アドミタンスYL1に相当するストレート管の並列となる分岐接続で近似実現が可能である。ここで、H1が小さいほど概して円錐を精度良く近似できることから、H1を円錐近似係数と呼ぶ。
第2副管部の断面積がH1・Sであるのでφsub1との関係は、以下の式(4)となる。
H1S=π・(φsub1/2) ・・・(4)
これと式(2)より、円錐近似係数H1は以下の式(5)で計算される。
H1=(φsub1/φin1)>0 ・・・(5)
この場合、Lsub1とφsub1との関係は以下の式(6)で表される。
Lsub1=H1・r1=(φsub1/φin1)・r1 ・・・(6)
そのため、分岐管100Uを再現する分岐管100uの第2副管部22uは、内径が大きければ、管長も長くなるという関係を有する。
図36は、テーパ管を含む分岐管100Vと、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管100vとの関係の第2の例について説明する図である。
図36(a)は、ストレート管である主管部10Vとテーパ管である第1副管部21Vにより構成される分岐管100Vであり、図36(b)は、図36(a)に示す分岐管100Vを再現するストレート管の主管部10v、第1副管部21vおよび第2副管部22vから構成される分岐管100vである。各部の寸法については、図36に示すとおりである。具体的には、L2は、第1副管部21V、21vの管長、φin1は、主管部10V、10vの分岐部分の内径、φin2は、第1副管部21Vの分岐部分の内径、第1副管部21vの内径、Lsub2は、第2副管部22vの管長、φsub2は、第2副管部22vの内径である。また、r2は、第1副管部21Vのテーパ形状の広がり中心から分岐部分までの長さである。
この場合、Lsub2とφsub2との関係は以下の式(7)で表される。
Lsub2=(φsub2/φin2)・r2 ・・・(7)
ここで、円錐近似係数H2=(φsub2/φin2)>0である。
そのため、分岐管100Vを再現する分岐管100vの第2副管部22vは、内径が大きければ、管長も長くなるという関係を有する。ここで、円錐近似係数H2が小さいほど、概して円錐近似度が高いものとなる。
図37は、テーパ管を含む分岐管100Wと、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管100wとの関係の第3の例について説明する図である。
図37(a)は、テーパ管である主管部10Wおよび第1副管部21Wにより構成される分岐管100Wであり、図37(b)は、図37(a)に示す分岐管100Wを再現するストレート管の主管部10w、第1副管部21w、第2副管部22wおよび第3副管部23wから構成される分岐管100wである。図37(c)は、分岐管100Wを主管部10wの管軸方向に沿ってみた場合の各副管部の位置関係を示す図である。各部の寸法については、図37に示すとおりである。具体的には、L1は、主管部10W、10wの管長、L2は、第1副管部21W、21wの管長、φin1は、主管部10W、10wの分岐部分の内径、φin2は、第1副管部21Wの分岐部分の内径、第1副管部21wの内径、Lsub1は、第2副管部22wの管長、φsub1は、第2副管部22wの内径、Lsub2は、第3副管部23wの管長、φsub2は、第3副管部23wの内径である。また、r1は、主管部10Wのテーパ形状の広がり中心から分岐部分までの長さであり、r2は、第1副管部21Wのテーパ形状の広がり中心から分岐部分までの長さである。
この場合、Lsub1とφsub1との関係は以下の式(8)で表される。
Lsub1=(φsub1/φin1)・r1 ・・・(8)
ここで、円錐近似係数H1=(φsub1/φin1)>0である。
また、Lsub2とφsub2との関係は以下の式(9)で表される。
Lsub2=(φsub2/φin2)・r2 ・・・(9)
ここで、円錐近似係数H2=(φsub2/φin2)>0である。
そのため、分岐管100Wを再現する分岐管100wの第2副管部22wおよび第3副管部23wは、内径が大きければ、管長も長くなるという関係を有する。ここで、円錐近似係数H1、H2が小さいほど、概して円錐近似度が高いものとなる。
図38は、テーパ管を含む分岐管100Xと、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管100xとの関係の第4の例について説明する図である。
図38(a)は、ストレート管である第1主管部10X1、テーパ管である第2主管部10X2、およびストレート管である第1副管部21Xにより構成される分岐管100Xであり、図38(b)は、図38(a)に示す分岐管100Xを再現するストレート管の第1主管部10x1、第2主管部10x2、第1副管部21xおよび第2副管部22xから構成される分岐管100xである。第1主管部10X1と第2主管部10X2とにより主管部10Xが構成され、第1主管部10x1と第2主管部10x2とにより主管部10xが構成される。各部の寸法については、図38に示すとおりである。具体的には、L2は、第2主管部10X2、10x2の管長、φin1は、第2主管部10X2の第1主管部10X1との接続部分の内径、第2主管部10x2の分岐部分の内径、φin2は、第1副管部21Xの分岐部分の内径、第1副管部21xの内径、Lsub2は、第2副管部22xの管長、φsub2は、第2副管部22xの内径である。また、r2は、第2主管部10X2のテーパ形状の広がり中心から第1主管部10X1との接続部分までの長さである。
この場合、Lsub2とφsub2との関係は以下の式(10)で表される。
Lsub2=(φsub2/φin1)・r2 ・・・(10)
ここで、円錐近似係数H2=(φsub2/φin1)>0である。
そのため、分岐管100Xを再現する分岐管100xの第2副管部22xは、内径が大きければ、管長も長くなるという関係を有する。ここで、円錐近似係数H2が小さいほど、概して円錐近似度が高いものとなる。
以上が、テーパ管を含む分岐管と、この分岐管を再現するストレート管のみから構成される分岐管との関係についての説明である。
以上のように、主管や副管の一部もしくは全部に円錐管を含む楽器を実現する場合は、図35〜図38に示すようにストレート管による分岐管で近似実現することができるが、円錐ではないテーパ管体を近似的にある円錐形状とみなすことにより、同様の方法で、主管や副管の一部もしくは全部にテーパ管を含む管体をストレート管による分岐管で実現することができる。
先に述べた図1〜図34の各実施例、各変形例は、このような考えを元に設計された寸法を用いてもよいし、このような考えを用いずに、所望の楽器の特性に近くなるように複数の分岐管の寸法を最適に定めても良い。
<シミュレーション結果>
続いて、一般的なトランペットと、分岐管を用いたトランペットとの音響特性について説明する。以下の説明においては、分岐管としては、実施形態における分岐管100のように第1副管部21および第2副管部22の2つの副管部を有する分岐管(以下、2段分岐管という)を用いたものと、第2副管部22を持たず1つの副管部を持つ分岐管(以下、1段分岐管という)を用いたものについて、一般的なトランペットとの音響特性の比較を行う。
図39は、一般的なトランペット、1段分岐管を用いたトランペット、2段分岐管を用いたトランペットの外観図である。図39(a)は、一般的なトランペット1yを示し、図39(b)は、1段分岐管を用いたトランペット1zを示し、図39(c)は、2段分岐管を用いたトランペット(管楽器1)を示す。2段分岐管を用いたトランペットについては、実施形態の図1に示す管楽器1であり、以下に説明する入力インピーダンスが一般的なトランペット1yになるべく近くなるように、主管部10の長さ、第1副管部21の長さや内径、第2副管部22の長さや内径、第1副管部21の主管部10からの分岐位置、第2副管部21の主管部10からの分岐位置を設計した一例である。1段分岐管を用いたトランペット1zについても同様に、以下に説明する入力インピーダンスが一般的なトランペット1yになるべく近くなるように、主管部10zの長さ、第1副管部21zの長さや内径、第1副管部21zの主管部10zからの分岐位置を設計した一例である。この設計例では、図39(b)、(c)を比較してわかるように、主管部10zの長さは主管部10の長さより短く、第1副管部21zの長さは第1副管部21および第2副管部22のいずれの長さより短く、第1副管部21z分岐位置は、第1副管部21の分岐位置と第2副管部22の分岐位置との中間に位置している。
図40は、一般的なトランペット1yと1段分岐管を用いたトランペット1z、2段分岐管を用いたトランペット1の音響特性を説明する図である。図40に示す音響特性は、横軸が周波数、縦軸が入力インピーダンスの対数値を示している。また、スペクトルA、B、Cは、それぞれ、一般的なトランペット1y、1段分岐管を用いたトランペット1z、2段分岐管を用いたトランペット1の入力インピーダンスの周波数依存性を示したものである。ここで、入力インピーダンスは|Zin(ω)|で表され、管体の入力部端面での粒子速度をu(ω)、音圧をp(ω)とすると、
Zin(ω)=p(ω)/u(ω) [N・s/m] (ω=2πf)
の関係を満たしている。
図40に示すように、1段分岐管を用いたトランペット1zにおいては、一般的なトランペット1yに比べて、第3次モードの共鳴ピーク周波数が高く、第5次モードの共鳴ピーク周波数が低く、また、第7次モード以上の共鳴ピーク周波数が全体的に高くなっている。一方、2段分岐管を用いたトランペット1においては、全周波数にわたって、一般的なトランペット1yと共鳴ピーク周波数が近くなっている。したがって、1段分岐管を用いたトランペット1zよりも2段分岐管を用いたトランペット1の方が、一般的なトランペット1yに近いピッチでの吹鳴が可能となる。ただし、上記説明においては、1段分岐管の使用を否定するものではない。すなわち、1段分岐管を用いた場合であっても一般的なトランペット1yとある程度の共鳴ピーク周波数の一致が見られ、2段分岐管を用いるとさらに共鳴ピーク周波数がよい一致を示すということの説明をしたものである。
1,1e,1y,1z,1B,2,2y,3y,3C,1000A,1000B…管楽器、10,10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g,10h,10k,10m,10n,10p,10q,10r,10s,10t,10U,10u,10V,10v,10W,10w,10X,10x,10z,10A,10B…主管部、10h1,10k1,10m1,10t1,10X1,10x1…第1主管部、10h2,10k2,10m2,10t2,10X2,10x2…第2主管部、10h3…支柱、15L,15nL,15pL,75L,76L…下流側端部、15U,15nU,15pU,18U,75U,76U…上流側端部、18,18e,18r1,18r2,18B1,18B2,48,58,78,79…着脱部、21,21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21k,21m,21n,21p,21q,21r,21s,21t,21U,21u,21V,21v,21W,21w,21X,21x,21z,21A,21B…第1副管部、213s…スライド管、22,22a,22b,22c,22e,22g,22h,22m,22n,22p,22q,22r,22s,22t,22U,22u,22V,22v,22W,22w,22X,22x…第2副管部、23,23c,23w…第3副管部、251L,251nL,252L,252nL…端部、31d,31f,31k…第1副副管部、41,42…音高調整部、51,52,53,500A,500B,500C…マウスピース、71,71B,72,73…着脱管、81,82…音高調整管、85L,86L…着脱部、100,100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100k,100m,100n,100p,100q,100r,100s,100t,100A,100B,100C,100U,100u,100V,100v,100W,100w,100X,100x…分岐管、400A,400B…管体、410,420…ストレート管、450…テーパ管

Claims (5)

  1. 予め決められた音階のいずれかの音高で発音するように、共鳴する気柱の長さを調整する音高調整管、および当該音高調整管に着脱可能に構成された着脱管を有する管楽器における前記着脱管に代えて、前記音高調整管に取り付けられる分岐管であって、
    一の管体に流入する気体が、各管体の内部空間の連結部分において他の管体に分岐して流入するように連結された複数の管体と、
    いずれかの前記管体に設けられ、前記音高調整管に着脱可能に構成された着脱部と
    を具備することを特徴とする分岐管。
  2. 前記音高調整管に前記分岐管が取り付けられた場合に、前記複数の管体の少なくとも一の管体における一部分が開口した状態で、前記音高調整部によって前記共鳴する気柱の長さが調整されると、予め決められた音階のいずれかの音高で発音するように、前記複数の管体の管長、断面積および連結位置が決められている
    ことを特徴とする請求項1に記載の分岐管。
  3. 前記着脱管は、ベル管である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の分岐管。
  4. 前記着脱管は、当該着脱管の両端が前記音高調整管に取り付けられ、
    前記着脱部は、2つ設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の分岐管。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の分岐管と、
    前記分岐管が取り付けられ、予め決められた音階のいずれかの音高で発音するように、共鳴する気柱の長さを調整する音高調整管と
    を具備する管楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3529505A (en) * 1969-07-09 1970-09-22 Julius E Brooks Dual-bell trumpet or similar-type horn
JP2707913B2 (ja) * 1991-05-09 1998-02-04 ヤマハ株式会社 楽音合成装置

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