JP4960377B2 - 楽器用バルブ機構及び楽器用バルブ機構を備えた金管楽器 - Google Patents
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Description
請求項1記載の発明に係る楽器用バルブ機構(以下、適宜「請求項1のバルブ機構」という)は、マウスピースとベルとの間に挿入する楽器用バルブ機構である。請求項1のバルブ機構は、マウスピースとベルとを直接連通する主管と、当該主管の途中に挿入した1個の切替バルブと、当該切替バルブのみの操作によって、操作前に直接連通していた当該主管を途中迂回により間接連通させる迂回管と、当該主管の途中に、当該切替バルブよりもマウスピース側又はベル側に直列連通挿入した主バルブ群と、当該迂回管の途中に直列連通挿入した当該主バルブ群と同数の副バルブ群と、当該主バルブ群と同数の連動機構群と、を含めて構成してある。ここで、当該主バルブ群を構成する各主バルブと、当該副バルブ群を構成する各副バルブと、当該連動機構群を構成する各連動機構と、を互いに対応させてあり、当該各主バルブを操作することによって、当該対応する連動機構を介して当該対応する副バルブを連動操作可能に構成してあり、当該迂回管が、間接連通させたときに、主管のみによって出す音よりも1オクターブ低い音を直接連通の状態で行う運指と同じ運指で出せる長さに設定してある。なお、各主バルブと各副バルブを対応させる各連動機構は、当該対応する各主バルブと各副バルブを一体形成させた場合をも含めて、当該連動機構群として定義されたものとする。
請求項2記載の発明に係る楽器用バルブ機構(以下、適宜「請求項2のバルブ機構」という)は、マウスピースとベルとの間に挿入する楽器用バルブ機構である。請求項2のバルブ機構は、マウスピースとベルとを直接連通する主管と、当該主管の途中に挿入した1個の切替バルブと、当該切替バルブのみの操作によって、操作前に直接連通していた当該主管を途中迂回により間接連通させる迂回管と、当該主管の途中に、当該切替バルブよりもマウスピース側又はベル側に直列連通挿入した主バルブ群と、当該迂回管の途中に直列連通挿入した当該主バルブ群と同数の副バルブ群と、当該主バルブ群と同数の連動機構群と、を含めて構成してある。ここで、当該主バルブ群を構成する各主バルブと、当該副バルブ群を構成する各副バルブと、当該動機構群を構成する各連動機構と、を互いに対応させてあり、当該各主バルブを操作することによって、当該対応する連動機構を介して当該対応する副バルブを連動操作可能に構成してあり、当該迂回管の音響学的長さが、当該主管の音響学的長さをLとしたときに、当該迂回管を介した間接連通によって略2Lとなるように設定してある。この設定により、直接連通の状態で行うフィンガリング(運指)で出る音が、同じフィンガリングで間接連通の状態(Lだった音響学的長さが略2L(略2倍)になった状態)で行うことによって1オクターブ低い音になる。
請求項3記載の発明に係る楽器用バルブ機構(以下、適宜「請求項3のバルブ機構」という)には、請求項1又は2のバルブ機構の基本的構成を備えさせた上で、前記主バルブ各々と前記副バルブ各々とが、互いに構造を略同一に構成してある。
請求項4記載の発明に係る楽器用バルブ機構(以下、適宜「請求項4のバルブ機構」という)には、請求項3のバルブ機構の基本的構成を備えさせた上で、前記主バルブ各々が、側壁に囲まれた柱状空洞部を有する主バルブケーシング各々と、当該主バルブケーシング各々内部に長さ方向摺動可能に封入したピストンホール付き主ピストン各々と、当該主バルブケーシング各々外部に設けた当該柱状空洞部と両端連通する互いに長さの異なる主U字共鳴管各々と、を備え、前記副バルブ各々が、側壁に囲まれた柱状空洞部を有する副バルブケーシング各々と、当該副バルブケーシング各々内部に長さ方向摺動可能に封入したピストンホール付き副ピストン各々と、当該副バルブケーシング各々外部に設けた当該柱状空洞部と両端連通する互いに長さの異なる副U字共鳴管各々と、当該主バルブケーシング各々及び/又は当該副バルブケーシング各々内に配した付勢部材(たとえば、コイルバネ)各々と、を備え、当該副U字共鳴管各々の音響学的長さが、対応する当該主U字共鳴管各々の音響学的長さと略同じに設定してある。付勢部材各々は、主バルブケーシング各々と副バルブケーシング各々の何れか一方又は双方の内部に配してある。
請求項5記載の発明に係る楽器用バルブ機構(以下、適宜「請求項5のバルブ機構」という)には、請求項1乃至4何れかのバルブ機構の基本的構成を備えさせた上で、前記主U字共鳴管各々のうち少なくとも1個と前記副U字共鳴管各々のうち少なくとも1個とが、抜き差し管によって構成してある。
請求項6記載の発明に係る楽器用バルブ機構(以下、適宜「請求項6のバルブ機構」という)には、請求項1乃至3何れかのバルブ機構の基本的構成を備えさせた上で、前記主バルブ各々と前記副バルブ各々が、ロータリーバルブにより構成してある。
請求項7記載の発明に係る金管楽器(以下、適宜「請求項7の金管楽器」という)は、請求項1乃至6何れかのバルブ機構を有するものである。トランペットやホルンが、金管楽器の代表例である。
請求項8記載の発明に係る金管楽器(以下、適宜「請求項8の金管楽器」という)では、請求項7の金管楽器を前提としてトランペットを、金管楽器とした。
請求項9記載の発明に係る楽器用バルブ機構(以下、適宜「請求項9のバルブ機構」という)は、マウスピースからベルに向かって順に挿入された各々ボトムスクリュー付の、第1乃至第4ピストンバルブと、当該第4ピストンバルブが備える抜き差し共鳴管と、を含む金管楽器(典型例として、ピッコロトランペットがある)に着脱可能なバルブ機構である。請求項9のバルブ機構は、一端と他端とを有する迂回管と、当該迂回管の途中に直列連通挿入した第1乃至第3副ピストンバルブと、当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々の内部に配した3個の連動機構と、を含めて構成してある。当該迂回管の一端及び他端は、取り外した抜き差し共鳴管の代わりに第4ピストンバルブに差し込み固定可能に構成してあり、当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々は、取り外したボトムスクリュー各々の代わりに当該第1乃至第3ピストンバルブ各々にスクリュー固定可能に構成してある。当該第1乃至第3副ピストンバルブのピストン上端各々と当該第1乃至第3ピストンバルブのピストン下端各々とを当該3個の連動機構各々により連結するとともに当該主バルブケーシング各々及び/又は当該副バルブケーシング各々内に付勢部材各々を配することによって、当該第1乃至第3ピストンバルブ各々の操作で当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々を連動操作可能に構成してある。ここで、当該迂回管が、当該第4ピストンバルブの操作によって、操作前に直接連通していた当該主管を途中迂回により間接連通させたときに、主管のみによって出す音よりも1オクターブ低い音を出せる長さに設定してある。
請求項10記載の発明に係る楽器用バルブ機構(以下、適宜「請求項10のバルブ機構」という)は、マウスピースからベルに向かって順に挿入された各々ボトムスクリュー付の、第1乃至第4ピストンバルブと、当該第4ピストンバルブが備える抜き差し共鳴管と、を含む金管楽器(典型例として、ピッコロトランペットがある)に着脱可能なバルブ機構である。請求項10のバルブ機構は、一端と他端とを有する迂回管と、当該迂回管の途中に直列連通挿入した第1乃至第3副ピストンバルブと、当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々の内部に配した3個の連動機構と、を含めて構成してある。当該迂回管の一端及び他端は、取り外した抜き差し共鳴管の代わりに第4ピストンバルブに差し込み固定可能に構成してある。当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々を、取り外したボトムスクリュー各々の代わりに当該第1乃至第3ピストンバルブ各々にスクリュー固定可能に構成してある。当該第1乃至第3副ピストンバルブのピストン上端各々と当該第1乃至第3ピストンバルブのピストン下端各々とを当該3個の連動機構各々により連結するとともに当該主バルブケーシング各々及び/又は当該副バルブケーシング各々内に付勢部材各々を配することによって、当該第1乃至第3ピストンバルブ各々の操作で当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々を連動操作可能に構成してある。ここで、当該迂回管の音響学的長さが、当該主管の音響学的長さをLとしたときに、当該第4ピストンバルブの操作によって操作前に直接連通していた当該主管を途中迂回により間接連通させたことによって略2Lとなるように設定してある。
請求項11記載の発明に係る金管楽器(以下、適宜「請求項11の金管楽器」という)は、請求項9又は10のバルブ機構を有するものである。トランペットやホルンが、金管楽器の代表例である。
請求項12記載の発明に係る金管楽器(以下、適宜「請求項12の金管楽器」という)では、請求項11の金管楽器を前提としてトランペットを、金管楽器とした。
図1〜5に基づいて。本実施形態に係る楽器用バルブ機構(以下、単に「バルブ機構」という)及びバルブ機構を備えた金管楽器について説明する。本実施形態では、金楽器の典型例であるピッコロトランペット(以下、適宜「トランペット」という)を取り上げて説明を行う。さらに、特に断らない限り、本明細書では「ピストンバルブ」のことを、特に断らない限り、単に「バルブ」と呼ぶ。
図1〜5に示すように、トランペット1は、マウスピース3とベル5との間に挿入したバルブ機構15と、を備えている。バルブ機構15は、マウスピース3とベル5とを直接連通する主管7と、主管7の途中に挿入した第4バルブ26(切替バルブ26)1個と、第4バルブ26の操作によって、操作前に直接連通していた主管7を途中迂回により間接連通させる迂回管9と、主管7の途中に、第4バルブ26よりもマウスピース3側(ベル5側でもよい)に直列連通挿入した主バルブ群21と、迂回管9の途中に直列連通挿入した主バルブ群21と同数の副バルブ群31と、主バルブ群21(副バルブ群31)と同数の連動機構群41と、を含めて構成してある。主バルブ群21を構成する各主バルブ(第1主バルブ23、第2主バルブ24、第3主バルブ25)と、副バルブ群31を構成する各副バルブ(第1副バルブ33、第2副バルブ34、第3副バルブ35)と、連動機構群を構成する各連動機構41,・・(図4及び5参照)と、を互いに対応させてある。図1及び2が示すように、迂回管9は、第4バルブ26と第1副バルブ33とを連通するL字状の第1迂回部分管9aと、第3副バルブ35と第4バルブ26とを連通するU字状の第2迂回部分管9bと、各副バルブ間を連通する枝管9c,9cを含めて構成してある。ここで、第1主バルブ23、第2主バルブ24、第3主バルブ25の何れか1又は2以上を操作することによって、その操作された主バルブに対応する(主バルブ内に配された)連動機構41を介して対応する副バルブ(第1副バルブ33、第2副バルブ34、第3副バルブ35)を連動操作可能に構成してある。さらに、迂回管9が、間接連通させたときに、主管7のみによって出す音よりも1オクターブ低い音を出せる長さ(主管7の音響学的長さをLとしたときに、間接連通による主管7と第4バルブ26を介した迂回管9との合計長さが略2Lとなる長さ)設定してある。本実施形態における連動機構41は、ユニバーサルジョイント(自在継ぎ手)により構成してある。
引き続き、図1から5を参照する。主バルブ群21を構成する第1主バルブ23、第2主バルブ24、第3主バルブ25は、互いに略同じ構造を備えているので、ここでは、第3主バルブ25を中心に説明する。第3主バルブ25は、側壁25aに囲まれた柱状空洞部25bを有する主バルブケーシング25gと、主バルブケーシング25g内部に長さ方向摺動可能に封入したピストンホール25h付き主ピストン25cと、主バルブケーシング25g外部に設けた柱状空洞部25bと両端連通する主U字共鳴管25vと、を備えている。主U字共鳴管25vは、操作によって1音半下がる長さに設定してある。第3主バルブ25が、第1主バルブ23、第2主バルブ24と構造的に異なるのは、主U字共鳴管の長さのみである。第1主バルブ23の主U字共鳴管23vは1音下がる長さ、第2主バルブ24の主U字共鳴管24vは半音下がる長さ、にそれぞれ設定してある。
図6及び7を参照しながら、トランペット製造の1態様について説明する。本実施形態に係るトランペット1は、前述した構成を備え、それらの構成を組み合わせることによって製造することができる。一方、既存のトランペットを改良することによって製造することもできる。改良に好都合のトランペットは、ピッコロトランペットである。ピッコロトランペットは、第1乃至3バルブとともに第4バルブを備え、この第4バルブを主管の直接連通と迂回管を介した間接連通との切替に流用可能だからである。したがって、既存のピッコロトランペットが存在する場合、次に述べるバルブ機構を購入することにより入手して、その入手したバルブ機構を既存のピッコロトランペットに取り付けることにより、既存の音とともに、既存の音より1オクターブ低い音をも出すことのできるピッコロトランペットに改良することができる。項を改めて、具体的に説明する。
図18を参照しながら、本実施形態の第1変形例について説明する。第1変形例に係るトランペット1Aが、図1及び2に係るトランペット1と異なるのは、部材の並び順であるから、図18で使用する符号は、図1及び2で使用する符号と同じである。トランペット1Aのマウスピース3は、第4バルブ26に連通され、第4バルブ26から第3主バルブ25、第2主バルブ24及び第1主バルブの順で連通され、第1主バルブ23にベル5が連通している。迂回管9は、第3副バルブ35と第4バルブ26を連通する第1迂回部分管9bと、第4バルブ26と第1副バルブ33とを連通する第2迂回部分管9aと、を含めて構成してある。
図19に基づいて、本実施形態の第2変形例について説明する。ピッコロトランペット1´が、先に説明したピッコロトランペット1と異なるのは、ピッコロトランペット1のバルブ機構15は主として2段重ねのピストンバルブによって構成したのに対し、ピッコロトランペット1´のバルブ機構21´は、主として2段重ねのロータリーバルブによって構成した点である。以下、この点を中心に説明する。符号23´は第1重ねロータリーバルブ、符号24´は第2重ねロータリーバルブ、符号25´は第3重ねロータリーバルブ、そして、符号26´は第4ロータリーバルブを示す。第4ロータリーバルブ26´は、単体バルブである。その他の部材については、図1及び2に示した部材と同じであるから、同じ部材については図19に図1及び2に示した符号と同じ符号を示すに留め、それらの部材についての説明は省略する。各ロータリーバルブは第1〜4ロータリーバルブ23´,24´,25´,26´の柱状空洞部内で円周方向に回転するロータを有するバルブ装置を意味するが、本発明の主体はバルブとU字共鳴管を連結する組み合わせ方法にあるので、ロータリーバルブ装置内部の説明は省略する。
3 マウスピース
5 ベル
7 主管
9 迂回管
15 バルブ機構
21 主バルブ
23 第1主バルブ
23´ 第1重ねロータリーバルブ
24 第2主バルブ
24´ 第2重ねロータリーバルブ
25 第3主バルブ
25´ 第3重ねロータリーバルブ
26 第4バルブ(切替バルブ)
26´ 第4ロータリーバルブ(第4バルブ、切替バルブ)
23v,24v,25v、26v U字共鳴管
31 副バルブ機構
33 第1副バルブ
34 第2副バルブ
35 第3副バルブ
33v,34v,35v、36v U字共鳴管
41 連動機構
45 コイルバネ(付勢部材)
Claims (12)
- マウスピースとベルとの間に挿入する楽器用バルブ機構であって、
マウスピースとベルとを直接連通する主管と、
当該主管の途中に挿入した1個の切替バルブと、
当該切替バルブのみの操作によって、操作前に直接連通していた当該主管を途中迂回により間接連通させる迂回管と、
当該主管の途中に、当該切替バルブよりもマウスピース側又はベル側に直列連通挿入した主バルブ群と、
当該迂回管の途中に直列連通挿入した当該主バルブ群と同数の副バルブ群と、
当該主バルブ群と同数の連動機構群と、を含めて構成してあり、
当該主バルブ群を構成する各主バルブと、当該副バルブ群を構成する各副バルブと、当該連動機構群を構成する各連動機構と、を互いに対応させてあり、
当該各主バルブを操作することによって、当該対応する連動機構を介して当該対応する副バルブを連動操作可能に構成してあり、
当該迂回管が、間接連通させたときに、主管のみによって出す音よりも1オクターブ低い音を直接連通の状態で行う運指と同じ運指で出せる長さに設定してある
ことを特徴とする楽器用バルブ機構。 - マウスピースとベルとの間に挿入する楽器用バルブ機構であって、
マウスピースとベルとを直接連通する主管と、
当該主管の途中に挿入した1個の切替バルブと、
当該切替バルブのみの操作によって、操作前に直接連通していた当該主管を途中迂回により間接連通させる迂回管と、
当該主管の途中に、当該切替バルブよりもマウスピース側又はベル側に直列連通挿入した主バルブ群と、
当該迂回管の途中に直列連通挿入した当該主バルブ群と同数の副バルブ群と、
当該主バルブ群と同数の連動機構群と、を含めて構成してあり、
当該主バルブ群を構成する各主バルブと、当該副バルブ群を構成する各副バルブと、当該連動機構群を構成する各連動機構と、を互いに対応させてあり、
当該各主バルブを操作することによって、当該対応する連動機構を介して当該対応する副バルブを連動操作可能に構成してあり、
当該迂回管の音響学的長さが、当該主管の音響学的長さをLとしたときに、当該迂回管を介した間接連通によって略2Lとなるように設定してあることにより、
直接連通の状態で出る音が、間接連通の状態で直接連通の状態で行う運指と同じ運指を行うことにより1オクターブ低い音になるように構成してある
ことを特徴とする楽器用バルブ機構。 - 前記主バルブ各々と前記副バルブ各々とが、互いに音響学的構造を略同一に構成してある
ことを特徴とする請求項1又は2記載の楽器用バルブ機構。 - 前記主バルブ各々が、側壁に囲まれた柱状空洞部を有する主バルブケーシング各々と、当該主バルブケーシング各々内部に長さ方向摺動可能に封入したピストンホール付き主ピストン各々と、当該主バルブケーシング各々外部に設けた当該柱状空洞部と両端連通する互いに長さの異なる主U字共鳴管各々と、を備え、
前記副バルブ各々が、側壁に囲まれた柱状空洞部を有する副バルブケーシング各々と、当該副バルブケーシング各々内部に長さ方向摺動可能に封入したピストンホール付き副ピストン各々と、当該副バルブケーシング各々外部に設けた当該柱状空洞部と両端連通する互いに長さの異なる副U字共鳴管各々と、
当該主バルブケーシング各々及び/又は当該副バルブケーシング各々内に配した付勢部材各々と、を備え、
当該副U字共鳴管各々の音響学的長さが、対応する当該主U字共鳴管各々の音響学的長さと略同じに設定してある
ことを特徴とする請求項3記載の楽器用バルブ機構。 - 前記主U字共鳴管各々のうち少なくとも1個と前記副U字共鳴管各々のうち少なくとも1個とが、抜き差し管によって構成してある
ことを特徴とする請求項1乃至4何れか記載の楽器用バルブ機構。 - 前記主バルブ各々と前記副バルブ各々が、ロータリーバルブにより構成してある
ことを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の楽器用バルブ機構。 - 請求項1乃至6何れか記載の楽器用バルブ機構を有する
ことを特徴とする金管楽器。 - トランペットである
ことを特徴とする請求項7記載の金管楽器。 - マウスピースとベルとを直接連通する主管と、
マウスピースからベルに向かって順に挿入された各々ボトムスクリュー付の、第1乃至第4ピストンバルブと、当該第4ピストンバルブが備える抜き差し共鳴管と、を含む金管楽器に着脱可能な楽器用バルブ機構であって、
一端と他端とを有する迂回管と、当該迂回管の途中に直列連通挿入した第1乃至第3副ピストンバルブと、当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々の内部に配した3個の連動機構と、を含めて構成してあり、
当該迂回管の一端及び他端を、取り外した抜き差し共鳴管の代わりに第4ピストンバルブに差し込み固定可能に構成してあり、
当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々を、取り外したボトムスクリュー各々の代わりに当該第1乃至第3ピストンバルブ各々にスクリュー固定可能に構成してあり、
当該第1乃至第3副ピストンバルブのピストン上端各々と当該第1乃至第3ピストンバルブのピストン下端各々とを当該3個の連動機構各々により連結するとともに当該ピストンバルブ各々の主バルブケーシング各々及び/又は当該副ピストンバルブ各々の副バルブケーシング各々内に付勢部材各々を配することによって、当該第1乃至第3ピストンバルブ各々の操作で当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々を連動操作可能に構成してあり、
当該迂回管が、当該第4ピストンバルブの操作によって、操作前に直接連通していた当該主管を途中迂回により間接連通させたときに、主管のみによって出す音よりも1オクターブ低い音を出せる長さに設定してある
ことを特徴とする金管楽器に着脱可能な楽器用バルブ機構。 - マウスピースとベルとを直接連通する主管と、
マウスピースからベルに向かって順に挿入された各々ボトムスクリュー付の、第1乃至第4ピストンバルブと、当該第4ピストンバルブが備える抜き差し共鳴管と、を含む金管楽器に着脱可能な楽器用バルブ機構であって、
一端と他端とを有する迂回管と、当該迂回管の途中に直列連通挿入した第1乃至第3副ピストンバルブと、当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々の内部に配した3個の連動機構と、を含めて構成してあり、
当該迂回管の一端及び他端を、取り外した抜き差し共鳴管の代わりに第4ピストンバルブに差し込み固定可能に構成してあり、
当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々を、取り外したボトムスクリュー各々の代わりに当該第1乃至第3ピストンバルブ各々にスクリュー固定可能に構成してあり、
当該第1乃至第3副ピストンバルブのピストン上端各々と当該第1乃至第3ピストンバルブのピストン下端各々とを当該3個の連動機構各々により連結するとともに当該ピストンバルブ各々の主バルブケーシング各々及び/又は当該副ピストンバルブ各々の副バルブケーシング各々内に付勢部材各々を配することによって、当該第1乃至第3ピストンバルブ各々の操作で当該第1乃至第3副ピストンバルブ各々を連動操作可能に構成してあり、
当該迂回管の音響学的長さが、当該主管の音響学的長さをLとしたときに、当該第4ピストンバルブの操作によって操作前に直接連通していた当該主管を途中迂回により間接連通させたことによって略2Lとなるように設定してある
ことを特徴とする金管楽器に着脱可能な楽器用バルブ機構。 - 請求項9又は10記載のバルブ機構を備えた金管楽器。
- トランペットである
ことを特徴とする請求項11記載の金管楽器。
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