JPS6032200B2 - 金管楽器 - Google Patents

金管楽器

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Publication number
JPS6032200B2
JPS6032200B2 JP54063104A JP6310479A JPS6032200B2 JP S6032200 B2 JPS6032200 B2 JP S6032200B2 JP 54063104 A JP54063104 A JP 54063104A JP 6310479 A JP6310479 A JP 6310479A JP S6032200 B2 JPS6032200 B2 JP S6032200B2
Authority
JP
Japan
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valve
approximately
detour
length
pipe
Prior art date
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Expired
Application number
JP54063104A
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English (en)
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JPS55155395A (en
Inventor
明彦 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Gakki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Gakki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Gakki Co Ltd filed Critical Nippon Gakki Co Ltd
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Publication of JPS6032200B2 publication Critical patent/JPS6032200B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はシングルホルン等の金管楽器に関する。
従来の例えばシングルホルンは、一例として第1図及び
第2図に略図的に示すように構成されたものが知られて
いる。
すなわち、マウスピース1とベル2とは主管3によって
連結されている。この主管3には3つのバルブ4,5,
6が夫々直列状に介在されており、これらバルブ4,5
,6には、略1音下がる長さの迂回管7、略半音下がる
長さの迂回管8、略1音半下がる長さの迂回管9が夫々
取り付けられている。そして、バルブ4,5,6に夫々
対応するキーがすべて非操作位置にある場合、第1図に
示すように、マウスピース1とベル2が主管3のみを介
して連結する管絡が設定され、他方、例えばバルブ4が
切り換えられると、第2図に示すように、この切り換え
られたバルブ4に対応する迂回管7が主管3に直列状に
挿入され、これによりこの挿入された迂回管7の長さに
対応する分だけ管路の長さが長くなって演奏音の音高が
迂回管7の長さに対応する分だけ、すなわち略1音低く
なるように構成されている。ところで、ホルンにおいて
はその管径が細いため低次倍音の音色が痩せており、演
奏者は音質を良くするために高次倍音(4次以上で音質
が比較的良い)を使用する必要がある。また、ホルンは
全金属楽器中で最も表現力に優れた楽器とされているが
、反面大変高度な演奏技術が要求されているものであり
、目的とする音を正確で安定的にしかも美しい音で発音
することは相当難かしいものである。たとえば、唇の技
術だけで音程は相当加減可能で、唇を締めると高くなり
緩めると低くなる。音程が変わると音色の方も変わり、
締めた音は明るく緩めた音は低くなる。さらに朝顔の中
に入れた手で気柱の出口端を調節すると、音程と音質の
両方が変化する。このように大変複雑な変化をするホル
ンにおいて、目的とする高次情音を正確な音程で安定的
かつ美しく発音することは一層困難であり、相当高度な
演奏技術を有する者であっても、現実に演奏出来る音域
は狭いものである。したがって、従来のホルン、特にシ
ングルホルンにあっては、低音域の音色が悪く、ひいて
は良好な音色で安定して演奏し得る音域が狭くなり、演
奏に幅を持たせることができないという欠点があった。
また、上記のような欠点を除去したものとしていわゆる
ダブルホルンと称されるものがある。
ダブルホルンはバルブの手前で主管が2本に分れており
、たとえば一方の管はへ調のバルブシステム(F管)よ
りなり、他方は変ロ調のバルブシステム(B管)よりな
っていて、バルブ区間をすぎると再び一本の管となるの
である。また、この2つの管は1つのボタンの操作によ
り、どちらか一方のみが使われるように構成されている
。したがって、演奏者は低音域では長い方の管に切り換
えて、短い方の管におけるのと同一ピッチの音を長い方
の管で高次の倍音でもつて吹くことが出来る。このよう
なダブルホルンにあっては、例えばバルブとして通常用
いられるロータリーバルブが2重機造になる等、構造が
複雑になり、重量も増えまたコストも大幅にアップする
という欠点があつた。この発明は上記事情に鑑みてなさ
れたもので、低音城の音色の向上を図り得て、良好な音
色で安定して演奏し得る音域を拡大することができ、ひ
いては演奏に幅を持たせることができ、しかも構造が簡
単で低コストで得ることができる金管楽器を提供するこ
とを目的とするものであり、主管に更に、略2音下がる
長さの迂回路を有するバルブを略1オクターブ下がる長
さの迂回管を有するバルブとを夫々直列状に介在させる
ようにしたものである。
以下、この発明の一実施例について第3図及び第4図を
参照して説明する。
第3図及び第4図はシングルホルンの略図的構成図を示
し、11はマウスピース、12はベルで、これらは主管
13によって連結されている。主管13には5つのバル
ブ14,15,16,17,18が夫々直列状に介在さ
れている。これらバルブ14,15,16,17,18
には、略1音下がる長さの迂回管19、略半音下がる長
さの迂回管20、略1音半下がる長さの迂回管21、略
2音下がる長さの迂回管22、略1オクターブ下がる長
さの迂回管23が夫々取り付けられている。しかして、
バルブ14〜18に夫々対応するキーがすべて非操作位
置にある場合、第3図に示すように、マウスピース11
とベル12が主管13のみを介して蓮適する管路が設定
される。
従って、この状態において、例えばバルブ14を切り換
えてこのバルブ14に対応する迂回管19を主管13に
直列状に挿入させると、この挿入された迂回管19の長
さに対応する分だけ管麟の長さが長くなって演奏者の音
高が迂回管19の長さに対応する分だけ、すなわち略1
音低くなる。また、バルブ15,16,17を夫々切り
換えると、上記同様にして、演奏音の音高が迂回管20
,21,22の長さに夫々対応する分だけ、すなわち略
半音、略1音半、略2青夫々低くなる。従って、このよ
うなバルブ操作を行なうことにより、従来のシングルホ
ンと同様の演奏効果を得ることができる。次に、バルブ
18を第4図に示すように切り換えた場合、このバルブ
18に対応する迂回管23が主管13に直列状に挿入さ
れ、これにより全体として略1オクターブ下がった管路
が設定される。
従って、この状態を維持したまま、更に例えばバルブ1
4を切り換えてこのバルブ14に対応する迂回管19を
主管13に直列状に挿入させると、この挿入された迂回
管19の長さに対応する分だけ管略の長さが更に長くな
って演奏音の青高が迂回管19の長さに対応する分だけ
、すなわち略半音低くなる。また、バルブ18を切り換
えたまま更にバルブ15,16,17を夫々切り換える
と、上記同様にして、演奏者の音高が迂回管20,21
,22の長さに夫々対応する分だけ、すなわち略1/4
音、略3/4音、略1音夫々低くなる。従って、このよ
うなバルブ操作(主として14,17のバルブを操作)
を行なうことにより、低音域の音色を向上させることが
でき、従釆のダブルホルンと略同様の演奏効果を得るこ
とができる。すなわち、略1オクターブ下がるようにし
てあるので、このバルブ18の操作により主管の長さが
先の場合に比べ約2倍になり、その結果振動数は略1/
2に下がり、これれに伴い、先に略1音低下したバルブ
14は略半音低下のバルブとして機能し、略2音低下し
たバルブ17は略1青低下のバルブとして機能するよう
になる。これはバルブ18が略1オークターブ低下する
ように構成されている結果であり、残りのバルブシステ
ムを両方のオクターブに併用することを可能とするもの
である。すなわち、ダブルホルンと比べはかるに簡単な
構成でダブルホルンと略同様の効果が得られることを意
味し、構成が簡単なだけに軽量で操作も容易なホルンが
得られる。また、上記実施例においてはこの発明をシン
グルホルンに適用した場合について説明したが、これに
限られることなく、例えばチューバ、トランペット等の
金管楽器にも幅広く適用し得るものである。
以上詳細に説明したように、この発明による金管楽器に
よれば、主管に更に、略2音下がる長さの迂回管を有す
るバルブと略1オクターブ下がる長さの迂回管を有する
バルブとを夫々直列状に介在させた構成であるから、略
1オクターブ下がる長さの迂回管を主管に直列状に挿入
させた状態で演奏することにより、低音域の音色を向上
させることができ、従って良好な音色で安定して演奏し
得る音域が拡大し、ひいては演奏に幅を持たせることが
できる。
しかもこの場合、先に1音低下のバルが半音低下のバル
ブとして機能し、2音低下のバルブが1音低下のバルブ
として機能するようになるから、ダブルホルンと略同様
の効果を得ることができる。また、前記バルブは、通常
のオクターブの場合と1オクターブ下げた場合との両方
に併用することができるから、ダブルホルンのようにバ
ルブシステムが2重機造になることもない。これはちよ
うど、1オクターブ低下させるバルブを設けたからこそ
可能となるのであり、その1オクターブ低下のバルブと
2音低下のバルブ(オクターブ下げた場合1音低下のバ
ルブとなる)は必要不可欠なものである。また、このよ
うにバルブシステムを併用するようにしてあるから、構
造が簡単であり、この種の金管楽器を低コストで得るこ
とができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のシングルホルンの一例を示す略図的構成
図、第2図はその使用状態の1つを示す略図的構成図、
第3図はこの発明をシングルホルンに適用した場合の一
実施例を示す略図的構成図、第4図はその使用状態の1
つを示す略図的構成図である。 11……マウスピース、12……ベル、13…・・・主
管、14〜18・・・・・・バルブ、19〜23・・・
・・・迂回管。 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マウスピースとベルとを連結する主管に、略半音下
    がる長さの迂回管を有する第1のバルブ、略1音下がる
    長さの迂回管を有する第2のバルブ、略1音半下がる長
    さの迂回管を有する第3のバルブ、略2音下がる長さの
    迂回管を有する第4のバルブ、略1オクターブ下がる長
    さの迂回管を有する第5のバルブを夫々直例状に介在さ
    せ、かつ前記第1〜第5のバルブは通常その各迂回管が
    前記主記管に挿入されない状態にあると共に切り換えら
    れて前記主管に直列状に挿入されるように構成してなる
    ことを特徴とする金管楽器。
JP54063104A 1979-05-22 1979-05-22 金管楽器 Expired JPS6032200B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54063104A JPS6032200B2 (ja) 1979-05-22 1979-05-22 金管楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54063104A JPS6032200B2 (ja) 1979-05-22 1979-05-22 金管楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55155395A JPS55155395A (en) 1980-12-03
JPS6032200B2 true JPS6032200B2 (ja) 1985-07-26

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54063104A Expired JPS6032200B2 (ja) 1979-05-22 1979-05-22 金管楽器

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