JP5855224B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は入力画像の輝度信号を補正する画像処理装置及び方法に関するものである。
従来から、特に霧、霞、雨天などで撮影した輝度信号分布の狭い画像に対して被写体(人、動物、車両、道路標識など)の視認性を高めるために画像の輝度信号の階調補正が行われている。階調補正を行う場合、輝度信号分布の狭い画像の一部に、輝度の極端に高い部分或いは極端に低い部分が含まれていると、輝度信号分布の狭い画像に対する階調補正が不十分となっていた。そこで、入力画像データの高輝度側の一定輝度以上の輝度を最高輝度に、また低輝度側の一定輝度以下の輝度を最低輝度に変換し、その間の輝度を輝度に応じて線形に最低輝度から最高輝度に拡大することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-152623号公報(第3頁、段落0007)
従来の画像処理装置は、入力画像データの高輝度側の一定輝度以上の輝度を最高輝度に、また低輝度側の一定輝度以下の輝度を最低輝度に変換し、その間の輝度を輝度に応じて線形に最低輝度から最高輝度に拡大するように構成されているので、低輝度側の一定輝度以下の画像部分は黒潰れして見えなくなり、一方、低輝度側の一定輝度以下の画像部分の黒潰れを防ごうとすると、中間の輝度の画像部分のコントラストの改善が十分でないという問題があった。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、霧などにより輝度信号分布が狭くなった画像領域と低輝度の画像領域を共に含む画像に対して、低輝度の画像領域を黒潰れさせることなく、輝度信号分布が狭い画像領域の輝度信号分布を拡大することでコントラストを補正できる画像処理装置を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、
画像信号で表される画像の各画素が、所定の輝度レベル以下の画素の出現頻度が所定値以下である補正対象領域内のものか否かを判定する領域判定回路と、
前記画像信号で表される画像のうち、前記領域判定回路で前記補正対象領域内のものであると判定された画素の各々について、オフセットレベルを生成するオフセットレベル生成回路と、
前記画像信号から、前記オフセットレベル生成回路で生成された前記オフセットレベルを減算しオフセット画像信号を生成するオフセット減算回路と、
前記オフセット画像信号に対するゲインを生成するゲイン生成回路と、
前記オフセット画像信号に前記ゲインを乗算し、補正画像信号を生成するゲイン乗算回路と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、霧に覆われ輝度信号分布が狭くなった被写体の手前に写る窓枠などによる低輝度の画像領域部分を黒潰れさせることなく、被写体のコントラストを改善することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1のオフセットレベル生成回路の構成例を示すブロック図である。 図1の平均輝度補正ゲイン生成回路の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における、入力画像の例を示す概略図である。 図4の入力画像を撮像したときに得られる信号波形を示す図である。 実施の形態1における、入力画像の例に対応した状態信号の分布を示す図である。 (a)〜(c)は、注目画素を中心とする周辺画素ブロック中の低輝度画素と非低輝度画素の配置の異なる例を示す図である。 図4のA−A’ライン上の画素についての低輝度画素割合を示す図である。 図1の混合比生成回路の一例における入出力特性を示すグラフである。 (a)〜(c)は、図1の混合比生成回路の一例により出力される混合比を示す図である。 図1の混合比生成回路の一例における入出力特性を示すグラフである。 (a)〜(c)は、図1の混合比生成回路の一例により出力される混合比を示す図である。 図1の混合比生成回路の一例における入出力特性を示すグラフである。 図2の周辺領域輝度平均回路において平均を求めるために用いられる画素が占める領域を示す図である。 図2のオフセット係数算出回路に入力としての黒画素数NumBと、出力としてのオフセット係数KBの関係を示す図である。 (a)〜(c)は、入力画像、オフセット減算回路によるオフセット後の画像、及び白補正ゲイン輝度乗算回路による白補正後の画像の輝度信号分布の変化を示す図である。 実施の形態1における、出力画像の例を示す概略図である。 図1の平均輝度補正量算出回路を設けない場合の、図19と同様の輝度信号分布の変化を示す図である。 入力画像、白補正ゲイン輝度乗算回路による白補正後の画像、及び平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路による平均輝度補正後の画像の輝度信号分布の変化を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係る画像処理装置で実施される画像処理方法を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る画像処理装置で実施される画像処理方法を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示す。
図示の画像処理装置は画像を構成する各画素の輝度信号Yiと色差信号Cbi,Criを受けて、画像の輝度信号Yiの階調補正を行うものである。各画素の輝度信号Yiと色差信号Cbi,Criは、単に入力信号とも呼ばれる。画像処理装置は、複数の画素を順に注目画素として、当該画素の補正後の輝度信号Yoを出力するとともに、入力された色差信号Cbi,Criをそのまま(補正を加えることなく)出力する。
図示の画像処理装置は、オフセット減算回路1と、ゲイン乗算回路2と、輝度飽和処理回路5と、混合回路6と、オフセットレベル生成回路10と、ゲイン生成回路20と、領域判定回路60と、混合比生成回路65とを有する。
オフセット減算回路1は、入力画像の輝度信号Yiから、オフセットレベル生成回路10により生成されるオフセットレベルOffsetを減算し、輝度信号Yofstを算出する。
つまり、オフセット減算回路1は、画像信号から、オフセットレベル生成回路10で生成されたオフセットレベルOffsetを減算しオフセット画像信号を生成する。ここで、画像信号は、輝度信号Yiである。また、オフセット画像信号は、輝度信号Yofstのことである。
オフセットレベル生成回路10は、図2に示すように、周辺領域輝度平均回路11と、輝度最小値検出回路12と、黒画素カウント回路13と、オフセット係数算出回路14と、オフセットレベル算出回路15とを有する。
ゲイン乗算回路2は、オフセット減算回路1が出力する輝度信号Yofstに、ゲイン生成回路20で生成されるゲインを乗算する。ゲイン生成回路20は、オフセット画像信号に対するゲインを生成する。ここで、オフセット画像信号は、輝度信号Yofstのことである。
ゲイン乗算回路2は、白補正ゲイン輝度乗算回路3と、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4とを有する。ゲイン生成回路20は、白補正ゲイン算出回路30と、平均輝度補正ゲイン生成回路40を有する。ゲイン乗算回路2は、オフセット画像信号(輝度信号Yofst)にゲインを乗算し、補正画像信号Ywaを生成する。
白補正ゲイン輝度乗算回路3は、オフセット減算回路1が出力する輝度信号Yofstに、白補正ゲイン算出回路30により決定される白補正ゲイン値WGainを乗算し、白補正後輝度信号Ywを算出する。つまり、白補正ゲイン輝度乗算回路3は、オフセット画像信号に白補正ゲインWGainを乗算し白補正画像信号Ywを生成する。ここで、オフセット画像信号は、輝度信号Yofstである。
平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4は、白補正ゲイン輝度乗算回路3が出力する輝度信号Ywに、平均輝度補正ゲイン生成回路40により決定される平均輝度補正ゲインAPLGainを乗算し、平均輝度補正後輝度信号Ywaを算出する。つまり、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4は、白補正画像信号に平均輝度補正ゲインAPLGainを乗算して平均輝度補正画像信号Ywaを生成する。ここで、白補正画像信号は、輝度信号Ywである。
平均輝度補正ゲイン生成回路40は、図3に示すように、補正前平均輝度値算出回路41と、補正後平均輝度値算出回路42と、原色信号画素代表値生成回路43と、色飽和画素カウント回路44と、色飽和補正レベル生成回路51と、目標平均輝度値算出回路47と、平均輝度補正ゲイン算出回路48とを有する。
色飽和補正レベル生成回路51は、色飽和量平均値算出回路45及び平均輝度値補正量算出回路46を有する。色飽和補正レベル生成回路51は、色飽和画素数SATnumと最大値M_POSTに基づいて色飽和補正レベルSATADJを生成する。
平均輝度補正ゲイン生成回路40は、画像信号の平均輝度値APLpreと、補正画像信号の平均輝度値APLpost及び色飽和補正レベルSATADJに基づいて平均輝度補正ゲインAPLGainを生成する。
輝度飽和処理回路5は、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4から出力される輝度信号Ywaに対する飽和処理を行い、飽和処理後の輝度信号Yaを出力する。
混合回路6は、入力画像の輝度信号Yiと、輝度飽和処理回路5から出力される飽和処理後の輝度信号Yaを、混合比生成回路65で決定される混合比KMIXに応じた割合で混合し、出力輝度信号Yoを出力する。混合回路6は、画像信号と補正画像信号を混合比KMIXに基づいて混合する。ここで、画像信号は入力画像の輝度信号Yiである。また、補正画像信号は、飽和処理後の輝度信号Yaである。
混合比が百分率を表すものである場合、混合回路6における混合は下記の式で表される。
Yo=Yi×KMIX/100+Ya×(100−KMIX)/100 …(1)
オフセットレベル生成回路10は、入力画像を構成する画素のうち、領域判定回路60により補正対象であると判定された画素の各々についての、その周辺領域の平均輝度に基づいて、オフセットレベル(Offset)を生成する。
つまり、オフセットレベル生成回路10は、画像信号で表される画像のうち、領域判定回路60で補正対象領域内のものであると判定された画素の各々について、オフセットレベルOffsetを生成する。
白補正ゲイン算出回路30は、オフセットレベル生成回路10で生成されたオフセットレベルOffsetと、所定の目標上限値Wtgtに基づいて白補正ゲインWGainを画素毎に生成する。つまり、白補正ゲイン算出回路30は、画像信号のオフセットレベルOffsetと所定の目標上限値Wtgtに基づいて白補正ゲインWGainを生成する。
平均輝度補正ゲイン生成回路40は、入力画像の輝度信号Yi及び色差信号Cbi、Cri、並びに平均輝度補正後輝度信号Ywaに基づいて平均輝度補正ゲインAPLGainを生成する。
混合比生成回路65は、各画素の周囲の画素のうち、低輝度画素の割合(RLY)に基づいて混合比KMIXを画素毎に求める。つまり、混合比生成回路65は、画像信号で表される画像の各画素について、その周囲の画素のうち、輝度が所定の輝度レベル以下の画素が占める割合である低輝度画素割合に基づいて混合比を画素毎に求める。
以下、領域判定回路60、混合比生成回路65、オフセットレベル生成回路10、白補正ゲイン算出回路30、及び平均輝度補正ゲイン生成回路40について順に詳しく説明する。
以下では、入力画像が図4に示すものである場合を想定して説明する。図4は、例えば霧に覆われた家屋を窓枠越しに撮像した場合に得られる画像の概略を示す。画像の一部を占める窓枠の部分LPAは輝度レベルが低い領域(低輝度領域)であり、それ以外の部分(窓枠越しに見える部分)HPAは比較的輝度が高い領域(非低輝度領域)である。図示の例ではこの非低輝度領域HPAに含まれる家屋のコントラストが低く、コントラストを増大させるための補正が望まれる。
領域判定回路60は、輝度信号Yiで表される画像の各画素が、所定の輝度レベル以下の画素の出現頻度が所定値以下である補正対象領域内のものか否かを判定するものである。
つまり、領域判定回路60は、画像信号で表される画像の各画素が、所定の輝度レベル以下の画素の出現頻度が所定値以下である補正対象領域内のものか否かを判定する。ここで、画像信号は、輝度信号Yiである。
領域判定回路60は、輝度レベル判別回路61と、画素割合算出回路62と、補正対象画素指定回路63とを有する。
輝度レベル判別回路61は、入力画像の各画素の輝度信号Yiを所定の輝度レベルTHPと比較し、判別結果を示す信号SEPを出力する。つまり、輝度レベル判別回路61は、画像信号で表される画像の各画素の画素値を所定の輝度レベルTHPと比較し所定輝度レベルTHP以下の画素を判別する。ここで、画像信号は輝度信号Yiである。
図5は、図4の入力画像のA−A’ラインの信号波形図である。
非低輝度領域HPAの信号は、家屋の屋根に対応した信号が霧に覆われて小振幅となっており、一方、低輝度領域LPAの信号も窓枠に対応した小振幅の部分を含む。
輝度レベル判別回路61は、図5のような輝度信号Yiの各画素値を所定の輝度レベル(閾値)THPと比較し、判別結果として、閾値THP以下の画素(低輝度画素)に対しては“1”となり、閾値THPよりも大きい画素(非低輝度画素)に対しては“0”となる二値の状態信号SEPを出力する。
なお、ノイズの影響を防ぐため、輝度レベル判別回路61の入力段で、輝度信号Yiを周辺画素平均処理などの低域通過フィルタを通してから閾値判別しても良い。
判別結果出力(状態信号)SEPを、画像に対応して表示すると図6のようになる。図6で、ハッチングを施した部分HPAは、非低輝度画素で占められる領域(非低輝度領域)であり、白の部分(ハッチングを施していない部分)LPAは、低輝度画素で占められる領域(低輝度領域)である。
輝度レベル判別回路61は状態信号SEPを、画素割合算出回路62へ供給する。
画素割合算出回路62は、輝度レベル判別回路61からの状態信号SEPを入力とし、画像の各画素を順に注目画素として、注目画素を中心とした所定の周辺画素範囲の中に上記低輝度画素が占める割合を求め、低輝度画素割合(を示すデータ)RLYとして出力する。つまり、画素割合算出回路62は、画像信号で表される画像の各画素を順に注目画素として、該注目画素を中心とした所定の周辺画素範囲の中に輝度レベル判別回路61で所定の輝度レベルTHP以下の画素と判別された画素が占める割合を、低輝度画素割合RLYとして算出する。
画素割合算出回路62の詳細な動作を、図7(a)〜(c)を参照して説明する。
図7(a)〜(c)は例えば、注目画素を中心とした水平方向33画素、垂直方向33画素の矩形の領域で構成される周辺画素ブロックが、図6の低輝度領域LPAと非低輝度領域HPAの境界部分に位置するものである場合を示す。ここで、低輝度領域LPAが低輝度の画素のみから成り、非低輝度領域HPAが非低輝度の画素のみから成るものと仮定している。
図7(a)に示す周辺画素ブロックは、1089画素の内、218画素が低輝度画素であり、低輝度画素割合RLYは約20%である。
図7(b)に示す周辺画素ブロックは、1089画素の内、545画素が低輝度画素であり、低輝度画素割合RLYは約50%である。
図7(c)に示す周辺画素ブロックは、1089画素の内、871画素が低輝度画素であり、低輝度画素割合RLYは約80%である。
実際の回路では百分率ではなく、カウントした低輝度画素の数をそのまま低輝度画素割合を表す指標として用いても良い。
画素割合算出回路62は、低輝度画素割合(を示すデータ)RLYを補正対象画素指定回路63及び混合比生成回路65へ供給する。
補正対象画素指定回路63は、画素割合算出回路62から出力される、
上記低輝度画素割合RLYが所定の閾値THRL以下の画素を補正対象画素であると判断し、判断結果を示す補正対象識別信号CMPを出力する。つまり、補正対象画素指定回路63は、各画素についての低輝度画素割合RLYが所定の閾値以下THRLである場合に、当該画素が補正対象領域内の画素であると判断し、判断結果を示す信号を、補正対象識別信号CMPとして出力する。
補正対象画素の集合により補正対象領域HYAが構成され、補正対象画素以外の画素の集合により非補正対象領域LYAが構成される。
上記の閾値THRLは例えば50パーセントに定められる。
閾値THRLを50%に定めた場合、補正対象領域HYA及び非補正対象領域LYAは、それぞれ非低輝度領域HPA及び低輝度領域LPAと一致する。このことを示すため、図6には、符号HYA(THRL=50)を符号HPAに併記し、LYA(THRL=50)を符号LPAに併記している。
閾値THRLを50%よりも小さい値に定めた場合、補正対象領域HYAは、図6に符号HYA(THRL<50)で示すように、非低輝度領域HPAよりも狭くなる。
閾値THRLを50%よりも大きな値に定めた場合、補正対象領域HYAは、図6に符号HYA(THRL>50)で示すように、非低輝度領域HPAよりも広くなる。
補正対象識別信号CMPは、輝度最小値検出回路12、及び黒画素カウント回路13へ供給される。
混合比生成回路65は、画素割合算出回路62から出力される、低輝度画素割合RLYを所定の特性で変換し、混合比KMIXを求める。つまり、混合比生成回路65は、画素割合算出回路62で算出された低輝度画素割合RLYを所定の特性で変換して、混合比KMIXを生成する。
例えば図4に示す入力画像のA−A’ライン上の画素についての低輝度画素割合RLYを示すと、図8のように、各画素の周辺画素ブロックが非低輝度領域HPA(非低輝度画素のみから成ると仮定している)内の画素のみから成る場合には0%、各画素の周辺画素ブロックが低輝度領域LPA(低輝度画素のみから成ると仮定している)内の画素のみから成る場合には100%、各画素の周辺画素ブロックが非低輝度領域HPA内の画素と、低輝度領域LPA内の画素から成る場合には、非低輝度領域HPAと低輝度領域LPAの面積割合に応じて0%から100%へ変化する。
つまり、混合比生成回路65は、低輝度画素割合RLYが所定の上限値以上のときは混合比KMIXが100%となり、低輝度画素割合RLYが0%から上限値までの範囲では、低輝度画素割合RLYの増加にともなって混合比KMIXが0%から100%まで直線的に増加する変換特性を有する。
代わりに、混合比生成回路65は、低輝度画素割合RLYが所定の下限値以下のときは混合比KMIXが0%となり、低輝度画素割合RLYが下限値から100%までの範囲では、低輝度画素割合RLYの増加にともなって混合比KMIXが0%から100%まで直線的に増加する変換特性を有するものであっても良い
混合比生成回路65の一構成例の動作を、図9及び図10(a)〜(c)を参照して説明する。
図9は、この例の混合比生成回路65の入出力特性(変換特性)を示す。図9に示す変換特性では、低輝度画素割合RLYが所定の上限値THU以上のときは混合比KMIXが100%となり、低輝度画素割合RLYが0%から上限値THUまでの範囲では、低輝度割合RLYの増加にともなって混合比KMIXが0%から100%まで直線的に増加する。
図10(a)〜(c)は、混合比生成回路65が図9の入出力特性を有する場合の、図4に示す入力画像のA−A’ライン上の画素に対する低輝度画素割合RLYから混合比KMIXへの変換の過程を示す。
図10(a)は、図8と同様の、画素割合算出回路62から入力される低輝度画素割合RLYである。
混合比生成回路65では、画素割合算出回路62から入力された低輝度画素割合RLYを所定の上限値THUと比較して、図9の点線RLYa及び図10(b)のように上限値THUを超える部分をクリップして、すべて上限値THUに置き換える。さらに、図9の実線KMIX及び図10(c)のように0%から上限値THUまでを、0%から100%となるように拡大する。即ち、上限値THU以下の部分も(100%/THU)を係数として拡大することで、対応する混合比KMIXを得る。
従って、RLYからKMIXへの変換は以下の式で表される。
RLY>THUのときは
KMIX=100%
RLY≦THUのときは、
KMIX=RLY×(100%/THU)
なお、クリップによって割合変化が連続的でなくなる部分は、周辺の混合比を平均するなどの処理によって、割合変化が連続的となるように、さらなる変換(調整)をしても良い。
混合比生成回路65の他の構成例の動作を、図11及び図12(a)〜(c)を参照して説明する。
図11は、この例の混合比生成回路65の入出力特性(変換特性)を示す。図11に示す変換特性では、低輝度画素割合RLYが所定の下限値THL以下のときは混合比KMIXが0%となり、低輝度画素割合RLYが下限値THLから100%までの範囲では、低輝度画素割合RLYの増加にともなって混合比KMIXが0%から100%まで直線的に増加する。
図12(a)〜(c)は、混合比生成回路65が図11の入出力特性を有する場合の、図4に示す入力画像のA−A’ライン上の画素に対する低輝度画素割合RLYから混合比KMIXへの変換の過程を示す。
図12(a)は、図8と同様の、画素割合算出回路62から入力される低輝度画素割合RLYである。
混合比生成回路65では、画素割合算出回路62から入力された低輝度画素割合RLYを所定の下限値THLと比較して、図11の点線RLYb及び図12(b)のように下限値THL未満の部分をクリップして、すべて下限値THLに置き換える。さらに、図11の実線KMIX及び図12(c)のように下限値THLから100%までを0%から100%までに拡大する。即ち、下限値THL以上の部分の、100%からの差を、(100%/(100%−THL))を係数として拡大することで、対応する混合比KMIXを得る。
従って、RLYからKMIXへの変換は以下の式で表される。
RLY<THLのときは
KMIX=0%
RLY≧THLのときは、
KMIX=100%−(100%−RLY)×(100%/(100%−THL))
=100%(RLY−THL)/(100%−THL)
なお、クリップによって割合変化が連続的でなくなる部分は、周辺の混合比を平均するなどの処理によって、割合変化が連続的となるように、さらなる変換(調整)をしても良い。
図9に示すように、混合比生成回路65において、低輝度画素割合RLYが上限値THU以上のときは、混合比KMIXを100%にし、低輝度画素割合RLYが上限値THU未満のときは、(100/THU)を係数として、低輝度画素割合RLYに掛けた値を混合比KMIXとすることで、低輝度画素割合が100%に近い画像部分(図9で上限値THUよりも右側の範囲)では、補正画像信号Yaを混合することなく、入力画像自体をそのまま出力画像とすることができる。
図11に示すように、混合比生成回路65において、低輝度画素割合RLYが下限値THL以下のときは、混合比KMIXを0%にし、低輝度画素割合RLYが下限値THLよりも大きいときは、下限値THLよりも大きい低輝度画素割合RLYの値の100%からの差を、(100%/(100%−THL))を係数として拡大したものを混合比KMIXと定めることで、低輝度画素割合が0%に近い画像部分(図11でTHLよりも左側の範囲)では、入力画像信号Yiを混合することなく、補正画像自体をそのまま出力画像とすることができる。
上記の図9〜図12(c)を参照して説明した構成例において上限値THUを上側クリップ値とする例と、下限値THLを下側クリップ値とする例を説明したが、上限値及び下限値THU、THLの双方を有し、それぞれを上側クリップ値、下側クリップ値とし、クリップ後にデータを0%から100%に拡大するものであっても良い。
この場合の低輝度割合RLYと混合比KMIXの関係は図13に示す如くとなる。
なお、混合比生成回路65としては、入力された画素割合RLYをそのまま混合比KMIXとして出力するものであっても良い。
変換により得られる混合比(を示すデータ)KMIXは、混合回路6に供給される。
以上のように、注目画素を中心とした所定の周辺画素範囲の中に所定の閾値THP以下の画素と判別された画素(低輝度画素)が占める割合が所定の閾値THRLよりも大きい画素のみを補正対象から除外し、周辺画素範囲内において低輝度画素が占める割合RLYが所定の閾値THRL以下の画素を補正対象とする構成とすることで、低輝度画素がまとまった領域だけを補正対象から除き、非低輝度画素がまとまった領域だけを補正対象とすることができる。従って、非低輝度画素がまとまった領域中の低輝度画素を無視することなく、逆に低輝度画素がまとまった領域中の非低輝度画素の影響を受けることなく、オフセット及びゲインを決定することができ、コントラストの改善を適切に行うことができる。
また、各画素について、その周辺の画素の輝度を考慮した低輝度画素割合RLYに基づいて、補正画像信号Yaと、入力画像信号Yiとの混合比KMIXを変えるようにしたので、補正対象領域と低輝度領域の境界部においても、入力画像に対する補正量が急激に変わるのを避けることができ、違和感のない出力画像を得ることができる。
図2に示されるオフセットレベル生成回路10の周辺領域輝度平均回路11は、入力画像の輝度信号Yiを受け、各画素を順に注目画素として、その周辺領域輝度平均値Yavgを画素ごとに算出する。即ち、周辺領域輝度平均回路11は、注目画素P0の周辺領域NA内の画素の輝度信号値の平均値を算出して、注目画素P0の周辺領域輝度平均値Yavgとして出力する。
つまり、周辺領域輝度平均回路11は、画像信号の各画素を注目画素として、該注目画素の周辺画素平均値を画素毎に算出する。ここで、画像信号は、輝度信号Yiである。また、周辺画素平均値は、周辺領域輝度平均値Yavgである。
例えば、図14に示すように、注目画素P0を中心とし、水平方向5画素、垂直方向5画素の矩形の領域を周辺領域NAとし、該周辺領域NAに含まれる25画素の輝度信号値の平均値を、注目画素P0の周辺領域輝度平均値Yavgとして算出する。
周辺領域輝度平均回路11で周辺領域輝度平均を求める際に使用する周辺領域の画素数は必ずしも水平方向5画素×垂直方向5画素に限定されるものではなく、入力画像の輝度信号のS/Nレベルや本画像処理装置を実装するハードウェア等のメモリリソース等に応じて、領域の大きさを定めればよい。領域を大きく設けることにより、輝度信号に含まれるノイズ成分の影響を小さくすることが出来るが、領域を大きくし過ぎると、算出する周辺領域輝度平均値Yavgに占める注目画素の輝度の重みが小さくなり、画像の鮮鋭さが失われる。
周辺領域輝度平均回路11から出力される周辺領域輝度平均値Yavgは輝度最小値検出回路12及び黒画素カウント回路13に供給される。
輝度最小値検出回路12は、周辺領域輝度平均回路11により生成される画素ごとの周辺領域輝度平均値Yavgの、補正対象領域HYA内における最小値を、輝度最小値Yminとして出力する。ここで、周辺領域輝度平均値Yavgが補正対象領域HYA内の画素についてのものであるかどうかは、補正対象識別信号CMPに基づいて判断される。
つまり、輝度最小値検出回路12は、入力画像の画素毎に求められた周辺画素平均値のうち、領域判定回路60で補正対象であると判定された画素から成る補正対象領域HYA内における最小値を検出する。ここで、周辺画素平均値は、周辺領域輝度平均値Yavgである。また、最小値は、輝度最小値Yminである。
輝度最小値Yminは、オフセットレベル算出回路15へ供給される。
黒画素カウント回路13は、周辺領域輝度平均回路11により生成される画素ごとの周辺領域輝度平均値Yavgを所定の閾値BmAxと比較し、補正対象画素のうちの、上記の比較の結果閾値BmAx以下であると判定された画素の数をカウントし、カウント結果を黒画素数NumBとして算出する。各画素が補正対象画素であるか否かは、補正対象識別信号CMPに基づいて判断される。
つまり、黒画素カウント回路13は、画面ごとに周辺画素平均値が所定レベル以下となる黒レベル画素を数える。ここで、周辺画素平均値は、周辺領域輝度平均値Yavgである。また、所定レベルは、閾値BmAxである。黒レベル画素を数えた結果は、黒画素数NumBである。
閾値BmAxは、画面内で黒として表示される階調範囲の上限以上の値に設定される。
オフセット係数算出回路14は、黒画素カウント回路13から出力される黒画素数NumBに応じたオフセット係数KBを画面毎に算出する。
つまり、オフセット係数算出回路14は、黒レベル画素数に基づいてオフセット係数KBを生成する。ここで、黒レベル画素数は、黒画素数NumBである。
黒画素数NumBと、これに応じて算出されるオフセット係数KBの関係の一例を図15に示す。
図15に示される例では、オフセット係数KBは、黒画素数NumBが所定値NumTPまでは1、それよりも大きい範囲では、1より小さくなるように、かつ黒画素数NumBの増加に伴いオフセット係数KBが次第に小さくなるように定められている。
オフセット係数KBは、オフセットレベル算出回路15へ入力される。
このように、黒画素数NumBが多い画像では、オフセット係数KBを小さくすることで、後述するようにオフセットレベルOffsetを小さくしている。これは霧の影響が大きい画像の多くは、輝度信号分布が高輝度側に偏っており、黒画素数NumBが多くなることは少ないが、霧の影響が小さい画像では、黒画素数NumBが多くなることがあり、そのような画像に対しては、輝度信号分布を広げる階調補正を行う必要がないためである。上記構成とすることにより、霧などを含まない画像に対して、輝度信号分布を広げ過ぎる過度の階調補正を抑制できる効果が得られる。
オフセットレベル算出回路15は、輝度最小値検出回路12から画面毎に出力される輝度最小値Yminと、オフセット係数算出回路14から画面毎に出力されるオフセット係数KBと、所定の閾値LIMofstから、オフセットレベルOffsetを算出する。
つまり、オフセットレベル算出回路15は、最小値とオフセット係数KBに基づいてオフセットレベルOffsetを算出する。ここで、最小値は、輝度最小値Yminである。
このオフセットレベルOffsetの算出においては、最初に目標オフセットレベルOffset_tgtを求め、次にこの目標オフセットレベルに基づいてオフセットレベルOffsetを求める。
目標オフセットレベルOffset_tgtは、式(2A)もしくは式(2B)に従い、画面ごとに算出される。
所定の閾値LIMofstは、輝度信号分布が高輝度側に偏っている場合に、輝度信号分布を広げることによる疑似輪郭の発生を抑制するために設定されるものであり、以下のように、Offset_tgtはLIMofst以下に制限される。
Ymin×KB<LIMofstの場合
Offset_tgt=Ymin×KB …(2A)
Ymin×KB≧LIMofstの場合
Offset_tgt=LIMofst …(2B)
目標オフセットレベルOffset_tgtは画面単位で算出される値であり、画面単位での変動の激しいことが想定される。その変動による影響を軽減するために指数平滑係数値Kofst(0以上1以下の値)を用いて、式(3)で表される指数平滑処理を行う。式(3)において、Offset_tgt(t)は、ある画面について算出された目標オフセットレベルであり、Offset_tgt(t−1)は、Offset_tgt(t)の1画面前に算出された目標オフセットレベルである。
Offset
=Kofst×Offset_tgt(t)
+(1−Kofst)×Offset_tgt(t−1) …(3)
算出されたオフセットレベルOffsetはオフセット減算回路1へ入力される。
上記の構成とすることにより、入力画像の目標オフセットレベルが画面単位で激しく変動した場合にも、補正後の画像の輝度信号のレベル変動を抑制することができる効果が得られる。
なお、目標オフセットレベルOffset_tgtの変動が激しくないような環境においては、オフセットレベルOffsetの算出に指数平滑処理を用いず、下記の式(4)で示すように、目標オフセットレベルOffset_tgtをそのままオフセットレベルOffsetとして出力する構成としても良い。
Offset=Offset_tgt …(4)
オフセット減算回路1は、下記の式(5)で示すように、オフセットレベル算出回路15から画面毎に出力されるオフセットレベルOffsetを入力画像の輝度信号Yiから減算し、オフセット後の輝度信号Yofstを算出する。
Yofst=Yi−Offset …(5)
オフセット後の輝度信号Yofstは白補正ゲイン輝度乗算回路3へ入力される。
オフセットレベルOffsetを、入力画像中の、補正対象画素の各々についての周辺領域輝度平均値Yavgから算出される輝度最小値Yminと、入力画像の黒画素数NumBに基づき算出されるオフセット係数KBを乗算することで算出しているので、黒つぶれ画素を発生させることなく、輝度信号分布を広げる階調補正を行うことが可能である。
白補正ゲイン算出回路30は、オフセットレベル生成回路10から画面毎に出力されるオフセットレベルOffsetと輝度信号の階調の最大値Yfc以下の目標上限値Wtgtから式(6)もしくは式(7)に従い白補正ゲイン値WGainを算出する。目標上限値Wtgtは、画面内で白として表示される階調範囲の最大輝度レベルを設定する。
Offset<Wtgt−1の場合、
WGain=Wtgt/(Wtgt−Offset) …(6)
Offset≧Wtgt−1の場合、
WGain=Wtgt …(7)
白補正ゲイン輝度乗算回路3は、白補正ゲイン算出回路30から出力される白補正ゲイン値WGainとオフセット減算回路1から出力される輝度信号Yofstとを下記の式(8)で示すように乗算し、輝度信号Ywを算出する。
Yw=WGain×Yofst …(8)
補正後の輝度信号Ywが入力画像の輝度信号Yiの階調の最大値Yfcを超えないように白補正ゲイン値WGainを生成しているので、白補正ゲイン値WGainが乗算された輝度信号Ywと色差信号Cbi,Criから構成される補正画像において、白飛びする画素が増加しない効果がある。
入力画像の輝度信号Yiの分布と、オフセット減算回路1が出力する輝度信号Yofstの分布と、白補正ゲイン輝度乗算回路3が出力する輝度信号Ywの分布の一例を図16(a)〜(c)に示す。
図16(a)の輝度信号Yiの分布をそのままオフセットレベルOffsetの分、左方向にずらしたものが図16(b)の輝度信号Yofstの分布となる。図16(a)に示す輝度信号Yiと図16(b)に示す輝度信号Yofstの分布位置は異なるが、その分布形状は同じである。
図16(b)の輝度信号Yofstの分布を、その左端を固定して横方向に拡大したものが図16(c)の輝度信号Ywの分布となる。図16(c)に示す輝度信号Ywと図16(a)に示す輝度信号Yiは分布位置と分布形状がともに異なる。
オフセット減算回路1と白補正ゲイン輝度乗算回路3の効果により、図16(c)に示す輝度信号Ywの分布は輝度信号Yiの分布よりも広くなり、霧、霞、雨天などで撮影した画像のコントラストは改善される。しかし、図16(c)に示す輝度信号Ywの分布の平均値は、図16(a)に示す輝度信号Yiの分布の平均値よりも低くなり、輝度信号Ywと色差信号Cbi、Criから構成される画像は、入力画像よりも暗い画像となる。
以下に述べるように、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4及び平均輝度補正ゲイン生成回路40は、この点を改善するために設けられたものである。
図3に示される平均輝度補正ゲイン生成回路40の補正前平均輝度値算出回路41は、入力画像の輝度信号Yiから、画面全体の平均輝度値APLpreを算出する。つまり、補正前平均輝度値算出回路41は、入力画像信号の平均輝度値を生成する。ここで、入力画像信号は、入力画像の輝度信号Yiである。この平均輝度値APLpreは、入力画像の画面の全画素の輝度Yiの総和を上記全画素の数で除算することで得られる。平均輝度値APLpreは、目標平均輝度値算出回路47へ入力される。
補正後平均輝度値算出回路42は、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4から出力される輝度信号Ywaの画面全体の補正後平均輝度値APLpostを算出する。つまり、補正後平均輝度値算出回路42は、補正画像信号の平均輝度値を生成する。ここで、補正画像信号は、輝度信号Ywaである。この補正後平均輝度値APLpostは、補正後の画像の画面の全画素の輝度値Ywaの総和を上記全画素の数で除算することで得られる。
平均輝度値APLpostは、平均輝度補正ゲイン算出回路48へ入力される。
原色信号画素代表値生成回路43は、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4から出力される輝度信号Ywaと入力画像の色差信号Cbi,Criからマトリクス演算により、画素ごとの原色信号R、原色信号G及び原色信号Bを算出する。つまり、原色信号画素代表値生成回路43は、補正画像信号及び入力画像の色差信号を三原色信号に変換し、その画素毎の最大値を生成する。ここで、補正画像信号は、輝度信号Ywaである。
マトリクス演算は、出力画像の表示系に対応した色マトリクス変換式に基づいて、例えば下記の式(9)により行われる。
R= +1.00×Ywa+0.00×Cbi+1.40×Cri
G= +1.00×Ywa−0.34×Cbi−0.71×Cri
B= +1.00×Ywa+1.77×Cbi+0.00×Cri
…(9)
なお、上記の式(9)はNTSC規格の色マトリクス変換式であるが、出力画像の表示系に合わせて、例えばsRGB規格などの色マトリクス変換式を用いてもよい。
原色信号画素代表値生成回路43は、上記の計算で求められた原色信号R、G及びBの画素毎の最大値MAX(R,G,B)を求め、該最大値を画素代表値M_POSTとして出力する。
画素代表値M_POSTは、色飽和画素カウント回路44と色飽和量平均値算出回路45へ入力される。
色飽和画素カウント回路44は、原色信号画素代表値生成回路43から出力される画素代表値M_POSTと所定の閾値SATminとを大小比較し、画素代表値M_POSTが所定の閾値SATmin以上である画素の数をカウントし、画面毎のカウント結果を、色飽和画素数SATnumとして算出する。つまり、色飽和画素カウント回路44は、画面ごとに最大値M_POSTが所定レベル以上となる色飽和画素数SATnumを数える。
所定の閾値SATminは、画像を表示する際に色飽和が発生しないようマージンも考慮して設定する。
カウント結果としての色飽和画素数SATnumは、色飽和量平均値算出回路45へ入力される。
色飽和量平均値算出回路45は、原色信号画素代表値生成回路43から出力される画素代表値M_POSTと、色飽和画素カウント回路44から出力される色飽和画素数SATnumと、所定の閾値SATminから、式(10)に従い、色飽和量差分絶対値和SATsubを算出し、次いで、式(11)に従い、色飽和量平均値SATavgを算出する。
SATsub = Σ(M_POST−SATmin) …(10)
SATavg = SATsub/SATnum …(11)
式(10)のSATsubは、SATmin≦M_POSTを満たすすべてのM_POSTについてのM_POST−SATminの総和(SATnum個のM_POST−SATminの総和)を表す。
算出された色飽和量平均値SATavgは平均輝度値補正量算出回路46へ入力される。
平均輝度値補正量算出回路46は、色飽和画素カウント回路44から出力される色飽和画素数SATnumと色飽和量平均値算出回路45から出力される色飽和量平均値SATavgと画面画素数NMAXと、平均輝度値補正量に対する強度係数SATstrから式(12)に従い、色飽和補正レベルSATADJを算出する。色飽和補正レベルSATADJは、平均輝度値補正量として用いられる。
SATADJ=SATavg×(SATnum/NMAX)×SATstr …(12)
式(12)の右辺における(SATnum/NMAX)は色飽和が発生している面積の割合に相当する。
色飽和量平均値算出回路45と平均輝度値補正量算出回路46において、それぞれ、色飽和量平均値SATavgと色飽和画素数SATnumとを算出し、次いで、色飽和補正レベルSATADJを算出する構成としたが、式(10)より算出されるSATsubから式(13)に従い、直接色飽和補正レベルSATADJを算出する構成としても良い。
SATADJ=(SATsub/NMAX)×SATstr …(13)
式(13)は、式(12)のSATavgに式(11)を代入することで以下のように導かれる。
SATADJ
=SATavg×(SATnum/NMAX)×SATstr
=(SATsub/SATnum)×(SATnum/NMAX)×SATstr
=(SATsub/NMAX)×SATstr
式(13)に従って、色飽和補正レベルSATADJを求める構成とすることにより、色飽和量平均値SATavgの算出における色飽和画素数SATnumによる除算と、色飽和補正レベルSATADJの算出における色飽和画素尾数SATnumによる乗算を省略しても、同様に色飽和補正レベルSATADJが得られる。除算器と乗算器を減らすことにより、回路規模を削減できる効果がある。
色飽和量平均値算出回路45と平均輝度値補正量算出回路46とで、色飽和画素数SATnumと最大値M_POSTに基づいて色飽和補正レベルSATADJを生成する色飽和補正レベル生成回路51が構成されている。
目標平均輝度値算出回路47は、補正前平均輝度値算出回路41から出力される入力画像の平均輝度値APLpreと、平均輝度値補正量算出回路46から出力される色飽和補正レベルSATADJと、補正前後で平均輝度値に所望のレベル差を与えるための調整値APLADJから、式(14)に従い目標平均輝度値APL_TGTを算出する。つまり、目標平均輝度値算出回路47は、入力画像信号の平均輝度値APLpreと、補正画像信号の色飽和補正レベルSATADJに基づいて目標画像レベルを生成する。ここで、目標画像レベルは、目標平均輝度値APL_TGTである。
APL_TGT=APLpre+APLADJ−SATADJ …(14)
調整値APLADJは、補正前後で平均輝度値に所望のレベル差を与えるためのものであり、予め設定される。なお、調整値APLADJを外部から変更可能としても良い。
目標平均輝度値APL_TGTは、平均輝度補正ゲイン算出回路48へ入力される。
目標平均輝度値APL_TGTの算出式に、調整値APLADJの項を加算する構成としたので、補正前後で平均輝度値に所望のレベル差を与えることができる効果がある。入力画像が明る過ぎたり、暗過ぎたりする場合に調整値APLADJを使って目標平均輝度値APL_TGTの変更を速めることができる。
平均輝度補正ゲイン算出回路48は、目標平均輝度値算出回路47から出力される目標平均輝度値APL_TGTと、補正後平均輝度値算出回路42から出力される補正画像の平均輝度値APLpostから、平均輝度補正ゲインAPLGainを算出する。
つまり、平均輝度補正ゲイン算出回路48は、目標画像レベルに補正画像信号の平均輝度値が近づくように平均輝度補正ゲインAPLGainを生成する。ここで、目標画像レベルは、目標平均輝度値APL_TGTである。また、平均輝度値は、平均輝度値APLpostである。
この平均輝度補正ゲインAPLGainの算出においては、まず、目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgtを算出し、目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgtに基づいて平均輝度補正ゲインAPLGainを算出する。
目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgtの算出は、目標平均輝度値APL_TGTと、出力画像の平均輝度値APLpostとに基づいて、以下のように行われる。まず、APLpostがAPLGainと同じであれば、前フレームのAPLGain_tgt(t−1)をそのまま現フレームのAPLGain_tgt(t)として用いる。APLpostがAPLGainと同じでなければ、下記の式(15)によりAPLGain_tgtを求め、現フレームのAPLGain_tgt(t)として用いる。
APLGain_tgt=APL_TGT/APLpost …(15)
目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgtは画面単位で算出される値であり、画面単位での変動が想定される。その変動による影響を軽減するために指数平滑係数値KApl(0以上1以下の値)を用いて、式(16)で表される指数平滑化処理を行う。式(16)において、APLGain_tgt(t)は、ある画面について算出された目標平均輝度補正ゲインであり、Offset_tgt(t−1)は、Offset_tgt(t)の1画面前に算出された目標平均輝度補正ゲインである。
APLGain
=KApl×APLGain_tgt(t)
+(1−KApl)×APLGain_tgt(t−1) …(16)
算出された平均輝度補正ゲインAPLGainは平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4へ入力される。
上記の構成とすることにより、入力画像の平均輝度値が画面単位で激しく変動した場合にも、補正後の画像の平均輝度値のレベル変動を抑制することができる効果が得られる。
なお、目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgtの変動が激しくないような環境においては、平均輝度補正ゲインAPLGainの算出に指数平滑処理を用いず、下記の式(17)で示すように、目標平均輝度補正ゲインAPLGainをそのまま平均輝度補正ゲインとして出力する構成としても良い。
APLGain=APLGain_tgt …(17)
目標平均輝度値算出回路47と平均輝度補正ゲイン算出回路48とで、補正画像信号の平均輝度値APLpostと補正画像信号の色飽和補正レベルSATADJに基づいて平均輝度補正ゲインAPLGainを決定する平均輝度補正ゲイン決定回路52が構成されている。つまり、平均輝度補正ゲイン決定回路52は、補正画像信号の平均輝度値APLpostと補正画像信号の色飽和補正レベルSATADJに基づいて平均輝度補正ゲインAPLGainを決定する。
平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4は、平均輝度補正ゲイン算出回路48から出力される平均輝度補正ゲインAPLGainを、白補正ゲイン輝度乗算回路3から出力される輝度信号Ywに乗算し、補正後輝度信号Ywaを算出する。この乗算は下記の式(18)で表される。
Ywa=APLGain×Yw …(18)
入力画像の輝度信号分布が高輝度側に偏っていない画像の場合、色飽和補正レベルSATADJは0となることが多く、さらに、調整値APLADJが0である場合には、目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgtは、補正前平均輝度値APLpreと補正後平均輝度値APLpostの比となるために、補正後平均輝度は補正前平均輝度に近づく(従って、補正後平均輝度が目標画像レベルAPL_TGTに近づくこととなり、補正前後での画像の明るさが変動しない効果がある)。
輝度飽和処理回路5は、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4が出力する輝度信号Ywaに対する飽和処理を行い、飽和処理後の輝度信号Yaを算出する。この飽和処理においては、輝度信号Ywaの階調値として最大値Yfcを超えるものが算出されたときに、該階調値が最大値Yfcに制限される。
混合回路6は、入力画像の輝度信号Yiと、輝度飽和処理回路5から出力される輝度信号Yaを、混合比生成回路65から出力される混合比KMIXに基づいて上記の式(1)で表されるように混合し、出力輝度信号Yoを出力する。
混合比KMIXは、上記のように、低輝度画素割合RLYに応じて定められるものである。混合比KMIXの値が大きいほど、輝度信号Yiの混合割合を多くし、混合比KMIXの値が小さいほど、輝度信号Yaの混合割合を多くする。
例えば図4の入力画像を処理した出力画像例を図17に示す。図4の霧に覆われた家屋を窓枠越しに撮像した画像は、図17のように低輝度領域LPAは、黒潰れすることなくそのまま表示され、非低輝度領域HPAにおける家屋のコントラストがはっきりしコントラストが改善される。
低輝度の画像領域を判別して、低輝度の画像領域を除く画像領域に対してコントラスト補正するように構成したので、霧に覆われた被写体の前景に配置された窓枠などの被写体が写る低輝度の画像領域部分を黒潰れさせることなく、霧などによって輝度信号分布が狭くなった画像領域のコントラストを改善する効果がある。
ここで、平均輝度値補正量算出回路46を設けることによる効果について説明する。
仮に、平均輝度値補正量算出回路46を設けない場合には以下の問題が生じる。
平均輝度値補正量算出回路46を設けない場合における、入力画像の輝度信号Yiの分布と、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4から出力される輝度信号Ywa’の分布を図18に示す。平均輝度補正ゲイン算出回路48は、入力画像の輝度信号Yiの平均輝度値APLpreと、輝度信号Ywa’の平均輝度値APLpostが等しくなるように平均輝度補正ゲインAPLGainを算出するために、輝度信号Ywa’の分布は輝度信号の階調の最大値Yfcに近づくこととなり、白飛びする画素が増加する。
また、輝度信号Ywa’と色差信号Cbi,Criからマトリクス演算により得られる原色信号R,G,Bが階調の最大値となる画素が増加することとなり、色相が変化する画像が増加することとなる。例えば、NTSC規格では原色信号R,Bは輝度信号Ywa’と色差信号Cbi,Criから下記の式(19)及び式(20)により算出されるため、輝度信号Ywa’が階調の最大値Yfcに達していなくても、色差信号Cbi,Criが正となるような画素では、原色信号R,Bが階調の最大値となって色飽和が発生し、色相が変化する。
R= +1.00×Ywa’+0.00×Cbi+1.40×Cri …(19)
B= +1.00×Ywa’+1.77×Cbi+0.00×Cri …(20)
一方、平均輝度値補正量算出回路46を設ける場合の入力画像の輝度信号Yiの分布と、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4から出力される輝度信号Ywaの分布の模式図を図19に示す。平均輝度補正ゲイン算出回路48は、入力画像の輝度信号Yiの平均輝度値APLpreから色飽和補正レベルSATADJを減算した値と、輝度信号Ywaの平均輝度値APLpostの比から平均輝度補正ゲインAPLGainを算出するために、輝度信号Ywaの分布は、図18に示した平均輝度値補正量算出回路46が設けられていない場合に平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4から出力される輝度信号Ywa’ほど、輝度信号の階調の最大値Yfcには偏らないこととなる。その結果、白飛びする画素の増加が抑制され、また、輝度信号Ywaと色差信号Cbi,Criからマトリクス演算により得られる原色信号R,G,Bが階調の最大値Yfcとなる画素の増加も抑制され、色相が変化する画素の増加を抑制することが可能となる。
なお、上記の実施の形態では、輝度最小値検出回路12において、周辺領域輝度平均値Yavgの、画面全体における最小値を輝度最小値Yminとする代わりに、入力画像の一部を切り出して出力する画像処理装置においては、入力画像の画面全体ではなく、切り出して出力する画像の範囲内における最小値を、輝度最小値Yminとして出力する構成としても良い。
黒画素カウント回路13、補正前平均輝度値算出回路41、補正後平均輝度値算出回路42、色飽和画素カウント回路44、及び平均輝度値補正量算出回路46についても同様である。
なお、実施の形態1の構成では、各画面(フレーム)についての入力画像の輝度信号Yi及び補正画像Ywaに基づくオフセットレベル生成回路10、白補正ゲイン算出回路30、及び平均輝度補正ゲイン生成回路40によるオフセットレベルOffset、白補正ゲインWGain、及び平均輝度補正ゲインAPLGainの生成が、当該画面についての入力画像の輝度信号Yiの入力が終わった時点で生成されるので、生成されたオフセットレベルOffset、白補正ゲインWGain、及び平均輝度補正ゲインAPLGainは、次の画面(フレーム)の輝度信号Yiに対する補正に用いられることになるが、相前後する画面間で画像の内容に大きな変化がなければ、そのようにしても大きな問題はない。
各画面(フレーム)についての入力画像の輝度信号Yi、及び補正画像Ywaに基づいて生成されたオフセットレベルOffset、白補正ゲインWGain、及び平均輝度補正ゲインAPLGainを、同じ画面の画面(フレーム)の輝度信号に対する補正に用いるためには、図1のオフセット減算回路1の前段に輝度信号Yiを1画面(フレーム)期間の遅延させるための回路(記憶回路)を挿入すれば良い。
実施の形態2.
図20は本発明の実施の形態2に係る画像処理装置を示す。
図20に示される画像処理装置は、図1に示される実施の形態1の画像処理装置と概して同じであるが、ゲイン乗算回路2が、白補正ゲイン色差乗算回路7及び平均輝度補正ゲイン色差乗算回路8をさらに含み、さらに色差飽和処理回路9が付加されており、色差信号に対する階調補正を行う点で実施の形態1と異なる。
以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
白補正ゲイン色差乗算回路7は、白補正ゲイン算出回路30から出力される白補正ゲイン値WGainと入力画像の色差信号Cbi,Criを乗算し、色差信号Cbw,Crwを算出する。色差信号Cbw,Crwは、平均輝度補正ゲイン色差乗算回路8へ入力される。
平均輝度補正ゲイン色差乗算回路8は、白補正ゲイン色差乗算回路7から出力される色差信号Cbw,Crwに、平均輝度補正ゲイン生成回路40の平均輝度補正ゲイン算出回路48から出力される平均輝度補正ゲインAPLGainを乗算し、色差信号Cbwa,Crwaを算出する。色差信号Cbwa,Crwaは平均輝度補正ゲイン生成回路40の原色信号画素代表値生成回路43と色差飽和処理回路9へ入力される。
色差飽和処理回路9は、平均輝度補正ゲイン色差乗算回路8が出力する色差信号Cbwa,Crwaに対する飽和処理を行い、補正後の色差信号Cbo,Croを算出する。
このように、色差信号に対する階調補正を行うことで、霧、霞、雨天などにより彩度が低下した画像に対して、輝度信号の階調補正だけでなく、彩度向上が可能となる。また、色飽和量を算出し、その色飽和量により、輝度信号及び色差信号に対するゲイン値を補正するようにしているため、色差信号に対する階調補正を行っても、色相が変化する画素の増加を抑制することが可能である。
実施の形態1の平均輝度補正ゲイン生成回路40が、入力画像の色差信号Cbi、Criに基づいて平均輝度補正ゲインを生成するのに対して、実施の形態2の平均輝度補正ゲイン生成回路40は、補正後の画像の色差信号Cbo、Croに基づいて平均輝度補正ゲインを生成するが、その処理内容は同じである。
実施の形態2でも、実施の形態1について述べたのと同様に、入力画像の輝度信号Yi及び色差信号Cbi、Criをそれぞれ1フレーム期間遅延させるための回路を、図20のオフセット減算回路1及び白補正ゲイン色差乗算回路7の前に挿入し、オフセット減算回路1、白補正ゲイン輝度乗算回路3、平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4、白補正ゲイン色差乗算回路7、及び平均輝度補正ゲイン色差乗算回路8では、1画面(フレーム)前の入力画像の輝度信号Yi及び色差信号Cbi及びCbrに基づいて算出したオフセットレベルOffset、白補正ゲインWGain及び平均輝度補正ゲインAPLGainと、同じ画面(フレーム)の輝度信号Yi、及び色差信号Cbi、Criとから、補正画像の輝度信号Ywa、及び色差信号Cbwa、Crwaを生成するように構成することができる。
実施の形態3.
以上、実施の形態1及び2の画像処理装置をハードウェアで構成するものとして説明したが実施の形態1及び2の装置の一部又は全部をソフトウェアにより、即ちプログラムされたコンピュータにより実現することも可能である。
その場合には、画像処理装置は例えば図21に示すように構成される。
図21に示される画像処理装置は、入力インターフェース101、プロセッサ102、プログラムメモリ103、データメモリ104、出力インターフェース105及びこれらを接続するバス106を含む。
プロセッサ102は、入力インターフェース101を介して入力される画像に対して、プログラムメモリ103に記憶されたプログラムに従って動作する。動作の過程で種々のデータをデータメモリ104に記憶させる。処理の結果生成された画像はインターフェース105を介して出力される。
以下、図21の構成で、実施の形態2の画像処理装置と同様の処理を行う場合の動作を図22及び図23を参照して説明する。
説明を簡潔にするために、入力画像の画素ごとに輝度信号と色差信号が入力されるのではなく、入力画像の画面ごとに、画面全体の画素の輝度信号と色差信号が入力されることとする。
ステップS1では、入力画像の輝度信号Yiと色差信号Cbi,Criを受信する。
ステップS2では、現画面(フレーム)の入力画像の輝度信号Yi、及び色差信号Cbi、Criと、算出されたオフセットレベルOffset、白補正ゲインWGain、及び平均輝度補正ゲインAPLGainから輝度信号Ywa、色差信号Cbwa,Crwaを算出する。ここで、オフセットレベルOffsetと白補正ゲインWGainと平均輝度補正ゲインAPLGainとしては、1画面(フレーム)前の入力画像の輝度信号Yi及び補正画像の輝度信号Ywa及び色差信号Cbwa及びCrwaに基づいて算出したものが用いられる。この処理は、図1のオフセット減算回路1、白補正ゲイン輝度乗算回路3、及び平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路4による処理と同じである。
ステップS3では、現在の画面内の各画素の周辺領域輝度平均値Yavgを算出する。
この処理は、図2の周辺領域輝度平均回路11の処理と同じである。
ステップS4では、現在の画面中の補正対象領域内の各画素の周辺領域輝度平均値Yavgの最小値である輝度最小値Yminを算出する。この処理は、図2の輝度最小値検出回路12の処理と同じである。
ステップS5では、現在の画面中の補正対象領域内の各画素の周辺領域輝度平均値Yavgが所定の閾値Bmax以下となる黒画素数NumBをカウントする。この処理は、図2の黒画素カウント回路13の処理と同じである。
ステップS6では、黒画素数NumBの値に応じてオフセット係数KBを算出する。この処理は、図2のオフセット係数算出回路14の処理と同じである。
ステップS7では、ステップS4で算出した輝度最小値YminとステップS6で算出したオフセット係数KBと、所定の閾値LIMOfstから目標オフセットレベルOffset_tgtを算出する。ステップS8では、指数平滑処理により目標オフセットレベルOffset_tgtからオフセットレベルOffsetを算出する。ステップS7及びS8の処理は、図2のオフセットレベル算出回路15の処理と同じである。
ステップS9では、ステップS8で算出したオフセットレベルOffsetと輝度信号の階調の目標上限値Wtgtから白補正ゲインWGainを算出する。この処理は、図20の白補正ゲイン算出回路30の処理と同じである。
ステップS10では、画面全体の画素の輝度信号Yiの平均値である補正前平均輝度値APLpreと、画面全体の画素の輝度信号Ywaの平均値である補正後平均輝度値APLpostを算出する。この処理は、図3の補正前平均輝度値算出回路41及び補正後平均輝度値算出回路42の処理と同じである。
ステップS11では、ステップS2で算出した輝度信号Ywaと色差信号Cbwa,Crwaからマトリクス演算により、原色信号R,G,Bを算出し、各画素について原色信号R,G,Bの最大値MAX(R,G,B)を画素代表値M_POSTとして算出する。この処理は、図3の原色信号画素代表値生成回路43の処理と同じである。
ステップS12では、画素代表値M_POSTが所定の閾値SATmin以上である色飽和画素数SATnumをカウントする。この処理は、図3の色飽和画素カウント回路44の処理と同じである。
ステップS13では、色飽和画素の画素代表値M_POSTから所定の閾値SATminを減算した値の画面内での合計を算出し、色飽和画素数SATnumで除算して色飽和量平均値SATavgを算出する。この処理は、図3の色飽和量平均値算出回路45により行なわれる式(10)及び式(11)で表される処理と同じである。
ステップS14では、ステップS12で算出した色飽和画素数SATnumと、ステップS13で算出した色飽和量平均値SATavgと、画面画素数NMAXと、平均輝度値補正量に対する強度係数SATstrから色飽和補正レベルSATADJを算出する。この処理は、図3の平均輝度値補正量算出回路46により行なわれる、式(12)で表される処理と同じである。
ステップS15では、ステップS10で算出した補正前平均輝度値APLpreと、ステップS14で算出した色飽和補正レベルSATADJと、補正前後で平均輝度値に所望のレベル差を与えるための調整値APLADJから目標平均輝度値APL_TGTを算出する。この処理は、図3の目標平均輝度値算出回路47により行なわれる、式(14)で表される処理と同じである。
ステップS16では、ステップS15で算出した目標平均輝度値APL_TGTとステップS10で算出した補正後平均輝度値APLpostとの比較判定を行う。ここで、APL_TGT=APLpostであると判定された場合には、ステップS17に進む。一方、APL_TGT=APLpostでないと判定された場合には、ステップS18に進む。
ステップS17では、1画面前に算出した目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgt(t−1)を現画面の目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgt(t)として保持する。
一方、ステップS18では、ステップS15で算出した目標平均輝度値APL_TGTとステップS10で算出した補正後平均輝度値APLpostから現画面の目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgtを算出する。そのための演算は、実施の形態1で式(15)を参照して説明したのと同様である。
ステップS19では、指数平滑処理により目標平均輝度補正ゲインAPLGain_tgtから平均輝度補正ゲインAPLGainを算出する。そのための演算は、実施の形態1で式(16)を参照して説明したのと同様である。以上のステップS16、S17、S18及びS19の処理は、図3の平均輝度補正ゲイン算出回路48の処理と同じである。
最後に、ステップS20では、ステップS7、S8、S17、S18、S19で使用するカウンタt(画面番号を表す)の更新を行い、次の入力画像の処理を開始するためにステップ1に戻る。
補正画像の色飽和画素数SATnumが少ない場合や色飽和量平均値SATavgが小さい場合には、ステップS11からステップS19の処理により、補正後平均輝度値APLpostと補正前平均輝度値APLpreの差を小さくすることが出来る。
一方、補正画像の色飽和画素数SATnumが多い場合や色飽和量平均値SATavgが大きい場合には、補正により色相が変化する画素数の増加を抑制した上で、補正後平均輝度値APLpostと補正前平均輝度値APLpreの差が小さくなるように制御することが可能となる。
実施の形態3でも、実施の形態1及び2について述べたのと同様に、入力画像の輝度信号Yi及び色差信号Cbi、Criを1フレーム期間遅延させるステップを例えばステップS2の前に挿入し、ステップS2では、1画面(フレーム)前の入力画像の輝度信号Yi及び色差信号Cbi及びCbrに基づいて算出したオフセットレベルOffset、白補正ゲインWGain及び平均輝度補正ゲインAPLGainと、同じ画面(フレーム)の輝度信号Yi、及び色差信号Cbi、Criとから、補正画像の輝度信号Ywa、及び色差信号Cbwa、Crwaを生成するよう構成することができる。
以上本発明を画像処理装置として説明したが、上記の画像処理装置を用いて実施される画像処理方法も本発明の一部を成す。
1 オフセット減算回路、 2 ゲイン乗算回路、 3 白補正ゲイン輝度乗算回路、 4 平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路、 5 輝度飽和処理回路、 6 混合回路、 7 白補正ゲイン色差乗算回路、 8 平均輝度補正ゲイン色差乗算回路、 9 色差飽和処理回路、 10 オフセットレベル生成回路、 11 周辺領域輝度平均回路、 12 輝度最小値検出回路、 13 黒画素カウント回路、 14 オフセット係数算出回路、 15 オフセットレベル算出回路、 20 ゲイン生成回路、 30 白補正ゲイン算出回路、 40 平均輝度補正ゲイン生成回路、 41 補正前平均輝度値算出回路、 42 補正後平均輝度値算出回路、 43 原色信号画素代表値生成回路、 44 色飽和画素カウント回路、 45 色飽和量平均値算出回路、 46 平均輝度値補正量算出回路、 47 目標平均輝度値算出回路、 48 平均輝度補正ゲイン算出回路、 51 色飽和補正レベル生成回路、 52 平均輝度補正ゲイン決定回路、 60 領域判定回路、 61 輝度レベル判別回路、 62 画素割合算出回路、 63 補正対象画素指定回路、 65 混合比生成回路。

Claims (11)

  1. 画像信号で表される画像の各画素が、所定の輝度レベル以下の画素の出現頻度が所定値以下である補正対象領域内のものか否かを判定する領域判定回路と、
    前記画像信号で表される画像のうち、前記領域判定回路で前記補正対象領域内のものであると判定された画素の各々について、オフセットレベルを生成するオフセットレベル生成回路と、
    前記画像信号から、前記オフセットレベル生成回路で生成された前記オフセットレベルを減算しオフセット画像信号を生成するオフセット減算回路と、
    前記オフセット画像信号に対するゲインを生成するゲイン生成回路と、
    前記オフセット画像信号に前記ゲインを乗算し、補正画像信号を生成するゲイン乗算回路と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像信号で表される画像の各画素について、その周囲の画素のうち、輝度が前記所定の輝度レベル以下の画素が占める割合である低輝度画素割合に基づいて混合比を画素毎に求める混合比生成回路と、
    前記画像信号と前記補正画像信号を前記混合比に基づいて混合する混合回路と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記領域判定回路は、
    前記画像信号で表される画像の各画素の画素値を前記所定の輝度レベルと比較し前記所定輝度レベル以下の画素を判別する輝度レベル判別回路と、
    前記画像信号で表される画像の各画素を順に注目画素として、該注目画素を中心とした所定の周辺画素範囲の中に前記輝度レベル判別回路で前記所定の輝度レベル以下の画素と判別された画素が占める割合を、前記低輝度画素割合として算出する画素割合算出回路と、
    各画素についての前記低輝度画素割合が所定の閾値以下である場合に、当該画素が前記補正対象領域内の画素であると判断し、判断結果を示す信号を、補正対象識別信号として出力する補正対象画素指定回路と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記混合比生成回路は、
    前記画素割合算出回路で算出された前記低輝度画素割合を所定の特性で変換して、前記混合比を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記混合比生成回路は、
    前記低輝度画素割合が所定の上限値以上のときは前記混合比が100%となり、
    前記低輝度画素割合が0%から前記上限値までの範囲では、前記低輝度画素割合の増加にともなって前記混合比が0%から100%まで直線的に増加する変換特性を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記混合比生成回路は、前記低輝度画素割合が所定の下限値以下のときは前記混合比が0%となり、前記低輝度画素割合が前記下限値から100%までの範囲では、前記低輝度画素割合の増加にともなって前記混合比が0%から100%まで直線的に増加する変換特性を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記ゲイン生成回路は、
    前記画像信号の前記オフセットレベルと所定の目標上限値に基づいて白補正ゲインを生成する白補正ゲイン算出回路と、
    前記画像信号の平均輝度値と、前記補正画像信号の平均輝度値及び色飽和補正レベルに基づいて平均輝度補正ゲインを生成する平均輝度補正ゲイン生成回路とを有し、
    前記ゲイン乗算回路は、
    前記オフセット画像信号に前記白補正ゲインを乗算し白補正画像信号を生成する白補正ゲイン輝度乗算回路と、
    前記白補正画像信号に前記平均輝度補正ゲインを乗算して平均輝度補正画像信号を生成する平均輝度補正ゲイン輝度乗算回路とを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置
  8. 前記平均輝度補正ゲイン生成回路は、
    記画像信号の平均輝度値を生成する補正前平均輝度値算出回路と、
    前記補正画像信号の平均輝度値を生成する補正後平均輝度値算出回路と、
    前記補正画像信号を三原色信号に変換し、その画素毎の最大値を生成する原色画素代表値生成回路と、
    画面ごとに前記最大値が所定レベル以上となる色飽和画素数を数える色飽和画素カウント回路と、
    前記色飽和画素数と前記最大値に基づいて色飽和補正レベルを生成する色飽和補正レベル生成回路と、
    前記補正画像信号の平均輝度値と前記補正画像信号の色飽和補正レベルに基づいて前記平均輝度補正ゲインを決定する平均輝度補正ゲイン決定回路と
    を有することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記平均輝度補正ゲイン決定回路は、
    記画像信号の平均輝度値と、前記補正画像信号の前記色飽和補正レベルに基づいて目標画像レベルを生成する目標平均輝度値算出回路と、
    前記目標画像レベルに前記補正画像信号の前記平均輝度値が近づくように前記平均輝度補正ゲインを生成する平均輝度補正ゲイン算出回路とを備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記オフセットレベル生成回路は、
    前記画像信号の各画素を注目画素として、該注目画素の周辺画素平均値を画素毎に算出する周辺領域輝度平均回路と、
    前記画像信号で表される画像の画素毎に求められた前記周辺画素平均値のうち、前記領域判定回路で補正対象であると判定された画素から成る補正対象領域内における最小値を検出する輝度最小値検出回路と、
    画面ごとに前記周辺画素平均値が所定レベル以下となる黒レベル画素を数える黒画素カウント回路と、
    前記黒レベル画素数に基づいてオフセット係数を生成するオフセット係数算出回路と、
    前記最小値と前記オフセット係数に基づいて前記オフセットレベルを算出するオフセットレベル算出回路と
    を備えることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 画像信号で表される画像の各画素が、所定の輝度レベル以下の画素の出現頻度が所定値以下である補正対象領域内のものか否かを判定する領域判定ステップと、
    前記画像信号で表される画像のうち、前記領域判定ステップで前記補正対象領域内のものであると判定された画素の各々について、オフセットレベルを生成するオフセットレベル生成ステップと、
    前記画像信号から、前記オフセットレベル生成ステップで生成された前記オフセットレベルを減算しオフセット画像信号を生成するオフセット減算ステップと、
    前記オフセット画像信号に対するゲインを生成するゲイン生成ステップと、
    前記オフセット画像信号に前記ゲインを乗算し、補正画像信号を生成するゲイン乗算ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
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