JP6261353B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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本発明は、撮像装置及び撮像方法に関する。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置では、カラーフィルタを配置した撮像素子としてCCDセンサやCMOSセンサなどが使用されている。このような撮像素子では、構造上の要因、製造過程における要因、製造後の外的な要因などによって、撮像素子の画像信号にノイズが発生することがある。画像信号に発生したノイズによって、例えば、欠陥画素(「点滅傷」とも呼ばれる)が発生することがある。例えば、CMOSセンサにおいて欠陥画素が発生する要因の1つとして、フォトダイオードから電荷を受けるフローティング・ディフュージョンで生じるノイズが挙げられる。
撮像素子の欠陥画素を検出する技術が提案されている(特許文献1、2等参照)。例えば、特許文献1には、注目画素と、注目画素の周辺の複数の画素との信号レベルの差分をカラーフィルタの色毎に求め、すべての差分が閾値以上である場合に注目画素を欠陥画素として検出する技術が開示されている。また、特許文献2には、カラーフィルタの色を区別することなくすべての画素の輝度値を求め、注目画素と周辺の複数の画素との輝度レベルの差が閾値以上である場合に注目画素を欠陥画素として検出する技術が開示されている。
特開2004−297267号公報 特開2001−086517号公報
しかし、従来の方法では、より多くの欠陥画素を検出しようとして、欠陥画素を検出するための閾値を下げると、撮像画像内のエッジも検出してしまい誤補正が多くなるという問題がある。また、画像内では、暗部の白欠陥画素が、明部の黒欠陥画素よりも目立つという傾向があるため、白欠陥画素は補正効果を重視して、黒欠陥画素は補正効果を弱めにして誤補正を少なくすることが求められている。ところが、白欠陥画素と黒欠陥画素の補正バランスを変えて、白欠陥画素の補正量を大きくすると、画像全体に占める欠陥画素の割合が大きい場合、画像全体での輝度値が低くなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画像の輝度値が低下するのを抑制しつつ処理効果が適切に得られるノイズ低減処理を画像データに対して行えるようにすることを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像部によって得られた画像データにノイズ低減処理を行うノイズ低減手段と、前記ノイズ低減手段から出力された画像データに所定の信号処理を行う信号処理手段とを有し、前記ノイズ低減手段は、前記ノイズ低減処理した後の画像データに対して、前記ノイズ低減処理する前の画像データでの着目画素の周辺の画素から得られた値と前記ノイズ低減処理した後の画像データでの当該着目画素の周辺の画素から得られた値とに応じた補正を行うことを特徴とする。
本発明によれば、ノイズ低減処理の前後の画像データに基づいて、ノイズ低減処理した後の画像の輝度値を補正することができ、画像の輝度値が低下するのを抑制しつつ処理効果が適切に得られるノイズ低減処理を行うことが可能になる。
第1の実施形態における撮像装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態における画素配列の例を示す図である。 第1の実施形態における欠陥画素補正部の構成例を示す図である。 第1の実施形態における補正値算出回路の動作例を説明するための図である。 第1の実施形態における欠陥画素の検出方法を説明するための図である。 第1の実施形態における欠陥画素検出回路の動作例を示すフローチャートである。 第1の実施形態における欠陥画素検出判別信号の例を示す図である。 第1の実施形態における画素値分布のヒストグラムの例を示す図である。 第1の実施形態におけるゲイン補正回路の動作例を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるゲインテーブルの例を示す図である。 第2の実施形態における撮像装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態における色補間部の動作例を説明するための図である。 第2の実施形態におけるノイズリダクション部の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における平滑化処理の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における平滑化処理を説明するための図である。 第2の実施形態における画素値分布のヒストグラムの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態における撮像装置の構成例を示すブロック図である。図1において、撮像部100は、図示しない撮影レンズ、撮像素子及びその駆動回路を有する。撮像部100は、撮影レンズにより結像する光学像を撮像素子により電気信号に変換する。撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサである。撮像素子は、図2に示すようにR(赤)、G(緑)、B(青)の複数色のカラーフィルタを配置したベイヤー配列の画素の集合で構成されているものとする。
撮像部100から出力されるアナログ信号は、A/D変換(アナログ−デジタル変換)部101によってデジタル信号に変換される。A/D変換部101によってデジタル信号に変換された画像信号は、ホワイトバランス(WB)部102で公知のホワイトバランス調整が行われる。ホワイトバランス部102から出力された画像信号は、欠陥画素補正部103に入力される。欠陥画素補正部103は、欠陥画素と判定された画素の信号値を補正して、欠陥補正後のRAW画像データを出力する。欠陥画素補正部103から出力された欠陥補正後のRAW画像データは、信号処理部104に入力され、公知の色補間処理、ガンマ処理、マトリックス処理等の所定の信号処理が行われる。なお、本実施形態では、欠陥画素補正部103での欠陥画素の補正処理を、ノイズ低減手段によるノイズ低減処理の1つとして説明を行う。すなわち、本実施形態においては、欠陥画素補正部103がノイズ低減手段に相当する。
図3は、欠陥画素補正部103の内部の構成例を示すブロック図である。欠陥画素補正部103は、欠陥画素検出回路110、補正値算出回路111、加重加算回路112、及びゲイン補正回路113を有する。欠陥画素補正部103は、欠陥画素検出回路110の出力値に応じて、補正値算出回路111の出力値HOSEI_SIGとホワイトバランス部102の出力値IN_SIGとを加重加算回路112で加重加算することで欠陥補正後のRAW画像データを出力する。また、欠陥画素補正部103は、ゲイン補正回路113にて、加重加算回路112から出力されたRAW画像データとホワイトバランス部102の出力値IN_SIGから補正ゲインを算出する。そして、欠陥画素補正部103は、この算出した補正ゲインを用いて加重加算回路112からのRAW画像データに対してゲイン補正を行う。欠陥画素補正部103は、ゲイン補正された欠陥補正後のRAW画像データを、欠陥画素補正部103の出力とする。
図4を用いて、補正値算出回路111の動作の一例を説明する。以下に説明する方法は、中心画素Rcが欠陥画素である場合、周辺画素を使用して縦方向、横方向、ななめ45度方向、ななめ135度方向のそれぞれで差分をとり、差分の絶対値が最も小さいものを参照方向として傷補正(欠陥画素補正)を行う方法である。具体的には、横方向の差分絶対値をH_DIV、縦方向の差分絶対値をV_DIV、ななめ45度方向の差分絶対値をD45_DIV、ななめ135度方向の差分絶対値をD135_DIVとすると、
H_DIV=ABS(G1−G2)
V_DIV=ABS(G0−G3)
D45_DIV=ABS(B1−B2)
D135_DIV=ABS(B0−B3)
となる。なお、ABS(X)は、Xの絶対値である。
そして、補正値算出回路111は、差分絶対値が最小となる参照方向の同色画素の平均値で欠陥画素の補正を行う。横方向の差分絶対値H_DIVが最小であれば、補正後の画素値Pixは、Pix=(R3+R4)/2となる。縦方向の差分絶対値V_DIVが最小であれば、補正後の画素値Pixは、Pix=(R1+R6)/2となる。ななめ45度方向の差分絶対値D45_DIVが最小であれば、補正後の画素値Pixは、Pix=(R0+R7)/2となる。ななめ135度方向の差分絶対値D135_DIVが最小であれば、補正後の画素値Pixは、Pix=(R2+R5)/2となる。
次に、欠陥画素検出回路110の動作を、図5及び図6を参照して説明する。ここでは、欠陥画素の検出方法の一例として、同色画素の周辺画素を用いた検出方法で説明する。図5に示すように、着目画素がR画素(Rc)である場合、着目画素の周辺の複数のR画素との信号レベルの差分値に基づいて欠陥画素であるか否かを判定する。
図6は、欠陥画素検出回路110の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS101で、欠陥画素検出回路110は、着目画素Rcといずれか1つの周辺画素Ri(i=0〜7)との差分絶対値を下記(式1)に基づいて算出する。
DIFF=ABS(Rc−Ri)…(式1)
次に、ステップS102で、欠陥画素検出回路110は、ステップS101において算出した差分絶対値DIFFが最大差分絶対値DIFF_MAXよりも大きいか否かを検出する。算出した差分絶対値DIFFが最大差分絶対値DIFF_MAXより大きい場合には、欠陥画素検出回路110は、ステップS103で差分絶対値DIFFを最大差分絶対値DIFF_MAXに置き換えて、ステップS104に進む。算出した差分絶対値DIFFが最大差分絶対値DIFF_MAX以下である場合には、ステップS104に進む。
ステップS104で、欠陥画素検出回路110は、演算を行う周辺画素が残っているか否かを判断する。その結果、演算する周辺画素がある場合には、ステップS101に戻り、残りの周辺画素からいずれか1つの周辺画素を選択してステップS101からステップS104までの動作を繰り返す。ステップS104での判断の結果、演算を行う周辺画素がない場合には、ステップS105に進む。
次に、ステップS105で、欠陥画素検出回路110は、欠陥画素の検出を白欠陥画素として行うか否かを判定する。具体的には、最大差分絶対値DIFF_MAXを取得した画素の画素値Rkと着目画素の画素値Rcとの差分(Rc−Rk)が正である場合には白欠陥画素としての検出を行うと判定し、負である場合には黒欠陥画素としての検出を行うと判定する方法等がある。
ステップS105において白欠陥画素としての検出を行うと判定された場合には、欠陥画素検出回路110は、ステップS106で、欠陥画素検出の閾値Th2、Th1をそれぞれ白欠陥画素用の閾値Th2_白、Th1_白で置き換える。一方、ステップS105において白欠陥画素としての検出を行わないと判定された場合には、欠陥画素検出回路110は、ステップS107で、欠陥画素検出の閾値Th2、Th1をそれぞれ黒欠陥画素用の閾値Th2_黒、Th1_黒で置き換える。
次に、ステップS108で、欠陥画素検出回路110は、最大差分絶対値DIFF_MAXと閾値Th2とを比較する。最大差分絶対値DIFF_MAXが閾値Th2より大きい場合には、欠陥画素検出回路110は、着目画素が欠陥であると判定し、ステップS110で欠陥画素検出判別信号Kとして1を設定する。最大差分絶対値DIFF_MAXが閾値Th2以下である場合には、ステップS109に進む。
ステップS109で、欠陥画素検出回路110は、最大差分絶対値DIFF_MAXと閾値Th1とを比較する。最大差分絶対値DIFF_MAXが閾値Th1より小さい場合には、欠陥画素検出回路110は、着目画素が欠陥でないと判定し、ステップS111で欠陥画素検出判別信号Kとして0を設定する。最大差分絶対値DIFF_MAXが閾値Th1より大きい場合、欠陥画素検出回路110は、ステップS112で欠陥画素検出判別信号Kを閾値Th1と閾値Th2の間を線形補間する。
図7に前述した処理における最大差分絶対値DIFF_MAXと閾値Th1、Th2と欠陥画素検出判別信号Kとの関係を図示する。図7において、最大差分絶対値DIFF_MAXが閾値Th1より小さい場合には、欠陥画素検出判別信号Kは0を出力し、最大差分絶対値DIFF_MAXが閾値Th2より大きい場合には、欠陥画素検出判別信号Kは1を出力する。また、最大差分絶対値DIFF_MAXが閾値Th1と閾値Th2との間の場合には、欠陥画素検出判別信号Kは、
K=(DIFF_MAX−Th1)/(Th2−Th1)
となる。
図8(a)に、R画素周辺における画素値分布のヒストグラムの例を示す。図8(a)において、横軸が画素値を表し、縦軸が出現頻度(ヒストグラム)を表している。また、図8(a)において、Bの位置が画素平均値Rave1を示している。着目画素がBの位置の画素値である場合、白欠陥画素検出用の閾値Th1_白をCとBの差分、黒欠陥画素検出用の閾値Th1_黒をBとAの差分とすると、(C−B)<(B−A)となるように設定する。このように白欠陥画素検出用の閾値を小さくし、白欠陥画素の補正効果を高くすることで、黒欠陥画素補正による誤補正を小さくしながら、目立つ白欠陥画素の補正による補正効果を大きくすることができる。
ここで、画像全体に占める欠陥画素の割合が大きい場合、欠陥画素の補正を行うことで、図8(b)に示すように、白欠陥画素の補正効果が大きくなるために全体的に平均輝度がBの位置から低い画素値Rave2になる。本実施形態では、欠陥補正後のRAW画像データにゲイン補正回路113によるゲイン補正を行うことで、画像全体での平均輝度が低下することを抑制する。
図9は、ゲイン補正回路113の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS201で、ゲイン補正回路113は、着目画素の周辺の領域(例えば、Nを2以上の整数として、N×N画素の領域)が平坦部であるか否かを判定する。平坦部の検出は、例えば着目画素の周辺の同色画素の分散を求め、その分散の値が閾値以下である場合に平坦部であると判定すればよい。ステップS202で、ゲイン補正回路113は、着目画素の周辺領域が平坦部であればステップS203に進み、平坦部でなければステップS206に進む。
ステップS203では、ゲイン補正回路113は、欠陥補正前のRAW画像データでの周辺領域の画素平均値R_ave1を求める。次に、ステップS204で、ゲイン補正回路113は、欠陥補正後のRAW画像データでの周辺領域の画素平均値R_ave2を求める。次に、ステップS205で、ゲイン補正回路113は、ステップS203、S204においてそれぞれ求めた画素平均値R_ave1、R_ave2から、欠陥補正前後での画素値のゲイン差を下記(式2)により画素毎に求めて、ステップS206に進む。
R_diff[R_ave1]=R_ave1/R_ave2…(式2)
ステップS206で、ゲイン補正回路113は、演算を行う画素が残っているか否かを判断する。その結果、演算を行う画素がある場合には、ステップS201に戻り、ステップS201からステップS206までの動作を繰り返す。ステップS206での判断の結果、演算を行う周辺画素がない場合には、ステップS207に進む。
次に、ステップS207で、ゲイン補正回路113は、各画素で求めたゲイン差R_diffの値から入力画素依存のゲインテーブルを決定する。図10にゲインテーブルの一例を示す。図10において、横軸が入力画素値R_inであり、縦軸がその時にかける補正ゲインであるゲイン値R_gainである。
次に、ステップS208で、ゲイン補正回路113は、ステップS207において求めたゲインテーブルに従ってゲイン補正を行う。例えば、ゲイン補正回路113は、欠陥補正後のRAW画像データR_inに対して、下記(式3)に示すようにゲイン値R_gainを乗算し、ゲイン補正された欠陥補正後のRAW画像データR_outとして出力する。
R_out=R_gain[R_in]×R_in…(式3)
以上のように、白欠陥画素の補正効果を大きくした場合に、画像全体に占める欠陥画素の割合が大きいと、欠陥補正後の平均輝度(R_ave2)が欠陥補正前の平均輝度(R_ave1)に対して小さくなってしまう。本実施形態では、欠陥補正部103のゲイン補正回路113が、画像の平坦部において、欠陥補正前の画素値分布に近づくように、欠陥補正前後の平均輝度値から求めたゲイン値(R_ave1/R_ave2)を、欠陥補正後のRAW画像データに乗算する。こうすることで、欠陥補正後の平均輝度値がR_ave1となり、平均輝度を正しく補正することができる。また、欠陥画素の補正レベルがR画素とG画素とB画素で異なるときに、ゲインの差分による色バランスのずれが発生しなくなる。
なお、本実施形態では、欠陥補正前後の平均輝度値からゲイン値を求めて、求めたゲイン値を欠陥補正後のRAW画像データに乗算する方法を用いたが、欠陥補正後のゲイン値が平均輝度R_ave1に近づくものであれば、これに限るものではない。例えば、(R_ave2−R_ave1)の差分を求めて、その差分値を加算する方法等であってもよい。また、本実施形態では、着目画素をR画素として説明したが、着目画素がB画素、G画素でも同様の処理のため、その説明を省略する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。図11は、第2の実施形態における撮像装置の構成例を示すブロック図である。撮像部200、A/D変換部201、ホワイトバランス部202の動作は第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態においては、ホワイトバランス部202から出力された画像信号は、色補間部203に入力される。色補間部203の動作の一例について、図12を用いて説明する。図12に示すように、ベイヤー配列で入力されたデータを各色フィルタR、G、B毎に分解し、0挿入する。その後、公知のデジタルフィルタを用いて、補間ローパスフィルタ(LPF)処理が行われて、R、G、Bの各色プレーンの信号を出力する。
図11に示したブロック図に戻り、色補間部203から出力された各色プレーンの信号は、ノイズリダクション(NR)部204に入力され、ノイズリダクション処理(ノイズ低減処理)が行われる。ノイズリダクション部204から出力された信号は、信号処理部205に入力され、公知のガンマ処理、マトリックス処理、色抑圧処理等の所定の信号処理が行われる。
次に、ノイズリダクション(NR)部204の動作の一例について、図13〜図15を参照して説明する。図13は、ノイズリダクション(NR)部204の動作の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS301で、ノイズリダクション部204は、平滑化処理を行う。このステップS301での平滑化処理について、図14を参照して説明する。
図14は、平滑化処理の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS401で、ノイズリダクション部204は、着目画素の彩度信号Rcと、着目画素の周辺の画素(周辺画素)の彩度信号Riとの差分値DIFF_Rを算出する。次に、ステップS402で、ノイズリダクション部204は、算出した差分値DIFF_Rが正であるか否かを判定する。
差分値DIFF_Rが正である場合には、ステップS403に進み、ノイズリダクション部204は、閾値をTH1に設定する。また、差分値DIFF_Rが正でない場合には、ステップS404に進み、ノイズリダクション部204は、閾値をTH2に設定する。このように、本実施形態では、差分値DIFF_Rが正であるか否かに応じて異なる閾値を設定する。
続いて、ステップS405で、ノイズリダクション部204は、ステップS402において算出した差分値DIFF_Rの絶対値と閾値(TH1又はTH2)とを比較する。差分値DIFF_Rの絶対値が閾値未満の場合には、ステップS406で、ノイズリダクション部204は、この周辺画素を平滑化の対象画素とするフラグを立てる。また、差分値DIFF_Rの絶対値が閾値以上の場合には、ステップS407に進む。ステップS407で、ノイズリダクション部204は、演算を行う周辺画素が残っているか否かを判断する。その結果、演算を行う周辺画素がある場合には、ステップS401に戻り、ステップS401からステップS407までの動作を繰り返す。
ステップS407での判断の結果、演算を行う周辺画素がない場合には、ステップS408に進み、ノイズリダクション部204は、ステップS406において平滑化の対象画素とするフラグを立てた画素について平滑化処理を行う。例えば、図15に示すように着目画素R22を中心として5×5の領域で平滑化処理を行い、R00、R02、R31、R33が平滑化処理の対象となった場合の、着目画素R22を含めた平滑化処理後の信号をR_outとすると下記(式4)で表現される。
R_out=(R00+R02+R22+R31+R33)/5…(式4)
図16(a)に、R画素周辺における画素値分布のヒストグラムの例を示す。第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略するが、着目画素がBの位置の画素値である場合、正側の閾値(Th1)をCとBの差分、負側の閾値(Th2)をBとAの差分とすると、(C−B)>(B−A)となるように設定する。このように正側の閾値を大きくし、平滑化処理の効果を高くすることで、暗い側での過補正を小さくしながら、明るい側での平滑化処理の効果を大きくすることができる。ところで、前述した平滑化処理を行うことで、第1の実施形態と同様に、図16(b)に示すように、全体的に平均輝度がBの位置から低い画素値Rave2になる。
図13に示したフローチャートに戻り、ステップS302で、ノイズリダクション部204は、着目画素の周辺の領域(例えば、Nを2以上の整数として、N×N画素の領域)が平坦部であるか否かを判定する。平坦部の検出は、例えば着目画素の周辺の同色画素の分散を求め、その分散値が閾値以下である場合に平坦部であると判定すればよい。ステップS303で、ノイズリダクション部204は、着目画素の周辺領域が平坦部であればステップS304に進み、平坦部でなければステップS307に進む。
ステップ304では、ノイズリダクション部204は、平滑化処理前のRAW画像データでの周辺領域の画素平均値R_ave1を求める。次に、ステップS305で、ノイズリダクション部204は、平滑化処理後のRAW画像データでの周辺領域の画素平均値R_ave2を求める。次に、ステップS306で、ノイズリダクション部204は、ステップS304、S305においてそれぞれ求めた画素平均値R_ave1、Rave2から、平滑化処理前後での画素値のゲイン差を下記(式5)により画素毎に求めて、ステップS307に進む。
R_diff[R_ave1]=R_ave1/R_ave2…(式5)
ステップS307で、ノイズリダクション部204は、演算を行う画素が残っているか否かを判断する。その結果、演算を行う画素がある場合には、ステップS302に戻り、ステップS302からステップS307までの動作を繰り返す。ステップS307での判断の結果、演算を行う周辺画素がない場合には、ステップS308に進む。
次に、ステップS308で、ノイズリダクション部204は、各画素で求めたゲイン差R_diffの値から入力画素依存のゲインテーブルを決定する。ゲインテーブルは、第1の実施形態において説明したものと同様であるので説明は省略する。次に、ステップS309で、ノイズリダクション部204は、ステップS308において求めたゲインテーブルに従って、ゲイン補正を行う。例えば、ノイズリダクション部204は、平滑化処理後のRAW画像データR_inに対して、下記(式6)に示すようにゲイン値R_gainを乗算し、ゲイン補正された平滑化処理後のRAW画像データR_outとして出力する。
R_out=R_gain[R_in]×R_in…(式6)
以上のように、着目画素と周辺画素との信号の差分値DIFF_Rが正側の平滑化処理の効果を大きくした場合に、平滑化処理後の平均輝度(R_ave2)が、平滑化処理前の平均輝度(R_ave1)に対して小さくなってしまう。本実施形態では、ノイズリダクション部204が、画像の平坦部において、平滑化処理前の画素値分布に近づくように、平滑化処理前後の平均輝度値から求めたゲイン値(R_ave1/R_ave2)を、平滑化処理前のRAW画像データに乗算する。こうすることで、平滑化処理後の平均輝度値がR_ave1となり、平均輝度を正しく補正することができる。なお、本実施形態では、着目画素をR画素として説明したが、着目画素がB画素、G画素でも同様の処理のため、その説明を省略する。
(本発明の他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100、200:撮像部 103:欠陥補正部 104、205:信号処理部 110:欠陥画素検出回路 111:補正値算出回路 112:加重加算回路 113:ゲイン補正回路 203:色補間部 204:ノイズリダクション部

Claims (8)

  1. 撮像部によって得られた画像データにノイズ低減処理を行うノイズ低減手段と、
    前記ノイズ低減手段から出力された画像データに所定の信号処理を行う信号処理手段とを有し、
    前記ノイズ低減手段は、
    前記ノイズ低減処理した後の画像データに対して、前記ノイズ低減処理する前の画像データでの着目画素の周辺の画素から得られた値と前記ノイズ低減処理した後の画像データでの当該着目画素の周辺の画素から得られた値とに応じた補正を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記着目画素の周辺の画素は、当該着目画素の周辺の画素の内の当該着目画素と同色の画素であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記ノイズ低減手段は、着目画素の周辺の領域が平坦部であるか否かを判定し、前記着目画素の周辺の領域が平坦部であると判定した場合に、前記ノイズ低減処理した後の画像データに対して、前記ノイズ低減処理する前の画像データでの当該着目画素の周辺の画素から得られた値と前記ノイズ低減処理した後の画像データでの当該着目画素の周辺の画素から得られた値とに応じた補正を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記ノイズ低減手段は、
    前記着目画素の周辺の画素の値の分散を求め、前記分散の値が閾値以下である場合に平坦部であると判定することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記ノイズ低減手段は、前記着目画素の周辺の領域が平坦部である場合、前記ノイズ低減処理する前の画像データでの当該着目画素の周辺の画素の平均値と前記ノイズ低減処理した後の画像データでの当該着目画素の周辺の画素の平均値とから補正ゲインを算出し、前記ノイズ低減処理した後の画像データに前記補正ゲインを乗算することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記ノイズ低減処理は、前記画像データにおける欠陥画素の補正処理であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記ノイズ低減処理は、前記画像データにおける平滑化処理であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 撮像部によって得られた画像データにノイズ低減処理を行うノイズ低減工程と、
    前記ノイズ低減処理された画像データに所定の信号処理を行う信号処理工程とを有し、
    前記ノイズ低減工程では、
    前記ノイズ低減処理した後の画像データに対して、前記ノイズ低減処理する前の画像データでの着目画素の周辺の画素から得られた値と前記ノイズ低減処理した後の画像データでの当該着目画素の周辺の画素から得られた値とに応じた補正を行うことを特徴とする撮像方法。
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