JP4993275B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シェーディング補正機能を備えた画像処理装置に関し、特に、携帯機器用カメラモジュール、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなどに搭載して好適な技術に関する。
従来、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、携帯電話用のカメラモジュールでは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の固体撮像素子が利用されている。以下に、固体撮像素子を利用した撮像装置の特性について簡単に説明する。
図6は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、携帯電話用のカメラモジュールの撮像装置における光線の入射状態を示す概念図である。なお、図6では、撮影用レンズ1と撮像素子4を便宜上1図面に示しているが、これらの縮尺は同じではない。
図6に示すように、撮像装置は、撮影用レンズ1を通して入射してきた光を、CCDやCMOS型の固体撮像素子4で受光し、この光信号を電気信号に変換して画像を形成するように構成されている。
また、撮像素子4の光入射側表面には、感光部3に対応してマイクロレンズ(又はオンチップレンズ)と呼ばれる微小レンズ2が設けられている。このマイクロレンズ2により、撮像素子4の感光部3の有効感度領域が狭くなっても、周辺の光を感光部4に有効に集光することができ、画素ごとの光感度を向上させることができる。
このような撮像装置では、図6(a)に示すように、撮影用レンズ1の光軸近辺では撮影用レンズ1を通した光線がほぼ垂直に撮像素子4の感光部3に入射するので、入射光線は問題なく感光部3に集光される。しかしながら、図6(b)に示すように、撮影用レンズ1の光軸から離れた領域(図6(b)には撮像素子4の周辺左端部分を示している)では光線が斜めに入射するため、入射光線の集光効率が低くなってしまう。
図7は、撮像装置に用いられる撮影用レンズ1の像高(基準位置(光軸)からの距離)に対する主光線入射角度を示す説明図である。図7に示すように、像高が大きく光軸から離れた領域では、光線の入射角度は例えば20°程度になる。
このように、光線の入射角度が大きくなることによって、感光部3に入射する光量が低下することを、一般的に輝度シェーディング(輝度ムラ)と呼ぶ。この輝度シェーディングは、撮像素子4上の画素位置(感光部3の位置)が撮影用レンズ1の光軸から離れるにしたがって、すなわち画像の周辺部ほど激しくなる。
図8は、撮像素子の分光感度特性を示す説明図であり、波長400nm付近の青色光の分光感度Bと、波長550nm付近の緑色光の分光感度Gと、波長600nm付近の赤色光の分光感度を示している。
図8に示すように、一般的な撮像素子は、人間の眼の分光感度特性に比較して、赤外光(波長650nm以上の光線)の感度が高い。そのため、一般には、撮像素子の前面(図6において撮影用レンズ1とマイクロレンズ2の間)に赤外カットフィルタが挿入されており、これにより比視感度を補正するようにしている。この赤外カットフィルタは2種類に大別され、光の吸収を利用した色ガラスタイプと、光の干渉を利用したダイクロイックタイプが知られている。
図9は、赤外カットフィルタの透過特性を比較した説明図であり、ダイクロイックタイプの透過特性(実線)Dと、色ガラスタイプの透過特性(点線)Cを示している。
図9に示すように、ダイクロイックタイプの方が色ガラスタイプに比べて、カットオフ特性を急峻にでき、赤成分の感度確保に有利である。また、ダイクロイックタイプの方がフィルタの厚みを抑えることができる。このような利点があるため、撮像装置においては、ダイクロイックタイプの赤外カットフィルタを用いることが多い。
ところで、図6、7でも示したように、撮影用レンズを通った主光線の入射角度は、撮影用レンズ1の光軸近辺と、光軸から離れた領域とでは異なる。上述したダイクロイックタイプの赤外カットフィルタは、光の干渉を利用するため、分光特性が光線の入射角度に依存するという性質がある。これを、赤外カットフィルタの入射角度依存性と呼ぶ。
図10は、ダイクロイックタイプ赤外カットフィルタの透過特性を比較した説明図であり、入射角0°のときの透過特性(実線)D1と、入射角20°のときの透過特性(一点鎖線)D2を示している。
図10に示すように、ダイクロイックタイプ赤外カットフィルタは、光が斜めに入射するほど、カット波長が短波長側にシフトしてしまうという特性がある。
すなわち、撮影用レンズの光軸から離れた領域(撮像素子の周辺部分)では、光線が斜めに入射するため、カット波長が短波長側にシフトして赤外光がカットされるので、赤色信号が低下することとなる。その結果、画像中央部に比べ、画像周辺部がシアンに色付くという色シェーディング(色ムラ)が発生する。
特に、最近のデジタルカメラや携帯電話用のカメラモジュールは、小型化、低背化されていることから、レンズを通過した光は撮像素子の周辺部に斜めに入射する傾向が強くなってきている。例えば、図7に示すように、像の中央部では入射角度が0°(垂直)となるものの、周辺部では入射角度がおよそ20°にまで及ぶ。
このように、撮像装置の小型化・低背化にともない、輝度シェーディングと色シェーディングの両方の特性が悪化するという不具合があった。
そこで、上述した輝度シェーディング、色シェーディングの問題を解決するために、様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、N次曲面で近似したシェーディング補正係数を各画素の信号に乗じることによりシェーディング補正を行っている。
また、特許文献2では、2次元配列された各画素に対応したシェーディング補正係数を記憶し、各画素の信号に乗じることによりシェーディング補正を行っている。
また、特許文献3では、画像を大きさの異なる複数のブロックに分け、ブロック境界画素におけるシェーディング補正係数を記憶し、ブロック内の各画素に対するシェーディング補正をして内挿補間によって算出する方法が使われている。
特開平8−79773号公報 特開2002−218298号公報 特開2006−121612号公報
ところで、色シェーディングは、光学系によって生じる色信号の低下だけでなく、撮像素子の構造にも起因することが特許文献3に記載されている。例えば、撮像素子は光軸を中心として上下左右非対称であること、小型化により撮像素子の遮光が不十分となりRGB画素ごとに露光量にばらつきがあること、などの原因により、画像に現れる色シェーディングは非対称かつ非常に複雑なものとなる。
従来は、特許文献1〜3に開示されているように、高次の数式を用いたり、画面を多分割したりすることで、複雑な色シェーディングの補正を試みている。
しかしながら、撮像素子の個体差バラツキや、撮影用レンズやカメラモジュール組み立て時の位置ズレ、といった製造上の誤差により、色シェーディングには個体差が大きく、かつ、複雑な色ムラとなるため、従来のシェーディング補正の手法により完全に補正することは困難である。特に、画像内に生じている色シェーディングと、これを補正するためにメモリに記憶されているシェーディング補正係数との誤差は、主に画面周辺部で大きくなり、色ムラが目立つようになる。
仮に、撮像素子の個体ごとにシェーディング補正係数を調節し、記憶させるにしても、膨大なメモリを必要となるうえ、生産工程での工数も増加するため、コストアップにつながってしまうという問題がある。
また、色シェーディングの目立ち具合は、被写体の状況によっても変化する。例えば、画像内に様々な色や濃淡の被写体が含まれる場合や、濃い色の物体を撮影している場合は問題にならないが、薄い黄色の壁や曇り空などを撮影した場合は、同じシェーディング量であっても色ムラが非常に目立ってしまう。つまり、被写体の輝度(濃淡)又は彩度(色彩)が平坦であり、かつ彩度が低い(色が薄い)場合に、色ムラが目立つこととなる。
従来のシェーディング補正の手法は、あくまで通常の色シェーディングを補正するためのものであるので、シェーディング補正を行っても、輝度又は彩度が平坦で、かつ彩度が低い被写体を撮影した場合に生じる色ムラを完全に解消することは極めて困難である。
本発明は、被写体の状況(例えば、輝度、彩度)によって色シェーディングが際立って目立つ場合に、彩度を抑制することにより色シェーディングが目立つのを回避でき、画像の画質を向上できる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、請求項1に係る発明は、被写体の撮影画像の彩度を調整可能な彩度調整手段と、前記撮影画像の画像信号に基づいて、被写体の状況(例えば、輝度、彩度)を検出し、色シェーディングが目立つシーンであるか否かを判定する被写体情報検出手段と、を備え、前記彩度調整手段は、前記被写体情報検出手段により色シェーディングが目立つシーンであると判定された場合に、撮影画像の彩度を抑制し、
前記被写体情報検出手段は、画像の色信号に基づいて画素ごとの彩度を検出する彩度検出手段と、前記彩度検出手段により検出された画素ごとの彩度に基づいて彩度平均値を算出する彩度平均算出手段と、前記彩度検出手段により検出された画素ごとの彩度に基づいて色分布を生成する色分布生成手段と、画像の輝度信号に基づいて画素ごとの輝度を検出する輝度検出手段と、前記輝度検出手段により検出された画素ごとの輝度に基づいて輝度分布を生成する輝度分布生成手段と、を有し、前記輝度分布生成手段により検出された輝度分布において、累積相対度数が第1の比率となる第1の階級と、累積相対度数が第2の比率となる第2の階級との差が所定値以下で、かつ、前記彩度平均算出手段により算出された彩度平均値が所定値以下である場合、または、前記色分布検出手段により検出された色分布において、累積相対度数が第1の比率となる第1の階級と、累積相対度数が第2の比率となる第2の階級との差が所定値以下で、かつ、前記彩度平均算出手段により算出された彩度平均値が所定値以下である場合に、色シェーディングが目立つシーンであると判定することを特徴とする。
請求項に係る発明は、前記彩度平均算出手段は、画像内の特定領域における彩度平均値を算出可能で、前記輝度分布生成手段は、前記特定領域における輝度分布を生成可能で、前記色分布生成手段は、前記特定領域における色分布を生成可能で、前記彩度調整手段は、前記被写体情報検出手段により色シェーディングが目立つシーンであると判定された場合に、前記特定領域における撮影画像の彩度を抑制することを特徴とする。
請求項に係る発明は、前記彩度調整手段は、前記被写体情報検出手段により色シェーディングが目立つシーンであると判定された場合に、画素ごとの彩度に応じて彩度抑制の割合を変更可能であることを特徴とする。
請求項に係る発明は、前記彩度調整手段は、彩度が低い画素に対する彩度抑制の割合を大きくすることを特徴とする。
本発明によれば、色シェーディングの目立つシーンを判別し、色シェーディングが目立つ場合には彩度を抑制する方向に調整するので、色シェーディング特性が複雑でシェーディング補正等により完全に補正することができない場合でも、色シェーディングを目立たなくすることができ、画質を向上することができる。
さらに、撮像装置ごとにシェーディング補正係数を調節する必要がないため、製造時の工数を削減することができ、コストを削減できるという効果がある。
本実施の形態では、本発明に係る画像処理装置を備えた撮像装置の一例として、電子カメラについて図面を参照して説明する。
図1は、撮像装置としてのデジタルカメラ100の概略構成図である。
デジタルカメラ100は、撮影用レンズ10と、撮像素子20と、A/D変換回路30と、制御部(CPU)40と、メモリ50と、信号処理部60と、を備えて構成されており、それぞれのブロックはバス70により電気的に接続されている。
具体的には、撮影用レンズ10は、光源からの入射光を受け、撮像素子20の受光面に被写体の光学像を結像する。撮像素子20は、受光面に結像された光学像(光信号)に対応したアナログ信号を出力する、いわゆる光電変換を行うものであり、例えば、CCDやCMOSイメージセンサで構成される。また、A/D変換回路30は、撮像素子20から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
制御部40は、例えば、図示しないCPUと、CPUの作業用メモリとして用いられるRAMと、CPUで実行される制御用プログラム等が記録されたROMと、で構成され、各ブロックの制御および所定の演算を行いデジタルカメラ100の動作を制御する。
メモリ50は、撮影された画像データやシェーディング補正データ(シェーディング補正係数)等の記憶手段である。
信号処理部60は、RGB補間処理部601と、シェーディング補正回路602と、色補正回路603と、ホワイトバランス補正回路604と、ガンマ変換回路605と、YUV変換回路606と、輝度分布検出部607と、エッジ強調回路608と、色分布検出部609と、彩度平均算出部610と、彩度調整回路611と、信号圧縮回路612と、を備えて構成される。
具体的には、RGB補間処理部601と、シェーディング補正回路602と、色補正回路603と、ホワイトバランス補正回路604と、ガンマ変換回路605と、YUV変換回路606と、エッジ強調回路608と、彩度調整回路611と、信号圧縮(例えば、JPEG圧縮)回路612は、撮像素子20で得られた画像信号に対して各種信号処理を施す。
特に、彩度調整回路611及び制御部40により、被写体の状況(例えば、輝度及び彩度)に応じて、撮影画像の彩度を調整可能な彩度調整手段が構成される。彩度調整回路611は、例えば、彩度が所定値よりも低い画素に対して彩度を抑制する処理を行う。具体的には、画素のU,V信号に、それぞれ彩度調整係数β(基準値1.0)を乗算して補正する。すなわち、彩度調整係数βが基準値1.0よりも小さくなるほど画素の彩度は抑制されることになる。
また、シェーディング補正回路602は、画素ごとのRGBデータを補正することによって輝度シェーディングと色シェーディングを補正する。具体的には、画素座標に対応するR信号、G信号、B信号のそれぞれのシェーディング補正データを読み出し、画素ごとにRGBデータに補正ゲインを乗算して信号量を補正する。このシェーディング補正に使用されるシェーディング補正データ(シェーディング補正係数)は、例えば、画像をM×Nに多分割した個々のブロックに対応するRGB補正ゲイン値として、予めメモリ50に記憶されている。
また、輝度分布検出部607は、YUV変換回路606で変換された画像の輝度信号(Y信号)に基づいて画素ごとの輝度を検出する(輝度検出手段)とともに、検出された画素ごとの輝度に基づいて輝度分布を生成する(輝度分布生成手段)。本実施形態では、例えば、画像内の特定領域として画像周辺部の輝度値に基づいて輝度分布を生成するようにしている。
なお、本実施形態では、画像中心からの距離rが所定値R以上である画像領域を画像周辺部として定義する。したがって、画素座標に基づいて当該画素が画像周辺部にあるか否かを判断でき、図2においては、網掛け領域が画像周辺部となる。
色分布検出部609は、YUV変換回路606で変換された画像の色信号(U,V信号)に基づいて画素ごとの彩度を検出する(彩度検出手段)とともに、検出された画素ごとの彩度に基づいて色分布を生成する(色分布生成手段)。本実施形態では、例えば、画像内の特定領域として画像周辺部の彩度に基づいて色分布を生成するようにしている。
彩度平均算出部611は、色分布検出部609で検出された画素ごとの彩度に基づいて彩度平均値を算出する(彩度平均算出手段)。本実施形態では、例えば、画像内の特定領域としての画像周辺部に位置する画素ごとのクロマレベルを平均して彩度平均値を算出するようにしている。
なお、クロマレベルとは、彩度の強さ(色の濃さ)を数値化したものであり、各画素に対するクロマレベルCLは次式により算出されるものとする。
CL=(U2+V21/2 U:U信号強度、V:V信号強度
図3は、クロマレベルの説明図であり、横軸にU信号強度、縦軸にV信号強度をとっている。図3において、U,V平面上で、原点(0,0)はグレー(無彩色)を意味する。また、原点からの距離によって、任意の画素のクロマレベルの大小を判定することができ、例えば、クロマレベルが図3の斜線領域にある場合に当該画素のクロマレベルが小さい、すなわち彩度が低いと判定することができる。
これらの輝度分布検出部607、色分布検出部608、彩度平均算出部611、及び制御部40により、被写体の状況を検出し、色シェーディングが目立つシーンであるか否かを判定する被写体情報検出手段が構成される。
以下に、彩度調整手段(彩度調整回路611及び制御部40)による彩度調整処理について説明する。
図4は、彩度調整処理について示したフローチャートである。例えば、彩度調整手段としての制御部40により、所定のプログラムが実行されることによって実現される。また、制御部40は、垂直同期期間など、画像の終端のタイミングで、この彩度調整処理を行うものとする。
まず、輝度分布検出部607により生成された輝度分布を取得し(ステップS1)、所定の輝度分布よりも狭いか、すなわち特定領域における輝度が平坦であるか判定する(ステップS2)。このとき、輝度分布が狭いか否かは、輝度分布において、累積相対度数が第1の比率となる第1の階級と、累積相対度数が第2の比率)となる第2の階級との差(分布の幅)が所定値以下であるか否かによって判定する。
図5は、輝度分布検出部607によって生成される輝度分布(Y信号のヒストグラム)の一例であり、256階調の輝度信号(Y信号)を横軸、各諧調レベルに対する度数を縦軸としている。図5(a)は輝度分布が狭くないと判定される場合を、図5(b)は輝度分布が狭いと判定される場合を示している。
例えば、累積相対度数(分布の総数を100%とする)が95%になる諧調レベル(第1の階級)と、5%になる諧調レベル(第2の階級)の差が所定値(例えば、80)よりも小さい場合に輝度分布が狭いと判断する。なお、輝度分布の狭い/広いを累積相対度数により判定する手法は一例であり、その他の指標を利用するようにしてもよい。また、分布の有効範囲を特定するための諧調レベルの値(第1の階級及び第2の階級)や、諧調レベルの差(所定値)は、適宜変更してもよい。
図4に戻り、ステップS2で所定の輝度分布より狭い(輝度が平坦)と判定した場合は、色シェーディングが目立つ可能性があるため、彩度平均算出部610で算出された彩度平均値を取得し(ステップS6)、彩度平均値が所定値よりも低いか、すなわち特定領域内の色が薄いか判定する(ステップS7)。
ステップS7で彩度平均値が所定値よりも低いと判定した場合は、特定領域内の画像は色シェーディングが目立つシーンであると判断できるため、彩度調整係数βを基準値1.0よりも小さくして特定領域内の画素の彩度を抑制する方向に調整する(ステップS8)。
一方、ステップS7で彩度平均値が所定値よりも高いと判定した場合は、輝度は平坦であるが色シェーディングが目立つシーンではないと判断できるため、彩度調整係数βを基準値1.0として彩度を調整する(ステップS5)。すなわち、彩度による補正を行わなくても、シェーディング補正等により色シェーディングは目立たない程度に補正されることとなる。
また、ステップS2で所定の輝度分布より広いと判定した場合は、色分布検出部609により生成された色分布を取得し(ステップS3)、所定の色分布よりも狭いか、すなわち特定領域における彩度が平坦であるか判定する(ステップS4)。このとき、色分布が狭いか否かは、輝度分布の判断と同様に、色分布において、累積相対度数が第1の比率となる第1の階級と、累積相対度数が第2の比率となる第2の階級との差(分布の幅)が所定値以下であるか否かによって判定する。
図6は、色分布検出部609によって生成される色分布(U,V信号のヒストグラム)の一例であり、256階調の色信号(U,V信号)を横軸、各諧調レベルに対する度数を縦軸としている。例えば、累積相対度数(分布の総数を100%とする)が95%になる諧調レベル(第1の階級)と、5%になる諧調レベル(第2の階級)の差が所定値(例えば、30)よりも小さい場合に色分布が狭いと判断する。なお、色分布の狭い/広いを累積相対度数により判定する手法は一例であり、その他の指標を利用するようにしてもよい。また、分布の有効範囲を特定するための諧調レベルの値(第1の階級及び第2の階級)や、諧調レベルの差(所定値)は、適宜変更してもよい。
図4に戻り、ステップS4で所定の色分布より狭い(彩度が平坦)と判定した場合は、色シェーディングが目立つ可能性があるため、彩度平均算出部610で算出された彩度平均値を取得し(ステップS6)、彩度平均値が所定値よりも低いか、すなわち特定領域内の色が薄いか判定する(ステップS7)。
ステップS7で彩度平均値が所定値よりも低いと判定した場合は、特定領域内の画像は色シェーディングが目立つシーンであると判断できるため、彩度調整係数βを基準値1.0よりも小さくして特定領域内の画素の彩度を抑制する方向に調整する(ステップS8)。
一方、ステップS7で彩度平均値が所定値よりも高いと判定した場合は、彩度は平坦であるが色シェーディングが目立つシーンでないと判断できるため、彩度調整係数βを基準値1.0として彩度を調整する(ステップS5)。すなわち、彩度による補正を行わなくても、シェーディング補正等により色シェーディングは目立たない程度に補正されることとなる。
また、ステップS4で所定の色分布より広いと判定した場合は、輝度も彩度も平坦でないため、色シェーディングが目立つシーンでないと判断できるので、彩度調整係数βを基準値1.0として彩度を調整する(ステップS5)。すなわち、彩度による補正を行わなくても、シェーディング補正等により色シェーディングは目立たない程度に補正されることとなる。
本実施形態では、色シェーディングの目立つシーンを判別し、色シェーディングが目立つと判断された場合には彩度を抑制する方向に調整するので、色シェーディング特性が複雑でシェーディング補正等により完全に補正することができない場合でも、色シェーディングを目立たなくすることができ、画質を向上することができる。
さらに、撮像装置ごとにシェーディング補正係数を調節する必要がないため、製造時の工数を削減することができ、コストを削減できるという効果がある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上記実施形態では、色シェーディングが目立つシーンであると判定した場合に、特定領域内の画素の彩度を抑制する方向に調整するようにしているが、例えば、特定領域内の画素のうち特定の画素(例えば、クロマレベルが所定値以下の画素)に対してのみ彩度を調整するようにしてもよい。また、画素ごとのクロマレベルに応じて彩度調整係数βを変更し、彩度抑制の割合を変えるようにしてもよい。例えば、クロマレベルが低い画素に対しては、彩度抑制の割合が大きくなるように彩度調整係数βを小さくすればよい。
また、上記実施の形態では、画面の周辺部における被写体情報(輝度、彩度)を検出し、これに基づいて彩度を調整するようにしているが、撮像装置の特性に応じて色シェーディングが目立つ領域を特定し、この特定領域における被写体情報に基づいて彩度を調整するようにしてもよい。
また、特定領域或いは特定画素に対してのみ彩度調整を行うと、画像全体として違和感が生じる可能性があるので、全体的に画像の彩度を調整するようにしてもよい。また、画像全体における被写体情報に基づいて彩度調整を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、(1)輝度分布と彩度平均値、及び(2)色分布と彩度平均値により色シェーディングが目立つシーンか否かを判定しているが、何れか一方の手法によりシェーディングが目立つシーンか否かを判定するようにしてもよい。
撮像装置としてのデジタルカメラ100の概略構成図である。 画像上の特定領域(画像周辺部)を示す説明図である。 クロマレベルの説明図である。 彩度調整処理について示したフローチャートである。 輝度分布検出部607によって生成される輝度分布(Y信号のヒストグラム)の一例である。 色分布検出部609によって生成される色分布(U,V信号のヒストグラム)の一例である。 撮像装置における光線の入射状態を示す概念図である。 撮像装置に用いられる撮影用レンズ1の像高に対する主光線入射角度を示す説明図である。 撮像素子の分光感度特性を示す説明図である。 赤外カットフィルタの透過特性を比較した説明図である。 ダイクロイックタイプ赤外カットフィルタの透過特性を比較した説明図である。
符号の説明
10 撮影用レンズ
20 撮像素子
30 A/D変換回路
40 制御部(CPU)
50 メモリ
60 信号処理部
602 シェーディング補正回路
603 色補正回路
604 ホワイトバランス補正回路
605 ガンマ変換回路
606 YUV変換回路
607 輝度分布検出部
608 エッジ強調回路
609 色分布検出部
610 彩度平均算出部
611 彩度調整回路
612 信号圧縮回路
100 デジタルカメラ

Claims (4)

  1. 被写体の撮影画像の彩度を調整可能な彩度調整手段と、
    前記撮影画像の画像信号に基づいて、被写体の状況を検出し、色シェーディングが目立つシーンであるか否かを判定する被写体情報検出手段と、を備え、
    前記彩度調整手段は、前記被写体情報検出手段により色シェーディングが目立つシーンであると判定された場合に、撮影画像の彩度を抑制し、
    前記被写体情報検出手段は、
    画像の色信号に基づいて画素ごとの彩度を検出する彩度検出手段と、
    前記彩度検出手段により検出された画素ごとの彩度に基づいて彩度平均値を算出する彩度平均算出手段と、
    前記彩度検出手段により検出された画素ごとの彩度に基づいて色分布を生成する色分布生成手段と、
    画像の輝度信号に基づいて画素ごとの輝度を検出する輝度検出手段と、
    前記輝度検出手段により検出された画素ごとの輝度に基づいて輝度分布を生成する輝度分布生成手段と、を有し、
    前記輝度分布生成手段により検出された輝度分布において、累積相対度数が第1の比率となる第1の階級と、累積相対度数が第2の比率となる第2の階級との差が所定値以下で、かつ、前記彩度平均算出手段により算出された彩度平均値が所定値以下である場合、または、前記色分布検出手段により検出された色分布において、累積相対度数が第1の比率となる第1の階級と、累積相対度数が第2の比率となる第2の階級との差が所定値以下で、かつ、前記彩度平均算出手段により算出された彩度平均値が所定値以下である場合に、色シェーディングが目立つシーンであると判定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記彩度平均算出手段は、画像内の特定領域における彩度平均値を算出可能で、
    前記輝度分布生成手段は、前記特定領域における輝度分布を生成可能で、
    前記色分布生成手段は、前記特定領域における色分布を生成可能で、
    前記彩度調整手段は、前記被写体情報検出手段により色シェーディングが目立つシーンであると判定された場合に、前記特定領域における撮影画像の彩度を抑制することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記彩度調整手段は、前記被写体情報検出手段により色シェーディングが目立つシーンであると判定された場合に、画素ごとの彩度に応じて彩度抑制の割合を変更可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記彩度調整手段は、彩度が低い画素に対する彩度抑制の割合を大きくすることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
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