JP5854840B2 - 多官能性(パー)フルオロポリエーテル - Google Patents
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Description
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−COF、−CF2COF、−CF(CF3)COFおよび−SO2F、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C3(パー)フルオロアルキル基からなる群の中から選択される官能基の間で独立して選択され;
− Yは、C1−C5パーフルオロ(オキシ)アルキル基であり;
− Wは、互いに等しいか、または互いに異なる、式−(CR1R2−CR3R4)−(式中、R1、R2、R3およびR4は、互いに等しいか、または互いに異なり、水素、ハロゲン原子、C1−C6(パー)ハロアルキル基およびC1−C6(パー)フルオロ(オキシ)アルキルの中から独立して選択される)の反復単位を含むC2−C50鎖を表し;
− zは、1または2であり;
− m、n、p、r、s、tおよびxは、≧0の整数であり、qは、≧1の整数である。
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−COF、−CF2COFおよび−SO2F、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C2(パー)フルオロアルキル基からなる群の中から選択される官能基の間で独立して選択され;
− Wは、互いに等しいか、または互いに異なる、式−(CR1R2−CR3R4)−(式中、R1、R2、R3およびR4は、互いに等しいか、または互いに異なり、ハロゲン原子およびC1−C6(パー)ハロアルキル基の中から独立して選択される)の反復単位を含むC2−C50鎖を表し;
− zは、上記で定義されるとおりであり;
− m、q、rおよびsは、>0の整数であり、xは、≧0の整数であり、qは、>1の整数であり、tは、≧1の整数である。
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−COF、−CF2COFおよび−SO2F、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C2(パー)フルオロアルキル基からなる群の中から選択される官能基の間で独立して選択され;
− zは、上記で定義されるとおりであり;
− m、q、rおよびsは、>0の整数であり、qは、>1の整数であり、tは、≧1の整数である。
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−COF、−CF2COFおよび−SO2F、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C2(パー)フルオロアルキル基からなる群の中から選択される官能基の間で独立して選択され;
− Wは、互いに等しいか、または互いに異なる、式−(CR1R2−CR3R4)−(式中、R1、R2、R3およびR4は、互いに等しいか、または互いに異なり、ハロゲン原子およびC1−C6(パー)ハロアルキル基の中から独立して選択される)の反復単位を含むC2−C50鎖を表し;
− zは、上記で定義されるとおりであり;
− m、q、rおよびsは、>0の整数であり、xは、≧0の整数であり、qは、>1の整数である。
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−COF、−CF2COFおよび−SO2F、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C2(パー)フルオロアルキル基からなる群の中から選択される官能基の間で独立して選択され;
− zは、上記で定義されるとおりであり;
− m、q、rおよびsは、>0の整数であり、qは、>1の整数である。
− X1、X2、X3は、互いに等しいか、または互いに異なり、フッ素原子およびC1−C5パーフルオロ(オキシ)アルキル基の中から独立して選択され;
− BおよびB’は、互いに等しいか、または互いに異なり、COF、−CF2COFおよび−CF(CF3)COF、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C3(パー)フルオロアルキル基からなる群の中から選択される官能基の間で独立して選択され;
− c1、c2、c3、およびc4は、互いに等しいか、または互いに異なり、(c1+c2+c3+c4)が5〜2000、好ましくは10〜500の範囲にあるように選択される、≧0の整数であり;
− pは、>0の整数である。
(A)Xo−O(CF2CF2O)r1(CF2O)s1(O)t1−Xo’(IV−A):
− (式中、XoおよびXo’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−CF2Cl、−CF2CF2Cl、−CF3、−CF2CF3、−CF2COFおよび−COFからなる群の中から独立して選択され;
− r1、s1およびt1は、数平均分子量が400〜150000、好ましくは500〜80000の範囲であり、r1/s1比が好ましくは、0.1〜10で構成されるように選択される、>0の整数である)
から選択される。
(B)X1−O(CF2CF2O)r2(CF2O)s2(CF(CF3)O)u2(CF2CF(CF3)O)v2(O)t2−X1’(IV−B)
− 式中、X1およびX1は、互いに等しいか、または互いに異なり、−CF2Cl、−CF2CF2Cl、−CF2CF3、−CF3、−C3F7、−CF(CF3)COF、−COF、−CF2COFおよび−CF2C(O)CF3からなる群の中から独立して選択され;
− r2、s2、u2、v2は、≧0の整数であり、r2、s2、u2、v2は好ましくは>0であり、v2/(r2+s2+u2)比は<1であり、数平均分子量が500〜50000、好ましくは700〜30000の範囲であるように選択され;t2は>0の整数である。
(C)X2−O(CF2CF2O)r3(CF2O)s3(CF2(CF2)wCF2O)k3(O)t3−X2’(IV−C):
− 式中、X2およびX2’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−COFおよび−CF2COFの間で独立して選択され;
− wは、1または2であり;
− r3、s3、およびk3は、≧0の整数であり、r3、s3およびk3は好ましくは>0であり、r3/s3比が通常、0.2〜10であり、k3/(r3+s3)比が一般に、0.05未満であり、数平均分子量が700〜100000、好ましくは700〜80000の範囲であるように選択され;t3は>0の整数である。
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−Tおよび−CF2T、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C2(パー)フルオロアルキル基の間で選択される官能基の間で独立して選択され;
− Wは、互いに等しいか、または互いに異なる、式−(CR1R2−CR3R4)−(式中、R1、R2、R3およびR4は、互いに等しいか、または互いに異なり、ハロゲン原子およびC1−C6(パー)ハロアルキル基の中から独立して選択される)の反復単位を含むC2−C50鎖を表し;
− Tは、カルボン酸、フッ化アシル、アミドおよびエステル基の中から選択される官能基であり;
− zは、上記で定義され;
− m、q、rおよびsは、>0の整数であり、tおよびxは、≧0の整数であり、qは、>1の整数である。
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−Tおよび−CF2T、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C2(パー)フルオロアルキル基の間で選択される官能基の間で独立して選択され;
− Tは、カルボン酸、フッ化アシル、アミドおよびエステル基の中から選択される官能基であり;
− zは、上記で定義され;
− m、q、rおよびsは、>0の整数であり、tは、≧0の整数であり、qは、>1の整数である。
−SOCl2(または他の適切な塩素化剤)で塩素化し、続いて相当する塩化アシルをKF(または適切なフッ化物源)と反応させて、フッ化アシル部位を得ることによって;または
−目的のフッ化アシル部位を直接得るために、適切なフッ素化などで、特にYarovenko’s試薬(Et2N.CF2CFClH)またはIshikawa’s試薬(Et2N.CF2CFHCF3)などのフルオロアルキルアミン試薬でカルボン酸を処理することによって;行われる。
工程1a:過酸化PFPEとFAFSとの反応
式:X−O(CF2CF2O)m(CF2O)n(CF2(CF2)zCF2O)r(O)h−X’(式中、XおよびX’は独立して、−COFおよび−CF2COFを表し、zは1または2であり、m/nは1.20であり、r/(m+n)は0.0053であり、h/(n+m+r)は0.069である)を有する過酸化PFPE(20g)、数平均分子量55000およびP.O.1.17を有する過酸化PFPE、FAFS(20g)およびGALDEN(登録商標)HT230PFPE(60g)を250mlステンレス鋼オートクレーブに導入した。
その結果得られた混合物を180℃で30分間加熱し、次いで190℃で1時間加熱し、次いで室温に冷却した。
減圧で分留することによって、未反応FAFS(19g)およびGALDEN(登録商標)HT230PFPEを回収した。
電磁攪拌棒、バブル冷却パイプ、熱電対温度計および窒素(5Nl/時)を供給するための浸漬パイプを備えた三つ口フラスコに、実施例1、工程1aで得られた蒸留残渣を導入し、以下の段階熱処理:210℃(30分)、220℃(1時間)、240℃(2時間)に従って加熱した。
この反応時間の最後に、非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(18g)を回収し、19F−NMR分光法によって特徴付け、以下の式:
XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−X’(式中、XおよびX’は独立して、−COFおよび−CF2COFを表し、zは1または2であり、qは9.8であり、m/sは1.0であり、r/(m+s)は0.0048であり、q/(m+r+s)は0.019である)に従うことが判明した。この非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPEは、数平均分子量49500および官能価(F)の値11.8を有する。
電磁攪拌棒、バブル冷却パイプ、滴下漏斗および熱電対温度計を備えた50ml三つ口フラスコに、フッ化カリウム(0.12g)を窒素下にて導入し、220℃で2時間加熱した。このようにして、無水フッ化カリウムが得られ、次いでそれを室温に冷却した。
次いで、実施例1、工程1bで得られた非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE10gをそれに一滴ずつ添加した。添加の最後に、得られた混合物を激しく攪拌しながら120℃にて3時間加熱し、次いで室温に冷却した。
官能性パーフルオロポリエーテル誘導体(9.6g、収率:96%)を濾過によって回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付け、以下の式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(COF)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−X’(式中、XおよびX’は−CF2COFを表し、zは1または2であり、m/sは1.0であり、r/(m+s)は0.0048であり、q/(m+r+s)は0.019である)に従うことが判明した。この官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、数平均分子量48400および官能価(F)の値11.8を有する。
このようにして得られた官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、ASTM3418に従って決定されるガラス転移温度(Tg)−104℃を有することが判明した。
実施例1、工程1aに詳述される同じ手順に従ったが、その結果得られた混合物を以下の段階熱処理:180℃(30分)、190℃(30分)、200℃(30分)、210℃(30分)、220℃(1時間)、230℃(2時間)に従って加熱した。
減圧で分留することによって、未反応FAFS(18g)およびGALDEN(登録商標)HT230PFPEを回収した。
非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(18.9g)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付けし、以下の式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−X’(式中、XおよびX’は独立して、−COFおよび−CF2COFを表し、zは1または2であり、qは19.7であり、m/sは0.97であり、r/(m+s)は0.0049であり、q/(m+r+s)は0.038である)に従うことが判明した。この非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPEは、数平均分子量52000および官能価(F)の値21.7を有する。
工程3a:TFEとFAFSとの酸化光重合
高圧水銀ランプ型HANAU TQ150が挿入され、ランプによって発せられる紫外線に対して透明である循環流体、例えばGALDEN(登録商標)D100PFPEによって冷却される、内部同軸石英外装を備え、かつガスを導入するための浸漬パイプ、内部温度を測るための熱電対を有する外装、および温度−75℃で維持される還流冷却器も備えた、500ml円筒形光化学反応器が使用された。
反応器を外部GALDEN(登録商標)SV90PFPE/ドライアイス浴によって−55℃に冷却し、モル比1:1でパーフルオロプロパン/ペンタフルオロエタンの溶媒混合物660gを装入した。ランプをオンにし、実施全体の間、窒素(2.56Nl/時)で希釈された、酸素(10Nl/時)、TFE(4.6Nl/時)およびFAFS(0.38Nl/時)の気体混合物を反応器内にバブリングした。
4時間照射した後、ランプをオフにし、脱ガス処理を行い、室温で蒸発させることによって、反応器から未反応溶媒および気体副生成物を回収した。過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(39.5g)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付けし、以下の式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−(O)t−X’(式中、XおよびX’は独立して、−COF(47.9モル%)および−CF2COF(50.3モル%)を表し、zは1または2であり、qは3.0であり、m/sは0.78であり、r/(m+s)は0.0047であり、t/(m+r+s)は0.091であり、q/(m+r+s)は0.061である)に従うことが判明した。この過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPEは、数平均分子量5300、官能価(F)の値5.0およびP.O.1.3を有する。
実施例1、工程1bに詳述される同じ手順に従ったが、実施例3、工程3aで得られた過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE30gを以下の段階熱処理:160℃(1時間)、180℃(1時間)、200℃(2時間)、230℃(5時間)にかけた。
この反応時間の最後に、非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(24.2g,収率:80%)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付けし、以下の式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−X’(式中、XおよびX’は独立して、−COF(49.9モル%)および−CF2COF(8.8モル%)、−SO2F(40.3モル%)および−CF3(1モル%)を表し、zは1または2であり、qは2.8であり、m/sは0.76であり、r/(m+s)は0.023であり、q/(m+r+s)は0.057である)に従うことが判明した。この非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPEは、数平均分子量4300および官能価(F)の値4.8を有する。
実施例1、工程1cに詳述される同じ手順に従ったが、フッ化カリウム0.28gをフラスコに導入し、実施例3、工程3bで得られた非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE9.5gと相当する無水フッ化カリウムを反応させた。濾過によって、官能性パーフルオロポリエーテル誘導体(8.6g,収率:91%)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付けし、以下の式XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(COF)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−X’(式中、XおよびX’は独立して、−CF2COF(99モル%)および−CF3(1モル%)を表し、zは1または2であり、qは2.8であり、m/sは0.72であり、r/(m+s)は0.022であり、q/(m+r+s)は0.059である)に従うことが判明した。官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、数平均分子量4000および官能価(F)の値4.8を有する。
このようにして得られた官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、ASTM3418に従って決定されたガラス転移温度(Tg)−109℃を有することが判明した。
無水メタノール(20ml)に溶解したナトリウムメチレート(1.5g)を含有する50mlフラスコに、GALDEN(登録商標)HT55PFPE(30ml)中の実施例3、工程3bで得られた非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(8g)の溶液を室温で攪拌しながら、一滴ずつ添加した。
その結果得られた混合物を2時間還流し、次いで室温に冷却した。
フッ素化下相を分離し、0.45μmPTFEフィルターで濾過した。
ポリエステルPFPE(7.1g)を分留によって回収し、それを19F−NMR分光法およびFT−IR分析によって特徴付け、−CF2OSO2Fフルオロスルフェート基と−COF末端基の両方が、相当する−COOCH3メチルエステル基へと完全に転化したことが示された。
H−GALDEN(登録商標)ZV60HFPE(50ml)中の実施例3、工程3bで得られた非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(8g)の溶液を100mlフラスコに注いだ。温度を50℃に上げ、攪拌しながら、気体アンモニア(2Nl/時)を溶液中で2時間バブリングした。その結果得られた溶液を室温に冷却し、次いで0.45μmPTFEフィルターで濾過した。
ポリアミドPFPE(6.9g)を分留によって回収し、それを19F−NMR分光法およびFT−IR分析によって特徴付け、−CF2OSO2Fフルオロスルフェート基と−COF末端基の両方が、相当する−CONH2アミド基と完全に転化したことが示された。
工程4a:TFEとFAFSとの酸化光重合
実施例3、工程3aに詳述される同じ手順に従ったが、モル比1:1のパーフルオロプロパン/ペンタフルオロエタン溶媒混合物800gを反応器に装入し、酸素(24Nl/時)、TFE(12Nl/時)およびFAFS(0.23Nl/時)の気体混合物を4時間、反応器内にバブリングした。
過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(120.5g)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付け、次式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−(O)t−X’(式中、XおよびX’は独立して、−COF(41.7モル%)、−CF2COF(9.6モル%)、−SO2F(48.7モル%)および−CF3(1モル%)を表し、zは1または2であり、qは2.7であり、m/sは1.38であり、r/(m+s)は0.0117であり、t/(m+r+s)は0.191であり、q/(m+r+s)は0.017である)に従うことが判明した。この過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPEは、数平均分子量20900、官能価(F)の値4.7およびP.O.2.5を有する。
実施例3、工程3bで詳述される同じ手順に従った。非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(21.9g,収率:73%)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付け、次式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−X’(式中、XおよびX’は独立して、−COF(25.8モル%)、−CF2COF(29.9モル%)、−SO2F(43.3モル%)および−CF3(1モル%)を表し、zは1または2であり、qは2.3であり、m/sは1.22であり、r/(m+s)は0.037であり、q/(m+r+s)は0.014である)に従うことが判明した。この非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPEは、数平均分子量17100および官能価(F)の値4.3を有する。
実施例1、工程1cで詳述される同じ手順に従ったが、フッ化カリウム0.16gをフラスコに導入し、相当する無水フッ化カリウムを実施例4、工程4bで得られた非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE7.06gと反応させた。濾過によって、官能性パーフルオロポリエーテル誘導体(6.8g,収率:96%)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付け、次式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(COF)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−X’(式中、XおよびX’は独立して、−CF2COF(99モル%)および−CF3(1モル%)を表し、zは1または2であり、qは2.5であり、m/sは1.21であり、r/(m+s)は0.038であり、q/(m+r+s)は0.018である)に従うことが判明した。
官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、数平均分子量16700および官能価(F)の値4.5を有する。このようにして得られた官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、ASTM3418に従って決定されるガラス転移温度(Tg)−108℃を有することが判明した。
電磁攪拌棒、熱電対温度計、および窒素および/またはTFEを導入するための浸漬パイプを備えた1Lフラスコに、実施例2、工程2aで得られた過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE300g、およびGALDEN(登録商標)HT230PFPE600gを導入した。
窒素フロー(1Nl/時)下にて攪拌しながら、得られた混合物を190℃に加熱し、次いで窒素フローを停止し、TFEフロー(7Nl/時)に切り換えた。
以下の段階熱処理:190℃(1.5時間)、200℃(1.5時間)、210℃(1時間)に従って、混合物を加熱した。
この反応時間の後、TFEの供給を停止し、窒素フロー(3Nl/時)に切り換え、3時間維持した。非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPEを回収した。
実施例1、工程1cで詳述される同じ手順に従ったが、実施例5、工程5aで得られた非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPEを無水フッ化カリウム8gとGALDEN(登録商標)HT230PFPE300gの存在下にて反応させた。
濾過によって、官能性パーフルオロポリエーテル誘導体(270g)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付け、次式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(COF)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−(W)x−X’(式中、XおよびX’は独立して、−CF2COF(99.1モル%)および−CF3(0.9モル%)を表し、Wは−[(CF2CF2)j−O]−(jは6〜8の範囲である)であり、zは1または2であり、qは3.0であり、m/sは0.79であり、r/(m+s)は0.0064であり、q/(m+r+s)は0.060であり、x/(m+r+s)は0.018である)に従うことが判明した。官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、数平均分子量5100および官能価(F)の値5.0を有する。
工程6a:過酸化PFPEとFAFSとの反応
実施例1、工程1aで詳述される同じ手順に従った。
実施例1、工程1bで詳述される同じ手順に従ったが、実施例6、工程6aで得られた蒸留残渣をGALDEN(登録商標)HT230PFPE40gの存在下にて200℃に加熱した。
次いで、TFEとHFPの気体混合物(0.8Nl/時,モル比1:1)をその中でバブリングすると同時に、温度を以下の段階熱処理:200℃(1.5時間)、210℃(1.5時間)、220℃(1.5時間)に従って上昇させた。
分留によって、非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE(24g)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付け、次式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−(W)x−X’(式中、XおよびX’は独立して、−COFおよび−CF2COFを表し、Wは−[(CF2CF2)p(CF2CF(CF3))p’O]−(p/p’は5であり、(p+p’)は18である)であり、zは1または2であり、qは9.8であり、xは9.5であり、m/sは1.0であり、r/(m+s)は0.0046であり、q/(m+r+s)は0.019であり、x/(m+r+s)は0.018である)に従うことが判明した。官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、数平均分子量67900および官能価(F)の値11.8を有する。
実施例1、工程1cで詳述される同じ手順に従ったが、実施例6、工程6bで得られた非過酸化ポリ(フルオロスルフェート)PFPE10gをGALDEN(登録商標)HT230PFPE40gの存在下にて導入した。濾過によって、官能性パーフルオロポリエーテル誘導体(9.4g)を回収し、それを19F−NMR分光法によって特徴付け、次式:XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(COF)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−Wx−X’(式中、XおよびXは’−CF2COFを表し、Wは−[(CF2CF2)p(CF2CF(CF3))p’O]−(p/p’は5であり、(p+p’)は18である)であり、zは1または2であり、qは9.8であり、xは9.5であり、m/sは1.0であり、r/(m+s)は0.0046であり、q/(m+r+s)は0.019であり、x/(m+r+s)は0.018である)に従うことが判明した。この官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、数平均分子量66800および官能価(F)の値11.8を有する。
このようにして得られた官能性パーフルオロポリエーテル誘導体は、ASTM3418に従って決定されるガラス転移温度(Tg)−102℃を有することが判明した。
Claims (10)
- 式:−CF2CF(CF2OSO2F)−O−を有する少なくとも1つの反復単位(R2)を含む少なくとも1つの(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖(鎖Rf)を含む、ポリ(フルオロスルフェート)(パー)フルオロポリエーテルであって、
前記ポリ(フルオロスルフェート)(パー)フルオロポリエーテルは、以下の式(II−A)または(II−B)に従い:
XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−(O)t−(WO)x−X’(II−A)
XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(CF2OSO2F)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−(WO)x−X’(II−B)
前記反復単位が統計学的に、前記(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖に沿って分布しており、上記式中:
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−COF、−CF2COFおよび−SO2F、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C2(パー)フルオロアルキル基からなる群の中から選択される官能基の間で独立して選択され;
− Wは、互いに等しいか、または互いに異なる、式−(CR1R2−CR3R4)−(式中、R1、R2、R3およびR4は、互いに等しいか、または互いに異なり、ハロゲン原子およびC1−C6(パー)ハロアルキル基の中から独立して選択される)の反復単位を含むC2−C50鎖を表し;
− zは、1または2であり;
− m、q、rおよびsは、>0の整数であり、xは、≧0の整数であり、qは、>1の整数であり、tは、≧1の整数である、ポリ(フルオロスルフェート)(パー)フルオロポリエーテル。 - 請求項1に記載のポリ(フルオロスルフェート)(パー)フルオロポリエーテルを製造する方法。
- (パー)フルオロポリエーテルペルオキシド(過酸化(パー)フルオロポリエーテル)をCF2=CFCF2OSO2F(FAFS)と反応させる工程を含む、請求項2に記載の方法。
- 前記過酸化(パー)フルオロポリエーテルが、以下の式(IV):B−O−(CFX1O)c1(CFX2CFX3O)c2(CF2CF2CF2O)c3(CF2CF2CF2CF2O)c4(O)p−B’(IV)に従い、前記反復単位が統計学的に、前記(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖に沿って分布しており、上記式中:
− X1、X2、X3は、互いに等しいか、または互いに異なり、フッ素原子およびC1−C5パーフルオロ(オキシ)アルキル基の中から独立して選択され;
− BおよびB’は、互いに等しいか、または互いに異なり、COF、−CF2COFおよび−CF(CF3)COF、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C3(パー)フルオロアルキル基からなる群の中から選択される官能基の間で独立して選択され;
− c1、c2、c3、およびc4は、互いに等しいか、または互いに異なり、≧0の整数であり、(c1+c2+c3+c4)が5〜2000の範囲にあるように選択され;
− pは、>0の整数である、請求項3に記載の方法。 - 少なくとも1つのエチレン性不飽和パーフルオロモノマーとCF2=CFCF2OSO2F(FAFS)との酸化光重合を含む、請求項2に記載の方法。
- 前記エチレン性不飽和パーフルオロモノマーが、テトラフルオロエチレン(TFE)および/またはヘキサフルオロプロピレン(HFP)である、請求項5に記載の方法。
- 官能性(パー)フルオロポリエーテル誘導体を製造するための、請求項1に記載のポリ(フルオロスルフェート)(パー)フルオロポリエーテルの使用。
- 前記官能性(パー)フルオロポリエーテル誘導体が、以下の式(V):XO(CF2O)s(CF2CF2O)m(CF2CF(T)O)q−(CF2(CF2)zCF2O)r−(O)t−(WO)x−X’(V)に従い、前記反復単位が統計学的に、前記(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖に沿って分布しており、上記式中:
− XおよびX’は、互いに等しいか、または互いに異なり、−Tおよび−CF2T、および1つまたは複数の水素または塩素原子を場合により含有するC1−C2(パー)フルオロアルキル基の間で選択される官能基の間で独立して選択され;
− Wは、互いに等しいか、または互いに異なる、式−(CR1R2−CR3R4)(式中、R1、R2、R3およびR4は、互いに等しいか、または互いに異なり、ハロゲン原子およびC1−C6(パー)ハロアルキル基の中から独立して選択される)の反復単位を含むC2−C50鎖を表し;
− Tは、カルボン酸、フッ化アシル、アミドおよびエステル基の中から選択される官能基であり;
− zは、請求項1に規定されるのと同じ意味を有し;
− m、q、rおよびsは、>0の整数であり、tおよびxは、≧0の整数であり、qは、>1の整数である、請求項7に記載の使用。 - 前記官能性(パー)フルオロポリエーテル誘導体が、前記ポリ(フルオロスルフェート)(パー)フルオロポリエーテルを求核剤と反応させることによって得られる、請求項7または8に記載の使用。
- 前記求核剤が、金属ハロゲン化物、アルコラート、アミンの中から選択される、請求項9に記載の使用。
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