JPH062758B2 - 1,2−エポキシペンタフルオロプロパン−3−フルオロサルフェート及びその製造方法 - Google Patents

1,2−エポキシペンタフルオロプロパン−3−フルオロサルフェート及びその製造方法

Info

Publication number
JPH062758B2
JPH062758B2 JP30934987A JP30934987A JPH062758B2 JP H062758 B2 JPH062758 B2 JP H062758B2 JP 30934987 A JP30934987 A JP 30934987A JP 30934987 A JP30934987 A JP 30934987A JP H062758 B2 JPH062758 B2 JP H062758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
fluoride
epps
hours
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30934987A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01163173A (ja
Inventor
正広 武末
邦章 高田
祐二 井関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP30934987A priority Critical patent/JPH062758B2/ja
Publication of JPH01163173A publication Critical patent/JPH01163173A/ja
Publication of JPH062758B2 publication Critical patent/JPH062758B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種の含フッ素化合物の製造原料として好適
に使用し得る1,2−エポキシペンタフルオロプロパン
−3−フルオロサルフェート及びその製造方法に関す
る。
〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕
従来、イオン交換樹脂の製造原料として使用されるパー
フルオロマロニルフロリドの製造方法は、例えば、CH3O
CF2CF2COFとSO3とを反応させる方法(特開昭53-82713号
公報〕、あるいはCH3OCF2CF2COFとSbF5とを反応させる
方法(特開昭57-98266号公報)等が知られている。しか
しながら、このような方法において原料として使用され
るCH3OCF2CF2COFは、合成に多段の反応工程を必要と
し、また、収率も低い。このために、上記の方法は経済
的に有利な方法とは言い難い。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記した問題に鑑み、パーフルオロマロ
ニルフロリドの製造原料として好適に使用し得る化合物
の探求を行なった。その結果、合成が比較的容易であ
り、収率も高く、しかもパーフルオロマロニルフロリド
の製造原料として好適に使用し得る1,2−エポキシペ
ンタフルオロプロパン−3−フルオロサルフェート(以
下、EPPSと略称する。)を見い出し、本発明を提案
するに至った。
本発明のEPPSは、下記の構造式 で示される化合物である。
本発明のEPPSは、次の手段によって確認することが
できる。
a)赤外吸収スペクトル(以下、IRと略称する。)を測
定することにより1545cm-1基に由来する吸収、1495cm-1に−OSO2F基に由来する特
性吸収を観察することができる。
b)19F−核磁気共鳴スペクトル(以下、19F−NM
Rと略称する。)を測定することにより本発明の化合物
中に存在するフッ素原子の結合様式を知る事ができる。
c)質量スペクトル(以下、MSと略称する。)を測定
し、観察された各ピーク(一般にはイオン質量mをイオ
ンの荷電数eで除したm/eで表わされる値)に相当す
る組成式を算出することにより、測定に供した化合物の
分子量ならびに該分子内における各原子団の結合様式を
知る事ができる。即ち、 (m/e=147)と に由来する特徴的な強いピークを観察する事ができる。
本発明のEPPSの製造方法は特に制限されるものでは
なく、どのような方法であっても良いが、例えば、次の
様な方法によって好適に製造することができる。パーフ
ルオロアリルフルオロサルフェート〔CH2=CFCF2OSO
2F〕(以下、FASと略称する。)を酸化することによ
り本発明のEPPSを得ることができる。FASの酸化
には、通常、公知の酸化剤が用いられる。
本発明に於いては酸化剤として、例えば、酸素、次亜ハ
ロゲン酸塩、有機ハイドロパーオキサイド、過酸化水素
等を好適に用いることができる。
酸化剤として酸素を用いる場合、酸素とFASのモル比
は通常1:3〜10:1、好ましくは1:2〜3:1の
範囲から選ばれる。反応は、溶媒の存在下又は不存在下
で行なることができる。溶媒を用いる場合には、ハロゲ
ン系溶媒、例えば、パーフルオロジメチルシクロブタ
ン、フルオロトリクロロメタン、1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類;クライトックス(商品名:デュ
ポン社製)、フォンブリン油(商品名:旭硝子社製)等
のパーフルオロポリエーテル類;ポリ3弗化−塩化エチ
レン(ダイキン工業社製)を用いることができる。反応
温度は、通常30〜200℃、好ましくは70〜150
℃の範囲から選ばれる。反応時間は10分〜1日、好ま
しくは1〜10時間の範囲から選ばれる。また反応中は
撹拌を行なうことが好ましい。
次に酸化剤として使用される次亜ハロゲン酸塩は、次式
M(OX)n〔式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金
属であり、Xは塩素、臭素またはヨウ素であり、nは1
または2である。〕で示される化合物である。本発明に
於いて好適に使用し得る次亜ハロゲン酸塩は、前記式
中、Mがナトリウムまたはカリウムであり、Xが塩素ま
たは臭素であり、反応性および安定性から特に塩素が好
ましい。次亜ハロゲン酸塩とFASのモル比は1:1〜
10:1の範囲が好ましい。反応は、一般に不活性溶媒
の存在下に第4級アンモニウム塩を次亜ハロゲン酸塩に
対して0.1〜10重量%の範囲使用して行なうことが
好ましい。不活性溶媒としては前記したハロゲン系溶媒
が使用できる。相関移動触媒として用いる第4級アンモ
ニウム塩としては、テトラメチルアンモニウムクロリ
ド、テトラエチルアンモニウムブロミド、トリメチルベ
ンジルアンモニウムクロリド、トリエチルベンジルアン
モニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムブロミ
ド、テトラブチルアンモニウムハイドロジエンサルフェ
ート、トリオクチルメチルアンモニウムクロリド、ラウ
リルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルセチルジメ
チルアンモニウムクロリド等を単独で或いは二種以上を
組合わせて用いることができる。反応温度は通常−30
〜40℃、好ましくは−20〜10℃の範囲から選ばれ
る。反応時間は通常5分〜10時間、好ましくは10分
〜2時間の範囲から選ばれる。また反応中は撹拌を行な
うことが好ましい。
酸化剤として有機ハイドロパーオキサイを用いる場合、
有機ハイドロパーオキサイドとしては、従来よりオレフ
ィンのエポキシ化反応に使用されている化合物が使用可
能である。例えば、第3級ブチルハイドロパーオキサイ
ド、キュメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキサイド、エチルベンゼンハイ
ドロパーオキサイド等を挙げることができ、特に第3級
ブチルハイドロパーオキサイド、キュメンハイドロパー
オキサイドが好適である。有機ハイドロパーオキサイド
とFASのモル比は1:3〜5:1が好ましい。反応に
おいては、従来の有機ハイドロパーオキサイドによるエ
ポキシ化の際に採用されているモリブデンカルボニルな
どのモリブデン化合物、タングステンカルボニルなどの
タングステン化合物等を触媒として使用することが反応
速度を増大させ短時間に反応を進行させる上で好適であ
る。これらの触媒は、一般にFASに対して0.005 〜
0.1モル%使用することが好ましい。また、前記した
不活性溶媒の存在下に反応を行なうことが好ましい。反
応温度は、通常30〜200℃、好ましくは70〜15
0℃の範囲から選ばれる。反応時間は、通常1〜50時
間、好ましくは3〜15時間である。
過酸化水素を酸化剤として使用する場合、希釈溶媒とし
て、前記したハロゲン系溶媒を用いることが好ましい。
反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを添加し
てアルカリ側で行なうことが好ましい。また、第4級ア
ンモニウム塩からなる相関移動触媒を用いることもでき
る。
反応温度は−40℃〜50℃、反応時間は1時間から1
日の間で反応することが好ましい。酸化剤である過酸化
水素とFASの割合は、モル比で1:3〜10:1であ
り、好ましくは、1:2〜3:1の範囲である。
なお、EPPSの原料であるFASは、例えば、ジャー
ナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー
(J. Amer. Chem. Soc.)103,5598,(1981)に示
されている下記の反応により容易に合成される。
以下に、本発明のEPPSからパーフルオロマロニルフ
ロリドを製造する方法について説明する。
本発明のEPPSが有する−CF2OSO2F基は、極めて反応
活性が高い基であり、KFのようなフッ素イオン発生化
合物によって容易に分解して-COF基となる。一方、本発
明のEPPSが有する 基は、上記のフッ素イオン発生化合物によって−CF2COF
基に分解する。従って、EPPSとフッ素イオン発生化
合物とを接触させることによって、1段階でパーフルオ
ロマロニルフロリド(FCOCF2COF)を製造することがで
きる。
上記のフッ素イオン発生化合物としては、フッ化ナトリ
ウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、フッ化ルビジ
ウム、フッ化リチウム、フッ化銀、5フッ化アンチモン
等の無機フッ化物;テトラメチルアンモニウムフロリ
ド、テトラエチルアンモニウムフロリド、テトラブチル
アンモニウムフロリド等のテトラアルキルアンモニウム
フロリド等が用いられる。就中、粒径が0.1〜100
μmのフッ化カリウムあるいはフッ化セシウムが好適に
用いられる。フッ素イオン発生化合物の使用量はEPP
S1モルに対し0.1〜10モル好ましくは0.5〜4
モルの範囲であることが望ましい。
EPPSとフッ素イオン発生化合物との反応条件は、一
般には0〜3atm の圧力下、好ましくは常圧下で、−3
0℃〜400℃の温度下、1秒〜2日の反応時間が採用
される。
EPPSとフッ素イオン発生化合物との接触に於いては
反応媒体として非プロトン性溶媒を用いることが好まし
い。非プロトン性溶媒としては、例えば、ジエチレング
リコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジ
メチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエ
ーテル、アセトニトリル、アジポニトリル、プロピオニ
トリル、テトラハイドロフラン、ジオキキサン、ベンゾ
ニトリル、ニトロエタン、テトラメチレンスルホン等を
挙げることができる。これらの非プロトン性溶媒はEP
PSに対し0.1〜10倍(重量)を用いることが好ま
しい。また、EPPSを気化させて窒素ガス等の不活性
ガスで1〜20倍に希釈し、フッ化ナトリウム、フッ化
カリウム、フッ化セシウム等の無機フッ化物と反応温度
50〜450℃、接触時間0.1〜10秒の条件下で接
触させることによってもパーフルオロマロニルフロリド
を得ることができる。
EPPSとフッ素イオン発生化合物との接触を上記した
反応媒体を用いて行なった場合には、パーフルオロマロ
ニルフロリドは次の方法によって単離することができ
る。即ち、EPPSとフッ素イオン発生化合物との接触
を行なった後、0〜200℃、好ましくは30〜100
℃の温度に加熱することによってパーフルオロマロニル
フロリドを留出させ、単離することができる。上記の加
熱の際に0.1〜200mmHgに減圧することによってパ
ーフルオロマロニルフロリドの留出はより効果的に行な
うことができる。
本発明のEPPSは、以上に述べたようにパーフルオロ
マロニルフロリドの製造原料に使用し得る他、種々の含
フッ素化合物の製造原料としても使用し得る。例えば、
EPPSの 基は、各種の求核試薬の攻撃により容易に開環して付加
体を形成する。例えば、EPPSとパーフルオロカルボ
ニルフロリドとを反応させると、下記式のように付加体
である多官能フルオロエーテル化合物が生成する。この
とき、−CF2OSO2F基はフッ素イオン発生化合物によって
−COF基となる。
(但し、Rfはパーフルオロアルキル基である。) このような反応により得られた多官能フルオロエーテル
化合物は、界面活性剤、繊維処理剤、医農薬、或は種々
の含フッ素化合物の合成のための中間体として有用であ
る。また、本発明のEPPSを用いて下記式のような反応を
行なうことによってパーフルオロビニル基を複数個有す
るイオン交換樹脂の原料モノマーを合成することもでき
る。
〔効 果〕 以上のように、本発明のEPPSは、パーフルオロマロ
ニルフロリドの製造原料として好適に使用し得る他、各
種の含フッ素化合物の製造原料として有用な化合物であ
る。
〔実施例〕
本発明を更に具体的に説明すると、以下、実施例及び参
考例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例及び
参考例になんら限定されるものではない。
実施例−1 酸素ボンベと結合した撹拌機の付いた100mlml.オー
トクレーブにパーフルオロアリルフルオロサルフェート
CF2=CHCF2OSO2F30.0gと1,1,2−トリクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン50.0gを仕込み、90
℃に加熱した後、酸素ガスを分圧で5kg/cm2になる量
を圧入した。すぐに反応が始まり酸素ガスを消費し、圧
力が下るため、酸素ガスの分圧が5kg/cm2を保つよう
に逐次、酸素ガスを圧入した。5時間後、酸素ガスの消
費が止まったところでオートクレーブを20℃まで冷却
した。酸素ガスの消費量は1.95(反応前後におけ
る酸素ボンベの内圧差から算出した。)であった。冷却
後、76.0gの反応生成物を取り出した。蒸留により
生成物を単離したところ、沸点60℃の留分11.6g
を得た。該留分の化合物の構造は下記に示す。IR,
19F−NMR,MSにより、 であることが確認された。
a)IR b)19F−NMR(トリクロロフルオロメタン基準;
高磁場側を正としppm で表す) ケミカルシフト a) 107.8 ppm,110.8 ppm b) 152.5 ppm c) 78.6 ppm d)-47.8 ppm c) MS 実施例−2 実施例−1で使用した1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタンを用いずに実施例−1と同
様に反応させた。酸素は、2.02消費した。反応生
成物29.5gを取り出した。蒸留により生成物を単離
したところ、沸点60℃の留分16.4gを得た。該留分
は、IR,19F−NMR,MSにより であることが確認された。
実施例−3 撹拌機、滴下ロート、温度計を取りつけた1の三ツ口
フラスコに次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素10
%)500mlを入れた。反応器を−15℃に冷却し、
穏やかに撹拌しながらダイフロイル#1(商品名:ダイ
キン工業製)100mlで希釈したパーフルオロアリル
フルオロサルフェート30.0gを30分で滴下し、ト
リオクチルアンモニウムクロリド2.0mlを加えた。
添加終了後はげしく撹拌し1時間反応させた。反応液を
分液ロートに移し、ダイフロイル層を分取した後、室温
下、減圧にして反応生成物23.8gを回収した。その
後、蒸留により沸点60℃の留分5.1gを得た。該留
分はIR,19F−NMR,MSにより であることを確認した。
実施例−4 撹拌機のついた100mlのガラス製オートクレーブ
に、パーフルオロアリルフルオロサルフェート(CF2=C
FCF2OSO2F)10.0g、1,1,2−トリクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン60.0g、第3級ブ
チルハイドロパーオキサイド20.0g、及びモリブデ
ンカルボニル〔Mo(CO)6〕0.7gを仕込み、70℃に
昇温した。そのまま16時間反応させた後、室温まで冷
却した。冷却後、76.5gの反応生成物を取り出し
た。蒸留により生成物を単離し、沸点60℃の留分2.
4gを得た。該留分はIR,19F−NMR,MSによ
であることが確認された。
参考例−1 撹拌機、滴下ロート及びドライアイス−メタノール浴で
冷却されたトラップと連結した−10℃の還流コンデン
サを取りつけた100ml三ツ口フラスコに無水KF
0.8gと乾燥テトラグライム10mlを入れた。反応
器を0℃に冷却し、EPPS 15.0gを30分で滴下した。2時間後、反応器を室
温まで昇温し、還流コンデンサの冷却水を0℃にして1
6時間反応させた。反応終了後、50℃で減圧すること
によりドライアイス−メタノール浴で冷却したトラップ
に6.6gの反応生成物を得た。該生成物はIR,19
F−NMR,MSによりパーフルオロマロニルフロリド
であった。
参考例−2 参考例−1で使用したのと同様の100mlの三ツ口フ
ラスコに乾燥したフッ化カリウム(森田化学製スプレイ
ドライドKF)6gとスルホラン30gを入れ、EPP
S10gを30分かけて滴下した。ドライアイス−メタ
ノールのトラップ中にはスルフリルフロリドが生成して
いた。2時間放置後、50mmHgの減圧度で反応液を室温
から70℃まで徐々に上昇させ2時間そのまま保った。
その後各トラップより、スルフリルフロリドを除去した
ところ5gの液状物が得られた。該生成物はIR,19
F−NMRよりパーフルオロマロニルフロリドであっ
た。
参考例−3 参考例−1と同じ反応装置を使用してパーフルオロマロ
ニルフロリドの合成を行なった。乾燥したフッ化セシウ
ムと6gと40gのテトラエチレングリコールジメチル
エーテルを入れ、EPPS10gを0℃の温度下で1時
間かけて滴下しそのまま16時間反応させた。その後5
0〜10mmHgの減圧下に反応液の温度を徐々に昇温さ
せ、80℃で3時間加熱した。各トラップよりスルフリ
ルフロリド及び原料を除去した後には3.5gのパーフ
ルオロマロニルフロリドが得られた。
参考例−4 直径2cm、長さ50cmのガラス管にフッ化カリウム50
gを充填し、その上部にガラスビーズを詰めた後、25
0℃の恒温槽に設置した。次いで、EPPS15gをマ
イクロフィザー5g/時間の速度で反応管に入れ同時に
希釈ガスとして窒素ガスを40cc/分の速度で用いて4
時間反応した。反応生成物はドライアイス・メタノール
のトラップに補集した。粗生成物を低温で単蒸留するこ
とによりパーフルオロマロニルフロリドを4.4g得
た。
参考例−5 参考例−1と同じ反応装置を使用して、テトラブチルア
ンモニウムフロリド5gとテトラエチレングリコールジ
メチルエーテル10gにEPPS5gを0℃の温度で3
0分間かけて滴下しそのまま4時間反応させた。その
後、50mmHgの減圧下に反応液の温度を徐々に上昇させ
70℃で2時間加熱し、パーフルオロマロニルフロリド
をトラップに補集した。その結果、パーフルオロマロニ
ルフロリド1.5 gを得た。
参考例−6 撹拌機、滴下ロート及びドライアイス−メタノール浴で
冷却したトラップと連結した還流コンデンサを取りつけ
た100mlの三ツ口フラスコにKF3.1g乾燥テト
ラグライム30mlを入れ、0℃に冷却した。フルオロ
スルホニルジフルオロアセチルフロリド(FSO2CF2COF)
20.0gを10分で滴下した。その後、更に1時間混
合しアルコキシドを十分生成させた。
次いで、EPPS 14.8gを20分かけて徐々に滴下した。添加終了後2時
間撹拌し、反応機の温度を温まで上昇させ更に6時間撹
拌した。反応終了後、蒸留により沸点111℃の留分1
0.7gを得た。該化合物の構造は、IR,19F−N
MR,MSにより であることが確認された。
参考例−7 28.1gを用いて参考例−6と同様にして反応を行い 10.3gを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1,2−エポキシペンタフルオロプ
ロパン−3−フルオロサルフェートの19F−核磁気共
鳴スペクトルのチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07C 51/58 55/40 7306−4H 309/84 7419−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,2−エポキシペンタフルオロプロパン
    −3−フルオロサルフェート。
  2. 【請求項2】パーフルオロアリルフルオロサルフェート
    を酸化することを特徴とする1,2−エポキシペンタフ
    ルオロプロパン−3−フルオロサルフェートの製造方
    法。
JP30934987A 1987-09-18 1987-12-07 1,2−エポキシペンタフルオロプロパン−3−フルオロサルフェート及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH062758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30934987A JPH062758B2 (ja) 1987-09-18 1987-12-07 1,2−エポキシペンタフルオロプロパン−3−フルオロサルフェート及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-232574 1987-09-18
JP23257487 1987-09-18
JP30934987A JPH062758B2 (ja) 1987-09-18 1987-12-07 1,2−エポキシペンタフルオロプロパン−3−フルオロサルフェート及びその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP390888A Division JPH0699359B2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13 パーフルオロマロニルフロリドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01163173A JPH01163173A (ja) 1989-06-27
JPH062758B2 true JPH062758B2 (ja) 1994-01-12

Family

ID=26530534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30934987A Expired - Lifetime JPH062758B2 (ja) 1987-09-18 1987-12-07 1,2−エポキシペンタフルオロプロパン−3−フルオロサルフェート及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062758B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8557952B2 (en) * 2008-12-05 2013-10-15 Solvay Solexis S.P.A. Polyfunctional (per)fluoropolyethers

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01163173A (ja) 1989-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3855276B2 (ja) フッ素化メチルエーテル
KR100699736B1 (ko) 액상 불소화에 의한 불소 함유 화합물의 제조 방법
US6956138B2 (en) Method for producing a fluorine-containing compound
USRE41806E1 (en) Process for producing a fluorine atom-containing sulfonyl fluoride compound
RU2279422C2 (ru) Способ получения фторированного кетона
JP4934940B2 (ja) 含フッ素エステル化合物の製造方法
JP3078357B2 (ja) ハロゲン化1,3−ジオキソランの製造法および得られる新規生成物
JPS6145972B2 (ja)
JP4550458B2 (ja) ヒドロフルオロエーテル類の製造法
EP3040327B1 (en) Method for producing fluorinated compound
JP2003508374A (ja) vic−ジクロロ酸フルオリド化合物の製造方法
US6858752B2 (en) Process for producing fluorinated polyvalent carbonyl compound
JPH062758B2 (ja) 1,2−エポキシペンタフルオロプロパン−3−フルオロサルフェート及びその製造方法
EP1602639A1 (en) Process for production of perfluorodiacyl fluorides
JPH0699359B2 (ja) パーフルオロマロニルフロリドの製造方法
JP7184055B2 (ja) 1,3-ジオキソラン化合物及びペルフルオロ(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソール)の製造方法
JPH10175950A (ja) 官能基含有含フッ素過酸化物の製法
RU2248346C2 (ru) Способ получения фторсодержащего соединения
JP4655176B2 (ja) 新規なvic−ジクロロ酸フルオリド化合物
JPWO2003002501A1 (ja) 含フッ素カルボニル化合物の製造方法
JP2003040879A (ja) ヘキサフルオロプロピレンオキサイドの製造方法
JPS6136502B2 (ja)
JPH04124146A (ja) 有機化合物のフツ素化剤及び脱シリル化剤
JP2000072702A (ja) 含フッ素エーテルの製造方法